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【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<5回目>

【結果発表】<5回目>
ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
   占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
   ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

本日の結果発表の前に4回目の解説へのコメントが届いていますので紹介させていただきます。

三輪勝昭
 作者の有吉さんは、23手目18飛~28飛とする手の迂回手順を気にしているようですが、これ千日手でしょ。
 同一局面にする手は、僕は詰将棋では1回目で反則のルールにしても良いし、もうなっていると思ってます。
 余詰判定のルールとしては不文律で1回目で反則となっていると言う事です。

★ご指摘のとおりです。嫌がらせ不成のような迂回手順とは異なり、明らかな千日手ですね。結果発表で明確に解説できず失礼しました。

奥鳥羽生
 細かいことで非常に恐縮ではありますが、4手目、
 香合は同香、同玉、28香。
 銀合は同香、同玉、28飛、16玉、17歩、同玉、18銀、16玉、17銀打。または同香、同玉、28歩、26玉、35銀打、24玉、34馬、14玉、24馬。
 がそれぞれ最短だと考えます。掲載の手順は一種の変別かと。細かいことで恐縮です。

★これまたご指摘のとおりです。確認不十分なままでの解説、申し訳ありませんでした。
 変化はかなりスッキリしますので、前回の解説以上にすらすら度がアップしました。有吉さんには失礼のありましたこと謹んでお詫び申し上げます。

さて結果発表の第5回目。本日は二作発表させていただきます。

まず一作目は福原徹彦さんの作品です。

⑥福原徹彦作
すらすら_6


【作意手順】
  34角、43銀合、52銀、同玉、44桂、42玉、32金、同銀、 同桂成、同玉、
  23金、31玉、22銀、41玉、63馬、同桂、31銀成、同玉、32銀、42玉、
  43角成、51玉、41銀成、同玉、32金、51玉、42金、まで27手

【正解】
  3手目→52銀
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:7、B:4、C:0、誤解:0、無解:3、無評価:1

作者のことば
 このような詰将棋作品の発表場所を設けていただきありがとうございます。
 創棋会に参加したことのない私ですが、丁度良さそうな作が在庫にありましたので、投稿することにいたしました。
 詰上がりで駒の形となる曲詰です。
 手順は易しく、よくある手順ですが、合駒や、22銀→32銀の打ち換えなどもあり、易しすぎてつまらない、というようなことはないと思います。
 狙いの一手は3手目52銀です。金2枚を残さなければならないため71金では詰まず、52銀と捨てることになります。捨駒になっていて味も良いと思いますし、(敢えて言えば)ここが唯一の考えどころではないかと思いますので、「狙いの一手」としました。


★福原さんは2016年に倉敷で開催された全国大会でアマ連杯握り詰の最優秀作を獲得するという鮮やかなデビューを飾られたのは記憶に新しいところです。
 初形はコンパクトで34角と打てば一気に玉が狭くなります。52合は71金の一発、52金と寄っても62金、同銀、61金がありますから43合の一手です。平凡に歩合では71金、52玉、44桂から32金があるので43銀合が最善。ここまでは一気に読めます。
 71金の俗手では金が不足するので、52銀と捨てるのが好手。「逃げ道に先着」を絵に描いたような気持ちの良い手です。
 同じようでも初手52銀では同玉、34角に42玉で詰みません。
 同玉には44桂。これに対して41玉では、23角成、32金合(他合は31金~22金以下)、31金、同玉、32桂成、同銀、22金以下早いので42玉と逃げるのが限定。
 32金から清算し、32同玉に23金と打ったところで、31玉とするのが最善の逃げ方。41玉ではいきなり63馬から32銀で早く詰みます。
 31玉にはいったん22銀と打ちます。32銀と打ちたいのですが42玉とされると手が無いのです。22銀なら42玉には33銀と引いて詰みます。
 22銀には41玉とするしかなく、待望の63馬で銀を入手します。
 そこで22の銀をいったん31に捨てて32銀と打ち換えるのが味の良い手順です。
 以下はもう一度銀を成捨てて23金を活用すれば詰みとなります。
 詰め上がりは玉が51に収まって駒の形になります。
 「易しすぎてつまらない」はご謙遜で、随所に考えるところがあります。しかし難解というものではなく、解いて爽快な作品です。評点もC評0で2.64と好評でした。


福原徹彦:合駒と銀の打ち換えでなんとか作品にできたかな、と。

★その2点に好評が集まりました。

三輪勝昭:見かけから行きなり難しい変化を読むのは嫌だなと思ったら簡単に銀合に決まる(43桂跳の変化はメンドクサイが簡単)。
 金を残さなくてはいけないので52銀~23金まではスラスラ。
 11手目23金には41玉を先に読んだ。
 この収束は嫌いなんでCにしようと思ったら、31玉だと22銀打って捨てて32に打ち直したのに又捨てるので、この定番収束が生きている。スラスラ展向きの好作

★銀合が第一感ですが、43桂跳は、同角成、52飛合(金合は73桂、51玉、41金以下)、71金、51玉、33馬、41玉、32銀、同飛、33桂以下。

kisy:僕は詰将棋を解くスピードはかなり遅い方だと思うのですが、この作品は自分でビックリするくらいのスピードで解けました。
 31銀成~32銀の打ち替えが気持ちよかったです。 作者予想=三輪勝昭さん

★今回作者予想はkisyさんの本作のみ。残念ながらはずれましたが…。

有吉弘敏:一旦22銀と控えて打ち、捌いたのちに32銀と打ち、また捌く味がいい。

★打って捌くというのはいつ見ても気持ちがいいですね。

竹中健一:22銀~31銀成がちょっとだけやりにくいですね。
 初手が決まれば後はすらすらでした!
 52銀が初手ならもう少し評価が高かったんですが…

★52銀が初手なら大絶賛ですね。

金少桂:実戦的な拠点作りから後半の捌きよし。13手目22銀が敢えて一路ずらして打つ感触。最後に将棋の駒の形が現れてびっくり。すらすら度70点。

占魚亭:頭3手がいいですね。

★限定合に52銀の焦点打は気持ちの良い一手です。

奥鳥羽生:玉から右側だけなら無仕掛だが無味乾燥ではない手順。スラスラ度70点。

★煩わしくない程度に考えさせてくれる作品です。

中出慶一:2、3手目の好手が難しいところですが、その後の手順は主題に相応しく、左右対称の清涼詰になる、さわやかな解後感が好ましい好作です。

安田恒雄:清涼詰でこの詰上がりは気持ち良い。

山下誠:5二銀から右翼に誘って、最後は中央に将棋の駒が出現。

則内誠一郎:詰上り図のポイントが高い。

★詰上りも好評でした。曲詰になるところや清涼詰というのは解後感を良くするポイントの一つですね。


続いて二作目はkisyさんの作品です。

⑦kisy作
すらすら_7


【作意】
  33桂、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、13香、22玉、32桂成、同角、
  34桂、33玉、24馬、43玉、42馬、34玉、46桂、23玉、24馬、22玉、34桂、
  31玉、42馬、21玉、11香成、同玉、33馬、12玉、22馬迄29手詰

【正解】
  9手目→32桂成
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.42、A:5、B:7、C:0、誤解:3、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 初投稿です。
 普段はスマホ詰パラを中心に詰将棋を投稿しています。
 序の変化読みの一つ一つが少し長くややこしいですが、後半はすらすら進むと思います。
 10手目の局面からの逆算ですが駒を増やすことなくでき大満足です。
  採用していただけたら嬉しいです(^ ^)
 いつか創棋会にも参加したいと思っているのでその時はよろしくお願いします。


★kisyさんも創棋会の作品展には初登場。すでにスマホ詰パラでは作品を発表されているとのこと。
 本作は持駒が桂香歩だけで攻め駒も玉から遠く、見た目は詰めにくそうな印象を持ちます。
 しかし初手33桂と打つと意外と狭いことが分かります。22玉と上がられて捕まらないようですが、そこで34桂とすれば33玉、24馬、43玉、42馬、34玉、35香、23玉、41馬と角を取れるのが大きく、12玉に34角で詰みます。
 33桂には11玉が最善ですが12歩と叩きます。ここでも22玉が気になりますが34桂とすれば先ほどと同様に追って詰みます。
 12同玉には24桂と拠点を築くのが大きな一手。ここで22玉と逃げるのは、32桂成が好手で、同角、34桂、33玉(11玉は、12香、同玉、24桂、11玉、22桂成、同玉、32馬、22角まで)、24馬、43玉、42馬、34玉と追ったとき、35香と打てるので、32馬と角を取る手が生じて早く詰みます。危ないようでも11玉と逃げ13香と打たせてしまうのが最善の凌ぎです。
 13香に22玉とかわしたとき32桂成と軽く捨てておくのが好手です。24の桂は拠点のようで捨てにくいところですが、手順を追えばわかりますが実は邪魔な駒なのです。
 32桂成、同角と取らせて34桂と打てば、31玉には43桂から41馬があるので33玉の一手。ここで24馬と出来るのが24桂を捨てた効果です。
 24馬~42馬に34玉とされては46桂と打つしかなく、手駒を使い切ってしまうとちょっと心もとない感じですが23玉に24馬と引き、22玉に34桂と打ったばかりの桂を跳ねるのが味の良い継続手段。
 以下は13香も11に成捨てて33馬からの収束です。
 一手一手にちょっとした変化がありますが、持駒の桂香歩がすべて動いたり消えたりするところや、24桂→32桂成、46桂→34桂、13香→11香成と二段活用されるところなどきれいな捌きの作という印象です。本作もC評価無しと好評でした。


Kisy:ベテランの詰将棋作家の方々に混じって作品を出せる機会はなかなかないので、張り切り過ぎてしまいました(汗)

★創棋会の例会にも初参加され、大いに刺激を受けられたことと思います。これからもご参加をお待ちしています。

有吉弘敏:変わった手触り

則内誠一郎:玉を34へ追う辺りが面白い。

★いったん上部に追い出すところにちょっぴり不利感があります。

福原徹彦:46に打った桂が34に跳ねる手と13香が収束で捌けるのが気持ち良い。

★そこから一転して追い落としていくときに打った駒が捌けるのが好感触です。

安田恒雄:スラスラ度は高いのですが、好手がもう1手あると嬉しいです。

★捌きだけでなく捨駒がもう一手欲しかったという気持ちはわかります。

金少桂:これと言って難手があるわけではないが、長手数変化が多くて厄介だった。2手目22玉の変化で41の角を取るのが少し盲点。すらすら度45点。

三輪勝昭:2手目22玉は35香~41馬と角を取れば詰むのかな。
 この変化読みがスラスラ展としてはどうかだが、他はスラスラ展向きの作品。

★確かに2手目の変化は長いですね。筋の良い人には駒取りが気づきにくい。

奥鳥羽生:打駒6つの内3つが動く駒捌き。前半の変化があるのでスラスラ度60点。

★捌きはいいので前半の変化をもう少しすらすらまとめられれば良かったですね。

占魚亭:のらりくらりと逃げる玉。12歩~13香のあたりが好きです。

★前半の玉の動きは、まさにのらりくらりですが、全手順でも10手目の同角以外はすべて応手が玉でした。

竹中健一:逃げ方にちょっと迷いますが、きれいに捌けた感じです!
 すらすらとはいかなかったですが、手順は良かったです!

★手順を評価してもらって作者も嬉しいでしょう。

山下誠:桂馬の威力を存分に活かした素晴らしい手順。

★桂馬が活躍する作品でした。

中出慶一:これは馬追いの趣向詰だ! 3桂を犠牲にして、2段桂活用も含めて、旨く馬追いを続ける手順が紡ぎ出されている。

★桂香歩の活躍だけでなく、馬の動きも楽しめる作品でした。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
       編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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以上
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