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<詰パラ12月号到着>

<詰パラ12月号到着>

 所用で神戸市長田区に行く機会があり、鉄人28号のモニュメントを見ました。
 これは阪神大震災復興のシンボルでもあり、横山光輝生誕の地ということで作られたもの。一度は見たいと思っていたのですがなかなか迫力ある姿。
 残念ながら三国志ガーデンはすでに閉館していたのですが、そこかしこに色々な展示がされていました。
 個人的には「伊賀の影丸」の展示などもあればいいなと思っていたのですが、そういうものはありませんでした。
鉄人28号



■詰パラ12月号が到着
・表紙は原田清実さん。「詰将棋専門誌への正しい接し方」の言に思わず襟を正す気持ちに。
・ヤン詰(7P~)。「3回移動」という課題に食指をそそられる方もいるのでは?
・短コン(11P~)。年中行事とは言いながらやはり壮観ですね。11手詰50題は中学校の1年分。気合を入れて解こうと思います。
・同人室(20P~)。課題(限定打2回以上)に応えた作品が12題。初形だけ見れば、苦労の後が偲ばれる構図も散見されますが、力作揃いの予感。
・三輪勝昭200回記念(23P~)。同人入りから4年で100回の入選を積み重ねたのこと。驚くべきハイペース!
・創棋会作品展(24P~)。「遠打や遠開き、3回以上」。好作揃いと太鼓判を押します。解かなければ損です。一題でも解ければぜひ解答を!
・内藤国雄の小ルーム(26P)。毎号問題の下のコラムが面白い。
・おもちゃ箱だより(30P~)。記録更新へのあくなき執念の賜物が紹介されています。
・ちえのわ雑文集(34P~)。「ツイッターでの煙詰の共同創作」の話。素晴らしい合作の誕生に拍手。
・スマホ詰パラ優秀作品展(42P~)。管理人はスマホを持っていない(希少種?)ため実物は見たことがないのですが、以前武島さんが編集された好作集をネットで拝見したことがあります。良い作品が多いという印象でしたが、この4作もなかなかの好作と思います。
・サロン(48P~)。
 添川さんの改作(準煙→純煙)には驚き!
 谷川幸永さんの「解答者からの雑文」も面白い記事。当選や選考は舞台裏情報も聞いてみたいところですね。
・結果稿(85P~)。創棋会作品展。「七対子図式」は易しい好作が揃ったと思います。解いていない方は、ぜひ結果稿を鑑賞ください。
・編集室(100P~)。流行語大賞には「ひふみん」が選ばれましたね。「29連勝」も審査員特別賞。将棋界も明るいニュースが多くて良かった!

■将棋世界1月号
 サロンには、中出さん、西村さん、柳原さんと創棋会メンバーの作品が並びました。
 また初入選の田中颯さんは解答選手権・初級一般戦に出場されている方だと思います。こうして作家デビューされるのは嬉しいですね。
 付録は詰将棋ファンならこれ単独でも入手したくなる「7棋士が競演!若手棋士の詰将棋」。

■創棋会の次回課題は「繰り返しのある短編」
 創棋会の次回課題は「繰り返しを含む短編(17手以内)」です。
 12月の例会で選考、3月号作品展に掲載の予定です。
 「繰り返し」についての定義はありません。
 これまで「駒の繰替え」「同種駒の打捨て」「同一地点への捨駒」「翻弄」「対称形で左右での捨駒の繰り返し」など、数々の好作を例題紹介で取り上げさせていただきましたが、「繰り返し」の表現はまだまだたくさんあると思います。
 自由な発想で「繰り返し」を表現して、どしどし好作を投稿いただきますようお願いします。
 なお創棋会作品展には、特に応募資格はありません。会合に参加したことがなくても結構です。幅広く投稿を受け付けています。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 それでは早速例題を紹介させていただきます。

金子義隆作 将棋世界1995年1月号(『蒲公英』第46番)
金子義隆199501

 持駒桂四枚とくれば4桂打捨てを期待します。
 まず初手は軽く36桂のジャブ。
 33玉には44馬の飛び出しがありますし、15玉と逃げれば27桂があるので、同馬と応じるしかありません。
 馬の利きが消えたので34金と捨てます。
 これも25玉は16馬まで、15玉なら27桂ですから、同玉の一手。
 ここで44馬を急ぐと25玉と上がられて36馬の守りが強く詰みません。
 46桂と捨てるのが好手。

<5手目:46桂>
金子義隆199501_46桂

 46桂に33玉には44馬があります。24玉なら、34金、25玉、37桂で詰みます。25玉でも37桂と打ち、同馬、35金、15玉、27馬までです。
 46桂には同馬と応じるのが最善で、攻め方は待望の44馬です。
 25玉なら46桂捨ての効果で26金が打てますので、24玉とかわします。
 そこで36桂と捨てるのが巧打。

<9手目:36桂>
金子義隆199501_36桂

 ここまでの桂捨ては馬の守備力を弱めるためのものでしたが、36桂は逃げ道ふさぎです。
 同馬と取らせて34金と打ち、25玉に37桂が最後の決め手です。
 期待通りに4桂の打捨てが飛び出して、楽しい作品です

【作意】36桂、同馬、34金、同玉、46桂、同馬、44馬、24玉、36桂、同馬、
    34金、25玉、37桂、同馬、35馬まで15手詰


三輪勝昭作 詰パラ2013年1月号(『幻の城』第32番)
三輪勝昭201301

 初形15枚とやや駒が多めです。少し眺めてみると色々な手が見えてきます。
  ・52玉からの脱出ルートを防ぐため、16角を働かせたい。
  ・32歩成として23飛を活用したい。
  ・37桂も45に跳ねていきたい。
 一度に全部実現するのは無理ですから、まず52からの脱出を防ぎましょう。
 それには34銀が邪魔なのでこれを43銀成と消します。
 同角の一手に54香と打てば、42玉には34桂があるので、これも同角と応じるしかありません。
 これで16角の利きが通りました。
 32歩成と23飛を活用したくなりますが、43合とされると続きません。
 ここは45桂と跳ね出すのが気持ちの良い一手。

<5手目:45桂>
三輪勝昭201301_45桂①

 42玉と逃げれば22飛成、32歩、同歩成、同角、54桂、41玉、53桂まで味良く詰みます。
 そこで玉方も同角と取ります。
 これで待望の32歩成です。
 ところが今度は23角と飛車を抜く手がありました。
 しかし、32にと金が出来たので、玉の逃げ道はありません。
 かといってこのままでは打歩詰です。
 ここで45桂と捨てるのが決め手です。

<9手目:45桂>
三輪勝昭201301_45桂②

 これは同角と取るしかなく、54歩が打てました。
 54同角に64銀までの詰みです。
 初形から34銀を消し、32にと金を作り、64銀を実現するのですが、そのために何度も角を動かす手順はロジカルです。二度の45桂捨も良いアクセント。
 玉方の応手はすべて角。角の翻弄を明快に表現した、とても楽しい作品です

【作意】43銀成、同角、54香、同角45桂同角、32歩成、23角45桂同角
    54歩、同角、64銀まで13手詰


上田吉一作 詰パラ2004年7月号(『現代詰将棋短編名作選』第285番)
上田吉一200407

 持駒に金気がなく詰上りが見えない初形です。
 33玉と上がられては手が出ないので、31飛と捨てるしかありません。
 これは同玉と取る一手です。
 そこで33香と打つと、何となく詰み形が見えてきましたね。
 32合には23桂と跳ねて、21玉に22香まで。
 それなら32合は金や飛という横に利く駒で受けに利かします。22香なら同金(飛)です。
 しかし、それも31香成で詰みます。
 駒が余って詰むのはおかしいですね。
 最強の受けがありました。
 32龍の移動合です。

<4手目:32龍>
上田吉一200407_32龍合

 龍なら横にも斜め後ろにも利くので、22香、同龍、31香成、同龍と受けることができるというわけです。
 そこで攻め方も同香成と龍を奪ってから再度、31飛と捨て、同玉に33香と攻めます。
 今度は龍がないので32に金か飛車を合するしかありません。
 金だと同香と取り23金と打てば駒が余って詰むので、飛車合が最善です。

<10手目:32飛合>
上田吉一200407_32飛合

 32飛合には読み筋通り、23桂不成と跳ね、21玉に22香と打ち、同飛と取らせて31香成までの詰みです。

 31飛と捨て33香と打つ順が二度繰り返され、龍の移動合と飛車の限定合が飛び出すという易しいながらも楽しめる作品です

【作意】31飛、同玉、33香32龍、同香成、同玉、31飛、同玉、33香32飛合
    23桂不成、21玉、22香、同飛、31香成まで15手詰


山本昭一作 将棋ジャーナル1981年7月号(『怒濤』第38番)
山本昭一№38

 対称形から、左右で同じ手筋を繰り返す作品を二作(大塚作上田作)紹介しましたが、もう一つ紹介させていただきます。

 初手は41香成として54角の利きを通し手駒を入手します。
 同玉に44香と打てば玉方は43に中合して凌ぐしかありませんが42桂成を防いで43金合とするのが常套の好防です。
 なお43飛合は42桂成、同飛、同香成、同玉に43飛と打ち32玉、13飛成、41玉、51桂成、同玉、61と以下、作意より早く詰みます。

<4手目:43金合>
山本昭一№38_43金

 43金合にも42桂成とし、同金、同香成、同玉と清算して43金と打ちます。
 41玉に51桂成、同玉、61と、同玉と進めて、64香と打つと、右側の攻防とよく似た局面になります。
 当然玉方も63金合と受けます。

<16手目:63金合>
山本昭一№38_63金

 63金合にも62桂成から清算して63金と打てば、61玉に52金右と捌いて、71玉に72金までの詰み。
 対称形から左右で同じ手順が出現するという楽しい手順で、本作は見事、第一回ジャーナル賞の佳作を受賞しました。
 『怒濤』から作者のことばと選評を抜粋して紹介させていただきます。

作者のことば
 「初形も対称なら手順も対称的なのが面白いと思う。最初貧乏なのに、金が降ってわいてくるという、ありがたい詰将棋」

選考座談会から柏川悦夫さんのことば
 「ビデオテープでもう一度。こんな愉快な詰将棋初めてみました。初形、手順ともに珍。」

【作意】41香成、同玉、44香、43金合、42桂成、同金、同香成、同玉、43金、41玉、
    51桂成、同玉、61と、同玉、64香、63金合、62桂成、同金、同香成、同玉、
    63金、61玉、52金右、71玉、72金まで25手詰


 例題は管理人の感性で「繰り返し」が表現されたと思われるもの選んでいます。
 今回はいかがでしたか。
 皆さまからも、楽しい作品の投稿をお待ちしています。


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編」。17手以内
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
        編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年1月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] なし
※終了後新年会開催!
 <日時>1月21日(日)18時~
 <場所>大和水産 福島店
    TEL:06-6458-8581
    大阪市福島区福島5-13-18 福島ビル 1F
      JR大阪環状線福島駅 徒歩1分
    参考URL https://r.gnavi.co.jp/496uttxr0000/
 <会費>3千円(学生・女性千円)
 ★参加いただける方は、予約の都合もあるので、下記宛ご一報いただければ幸いです。
    blogsokikaitusin@gmail.com

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