詰パラ7月号到着&創棋会の課題

<詰パラ7月号到着&創棋会の課題>

■第33回全国大会
 全国大会は7月16日(日)です。開催まで1ヶ月を切りました。
 今年は名古屋開催。大会関連情報は香龍会のHPで発信されています。
 アンケート協力の依頼も出ています。
  → http://blog.goo.ne.jp/tumesyougikaigou-kouryuukai
 「詰将棋おもちゃ箱」でも大会情報を見ることが出来ます。
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/
 今年は前夜祭も行われます。
 また『短編名作選』や『解答選手権2017年鑑』などの新刊書も入手できます。
 今から楽しみです。

■詰パラ7月号が到着
・表紙は同人作家の海老原さん。解答選手権の熊谷会場のことが書かれています。
 こういう熱心な方の力で解答選手権が盛況になってきた、ということをあらためて感じさせてもらいました。
・詰棋校(12P~)。
 小学校:名古屋の駅前、4年前とはかなり景色が変わっていると思います。
 中学校:投稿月の明示、短大でも実施されていますが、作者には目安となって有難い情報。
 高校:添削といえば、その昔「合評室」というコーナーがありましたね。
 短大:投稿作品の「手渡し」場所は全国大会でしょうか?
 大学:久保さんの担当もあと半年ですか…。
 大学院:看寿賞の作品解説は目標達成ですね。
・看寿賞(20P~)。受賞は5作品。皆さんおめでとうございます!
 一般推薦にはネット発表作も多く、有吉さんの「スパイラル」(裏短コン)が受賞にもう一歩でした。
 また武島さんの活躍が受賞対象の議論に上がったようですが、看寿賞とは別に「ベストプレイヤー賞」のようなものがあってもいいと思いました。
 馬屋原さんの写真、キュートですね!こちらもおめでとうございます。
 全国大会での受賞作のプレゼンが今から楽しみです。
・会合作品展(41P~)。
 詰備会にはあの人の作品が! しかも入選100回です。
  ※「新たなる殺意」については「思い出の詰将棋セレクション」というblogに面白い記事が
    → http://yanagiharayanagihara.blog.fc2.com/blog-entry-12.html 
 「うまとり會」は素晴らしい面々。
・持駒のある風景(44P~)。宗桂作(手鑑31番)持駒一色、北村さんは23手歩余りの順を紹介されています。
 この作品は本blogでも取り上げた(6/10「創棋会の例会は6月18日です」)のですが、作意はそこで記載した25手だと思われます。(1970年発行の「古図式全書 第十巻」大塚敏男氏編集に、文化版の手順として記載されています)
・大道棋よもやま話(46P~)。本ブログで開催した「教材に使える10手台」から金少桂さんの作品が紹介されています。
・ちえのわ雑文集(50P~)。本稿の意義・趣旨として「新人の発掘」「詰将棋の歴史」「宣伝の場」の三つがあげられています。いずれも納得の理由。
 詰パラ誌上で活字だからこそ影響力が発揮されるということもあると思います。
 最後のPR(?)に魅かれて、私も前夜祭に参加したいと思います。
・結果稿/表紙(101P~)。確かに将棋世界7月号57Pに田口さんの発言が載っています。これが計画的な情報発信だったとは!

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 「やさしい中編作」の発表の場を作るということについては、多くの方から好意的な反応をいただきました。作品展への投稿をお待ちしています。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
「遠打や遠開き、3回以上」 、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」です。
 飛角香 三種類の「遠打」を鑑賞してください。
 いずれも手数は30手台と長めですが、煩わしさを感じることなく楽しんでいただける作品です。

 まず第一局は飛車です。
 柏川悦夫作(詰パラ1953年5月、『駒と人生』第42番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第26番)
柏川悦夫

 24桂と捨てて上部脱出を防ぎ、13角成から12飛と捨て、飛車の離し打ちで詰みそうです。
 42飛と打ってみましょう。
 11玉に13香と打てば21玉に12香成、31玉、22飛成、41玉となると捕まりそうにありません。
 52飛ならどうか、62飛では、と試行錯誤していくと正解らしき手が見えてきます。
 そうです92飛と打つのです。これが本局の眼目の一手です。
 左辺にはまったく駒がなく、視覚的にも92は「遠い」場所です。

<図:9手目92飛>
柏川悦夫92飛

 92飛なら成香で追って、81玉となったとき、72飛成、91玉と追い詰めることができます。
 そこまで行ったとき初めて17角の活用に気がつきます。
 5手目に25桂と跳ねておけば91玉となった局面で28角と引けるのです。
 37の合駒は何でも取って詰みです。

 この初形から92飛という意表の遠打が現れること、また25桂という伏線手も盛り込まれスケールの大きな構想作です。

【作意】24桂、同金、13角成、同玉、25桂、同桂、12飛、同玉、92飛、11玉、
  13香、21玉、12香成、31玉、22成香、41玉、32成香、51玉、42成香、61玉、
  52成香、71玉、62成香、81玉、72飛成、91玉、28角、37桂合、同角、同桂成、
  83桂まで31手詰


 続いて香車の遠打です。
 森田正司作(近代将棋1966年6月、『春霞』第23番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第72番)
森田正司

 初手は軽く23桂捨ての打診。
 同香と取らせて43桂から31金と俗に迫ります。
 12玉となったところで桂捨ての効果。23と と香を取ります。
 23玉となったところで34銀から23銀成と25銀を捨てます
 上部脱出の押さえに見える25銀は実は邪魔駒。これを消去したのです。
 ここで狙いの一手が出ます。
 29香の遠打!

<図:13手目29香>
森田正司29香

 28歩の中合には、同香、12玉、13歩、同玉、24角成があります。
 27桂の中合にも、同香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉、23金、21玉、33桂打という手で詰みます。
 そこで12玉と引きますが、11角成、同玉、21金から、金ずらしが始まり、19玉に18金打までの詰みとなります。
 最終手まで進んでその意味がわかるという遠打でした。
 途中の変化などに少しだけ触れおきますと、19手目22金のところ23金とするのは、21玉、33桂、同角、同金、23金合で逃れます。

 さりげない形から25銀の邪魔駒消去、29香の遠打が決まる好作でした。

【作意】23桂、同香、43桂、21玉、31金、12玉、23と、同玉、34銀、13玉、
  23銀成、同玉、29香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉、22金、13玉、
  23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、27金、18玉、
  28金、19玉、18金打まで33手詰


 最後は角行です。
山田修司作(近代将棋1968年3月、『夢の華』第68番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第78番)
山田修司「夢の華」№68

 83香成はこの一手。同玉には、82龍から76飛といううまい変化がある。
 83同馬と取らせて、82龍から84銀が気持ちの良い継続手段。
 これで上部をおさえて82で角を入手することに成功。
 82同玉となったところで28角が狙いの遠打。

<図:9手目28角>
山田修司「夢の華」№68_28角

 なぜ28から打つ必要があるのでしょうか?
 その前に中合の変化を調べておきます。
 たとえば37歩合とすると、同角、73歩合、81飛、同玉、71桂成、92玉、93歩とできるので中合は利きません。
 28角の意味は13手目71飛と打った局面の変化にあります。

<図:13手目71飛>
山田修司「夢の華」№68_71飛

 まず63玉は、73飛成とし、作意は52玉ですが、ここで54玉と上部に逃げる手があります。
 このとき64龍~55龍~46龍~37龍と追い上げて詰むのが28角の効果です。
 それだけなら19角でもいいのですが、もう一つ変化があります。
 それは71飛に62玉と寄る手です。
 それには73飛成、53玉、64龍と攻め、62玉に17角とする手があります。19に角を打ったのではこの17角が出来ません。
 なお62玉のところ、52玉なら51桂成から52歩で簡単です。
 以下の収束も、角を捌いてきれいなまとめです。

 作者は『夢の華』で本作に【中間遠打】というタイトルをつけられています。

【作意】83香成、同馬、82龍、同馬、94銀、92玉、82銀成、同玉、28角、73歩、
   72と、同玉、71飛、63玉、73飛成、52玉、42金、同玉、64角、32玉、
   34香、22玉、33香成、11玉、12歩、21玉、22歩、12玉、23成香、11玉、
   21歩成、同玉、31角成、同玉、33龍、41玉、32龍まで37手詰


45周年記念行事「記念懇親会」 
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    TEL:06-6454-5988
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は検討中。良いアイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
・作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
blogsokikaitusin@gmail.com

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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会
 例会終了後の開催となります。
   日時:8月20日(日)18:00から
   場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 (2F)
     TEL:06-6454-5988
   会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
       投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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