詰備会に行ってきました

<詰備会に行ってきました>
※11/9訂正:写真のお名前を間違えていました。大変失礼しました。

■詰備会に行ってきました
 11月4日は詰備会に参加。
 新幹線でアクシデント(酔っ払いが線路に降りてトンネルに入った!)があり、岡山到着は30分遅れ。
 それでも早めについたので今回は吉備津彦神社に参詣。
 由緒正しい神社ですが、前回訪れた吉備津神社よりも規模は小さく、あっという間に観光終了。

吉備津彦神社

 岡山市内をブラブラして、駅前のビルにある岡山シティミュージアムの「池田光政 絵図展」を見学。池田公は岡山城主になる前に鳥取城主だったというのを初めて知りました。

 少し天気が心配な空模様になってきたので、開場予定時刻前でしたが会場へ。
 赤畠さんが設営を終えられており、小林さんや竹村さんが早速盤駒を広げておられます。
 少しずつ参加メンバーも増え、作品展候補作の検討などが始まります。
 名古屋から堀内さんが初参加。
 今回の参加目的は「裏短コン」の作品募集だったようです。
 5手詰というのはなかなか難しく、超短編の雄である片山さんに話をうかがいながら、こういう筋はどうかと適当に駒を並べていると、中村さんも入って次第に熱を帯びてきました。当初の思いつきレベルのアイデアが原形をとどめないほど駒数も増え、条件の一つである「11枚以上」は楽々クリアー(笑)。
 最後に上谷さんに柿木で検討してもらうと、危ない筋がどんどん出てきて、修正に次ぐ修正。詰将棋の創作は着想と実現に至る根性、ネバーギブアップの精神だということをあらためて再確認できました。
例会風景
(左から、片山さん、中村さん、堀内さん、上谷さん。
 写真を撮っている人は、ついていけずあきらめモード…笑)

 最後は恒例の集合写真です。
集合写真
(前列左から:山路さん、平井さん、小林さん、堀内さん、赤畠さん、
後列左から:岩本さん、上谷さん、片山さん、川崎さん、中村さん、利波さん、竹村さん)
※上谷さん、お名前の誤記、大変失礼しました。謹んでお詫び申し上げます。

 例会終了後は懇親会。中華料理に舌鼓。アルコールも入って楽しいひとときを過ごしました。
 さらに懇親会終了後も若干名が三次会。
 本当に楽しい一日でした。ご一緒いただいたみなさん、お世話になり、ありがとうございました。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回課題は「繰り返しを含む短編(17手以内)」です。
 12月の例会で選考、3月号作品展に掲載の予定です。
 「繰り返し」について特別な定義はありません。
 自由な発想で「繰り返し」を表現していただければ結構です。
 創棋会作品展には、応募資格のようなものはありませんので、皆さまからの投稿をお待ちしています。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 それではいつものように課題作の例題を紹介させていただきます。

中出慶一作 詰パラ2008年10月号(『撫子』第22番)
中出慶一200810

 小駒図式です。
 上部脱出を防ぎながら攻める必要があります。
 23銀は取ってくれれば14金と上から押さえて33玉なら45桂、また32玉なら44桂と打てば詰みますが、23銀に33玉とかわされると24からの脱出ルートを止められません。
 ここで13桂がなければ13銀と打てるということに気づけば、桂の打換えが見えます。
 21桂成、同玉、33桂と進めます。

<3手目:33桂>
中出慶一200810_33桂

 33桂を同香では33の地点が埋まるので13桂と打ち直して32玉に43銀で簡単です。
 22玉なら今度こそ13銀から14金の筋で詰みますから32玉と凌ぎます。
 33から脱出させるわけにはいかないので43金と打ちますが、じっと22玉と寄って耐えます。
 そこで軽く21桂成と成り捨てるのが好手。
 同玉と取らせて、もう一度13桂と打ち直します。

<9手目:35金>
中出慶一200810_13桂

 初形に戻ったようですが43金と拠点を築いたのが大きい。
 22玉と逃げるしかありませんが、33桂がいなくなったので33銀と打つことが出来ます。
 同香と取らせて香の守備を弱めたところで、もう一度21桂成と捨てると同玉に32金打までの詰み。

 桂の打換え織り込んで21桂成と捨てる手が何度も繰り返されます
 リズム良く手が進みミニ趣向が楽しめる好短編です。

【作意】21桂成、同玉、33桂、32玉、43金、22玉、21桂成、同玉、13桂、22玉、
   33銀、同香、21桂成、同玉、32金打まで15手詰


上田吉一作 詰パラ1979年4月(『極光21』第72番)
上田吉一197904№72

 初手は44飛が有力そうだが、32玉、33歩、同龍とされて詰まない。ここは55桂と打つのが正解。
 32玉とかわしたら33歩と叩きます。33同玉なら22銀打があり、同龍、同銀と飛車を奪えば12飛打から簡単な詰み。31玉と引いても32銀から清算して33歩と打てば同玉は34飛打から、また42玉も54桂打があって詰みます。
 33歩には同龍が最善ですが、龍が動いたので12飛成と突っ込みます。
 22合なら同銀成、同龍、23銀、42玉、54桂と追って簡単ですから、31玉と銀を取ります。
 ここで43桂不成だと同香とされて詰みません。また43桂打も同香、同桂不成、41玉で逃れます。
 まず23桂と捨てます。

<7手目:23桂>
上田吉一197904№72_23桂

 これは同龍と取る一手。
 続いて43桂不成と初手に打った桂を活用するのが気持ちの良い手です。
 23桂から43桂不成が手順の妙です。
 23同龍と取らせてから43桂不成とすれば同香は42銀の一発ですから同龍と応じるしかありません。
 龍を43に動かしてから、決め手の13角成です。

<11手目:13角成>
上田吉一197904№72_13角成

 これも同龍の一手です。
 最後は42銀と捨て、同香に32歩と打ち、41玉に41龍までの気持ちの良い詰め上がりです。

 同龍とする手が四回繰り返されます。龍を翻弄する好短編です。

【作意】55桂、32玉、33歩、同龍、12飛成、31玉、23桂同龍43桂不成同龍
   13角成同龍、42銀、同香、32歩、41玉、21龍まで17手詰


大塚敏男作 近代将棋1952年6月(『漫陀楽』第一巻・第37番、『あさぎり』第93番)
大塚敏男195206

 三作目は長編趣向作家として有名な大塚さんの短篇。
 美しい対称型です。
 “左右同形中央に手あり”という格言通り、51飛から53香と捨てて53に逃げ道を塞ぎます。
 53香を同金では、と金を寄ってつみますから同飛と取ります。
 このままでは金の守備が強力なので、41と と寄って52玉に44桂と捨てて守りを崩します。

<7手目:44桂>
大塚敏男195206_44桂

 同金は42との一発なので同馬と応じます。
 そこで51と と捨てて、同玉に61と寄と体を入れ替えて左から攻めるのが上手い切り替えです。
 52玉に64桂と捨てます

<13手目:64桂>
大塚敏男195206_64桂

 これは同金と取るしかなく62と とすれば詰みです。
 念のため補足ですが、7手目に64桂は同金とされると63に逃げ道が出来るので詰みません。
 対称型から、左右で桂捨が繰り返され、と金の動きがリレーのようで楽しめます。

【作意】51飛、同玉、53香、同飛、41と寄、52玉、44桂、同馬、51と、同玉、
   61と寄、52玉、64桂、同金、62と引まで15手詰

 『漫陀楽』(全三巻)は大塚播州全書としてまとめられたもので、2012年に創棋会から発行されました。
 自作作品集、論考集、趣向作総覧とボリュームたっぷりの労作です。
 在庫はありますのでお問い合わせは下記までお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com


 例題は管理人の感性で「繰り返し」が表現されたと思われるもの選んでいますが、今回はいかがでしたか。
 皆さまからも、楽しい作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編」。17手以内
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
        編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年1月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] なし
   ※終了後新年会開催!
    場所は決定次第連絡させていただきます。

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以上
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