【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<14回目>

【結果発表】<14回目>
   ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
   占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
    ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

 本日の結果発表の前に、前回結果発表へのコメントをいただいていますので紹介させていただきます。

三輪勝昭
 ⑱中村雅哉作で51飛か61龍かの配置の意見を皆さんに聞きたいところと言うのに応えます。
 僕は61龍です。
 まず、51飛は配置として双方当たり駒になるのが嫌。
 61龍なら41金は51飛に当たらない。これがまず一つ。
 もう一つは、僕は余詰筋的な紛れが大嫌い。
 紛れは味の良い紛れでなければ価値はない。
 なので余詰筋的紛れはなしにしたい。
 僕なら44桂のようなクソ紛れはいらない。
 ……これが僕の意見です。

★当り駒の有無というのは好形かどうかの評価ポイントの一つですね。
 発表図は5×5に収まった成駒なしの図、それと当り駒なし図のどちらを選ぶか、悩ましいところですね。

☆また⑯奥鳥羽生作について、EOGさんがネットで類似作を紹介されています。
 これは次回の結果発表であらためて触れることとします。

 それでは結果発表の第12回、中出慶一さんの作品です。

⑲ 中出慶一作
すらすら_19

【作意】
  26銀、同玉、36金、17玉、14飛、16歩、同飛、同玉、26金、同玉、
  35角、37玉、38銀打、28玉、29歩、39玉、17角、48玉、26角、57玉、
  35角、48玉、49歩、59玉、68銀、69玉、58銀、同玉、36角まで29手詰

【正解】
  9手目→26金
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.83、A:3、B:4、C:5、誤解:0、無解:3、無評価:0

【作者のことば】
 中段玉を入玉形に追い込み、軽趣向的角追いで玉位置を決め、2角利き筋を生かして詰めを決めます。

★本作は難解作でした。
 詰形が見えず上段に追う手が想定外なことや、持駒に金がなく角銀だけでは妙に捕まえにくいといったところが主な要因。
 序盤の変化を乗り越えれば後はすらすらかと思ったのですがそうでもなかったようです。
 初手は14飛や16銀も有力そうですが、14飛は同玉、25銀、15玉で捕まりませんし、16銀も同玉、14飛、15歩合で逃れます。
 ここは26銀と捨てて、3~4筋の攻め駒が凝り形なのでこれをほぐしにかかります。16玉には17銀打から36角で詰んでいます。
 26同玉に36金と歩を取ります。27玉と逃げられそうですが38角、28玉、29歩と進めると58飛や14飛の筋があって詰みます。15玉は26銀から38角で簡単。16玉と寄るのは38角で脱出口を塞いでから14飛と取れば、15合も同飛と切り26銀、24玉、25金とすれば37香の利きが通るので、14歩~23銀から詰みます。
 17玉と逃げる一手に14飛と取ります。このあたり、余詰筋を追いかけているような感じがします。28玉と潜られそうですが、17角と打てば意外と狭く、29玉、38銀打で捕まっています。
 16合しかないのですが、作意は歩合。桂合だと同飛、同玉、26金、同玉に18桂と打てます。以下17玉、39角、16玉に、27銀~26銀~15歩と下段に落として詰みます。
 16歩合を同飛と切って、16同玉に26金と待望の捌きです。
 16金に17玉が悩ましいのですが、16金と捨て、同玉なら27銀~26銀打~25歩~14歩~31角~12角成として詰みますし、28玉なら17角、37玉、38銀打以下作意と同様に詰みます。
 ここまで随分変化が多かったのですが、26同玉に35角と打てば、一転して軽快な手順が始まります。
 37玉に38銀打と拠点を築きます。
 35と45の二枚角が強力で、玉の逃げ道は限られます。48玉なら49歩、39玉、48銀、28玉、29歩、19玉、46角までですから、28玉と逃げます。
 29歩と打ち39玉、17角、48玉、26角、57玉、35角と角の連続活用で包囲網を絞ってゆきます。
 48玉と戻ったときに49歩と打てば59玉とギリギリの凌ぎです。
 68銀に69玉と逃げて攻めが切れたかに見えますが、そこで58銀と捨て同玉に36角と引けばあっと驚く詰め上がり。


中出慶一:序盤は難しいが、中盤以降は「すらすら解ける・・・」に恥じない軽快手順になります。収束は面白い詰上がり(銀、角利きで銀捨、角引)と思います。

★序盤が難しかったですね。
 収束は角で追いまわすのがユーモラス。詰上りも決まっています。

安田恒雄:スラスラの角移動が大変気持ちいい作品なので、序を省いて21手詰にする案(盤面もスッキリします)もありかなと思うのですが、どうでしょうか。皆様のご評価を見て今後の勉強とさせていただきます

★43と53との二枚は減価事項という声もあり、そのようにまとめられた方が本作品展の主旨にあったものが出来たような気がします。

有吉弘敏:難解。下段に追って詰むとは思えなかった。ただ3手目と7手目の駒取りや2枚の自陣成駒はなんとも・・。

★わざわざ難解な序をつける必要があったのかどうか…。

占魚亭:詰み形が見えづらい。舞台が完成してからが楽しかったです。

★意表の詰上り。これを察知するのは至難の業。

山下誠:すらすら解ける作品とはとても言い難い。正解の自信なし。

★前半は一手一手に読みが必要で、なかなかすらすらとはいかなかったようです。

福原徹彦:(難解作ではないのかもしれないが)これはすらすら解けない。

★前半が難解でしたね。

三輪勝昭:これが正解なら9手目は絶対手だが。腹が立つほどスラスラ展向きじゃない。C以下。

★お気持ちはよくわかります。

kisy :上に逃すような手順が多く勇気がいりました。そして16桂合の変化が難しく、本当に正解しているのか自信がありません・・・。

★わざと入玉させるかのような手順は抵抗がありますね。

奥鳥羽生:たまに見られる角銀連携の下段玉詰め。不利感のある手順は良も、テーマ違反でスラスラ度50点。

★変化処理が煩雑な印象を与え、不利感の演出にプラスにならなかったようです。

金少桂:入玉させて角銀で斜め後ろから追い回す手順は見えにくく読みづらい。これで捕まっているのが不思議な感じ。すらすら度25点。

★角銀は詰みには非効率。

則内誠一郎:投稿先が違う。普通に悩ましい。

★選題を誤ったかもしれません…。

竹中健一:これは序が難しいです。今回のテーマのすらすら解ける、には全く該当しない。作品としては素晴らしいと思うのですが…短大に出せば上位になると思うけどなぁ。。。

★短大でも通用するというコメントは作者も嬉しいと思います。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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以上
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