「教材に使える10手台」partⅡ 解答締切(3/20)迫る!

「教材に使える10手台」partⅡ 解答締切(3/20)迫る!

春ですね。
近所で木蓮が咲いていました。正確には白木蓮というそうです。
木蓮

■「教材に使える10手台」partⅡ出題中(解答締切は3/20
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台~実戦に役立つ詰将棋~」、2/22に11題を出題しました。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-169.html
 出題作の作者は次の9名の方々です。
  (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
    奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、妻木貴雄、中出慶一、西村章、
    野曽原直之、山本勝士、吉松智明

 実戦に役立つ手筋が盛り込まれた作品が揃っています。
 解いていただければ詰将棋の面白さや楽しさが伝わると思います。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(火)
◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価短評をお願いします。
※解答いただいた方から若干名に呈賞
  また「力試し」解答者は別枠で1名に呈賞

★図面は次のサイトから取り出すことができます。
   http://firestorage.jp/download/c505c180a09f41928c851f51fd4dd89a1fdfdcc4
   パスワード 「kyouzai2」です。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。
 今回は小駒の不成作品です。

上間 優作 詰パラ1982年2月(『現代詰将棋短編名作選』第46番)
上間現短46

 成駒のない初形には清楚な印象を受けます。
 24金が浮いているので活用したいところです。
 まず25金とします。これは16玉の一手。
 26金と歩をパクると17玉とされて、27金としても18玉と潜り込まれて続きません。
 16玉には27金と捨て、26の歩を動かして44角の利きを通すのがポイント。
 27同歩成なら、17歩と打てるので同とに26金まで。
 そこで玉方も27同歩不成と応じて打歩詰で逃れようとします。

<4手目:27同歩不成>
上間現短46_27歩生

 26金と引くのは17玉でダメですから、今度は28桂と打って36角の筋を通します。
 同歩成は26金から18歩があるので、もう一度28同歩不成と応じます。

<6手目:28同歩不成>
上間現短46_28歩生

 26金には17玉として打歩詰で逃れようというわけです。
 攻め方には巧い打開手順がありました。
 26金から16金と捌きます。
 16玉と取らせて17歩と打ちます。
 15玉と逃げるしかないのですが、33に質駒の金が落ちていました。
 33角成と金を取れば24合には16や25に金打ちまで。
 26玉と上部脱出を目指しますが、15馬と捨てるのが決め手です。
 15同玉に25金までの詰みです。

 スッキリした初形から玉方歩の連続不成の妙技が飛び出す好局。

【作意】
  25金、16玉、27金、同歩不成、28桂、同歩不成、26金、17玉、16金、同玉、
  17歩、15玉、33角成、26玉、15馬、同玉、25金まで17手詰


伊藤宗看作 享保19年(1734年) 『将棋無双』第49番
無双49

 無双から一局。前々回は双方不成(29番)を紹介しました。今回はどのような妙技が見られるでしょうか。
 上部脱出を防ぐには63歩成として53角の開き王手を狙うところですが、85玉とされて捕まりません。
 まず41角の利きを活かして85金と捨てます。同銀と取らせて退路封鎖に成功。
 そこで狙いの63歩成とすれば74玉の一手に、もう一度62と で今度は41角による開き王手と、順調に手が続きます。
 しかし41龍と角を取られて、64角成と追ったとき、83玉とされて打歩詰です。
 攻め方の包囲網が強すぎるのです。
 手順を3手目に戻します。
 63歩不成と64歩を不成として開き王手するのが正解。

<3手目:63歩不成>
無双49_63歩生

 74玉と引く一手ですが、そこで62歩不成と連続して不成で歩を進めるのが妙手順です。

<5手目:62歩不成>
無双49_62歩生

 62が歩なら84歩が打てるわけです。
 3手目はそこまで見越した63歩不成だったのです。
 ここでドキッとするのが63歩の捨合。
 同角成とするのは毒饅頭で83玉となっては打歩詰ですが、63歩には64角成として、83玉に84歩、72玉、63馬以下詰みです。
 玉方は黙って41龍と角を抜くのが最善。
 64角成、83玉、84歩、72玉と追って54馬と一歩稼ぎます。
 71玉で打歩詰の局面になりますが、61歩成とすれば同龍で、72歩が打てます。
 72歩を同龍は同馬、同玉、92飛から82で清算して詰みますから、同飛が最善。
 同飛に、同馬、同龍となったとき、82銀成と捨てるのが気持ちの良い手。
 同龍なら61飛で簡単ですから同玉の一手ですが、今度は92飛と打ち、71玉に72飛成と龍を奪えば、同玉に52飛から62飛成までの詰みです。

 攻め方の歩が連続不成で動く妙手順を実現した作品です。

【詰手順】
  85金、同銀、63歩不成、74玉、62歩不成、41龍、64角成、83玉、84歩、72玉、
  54馬、71玉、61歩成、同龍、72歩、同飛、同馬、同龍、82銀成、同玉、
  92飛、71玉、72飛成、同玉、52飛、71玉、62飛成まで27手詰


岡本眞一郎作 詰将棋パラダイス1986年1月(『競馬式』第94番)
競馬式94

 「不成」と言えば岡本さんというくらい「不成」の好作を発表された岡本さんの作品。
 本作ではどのような「不成」の妙技が見られるでしょうか。

 初手は48馬と成桂を取って戦力を補充します。
 同飛不成が好手。
 同飛成には、27桂、同香不成、16銀、26玉、15銀、25玉となったとき、33香成とし、45龍と飛を抜く手に、35角成という好手順があり、同龍に26歩と打てるので、同龍、14銀、24玉、23成香まで17手駒余りの詰。
 48飛不成と応じれば26歩が打歩詰になるというわけです。
 攻め方も少し工夫が必要です。
 まず27桂と打診します。
 同香成には、16銀、26玉、15銀、25玉となったとき、33香成とし、45飛成と飛を抜く手に26歩と打てるので簡単。
 玉方は27同香不成と応じるのが好防です。これなら26歩は打歩詰。

<4手目:27同香不成>
競馬式94_27香生

 急いで33香成と開き王手すると45飛成と飛を抜かれて、そこで16銀としても26玉とされると45龍の利きが強く手が続きません。
 ここは単に16銀と出るのが良く、26玉に15銀と攻めます。
 25玉で打歩詰の局面になりますが、33香不成とするのが妙手。

<9手目:33香不成>
競馬式94_33香生

 33香成とすると、45飛不成と応じるのが好手で、35角成としても同飛で、依然として打歩詰。
 しかし33香不成なら、そこで26歩と打つことが出来るので34玉に44とまでで詰むというわけです。
 そこで玉方は45飛成と応じますが、今度は35角成が利きました。
 同龍と取らせれば26歩が打てます。
 26同龍に、14銀から13銀引不成までの詰みです。

 香の双方不成という逸品でした。

【作意】
  48馬、同飛不成、27桂、同香不成、16銀、26玉、15銀、25玉、33香不成、45飛成、
  35角成、同龍、26歩、同龍、14銀、24玉、13銀引不成まで17手詰


二上達也作 『将棋魔法陣』第18番
魔法陣18

 「不成」と言えば二上九段の『将棋魔法陣』。
 楽しい作品を一局紹介させていただきます。
 66から55に脱出路があります。
 68桂と打って同香と取ってくれれば64飛の利きが通りますが、68桂に66玉とされると逃れます。
 まず67銀とします。これなら同香と取るしかなく、64飛の利きが通りました。
 しかし67銀に同香成と応じたのでは、77歩、同成香、86飛で詰んでしまいます。
 67銀には同香不成と応じて、打歩詰の局面に誘導するのが最善。

<2手目:67香不成>
魔法陣18_67香生

 ここで詰将棋慣れした人なら67の香を成らせる手が思い浮かぶと思います。
 68桂と捨てて、同香成とさせ、86飛、77玉、78歩、同成香、87飛、76玉、77歩、同成香と成香を使って逃げ道を封鎖し、86飛まで詰めるという手段です。
 しかし今の手順では駒が余ります。
 巧い受けがありました。
 68桂には同香不成と応じるのです。

<4手目:68香不成>
魔法陣18_68香生

68同香不成としておけば、86飛、77玉は打歩詰の局面。
攻め方はもう一工夫必要です。
86飛、77玉となったところで、69桂と捨てます。
九段目に同香不成とは出来ないので同香成の一手です。これで香を成らせることに成功しました。
しかし相変わらず打歩詰の局面。
ここから成香を使って打歩詰を打開します。
まず87飛、76玉に68桂と捨てます。
同成香と取らせてから、86飛とすれば、77玉には78歩と打てます。
同成香の一手に、87飛、76玉で、今度は77歩が打てます。
同成香に86飛まで詰みました。

趣向的な飛の上下運動に玉方香の連続不成を織り込んだ楽しめる作品。

【作意】
  67銀、同香不成、68桂、同香不成、86飛、77玉、69桂、同香成、87飛、76玉、
  68桂、同成香、86飛、77玉、78歩、同成香、87飛、76玉、77歩、同成香、
  86飛まで21手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
      大阪市福島区吉野3‐17‐23
       地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
       JR環状線野田駅から徒歩8分
         https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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