【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<11回目>

【結果発表】<11回目>
  ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
   占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
  ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

 それでは結果発表の第11回、三輪勝昭さんの作品です。

⑮ 三輪勝昭作
すらすら_15


【作意】
  28飛、17玉、35角、26歩合、18歩、同と、27飛、16玉、26飛、17玉、
  29飛、16玉、17歩、同と、26飛、15玉、24角、14玉、13角成、同桂、
  同と、同玉、14歩、同玉、15歩、同玉、27桂、同と、16香まで29手詰


【正解】
  3手目→35角
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.62、A:8、B:5、C:0、誤解:0、無解:2、無評価:0

作者のことば
 3手目先に18歩とすると16玉で歩が不足して詰みません。
 先に35角なら16玉には17香迄があります。
 11手目の局面は18と型で16角がいなくなり再度26歩合がありそうですが、29飛型は26同銀で詰みます。
 「狙いの1手」ですが、前のスラスラ展でも書きましたが、僕の詰将棋には狙いの1手はありません。
 仮に狙いの1手があったとしても、それを生かす構成こそ大事と考えているからです。
 ただ、解答の正誤判定をする必要があるのは3手目の35角ですね。
 ここで、先に18歩から考える人はいないけど、手順前後が成立しないのが狙いですので。


★三輪さんには、本作品展というか易しい中編作の発表の場を作ることについて、その意義を色々なところで語っていただき、あらためて感謝申し上げます。
 本作も易しく楽しめる作品です。
 初手は28飛しかありません。17玉となったところでちょっと考えます。
 気分は18歩と打ちたいところですが、同と、35角、16玉、17歩、同と、26飛、15玉、24角、14玉と進んで、15歩では23玉、42角成、34玉で捕まりそうにありませんし、13角成としても同桂とされると25に桂が利いてくるので24と と引いても詰みません。13同桂に同と としても同玉で持駒桂香歩では続きません。
 正解は35角と先に引くのです。これなら16玉は17香があるので26歩合と捨合で凌ぐしかありません。あわてて同角では16玉でダメですから、18歩と打ちます。同と と取らせて27飛と上がり、16玉に26飛で一歩稼ぐことに成功。
 17玉の一手に29飛と深く引きます。今度26歩合は同銀で簡単ですから16玉と戻ります。17歩、同と、26飛と気持ちよく玉を追いあげます。
 ここで調子に乗って16歩は同とで何も効果が無いので、24角と出ます。先の手順とよく似たような展開ですが、持駒に歩が多いのがポイントです。
 24玉に13角成と捨てます。同桂の一手に同と と取ります。同玉となったときに14歩、15歩と連打できるのが26で一歩稼いだ効果。
 15玉に27桂と打てば同とに16香までの詰みです。
 飛車のエレベーターに捨合の綾があって楽しめる作品になっています。


三輪勝昭:自作。遊んでいる作品なんだけど、スラスラ展と言う事で好意的な短評を期待。

★好評サクサクでした。

山下誠:エレベーター風の気軽に遊べる作品。

★もっと昇降を繰り返したくなりますね。

則内誠一郎:玉と飛の上下動で一貫している。

★と金を動かす手も効果的なアクセント。

有吉弘敏:3手目と5手目の手順前後をうまく回避。すらすらでした。

★ここさえ越えれば、後はすらすらというのが大多数の方の感想。

奥鳥羽生:前半の一歩入手と飛エレベーターに趣あり、収束も簡潔スッキリ。スラスラ度はやや低く75点。

★13で清算する収束はちょっぴり破調の展開ですが、香打までの詰め上がりはスッキリ。

Kisy:エレベーターのように玉が登っていく作品は単調であまり面白くないイメージがありますが、考えさせられるポイントが何箇所かあり丁度いい解き心地でした。3手目先に18歩とすると捨て合をしてもらえないところが良いと思いました。

★すらすらだが一本道ではない。煩わしくない程度に考えるところがあるというのは悪いことではありません。

中村雅哉:3手目で悩まされるため、すらすらとは言いにくい分評価が下がる。

★18歩と打ってしまう方が多かったと思います(私もそうでした、汗)。

安田恒雄:「キーの手が3手目」のヒントがなかったら安易に18歩、同とから入って泥沼に陥っていたと思います。スラスラの割には詰めにくかったです。

★「キーとなる一手」の設定は、親切設計でした。

福原徹彦:3手目18歩では手駒が足りない。この紛れと作意の違いがあるがゆえに3手目が「 狙いの1手」ということでしょうか。

★作者のことばにあるように「狙いの一手」ではなく「正誤判定のキーとなる一手」と受け止めていただければ。

金少桂:玉が1筋を上下するだけなので割と考えやすい。すらすら度65点。

★玉の行動範囲が狭いというのは解く側にとってはありがたい。

占魚亭:前半の飛車の動きがいいですね。29飛の感触が抜群。

★手順を尽くして飛車の場所を変えることに成功。

竹中健一:少し悩みました。最後どうやって詰むのかと思ったけど、
   桂を取る手があることに気付いてやっと解けた…。

★と金を呼んで23とを活用するような詰形を思い浮かべた方も多かったのではないでしょうか。

中出慶一:飛のエレベータ風変則詰がやさしい手順で表現されているが良いですね。

★趣向とまではいきませんがそういう雰囲気を感じさせてくれる作品でした。

☆作者から4手目の変化に問題があるという連絡がありました。

三輪勝昭
 スラスラ展⑮の自作ですが、4手目香合だと早詰がなく非限定なのに気が付きました。
 一応、12歩→11香。玉方 44歩・45香追加で限定可能ですが、修正は売り切れにしようと思います。
 発表図の玉方12歩を11香とし、詰方15歩追加、持駒は香香香歩に変更。また15歩を置くと配置バランスから27飛は25飛にして完成図としたいと思います。
 香合が限定されているか時間を使われた方には申し訳ないです。すみません。
 よろしくお願いします。

<三輪勝昭作~完成図>
すらすら_15_修正図

【作意】
  28飛、17玉、35角、26歩合、18香、同と、27飛、16玉、26飛、17玉、
  29飛、16玉、17香、同と、26飛、15玉、24角、14玉、13角成、同桂、
  同と、同玉、14歩、同玉、15歩、同玉、27桂、同と、16香まで29手詰

★4手目香合の変化に言及された方はいませんでしたが、作者から連絡があるまでまったく気がついておらず失礼しました。

★手順は発表図の作意5手目と13手目の歩打が香打になっただけで中味に変わりはありません。

★配置は、発表図から一枚増えましたが実戦型になりました。15歩配置で3手目歩打の紛れは消えましたが、香が三枚もあれば18香を打ってみようという気にはなるので、こちらもあまり気になりません。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
  blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
       遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
          投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
          編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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