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創棋会の次回課題は「遠打や遠開き、3回以上」です

創棋会の次回課題は「遠打や遠開き、3回以上」です

■詰パラ9月号
・創棋会作品展(37P~)
 今回の課題は「持駒込みの七対子図式」。バラエティに富んだ作品群です。
 一題でも解けたら解答をお願いします。


■「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡには、多くの方から解答いただきました。
 解答者の皆さん、ありがとうございました。
  ※出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html
 明日から結果発表の予定です。
 どうぞ楽しみにして下さい。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html

 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきます。
 解答募集という形はとりませんが、作品への感想などございましたら、コメントをお願いします。
 三回目は柴田さんの盤寿祝いです。

中村雅哉作 「81」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
81(中村)


中村雅哉作 推理将棋「81」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
 81歳の盤寿をむかえてますます元気なS田さん。
 今日の将棋も、早くも8手目が指された時点で相手玉を81に追い込んでおり、次の9手目では一転自陣に駒を打つ緩急自在の指し回し。
 相手も12手目駒を打って必死に抵抗しましたが、一度も駒を成ることなく13手目で詰まして勝ちました。
 さて、どんな将棋だったのでしょうか?



 両作品の解答は次回にお伝えします。
 またこれまで紹介してきたもの以外の記念作は、次回以降に紹介させていただきます。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 課題は遠打や遠開き、3回以上です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介。
 まず前回紹介した山中龍雄作に一件の指摘をいただきました。
  「山中作が潰れているのは結構知れ渡っていると思っていましたが。パラ2013.3編集室」
 早速確認したところ、次図から余詰があります。

<12手目:63玉>
山中龍雄作余詰

 作意はここから73角成以下ですが、ここで53飛成があります。
 以下、74玉、73龍、65玉、74角、55玉、53龍、54銀合(歩合は73角成、45玉、43龍)、73角成、45玉、54龍、同玉、63角成、65玉、74馬右、54玉、64馬寄、44玉、53銀、43玉、33香成と進めて詰みます。また持駒に銀がありますから初手は17香でも詰みます。
 ご指摘感謝申し上げます。
 調査が行き届かず失礼しました。

 「遠打や遠開き、3回以上」を実現した作品は類例が少ないと思われます。それだけ難度の高いテーマではないかと思います。
 課題に少しでも近いものを紹介したいということで、前回に続いて「限定打の連打」を紹介します。いずれも短編作です。


安達康二作(詰パラ1968年8月、『夢の車輪』第45番、『続々七手詰傑作集』第87番)
安達康二196808

 11と22の飛車が見合っています。
 68銀と打てば89玉と寄る一手ですが、81飛成には82合、19飛成には29合とされ詰みません。
 22飛の守備力を減らすにはどうすればよいか?
 まず24角と限定遠打。

<初手:24角>
安達康二24角

 24角は22飛の縦利きを遮断する手です。
 69玉なら68金と寄り、59玉には19飛成から48銀打まで。
 また68歩合と捨合で延命を図るのは、19飛成、69銀合、68角、89玉、69龍まで。
 玉方は、やむなく24同飛と応じますが、68銀、89玉と追ったときに、34角が決め手です。

<5手目:34角>
安達康二34角

 45~78に合駒するのは、今度は飛車の横利きが止まったので81飛成があります。
 34同飛と取れば19飛成まで。

 7月8日にも安達さんの作品を紹介させていただきました。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-121.html
 そちらは飛車の限定遠打でしたが、今回は角の限定遠打が二発という、いずれも7手詰の好作です。

【作意】24角、同飛、68銀、89玉、34角、同飛、19飛成まで7手詰


谷本治男作(詰パラ1966年9月、『続々七手詰傑作集』第36番)
谷本治男196609

 24銀成から26金という詰み筋が見えています。
 すぐに24銀成では36玉とされ、上部に脱出されてしまいます。
 47角と打って逃走路を塞ぐ手がありそうですが、同龍とされ24銀成に36玉と進むと二枚の龍が強力で手がありません。
 58角も同とで続きません。
 ここで妙手が出ます。
 69角の遠打!

<初手:69角>
谷本治男196609_69角

 合駒を調べてみましょう。
 36合は24銀成で簡単。47合も24銀成、36玉に46金と打てます。
 58合はどうでしょうか。歩と桂は打てませんから香合をしてみますと、同角、同と、35金打、16玉、17香までです。頭に利く駒は同じですから、69角は取るしかありません。
 69同と となった局面で第二弾の妙着があります。
 58角です。

<3手目:58角>
谷本治男196609_58角

 36合も47合も利きませんから同龍と取る一手。
 48龍の守りが弱くなったので24銀成が決め手となります。

 二枚角の連続遠打で半期賞を受賞された好作です。

【作意】69角、同と、58角、同龍、24銀成、同龍、26金まで7手詰

 谷本さんは本作を『四百人一局集』にも取り上げておられます。そちらは45がと金になっているのですが、今回は詰パラ発表図で紹介させていただきました。


田原宏作(詰パラ1986年8月、『限打の舞』第41番、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第124番)
田原宏198608

71と61の二枚の香が意味ありげな配置。
これがなければ11龍や99龍という筋がある。
それを実現するには、やはり遠打です。
まず72角と打ちます。

<初手:72角>
田原宏198608_72角

 27桂合は有力な受けですが、同銀と取ってしまえば簡単です。ただし同銀、同歩成、同角成と進めないといけないので、54角などと成れない地点から角を打つと27桂合で詰みません。また72角に54中合などは同角成とされて詰んでしまいます。
 63合はどうでしょうか。歩と桂以外なら取って19から打てます。歩や桂合の場合には29角から清算する手があります。二枚香の利きがなくなっているので、29角、同桂成、同金、同玉、99龍と引けます。この変化があるので81角と打っては、最後の99龍に79銀合とされて詰みません。
 玉方も72同香と応じるしかありません。
 継続手段は当然ながら63角の遠打。

<3手目:63角>
田原宏198608_63角

 72角の変化で触れたように27合は同銀で詰みます。
 63同香と取らせれば、28の銀を19に捨てて17の銀を28に引けば、18玉に11龍が実現しました。
 最初に紹介した安達作のように一枚の飛を二枚角で動かす作品は今では定番ですが、本作のように二枚の香を動かすのは珍しいと思います。

【作意】72角、同香、63角、同香、19銀、同玉、28銀、18玉、11龍、まで9手詰

 田原さんは初入選が1968年で、1986年には18人目の同人作家。作品集には「舞シリーズ」10巻1000局があり、その創作エネルギーには敬意を表します。
 本作が収録されている『限打の舞』はシリーズ第七集にあたります。
 なお田原さんの作品は「詰将棋 駒の舞」というブログに紹介されています。
   http://www008.upp.so-net.ne.jp/koma_mai/


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
     遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
       編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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