FC2ブログ

創棋会・次回以降の課題

<創棋会・次回以降の課題>

■6月18日の地震
 6月18日に大阪で地震がありました。
 私のところにも棋友から安否確認の連絡をいただきました。お気遣いに心から感謝いたします。
 私は出勤途上、最寄駅から勤務先に向かう路上で大きな揺れに遭遇。その瞬間は震度など分かりませんから、ちょっと驚きましたが、会社に着くとエレベーターが停止中で、出社している同僚から「すごく揺れた!」という感想があり、その後ネットの情報で大きな地震だったことを知りました。電車に乗っていたら缶詰めになるところでした。
 幸い日の高いうちに通勤電車も動き出し無事帰宅。自宅も本が散乱しているだけで(普段の片づけが悪いから荷崩れ…)特に被害はありませんでした。
 被害が広範囲に及び、深刻な影響があったことなどは帰宅後にテレビ報道で知り、思わず阪神大震災の当時を思い出しました。
 ご自宅で被害に遭われた方、通勤等で苦労された方、インフラに影響のあった方など、被災の大小はあったと思いますが、あらためてお見舞い申し上げます。またお亡くなりになられた方には謹んでお悔やみ申し上げます。

■最近読んだ本
 「棋士とAI」(王銘琬、岩波新書、2018年)。
 著者はタイトル獲得経験もあり2015年に1000勝を達成した囲碁のプロ棋士。
 囲碁AIソフトの躍進は目覚ましく、アルファ碁がイセドルを破って衝撃を与えたのは2016年のこと。その後インターネット上で「Master」と名乗るAIが60連勝。そして2017年には最強と目された柯潔が倒されました。注目を浴びたディープラーニングだけでなく、自己対戦学習(人間の棋譜をお手本にしない)で強くなったことも驚きです。
 本書では「水平線効果」「過学習」「部分と全体」などの切り口で人との類似性や差異に触れ、またAIの長所「局面の勝率判断」「候補手の提示」「結果の整理」などから普及にも役立つといった視点が紹介されていて、興味深い内容となっています。

■第34回全国大会
 全国大会は7月15日(日)です。開催まで1ヶ月を切りました。
 今年は東京開催。毎回趣向を凝らした企画で楽しませていただいていますが、今年はどんなサプライズが待っているのでしょうか。
 今から当日が待ち遠しいですね!

■創棋会作品展への解答
 詰パラ6月号(20P)の創棋会作品展。
 課題は「ダブル不成」。一挙5作品の出題。
 難しい作品ばかりではありません。
 解けば納得、解いて楽しい作品が揃っています。
 一題でも解けたら是非とも解答をお願いします

■創棋会の次回&次々回課題
 「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も 「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

◇例題紹介
・「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

作者不明 小林棋好手記第15番 明治初期(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第16番)
作者不明

 初形は美しい実戦型。
 「すらすら」の要件として、「解いてみよう」という気にさせる形の良さがあります。好形作の定義は色々あるところですが、実戦型はその一つ。本局では、成駒もなく、当たり駒もないところが初形の美しさを引き立てています。
 さて手順は、71角、92玉、82金と自然に追い、93玉に72金と開き王手。
 84玉で打歩詰の局面となりますが、73銀不成が打開の好手。

<7手目:73銀不成>
作者不明73銀

 これは、同桂と取る一手。
 これで85歩と打つことが出来ます。
 同桂と取らせて62角成。93玉には質駒の桂を奪って85桂と跳ねるのが好手順。
 92玉と逃げて桂一枚では攻めが続かなさそうですが、84桂と捨てるのが習いある手筋。

<15手目:84桂>
作者不明84桂

 同歩と取らせて上部脱出を防ぎ93桂成と捨てるのが決め手。
 77の桂が85、93と二段活用されて消えていくのは気持ちの良い手順です。
 同玉に71馬と入れば、83玉に82馬までの詰みとなります。

【作意】71角、92玉、82金、93玉、72金、84玉、73銀不成、同桂、
    85歩、同桂、62角成、93玉、85桂、92玉、84桂、同歩、
    93桂成、同玉、71馬、83玉、82馬まで21手詰

 本局、まさにすらすらと手が進みます。詰め上げたら20手台だったという感じです。
 難しい紛れもなく、変化もアッサリ、そういうところもすらすら手が進んだ要因でしょうか。
 かといってまったくの一本道ということでもなく、73銀不成で打歩詰を打開するところ、84桂から93桂成と二枚の桂を捨てるところなど、考えるところはあります。
 流れるような手順で気持ちよく解けて解後感もいいですね。
 解いて楽しい、気持ちがいいというのも「すらすら」の大切な要素です。


「よくわかる作家の個性」
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

吉田健作 詰パラ1965年11月(『嬉遊曲』第二楽章第25局、『あさぎり』第4番)
吉田健あさぎり4

 入玉形ですが、練達の士なら48玉の形で68龍、同馬、49金という筋が見えることでしょう。
 しかし57桂の守備も強く、48玉の形にできそうな筋が浮かびません。
 初手79飛などとするのは69金合で続きません。69金と57桂の利きに捨てるのが好手。
 同玉は79飛があるので同桂成の一手ですが、57地点に出来た空間に57飛と打つのが気持ちの良い手。
 同馬も58合も49金までですから48玉とかわしますが、ここで57に打ったばかりの飛車をスッと58に引くのが何とも言えず味の良い手です。

<5手目:58飛
吉田健あさぎり4_58飛

 57飛、58飛と二段捨てがコクのある手順です。作者は「捨味」の表現にこだわったと言われています。
 58同馬に57龍が決め手。同玉に49金までの詰み。
 息もつかせぬ捨駒の連発。その中に飛車の二段捨てが入った好局です。

 吉田健さんは入玉形の短篇を得意にされ、1969年に発行された「続々七手詰傑作集」では100作中に13作が収録されるという活躍ぶり。
 鮮やかな捨駒に彩られた入玉形の短篇の数々には「吉田流」と呼んでもいいような個性を感じます。

【作意】69金、同桂成、57飛、48玉、58飛、同馬、57龍、同馬、49金まで9手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 」
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************
以上
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する