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【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<6回目>

【結果発表】<6回目>
ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ

 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
  有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
  占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
  ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

それでは結果発表の第六回、nono_yさんの作品です。

⑦nono_y作(2)
すらすら_8


【作意】
  34金、22玉、23金打、31玉、32金打、同銀、同金、同玉、43銀、41玉、
  74馬、31玉、64馬、22玉、23歩、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、
  22歩成、同玉、31馬、11玉、21馬、同玉、32銀成、11玉、23桂まで29手詰

【正解】
  3手目→23金打
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.58、A:1、B:5、C:6、誤解:0、無解:3、無評価:0

【作者のことば】
 初手から3連続金ベタ打ちの大俗手が狙い。ここさえ抜ければ後はすらすら。詰将棋慣れした人ほど、初手は赤羽手筋の▲45桂と打ちたくなるはず。実際、△32玉以外の逃げ方だと、作意よりもよほどきれいに詰む。一番危なそうな2手目△22玉が最善なのも意外だが、ここで手順に▲23金だと詰まず、さらに重ねる3手目▲23金打が「狙いの一手」。
 以下も▲32金打から清算という酷い展開だが、▲43銀と押さえた後はまともな流れになり、 収束に馬捨ても入って一応まとまったと思う(ただし最後は冗長)。
 なお、実はこの図はスマホ詰パラでは珍しく不採用だった(いまや「完全作ならすべて採用」ではない)。確信犯の俗手連発は不許可だったわけだが、手練れの方々のご意見をお伺いしたくなって応募。


★nono_yさん、今回も二作の投稿をいただきました。③飛角図式に続いての登場です。
 詰キストの第一感は45桂打でしょうね。
 ところで角筋を止める桂打を赤羽手筋というのは不勉強で知りませんでした。赤羽さんが7手詰で看寿賞を取られた頃、飛び道具の威力を存分に発揮された素晴らしい作品を続々と発表され「赤羽ショック」というフレーズがあったのを思い出しました。
 45桂打には44玉なら35金捨から、また42玉には俗に53金と打ち込み32玉、42金打、23玉に33桂成と捨てれば詰みます。22玉も23歩、31玉、42金、同玉、53金、51玉、52歩、同銀、62金打、41玉、52金寄る、32玉、42金上、23玉、33桂成で詰むのですが、32玉と落ちられると、33歩や33金、あるいは42金など、いずれも手は続くのですが詰みません。
 となると他には有力そうな手もないので、あまり指したくない手ですが34金と打つしかありません。
 42玉と逃げられると詰むのかという感じがするのですが、それには43金から34銀と活用すると、53玉には42銀の好手があり、52玉には64桂でそれぞれ詰みます。56馬がよく利いています。
 それでは32玉はどうでしょうか。それには44桂の好手があります。同銀なら43金打で簡単。31玉は32金から清算。42玉なら43金から52銀。41玉が少し面倒ですが、74馬と飛び出し52桂香合なら42金から43金で、また金銀合は32金打~52桂成~42金打で詰みます。
 最も危なそうな22玉が最善ということになります。
 どうやっても詰みそうですが23金と活用するのは31玉で詰みません。33金打や14桂も続きません。ここは重いようでも23金打と重ね打ちするのが作者の狙いの一手なのです。
 これがわかれば後はすらすらです。
 31玉には32金打(金の三連打!)で清算し、43銀と押さえます。41玉には74馬と活用し、端に追っていきます。23歩から12歩で24桂の拠点を築き、22歩成から31馬と捨てるのがクライマックスです。
 以下21馬と桂を取り吊るし桂までの詰みとなります。


則内誠一郎:芋筋で魅せる風変わりな作り。

★序盤の金の連打は確かに芋筋。心理の裏を行きます。

kisy:45桂からの赤羽手筋が出ると思っていたので初手と3手目がとにかく見えませんでした。 最初から最後まで重厚感のある手順でした。

★重厚感といえば「ひふみん」こと加藤一二三九段のキャッチフレーズの一つ「重戦車の攻め」を連想しますが、本局も金の重ね打ちや馬の活用に重厚さを感じられたのでしょうか。

占魚亭:重い。もう少し捌ければ……。

★重厚さは一歩間違えば単なる重さとなります。対比される軽快さがあれば重厚さも引き立つのですが、捌けないと重さが目立ちます。

福原徹彦:初手は45桂が第一感でしたが、まさか金3連打だったとは。

竹中健一:初手が実は意外だったので、結構苦労しました…

有吉弘敏:かなり難解。この初形と持駒ですらすらとは・・・。初手45桂でかなり考えました。  俗手が多く詰将棋っぽくない手順です。」

★実力者の皆さんも初手発見には苦労されたようです。

山下誠:俗手連発で手順に妙味がない。

★しかし、俗手の意外性だけで一局を支えるのは少々厳しかったようです。

中出慶一: 軽手、好手のないまま終わるようで、特徴がなく解後感が良くありません

★詰将棋を解く快感は、駒を捌く清涼感や捨駒の爽快感と謎解きの感動などが大きな要素だと思います。31馬の一手だけでは快感は得られなかったようですね。

奥鳥羽生:突如の金三連打。変化飛ばしはせず先につぶす自分は2手目の変化からスラスラ度60点。

★序盤の変化紛れをやや煩雑と感じた方も多かったようです。

三輪勝昭:序盤の変化は並べていれば詰むが、暗算で読むのはメンドクサイのでスラスラ展には失格だし、作意も下らない駄作。

金少桂:序の露骨な3連金打が少しやりにくい。後半は13手目64馬か32歩か迷うくらいでほぼ一本道の追い手順か。すらすら度60点。

★後半の手順にもう一手ほしいところです。

安田恒雄:キーの手の指定が3手目でなかったら重ねて打つ23金打の発見が遅れたかもしれません・・。詰上がりが惜しいです。

★初手に打った34金が取り残されたのも残念でした。

★本作、序盤の金連打の意外性は評価された面もありますが、「すらすら解ける20手台」という出題場所が相応しくなかったかもしれません。これは選題側の問題と受け止めています。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
       遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
       編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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