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【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ<4回目>

【結果発表】<4回目>
  ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ


 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、15名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
  有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、kisy、金少桂、小池正浩、則内誠一郎、竹中健一、
  占魚亭、中出慶一、中村雅哉、福原徹彦、三輪勝昭、安田恒雄、山下誠

 22問と言う大量出題にもかかわらず、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 「すらすら解けない!」というお叱りを受ける問題もあったようですが、楽しんでいただける作品も 多かったのではないかと思います。
  ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html

それでは結果発表の第四回、有吉弘敏さんの作品です。

⑤有吉弘敏作
すらすら_5

【正解】
  46銀、26玉、28香、27歩合、同香、同玉、28飛、17玉、18歩、16玉、
  34馬、25金合、17歩、同玉、18飛、26玉、27歩、同玉、19桂、26玉
  28飛、17玉、27飛、16玉、25馬、同と、17飛、同玉、27金まで29手

【狙いの一手】
  初手→46銀
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.80、A:8、B:2、C:0、誤解:1、無解:1、無評価:3

【作者のことば】
 狙いの一手は初手46銀になります。ぴったり感が気に入っています。
 何も追加駒をおかずに、初手が入れられたのは幸運でした。
 新味妙味は全くありませんし、変化・紛れもほとんどありません。
 飛の左右移動をベースに、すらすらを意識して、難度をあげないように創作しました。


★有吉弘敏さんといえば70年代から80年代に大活躍された短編作家という印象が強いのですが、ここ数年復活されると同時に好作を連発されているのは流石です。
 本作も「すらすら」を意識して創作されたとのことですが、決して一本道の手順ではありません。
 初手46銀が狙いの一手。
 26玉には逃走を阻止して28香が必然。27合は何が最善でしょうか。
 香合は同香、同玉、28飛、16玉、17歩~18香。銀合なら16玉まで追ってから27銀、25玉、36銀があります。また桂合は同香、同玉、19桂、26玉、28飛、16玉、17歩、同玉、27飛、16玉、28桂までピッタリ詰みます。27歩合が最善となります。
 27同香、同玉となったとき、19桂が良さそうな手ですが、26玉、28飛のとき、27歩と捨合するのが妙防で、同飛と取らせて、16玉、34馬、25合以下打歩詰となります。ここは平凡に28飛とします。このとき17玉と寄って18歩と打たせるのが芸の細かいところです。ただちに16玉では手数が短くなります。
 16玉となったところで34馬と活用。25歩合では、17歩、同玉、18飛、26玉、35馬、27玉、19桂までです。25合は35馬を消すために横に利く駒でないといけませんが、飛合では17飛の一発があるので金合に決定。
 以下、17歩から18飛とし、26玉には27歩から19桂と手がかりを残します。
 26玉には28飛と寄り17玉に27飛と巨砲を据え直し、16玉に25馬と切って金を入手。
 そこでスパッと17飛と捨て、同玉に27金まで、鮮やかな収束でした。
 手順中、17玉の処16玉は、25馬、同と、18飛、17合、同飛、同玉、27金まで同手数駒余りになります。
 随所に小さな変化がありますが、難渋なものはなく、煩雑さは感じません。
 最後に飛角が消える収束も解後感良好。
 C評価は0で平均点も2.80と、見事ベスト5に輝きました。

 なお、作者から「作意23手目で18飛とすると26玉、28飛、17玉と作意に還元するのが気になり、解消を検討したが、この収束形につなげるためには消せませんでした。解答する側として気にならなければ良いのですが。」というコメントがありました。
 管理人はこの種の迂回手順は気にしなくても良いと思いましたし、今回の解答でもこの点を指摘された方はいませんでした。


三輪勝昭:気持ち良く解けて手順も良い。スラスラ展に最適作。最後飛捨ての収束になるのがいかしてる~。

★この形から大駒が消えて金打ちまでというのは意外な感じもしますが、気持ちの良い手順です。

中出慶一:12手目の金合で、単調にならない軽快な手順を作り出し、すがすがしい解後感を味わい、飛角を消去する狙いを実現している。まさに「すらすら解ける・・・」を実践している内容に拍手!

★二回の合駒が良い意味での考え所だと思います。解き終わってから並べ直してすらすらを実感された方も多かったのではないでしょうか。

則内誠一郎:初手が狙いとは思えない秀作。

★初手への想いは作者のことばを参照ください。

竹中健一:前半はこれしかない手順。金合をうまく処理したと思います。
   すらすらとはいかなかったけど、好作だと思いました。
   しかし、なんで初手?(解答のキーとなる一手…)

★11手目くらいまでは必然の応酬なのですが合駒が入って単調ではありません。そこを抜ければ爽快な手順が待っています。

中村雅哉:全然すらすらではないが、初手は46銀しかないので初手解答は親切設計。

★初手にはそういう意味がありましたか…。

kisy:創棋会の帰り、珍しく暗算で解いたせいか8手目16玉34馬以下27手詰、と誤答しかけました。 盤に並べて手数を数える時に気がつきましたが、危なかったです。

★いったん歩を打たす17玉が芸の細かいところ。

占魚亭:やさしい入玉図。飛車を動かすタイミングがポイント。

★7手目19桂と打ってしまうと打歩詰。

福原徹彦:小刻みに飛を動かすのが小気味良いと思います。

★飛車が一マスずつ動くのが駒ネズミのようですね。

奥鳥羽生:固定調ではないが面白みのある趣向手順。スラスラ度80点。

★飛車の動きが趣向的と言われればその通りです。

金少桂:1筋と2筋での細かな駒のやりくりが面白いが少し複雑。大駒が2枚とも消える収束は予定調和的で気持ちが良い。すらすら度50点。

★細かな動きから最後は大駒を消しての収束。定番のシナリオかもしれませんが、解後感はいいですね。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
      遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
          投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
          編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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