Book レビュー「秘伝 将棋無双」(続き)
詰パラ12月号が発行されました。
今月の目玉は「短編コンクール」ですが、創棋会関係の記事も掲載されていますので少しPRさせていただきます。
・24P:作品展
「4×4格子内」の作品です。取り組みやすい作品ばかりですので、皆さん奮って解答をお願いします。
なお次回作品展から担当が則内誠一郎さんに替わります。こちらも乞うご期待。
次回課題は「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」です。(詳細は末尾に記載)
・44P:会合案内
次回例会は12月20日です。(詳細は末尾に記載)
・86P:9月号作品展の結果稿
課題は「持駒なし」でした。あらためて鑑賞いただければと思います。
さて「無双」ネタの続きです。
「秘伝 将棋無双」掲載作より、もう一局紹介させてもらいます。17番です。本題と36番、46番、81番の四題は「これを詰めれば初段の力あり」と云われる非常に有名な作品です。
<17番>

本局の主題は7手目61飛成、74玉と逃げる玉を63龍、85玉、74龍、76玉、85龍と、龍の押し売りで追いかける不思議な手順です。
<9手目:63龍>

実は7手目、61飛成、74玉と逃げた局面で、61龍は邪魔駒になっている。61龍がいなければ66桂、85玉、94角、96玉、61角成から52馬がある。
<仮想図:61角成>

63龍を同玉と取ると52龍と切って詰むが、同金には66桂、85玉、94角、96玉、72角成から63馬と仮想図のような局面になって詰みます。
玉方はやむなく85玉と逃げますが、そこでよく見ると、63龍が相変らず邪魔駒です。94角、96玉、61角成、95合、52馬の金取り王手を63龍が邪魔しています。
そこで74龍、76玉、85龍、同玉と強引ともいえる押し売りで邪魔駒を捌くのです。
このような邪魔駒捌きは、宗看得意の手法なのか、他にも出てきます。
詰手順:91香成、71玉、81香成、72玉、92飛成、63玉、61飛成、74玉、63龍、85玉、74龍、76玉、85龍、同玉、94角、74玉、66桂、63玉、52龍、同玉、61角成、同玉、62金まで23手詰
折角「無双」の世界に近づいたので、創棋会の課題作である「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」作品を探したところ、一つだけありました。
【72番】

「金鋸」の趣向作です。途中図の45金が活躍します。
途中図の1手前の同香不成の受けが巧妙で、打歩詰になります。そこから45金、36玉に48桂と攻めるが、再度同香不成と応じます。そこで攻方は49桂から48銀の妙手で打開します。このあたり如何にして香を成らせて打ち歩を打開するか妙味のある攻防です。48同玉と取らせて、64角を75角と切り替え、23手目の47金以下主題の金鋸引きとなります。鋸引きの回数は少ないのですが、収束まで気持ちよくさばけて爽快な一局かと思います。
<途中図:11手目45金>

詰手順:18歩、26玉、16飛成、同飛、28香、35玉、47桂打、同と、同桂、同香生、45金(途中図)、36玉、48桂、同香生、46金、37玉、49桂、同香成、48銀、同玉、75角、37玉、47金、38玉、48金、39玉、38金、29玉、39金、18玉、19歩、17玉、53角成、26歩、18歩、同玉、54馬、同銀、19香、同玉、29金まで41手詰
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【次回例会案内】
◆日時:2015年12月20日(日)13時~17時
◆場所:関西将棋会館4F
◆課題:
「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」(それぞれの枚数は不問です)
29手以内でお願いします。
作品の送付先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
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今月の目玉は「短編コンクール」ですが、創棋会関係の記事も掲載されていますので少しPRさせていただきます。
・24P:作品展
「4×4格子内」の作品です。取り組みやすい作品ばかりですので、皆さん奮って解答をお願いします。
なお次回作品展から担当が則内誠一郎さんに替わります。こちらも乞うご期待。
次回課題は「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」です。(詳細は末尾に記載)
・44P:会合案内
次回例会は12月20日です。(詳細は末尾に記載)
・86P:9月号作品展の結果稿
課題は「持駒なし」でした。あらためて鑑賞いただければと思います。
さて「無双」ネタの続きです。
「秘伝 将棋無双」掲載作より、もう一局紹介させてもらいます。17番です。本題と36番、46番、81番の四題は「これを詰めれば初段の力あり」と云われる非常に有名な作品です。
<17番>

本局の主題は7手目61飛成、74玉と逃げる玉を63龍、85玉、74龍、76玉、85龍と、龍の押し売りで追いかける不思議な手順です。
<9手目:63龍>

実は7手目、61飛成、74玉と逃げた局面で、61龍は邪魔駒になっている。61龍がいなければ66桂、85玉、94角、96玉、61角成から52馬がある。
<仮想図:61角成>

63龍を同玉と取ると52龍と切って詰むが、同金には66桂、85玉、94角、96玉、72角成から63馬と仮想図のような局面になって詰みます。
玉方はやむなく85玉と逃げますが、そこでよく見ると、63龍が相変らず邪魔駒です。94角、96玉、61角成、95合、52馬の金取り王手を63龍が邪魔しています。
そこで74龍、76玉、85龍、同玉と強引ともいえる押し売りで邪魔駒を捌くのです。
このような邪魔駒捌きは、宗看得意の手法なのか、他にも出てきます。
詰手順:91香成、71玉、81香成、72玉、92飛成、63玉、61飛成、74玉、63龍、85玉、74龍、76玉、85龍、同玉、94角、74玉、66桂、63玉、52龍、同玉、61角成、同玉、62金まで23手詰
折角「無双」の世界に近づいたので、創棋会の課題作である「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」作品を探したところ、一つだけありました。
【72番】

「金鋸」の趣向作です。途中図の45金が活躍します。
途中図の1手前の同香不成の受けが巧妙で、打歩詰になります。そこから45金、36玉に48桂と攻めるが、再度同香不成と応じます。そこで攻方は49桂から48銀の妙手で打開します。このあたり如何にして香を成らせて打ち歩を打開するか妙味のある攻防です。48同玉と取らせて、64角を75角と切り替え、23手目の47金以下主題の金鋸引きとなります。鋸引きの回数は少ないのですが、収束まで気持ちよくさばけて爽快な一局かと思います。
<途中図:11手目45金>

詰手順:18歩、26玉、16飛成、同飛、28香、35玉、47桂打、同と、同桂、同香生、45金(途中図)、36玉、48桂、同香生、46金、37玉、49桂、同香成、48銀、同玉、75角、37玉、47金、38玉、48金、39玉、38金、29玉、39金、18玉、19歩、17玉、53角成、26歩、18歩、同玉、54馬、同銀、19香、同玉、29金まで41手詰
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【次回例会案内】
◆日時:2015年12月20日(日)13時~17時
◆場所:関西将棋会館4F
◆課題:
「持駒ホケキョ(桂香歩)の3種」(それぞれの枚数は不問です)
29手以内でお願いします。
作品の送付先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
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