【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<12回目>

【結果発表】<12回目>
   ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
   占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
  ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

 それでは結果発表の第12回、奥鳥羽生さんの作品です。

⑯ 奥鳥羽生作
すらすら_16


【作意】
  39香、38香合、同香、27玉、34香、37玉、39香、38香合、同香、27玉、
  35香、37玉、39香、38香合、同香、27玉、36香、37玉、39香、38飛合、
  同香、27玉、17飛、同馬、37香、同玉、38馬まで27手詰


【正解】
  23手目→17飛
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.83、A:10、B:2、C:0、誤解:0、無解:2、無評価:1

【作者のことば】
 <説明>類型作が山程ありそう、さらには(ほぼ)同一作も沢山ありそうで、EOGさんに確認のお願いをしようかとも考えましたが、怖いのでやめました。
 ということで、本来の主題は5手目34香ですが、スラスラ気分での収束うっかり誤解防止の為の注意喚起として、23手目をキー手としました。
 なお、23手目から37香、同玉、39飛以下の迂回手順がありますが、私は気にしない派です。


★入玉図ですが、初手39香と打てば受けが無いように見えますから、手を出してみようと思う作品です。
 「すらすら」の要件の一つに、「詰みそうな筋がすぐに見える=解いてみようという気にさせる」というのがあるように思います。もちろんその筋がとんでもない紛れだったりすると困りますが。
 それでは39香と打ってみましょう。逃げ道はないので38に捨合するしかありません。
38X合、同香、27玉となったとき、金銀は簡単。飛車なら17飛というカッコいい手があります。角桂歩はありませんから、38合は香に決定。
 38同香、27玉となったとき34香と開き王手。17玉は39馬があるので37玉と戻るしかありません。
 再度39香と打てば、また38香合の一手です。先の34香と開き王手するところで33香成と歩を取ってしまうと38歩合とされて詰まなくなります。
 攻め方は35香、36香と開き王手を繰り返して香を入手していきます。
 ついに20手目、玉方は香が品切れになったので飛車を捨合します。
 2手目の変化で予習できていますから、38同香、27玉に17飛の決め手が出ます。
 同玉なら39馬、27玉、28馬まで。作意は同馬と取らせて37香の開き王手。同玉と取って今度は16馬の利きがなくなったので38馬までとなります。
 17飛と打つところで先に37香とするのは同玉、17飛に27歩成とされ、26玉に脱出口が出来るので詰みません。手順前後は効かない仕組みになっています。
 また37香、同玉に38飛は、27玉、39飛、17玉で詰みません。
 このあたりの紛れと作意の切り分けは少ない駒数で上手く処理されています。
 なお作者が懸念された類型の指摘はありませんでした。また23手目からの迂回手順に言及された方もいらっしゃいませんでした。

 作者の追加コメントがあるので紹介させていただきます。

奥鳥羽生
 収束に作為的に感じられる面があるので少々説明。
 趣向手順のリズムからは当然37香~17飛と纏めるべきも、各所での17玉の変化を詰みとし、38飛、27玉、39飛、17玉の紛れを不詰とするためには、作意順を消すわけにはゆかず37香~17飛を消し。
 その結果、最終4手変同も発生してしまったが、やむなしかと。
 ということで、スラスラ気分での収束うっかり誤解防止の為の注意喚起として、23手目をキー手としました。

★易しい趣向作完成の舞台裏にはいろいろな苦心があったのですね。
 変同に言及される声はなく、皆さん趣向を楽しまれたようです。

則内誠一郎:易しく楽しく巧い。MVP候補。

★評点2.83は第二位の高評価でした。

有吉弘敏:すらすらで主旨にぴったり。

★こういう作品がもっと増えればと楽しいですね。

山下誠:香車を品切れにするまで続くお遊びの1局。

★シンプルな構造で趣向を成立させています。

安田恒雄:玉方33歩の配置一枚で全ての香の移動位置が限定できている!驚嘆、感動、脱帽。私の中では今回のピカ一です。

★趣向が出てくるとは思えないところから香合、香移動が繰り返されるというのが嬉しい驚きです。

kisy:これぞすらすら!というような作品でした。33の歩だけでいろんな手順を限定できているのがすごいと思います。

★33歩が好配置というのは同感です。

三輪勝昭:素材でしかないけど楽しい。

★作品展の主旨にあわせてアッサリまとめられたものと思います。

占魚亭:楽しい軽趣向作。良い。

★楽しんでいただければ作者も嬉しいことでしょう。

福原徹彦:盤駒なしでも解ける軽趣向。文句なしのすらすら。

★38香の捨合がわかれば一気に趣向手順に入れます。

竹中健一:狙いが分かりやすく、すらすら解けました!

★シンプルな表現で狙いが伝わりました。

中出慶一:連続香合のミニ趣向と23手目の飛捨てをやさしい手順で実現しているのが、「すらすら解ける・・・」に相応しいです。

★今回の作品展の主旨に最もふさわしい好作だと思います。

中村雅哉:課題にぴったりの易しい趣向作。17飛で作品が引き締まった。

★「終わりよければすべて良し」ですね。

金少桂:既存の趣向に安心しきったところに決め手が罠とはひどい(笑)すらすらと誤解しそう。すらすら度85点。

★注意喚起のために23手目を指定されたのは親切設計だと思います。

奥鳥羽生:他に王手なしも最後にちょっとちょっとがあり、スラスラ度80点。

★最後のアクセントが軽趣向を引き立てています。


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 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
         投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
         編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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