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詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」

<詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」>

■詰パラ4月号
・表紙。市島さんの短コン解説、毎回楽しく読ませてもらっていましたので、これからもたまにはお願いします。
「詰とうほく」も一度はお邪魔したい会合の一つです。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:30歳はまだまだ若手ですよ!
 中学校:20年もやっていると色々な節目があったことと思います。
    止めたくても止められないもの、止めたくないのに止めざるを得ないもの…。
 高校:今年の解答選手権の熱気は熊谷の夏の気温を上回りそうですね。
 短大:松本会場の写真を見るのは速報ブログアクセスの楽しみの一つ。
 大学:期末ラインアップとのことですが、10番のみの解答が増えるか?
 大院:8番のテーマは何でしょうか。今から結果稿が楽しみ?
・詰四会作品展(19P~)。今月の会合作品展はこれだけ。
・半期賞(20P~)。受賞者の皆さんおめでとうございます!
  高校の妻木さんは初受賞。
  武島さんは小と大でダブル受賞。「詰パラ撤退」は気になる一言。
  鈴川さんは全校制覇。
・全詰連の頁(27P~)。「解答選手権に汗する日々」…。柳田さんはじめ実行委員や協力スタッフのご尽力で無事成功。
  しかし趣味の延長で運営するには、手に余る問題も見え隠れ。
  初級一般戦もエントリー会場は膨張。初参加の会場の首尾はどうなるか。
  またこの盛り上がり、はたして一過性のブームに終わらず定着できるのか。
  運営に携わる者としては考えさせられることが多い日々です。
・大道棋よもやま話(30P~)。ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡが取り上げられています。
  『実戦に役立つ~』というテーマにもかかわらず大道棋が掲載されていたので紹介いただいたものです。
  内容は結果稿をお待ち下さい。
・ちえのわ雑文集(32P~)。「スマホ詰パラ好作選」。私もダウンロードしました。
  まだ少ししか目を通していないのですが、高水準の作品が揃っている印象。
  私はスマホを持ってないので、こういうものがあると多くの作品に接することができるので、非常にありがたい。
  また発刊時にはネット上で色々あったようだが、手続きを踏んで無事出版にこぎつけられたことは喜びたい。
・名局ライブラリー(34P~)。2013年は先月に続き2回目。まだまだ続くようです。
・会合案合(41P~)。4月は会合開催が4ヶ所。創棋会の例会は4月15日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
・編集室:今川健一さんの訃報。創棋会のネット作品展にもよく解答を頂戴しました。謹んでご冥福をお祈りいたします。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

藤本 和作 近代将棋1980年12月(塚田賞、『現代詰将棋短編名作選』第46番)
藤本和作

 盤面5枚と簡素な初形。
 42銀不成が第一感ですが、22玉とかわされると手がありません。
 上部に逃がさないために44銀不成とソッポに移動するのが好手。
 なぜ銀不成なのか、それは手順を追うとわかります。

<初手:44銀不成>
藤本和作44銀生

 42合とされると詰まないように見えますが、それは同馬と切れば持駒に金が二枚あるので詰みます。この変化に気づけば難しいところはありません。
 22玉と逃げたとき、31馬と捨て、同玉と取らせて42角と打ち換えるのが好手順。
 42角を同玉は43金から並べ詰みとなるのは学習済み。
 22玉と逃げたとき、33銀不成と迫ります。

<7手目:33銀不成>
藤本和作33銀生

 33銀不成に23玉や13玉は24銀成があるので簡単です。
 初手の44銀不成はここで33銀不成とするためだったのです。
 11玉と逃げたところに、21金、31角成の連続捨駒でキレイなフィニッシュです。

 攻め方銀の二段活用を利かせるための不成で表現した小品。

【作意】
  44銀不成、22玉、31馬、同玉、42角、22玉、33銀不成、11玉、21金、同玉、
  31角成、同玉、32金まで13手詰


堀内和雄作 近代将棋1964年10月(『古今短編詰将棋名作選』第117番)
堀内和雄作

 19銀、17玉、28銀と俗に追うのは16玉と逃げられ25飛が浮いているので続きません。
 15香に目をつけて27銀と捨てるのが好手。
 同銀と取らせて15飛とすれば、同角成に19香までの詰み。
 そんなに簡単に詰むのはおかしいですね。
 玉方には巧い受けがあるのです。
 まず27銀には同銀不成とします。

<2手目:27同銀不成>
堀内和雄作27銀生

 15飛と香を取ったとき、16銀不成と移動捨合するのが、アクロバティックな受け。

<4手目:16銀不成>
堀内和雄作16銀生

 2手目に銀不成としたのはこの手を見ていたからです。
 27銀成では15飛に17成銀と寄るくらいですが、それには19香、27玉、17飛、26玉のとき27飛と捨てる好手があり、同玉に16銀から38桂まで駒余りの詰み。
 16銀不成を同飛と取るのは毒饅頭で、27玉とかわされると手がありません。
 ここは19香と打ち、27玉に25飛と軽く捨てるのが好手。
 同銀と取らせて、38龍から27龍と、強力な龍も捨てれば、同玉に39桂から38桂と気持ちの良い桂の吊し詰です。

 移動捨合を織り込んで玉方銀不成が2回飛び出す軽快作。

【作意】
  27銀、同銀不成、15飛、16銀不成、19香、27玉、25飛、同銀、38龍、26玉、
  27龍、同玉、39桂、26玉、38桂、まで15手詰


岡田敏作 詰パラ1979年12月(『詰の花束』第230番)
岡田敏作花束230

 初手66銀と重く打ちます。同銀は同金までですから56玉と逃げます。
 57銀と銀を取るのは同玉で68からの脱出が防げません。
 ここは46飛と馬を取るのが正解。
 同香なら38角と打ち47合に65銀が好手で、同桂に45馬まで。
 よって46飛には同銀と取るしかありませんが、成るか不成か?
 同銀成には38角、47歩、同角、同成銀、57歩、同成銀、65銀、同桂、66金まで。
 不成なら47同角には同銀不成と応じることが出来、57歩が打歩詰となり逃れます。
 最善は46同銀不成でした。

<4手目:46同銀不成>
岡田敏作花束230_46銀生

 38角からの攻めは打歩詰になるので、今度は74角と上から攻めます。
 46銀がそのままなので、65歩合も同角と取れば57に歩が打てるというわけです。
 65同桂には57歩です。
 これを同桂と取るのは、65銀から54馬があるので、46の逃げ道を開けておくため57同銀不成と応じます。
 同銀成では65銀から66金があるので、不成として66に利かせておく必要があるのです。

<10手目:57同銀不成>
岡田敏作花束230_57銀生

 そこで65銀と桂馬を取り、55玉に47桂と捨てれば、同香と取るしかなく、45馬までの詰みとなります。
 詰上りはみごと「ニ」の字になりました。

<詰上り>
岡田敏作花束230詰上り

 打歩詰と利かせるための二度の玉方銀不成を織り込んだ曲詰の好作。

【作意】
  66銀、56玉、46飛、同銀不成、74角、65歩、同角、同桂、57歩、同銀不成
  65銀、55玉、47桂、同香成、45馬、まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1986年10月号(『競馬式』第51番)
岡本作51番

 35飛成の両王手が見えているが、16玉とされると詰みません。
 26金と銀を取るのも同玉に36飛成では17玉と潜られてお手上げです。
 初手は逃げ道封じの17香が正解。
 これは取るしかありません。
 同銀成なら26金の好手があり、同玉は36飛成、同桂も13飛成で詰みます。
 最善は17同銀不成です。

<2手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生

 ここで26金と捨てるのが好手順。
 取れる銀を取らずに、17香と捨て同銀不成とさせてから、ただで26金と捨てるのが味の良い手です。
 26金を同桂や同玉は先ほど説明した通り簡単に詰むので同銀不成と応じます。
 ここでもう一度17香と捨てて退路封鎖を図ります。
 同銀成と取れば、36金が消えたので36飛成と出来ます。24合には16歩と打って同成銀に35龍とすれば駒余りの詰み。
 そこで17同銀不成と応じて、手順中の16歩を打歩詰で逃れようとします。

<6手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生2

 ここで決め手が36飛不成です。
 こうしておけば16歩が打てます。
 36飛不成には24金が最善。他合は16歩から43馬があります。
 24金合でも、16歩、25玉に24馬と切れば、同玉、34金、25玉、35金までの詰みとなります。

 銀不成三回に飛車不成まで入った岡本さんらしい作品ですが、打歩詰誘致と利かせるための二種類の銀不成、また同一地点への銀不成二回というのは「ダブル不成」の一つの表現ではないでしょうか。将棋ジャーナル賞に輝いた好作です。

【詰手順】
  17香、同銀不成、26金、同銀不成、17香、同銀不成36飛不成、24金、
  16歩、25玉、24馬、同玉、34金、25玉、35金まで13手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
     https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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