続・創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です

<続・創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です>

■創棋会の次回課題
 さて創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です。
 七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。
  ※双玉は不可です。29手以内でお願いします。
 6月例会(6/18)で選題を行い、詰パラ9月号に掲載の予定です。
 作品の投稿はこちらにお願いします。
  → sokipara@yahoo.co.jp

 恒例の例題紹介ですが、そのものズバリの作品が少ないということから、少しでも関連のありそうな切り口で紹介させていただこうということで、今回は「七色図式」です。
 今回の課題が「七種(飛角金銀桂香歩)各2枚」ということなので、その半分が「七色図式」ということです。
 「七色図式」について『古今趣向詰将棋名作選』から少し引用させていただきます。

『七種七枚の駒を使用して作られる七色図式は、使用駒趣向の代表的なものである。同じ初期条件駒種趣向の中でも、盤面趣向や持駒趣向と異り、一見してそれと目立つ派手さはないが、握り詰を基盤とする高度の創作技術が要求されるため、作者の手腕が大きく問われるジャンルである。』(古今趣向詰将棋名作選48Pより)

 地味だが創作には力も必要ということですね。
 創棋会では何度か「七色図式」が課題になっていますので、作品を紹介していきます。
 まず一作目は柴田昭彦さんの作品です。

柴田昭彦作(詰パラ1972年11月、『古今趣向詰将棋名作選』第43番、『残照』第36番)
柴田昭彦作パラ197211残照36

 創棋会の第三回例会課題は「七色詰め」というもので、初形で飛角金銀桂香歩の七種の駒を一枚ずつ使用するという条件。
 ハードルが高かったのか誌上で発表されたのは三作。最も評価が高かったのが本作。
 盤面は端正な実戦型に攻め方15角一枚という美しい初形。
 初手31銀から41飛という筋が見えますが、22玉、23歩、同玉、21飛成、34玉で捕まりません。
 ここは31銀を含みに52飛と打つのが良い手です。
 32に合するしかありませんが、23歩から24金とする手があるので24に利かす32桂合が正解とわかります。
 桂合には31銀と攻めます。
 同玉は42角成で簡単なので32桂の利きを頼りに23玉とあがりますが、そこで32飛成が英断の一手。
 14玉は34龍、15玉、35龍、16玉、36龍以下19手駒余り。
 同玉には42角成から24金と据え、13歩を利かして22銀成と捨て、33金と入れば12玉に24桂が打てて収束。

【作意】52飛、32桂、31銀、23玉、32飛成、同玉、42角成、23玉、24金、12玉、
  13歩、同桂、22銀成、同玉、33金、12玉、24桂、21玉、32馬まで19手詰


 『古今趣向詰将棋名作選』には柴田さんの作以外にも七色図式が三作収録されているのですが、その中から鳥越九郎さんの作品を紹介します。

鳥越九郎作(パラ1966年12月『古今趣向詰将棋名作選』第44番)
鳥越九郎作パラ196612趣向44

 初形は逆くの字。
 92歩から清算して83銀が妙手。
 同玉と取らせて84金と拠点をつくり、93飛と据えてから82角成と切ります。
 以下奪った香を93~92と成捨て84金を捌いて詰み。
 詰み上がりも斜め一線になります。
 また七色煙でもあります。

【作意】92歩、同飛、同桂成、同玉、83銀、同玉、84金、92玉、93飛、81玉、82角成、同玉、
   73飛成、91玉、93香、81玉、92香成、同玉、83金、91玉、82金まで21手詰


 続いて1987年6月の第88会例会では「配置駒七色作品」が課題となり、詰パラ8月号で5作品が発表されています。
 ちなみにこの年は創棋会の15周年。89回例会では記念懇親会が開催されています。
 そこから2作品を紹介します。
 最初は宇佐見正さんの作品。

宇佐見正作(詰パラ1987年8月、『松煙』第52番)
宇佐見正作パラ198708松煙52

 実戦に出てきそうな初形。
 手のつけ方に困りますが、32角成から12銀とするのが好手段。
 同玉なら24桂があり23玉、32龍以下捕まっています。
 12同香となったところで31金が渋い好手。
 同銀なら33桂があり、22玉は21飛の一発。同金なら11飛です。
 この変化があるので31金のところで飛打ちから入ると詰みません。
 そこで31金には同金と応じます。今度33桂なら同銀とされ11飛は同玉で詰みません。
 31同金には11飛と捨てるのが豪快な決め手。
 同銀なら33桂まで。同玉と取るしかありませんが、そこで23桂と捨てます。
 21玉と寄ってこらえますが、31桂成と金を奪って、再度11金と捨てます。
 同玉に31龍と銀を取り収束。清涼詰となります。
 11飛、11金と繰り返し捨てるのが、パズル性のある楽しい作品でした。

 なお発表図は41の角が23にあり初手と3手目の手順前後が成立していました。

【作意】32角成、同金、12銀、同香、31金、同金、11飛、同玉、23桂、21玉、
   31桂成、同銀、11金、同玉、31龍、21歩、22銀まで17手詰


次の作は川崎弘さんの作品。

川崎弘作(詰パラ1987年8月)
川崎弘作

 入玉作ですが守備駒が37銀、26金と離れているので攻めやすそうです。
 まず59金から39金と捨てて56飛の活用を図ります。
 59飛と成香を奪えば28玉と逃げるしかありませんが、29飛から19香と追撃。
 歩と桂は打てません。
 香と飛は取って19に打てばお終い。
 銀と角は18同香、同玉に27銀(角)と打ち、同金と取らせて19飛と捨てる好手があります。
 ここは不思議なようでも18金合が最善です。
 これも18同香、同玉に19飛と捨てます。
 27玉とかわす一手に28歩と軽く打診。
 同銀成に37金と捨てて収束です。
 18金合が異色の受け。無難にまとまった作品で、課題発表作中、得票率はトップでした。

【作意】59金、同香成、39金、同玉、59飛、28玉、29飛、17玉、19香、18金合、
   同香、同玉、19飛、27玉、28歩、同銀成、37金、同金、17金まで19手詰


 さて今回の課題「持駒込みの七対子図式」、作例が少ないということですので、作家の皆様にはぜひともチャレンジください。
また例題は今回の課題に関連のありそうな切り口で、引き続き紹介させていただきます。

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★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所]  福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式
  七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。29手以内。
   ※双玉は不可。
 ・詰パラ9月号掲載予定。
 ・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
 ・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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★次々回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 昨年好評だったネット企画開催の予定。
  ※終了後「45周年記念懇親会」を開催します。
   開始時刻と場所についてはあらためて案内いたします。
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