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「オマージュ」が創棋会の次回課題です

<「オマージュ」が創棋会の次回課題です>

■最近読んだ本
 今年は春先からコロナの影響でテレワークが増えました。
 そのため「通勤」時間が浮きました。
 影響が大きかったのは運動と読書。
 浮いた時間を使って、運動や読書に活用できて良かったという話かって?
 いや違います。
 通勤は貴重なウォーキングの時間であり、読書タイムだったのです。
 すっかり歩かなくなってしまい、読書量も減りました。
 在宅勤務の日は単に起床時間が遅くなっただけだったので、たちまち運動量は減少。そこから先はご想像にお任せします(笑)。
 これではいけないと気づいたのがゴールデンウイークの頃(遅い!)
 少し早く起きて(というか通勤時に戻しただけですが 汗)、自宅の周辺を散歩することにしました。これで1日の歩数を通勤時の6割程度に戻せました。
 読書は時間があるはずなのに、なかなか捗りません。少し早めに床にはいって本を読もうとするのですが、すぐに睡魔が襲ってきます(笑)。
 どうも電車の中が良い環境だったようです。
 今のところ電車に変わる読書場所が見つからず、空き時間に細切れで本を読む、という状況が続いています。
 読書については、今思えば図書館の閉館も影響大でした。作家の方には申し訳ないのですが、小説などはほぼ図書館で借りていたので…。

 前置きが長くなりましたが最近読んだ本で将棋がテーマのものは「死神の棋譜」。
 将棋世界の11月号にも紹介されていたのでご存知の方も多いと思います。
 プロ棋士に協力を得た棋譜があり、多くの棋士が実名で登場します。将棋世界の編集長にもお世話になったということも謝辞に記されています。熱心な取材をされたのはよくわかります。藤井聡太さんを思わせる記述もありました。
 冒頭には謎の図式が登場し、美人女流棋士が登場したり、三段リーグの情景が描かれたりと、読ませる内容で、謎解きに関するところも、まあ面白かったですね。
 ただ個人的にはファンタジーと現実が入り混じったストーリーはちょっとついていき難いところもありました。
 詰将棋ファンとしては「図式」が登場すれば、そこに絡む話を期待するのですが、さすがにそれは無理というものなんでしょうね。
 ちなみに黒川一郎氏の『将棋浪漫集』には「文芸編」として黒川氏の短編小説が数編収録され、「大橋宗英」や「伊藤看寿」は今読み返してもなかなか面白い。しかしこれが一般受けするかどうかはわかりません。

◆秋の花に入れ替わった近所の庭先。
1117→396

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
  ※投稿締切は例会前日12/19とさせていただきます。

◇例題紹介
 今回は遠打の作品を紹介させていただきます。

小林敏樹作 詰パラ1985年7月(半期賞、『現代詰将棋短編名作選』第105番)
小林敏樹198507

 まず超短編で最遠打を実現した名作を紹介させていただきます。
 初手、飛車や香を離して打てば簡単そうですが、33から39まですべて守備駒が利いていて、どこに打っても取られてしまいます。
 32に飛車を打つことは出来ますが41玉と寄られると、飛車を動かす開き王手には14龍と角を抜かれて続きません。
手が無さそうに見えますが絶妙の一手がありました。
 39香の最遠打!

<1図 初手:39香>
小林敏樹198507_39香

 39香は同馬と取れば33飛と打とうという狙いなのですが、38に合駒をされるとどうなるのでしょうか。
 それには32飛と打ち、41玉、38飛成、14龍、32龍まで7手駒余りの詰み。
 33から38までどこに合しても33飛からその合を取り返して詰むという、実にシンプルな仕組みです。
 蛇足ながら38香と打つのは、同と、32飛、41玉、38飛成、14龍となって、これは歩一枚では詰みません。
 36~34に香をうつのは同龍と取られて、飛車が打てません。
 ということで39香が唯一の打ち場所になるわけです。
 39香は同馬と取るしかありません。
 これで馬の利きが消えたので33飛と打てます。
 それには22玉とかわしますが、32や23に飛車を成るのは11玉で届きません。
 22玉には13飛成と捨てるのが決め手です。
 33に打ったばかりの飛車をサッと13に捨てるのは実に気持ちのよい駒捌きです。
 同玉に23角成まで。
 39香にはスケールの大きさを感じます。直後の飛車捨ても鮮やかです。
 「名作選」の解説では小泉さんが古今7手詰のベスト10に入ると絶賛されています。

【詰手順】39香(1図)、同馬、33飛、22玉、13飛成、同玉、23馬まで7手詰


藤井規之作 詰パラ2019年8月(半期賞)
藤井規之201908

 33飛と打てる形ですね。
 21玉と逃げれば、22歩、同玉、34桂、同銀、同飛成と調子よく手が進みますが、44馬と取られると切れてしまいます。21玉に54馬と銀を取るのも32歩と受けられて続きません。
 広く盤上を見渡すと好点の香打が見えてきました。
 39香と最遠打!
 42玉とかわせば33香成、31玉、53馬、42合、同馬という筋で詰みます。
 同馬と取れば33飛、21玉、22歩、同玉、39飛成と馬を取って詰みます。
 38合なら33飛、21玉、22歩、同玉、38飛成と合駒を取り、44馬とされても31龍で詰みます。途中、22歩に11玉なら31飛成があります。
 38以外のどこに合しても33飛から取り返す手があって詰むのです。
 このあたりの仕組みは先に紹介した小林さんの作品と同じです。
 ただし、一つだけ受けが残っていました。
 34飛と受けるのです。

<2図 2手目:34飛合>
藤井規之201908_34飛

 他の合と同じように見えますが、33飛、21玉、22歩のとき11玉と逃げ、31飛成を同飛と取ってしまおうという受けです。
 34以外に飛車を打つのは、同香、同Xとなったとき、33飛と打つ手があります。以下、22玉、14桂、同銀、23飛成として詰みます。
 34飛合なら、34同金と取った形が33飛を防いでいます。
 それでも34飛合は同香と取るしかありません。
 同銀は、33飛、42玉、43歩、同銀左、同飛、同銀、54桂、同銀、33銀、31玉、53馬、から詰み。
 34同金と取るしかありませんが、24桂が好手。
 同歩なら、22飛、31玉、11飛、21香合(銀は品切れ。桂は取って23桂。)、同飛から清算して23香で詰みます。
 24桂には同金と応じるのが最善です。
 これで初形に戻りました。ただ持駒の飛香が飛2枚に変わっています。
 ここで狙いの一手が飛び出します。
 39飛の最遠打!

<3図 7手目:39飛>
藤井規之201908_39飛

 初手39香には、34飛合の受けがありましたが、飛車は品切れです。
 39飛には同馬と取るしかありません。
 それには33飛と打ち、21玉、22歩、同玉、39飛成と馬を取ります。
 21玉と逃げれば11馬と捨てるのが気持ちの良い一手。
 同玉に31龍と突っ込みます。
 21銀と移動合で一手詰を防ぎますが、44角の限定打が好手。
 12玉には21龍と切り、同玉に22銀から33角成までの詰み。

 39地点の遠打を二回繰り返すのはインパクトがあります。
 作者も「有名な遠打機構を同一の構造で2回やるというのが狙い」と語っています。
 看寿賞は惜しくも次点でしたが、春霞賞の佳作に選ばれ、そこでも「現代の古典となった小林敏樹作を想起させる筋」と書かれています。
 看寿賞の選考のなかで會場健太さんが本作への評言で「本歌取り」というフレーズを使われていますが、「本歌取り」はまさに「オマージュ」の世界ですね。

 さてこの「遠打で質駒を作って取り返す」という原理を応用した作品の系譜については、もう少し取り上げさせていただく予定です。

【作意】39香、34飛合(2図)、同香、同金、24桂、同金、39飛(3図)、同馬、
  33飛、21玉、22歩、同玉、39飛成、21玉、11馬、同玉、31龍、21銀
  44角、12玉、21龍、同玉、22銀、32玉、33角成まで25手詰

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
 テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
  ⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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コロナと詰将棋の会合

<コロナと詰将棋の会合>

 新型コロナの新規発生数に一喜一憂しても始まらないと思いつつ、「過去最高」などと言われると気になるものです。東京だけが突出した数値だったのが、いまや大阪も変わらぬ状況。
 今年の春先は猛烈な緊張感のなかで、さまざまな対応を余儀なくされたものです。解答選手権の中止もその一つ。4~5月の各地の会合は軒並み中止。その背景には会場となる公共施設の閉鎖などもありました。創棋会もオンライン開催となりました。
 その後緊急事態宣言の解除後、各地の会合は、感染対策を行うことを前提に、予約制の導入や、広めの部屋を確保するなどして開催。6月は2ヶ所、7月は4ヶ所、8月は6ヶ所と盛況でした。世間は雪解けのような雰囲気の中で7月からGo Toキャンペーンもスタート。しかしさまざまな緩和モードと並行して7月末から再び発生数が増加し、とうとう全国大会も中止となりました。
 9月後半には流行が落ち着いてきましたが、10月末あたりからまたもや増加モードに転じ現在に至っています。
 詰将棋の会合というのは、参加者はせいぜい数名から10数名。大声で歓声をあげるようなこともありません。指将棋のように長時間・近距離で対面するということもありません。自宅から会合場所までの移動にリスクがあるかもしれませんが、会場は至って安全です。発熱や体調不良などがあれば参加は自粛、参加される場合はマスク着用や手指の消毒を徹底し、会場内ではソーシャルでスタンスを意識することなどで、かなり安心して楽しめるのではないかと考えます。
 残念なのは懇親会。私は、どちらかというと会合後の懇親会が楽しみで会合参加しているので、懇親会が開催されないのは寂しいです。気の合った方と3~4人で短時間ならいいのかもしれませんが、人数が増えると好ましくありません。「会食」が感染の大きなリスク源の一つといわれていますので、いましばらく辛抱するしかないですね。
 「詰将棋の会合でクラスターが発生した」というような事態にならないように、自分たちに出来る感染防止対策を講じながら、会合を楽しんでいければと思います。

■朝日
 夕焼けの写真ではありません(笑)。特別早起きしなくても日の出が見られるようになりました。

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■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
  ※投稿締切は例会前日12/19とさせていただきます。

◇例題紹介
 前回は柏川さんの作品を取り上げましたが、今回は柏川さんの作品に想を得たという作品を紹介させていただきます。
 三連休なので、紹介作品をいつもより増やしました(笑)

北川邦男作 近代将棋1968年6月(塚田賞、『渓流』第70番)
北川渓流70

 入玉ですが駒数も少なく好形です。
 37桂と跳ねればすぐに詰みそうですが、18玉と引かれると、24香が利いているので26龍が動けないので打歩詰。
 18玉に38飛とすれば28歩と捨合され、19歩、29玉、28飛、19玉、29飛、17玉とされると詰みません。
 困ったようですがいい手がありました。
 37馬と捨てるのです。
 これは同馬の一手。
 そこで37桂と馬を取って開き王手。
 これは決まったと思います。
 18玉なら27角で詰みです。
 持駒に歩が余るのでおかしいと思ったら、玉方には絶妙の受けがありました。
 37桂と馬を取ったところで29角合の捨合が受けの妙手。

<失敗図 29角合>
北川渓流70失敗図

 同龍なら同香成、28角、18玉、19歩、27玉と逃げられます。
 同飛なら18玉で打歩詰。
 27角と打っても29玉と飛車を取られてしまいますし、45角と合駒請求するのも36に頭の丸い桂を合されて詰みません。
 37馬は好手なのですが、うまくいきませんでした。
 詰みに持って行くには少し飛躍した発想が必要なのです。
 まず28銀と活用し、18玉に19銀と捨てます。
 同玉と取らせて原形で17銀を消去。
 しかし17龍は同香成とされますし、17桂も18玉で打歩詰。
 17銀を消した意味は何でしょうか?
 まず37馬と捨てます。これは同馬の一手。
 同桂は29角合で詰みません。先ほど学習したばかりです。
 しかし17銀を消した効果が現われます。
 17桂と跳ねるのです。

<1図 7手目:17桂>
北川渓流70_17桂

 取れる馬を取らずに17桂と跳ねるのが素晴らしい一手。
 この手を指すために17銀を消したのです。
 これは18玉と逃げるしかないのですが、今度は37馬と捨てた効果で19歩が打てます。
 同馬と応じるしかなく、同飛、同玉に73角と打てば、18玉に28角成までの詰み。

 17桂のソッポ行きが強烈な印象を残す一局ですが、17銀の邪魔駒消去や37馬の好手もあり、また紛れにも29角合や28歩合といった受けの妙手が配されて、厚みの感じられる一局です。

 なお本作は以前にも当ブログで紹介しています。下記URLからご覧いただけます。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-75.html

 北川さんは構想派の短編作家として塚田賞を4回受賞するなど活躍され、『古今短編詰将棋名作選』には作家としては最多の5作が収録されています。
 ノミネートされた作品数は23作に上ったことからも、その活躍ぶりがうかがわれます。
 北川さんは1981年に40歳の若さで急逝され、没後に遺作集としてまとめられたのが『渓流』です。

【詰手順】28銀、18玉、19銀、同玉、37馬、同馬、17桂(1図)、18玉、
  19歩、同馬、同飛、同玉、73角、18玉、28角成まで15手詰

さて本作、『渓流』によれば北川さんは柏川さんの作品にヒントを得て作図されたとのこと。
その作品を次に紹介させていただきます。

柏川悦夫作 詰棋界1953年1月(『詰将棋半世紀』「駒と人生」第39番)
柏川人生39

 94から逃げられると困るので初手は85飛が絶対。
 96玉で打歩詰です。
 87銀としても、97玉、85歩、75角、86銀、同角、73香成と手は続きますが、77歩合と受けられて詰みません。
 96玉には筋良く97銀と捨てます。
 これは同玉と取る一手。

<2図 4手目:97同玉>
柏川人生39_97玉

 76香としたいところですが、黙って96玉と引かれると打歩詰。
 ここはスマートに95飛と捨てます。
 同香に85歩と開き王手するのが好手順。
 同角と取るしかありません。
 これを同香と取ってしまうと96玉と引かれて打歩詰。
 75同角には好手がありました。
 76香と一マス上がるのです。

<3図 9手目:76香>
柏川人生39_76香

 取れる駒を取らずに短く使うのが絶妙の味の良さです。
 96玉と引けば、今度は97歩が打てます。
 97で清算して53角と打てば86角成までの詰み。

 湯村さんの打歩詰手筋の分類では「(取れる駒を取らず)取歩駒を残して打歩詰を打開する」手筋の1号局です。
 北川さんもこの手筋に刺激を受けたわけですね。

【作意】85飛、96玉、97銀、同玉(2図)、95飛、同香、85歩、75角、76香(3図)
  96玉、97歩、同角成、同飛、同玉、53角、96玉、86角成まで17手詰


北川邦男作 詰パラ1960年12月(『渓流』第21番、『古今短編詰将棋名作選』第79番)
北川渓流21

 もう少し北川さんの作品を紹介させていただきます。
 35玉から26玉の脱出がちょっと気になるので、35歩、同玉、25飛と決めてしまいたくなりますが、それは34玉で打歩詰です。
 まず54飛成と合駒を訊きます。
 香は品切れ。角桂なら45龍まで。
 44金は35歩、同玉として44龍と取るのが巧い手で、同歩に25金まで。
 最善の受けは44銀合です。

<4図 2手目:44銀合>
北川渓流21_44銀

 ここで35歩、同玉と取らせて44龍と切るのは、同歩、25飛、34玉となって43からの脱出が防げません。
 また35歩、同玉、25飛とするのは、34玉で打歩詰です。
 正解は、35歩、同玉に、65龍とソッポに捨てるのが豪快な一手。

<4図 5手目:65龍>
北川渓流21_65龍

 65龍に26玉なら、27飛から25龍で詰み。
 また45合と受けるのは、25飛、34玉に35歩が打てますから、同銀に45龍まで。
 65龍を同銀と取らせれば、今度は54龍が消えたので、25飛から35歩が打てるという仕組みです。
 35同銀には23飛成と捨てて25銀まで。飛車を捨てての仕上げも鮮やか。

 本作は北川さんが森田手筋1号局にヒントを得て作図されたとのことですが、主眼はソッポに捨てる65龍です。本作以外にも複数の龍のソッポ捨ての好作を発表されています。
 森田手筋の表現ということについては『春霞』でも本作が紹介され、1号局は打歩詰の局面になってからピン駒を消去するのに対して、本局は事前に54龍を捨てることで将来のピン発生を予防するという点が異なるとのことで、新しさがあります。

 本作も過去に当ブログで紹介しています。下記URLからご覧いただけます。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-46.html

【作意】54飛成、44銀合(4図)、35歩、同玉、65龍(5図)、同銀、25飛、34玉、
  35歩、同銀、23飛成、同金、25銀まで13手詰


北川邦男作 近代将棋1966年7月(塚田賞、『渓流』第57番、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第109番)
北川渓流57

 もう一作北川さんの構想作を紹介させていただきます。
 22飛と捨てて、同玉に24飛と打つ筋が見えています。
 11玉に12歩と打てば同玉に23馬から22馬の詰み。
 それでは簡単過ぎますね。
 実は24飛には23歩合という受けの妙手がありました。

<失敗図 23歩合>
北川渓流57_失敗図

 23歩合を同馬と取れば31玉と逃げられてダメです。
 同飛成と取ると、11玉と引かれて、これが打歩詰。
 同飛不成とやっても、11玉で、やはり続きません。
 ここで失敗図の24の飛車が香ならば、23にいるのが成香ですから、12歩は打歩詰にならないので詰むということに気がつくかどうか。

 そこで初手は52飛と打って合駒請求。
 42香合なら、同飛成、同角と香を入手し、22飛、同玉に24香と打てば、23歩合と受けられても、同香成、11玉、12歩、21玉、32馬まで。もちろん24香に11玉なら、12歩、同玉、23馬から詰みます。
 42桂合は同飛成、同角、24桂で簡単。金銀も容易に詰みます。
 どうやら22に合するしかないようです。
 香合は同飛成から24香で簡単。
 22桂合も同飛成、同玉、23飛、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、13飛成から詰みます。
 最善は22歩合です。
 これは同飛成とするしかありません。
 同玉となったところで24飛がダメなことは学習済み。
 そこでもう一度52飛と打って合駒請求したいのですが、すぐに52飛では42桂合と受けられます。同飛成、同角、23歩、21玉となると、持駒桂歩では詰みません。
 先ほどの変化では玉が12にいたので24桂と打てたのですが、22玉の形ではダメです。
 そこで23歩と打って応手を打診します。
 11玉と逃げれば31飛と打ちます。21歩合なら22歩成から32馬という手があるので、21銀合と頑張りますが、同飛成と切って、同玉に32銀と打てば、11玉、22歩成、同玉、31馬と進めて詰みます(32銀に代えて22歩成から23銀でも詰み)。
 よって23歩には12玉が最善の受け。
 そこで待望の52飛。
 今度は42桂には同飛成から24桂があります。
 また42香合なら同飛成、同角、22歩成、同玉、24香と打つことが出来ます。
 これで命運が尽きたようですが、玉方は奥の手を出してきます。
 52飛に42飛合とするのです。

<6図 8手目:42飛合>
北川渓流57_42飛

 42飛合は、香なら詰むが飛車なら詰まないという、玉方飛先飛香の妙手筋です。
 これには同飛成、同角とするしかありませんが、22歩成から24飛では詰まないので、32飛と打ちます。
 23玉と脱出を見せますが、42飛成と角を入手。
 34玉に23馬と捨てるのが鮮やかな決め手。
 44玉から脱出されそうですが33馬でピッタリ捕まっています。
 23馬には同玉と取るしかありません。
 そこで12角と打ち換えて、14玉、15歩、24玉、22龍までの詰み。

 飛先飛香を巡る攻防の綾の中に、52飛が繰り返される趣向的な味があり、楽しめる一局となっています。

【作意】52飛、22歩合、同飛成、同玉、23歩、12玉、52飛、42飛合(6図)、
  同飛成、同角、32飛、23玉、42飛成、34玉、23馬、同玉、
  12角、14玉、15歩、24玉、22龍まで21手詰


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
 テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅤ、結果発表も前回で終了。
 長い間お付き合いいただきありがとうございました。
 今日は総評を紹介させていただき、振り返りを行いたいと思います。

 「すらすら解ける20手台」も今年で5回目となります。
 節目の5回を記念して、詰パラ9月号と当ブログのネット作品展とのダブル開催を企画させていただきました。
 本誌では10作、ネット作品展には16作と、多数の作品が集まりました。
 投稿いただいた作家の皆様、ありがとうございました。
 本誌の結果については12月号の結果をお待ちいただくこととしますが、ネット作品展では、次の15名の方々から投稿いただきました(敬称略)。あらためて感謝申し上げます。
 なお下線の3名の方が初投稿です。
   青木裕一、有吉弘敏、馬屋原剛、梶谷和宏、片山智之、北村憲一、
   信行寺持光、則内誠一郎、中出慶一、西村章、野々村禎彦、福原徹彦、
   安田恒雄、吉松智明、RINTARO

 また解答は下記の方々から頂戴しました。過去最高となる20名でした。皆様ありがとうございました。
 なお下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 多くの作家、解答者の皆さまに企画を盛り上げていただき、感謝の念に堪えません。
 本当にありがとうございました。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 作品展の主旨からは、成績を競うものではないのですが、出題16作の平均点は2.25でした。
 2016年の第一回からの推移を見ると、2.15→2.37→2.32→2.37→2.25となります。
 Cがゼロとして、AとBが同数なら2.5、全員がBなら2.0ですから、この数字はこの種の企画展ならかろうじて及第点かと思います。 ちなみに2.5を超えたのは4作品でした。
 また作品展の主旨に合ったものが好評という点で、C点ゼロの作品数に注目すると、2016年が4作、以降、10作、4作、9作ときて、今回はゼロでした。
 このような数値の推移と、皆さまからいただいた短評からは、今年は少しすらすら度が下がったと反省すべきところがあったようです。

 この作品展の企画を思い立ったのは、「創棋会でもネット作品展をやりたい」「やさしい中編作の発表の場を作りたい」というものでした。
 作家にも歓迎され、解答者にも楽しんでもらえる、そういう場を作りたかったのです。
 やさしいとは言っても20手台の作品がズラリと並ぶので、解答提出も「指定手」と「手数」お記入でOKとして負担を減らすようにしました。
 作品については、当初は投稿作を全部掲載していたのですが、ある年「難しい」という声が多かったことから、次の年から例会で選考するようにしました。
 それでも毎回のように「すらすら解けない」というお叱りを受けます(汗)。
 バラエティに富んだ投稿作品の数々を目の前にして、出来るだけ多くの作品を出題したかったわけですが、その背景には「やさしい中編の発表の場をつくりたい」ということで始めたことでもあり、折角の投稿は大事に扱いたいという気持ちがあったことも事実です。その点はご理解下さい。

 あらためて「すらすら解ける」というのは、どういうことなのか、少し考えてみました。
 まず解いてみようと思わせる要素を備えていること。
 パッと眺めて筋が見えるかどうか。
 紛れが多い、有力そうな手が見えない、どこから手をつけてよいかわからない、こういう作品は好ましくないですね。
 取ったらすぐに詰む捨駒で始まる、開き王手や両王手の形が浮かぶ、邪魔駒消去、打ち換え、打歩詰打開など、定番の手筋が現われそうな雰囲気がある、そういう作品がいいですね。
 何よりも解ければ爽快と感じることが重要なポイント。
 きれいな着地は解後感を良くします。捨て駒で締めくくるのが理想的。
 また手順はよく捌けるのがいいですね。駒が二段三段に活用される、清涼詰になればそれだけでも好印象。
 もちろん詰将棋ですから、謎解きの要素は必要です。一目で解ける、変化も紛れもなく一直線で解ける、それでは面白くありません。
 しかしいたずらに難解なもの、煩雑な変化を伴うような作品は困ります。
 構想の妙味を感じさせてくれる作品、解いてなるほどと思えるパズル性を備えた作品、中編を支える狙いを持った作品、そういうものが揃った作品展にしたいものです。

 以下、蛇足ですが、いくつか補足させていただきます。
 まず形については、「解いてみよう」という気にさせるには「形」が大事なことはいうまでもなく、いわゆる「好形」が望ましいのですが、これも「広がり」や「駒数」などの視点、また簡素図式が「すらすら」とは限らないということもあり、単純にはいきません。
 自陣成駒については、いくつかご意見がありましたが、表現の多様性ということになりそうです。ただ感覚的には「自然さ」を求める意見も多く、配置の必然性や機能のようなものが問われるところかと思います。
 手順については「駒取り」についても言及されました。単なる駒取りではなく、効率や捌きに通じるならば、それも良しというところでしょうか。「駒取り」そのものが「すらすら度」を下げることにはつながらないように感じます。
 変化がスッキリしない作品へのコメントもありました。これはスッキリしないことが分かった時点で選題を避けるべきでした。次回以降はキチンとチェックしたいと考えます。

 色々と書いていると、「すらすら」解ける作品のハードルがどんどんあがってしまいそうで困ってしまいますが(笑)、好意的なご意見もいただいていますので、引き続きご支援をいただきますようお願いいたします。
 それでは皆さんからいただいた総評を紹介させていただきます。

■総評
片山智之 今回のネット作品展も、楽しく鑑賞させて頂きました。
 作品発表の場が少ない中で、創棋会のネット作品展は、作家にとって大きな励みになっていることは、間違いのない事実です。
 また、詰パラとのコラボ企画も、節目の段階で開催して頂けたら、作家の一人として、嬉しく思います。
 ご苦労も多いとは思いますが、今後も、ネット作品展を続けて頂けましたら、幸いです。この度は、ありがとうございました。

★複数投稿ありがとうございました。
 作家の励みになっている、というのは主催者にとってもありがたいエールです。

西村章 今年も好作の目白押しで十分に楽しめました。
ネット作品展の方は本誌よりもたくさんの短評がいただけるのでこちらはこちらでお得です。

★全短評を掲載できるのはネット作品展ならではのこと。
 やはり解答者の生の声は作家にとって何よりの贈り物です。

山下誠 手数は20手台と比較的長い作品でしたが、いずれも概ねすらすら解けたように思います。バラエティ性があって楽しめました。

★すらすら解けたという感想に大きく安堵しました。

梶谷和宏 初めて参加させていただきましたが、好作揃いでとても楽しかったです。ありがとうございました。
 無理なお願いだと思いますが、20手台に限らず、『すらすら解ける』30手台~100手台もあるといいですね。どこにも出せない中長編の在庫がたくさんあるものですから(笑)。

★「30手台を」というご要望は以前にもありましたが、100手台となるといささか荷が重いですね(笑)

有吉弘敏 これまでのすらすら展とは、かなり難易度が違う気がするが、解図力が落ちたからかもしれない。明確な狙いがある作品を期待します。

★狙いを看破したら一気に解ける、そういう作品を揃えたいものです。
 引き続き好作の投稿をよろしくお願いいたします。

松澤成俊 創棋会のメンバーにすらすら解ける20手台はあわないことがよくわかりました(笑)

★投稿作家の半数が常連会員です。一同、新規まき直しです(笑)。

竹中健一 「すらすら解ける」って誰基準ですか?1分以内くらいでスラスラ解けたのは4問しかありません…。自分の解図力のなさにがっかりしました…。
 全16問解き終えて、所要時間は1時間30分くらいでした。
 すらすら解ける作品かどうかを判断基準にするとほとんどがC評価になってしまうけど、作品の感想は短評に書くのでご容赦を。
まぁ20手を超える中編を一気に解くことはあまりないので、すごくいい企画だと思いますし、運営の皆様や作者の皆様には感謝です!

★解答王がすらすら解けないようでは困るのですが、所要時間が1時間30分というのは相当な短時間だと思います。

奥鳥羽生 スラスラと 体感のみに A評価

★すらすら度で評価いただきありがとうございました。
 また全短評を五七五でまとめていただき感謝。

RINTARO どの作品もそうだが、逆算で加えたであろう序が難しい。
 私にとってはスラスラではなく、創棋会作品展でなければ、とても解く気にならなかったであろう。
 今回も参加できて光栄でした。

★作家にとって入れたいイントロが作品を難しくしてしまう。これもあるあるですね。

福原徹彦 作品展の開催ありがとうございました。
 今回は難しかったです。すらすらかどうかを評価基準にするとAがかなり少なくなってしまいました。

★次回はもう少し「すらすら度」をアップさせたいと思います。

馬屋原剛 すらすら解けない問題ばかりだった。
 出題数を半分位に絞って、本当にすらすら解ける問題だけ出題して欲しかった。

★本誌とネットと、双方への出品ありがとうございました。
 厳選したい気持ちと、折角の投稿作をという気持ちが交差して、このような選題となりました。

則内誠一郎 すらすら全然ちゃうやんけとは、ご尤も。

★そうやんけ。(にわかに河内弁が 笑)

宮田敦史 本誌の同企画もですが、すらすら解けない問題が多いです(特に本誌)。

★宮田さんがすらすら解けないというのは、どういうレベルを思い浮かべられていたのでしょうか。

金少桂 収束がすらすらでも、導入が難解すぎて筋を確信できず、すらすら解ける局面になかなかたどり着けないものが多かった印象。しかも収束が流れるという印象になる分評価も落ちる。
 逆に導入がすらすらなら収束は多少難しくても、難易度が実質一桁詰将棋を解くクラスに落ちるので結果としてすらすら解けるし、収束が決まると評価も上がる。以上の観点から、今回の一番のお気に入りは13番。

★的確な総評、まさにその通り。
 多少考えるところはあっても、詰み筋が浮かぶというのが望ましい作り。
 収束が決まるのも大切な要件ですね。


☆解答者への呈賞につきましては、次の2名の方に詰棋書を贈呈させていただきます。
   梶谷和宏さん、安田恒雄さん
楽しみにお待ちください。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は最後の作品、16作目の結果発表です。

⑯有吉弘敏作
16sura5.png

【作意】76銀、96玉、95と、同玉、87桂、同歩成、75飛、86玉、
  98桂、同と、78桂、同馬、85銀(図)、87玉、86飛、同玉、
  76馬、95玉、94銀、96玉、95飛、同玉、85馬まで 23手詰

【正解】
  13手目→85銀
  手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.47、A:9、B:4、C:2、誤解:0、無解:4、無評価:1 

作者のことば
 狙いの一手は13手目85銀。本作では特にこの手が狙いというものはないのですが、解答審査上最も確実という観点で記載しました。
 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型です。
 銀上がり・飛捨てを2回繰り返す素材+序奏という構成です。
 序奏を入れたかったので若干変化がありますが、すらすらの許容範囲かなと思います。
 2手目の変化で58馬に別の意味も持たせられたので、配置の効率性はあげられたと思います。

★初手は84飛と行きたくなります。75玉の一手に、76飛、65玉、66銀には同馬がありました。66銀に代えて56銀も同とでダメです。
 56銀と銀を取っての開き王手も58と と馬を抜かれてしまいます。そこから84飛としても75玉、65飛、76玉と逃げられて続きません。
 初手は76銀が正着。
 宙ぶらりんの74飛を取られそうで指しにくいのですが、74玉には85銀、73玉、84銀と銀を進めることができます。
 74玉なら83銀不成から85桂があり、72玉なら、36馬と出て45合に83と、71玉、35馬以下の詰み。いずれの変化も58馬が威力を発揮します。
 76銀には96玉と逃げるしかありません。
 それには95と と捨て、同玉に87桂と捨てるのが好手順。
 逃げ道になりそうな87地点を埋めておこうというわけです。
 87桂を同馬なら、75飛と引きます。84玉なら64飛があり、94玉なら85銀から三段目の飛成があるので、85に捨合しますが、同飛、96玉、87銀と馬を取れば、同玉に、86飛寄で詰みます。
 87桂には同歩成と応じるのが最善。
 それには75飛とします。96玉なら85銀があるので、86玉と逃げます。
 77から潜り込む手が気になりますが、65銀とやるのは66馬なら85馬までですが75玉と飛を取られて捕まりません。85銀なら今度は66馬と取られてダメです。
 98桂と応手を問うのが好手。
 同馬と取れば、85銀、75玉、76馬まで。また77玉と潜りこむのは67銀までです。
 98桂は同との一手。
 そこで78桂と右から捨てるのが巧打。77玉なら、67銀、87玉、85飛まで。
 78桂は同馬と取るしかありません。
 そこで待望の85銀と開き王手。

<図 13手目:85銀>
16sura5_85銀

 75玉なら76馬までですから、87玉と逃げますが、86飛と捨てて入玉を阻止。
 同玉に76馬で寄せの網を絞ります。
 95玉には94銀と開き王手。
 96玉と逃げれば95飛が決め手。
 同玉に85馬まで清涼詰となりました。

 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型と書かれていますが、昨年は次図を発表されていました。
「Go Down」
18sura4.png

【作意】56飛、69玉、68角成、同玉、77銀、同玉、87金、同玉、
  65角成、77玉、76馬、68玉、58銀、78玉、68飛、同玉、
  67馬、59玉、49銀、69玉、59飛、同玉、58馬まで 23手詰

 詳細は以下を参照下さい。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-312.html


西村章 :巧みな銀捌きから2枚の飛車を消して清涼詰とため息が出ました。

★飛車を2枚とも捨てるのが爽快な手順。

中出慶一 :巧妙な2桂捨て、華麗な2飛捨てで、清涼詰で終わる、パズル性と軽快性を兼ねた好作です。
 13番と同様、創棋会作品展に採用されても良いと思います。

★毎回好作を投稿いただき感謝。

則内誠一郎 :ネットでは勿体無い上級品。

★同人の技の冴えを見せてくれました。

梶谷和宏 :(作品的にはAですが難しすぎるので)
  これは全然『すらすら』じゃないです。苦闘すること一週間、やけくそで桂を打っていたら偶然に(笑)詰みました。
  こんな難問を『すらすら』と位置づけられる人は誰でしょう?有吉さんですかね?間違っていたらごめんなさい。

★作者当てはご正解!

松澤成俊 :そもそも課題に不適合

★無解が4で、少し難しかったでしょうか。

竹中健一 :すらすらは解けなかったが、狭いところでうまくやりくりしている感じがしました。

★変化は盤面を広く使い、作意は狭いところで。

片山智之 :8六玉が、最終的には隅っこへ追いやられ・・・(笑)。

★入玉出来ずに討ち取られました(笑)

奥鳥羽生 :妙手順 だけど中盤 本性が (失礼・笑)

★桂の捨て方は巧妙。だけどやや難度が上がった?

金少桂 :浮いている74飛を放置して76銀と指せるまでが大変。
 下段に追う変化は変化飛ばし。78と98の桂の捨てる順番は大事。収束は楽しめた。すらすら度60点。

★76銀は58馬の働きなどの意味合いからも入れたい一手。しかし難度が上がってしまいました。
 後半は気持ち良く。

福原徹彦:思わず84飛から入りましたが、76銀も素直な手順で詰みますね。

★76銀は74飛を取られそうで指しにくいのですが、やってみると58馬の力もあって意外と簡単に寄ります。

占魚亭 :銀がいい仕事をしている。

★67の銀は、作意でも変化でもよく働きます。

馬屋原剛 :銀の進撃が見物。

★58馬があやつる凧のような銀。

宮田敦史  後半の趣向的手順は面白い。

★二回の開き王手と二回の飛車捨て、リズム感がいいですね。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

続々・創棋会の次回課題は「オマージュ」

<続々・創棋会の次回課題は「オマージュ」>

 秋が深まってもきれいに花を咲かせています。
 丁寧に育てられているのでしょうね。
1030→392

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
  ※投稿締切は例会前日12/19とさせていただきます。

◇例題紹介
 今回は古典から想を得たと思われる作品を紹介させていただきます。

伊藤看寿作 宝暦5年(1755年) 『将棋図巧』第20番
図巧20

 まず影響を受けたと考えられる古典から紹介させていただきます。
 「図巧」20番です。
 今年になってから谷川さんが解説された「無双」と「図巧」が出版され、門脇さんが解説された「詰むや詰まざるや」(1975年刊)がコンパクト版で平凡社ライブラリーに収められる(若島さんの解説付きです!)など、俄かに古典も脚光を浴びています。

 遠く離れた89馬。玉が馬筋に入ったときに55桂と跳ねる手を狙いたい形です。
 23歩成、43玉、44銀と進めれば、34玉に55桂と跳ねることが出来ます。

<1図 5手目:55桂>
図巧20_55桂

 56・67・78に何かを合駒すると、35歩と打たれて、同馬、33銀成、同龍、同と、同玉、23成香、34玉、33飛までで簡単に詰みます。
 そこで玉方は受けの妙手を放ちます。
 78馬の移動合です。

<2図 6手目:78馬>
図巧20_78馬

 68馬がいるから35歩と打たれてしまう。
 それなら68馬を捨ててしまおう、そうすれば35歩が打歩詰になるというわけです。
 それにしても強力な馬をタダ捨てで移動合するというのは絶妙の受けです。
 これを同馬と取るのは56歩合とされ、24と、同玉、68馬としても57桂合と受けられて打歩詰が打開できません。
 そこで24と と捨て、同玉に79馬とするのが凄い返し技。

<2図 9手目:79馬>
図巧20_79馬

 79馬に34玉と戻れば35馬の一手詰なので、同馬と取るしかありません。(68歩合は同馬、同馬で作意通り進んで歩が余るので無効な合。)
 79同馬で馬が35に利いてきました。
 23成香、34玉となって35歩が打てました。
 同馬で脱出路が塞がったので、33銀成から収束です。
 同龍、同成香、同玉と清算し、43桂成、同桂で質駒を作ってから23飛と打つのが好手順。
 42玉に43香成と桂を取ります。
 ここで51玉と逃げると、52歩成、同金、同成香、同玉に64桂と打って本手順より2手長くかかるのですが、31玉と逃げる方が妙手があるので、こちらが本手順とされています。
 31玉には33飛成とし、21玉となったところで、31龍と捨てるのが素晴らしい一手。
 31玉と逃げた局面で23飛が邪魔駒になっているのですが、これを33飛成から31龍と捨てるのは実に豪快です。
 31龍は同玉と取るしかありませんが、原形で23飛を消したので23桂と打てます。
 21玉に11桂成から龍を奪って12飛と打てば詰み。
 打歩詰を巡る攻め方と受け方の二枚の馬の駆引きが素晴らしい一局。
 78馬と79馬は迫力満点の応酬でした。

 本作は小泉さんのブログでも紹介されおり、参考にさせていただきました。
  http://kazemidori.fool.jp/?p=9946

【詰手順】23歩成、43玉、44銀、34玉、55桂(1図)、78馬(2図)、24と、同玉、79馬(3図)、同馬、
  23成香、34玉、35歩、同馬、33銀成、同龍、同成香、同玉、43桂成、同桂、
  23飛、42玉、43香成、31玉、33飛成、21玉、31龍、同玉、23桂、21玉、
  11桂成、同玉、12飛、21玉、22飛成まで35手詰


柏川悦夫作 近代将棋1964年8月
 (看寿賞、塚田賞、『詰将棋半世紀』「盤上流転」第20番、『古今中編詰将棋名作選』Ⅱ第62番「)
柏川_古中Ⅱ62

 玉方の守りが強いのでほぐしていきます。
 まず32飛成と行きます。
 24玉なら36桂と捨て同飛と取らせてから22龍とし、23合に25銀と打てば簡単に詰みます。
 12玉には、21銀と打ち、13玉、14歩、24玉と手順に追います。
 ここでも先ほどの変化に出てきた36桂が好手筋。
 同飛と取らせて34龍と切ります。
 同玉なら45角から25歩で詰むので、同飛と取ります。
 25歩で23玉と押し戻して32角と打てば、同飛、同銀不成と飛車を奪うことが出来ます。
 34玉となったところで、23銀不成と捨てるのが軽妙な一手。
 同玉なら33飛と打ち込んで、同桂、同銀成、12玉、13歩成、同馬、24桂という筋で詰みますから、23銀不成は同歩の一手です。
 そこで32飛と打てば、33歩合は、同飛、同桂、35歩、同馬、33銀成ときれいに詰むので、33角合が最善。
 これも同飛と取って同桂に78角と打ちます。

<紛れ図 78角>
柏川_古中Ⅱ62_紛れ

 78角に45歩合なら、同角、同桂、35歩、同馬、33銀成まで詰みます。
 解答者の5割がこの手順を答えてこられたそうです。
 ところが78角には56馬! と捨てる鬼手がありました。

<失敗図 56馬>
柏川_古中Ⅱ62_失敗図

 同角と取るしかありませんが、そこで45歩合と受けられると、同角、同桂の局面が打歩詰となり、持駒角と歩ではどうにもなりません。
 この56馬と捨てる絶妙の受けは、先に紹介した図巧20番の78馬と捨てる手と同じ原理の打歩詰誘致手筋です。

 こうなる前にどこかで打開する手があったはずです。
 実はさりげないところに好手順が用意されていました。
 32飛成から、12玉、21銀、13玉、14歩、24玉と追って、36桂、同飛に34龍と切るあたりまでは他に手もありません。
 同飛に25歩と突き23玉と押し戻したところで、13歩成とするのが伏線手。

<4図 13手目:13歩成>
柏川_古中Ⅱ62_13歩成

 同馬と取られてしまうので、その時点では効果が分かりませんが、32角、同飛、同銀不成、34玉、23銀不成、同歩、32飛、33角、同飛成、同桂と進むと、その意味が分かります。
 先ほどの紛れ図で57にいた馬が13にいるわけです。
 ここで56角と打てば、失敗図のように馬を捨てる手が出来ないので、45歩合の一手となり、同角、同桂に35歩が打てて、同馬に33銀成までの詰みとなります。

 本局では図巧20番にでてくる78馬という玉方の妙手を逃れ筋に取り入れ、さりげない伏線を入れることで打歩詰誘致を予防するという構想を実現された一局で塚田賞と看寿賞のダブル受賞に輝きました。

【作意】32飛成、12玉、21銀、13玉、14歩、24玉、36桂、同飛、
  34龍、同飛、25歩、23玉、13歩成(4図)、同馬、32角、同飛、
  同銀不成、34玉、23銀不成、同歩、32飛、33角合、同飛成、同桂、
  56角、45歩合、同角、同桂、35歩、同馬、33銀成まで31手詰


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
 テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日15作目の結果発表です。

⑮則内誠一郎作
15sura5.png

【作意】33銀、同桂、52飛成、23玉、32角、24玉、14角成、同玉、13と(図)、同玉、
  22銀、24玉、33銀生、同玉、25桂、24玉、22龍、23金合、14飛、同玉、
  13桂成、24玉、23成桂、同角、25金迄25手。

【正解】
  9手目→13と
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.33、A:7、B:6、C:2、誤解:1、無解:3、無評価:1 

作者のことば
 「13と」は軽いながらも捨駒で、数えやすく9手目を指定の一手と致しました。

★初手52飛成に誘われます。
 42歩合なら41角、33玉、53龍、43合、22銀と追って詰みます。
 しかし42銀合とされると53龍と引けないので詰みません。
 それでは53飛成を狙って33銀とやってみましょう。
 同玉なら53飛成、32玉(43合は11角以下)、43角、23玉、34角成で詰みます。
 43玉も52角、33玉、53飛成で簡単。
 23玉は、22銀成、34玉、23角、43玉、52銀、33玉、53飛成、24玉、14角成、同玉、13飛打以下、ちょっと手数はかかりますが俗に追って詰みます。
 作者はこの変化を「煩わしいかも知れません」と気にしておられますが、難しい手は無いので、仕方のないところではないでしょうか。
 33銀には同玉と決まりました。
 待望の52飛成です。
 23玉と逃げる一手に41角と打つのは34玉で捕まらないので32角と打ちます。
 14角成と飛車を取り同玉となったところでは、玉は風前の灯に見えますが、33桂や45角が良く利いていて、ちょっと手が止まります。
 ここで13と と軽く引くのが好手。

<図 9手目:13と>
15sura5_13と

 13とは同玉と取るしかありません。
 そこで22銀と打ち24玉に33銀不成と桂を取ります。
 34玉とかわせば、24飛、33玉、22飛成、44玉、42龍右以下数駒余りの詰み。
 素直に33同玉と取ります。
 25桂には24玉と逃げ、22龍のとき23金合が最後の抵抗。
 それには14飛が決め手です。
 同玉の一手ですが、23に金合以外なら13龍までとなるところです。
 13桂成と打った桂を捌きます。
 同金なら25龍までですから24玉と寄りますが、23成桂と金を取り同角に、25金までの詰み。

<詰上り図 25金>
15sura5_詰上り

 詰上りは見事に「十字架」になりました。
 初手33銀がちょっと難しかったかもしれませんが、そこを乗り越えれば、流れるように手が進み、最後は14飛の好手に、炙り出しの詰上りと、楽しめる作品でした。


作者:元ネタは次図。2017年年賀詰『1』例題。
15sura5_元

★2017年の創棋会の年賀詰は「HAPPY NEW YEAR 2017 FROM SOUKIKAI」でしたね。
 作品は→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-78.html

占魚亭 :詰上りは何の形なんでしょう?

★この詰上り、皆さんの受け止めは多様でした(笑)

片山智之 :3手目と17手目の一間龍がたまらない。
 最後にあぶり出された図柄は、時代劇によく出てくる「十手」でしょうか・・・。

★「十手」ですか。
 手順は、一間龍愛好家には楽しめるものでした。

中出慶一 : 駒取り、合駒を交えての進行で、「田舎の十字架」に旨くはまった?

★「田舎の十字架」。確かに中央ではありませんね。

西村章 :初手ガツンと銀の放り込みから始まり、巧みに駒を捌いて逆十字架のあぶり出しと手の込んだ作品でした。

★「逆十字架」。これがピッタリの表現でしょうか。
 初手33銀は確かにガツンと音のしそうな一手でした。

山下誠 :2二銀から気持ちよく手を進めて、きれいな詰め上がり。

★駒がどんどん捌けます。

梶谷和宏 :初手もやりにくいけど、指定の13とも手掛かりをなくすようでやりにくい。好作。

★ちょっと指しにくい手が入ったため、ちょっとすらすら感が弱まったかもしれません。

松澤成俊 :3三銀なんて初手をいれるから課題に合致しなくなる

★33銀。作家的には入れたくなる一手なんですが、難度が上がってしまいました。

竹中健一 :初手が意外すぎる。
 13と~22銀として最初に呼んできた桂を食いちぎるのも不思議な感触。
 最後はきれいにはまとまりましたが。すらすらとは解けません…

★52飛成の紛れが強かったのでしょうか。
 22銀から33銀と桂を取ってしまう手は、筋の良い人にはちょっぴり見えにくかったかもしれません。

金少桂 :初手52飛成の紛れが厄介。収束11手は気持ちの良い手順。
 炙り出しになるとは思わなかった。すらすら度45点。

★炙り出しは意外性あり。

福原徹彦 :52飛成から考えて苦戦。33銀に気付けば、以下は難解ではないが、収束で22手目同金と指しそうになった。

★最後まで油断は禁物。

奥鳥羽生 :あわてるな 三三埋めて それからだ

★52飛成の前にひと仕事。

安田恒雄 :大変気持ちの良いすらすら手順でこの詰め上がりはAでしょう。

★よく捌けて気持ち良いと思います。

賀登屋 : ゆるみのない手順、上手い。

宮田敦史:指定の13とも意外だが、2手目23玉の変化がまた難しい。
 最後は曲詰?(十字架?) 個人的に今回のベスト。

★お褒めいただき作者もニッコリ。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
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[日時] 2020年12月20日(日)13時~
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 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
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***【次々回例会】***********************************************
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  テーマは近々案内させていただきます。
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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
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 それでは今日14作目の結果発表です。

⑭中出慶一作
14sura5.png

【作意】24桂、同金、31桂成、同玉、64馬(図)、42桂合、同馬、同玉、
  64馬、同歩、82飛成、52飛合、43銀、31玉、32銀成、同飛、43桂、41玉、
  32龍、同玉、31飛、42玉、51飛成、32玉、31龍まで25手詰。

【正解】
  5手目→64馬
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.06、A:6、B:6、C:5、誤解:1、無解:2、無評価:0 

【作者のことば】
 序盤の2枚馬捨てから飛合(1番の大駒合が最長手順になる)を強要してその飛を入手して詰め上げる軽快構想作です。

★左で団子状態の、82馬、73馬、84飛という大駒三枚をいかにして活用するか。
 41銀が取れば51馬の活用を見て第一感でしょうか。
 しかし41銀、同玉、51馬、32玉、31桂成、同玉、64馬と威勢よく進めても同歩と取られて後続がありません。
 持駒に桂があれば打ってみよということで24桂と捨てるのが軽い打診。
 52玉なら51馬、53玉、71馬で綺麗に詰みます。
 同金と取らせたところで、41銀の筋はダメでしたから、31桂成と捨てて将来の64馬捨てを見るのがポイント。
 31桂成に42玉なら、43銀、31玉に64馬と捨てます。同歩にも同馬と取り返して簡単な詰み。初手44桂と打つと変化の43銀が打てません。
 31桂成は同玉と応じる一手です。
 ここで狙いの64馬
 歩頭への馬捨ては迫力満点です。

<図:5手目 64馬>
14sura5_64馬

 同歩と取るか42に合駒するか、少し読まないといけません。
 同歩なら、同馬、42銀合(42歩合は32歩、同玉、43銀、同歩、82飛成以下。42金合は81飛成、41合、42馬以下)、同馬、同玉、82飛成、53玉、73龍、63合と進めて44や62から銀を打てば詰み。
 42合駒ですが、歩合は同馬、同玉に64馬と捨て、同歩、82飛成、53玉、62銀、52玉(42玉は61銀不成以下)、53歩、41玉、51銀成、31玉、41成銀から詰み。
 頭に利く駒は同じ順でダメですから、最善は42桂合です。
 これも同馬と切って、同玉に64馬と捨てます。
 二枚馬を連続して歩頭に捨てるのは、豪快な手順です。
 64馬に53香合なら82飛成、52合、43銀で簡単、また53金合も同馬、同玉、65桂で詰みますから、64同歩と取るしかありません。
 これで82馬も消えたので待望の82飛成です。
 今度は52への合駒を読みます。
 52桂合は43銀、31玉のとき23桂と捨てておくのが上手い手で、同歩に32銀成、同玉、52龍と進めれば、42合に43金で詰みます。
 52角合は43銀、31玉、32銀成、同玉、52龍、42合、23角以下。
 52香合は43銀、31玉、32銀成、同玉、52龍、42合、44桂、31玉、32香まで。
 桂合のときのように23桂を利かすのは52龍に31玉で詰まないので要注意。
 頭に利く駒は同じ要領で詰むのですが、32銀成を取ることのできる52飛合が最善の応手です。
 52飛合には、43銀、31玉、32銀成と進め、同飛と取られたとき、43桂を利かしておくのが大切な一手。
 41玉に32龍と取り返して、同玉に31飛と打てば、42玉、51飛成、32玉、31龍までの詰み。
 二度の合駒読みがちょっと大変かもしれませんが、難解なやりとりはないので多くの方が正解されました。
 二度の歩頭の馬捨てが気持ちの良い作品でした・


片山智之 :なんて強烈な歩頭への馬捨て!6四の地点で二度も炸裂させるとは・・・。

★二度の歩頭への馬捨てはインパクトありましたね。

安田恒雄 :一見して2枚の馬が邪魔駒なのですが、2枚とも64に捨てに行く感触は大変気持ちの良い手順でした。
  ただ不動の桂香を含めた大模様の配置が少し気になりました。

★一見して邪魔駒とわかるのが「すらすら」らしいところでしょうか。

賀登屋 :もう少し使用駒を減らしたい。

★もう一路右に寄せる構図は考えられたかもしれません。

則内誠一郎 :2枚の馬が力瘤みたいな物。

★溜めた力を64で放出。

奥鳥羽生 :七三は 邪魔なようでも そうじゃない

★邪魔な82馬を捨てるには73馬が邪魔という構成。

梶谷和宏 :すごく強引なほぐし方ですね。評価はAですが、これは『すらすら』とはいかないかな。作者は中村さんでしょうか?

★2枚馬の捌きは強引といえば強引ですね。

松澤成俊 :玉のそばに攻め駒がいない

★手がかりをつけるまでが一苦労でしたか。

有吉弘敏 :攻駒が遠いので、詰みそうにみえず、悩んだ。手順は悪くない。

★「手順は悪くない」というのはありがたい言葉。

金少桂 :序の4手省いてくれれば「すらすら」なんだけど、入口がとっつきにくすぎて…。
  後半はびっくりするほど一本道で両極端。すらすら度20点(序の4手省いてくれれば70点)

★41銀や44桂という紛れもあり頭4手を入れたいところですが、これは作家目線?
 52飛合からは長い収束という感じでした。

福原徹彦 :難しい。41銀~51馬はすぐに途切れるが、有力そうに見えるし、変化も多いのですらすらとは言い難い。

★紛れはそれほど多くないのですが、ちょっと変化が多かったでしょうか。

馬屋原剛 :初手41銀しかないと思い滅茶苦茶悩んだ。
  変化が多く、正直正解している自信もなし。

★64馬捨ての筋は比較的見やすかったと思うのですが。

竹中健一 :初手から41銀とか考えてしまった。
   合駒も歩合がぴったりなので作意かと思ったら桂合の方が2手長い。
   こんなの私にはすらすら解けるわけがない。

★23手解の方が1名。
 42歩合の変化はもう少し短く切りたいところですね。
 最長手数探しになってしまうと煩わしさが増えますから。

宮田敦史:12手目52桂合の変化に43銀〜23桂が隠れた好手。A

★香合のときにはこの筋が詰まないのがよく出来ています。
 角合のときには23角が出てくるのも面白い対比です。

西村章 :何となく詰筋は見えるのですが合駒読みなどが難しくスラスラとは行きませんでした。

★何となく詰み筋が見える、というのがいいところかと思ったのですが。

占魚亭 :強烈な2度の64馬。

★2回の64馬捨てがすべて。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
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[会費] 無料
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続・創棋会の次回課題は「オマージュ」

<続・創棋会の次回課題は「オマージュ」>

 とても天気の良い日が続いていた数日前の写真。
 雲の形も夏とは随分違うと感じたものです。

1023→389

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
  ※投稿締切は例会前日12/19とさせていただきます。

◇例題紹介
 今回は『現代詰将棋中編名作選Ⅱ』から紹介させていただきます。

北千里作 詰パラ1980年4月(『現代詰将棋中編名作選Ⅱ』第11番)
北千里_現中Ⅱ№11

 使用駒が角桂歩の3種類と美しい初形。
 いきなり12歩成と角を取るのは、同玉、23角、11玉で続きません。
 また34桂と跳ねて桂を取るのは、同角、同桂、同馬となって、これまた切れてしまいます。
 初手は14桂打と、こちらから攻めます。
 同馬は同桂で簡単ですから、21玉(11玉でも同じ)とかわしますが、そこで12歩成と角を取ります。
 同玉に23角と打ちたいのですが、11玉、22桂成、同玉、32角成、11玉で息切れ。
 そこで22桂成、同玉、34桂と桂を入手します。
 先ほどは12角と25馬が利いていたのですが、今度は25馬しか利いていないので、取る手はありません。
 21玉なら32角から22桂成、同玉、23とという順で詰むので、12玉とかわします。
 こうされると23角と打っても届きません。
 ここから巧妙な打ち換えで打開していきます。
 22桂成と捨て、同玉に14桂打と打ち換えます。

<1図 11手目:14桂打>
北千里_現中Ⅱ№11_14桂打

 12玉と寄る一手ですが、ここで45角と打てるのが打ち換えの効果。
 さっきまでは34桂があったのでこの手が利きませんでした。
 45角に11玉なら22桂成から23と で詰んでしまうので34合の一手。
 34歩合なら、同角、同馬に22桂成と捨て34桂と馬を取れば、12玉(21玉は32角以下)、23角、11玉に12歩と打てるので詰み。
 最善は34桂合です。

<2図 14手目:34桂合>
北千里_現中Ⅱ№11_34桂合

 34桂合も、同角と取り、同馬に22桂成から34桂と馬を取ります。
 21玉なら32角から早く詰むので12玉と寄りますが、もう一度22桂成、同玉、14桂と打ち換えます。この打ち換えが利くのは桂を入手したからです。
 12玉なら34角と打って11玉に22桂成~23との順で詰むので、21玉と引きますが、待望の32角です。
 11玉には22桂成と捨て、同玉に23と とし、11玉に21角成と捨てれば、同玉に32と寄から22と まで、見事にミニ煙となりました。
 桂の打ち換えが何度も繰り返される手順は実にリズミカルで、35手詰という長丁場を感じさせない軽快な一作です。

【詰手順】14桂打、21玉、12歩成、同玉、22桂成、同玉、34桂左、12玉、
  22桂成、同玉、14桂打(1図)、12玉、45角、34桂合(2図)、同角、同馬、
  22桂成、同玉、34桂、12玉、22桂成、同玉、14桂、21玉、32角、11玉、
  22桂成、同玉、23と、11玉、21角成、同玉、32と寄、11玉、22と まで35手詰


新ヶ江幸弘作 近代将棋1982年9月(『現代詰将棋中編名作選Ⅱ』第32番)
新ヶ江幸弘_現中Ⅱ№32

 何やら北千里作と似た構図ですね。
 『現代詰将棋中編名作選Ⅱ』の小泉さんの解説によれば、作者は北千里作に刺激を受けて作ったそうです。
 いきなり12馬と龍を取ってしまうのは、同玉、13飛、21玉でダメです。
 36龍の利きを遮断して34桂打とします。
 同龍なら、同桂、11玉に55馬とすれば飛車をもう一枚入手できるので、簡単に詰みます。
 34桂打には21玉としますが、65馬とします。
 32歩合は清算して42飛で詰むので11玉と逃げますが、55馬と寄ります。
 22歩合は清算して23飛で詰むので21玉と逃げますが、54馬と行きます。
 (桂合は作意に還元)
 11玉と逃げる一手に44馬。21玉には43馬。
 そして11玉に33馬と、突然現れた馬ノコに思わずニッコリの手順です。
 33馬に22歩合は清算して23飛があるので、22桂合が最善です。

<3図 14手目:22桂合>
新ヶ江幸弘_現中Ⅱ№32_22桂

 22桂合に同桂成、同龍、23桂は12玉、22馬、同玉となると36龍が強力で詰みませんから、22で清算するしかありません。
 22同玉となったところで14桂が大事な一手。34に打ってしまうと後の34角が打てません。
 11玉には、13飛と打って合駒を訊きます。
 12歩合のような手は22桂成から23と がありますから23に利かす必要があります。
 しかし金銀の合では同飛成から13に打って簡単。
 ということで12角合が最善の受け。

<4図 22手目:12角合>
新ヶ江幸弘_現中Ⅱ№32_12角

 同飛成と取って同玉に34角が狙いの一手。
 11玉なら22桂成から23とがありますので、同龍と取る一手。
 これで34に龍の質駒が出来たので、22桂成と捨て、同玉に34桂と飛車を入手。
 11玉となったところで13飛と打ちたくなりますが、それには12角合とされると34角が打てない形なので詰みません。
 今度は31飛と横から打つのが正解。
 31飛に21歩合のような受けでは22桂成から32と という筋で駒余りの詰み。
 しかし32に利かす銀合は同飛から22銀があって早い。
 したがって、今度も21角合が最善の受けとなります。
21手目の13飛には12角合、31手目の31飛には21角合という対比も好印象を残します。

<5図 32手目:21角合>
新ヶ江幸弘_現中Ⅱ№32_21角

 角合には同飛成と取って、同玉に32角と打てば定番の煙の収束が見えてきました。
 11玉に22桂成と捨て、同玉には23とから11玉に21角成が決め手。
 同玉に32と寄から22と まで、見事に煙りました。
 本作も45手詰という長さを感じさせない滑らかな手順を楽しめます。

 最後に『現代詰将棋中編名作選Ⅱ』の小泉さんの解説から少し引用させていただきます。
 「初形で実に4枚の配置が一致している。14桂がポイントという点も同じ。詰上り図もまったく同じ。北千里作の守備が二枚角であることに対応し、本作は二枚の龍。作者の異なる異母兄弟作といえよう。」

【作意】34桂打、21玉、65馬、11玉、55馬、21玉、54馬、11玉、
  44馬、21玉、43馬、11玉、33馬22桂合(3図)、同桂成、同龍、
  同馬、同玉、14桂、11玉、13飛、12角合(4図)、同飛成、同玉、
  34角、同龍、22桂成、同玉、34桂、11玉、31飛、21角合(5図)、
  同飛成、同玉、32角、11玉、22桂成、同玉、23と、11玉、
  21角成、同玉、32と寄、11玉、22と まで45手詰


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
 テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日13作目の結果発表です。

⑬RINTARO作
13sura5.png

【作意】21金、12玉、15香、14金、同香、13飛合、22金打、同飛、
   同金、同玉、21飛、33玉、32金、43玉、33金打、同飛、同金、同玉、
   22飛成(図)、同玉、32飛、23玉、12飛成、33玉、32龍まで25手詰

【正解】
  19手目→22飛成
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.55、A:12、B:7、C:1、誤解:0、無解:0、無評価:0 

作者のことば
 序の2連合が狙いです。金2枚で飛を取るリフレインを経て、22飛成が決め手となります。

★初手15香と打ちたい形です。
 12合は21金だし、13合には21金から11金打があり、14合にも21金から11金打、12金打と強引に飛車を取る手があり、いずれも詰み。
 しかし15香には軽く22玉とかわす手があり、32金、同飛と飛車を質にして、21金、33玉、32と、同玉、31飛と追いますが、43玉で息切れです。
 初手は21金と俗に打つのが正解。
 これは12玉の一手。そこで15香と打てば22玉とされる変化はありません。
 13合は11金の一手詰。14合も11金打~12金打の筋があります。
 受けに窮したようですが、14金の移動合がありました。
 これは同香と取るしかありません。
 23玉と逃げれば、13金、33玉、32金、同飛、同と、同玉、31飛で詰むので、13合で頑張ります。
 13歩合なら、22金打から清算して21飛、33玉、32金、43玉、33金打の詰み。
 そこで13飛合として横に利かして受けます。
 それでも、22金打から清算して21飛~32金~33金打と進めます。
 これを同飛と取れるのが13飛合の効果。
 33地点で清算して同玉となった局面で持駒飛車一枚。
 32飛や13飛は34角の利きが強くて手が続きません。
 ここは先ほど打った飛を22飛成と成捨てるのが好手。

<図 19手目:22飛成>
13sura5_22飛成
 これは同玉と応じるしかありません。
 そこで32飛と打てば、23玉に、12飛成から32龍までの詰み。

 すらすら度が高く、好評も多数で、評点は3位となりました。


奥鳥羽生 :無仕掛けじゃ ないよと孤軍 三一と

★31とが一貫して寄せの主軸となりました。

金少桂 :収束の飛成捨てが見えにくかったが、前半は合駒もすぐ決まってすらすらと手が進む。
 序は易しく収束に妙手が一つ入るタイプなので、解後感の良い問題だった。
 すらすらとはかくあるべし。すらすら度85点。

★指定の22飛成は清算の後だけに鮮やかな印象が残ります。

梶谷和宏 :これこそ『すらすら解ける20手台』にふさわしい作品だと思います。
 金の移動合から飛合のアクセントもうまくマッチングしています。

★14金から13飛が上手い受けの連続技。

中出慶一 :4手目金移動中合、4金捌き、飛合奪取と飛捨ての組合せ、等軽快にして、「すらすら解ける20手台」に最適な作品。
 これが創棋会作品展に採用されても他作に見劣りはしない?

★これを本誌に出題すべきだったかもしれませんね。

占魚亭 :金を飛に。

★錬金術ならぬ錬飛術?

賀登屋 : 清算手順2度は頂けない。

★清算は詰将棋らしくない?

西村章 :若干駒交換が多いですが打った飛車の打替が入って解後感はまずまずでした。

★駒交換はありますが、よく捌けるので嫌味はないかと。

福原徹彦 :移動合せざるを得ない形で解きやすい。
 詰将棋では清算は躊躇してしまうことも多いがこの作品は躊躇なく清算できました。

★金の重ね打ちで飛車を取る手が2回出てくるのは趣向的な味もあります。

有吉弘敏 :主旨通りのすらすらで気持ち良い。

★解いて気持ちが良いというのも大切なところですね。

馬屋原剛 :すらすら解けてよかった。他の問題もこのくらいの難易度だったらよかったのに。

★作品のレベルを揃えるのはなかなか大変です。次回も投稿をお待ちしています。

竹中健一 :これはすらすら解けた。合駒も意外と易しかった。
 22飛成から綺麗な纏め方だと思いました。

★大駒捨てがあるかどうかで解後感も変わります。

松澤成俊 :上段玉で手が狭く課題にぴったり

★指し手が限られると読みやすいというのはあります。

片山智之 :4手目の金の移動合が印象的でした。

★移動中合は駒を打つ中合とは味が違います。

宮田敦史 :飛合が出て来たのが良い。

★大駒の合駒というのはポイント高めですね。

野曽原直之 :14金~13飛合が妙防。

★連続して受けの好手が出るので、グッと評価が上がります。

安田恒雄 :5×4のコンパクトな形から4手目14金の移動合の好手を絡めて気持ちの良いすらすら手順です。

★コンパクトな形から好手が出るというのは良い演出。

原田豪 :14金合も13飛合もわかりやすく、すらすらでした。

★「わかりやすい」というのは本作品展の大事なキーワードですね。

則内誠一郎 :軽めの合駒2回は許容範囲。

★軽い頭の体操。

山下誠 :序盤は合駒で少し考えさせ、終盤は飛成のアクセントがよく利いている。

★イントロで心をつかんで、収束でもう一度魅せてくれました。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
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 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
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***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
   テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<12回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<12回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<12回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日12作目の結果発表です。

⑫梶谷和宏作
12sura5.png

【作意】58馬、66玉、57馬、55玉、52飛(図)、64玉、75馬、同玉、
  76香、同玉、86金、67玉、57飛成、78玉、77龍、69玉、
  79龍、58玉、59龍、67玉、57龍、78玉、87銀、88玉、
  77龍、99玉、79龍、89合、77角迄29手詰

【正解】
  13手目→52飛
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.18、A:3、B:8、C:3、誤解:0、無解:5、無評価:1 

作者のことば
 ねらいは、序盤で68角を支える大切な69歩が、収束段階で邪魔駒に変わってしまう。これを竜の旋回で玉に取らせることにより、変化手順の59龍を可能にするというものです。
 5手目の飛車打ちを限定打にするのが大変でしたが、合駒の変化等、うまく割り切れていると思います。華やかな捨て駒や妙手順はありませんが、自分では不思議な味がある作品だと感じています。
 97歩の存在が無粋ですが、これがないと24手目、88玉でも89玉でも変同になってしまいます。
 龍の旋回目的が変化手順を得るためというのも、まあいいのではないでしょうか。

★梶谷さんは「すらすら展」に初投稿。
 盤面を大きく使った構図からどんな手順が飛び出すのでしょうか。
 逃げ道があちらこちらにあります。
 まず57飛とやってみましょう。76玉の一手に58馬が86金の詰みを狙って良さそうに見えますが67香成と退路を開かれてダメです。
 初手は58馬と捨てます。14から58へとダイナミックな一手です。
 同玉と取れば、53飛、69玉、59飛成、78玉、79龍、67玉、57金まで。
 56玉も46金で捕まりますから、66玉と引きます。
 57馬、55玉と進めて、52飛が狙いの限定打。

<図 5手目:52飛>
12sura5_52飛

 51飛の遠打は64玉、61飛成、63歩合、75馬、同玉、72龍、74歩合で龍が遠くて詰みません。
 53飛と打つのは、53銀合が好防で、46馬、44玉、43金、同銀、55飛成、33玉となると34香、同銀、24馬、22玉、52龍、32桂合で届きません。
 52飛に54歩合のような受けでは、46馬、44玉(66玉は56馬、同玉、54飛成以下)、42飛成で詰み。
 54に金銀合なら、46馬、44玉、55金として、同金(銀)なら、同馬、43玉、54飛成、32玉、33金(銀)で詰み。55金に43玉も54飛成、42玉、43金(銀)以下です。
 54飛合は、46馬、66玉に56馬の好手があり、同飛、同龍、同玉、57飛以下詰み。
 香は売り切れ。
 ということで52飛には64玉と引くしかありません。
 64玉には75馬と切るのが英断の一手。
 同玉と取れば76香の短打が好手。
 香を78や79から打つと、77歩の中合いで角筋を止められてしまいます。
 同玉と取らせて、飛車を使いたくなるところですが、86金と打ち、上部への脱出を防ぎます。
 67玉と逃げますが57飛成と待望の活用。
 78玉に、87銀では89玉で逃げられてしまうので、77龍とします。
 69玉に79龍、58玉、59龍と追うと67玉で元に戻ります。
 でもよく見ると69の歩が消えました。
 今度は67玉には87銀が利きます。
 69歩が消えたので89玉には59龍と出来るのです。
 龍が一回転したのは69歩を消去するためでした。
 終盤に入ってちょっと面白い手順です。
 87銀には88玉としますが、77龍、99玉、79龍と追って、89合に77角までの詰み。
 前半は58馬、52飛、75馬と豪快に大駒を使い、終盤は一転して邪魔駒消去が入るという面白い構成の一局でした。

梶谷和宏:私は逆算ができないので、詰将棋は正算で作ります。そのため手数が長い作は主題がないまま切り貼りをしたような内容になってしまいます。本作に関しては、序盤で必要だった69歩が、玉が回遊から戻ってきたら邪魔駒に変身していたというストーリーを作ることができたので、ちょっと面白い部分もあるかなと思い、投稿させていただいた次第です。5手目は限定打にしないと詰将棋にならないので、相当苦心しました。

★52飛の限定打や終盤の邪魔駒消去は解答者に伝わったようです。

占魚亭 :限定打がビシッと決まりましたね。

★52飛が盤上この一手という好手。

山下誠 :小考の後に飛車を打てば、後は一瀉千里で隅に追い込む。

★どこから飛車を打つか、少し考えますね。

福原徹彦 :52飛の限定打が素晴らしいが、3手目で結構悩みました。収束は間違いなくすらすら。

★55玉となったときのことを考えると57馬も悩むところでしょうか。

則内誠一郎 :大掛かりな演出で龍が登場。

★52から57に成りかえってからは細かな動き。

松澤成俊 :入玉形で初形がこれではまったくすらすら解ける気がしない

★見た目も大切ですね。

竹中健一 :これのどこがすらすらやねん?一番最後まで残った。
   まぁ98銀が玉方に見えたからというのもあるけど…
   何がやりたいのかよくわからない作品だったというのもあり、解後感が良くない。

★52飛への応手がやや煩雑だったかもしれません。

片山智之 :四香が盤面に配置されているので、わくわくするような趣向が見れるかも、と期待していたのですが・・・少々残念です。

★香剥がしとか期待されました?

賀登屋 : イマイチな短さ

★もう少し長い手数だと形の広がりが気にならなかったかも。

奥鳥羽生 :大将を はるかに望む 桂と香

★71桂と61香は不動でした。

中出慶一 :5手目の限定飛打が中心手、後半15手は追い回しである故、玉が角廻りを2回転する展開ならば、もっと良かったが・・・

★終盤の邪魔駒消去が単なる追い回しと受け止められるのは残念…

西村章 :69歩を取らせる為龍が角の11回りを回転する趣向は面白いと思いますが、配置を含めもう少しコンパクトに纏める方法もあると思いました。

★大掛かりな構図には似合わない小味な邪魔駒消去。

金少桂 :これは6手目54飛合の筋で纏めたい素材。後半龍追いのくるくるも楽しいが、前半に比べて少しミスマッチに感じる。すらすら度60点。

★二つの作品が楽しめると感じるか、無理にくっつけたと感じるか。

宮田敦史:相当難解。飛の限定打やミニ龍追いもあり面白い。すらすら度第16位(笑)。

★無解も多く、ちょっと難しかったでしょうか。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
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[会費]  無料

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