詰パラ10月号到着

<詰パラ10月号到着>

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 本日は結果発表を休ませていただきます。
  *8.23出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html
  *9.23(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-133.html


■「看寿賞作品集」
 遂に完成。立派な出来上がりにため息が出ます。
 世紀の労作に拍手!
 中味についての感想はあらためて。


■詰パラ10月号が到着
・今月はなぜか10月になってからの到着。このところずっと月末だったので、この1~2日がとても遅いと感じてしまう。特にネットで10月号ネタが飛び交うと到着がものすごく待ち遠しくなって、思わず連盟に足を運ぼうかと考えたりします。
・表紙は北原さん。キッズルーム~幼稚園で好形作を発表されていますが、創作再開が60の手習いとは驚き。ミステリー執筆にも挑戦とは、創作意欲に敬意を表します。
・詰棋校(12P~)。
小学校:その昔「東西対抗詰将棋競作展」というイベントがありました。そのとき愛知は西軍でしたね。もちろん西軍=関西という意味ではありません。
中学校:月に20冊とはすごい読書量ですね。私は図書館ときどき本屋派です。
高校:リアルの盤駒で作品を解くのは会合の時くらいになってしまいました。もっぱら柿木で誘惑と闘いながら楽しんでいます。
短大:今月は顔ぶれと選題のことばに誘われて解いてみようかという気になっています。
大学:久保さんの続投宣言!引き続き頑張ってくださいね。
大学院:やさしい大学院、いいですね。
・会合作品展(20~22P)。北海道、四国、九州。いずれも盛会で結構なことです。
・新人コンクール(23P)。関西の方がお二人。岸本さんは創棋会にも参加されましたね。小川さんも是非創棋会に来てください。
・全詰連の頁(24P~)。
「看寿賞作品賞」執筆の舞台裏。柳田さん、本当にお疲れ様でした。
・半期賞(26P~)。素晴らしい作品の数々。あらためて並べ直しているところです。
・ちえのわ雑文集(32P~)。
創棋会」。45周年にちなんで歴史や運営体制、例会、課題作、作品集などさまざまな角度からまとめられています。大きく運営方法を変えずによく45年間も続いたもの。これも熱心な詰キストと運営を支えてきたスタッフのご尽力の賜物と、あらためて感謝します。
・短コン募集(32P~)。今年は予想通り11手詰です。しかしネット界では予想に反しては「5手詰、使用駒15枚以上」(今年の裏短コン)という募集要項が発表されています。
・サロン(32P~)。
創棋会の45周年記念行事の紹介。当日は、課題作の評価、作品鑑賞、解答、自作解説と、詰将棋三昧の一日でした。
・会合案内(49P~)。
創棋会の45周年記念行事の報告。久方ぶりで20名を超える参加者。おかげさまでおおいに盛り上がりました。
・編集室(100P~)。柴田さんに喜んでいただき、記念作創作や各種の準備を行ったスタッフ一同、やって良かったという思いでいっぱいです。


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただいています。
 今回は9.22に紹介した二作の作意手順を発表します。
 いずれも柴田さんの盤寿祝いです。

中村雅哉作 「81」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
81(中村)


 盤面曲詰「81」です。柴田さんの盤寿祝いに創作いただきました。
 包囲網はしっかりしていますが、53銀がブラです。
 そこで初手は55飛と金を奪います。
 これは同と と応じる一手です。
 ここで64金と打ち、62龍を盤上から消しにかかります。

<3手目:64金>
81(中村)→91

 3手目の局面は、あら不思議「91」になっていますね。
 同龍、同銀成と清算します。
 53玉とされると62にも脱出ルートがあるので75角と活用。
 54玉と戻ったときに53飛と打てば詰みです。

<詰上り:53飛>
81(中村)→101

 詰上りは「111」。
 本作は驚くことに、何と「81」→「91」→「111」の立体曲詰だったのです!
 盤寿(81才)の柴田さんには91才どころか111才まで活躍してほしいという思いを込めた一作でした。

【作意】55飛、同と、64金、同龍、同銀成、同玉、75角、54玉、53飛まで5手詰


中村雅哉作 推理将棋「81」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
 81歳の盤寿をむかえてますます元気なS田さん。
 今日の将棋も、早くも8手目が指された時点で相手玉を81に追い込んでおり、次の9手目では一転自陣に駒を打つ緩急自在の指し回し。
 相手も12手目駒を打って必死に抵抗しましたが、一度も駒を成ることなく13手目で詰まして勝ちました。さて、どんな将棋だったのでしょうか?


【解答】76歩、34歩、22角不成、62玉、92角、72玉、81角不成、同玉、
   77桂打、72金、85桂、92角、93桂不成まで13手

<最終図:93桂不成まで>
推理将棋「81」


 後手81玉にするには、最初に考えるのが81桂を跳ねてそこに移動させる手ではなかったでしょうか。
 単純に後手が動くと62玉→72玉→74歩→73桂→81玉で10手目になります。
 少しひねって、先手に73歩を取らせると74歩を省略できます。たとえば76歩、62玉、55角、72玉、73角生、同桂、X、81玉までは進めることが出来ます。しかし9手目に打つ駒がありません。
 もう一つ81玉とする方法があります。81X、同玉と攻め方の駒で81桂を取る手です。それでは81桂を取る駒はどこにあるかと言えば、82飛を狙うのはこれを奪っても不成で81桂を取るのは至難の業。正解は最短で入手できる角です。
 22角を取って92角と打つのですが、一手玉方にも34歩と協力してもらわないと5手目92角、7手目81角とは出来ません。
 桂を入手した先手は9手目に77桂打と自陣に打ちます。ここの時間差攻撃がとぼけた味です。
 最後は92角打の自陣角(?)に93桂不成までです。


 記念作品はここまで6作品を紹介させていただきました。
 10月号にはこれ以外にも4作品を掲載させていただきましたので、それらの解説は近々本ブログで紹介させていただきます。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 課題は「遠打や遠開き、3回以上」です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」「遠開き」のミックスされたもの二作、課題を実現したもの一作、合計三作品を紹介します。いずれも超短編の好作です。

佐々木浩之作(詰パラ1986年8月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第125番)
佐々木浩之198608

 55玉とされると絶望。脱出阻止で66角と打てば55合には43角成まで。
 しかし35玉とされると、45角成の開き王手には36玉と逃げられ、45飛がよく利いて詰みません。47角と引くと今度は26玉です。これも45飛の守りが強くダメです。
 初手は77角。詰みまで見通さないと指せない手です。

<初手:77角>
佐々木浩之198608_77角

 55合がダメなのは先述のとおり。66合も43角成~54馬まで。
 しかし35玉とされると66角と同じく詰まないように見えますが、どこが違うのでしょうか?
 58角と引く手があるのです。

<5手目:58角>
佐々木浩之198608_58角

 34や24に引くのは33角成までですから26玉と脱出を図ります。
 ここで59角と引けばなんと詰んでいるではありませんか。
 ピンと糸を張ったような緊張感のある詰め上がりですね。
 59角と引けるのが77角の効果であり、それを可能にしたのが香筋を止める58角の限定移動だったわけです。
 わずか5手の超短編に遠打と遠開きの入った好作!

【作意】77角、36玉、58角、26玉、59角まで5手詰


長谷川哲久作(詰パラ1982年9月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第55番)
長谷川哲久198209


一目74龍の両王手。しかし35に逃げ道があります。
ならば逃路封鎖と26角と打てば、今度こそ74龍があるので合駒は出来ません。
33玉と引く一手です。
待ってましたと37龍の両王手。しかし23玉と銀を取られてしまいます。
角打がだめなら27龍はどうか。88となら24龍まで。しかし54玉と寄られると24龍に65玉とどんどん逃げられてしまいます。
初手はやはり角を打つしかなさそうです。
17角が絶好の一打です。

<初手:17角>
長谷川哲久198209_17角

35合は74龍まで。26中合でも74龍から34龍まで。33玉と引くしかありません。
26角と違い17角の効果はここでわかります。
27龍と23銀に紐をつけて開き王手が出来るのです。

<3手目:27龍>
長谷川哲久198209_27龍

44合は同角で無効なので88と と角を取ります。
ここで44角と飛び出すのが気持ちの良い決め手です。
同玉に24龍の詰上りも締まっています。
角の遠打と龍の遠開きを超短編で表現した好作です。

【作意】17角、33玉、27龍、88と、44角、同玉、24龍まで7手詰


谷沢保平作(詰パラ1979年1月)
谷沢保平197901


25飛と45馬のバッテリーから両王手や開き王手が飛び出すことが期待されます。
しかしすぐに67馬の両王手では96玉と逃げられます。
96玉とされても詰む形はちょっと見当たりませんので、96玉を防ぐしかありません。
79香の利きを止めてしまいますが78馬の開き王手が96玉を防ぐ好手。

<初手:78馬>
谷沢保平197901_78馬

「大駒は近づけて受けよ」と45~65へ中合する受けもありそうですが75金までです。
75玉も77馬までですから74玉と金を取って逃げます。
ここで56馬の両王手が見えますが、64玉と銀も取られると捕まらなくなります。
45馬と開き王手で飛び出すのが好手。

<3手目:45馬>
谷沢保平197901_45馬

今度は64玉には63馬があります。
76に捨合しても63馬まで。
再度85玉と上部脱出を図りますが、63馬の両王手が決め手で見事なフィニッシュです。
初形と詰上りを比べて74金が邪魔だったことに気づきます。
74金が邪魔駒に見えない初形から、フェアリーっぽい手順が飛び出し、遠開き3回を5手詰で実現した好作です。

なお本作はペンギンさんのツイッター( https://twitter.com/ueeeee22 )で9月18日に紹介されていたものです。ペンギンさん、ありがとうございました。

【作意】78馬、74玉、45馬、85玉、63馬まで5手詰


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
       編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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