6月18日は創棋会の例会です

<6月18日は創棋会の例会です>

■創棋会の次回例会は6月18日(日)です
 時間はいつも通りの13時スタートですが場所はいつもの将棋会館ではありません。
 会場は 福島区民センターです。
 解答選手権初級一般戦の大阪会場となったところです。
   住所:大阪市福島区吉野3‐17‐23
   アクセス:千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
        JR環状線野田駅から徒歩8分
     https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 会費は無料です。

■例会の課題
 創棋会例会の課題は「持駒込みの七対子図式」です。
 七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。双玉は不可です。
 6月例会(6/18)で選題を行い、詰パラ9月号に掲載の予定です。
 作品の投稿はこちらにお願いします。
  → sokipara@yahoo.co.jp

■課題の例題紹介
 さて課題作の例題紹介ですが、これまで以下のようなジャンルのものを紹介してきました。
  ・持駒込みの七対子図式
  ・対子図式
  ・七色図式(純粋、盤面)

 今回は持駒七色の作品を2局、もう一局はもうちょっとで持駒込みの七対子図式になる作品を紹介させていただきます。

 まず一作目は服部彰夫さんの無仕掛け図式です。

服部彰夫作(詰パラ1955年3月、『砂丘』第52番、『古今趣向詰将棋名作選』第56番)
服部彰夫作195503

 無仕掛図式に持駒七種一式のダブル趣向です。
 初手は手がかりをつける34桂の一手でしょう。
 23玉なら12角が好手。同玉なら22飛があり、13玉には23金から22銀があります。
 13玉と逃げるしかありませんが11飛と合駒を訊きます。
 桂香は品切れで歩も打てませんから飛角金銀のいずれかですが、飛金は取って22から打てば簡単。
 角は同飛、同玉に13香が軽手で、同玉と取らせて31角、23玉、12角という二枚角の筋で詰みます。
 となると12は銀合しかありません。攻め方も取る一手です。
 同飛、同玉に11金が巧い手。唯一の金を手放してしまい指しにくいところです。
 13玉と逃げると22銀から12角まで。23玉と逃げるのも同様です。
 そこで玉方も11同玉と応じますが、22銀と打ちます。13香と打つと同桂と取られて損です。
 12玉に13歩、同桂と進めれば香を手持ちにできるので得です。
 ここから21銀と打って清算し、21同玉の局面で43角と打ちます。
 11玉では22銀、12玉、21銀、23玉、22桂成、同玉、32角成があるので32に合駒です。
 横に利かす飛か金が有力そうです。
 23香と打てば11玉には22銀、12玉、21銀として、23玉なら32銀で、また11玉なら22香成で簡単ですから31玉と寄ります。
 このとき32が金合だと22香成から42銀があるので、32合は飛車が最善となります。
 飛合なら、31玉には22香成とします。22で清算して同玉なら21飛があります。
 しぶとく42玉と角の死角に入りますが、41飛が決め手です。
 以下同玉と取らせて52銀から収束です。

【作意】34桂、13玉、11飛、12銀合、同飛成、同玉、11金、同玉、22銀、12玉、
  13歩、同桂、21銀打、同銀、同銀不成、同玉、43角、32飛合、23香、31玉、
  22香成、同飛、同桂成、42玉、41飛、同玉、52銀、42玉、32成桂まで29手詰

 服部さんは1935年生まれの大ベテラン。同人作家で現在も創作に活躍中。解答でも実力を発揮され2014年には解答順位戦3位の成績をあげられています。
 『砂丘』は同氏の代表作「砂丘」を収録した作品集で2005年に発刊されました。
 なお本作はペンネームの「服部秋生」で発表されています。


 ところで持駒七種一揃いというのは作例が少ないようです。
 古典では五代大橋宗桂の「象戯手鑑」31番が該当します。
 この作品は、詰パラ5月号「持駒のある風景」23Pで北村憲一さんが紹介されていますが、手順が載っていないので紹介しておきます。

五代大橋宗桂作 『象戯手鑑』第31番、1669年(寛文九年)刊
五代宗桂「手鑑」31番

【詰手順】53角、㋑52玉、62角成、同香、22飛、同銀、53金、61玉、73桂、71玉、
 72歩、同玉、83銀、73玉、85桂、84玉、94と、同飛、同銀成、同玉、
 93飛、85玉、86香、74玉、83飛成まで25手
 ㋑51玉は63桂、52玉、41銀、63玉、62角成、54玉、52飛、45玉、35馬、同玉、55飛成、36玉、39香以下
 7枚の持駒を使い切る中に、62角成や22飛の好手が入り、なかなかの力作です。


次の一局はドうえもんさんの作品です。

ドうえもん作(おもちゃ箱記録展№35、2008年6月)
ドうえもん作

 「持駒七対子」図式!
 どうやって詰めようかという恐ろしい初形ですが、持駒は山のようにあるので、とにかく攻めの拠点をつくります。
 88銀や角は89玉で切れ筋。77角も88合で同様。
 ここは89から迫ります。とりあえず安い金からやってみましょう。
 89同玉に88金が継続手段。
 88同玉には77角と捨て、同玉と取らせて89桂と拠点を築くことに成功しました。
 88玉と戻ることができませんから67玉と大会脱出を目指します。
 しかし77飛、57香、56飛と追えば、35玉まではほぼ一本道。
 ここで飛を二枚打つ必要があるので、初手89と3手目88に打つ駒は金でなければならなかったことがわかります。
 35玉には27桂のような手も見えますが、単純明快に24角と捨てて16桂と第二の拠点を作ります。
 以下13玉に、24銀以下収束です。
 詰み上がってみれば、打って、打って、また打って、この持駒条件では最短となる27手で詰みとなりました。
 本局の解説や出展時の解答内容などは下記URLからご覧になることが出来ます。
    http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/challenge/ct035.htm

【作意】89金、同玉、88金、同玉、77角、同玉、89桂、67玉、77飛、56玉、
  57香、46玉、56飛、35玉、24角、同玉、16桂、13玉、24銀、22玉、
  23香、11玉、12歩、同玉、13歩、11玉、12銀まで27手詰


最後の作品は塚田正夫さんの作品です。

塚田正夫作
(「名作詰将棋この一手」1950年7月 第28番、『古今趣向詰将棋名作選』第76番)
塚田正夫作

 陣型図式です。持駒の銀が歩二枚なら「持駒込みの七対子図式」となったのですが、このあたりに課題創作のヒント(?)があるのではないかと考えて紹介させていただいた次第です。
 龍を53に寄る手や52から銀を打ち込む手などが見えますが続きません。
 61龍と切るのが英断の一手。
 そして同玉と取らせて62銀が妙手。
 同銀なら72角、同玉(71玉は81角成から83龍)、83金、61玉、41龍があります。
 同玉に63金と押さえ51玉と落としたところで、じっと53龍と寄ります。
 52合には62角~71角成~62龍という手があるので、52金打が最善。
 (52飛合なら62角、61玉に52金という手もあります)
 それでも62角と打ち、61玉には52龍から51金と清算するのがうまい手で、52金打まで清涼詰。

【作意】61龍、同玉、62銀、同玉、63金、51玉、53龍、52金打、62角、61玉、
  52龍、同金、51金、同金、同角成、同玉、52金打まで17手詰

 塚田正夫さんなどと気安く書いていますが、名人位が実力制となって二代目の名人。
 『四百人一局集』によれば、生まれは大正3年で大正15年には銀波の雅号で雑誌に詰将棋を発表。その後昭和2年に花田長太郎八段に入門し、昭和22年に名人になり、同年「精選詰将棋百番」を刊行とのこと。実戦型詰将棋は塚田流として一世を風靡しました。


 今回の課題、そのものズバリの「持駒込みの七対子図式」は作例が数少ないということから、作家の皆さんにはぜひチャレンジいただきたいものです。


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★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所]  福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式
  七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
    ※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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★次々回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 昨年好評だったネット企画開催の予定。
 ※終了後「45周年記念懇親会」を開催します。
  開始時刻と場所についてはあらためて案内いたします。
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