「すらすら解ける20手台」PartⅡの解答締切は9月20日です

「すらすら解ける20手台」PartⅡの解答締切は9月20日です

■「すらすら解ける20手台」PartⅡ出題中
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡを出題中です。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-126.html )
 解答締切は9月20日(水)です
 キラリと光る一手や気持ちの良い捨駒に思わず膝を打つ作品、楽しい手順や流れの心地よさに納得いただける作品などが揃っています。
 一題でも「すらすら」解ければ解答を送ってください。
 解答者の中から若干名に呈賞させていただきます。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
解答締切:9/20(水
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
  ※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
 図面 : http://firestorage.jp/download/ae0611a8ec56f9e065e06a19d8dcf4deacfaed58
 解答用紙 : http://firestorage.jp/download/71b0cd628d38a3d263d8ddc477c82c4c8abc8745
  パスワードはいずれも「sura2017」です。

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
  8.24出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
  9.22(結果稿第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
  10.13(まとめ) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-67.html


■創棋会45周年記念作品
 45周年記念の会合の様子については、先日例会報告をさせていただきました。
  (→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-127.html 
 記念作品が多数集まりましたので、何回かに分けて紹介させていただきます。
 解答募集という形はとりませんが、作品への感想などございましたら、コメントをお願いします。
 まずは前回紹介した二作の作意手順を発表します。

則内誠一郎作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_則内v2

 創棋会45周年記念作品、第一作目に紹介するのは則内さんの「盤面45」です。
 初手は76銀と出ます。
 66玉に67馬と捨てます。同金なら64龍があるので55玉とかわします。
 そこで45馬と連続ダイブが気持ちの良い手です。
 これは取るしかありません。55同玉には36馬と切って戦力を補充します。
 36同玉に27龍と引き45に逃げる玉に55金が決め手。同玉には57龍を見ています。
 玉はいったん46と逃げますが、龍の威力で網を絞れば力尽きます。
 短編の得意な作者らしい捨駒が気持ちの良い作品でした。

【作意】76銀、66玉、67馬、55玉、45馬、同玉、36馬、同玉、27龍、45玉、
  55金、46玉、37龍、55玉、57龍、45玉、56龍、35玉、45金まで19手詰
   *16手目45玉の処、44玉なら34金、45玉、56龍迄19手。


谷本治男作 「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45_谷本

 次の作品は谷本さんの「盤面45」です。
 いかにも35角が邪魔という初形ですが、いきなり13角成では同玉でダメです。
 ここは15桂と捨てるのが大切な事前工作。
 同香と取らせておけば13角成、同玉には14香があります。
 玉方も13角成には同桂と応じますが、これで狙いの35桂が打てます。
 12玉に24桂と打って32飛を奪うことに成功。
 32玉となったところで狙いの一手が出ます。
 62飛が限定遠打!この意味は手順を進めると分かります。
 31玉には23桂と右方向に跳ねます。43桂では41玉で詰まないのですが芸の細かいところです。
 玉方も21玉と寄るのが最善。
 11桂成から12歩と打って21玉となったところで23香と打ちます。
 ここから成香で玉を追います。
 51玉となったとき42飛成と攻め、61玉に72龍と切ります。
 ここでようやく62飛と遠くに打つ必要があったことがわかります。
 たとえば52飛と打つと、41玉に32飛成とするしかなく、51玉と寄られると手が続かなくなります。
 72同玉にはスパッと82龍と捨てます。
 同玉に73銀不成とし、93玉に95香から82銀で詰み。
 収束は別のつくり方があったかもしれませんが、アッサリと短くまとめたので62飛の遠打や成香追いが引き立つことになったと思います。

【作意】15桂、同香、13角成、同桂、35桂、12玉、24桂、21玉、32桂成、同玉、
  62飛、31玉、23桂不成、21玉、11桂成、同玉、12歩、21玉、23香、31玉、
  22香成、41玉、32成香、51玉、42飛成、61玉、72龍、同玉、82龍、同玉、
  73銀不成、93玉、95香、94歩、82銀打まで35手詰


 記念作品の続編ですが、本日は還元玉「45」と、推理将棋を紹介します。

中出慶一作 「還元玉45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
45の還元玉


中村雅哉作 推理将棋「45」(創棋会45周年記念 2017.8.20 例会)
  創棋会45周年記念例会での席上対局はわずか10手で先手が詰まされたそうです。
  先手は45周年に思い入れがあったせいか45の地点に2回着手したそうです。
  さてどんな将棋だったのでしょうか?

 以上の二題、作意は次回のブログで発表します。


■創棋会の次回課題
 創棋会の次回例会は10月15日です。
 題は「遠打や遠開き、3回以上」です。遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
 例会で選題のうえ、12月号作品展に掲載されます。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

 さて課題作の例題紹介、今回は「開き王手」を三作紹介します。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。


岩城克彦作(詰パラ1971年9月、『古今短編詰将棋名作選』117番)
岩城克彦

 中段玉でやや広がっていますが、盤上9枚ですから悪形というわけではありません。
 左の方に逃げられそうな形なので注意して攻める必要があります。
 25銀から24龍のような手も見えますが、ここは詰将棋らしく開き王手で攻めましょう。
 初手はカッコよく59角と遠開き。

<初手:59角>
岩城克彦59角

 これは25玉とする一手。
 そこで34銀と橋頭保を築きます。
 35玉なら47桂、36玉、25銀の好手順がありますので36玉と逃げますが、28桂がうまい継続手段。47玉なら48金まで。この変化のために59角と遠く引いておく必要があったのです。
 28同馬なら26金から48金まで。
 36玉とかわして凌ごうとしますが、26角と活用するのが決め手。
 同馬は45金の一発なので同玉と取るしかありませんが15龍が止めの一手。
 59角と遠開きして再度26角と飛び出す味が素晴らしい一作でした。

【作意】59角、25玉、34銀、36玉、28桂、35玉、26角、同玉、15龍、同玉、25金まで11手詰


若島正作(近代将棋1986年11月、看寿賞・塚田賞、『盤上のファンタジア』第60番)
若島正

 初手は開き王手しかない。しかも有名な金中合が出てくる筋が見えています。
 それでは44角成とやってみましょう。
 42玉では41角成~31飛で簡単ですから、33に中合して頑張るしかありません。
 歩や桂では32角成、同玉、33角成があるので、33中合は飛車か金しかありません。
 まず飛合はどうでしょう。32角成は同飛とされ、同香成、同玉の局面は飛車一枚では戦力不足なので同香不成とします。22玉、32香成、13玉までは絶対ですが、ここで23角成と捨てるのが好手で、同香とさせてから35馬とすれば、24合には15飛から25桂とする手があって詰みます。
 最善は金合です。同じように同香、22玉のとき、今度は23金とします(飛車合と同じように攻めると、32香成、13玉、23角成、同香、35馬、24合で詰みません)。11玉しかありませんが、そこで32香成では44飛と馬を抜かれてしまいます。
最初に戻って24角成や41角成を考えてみるのですが、詰みそうにありません。
 正解は何と55角成なのです!

<初手:55角成>
若島正55角成

 44角成でも詰まなかったのに、なぜ55角成なら詰むのでしょうか?
 まず42玉ならどうするか。それには41角成、同玉、31飛、42玉、64馬、53合、32香成以下ピッタリと詰みます。
 33金合はどうでしょうか。33同香、22玉(42玉は41角成、同玉、31飛、42玉、32香成、53玉、45桂以下)、23金、11玉、32香成となったとき、44角成だと44飛と馬を抜かれてしまいましたが、今度は44に合駒をするしかありません。何を合しても同馬と切ります。たとえば歩合なら44同馬、同飛、21成香、同玉に22歩と打って詰みます。他合も同じ攻め方で大丈夫です。
 そうなると最善は33飛合です。今度は44角成とした変化と異なり35馬の筋が無いので工夫が必要です。
 33飛合には、同香不成と取り、22玉、32香成、13玉のとき、23角成と捨てます。
 同玉は33馬があるので同香ですが、そこで15飛と上部を押さえます。
 14歩合では22馬~25飛があります。
 金銀合は22馬~33馬から14飛と切って15から打つ筋があります。
 最善は14角合です。これには22馬から33馬としておくのが用心深く、そこで25桂と37桂を活用するのが気持ちの良い手です。
 同香以下は、14飛と切って、角を23から打ってすぐに12に捨ててキレイに収束。
 55角成は非常に不利感のある好手。この少ない駒数でよくこんな素晴らしい手順が表現できたものです。

【作意】55角成33飛合、同香不成、22玉、32香成、13玉、23角成、同香、
  15飛、14角合、22馬、24玉、33馬、13玉、25桂、同香、14飛、同玉、
  23角、13玉、12角成、同玉、22馬まで23手詰


山田修司作(近代将棋1964年5月、塚田賞、『夢の華』第44番
山田修司「飛燕」

 95角をうまく捌いて93飛成の筋を実現したいところです。
 86金、同飛から97金と捨て86角と76飛を奪ってしまうのが明快な手段。
 86同玉に76飛と打てば一気に玉は狭くなります。
 93飛成があるので85玉としますが、そこで16飛が狙いの開き王手です。

<9手目:16飛>
山田修司「飛燕」16飛

 なぜ16まで開かないといけないのか、その答えは手順を追うと明らかになります。
 この局面で84玉は86飛、75玉、76飛、64玉、63桂成、55玉、56飛、45玉(44玉は46飛以下)、42飛成、35玉、32龍、34合、37香以下手数は長いのですが詰みます。
 そこで76歩合と捨合で延命を図ります。
 同馬と取って、84玉には93飛成と銀を奪い、同玉に94銀と上から押さえます。
 92玉となったときに第二段の妙手が出ます。
 12飛不成と入るのです。
 まるで遠打のような妙着ではないでしょうか。

<17手目:12飛不成>
山田修司「飛燕」12飛

 もし12飛成と入れば72歩合という中合の好防があり、どうやっても打歩詰が打開できません。
 12飛不成に対して22歩合なら、同飛不成として91玉、92歩、81玉、82歩、92玉に65馬と歩を入手すれば同香、93歩、91玉、81歩成とキレイに詰みます。
 作意は91玉と応じ、以下71とから63桂と香を入手し、成香で追っていきます。この手順では12よりも近くに飛車がいたのでは詰みません。16飛はこの12飛不成以下の巧妙な手段が見えていなければ指せない手です。
 最後は76馬がもう一働き。合駒を入手して収束です。

【作意】86金、同飛、97金、同玉、86角、同玉、76飛、85玉、16飛、76歩合、
  同馬、84玉、93飛成、同玉、94銀、92玉、12飛不成、91玉、92歩、81玉、
  71と、同玉、63桂不成、61玉、71桂成、同玉、74香、61玉、72香成、51玉、
  62成香、41玉、52成香、31玉、42成香、21玉、32飛成、11玉、77馬、66桂、
  同馬、同歩、23桂まで43手詰


***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」。
       遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内
          投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
          編集部に郵送いただいても結構です。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2016年12月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 3月号掲載作品展「繰り返しを含む短編

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