もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

■解答選手権
桜0401

 この写真は4月1日に撮ったものですが、今年の桜は開花が早く初級一般戦の頃には散った後でした。
 今年は例年以上に大きな盛り上がりを見せた解答選手権。
 初級一般戦も過去最高のエントリーとなりました。
 各地の模様は速報ブログからご覧いただけます。
   → https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem
 運営に携わった皆さん、本当にご苦労様でした。
 参加された選手の方々も、また来年顔を見せてください。
 解答選手権のような短期決戦では物足りない方はぜひとも各地の詰将棋の会合に参加してください。きっと新しい世界が広がりますよ!


■創棋会の次回例会は4月15日
 次回例会は4月15日(日)13時から、関西将棋会館 4F 和室で開催します。
 課題は「ダブル不成」。
 皆さまのご参加と課題作投稿をお待ちしています
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

浮寝鳥作 近代将棋1958年7月(塚田賞、『古今中編詰将棋名作選』補遺10番)
浮寝烏

 上部に脱出されそうな形ですが上から押さえる手は見当たりません。
 よく見ると92の金がタダです。92角と金を取れば、同玉には93金があるので取り返すことが出来ません。
 92角不成とするのが正解なのですが、その意味は手順を追うとわかります。
 84玉は74角成があるので94玉ですが、そこで85金と捨てるのが目の覚めるような好手!
 同桂には83角成と捨てて同玉に74飛成とすれば詰みますから同玉と応じます。
 ここでもう一度74角不成と出来るのが初手92角不成の効果。
 角の連続不成です。
 しかしまだ不成の意味はわかりません。

<5手目:74角不成>
浮寝烏74角生

 74角不成に、95玉は91飛成、94銀(他合は96金から82龍)、同龍、同玉、83銀で詰むので、94玉とかわします。
 そこで91飛不成とするのが好手。
 93に歩以外の駒を合駒すると、95金、同玉、93飛成として、96香や87桂など一手で詰みます。
 93歩合が最善ですが、それでも95金と捨て、同玉に、93飛不成と迫ります。

<11手目:93飛不成>
浮寝烏93飛生

 この局面で93飛と74角のどちらかが成駒だと96歩が打歩詰となります。
 92角不成、74角不成、91飛不成、93飛不成と不成不成で攻めたのは、ここでの打歩詰を打開するためだったのです。
 83に利かす94銀合が最善の受けですが、96歩と打ち、84玉に83角成と捨てるのが決め手。同銀と取らせて95飛成までの詰み。

 攻め方飛角がそれぞれ二度の不成を行う好作。

【作意】
  92角不成、94玉、85金、同玉、74角不成、94玉、91飛不成、93歩、
  95金、同玉、93飛不成、94銀、96歩、84玉、83角成、同銀、95飛成まで17手詰


田原 宏作 詰パラ1989年3月(『不成の舞』第94番)
田原不成舞94

 56香と歩を取って同角成に55歩と打てば、同馬、63銀生、53玉、51桂成として詰みます。
 しかし56香に同角不成と応じられると55歩は打歩詰。
 そこで66桂と打診します。
 同歩なら55歩から75と。同飛成も55歩、同龍に63銀生があります。
 最善は66同飛不成です。

<4手目:66同飛不成>
田原不成舞94_66飛生

 これで55歩は打歩詰。
 ここから攻め方の打開がスタート。
 まず34飛不成とします。
 34飛成は44歩合とされて打歩詰ですが、不成としておけば55歩、43玉、33とで詰みます。
 34同角と応じたところで、55銀と捨てるのが好手。
 53玉なら54歩、62玉、73と直で詰むので同玉と取ります。
 ここで22角不成が決め手です。

<9手目:22角不成>
田原不成舞94_22角生

 22角成では33歩と捨合され、同馬と取ったときに44歩合とされると、64銀、54玉、に55歩が打歩詰になってしまいます。
 22角不成なら33歩合は同角不成があり、44歩合には64銀から55歩、43玉、42角成までとなって33で取った駒が余りますからこれは無駄合です。
 22角不成には、だまって44歩合としますが、64銀と捨てるのが最後の好手。
 同桂は44角成の一発ですから54玉としますが、55歩が打てるので、43玉に33角成までの詰みとなります。

 飛角の双方不成が2回飛び出す意欲作。

【作意】
  56香、同角不成、66桂、同飛不成、34飛不成、同角、55銀、同玉、
  22角不成、44歩、64銀、54玉、55歩、43玉、33角成まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1984年5月号(『競馬式』第28番)
競馬式28

 初手77馬が目につきますが同桂成、64馬、44玉で続きません。
 45桂を捌いて25飛を働かせたいところです。
 初手は33桂不成成するのが妙手。その効果は後で現れます。

<初手:33桂不成>
競馬式28_33桂生

 46玉とかわすのは68馬から64馬があるので、35歩と捨合し同飛と取らせてから、46玉と逃げます。
 こうしておけば、68馬から46馬には35玉と飛車を取って逃れるという仕組みです。
 それでも46玉には68馬とします。57合なら36金があります。
 玉方も56歩を動かして移動合で抵抗します。
 57歩不成が受けの妙手です。

<6手目:57歩不成>
競馬式28_67歩生

 57歩成では36飛、55玉に56歩と打てます。同との一手に35飛までです。
 57歩不成なら56歩は打歩詰です。
 そこで攻め方も工夫します。
 36飛、55玉のとき77馬と捨てるのが好手。
 同桂成と取らせて、64馬と引けば、44玉と引くしかありませんが、このとき33桂不成とした効果で45歩と打つことが出来ます。初手の効果が13手目にやっと現れました。
 43玉に42桂成までの詰み。

 33桂生に57歩生と小駒の双方不成を主題にした類例の少ない作品。

【詰手順】
33桂不成、35歩、同飛、46玉、68馬、57歩不成、36飛、55玉、77馬、同桂成、
64馬、44玉、45歩、43玉、42桂成まで15手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
      大阪市福島区吉野3‐17‐23
        地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
        JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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以上
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コメント

No title

浮寝烏ではなく浮寝鳥かと。あと田原作は1989.3ですね。

No title

この33歩合は有効合だと思います。
「33角成を防ぐ」という目的を果たし、攻方に手を変えさせているわけですから。

Re: No title

> 浮寝烏ではなく浮寝鳥かと。あと田原作は1989.3ですね。
ご指摘ありがとうございました。
早速修正させていただきました。

Re: No title

> この33歩合は有効合だと思います。
> 「33角成を防ぐ」という目的を果たし、攻方に手を変えさせているわけですから。
ご指摘ありがとうございます。
33歩合は、打診中合になるわけですね。
残念ながら無駄合ではなく変化長手数でした。
拙い解説で失礼しました。

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