【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<16回目>

【結果発表】<16回目>
   ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
   占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
   ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

 それでは結果発表の第16回、本日は最終回。二作を紹介させていただきます。
 一作目は高縄山ろくさんの作品です。

⑳ 高縄山ろく作
すらすら_21

【作意】
  35龍、54玉、45角、55玉、46龍、44玉、35龍、55玉、56歩、同桂、
  46龍、44玉、56角、54玉、45角、44玉、56桂、同香、同角、54玉、
  45角、44玉、35龍、55玉、56香、同金、同角、同玉、57金迄29手

【正解】
  21手目→45角
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.83、A:11、B:0、C:1、誤解:0、無解:2、無評価:1

作者のことば
 初手33歩成は45玉(55玉も可)で上部へ逃げ込まれる。
 あとは必然手順に近い・・・はず。
 しつこい所が嫌われるかも。

★やや広がった初形に恐れをなした方がいらっしゃったかもしれませんが、解けば楽しい趣向作です。
 初手35龍と引き、54玉に45角と据えれば舞台装置が整います。
 55玉に46龍と歩を取ります。
 44玉に35龍と戻して、55玉に56歩と打ちます。
 同桂と取らせて46龍と引き、44玉に56角と桂を取ります。
 54玉に45角と戻して、44玉に56桂と打ちます。
 同香と取らせて同角と香を入手します。
 54玉に45角、44玉に35龍と戻し、55玉に56香と打てば同金の一手。
 アッサリ同角と金を取って同玉に57金まで。
 もう少し回転を楽しみたいところで終了します。
 龍角コンビで開き王手しながら駒を剥がしていく趣向です。効率的な配置で軽趣向を実現していると思います。
 剥がし方がやや不規則な印象はありますが、難解ではありません。


有吉弘敏:すらすらで駒繰りが楽しい。収束にもう一手好手があればさらに良かったと思います。

★あっけない幕切れ?

三輪勝昭:21手目は絶対手だけど、数え間違えてないと思うけど。 練り不足。

★暗算で解くと回転数が怪しくなってきたりします。

占魚亭:心地よいリフレイン。いい。

★龍は35と46を、角は45と56を行ったり来たり。

竹中健一:趣向的な手順でしかもすらすら解けるので良かったです!

★解いて楽しい軽趣向。

山下誠:金を入手するまでの龍と角の往復運動が楽しめる。

★9手目に56歩、17手目に56桂と金の入手を図りますが、桂香を犠牲に抵抗。
 25手目56香でようやく金を奪うことに成功。

kisy:角と龍を細かく動かして、少しずつ駒を剥がしていく軽趣向。すらすら解けました。

★角と龍は一マスずつしか動きません。こういうのを「こまネズミのように動く」というのでしょうか。

奥鳥羽生:教材に使える趣向詰Ⅰ。56地点で駒を剥がし最後に金を入手。スラスラ度95点。

★本作は評点2.83、同率で第二位となる高評価でした。

中出慶一:快適な手順で、縦横でハガシのミニ趣向を実現させている、今回の趣旨の3条件が揃った快作です。

★中出さんの挙げた三条件は「やさしい」「解後感が良い」「手順にプラスアルファがある」ということで、本作も「やさしく」「気持ちよく」「軽趣向入り」と三拍子揃いました。

中村雅哉:これも課題に忠実な易しい剥がし趣向作。すらすら解けて嬉しい。

★本作品展の主旨に適った作品でした。

金少桂:ミニパズル要素の入ったハガシ趣向。すらすら度85点。

★64桂→51香→57金の順に剥がしていきます。

福原徹彦:知恵の輪風のはがしで楽しく解けました。

★剥がし趣向に気がついたときには収束に向かっていたのではないでしょうか。

安田恒雄:35龍と46龍の繰り返しでスラスラと持駒を角→歩→桂→香→金と変える「とりかえばや物語」、解いて楽しかったです。

★局面が少しずつ変化してゆくのを楽しんでいただける作品でした。


続いて二作目は中出慶一さんの作品です。
㉒ 中出慶一作
すらすら_22

【作意】
  34角、同桂、15馬、同玉、17飛、25玉、16龍、35玉、37飛、45玉、
  36龍、55玉、57飛、65玉、56龍、75玉、77飛、85玉、76龍、95玉、
  96龍、同玉、87銀、85玉、75飛、同玉、76金まで27手詰

【正解狙いの一手】
  3手目→15馬
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.83、A:10、B:2、C:0、誤解:1、無解:2、無評価:0

作者のことば
 飛・龍による4回に渡るミニ追い趣向、大駒4枚捨ておよび清涼詰を組み合わせた解いて楽しい作品です。
 本作は全体として流れる手順と、清涼詰になるのが狙いですが、キーとなる一手は、あえて言えば3手目15馬捨。龍と飛の組み合わせ追い手順を準備する捨て駒です。


★最後を飾るのは中出さんの作品。前回作品展に続いて二作の投稿をいただきありがとうございました。
 本作手順の説明は必要ないでしょう。
 初形の駒数の多さに驚かれた方がいたかもしれませんが、角と馬を捨てて17飛と回ると、楽しい飛龍の追い趣向が始まります。
 最後も飛龍を捨てての清涼詰。
 すらすら度ナンバーワンの一作でした。

中出慶一:単純すぎる手順ながら、攻めの大駒4枚を捨てる、途中ミニ趣向的追い手順、清涼詰になる、等趣旨の3条件が揃った軽快作です。

★単純ですが実に気持ちのよい手順です。
 出題の順序を間違えたかもしれません。

則内誠一郎:正にすらすら。ユーモア大賞。

★評点は2.83。本作も同率で第二位となる高得点でした。

奥鳥羽生:教材に使える趣向詰Ⅱ。龍飛追いの前後に捨駒を配し、最後は香に注意の清涼詰。スラスラ度98点。

★今回最高のスラスラ度評価をいただきました。

金少桂:シンプルに楽しめる趣向詰だが、序と収束で大駒を全部消してしまうところはさすがの纏め。すらすら度95点。

★金少桂さんからも最高評価をいただきました。

安田恒雄:期待通り大駒が全て消える爽快、これがミソですね。

★大駒が全部消えるというのは解後感がよくなるポイントです。

kisy:見た目と易しさのギャップは間違いなくNo.1です!そして清涼詰だとは予想していませんでした。

★清涼詰も好感度アップのポイントですね。

三輪勝昭:解く気にならない形だが、何だスラスラ解けるじゃんかヨー。最後、飛捨てで大駒4枚消えてスッキリ。下らないのにAを付けちゃったじゃんかヨー。

★三輪さんに高評価をいただければ作者もさぞお喜びになることでしょう。

占魚亭:爽やかな、くるくる作品。

★誰にでも楽しんでいただける作品かと思います。

竹中健一:最後は文字?手順はすらすらで大駒全部消えるのも良いですね!

★詰上り「J」と言った方がいらっしゃいました(笑)。

有吉弘敏:まさにすらすらですが、大駒をすべて捨てるところや、玉の軌跡が15から95まで全てを通るところなど細かい所まで配慮を感じます。

★シンプルな表現ですが、玉の軌跡、大駒捨て、清涼詰と要所は押さえられています。

福原徹彦:飛龍で追う趣向で、清涼詰。手数を感じない快適な作品でした。

★もっと続けたい楽しい手順。

中村雅哉:最後を飾るにふさわしい、正真正銘のすらすら作品。飛龍ともに消える収束が美しい。

★本作品展をすらすらで締めくくっていただきました。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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