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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

 2週間くらい前に撮った写真です。
 今なら見頃かと思います。
第7回


■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の7回目です。今回は2作発表とまいりましょう。

⑦ 山本 勝士作
⑦

【作意】41銀左生、42玉、54桂、41玉、32金、同玉、22金、41玉、31金、同玉
 42銀、22玉、23金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.80、A:1、B:6、C:3、
  誤解:0、無解:2、無評価:1

★実戦型で小駒図式。
 持駒は強力ですが、42銀が浮いているので用心して攻めなければいけません。
 しかし、41銀直と金を取るのは欲張りすぎ。42玉とされると手が続きません。
 41銀左と、52の銀で金を取るのが正解。
 42玉と銀を取られますが、そこで54桂と捨てるのがよい手です。
 同金なら52金まで。金の頭に桂を捨てて守備を弱めるのは基本手筋です。
 41玉と銀をとって凌ぎますが、32金と捨てるのが好手。
 これを同銀なら42金まで。同玉と取るしかありません。
 ここで22金と続けて捨てるのが気持ちの良い決め手。
 22同玉なら23金まで、同銀なら42金まで。取ることが出来ません。
 やむなく41玉と撤退しますが、かまわず31金と銀を取り、同玉に42銀から23金までの詰みとなります。


竹中健一: ケチってはダメで、初手が大事!

奥鳥羽生:1枚でも多く自駒を残そうとする41銀右はダメ。欲張り過ぎは人生でも実戦でもダメ。

★41銀右は42玉と寄られると玉は身動きできませんが迫る手もありません。42の銀を取らせるのが打開のツボでした。

山路大輔:どちらの銀で取るか一瞬悩む。実戦らしい手順でした。

★初手に悩んでもらえば後半の連続捨てが好印象になります。

馬屋原剛:序をもう少し工夫したい。

★駒取りから入るのは、確かにもったいないですね。

有吉弘敏:3,5手目の感触は良いので、駒取2回はちょっと惜しい。

★54桂から32金はなかなかの好手順。続く22金も気持ちの良い手ですから、収束は失速との印象を持たれた方もいると思います。

中出慶一:B:初手に面白味があるが、収束に入る前から既視感にとらわれます。

★54桂・32金・22金、一つ一つは習いある手筋ですが、ワンセットで表現することで立派な作品になります。

福原徹彦:取れない捨駒に味があって良い。

★取れば詰むぞ、と迫るのは実戦でも気持ちの良い寄せです。

占魚亭:打った桂が軸。実戦的かも。

★金頭に打った桂が最後まで働きました。

金少桂:守備の銀を無能化する金の捨て方。収束の清算、並べ詰めは詰棋的ではないが実戦の終盤には最も役立つ筋。

久保紀貴:駒取りが実戦的。課題に沿った作品ですね。 

★本作は「捨てる=詰将棋」、「取る=実戦的」がセットで味わえる?

則内誠一郎収束5手に戸惑うのは詰将棋の症候なり。

★詰将棋的には、22金を取っても逃げても詰みという形でまとめられると良かったのですが。


 それでは次の作品です。

⑧ 野曽原 直之
⑧

(b) ☖43歩 → ☖35銀

【作意】
(a) 31銀、12玉、22金、13玉、23金、同銀、22銀打、12玉、13歩、同桂
  21銀不成、同玉、22飛、31玉、42飛成、21玉、33桂不成まで17手詰。

(b) 31銀、12玉、13飛、同玉、22銀打、12玉、11銀成、13玉、22銀不成、同玉
  12金、31玉、21成銀、同銀、33香、32合、43桂まで17手詰

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.27、A:4、B:6、C:1、
 誤解:0、無解:2、無評価:0

★本作はツインです。
 まず発表図から見ていきましょう。
 きれいな実戦型。いかにも実戦に出てきそうな初形です。
 31銀と捨てるのが、攻め方の勢力圏(本作なら52と)に玉をおびき出す常用の手筋です。実戦でも頻出です。
 同玉と取れば42金と打って簡単ですから12玉とかわします。
 12玉には13から捨てるのが実戦にも役立つ手筋です。
 たとえば13飛と捨てれば、同桂は22金までですから、同玉の一手です。そこから、22銀打、12玉、11銀成、13玉に、22銀不成が巧い手ですが、同玉、12金、31玉となって、続きません。
 12玉には22金と俗に打つのが正解です。
 13玉と上がられると手が無いように見えますが、23金と歩を取るのが継続手段で俗手の好手です。
 同玉には22飛があるので23同銀ですが、これで22銀打と攻めることが出来ます。
 12玉に13歩と打ち同桂と取らせて13の逃路を塞ぎます。
 そこまで工作してから21銀不成と捨てます。
 以下は同玉に22飛と打ち、31玉に42飛成、21玉に33桂不成までの詰みとなります。

 もう一つの(b)は玉方43歩が玉方35銀になるというものです。
 どこが変わったのでしょうか?
 先ほどの手順をやってみましょう。
 31銀には12玉の一手です。
 22金から23金と進めると、今度は23同玉と応じられ、22飛と打っても13玉と寄られると35銀が利いて詰みません。
 今度は13飛が正解です。同玉の一手に22銀打と攻めます。
 12玉と引いたとき11銀成と香を取ります。同玉なら22金まで。
 やむなく13玉とかわしたときに22銀不成と捨てるのが決め手です。
 同玉以下は12金と打って31玉のときに21成銀と桂を取ります。
 同銀に33香と打てば、32に何を合しても、空いている43に桂を打って詰みです。
 ちなみに「32合」「32香」「32銀」など、解答手順は各人各様でした。


占魚亭:実戦的手順のa、実戦味がありつつ詰将棋的手順のb。
   31銀ではじまり桂の着手で終わる、よく出来たツインだと思います。

★初手と最終手にツインらしさを感じていただきありがとうございます。

福原徹彦:31銀から始まり、最後は桂で終わる。21銀不成と11銀成に対比感がある。

★aでは取れる駒を取らずに捨て、bはあっさり駒を取る。銀の使い方も対照的。

山本勝士:a)22金が新鮮。実戦派には打てない手。
       b)何とこんな詰め方もあったのかと、こっけいです。

★aは上部追い出し的な22金から23金がいかにも俗手。実戦でも盲点?
 bの詰め方がわかれば、aでは43歩が余詰防ぎだったことが分かります。

竹中健一
 (a):この筋は覚えておいて損はないでしょう!
 (b):43歩がないとこういう順もあるんですね。

★bの21成銀から33香は小駒の寄せ方として実戦でも応用できそうですね。

山路大輔
 (a)22金が打ちづらかったです。
 (b)13飛捨て,22銀捨てが見事。収束が緩まなければ…。

★bの13飛や22銀は詰将棋的好手ですね。

金少桂
 (a:歩を取る手順は詰将棋でも実戦でも盲点に入りそう。
 (b:桂香を取る実戦的な手順。(aよりこちらの方が読みやすかった。

★aは、詰将棋慣れした人なら最初はbの手順を読みますから、22金から23金は気がつきにくい筋です。

有吉弘敏:変わった感覚。

馬屋原剛:ツインになっているのは面白い。両手順ともいい意味で実戦的。

★どちらも自然に配置された駒を取っていくところが俗妙とでもいうのでしょうか、ちょっと不思議な感触です。

則内誠一郎:局面に応じて手を変えるのが将棋の醍醐味。

★ちょっと配置が変わるだけで詰手順が変わる。それが詰将棋の面白さです。

奥鳥羽生:途中の手順は全く異なる中で手数同一・最終手駒種同一。人生でも実戦でもちょっとした違いに要注意。

★ちょっとした違いが…。人生も実戦も岐路に立ったときが考え処ですね。

中出慶一:1枚の守備駒が違うだけで全然違う手順が現出するのですね。両作とも中盤まで面白い手順ですが、収束が若干緩むのが惜しいです。bの方が優れている、と見ます。

久保紀貴:2つセットで覚えたい詰筋ですね。これは実戦で役に立ちそう。 

★セットで評価すべき作品なのでしょうね。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
     地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
     JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ 」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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以上
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