とり研に行ってきました

<とり研に行ってきました>

■とり研参加記
 2月24日(土)に開催された「とり研」に行ってきました。
 JR米子駅にはこんな楽しい列車が停まっていました。
妖怪列車

 腹ごしらえをしてから少し時間があったので米子城址を見学。
 10分少々山道を登って城址へ。
 そこからは大変見晴らしがよく、米子市が360度見渡せます。
 良い景色を見せていただきました。
米子城

 13時少し前に会場到着。会場前では上谷さんがお出迎え。迷う人がいると申し訳ないからという気配りに感謝。
 前夜祭にも複数の方が参加されたということですが、すでに多くの方が会場に顔を出されていました。
 14時前には皆さんお揃いになったでしょうか。
 會場さん、青木さん、石黒さん、岩本さん、馬屋原さん、久保さん、小池さん、小林さん、広瀬さんの面々に、主催の上谷さん、山路さんと、錚々たるメンバーが集まりました。
 皆さんの新作や詰パラの話題作などを解いたり鑑賞したり、かしこありフェアリーありと実に賑やかな会合になりました。
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」も配付させていただいたら早速取り組んでいただき、ありがとうございました。(解答も送ってくださいね!)

とり研201802①

とり研201802②

集合写真とり研201802

 会合終了後は米子駅近くの居酒屋で懇親会。
 こちらは大崎さんも参加され、さらに盛り上がる展開になりましたが、当方は残念ながら列車の時間もあり途中で退席。
 ご一緒いただいた皆さん、お世話になりました。楽しい時間を共有させていただき、あらためて感謝申し上げます。


■「教材に使える10手台」partⅡ
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台~実戦に役立つ詰将棋~」、2/22に11題を出題しました。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-169.html
 出題作の作者は次の9名の方々です。
   (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
  奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、妻木貴雄、中出慶一、西村章、
  野曽原直之、山本勝士、吉松智明

 実戦に役立つ手筋が盛り込まれた作品が揃っています。
 解いていただければ詰将棋の面白さや楽しさが伝わると思います。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(火)
◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価短評をお願いします。
※解答いただいた方から若干名に呈賞
 また「力試し」解答者は別枠で1名に呈賞

★図面は次のサイトから取り出すことができます。
   http://firestorage.jp/download/c505c180a09f41928c851f51fd4dd89a1fdfdcc4
   パスワード 「kyouzai2」です。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。
 今回は古典から「双方不成」の作品を三局紹介させていただきます。

五代大橋宗桂作 寛文9年(1669年)「将棋手鑑」第97番
手鑑97

 五代大橋宗桂は四世名人。
 本局は史上初の「双方不成」作品です。
 初手は22歩成と軽く成捨てます。
 43玉なら55桂、同歩、同桂、53玉、43金、62玉、63桂成、同玉、81角以下詰むので22同玉、と応じます。
 ここで28飛と捨て強力な守備駒である55角の移動を図ります。
 23歩合は同飛成から35桂で詰むので55角で取りますが、同角不成が先まで見越した妙防です。

<4手目:28同角不成>
手鑑97_28角生

 これに対して44角不成と不成の応酬です。

<5手目:44角不成>
手鑑97_44角生

 44角不成に33合は飛車しかありませんが、さすがに同歩成、同桂に23飛から35桂と跳ねて詰みますから31玉とかわします。
 22金、42玉と追ったとき、44角成だと打歩詰となって詰まないのですが、角不成の効果で43歩が打てます。
 同玉に35桂と跳ねて49の香筋を通します。
 42玉と引くと33歩成、同桂、同角成、53玉、44馬、同玉、45金から本手順と同様の詰め方で駒が余ります。
 44玉と角を取りますが、45金、53玉、44金、62玉と追ったとき、63銀と捨て同玉に75桂と跳ね69の香筋を通します。
 62玉に64香と一歩補充したときに、同角不成が4手目に28同角不成とした効果。

<22手目:64同角不成>
手鑑97_64角生

 64の駒が馬だと63歩と打てるので清算して81角と打てば簡単。
 しかし64同角不成なら63歩が打歩詰になるというわけです。
 ここで打開の妙手が飛び出します。
 53金と捨てるのです。
 同香なら63歩が打てますし、同角なら72とからすぐに収束に入れます。
 同玉と取るしかないのですが、65桂と打ち、62玉に72と と捨て、同玉に83桂成から収束です。

【詰手順】
  22歩成、同玉、28飛、同角不成、44角不成、31玉、22金、42玉、43歩、同玉、
  35桂、44玉、45金、53玉、44金、62玉、63銀、同玉、75桂、62玉、
  64香、同角不成、53金、同玉、65桂、62玉、72と、同玉、83桂成、同玉、
  73金、92玉、93歩、同飛、同銀、同玉、94飛まで37手詰

 本局は『古今中編名作選(第二集)』(1978年)の門脇芳雄氏による解説を参考にさせていただきました。


伊藤看寿作 宝暦5年(1755年)「図巧」第29番
図巧29

 次の作品は「図巧」から。
 初手は96馬と と金を取って開き王手。
 87合なら、76桂、73玉、85桂、74玉、56角、65合、86桂まで。
 ちょっとひねって87桂成の移動合も、同龍、75玉に、74馬の好手があり、同玉、76龍、75合、85角以下桂二枚を打って詰む。
 黙って73玉と引くのが最善ですが、その局面は打歩詰。
 そこで、65桂と捨てて応手を問います。
 同香なら、64角と打って詰む。
 また同飛成なら、74歩と打つことが出来るので、以下同龍、同馬、同玉と清算して85角と打てば、65玉、55飛以下の詰み。
 そこで玉方は65同飛不成と応じて74歩を打たせず、打歩詰で逃れようとします。

<4手目:65同飛不成>
図巧29_65飛生

 ここで竜馬の利きを止めて打ちにくいのですが85桂とします。
 84玉なら、76桂、74玉、73桂成、同玉、84角以下詰みます。
 65桂、同飛不成の交換がこの変化の上部脱出(73桂成に65玉)に備えた退路封鎖になっていたことがわかります。
 74玉のとき、93桂不成が妙手。

<7手目:93桂不成>
図巧29_93桂生

 73玉とするしかありませんが、84龍から73角と捨てるのが絶妙の手順。
 84龍を同歩なら74歩と打てるのが93桂不成の効果。
 73同玉に待望の74歩が打て、84玉に76桂までの詰み。

 65飛不成と93桂不成の双方不成に、収束の84龍から73角の華麗な捨駒で鮮やかにまとめた珠玉の作品です。

【詰手順】
  96馬、73玉、65桂、同飛不成、85桂、74玉、93桂不成、73玉、84龍、同玉、
  73角、同玉、74歩、84玉、76桂まで15手詰


三代宗看作 享保19年(1734年)「無双」第28番
無双28

 最後の作品は「無双」から。
 初手24銀として55銀と開き王手するのは48飛と香を抜かれて戦力不足。
 まず88角と成桂を取って駒を補充します。
 対して、同飛不成が、数手先を見た巧妙な受け。

<1図 2手目:88同飛不成>
無双28_88飛生

 桂が手に入ったので13銀はそのままに25桂と打つ。
 43玉に55銀と開き王手し48飛(成か不成か?)と香を抜いたときに、今度は13銀が残っているので、33桂成、同玉、15角と捌くことができる。(33桂成に53玉は26角、35桂、同角、同歩、62龍、同玉、54桂以下)
 43玉は42龍の一発なので24に捨合し、同角なら23玉で逃れようとする。
 24桂合なら、同銀成、43玉、33成銀、53玉、62龍、同玉、54桂以下詰むので、歩合いが最善。
 24歩合は、同銀成と取り、43玉に33成銀、53玉、43成銀と捨てるのが好手で、同龍、54歩、同龍に4二龍までの詰み。
 これでは簡単過ぎます。
 48香を取るのは飛不成としなければなりません(2図)。そうすれば前記の手順には、42成銀を同飛不成と応じて、54歩が打歩詰になるというわけです。

<2図 6手目:48飛不成>
無双28_48飛生

 そこで攻方も工夫して、24歩合を同銀不成と取ります(3図)。
 こうしておけば43玉には42龍(好手!)と捨て、同玉に33銀不成とできるのですが、53玉と逃げられたとき54歩が打歩詰にならないので詰めることが出来るのです。
 24銀不成から33銀不成は地味ですが打歩詰打開の好手順です。

<3図 11手目:24銀不成>
無双28_24銀生

 24銀不成、43玉に33銀成では53玉と寄られ43成銀と捨てても同飛不成で打歩詰となるのは前述の通り。
 そこで攻め方は42龍と捨て、同玉に33銀不成とします。
 53玉なら54歩から42銀成があるので51玉と逃げますが、42銀成から清算して41飛と打てば収束に入ります。
 収束は難しい変化もなくきれいに捌けて47手詰。

 玉方飛と攻方銀がそれぞれ二度の不成で応酬する双方不成の名作です。

【詰手順】
  88角、同飛不成、25桂、43玉、55銀、48飛不成、33桂成、同玉、15角、24歩合
  同銀不成、43玉、42龍、同玉、33銀不成、51玉、42銀成、同飛成、同角成、同玉、
  41飛、33玉、44銀、23玉、43飛成、14玉、34龍、15玉、24龍、16玉、
  17歩、同玉、28銀、16玉、27銀、17玉、26龍、28玉、37龍、17玉、
  18歩、同金、同銀、同玉、28金、19玉、39龍まで47手詰

 本局と前局は『詰むや詰まざるや』(東洋文庫、1975年)の門脇芳雄氏による解説を参考にさせていただきました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
     地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
     JR環状線野田駅から徒歩8分
   https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 非公開
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