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詰四会に行ってきました

<詰四会に行ってきました>

詰四会参加記
 1月28日(日)詰四会に参加。
 岡山は雪が降っていました。
 瀬戸大橋線からの車窓もみぞれ模様の曇天。
 多度津にはお昼前に到着し、時間があった寒空の中、駅周辺を散策していたら、物凄いのっぽのビルを発見。
塔

 今日の天気では展望台に上っても絶景を愉しむことは難しそうなので、あきらめて近くの道の駅に顔を出しました。
 するとご当地のお菓子があったので思わずゲット。香川らしく「塩」キャラメル。パッケージも少し可愛く、お値段もリーズナブル。

菓子

 讃岐うどんで腹ごしらえしてから13時過ぎに詰四会の会場へ。
 なんとすでに7名の方がいらっしゃるではありませんか!
 須川さんとは初めて会合でご一緒しました。
 また廣瀬さんは関西を離れてから1年ぶり。
 小池さんは毎週顔を合わせているような気がします(笑)

会合の様子1

 今回は自由課題ということで数名の方が作品を持参され、皆さん解答に取り組んでおられます。
 フェアリー作品と格闘している方が結構いらっしゃるのは、その方面の実力者が揃っているから?

会合の様子2

作品も出揃って、最後は集合写真をパチリ。

集合写真
    *2/1写真差し替え

 二次会は駅近の居酒屋で。ネット世界、データベース、全国大会と、旬の話題で大いに盛り上がりました。


■創棋会の次回以降の課題
☆次回課題はネット作品展「教材に使える10手台~実戦に役立つ詰将棋~」。
 昨年に続いてネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ を開催します。
 今回のテーマは「実戦に役立つ」ことです。 
 実戦型、囲い図式、格言の応用、実戦に応用できる手筋など、表現は自由です。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は2月17日(土)。
・2月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で2月下旬に一斉出題します。

☆4月例会の課題は「ダブル不成」(6月号作品展)。
 「ダブル」の解釈は自由です。双方不成、同じ駒を二度不成、同一地点に二種不成など多様な表現があると思います。


■「教材に使える10手台」PartⅡ
 昨年2月にネット作品展「教材に使える10手台」を開催しました。
 詰将棋との出会いは人それぞれですが、多くの人に詰将棋の楽しさ、面白さを知ってもらうには、よりよい教材が欲しい、そういう想いから、この企画を考えました。
 そのときの条件は『教え易い、分かり易い、覚え易い』というものでしたが、出品された作品は、初心者向けから上級者向けまで、 基本手筋からちょっぴり高級なものまで幅広い分野の好局が揃いました。

 今回は少し切り口を変えて、実戦派にも詰将棋の面白さを知ってもらうために、「詰将棋は実戦の役に立つ」ということを、作品を解いたり鑑賞したりすることによって感じ取っていただけないものかと考えました。
 「読みの力を鍛える」ことだけが目的で詰将棋が楽しめるのでしょうか?
 1・3・5手をたくさん解けば「詰み形を覚える」ことはできるでしょうが、もっと幅広く奥の深い世界を知ってもらいたい。
 10手台だからこそ表現できる世界で、実戦の役にも立ち、詰将棋の楽しさも知ってもらえる、そういう作品を集めたいと考えた次第です。

それでは、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。

山中龍雄作 中国電力将棋部報1966年10月号(『山中龍雄作品集』第17番)
山中龍雄№17

 14金と打つ手が見えています。取れば15飛までの一手詰。しかし22玉で続きません。
 25桂も14玉なら15金があるので魅力的ですが、22玉とされると33金にも11玉と逃げられ詰みません。
 上部に脱出させず22玉とされても詰む手があるのでしょうか?
 もう一手いい手がありますね。
 14飛とドカンと捨てる手がありました。

<初手:14飛>
山中龍雄№17_14飛

 同玉と取られると持駒金桂で詰むのかなと心配になりますが、15金、13玉に31角成から25桂でピッタリ詰みます。この上下から挟撃する詰み筋は実戦でも応用の利くところかと思います。
 22玉と逃げるしかありませんが、34桂と打てば11に潜り込むことはできませんから32玉と寄る一手。
 ここで31角成と捨てるのが気持ちの良い一手です。
 取れば42金まで。43玉も42桂成とすれば14飛の横利きが通って簡単な詰み。
 33玉と立って凌ぎますが、43金が最後の決め手。

<7手目:43金>
山中龍雄№17_43金

 43金には同玉と応じるしかなく、42桂成とすれば、33玉に32馬までの詰み。

 短手数ながら、14飛、31角成、43金といった小気味よい手が続き、飛車角が作意にも変化にもよく働く作品でした。

【作意】14飛、22玉、34桂、32玉、31角成、33玉、43金、同玉、
    42桂成、33玉、32馬まで11手詰


蟹江義長作 (『実戦形パラダイス』第98番)
蟹江義長_実戦パ№98

 23銀や23角とすればすぐに詰みそうな格好です。 
 しかし23銀では13玉、31角に22桂合や歩合で続きません。
 正解は23角です。13玉なら14銀、22玉、41角成と進めて開き王手です。これをどう防いでも23銀成から簡単な詰み。飛角コンビの開き王手も実戦で応用の利きそうな筋です。
 最善は22玉となります。
 ここで14角成とすれば、24に何を合いしても23銀打から詰みます。
 しかし玉方には24銀と移動合する巧い受けがありました。

<4手目:24銀>
蟹江義長_実戦パ№98_24銀

 24銀移動合は33に逃げ道を用意する受けの妙手です。
 玉の逃げ道を塞いでいるのは攻め方だけではありません。味方の駒が邪魔していることもあります。ここでは33銀が自玉の逃げ道を塞いでいたので、それを動かして脱出路をつくったわけです。この考え方は実戦でも通用する場合があると思います。
 24銀に23銀などでは33玉と逃げられ、24馬と追っても44玉とかわされ43桂がよく利いていて続きません。
 平凡に同飛とします。
 33玉のとき、23飛成は44玉でダメだし、23馬も42玉で続きません。44銀が筋らしいのですが、同銀、23飛成、42玉となると今度は53から脱出されます。
 絶好の一手があります。42銀と捨てるのです。

<7手目:42銀>
蟹江義長_実戦パ№98_42銀

 同銀は44銀までですから42同玉の一手。
 これで22飛成と飛び込んで王手が出来ます。
 42銀は逃げ道に先着する好手筋でした。
 22飛成に51玉と逃げられそうなところで41馬と捨てるのが決め手です。
同玉と取らせて52銀までの詰み。
 本作も24銀移動合や42銀の好打を配して、飛角がよく働く作品でした。

【作意】23角、22玉、14角成、24銀、同飛、33玉、42銀、同玉、22飛成、51玉、
   41馬、同玉、52銀まで13手詰

 蟹江義長氏は詰パラ同人作家で実戦型を得意とされました。平成24年に逝去。


柏川香悦作 将棋世界1992年9月
 (『詰将棋半世紀』第150番、『現代詰将棋短編名作選』第182番、)
柏川悦夫_現代短№182

 離れたところにある32と が意味ありげ。 
 持駒は強力ですが金気がないので詰み形を想定しながら手を進めましょう。
 83から94の脱出ルートが見えているので、94角と打ってみたくなりますが、同香とされると戦力不足。
 初手は61角とします。玉は下段に落とせ です。 
 同玉なら83角、72合、53桂があるので、82玉と寄ります。
 83飛は92玉で続きません。74桂から73角も同桂と応じられて詰みません。
 ここで目の覚めるような好手順があります。
 74桂と捨て、同歩と取らせてから、73金のタダ捨てです。

<5手目:73金>
柏川悦夫_現代短№182_73金

 64金は、攻めの拠点で、上部脱出を防ぐ要の駒。それを捨てるのは意表の一手です。
 スッと73に滑り込む感触もたまりません。
 73同桂なら83飛から81角があるので同玉の一手ですが、この局面、詰むのかと不安になります。
 ここで55角が盤上この一手の限定打。64合には83飛の一発を見ています。 
 63玉と寄る一手に64飛と押さえます。
 73玉と戻れば54飛と寄って詰みますから、53玉と空中遊泳のように逃げますが、最後の決め手が43角成です。

<11手目:43角成>
柏川悦夫_現代短№182_43角成

 同玉に33角成、53玉、42馬までの詰み。
 緊張感のある詰め上がりも解後感を良くしています。
 妙手73金を中心に、二枚角を打った後で活用するところなども気持ちの良いところです。
 アクロバティックな展開ですが、大駒の力を感じさせてくれる一局でした。
 本作は見事将棋世界誌の年間最優秀作に輝きました。

【作意】61角、82玉、74桂、同歩、73金、同玉、55角、63玉、64飛、53玉、
   43角成、同玉、33角成、53玉、42馬まで15手詰


谷向奇龍作 近代将棋1966年5月(『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第108番)
谷向奇龍_中編№106

 額に入れて飾っておきたくなるような好形作。
 しかし73と93に脱出口があります。
 たとえば62飛成は軽く93玉と上がられて手も足も出ません。
 93玉を防ぐには71角しかないのですが、73玉と上がられると今度は84の逃げ道が心配です。
 84に逃がしたくないので62角成とすれば、82玉なら72金、93玉、84金の手筋で詰みますが、64玉とされると太海原に脱出されそうです。
 しかし44馬と引いて開き王手をすると、脱出を阻止することができます。

<5手目:44馬>
谷向奇龍_中編№106_44馬

44馬に75玉なら、66馬、86玉に76金と打って詰むのですが、ここまで読めないと62角成は指せません。62角成は心理的妙手でした。
73玉と戻ったときに63飛成が強手(44馬に63合は作意に還元して駒余り)。

<7手目:63飛成>
谷向奇龍_中編№106_63龍

 63飛成に84玉は、75金という妙手があります。
 同歩なら74金、95玉、77馬、86合、83龍以下。同玉なら、66馬、86玉、83龍、85合、76金以下。変化はありますがいずれも駒余りの詰み。
 やむなく同玉と応じますが、54金と押さえ、73玉に62馬が決め手。
 取れば金二枚ありますから63金打ちから簡単。
82玉と逃げますが、72金、93玉に84金が逃げ道を塞ぐ常用手筋で、同歩と取らせて71馬と入れば、83玉に82馬までの詰みとなります。

端正な実戦型から上部追い出しの不利感ある手順を、63飛成や62馬などの大駒捨てを盛り込んで解いて気持ちの良い作品に仕上げられています。

【作意】71角、73玉、62角成、64玉、44馬、73玉、63飛成、同玉、54金、73玉、
   62馬、82玉、72金、93玉、84金、同歩、71馬、83玉、82馬まで19手詰


 今回は大駒の力を活かした作品を集めてみました。
 「実戦に役立つ」10手台。指将棋派が詰将棋の面白さを感じられる「教材」に相応しい作品をお待ちしています。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年2月18日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台~実戦に役立つ詰将棋~」。
         投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所] 将棋会館 4F和室
[会費] 千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成」
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

※課題によって投稿先が異なりますのでご注意ください

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