第268回例会報告(2017年10月15日)

<第268回例会報告(2017年10月15日)>

■例会報告
<第268回創棋会例会>
日時:10月15日(日)13:00~17:30
場所:関西将棋会館 4F多目的ルーム
参加者:小池正浩、則内誠一郎、谷本治男、鳥本敦史、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、
    西村章、古川剛士、柳原裕司、吉松智明(以上11名)

 小池さんと鳥本さんには遠方より参加いただきありがとうございました。
 また西村さんが初参加。西村さんは8月号の表紙で初入選されたばかりで詰将棋に熱中されているとのことで、「柿木将棋」の入手方法や、変同の判断などについてご質問がありました。こういうときすぐに参加者から色々なコメントが出されるのが会合のいいところです。柿木は、早速帰宅してからネット購入をされたとのこと。うまくいってよかったですね。
 今回の例会は課題作が揃うかどうかが最大の懸案でしたが、例会の席上で創作完成に向けて取り組む強者もいて複数作品がラインアップ。則内さんが大盤で解説され、何を選ぶかの目安を示されました。今から12月号が楽しみです。
 課題作検討に続いて参加者の近況報告では、鳥本さんから大道棋教室のPRがあり、また柳原さんからは明石六郎さんの囲碁将棋サロンに遊びに来てくださいというお話がありました。
 最後に事務担当から、以下の3点について報告がありました。
  ・今回の「すらすら解ける20手台」は反省の残る内容となった。
   次回は応募条件の明示や選題の工夫を行いたい。
  ・1月は恒例の新年会に加えて昼間の例会を行う。
   課題はないので皆さんから話したいことがあればお願いしたい。
  ・2月例会の課題は、昨年に続いてネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡを開催。
   今回のテーマは「実戦に役立つ」こととしたい。
 終了後は新年会会場の下見を兼ね、有志で福島駅前の居酒屋に行き、楽しい詰将棋談議に時を忘れました。

【例会風景】(敬称略)
例会1015_2
(左から):小池、中出、柳原、西村、古川、谷本

例会1015_4
(左から):中村(宜)、鳥本

例会1015_3
(左から):中村(雅)、則内

例会1015_1
(左から):古川、鳥本、中村(雅)、中村(宜)、谷本、中出、小池、則内、西村

■創棋会45周年記念作品(最終回)
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきましたが、今回が最終回。
 今回はパラ10月号に掲載された作品について簡単に解説させていただきます。


中村雅哉作 「45」
(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会、パラ2017年10月号「ちえのわ雑文集」)
45.png

 盤面曲詰「45」。なんと小駒図式です!
 初手34銀と引く手が有力です。55玉、56歩、同桂、54銀成、同玉、53桂成と捌けば66香の利きが通っていかにも筋に見えます。しかし55玉とされると、54成桂と捨てるしかなく、同玉に、44と としても、65銀と打っても、明らかに戦力が足りません。
 俗ですが35金と と金を取って歩を補充しておくのが正解。これは同金と取る一手。
 そこで34銀と引き55玉に、56歩と打ちたいのを我慢して、54銀成から53桂成と捌きます。そしてあっさり54成桂と捨てて65銀と打つのが意表を突く打ち換え。63玉と落ちられると捕まりそうに思えますから、なかなか指しにくいところです。
 そして63玉に64銀と桂を取って清算してしまうのも指しにくい手順。
 64同玉に53銀と打てば詰形ということに気がつかないと、なかなか指せません。
 83歩成と金を取って75桂と打ってようやく収束が見えてきました。
 72玉に歩の連打、83金から81歩成と細かく捌いて91玉の雪隠詰です。
 大きな初形を小駒図式でまとめ、手順も小駒特有の細かな綾があり、よく出来ていると思います。

【作意】35金、同金、34銀生、55玉、54銀成、同玉、53桂成、55玉、54成桂、同玉、
  65銀、63玉、64銀、同銀、同香、同玉、53銀、73玉、83歩成、同玉、
  75桂、72玉、73歩、81玉、82歩、91玉、92歩、同玉、83金、91玉、
  81歩成、同玉、72歩成、91玉、82とまで35手詰


中村雅哉作 「4」
(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会、パラ2017年10月号「サロン」)
4→5

 続いて中村さんの初形「4」です。
 47飛がブラですから56金捨てから57金と拠点を築きます。
 続いて凝り形の53金と44金の二枚を捌きます。
 54金から42桂を奪います。
 最後は53角成と活用し、55玉に67桂までの詰み。
 詰上りは「5」になりました!
 本局は「4」→「5」への立体曲詰でした。

<詰上り:67桂>
4→5詰上り

【作意】56金、同玉、57金、55玉、54金、同桂、同金、同玉、53角成、55玉、67桂まで11手


吉松智明作 「81」
(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会、パラ2017年10月号「ちえのわ雑文集」)
81.png

 盤面曲詰「81」です。柴田さんの盤寿祝いに創作されたものです。
 初手は一目13角成。ここで35捨合が利けば面白いが、桂香が品切れなので飛角金銀しかなく、たとえば銀合なら同香、43玉、44銀という筋で47龍があって詰む。ここは43玉と引く一手。 
 53桂成から31馬と活用するのが継続手段。
 54玉と上部脱出には63龍と切ってしまうのが好判断。銀を入手して玉を下段に戻す。
 63同玉には64銀と活用。
 ここで54玉なら55銀打ちから32馬で捕まっている。
 また52玉なら53馬と引き、41玉に、42銀、32玉、33銀成、21玉、31馬というきれいな変化がある。41玉のところで61玉なら62銀と打って同様の変化がある。
 危ないようでも72玉と引くしかない。
 平凡に73銀成とするが、81玉に82銀と打っては打歩詰なので72成銀と突っ込む。
 玉方も、92玉、93歩、同玉、82銀、83玉、73香成、92玉としぶとく逃げて打歩詰に誘う。
 ここで作意は91銀成から92成銀と捌くのだが、81銀生から92銀成でも詰むのは大きなキズ。
 82銀を消去すれば打歩詰が打開でき、82成銀から94歩と打って詰み。

【作意】13角成、43玉、53桂成、同玉、31馬、54玉、63龍、同玉、64銀、72玉、
  73銀成、81玉、72成銀、92玉、93歩、同玉、82銀、83玉、73香成、92玉、
  91銀成、93玉、92成銀、同玉、82成銀、93玉、94歩、同成香、83成香まで29手詰


則内誠一郎作 「八一」
(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会、パラ2017年10月号「サロン」)
八一v2_則内

 本作も柴田さんの盤寿祝いに創作いただいたものです。
 前作が数字なら本作は漢字の盤面「八一」です。
 53角成が見えていますが32玉とされると、25飛の利きもあって詰みません。
 中段に追うようですが、42角成とします。
 44玉と逃げたときに狙いの53馬です。
 取れば54金の一発なので5段目に逃げますが、一見広そうな55玉は54馬がピッタリで66玉に76金までなので、35と55の二つの逃げ道を用意する45玉が正解。
 今度54馬なら35玉で脱出されますから、54銀生と活用します。これは55玉の一手。
 そこで44馬が決め手です。同玉に54金まで。
 短編らしくきびきびした手順の盤面曲詰でした。

【作意】42角成、44玉、53馬、45玉、54銀生、55玉、44馬、同玉、45金迄9手


 記念作品10作品をすべて紹介させていただきました。


■創棋会の今後の予定

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費] 千円(学生無料)
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編」。17手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
       編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年1月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] なし
  ※終了後新年会開催!
   場所は決定次第連絡させていただきます。

***************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
    blogsokikaitusin@gmail.com
以上
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する