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「すらすら解ける20手台」ネット作品展は今年も開催

<「すらすら解ける20手台」ネット作品展は今年も開催>

・藤井棋聖誕生!
 藤井聡太さんが棋聖を獲得されました。
 タイトル挑戦の最年少記録を31年ぶりに更新したのがついこの間のことだったのですが、タイトルも獲得!
 それも強豪の渡辺三冠からという快挙。
 関係方面では早くも祝賀詰が。
  http://koheran.s17.xrea.com/homepage/diary.html
  https://twitter.com/mynavi_shogi/status/1283725446786383872
 コロナが猛威を奮う中での、明るいニュース。
 引き続き王位戦にも挑戦中。こちらでも活躍を祈念します。

・花
 7月初旬に撮ったものです。
 梅雨の晴れ間に散歩している途中で見かけた鉢植えの花。きれいですね。

20200709a→359

■創棋会の次回課題は ネット作品展「すらすら解ける20手台」
 「すらすら解ける20手台」には多数の投稿をいただき、6月14日までに届いた作を6/21の例会で選考。ただ時間切れで最終選考は7月例会になりそうです。
 好作が多く、悩ましいところですが、課題に相応しい作品を選題出来る見込みですので9月号をお楽しみにしてください。
 ところで「すらすら解ける20手台」は、「やさしい中編作の発表の場が少なくなった」という声を受け、また創棋会でもネット作品展を開催したいということから、2016年8月に当ブログで第一回を開催し、以降は毎年夏の企画ということで開催を続けてきましたが、 今年もネット作品展は開催します。
 5回目ということで、詰パラ誌上とネット上でのコラボ開催です。
 ネット作品展は、詰パラ9月号とタイミングを合わせて8月末に当ブログ「創棋会通信+α」で開催します。
 投稿の締切は8月9日(日)です。
 あらたに投稿いただいた作品と、一回目の選考に漏れた作品を対象に、8月例会で出題作の選考を行います。
 例年「すらすら解けない」という指摘を頂戴します。20手台ですから、一目というわけにはいきませんが、解いて楽しめる作品を出題できるようにしたいと思います。
 残暑が厳しい時期の出題となることが予想されますので、すらすら解けて、気分爽快になる作品展となるように、引き続き、作家の皆さまからの投稿をお待ちしています。

◆「すらすら解ける20手台」投稿要領
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
 ※「指定の一手」は、出題時解答者に記載いただき正誤判定するためのものです。
 解答者の負荷低減のため、「指定の一手」と「手数」を記載いただくという方式を採用。
  (もちろん解答は全手順記載でもOKです)
・ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

深和敬斗作 詰パラ2013年1月(「現代詰将棋中編名作選」第247番)
深和現中247

 持駒が山のようにあります。どういう順序で捨てていくかが考え処です。
 初手は24桂しかありません。
 これは同銀と取る一手。
 これで22歩成と出来ます。
 13玉となったところで、何となく成ったばかりの22とが邪魔ですね。
 22とが無かったら22銀と打って簡単に詰みます。
 しかしすぐに12と と捨てるのは同玉と取られ、そこで13歩と打っても同銀とされると続きません。
 13玉には25桂と捨て、同銀左(同銀右は24銀まで)に、15香が急所の一着。

<図1:7手目 15香>
深和現中247_15香

 15香に14合なら、23と と軽く捨て、同桂に、22銀、12玉、13歩とすれば詰み。
 15香は同銀と取るしかありません。
 玉の上部に強力な銀のスクラムが出来たようですが、ここで14歩と叩くのが絶好のタイミング。
 同玉なら23銀と打ち込んで、13玉に14歩の要領で詰みます。
 14同銀と応じるしかありませんが、14を塞いでから、12と と捨てるのが、好手順。
 同玉に狙いの13歩が実現しました。

<図2:13手目 13歩>
深和現中247_13歩

 同玉と応じるしかありませんが、22銀と迫ります。
 12玉で一瞬打歩詰の局面になりますが、24桂が打開の常套手段。
 同銀と取らせて、13歩と打つことが出来ます。
 同銀と取った局面は、なんと初形の23歩が22銀に置き換わっただけという見事な局面の対比。
 13同銀に11銀成までの詰み。

 豊富な桂香歩を使って玉方の2枚銀を翻弄する手順は軽快そのもの。
 初形で13・14に並んでいた二枚の銀が、24・25へ動き(図1)、さらに14・15に移動し(図2)、最後は元通りに13・14に収まるところも面白いですね。

【作意】24桂、同銀、22歩成、13玉、25桂、同銀左、15香(図2)、同銀、
  14歩、同銀、12と、同玉、13歩(図2)、同玉、22銀、12玉、
  24桂、同銀、13歩、同銀、11銀まで21手詰


やきのり作 将棋スマホ詰パラ2014年5月31日 №4051「図面が生まれ変わる」
(「現代詰将棋中編名作選」第272番)
やきのり現中272

 初形は有名な香歩問題のようです。
 しかし香を離して打つには2枚のと金が強力な守り。
 でもよく見れば43飛という強力な援軍が控えています。この力を活用しない手はありません。
 まず初手は定跡どおり、23香と離して打ちます。
 23中合の筋が見えますが、同香不成、12玉、22香成と進むことになるので、ただちに12玉と逃げた方が得です。 7/25訂正
 12玉、22香成、13玉まで追ったとき、32銀不成が良さそうだが、24玉とかわされて35からの脱出が防げない。
 ここは22成香が浮くので指しにくいが、44銀不成とソッポに開き王手するのが好手。

<図3:5手目 44銀不成>
やきのり現中272_44銀

 44銀不成には22玉と成香を取る一手。
 と金が利いているので香の離し打ちというわけにはいきませんし、33銀不成では21玉と引かれて初形に戻って香を一枚損した格好。
 ここは33銀成と行くのが好手段。
 13玉とかわされると困るようですが、今度は34成銀と引いて開き王手することが出来るので脱出の心配はありません。
 11玉と逃げれば、13香、21玉、12香成、同玉、42飛成で詰み。
 33銀成には、21玉と引いて凌ぎます。

<図4:8手目 21玉>
やきのり現中272_21玉

 この局面、なんと初形から33銀が裏返って成銀に変化。
 まさにタイトルどおり「図面が生まれ変わり」ました。
 香が1枚減って詰むのかな、という感じですが、先ほどと同様に、23香、12玉、22香成、13玉と進めたとき、34成銀と引く手がありました。
 真っすぐ引けるのが、銀が成った効果。

<図5:13手目 34成銀>
やきのり現中272_34全

 34成銀には今回も22玉の一手。
 これには33飛成とします。
 11玉には13香、21玉、12香成と捨てるのが好手。
 今度は34に成銀がいるので(先の局面は44銀)、同玉に23成銀と出来ます。
 21玉に22龍までの詰み。

 生銀を成銀に変えるマジックのような手順、23香から銀が動いて開き王手というリフレインが楽しい一局。

【作意】23香、12玉、22香成、13玉、44銀不成(図3)、22玉、33銀成、21玉(図4)、
  23香、12玉、22香成、13玉、34成銀(図5)、22玉、33飛成、11玉、
  13香、21玉、12香成、同玉、23成銀、21玉、22龍まで23手詰


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。

***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年8月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
<最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  ネット作品展「すらすら解ける20手台」。
今回は詰パラ9月号とネットでのコラボ開催です。
投稿要領は本文を参照ください。
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2020年10月18日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
<最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] 近々ご案内いたします
[会費]  無料
******************************************************
以上

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第288回例会報告

第288回例会報告

日時:7月19日(日)13:00~17:00
場所:大阪市港区民センター 楓
参加者:岸本裕真、近藤郷、谷本治男、中出慶一、中村宜幹、原田豪、藤野勝好、吉松智明
   (以上8名、敬称略)

 新型肺炎の流行、6月中旬には終息も近いように思われていたのですが、感染者は6月下旬から再び増加に転じ、東京では連日100~200人台の発生。さらに首都圏だけでなく大阪など関西でも感染発生が増加という状況のなかでの例会開催となりました。
 そんな中、2ヶ月連続というイレギュラーな開催でもあり、どれだけ参加してくれるのだろうかと心配していたのですが、杞憂でした。
 中国地方の大学に進学されていた岸本さんが久方ぶりの参加。
 また近藤郷さんが初参加。関西の古寺探訪を兼ねて、遠方より足を運んでくれました。
 お二人の参加で会合も盛り上がりました。

【例会風景】
20200719_1.png

 今回は課題のない例会となったので、看寿賞受賞作の鑑賞を行いました。
 田島さんの作品は時間をかけて、その精巧なプログラムに一同感嘆。また「局面還元型無駄合」の箇所についても手順や画面を確認し、理解を深めました。
 惜しくも受賞を逃した作品も投影し、岸本さんの「イ」についても創作の苦労話をお聞きすることができました。
 その他の受賞作についても、会合やネットでの裏話的情報が参加者から提供され、別の意味で楽しめました。
 その後は、9月号作品展の選題についての確認や、今後の「課題」について説明がありました。
 少し時間があったので、参加者の皆さんから近況報告をお願いしました。皆さんコロナの中でも色々と工夫して取り組まれていることが良くわかりました。
 最後は集合写真を撮って解散。
 二次会は時節柄少人数の参加でしたが、お店は前回同様に「自粛席」が設けられて密にならないように配慮されており、広めのスペースでゆったりと、詰将棋談議に花が咲きました。

【集合写真】
20200719_2.png

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。

***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年8月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  ネット作品展「すらすら解ける20手台」。
 今回は詰パラ9月号とネットでのコラボ開催です。
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2020年10月18日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
  <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] 近日ブログでお知らせします 
[会費]  無料
******************************************************
以上

創棋会の課題は引き続き「すらすら解ける20手台」

<創棋会の課題は引き続き「すらすら解ける20手台」>
・大雨が続いています。九州方面は豪雨による大きな被害が出ています。また中部地方でも深刻な影響が出ています。
 被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

・新型肺炎の感染者発生、東京では7月に入ってから100人超え、7/9~10は200人超えという状況。
 イベント開催の基準が緩和されるなど、緊急事態宣言下に戻るようなことはなさそうですが、予断を許さない状況にあるのではないでしょうか。
 関西も散発的に発生が見られており、まだまだ楽観はできないと感じています。
 創棋会の例会は7月19日に開催予定ですが、急遽中止という可能性もゼロではありません。
 中止の場合はこのブログで告知します。開催の場合も、6月例会同様、精一杯拡大防止に努めながら実施することになりますので、皆さまのご理解とご協力をお願いしたいと存じます。

・花
 近所で見かけた風景。
 梅雨の晴れ間の散歩途中に見かけました。

無題

■創棋会の次回課題は ネット作品展「すらすら解ける20手台」
 「すらすら解ける20手台」には多数の投稿をいただき、6月14日までに届いた作を6/21の例会で選考。ただ時間切れで最終選考は7月例会になりそうです。
 好作が多く、悩ましいところですが、課題に相応しい作品を選題出来る見込みですので9月号をお楽しみにしてください。
 ところで「すらすら解ける20手台」は、「やさしい中編作の発表の場が少なくなった」という声を受け、また創棋会でもネット作品展を開催したいということから、2016年8月に当ブログで第一回を開催し、以降は毎年夏の企画ということで開催を続けてきましたが、今年もネット作品展は開催します。
 5回目ということで、詰パラ誌上とネット上でのコラボ開催です。
 ネット作品展は、詰パラ9月号とタイミングを合わせて8月末に当ブログ「創棋会通信+α」で開催します。
 投稿の締切は8月9日(日)です。
 あらたに投稿いただいた作品と、一回目の選考に漏れた作品を対象に、8月例会で出題作の選考を行います。
 例年「すらすら解けない」という指摘を頂戴します。20手台ですから、一目というわけにはいきませんが、解いて楽しめる作品を出題できるようにしたいと思います。
 残暑が厳しい時期の出題となることが予想されますので、すらすら解けて、気分爽快になる作品展となるように、引き続き、作家の皆さまからの投稿をお待ちしています。

◆「すらすら解ける20手台」投稿要領
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
 ※「指定の一手」は、出題時解答者に記載いただき正誤判定するためのものです。
  解答者の負荷低減のため、「指定の一手」と「手数」を記載いただくという方式を採用。
  (もちろん解答は全手順記載でもOKです)
・ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

岸原秀行作 近代将棋1990年3月(「現代詰将棋中編名作選」第98番)
岸原現中98

 「すらすら解ける」といっても20手台の中編です。
 手数で尻込みされないためには、好形であること求められる要素の一つかと思います。
 本作は盤面6枚の簡素図式。
 守りを固める駒もなく、一見して簡単に詰みそうに見えるのがいいですね。
 初手は飛車を打つしかない局面。
 28飛と打つと、35玉でも15玉でもちょっと詰みそうにありません。
 しかし横から36飛と打つと一気に狭くなります。
 25玉では45龍で簡単なので15玉と逃げるしかありませんが、17龍と回ります。
 24玉には33飛成、25玉、27龍と寄れば、26合に36龍引、14玉、15歩の要領で詰みます。
 危なそうでも25玉と逃げるのが最善。
 そこで26龍と追うのは14玉で打歩詰。
 じっと27龍と寄るのが味のある一手です。
 14玉なら15歩と打てます。
 玉方も捨合で抵抗します。
 26桂の捨合が好防です。

<図1:6手目 26桂合>
岸原現中98_26桂

 これは同龍と取るしかありません。
 14玉とかわされると打歩詰。
 これで困ったようですが、龍の渋い活用で打開を図ります。
 じっと16龍と寄ります。
 15合なら26桂から34飛があるので24玉と逃げる一手。
 まだ打歩詰の場面が続きます。
 もう一度26龍と寄ります。
 14玉とかわされると先ほどと同じように見えますが、34飛とし、24合に16龍から26桂で詰むのです。
 24桂が邪魔駒だったわけです。
 26龍には25に合駒を打つしかありません。
 香合なら、35龍、14玉、15歩、同玉、27桂、14玉、16飛まで。桂合も同じです。
 35龍を防いで金合では、同龍、同玉、35金、14玉、16飛、15合、26桂で駒余り。
 角合もありそうですが、35龍、15玉(14玉は16飛)、16歩、14玉、26桂まで。
 最善は25銀合です。

<図2:12手目 25銀>
岸原現中98_25銀

 銀合にも35龍と行きます。
 14玉には、15歩、同玉、27桂と拠点を築き、14玉に16飛と捨てるのが気持ちの良い決め手。
 同銀に15龍まできれいな清涼詰となりました。

 簡素形から2度の合駒が飛び出し、最後は飛車も捨てて気持ちよく着地が決まりました。
 龍の渋い動きも味があり、易しい好作です。

【作意】36飛、15玉、17龍、25玉、27龍26桂合(図1)、同龍、14玉、
   16龍、24玉、26龍、25銀合(図2)、35龍、14玉、15歩、同玉、
   27桂、14玉、16飛、同銀、15龍まで21手詰


鈴木利明作 将棋ジャーナル1984年5月
    (ジャーナル賞、「現代詰将棋中編名作選」第50番)
鈴木現中50

 本作も解いてみようと思う作品。
 それはすぐに詰みそうな筋が見えているからです。
 初手45馬と開き王手。
 22玉は23馬の一発。
 35には何を合しても23馬まで。
 ちょっとひねって34歩の捨合がありそうですが、同香、22玉に33香成の好手があり、どう応じても23馬があります。
 こんなに簡単に詰むのはおかしいとよく見れば35銀の移動捨合がありました。
 23馬なら44玉と逃げ出そうというわけです。
 35銀は44に逃げ道をつくる妙防でした。
 同香と取るしかありませんが、続けて34歩の捨合が連続の受けの妙技。

<図3:4手目 34歩>
鈴木現中50_34

 先ほどと違い、同香、22玉と進めたとき、33香成では同玉と取られて44に逃げ道があるので失敗。
 平凡ですが23歩と押さえます。
 13玉なら22銀、12玉、21銀左不成、23玉、33香成ときれいに詰みます。
 23歩には12玉と逃げます。

<図4:8手目 12玉>
鈴木現中50_12玉

 この局面で45馬のラインに気がついた方は鋭い。
 22歩成、同玉と重い23歩を消します。
 23銀打と打ち換えて、13玉に12銀成と捌きます。
 重く打った銀をすぐに軽く成捨てるのが味の良い手順です。
 少し元に戻りますが、この12銀成と捨てる手は、12歩を消したから実現したのです。
 12歩が無かったら23歩と打たずに23銀と打てたのですが、そうはいかないので、23歩、12玉、22歩成で邪魔駒を消去したわけです。
 同玉に待望の33香成と開き王手。
 11玉と逃げて頑張りますが、12馬と飛び込むのが決め手。
 同玉に23銀成、11玉、22成銀までの清涼詰。

 導入部の35銀、34歩の受けの妙技、邪魔駒消去を織り込んで、最後は主駒の45馬を捨てての清涼詰と、実にうまく出来ています。

【作意】45馬、35銀、同香、34歩(図3)、同香、22玉、23歩、12玉(図4)、
   22歩成、同玉、23銀打、13玉、12銀成、同玉、33香成、11玉、
   12馬、同玉、23銀成、11玉、22成銀まで21手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年7月19日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] なし (看寿賞受賞作の鑑賞などでのんびり過ごしましょう)
[会費]  無料
★6/21の例会が中止となる可能性もありましたので、念のために7月も会場を予約していました。
 6月に続いての開催となりますが、折角ですから、楽しく過ごせればと思います。
 ただし、下火になったとはいえ、冒頭に記載したような状況ですので、急遽開催中止になる可能性もあるということをご承知おきください。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いいたします。盤駒は事務局で用意します。


***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年8月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  ネット作品展「すらすら解ける20手台」。
 今回は詰パラ誌上とネットでのコラボ開催です。
 第一回の締切までに投稿いただいた作品で一次選考を行い、詰パラ掲載作品を決定。
 そこで選に洩れた作品や追加投稿作を、8月例会で選考し、ネット作品展に出題の予定です。
◆「すらすら解ける20手台」投稿要領の詳細は本文を参照下さい
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで
 → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

詰パラ7月号到着

<詰パラ7月号到着>
     *7/4例題記載内容の修正
 7月は例年なら全国大会でテンションの高くなる時期なのですが、今年は新型肺炎の影響で何となく気勢が上がりません。
 それでも全国大会は九州Gの皆さんのご尽力で9月開催の運びとなりました。それを楽しみに夏を乗り越えたいと思います。

・花
 近所で見かけた風景。
 きれいな紫色の花が咲き誇っています。
 こういうとき花の名前がさっと出てこないのがつらいところです。

356大樹_0623

■詰パラ7月号
・表紙は近藤郷さん。私が初めて読んだ詰パラの表紙が近藤さんの作品(『小さな絵』第17番)でした。
 表紙の言葉では「えび研」のことが書かれていますが、各氏の参加記を読むと実に楽しそうに過ごされている様子が伝わってきます。梁山泊の提供など、素晴らしいホスピタリティマインドに敬意を表します。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校: 3・5手の作品を持っている人は今がチャンス!
 中学校:価値基準が多様だからこそ一つ一つの作品に存在価値がある?
 高校:藤井七段、棋聖戦に続いて王位戦も挑戦者に! 竜王戦も決勝トーナメント入り。今後の活躍に目が離せません。
  5番は女流棋士の山田さん?!
 短大:豪華メンバー! それにしても持駒の多い作品が揃いましたね(笑)
 大学:こちらも豪華メンバー。山田さんの作品、何が出てくるのでしょうか。
 大院:いかにも解いてみようという気になる2作。どんな物語が描かれているのでしょうか。
 ・大道棋教室:谷本さんがここに登場とは珍しい。
 ・内藤國雄の小ルーム(18P~)。非効率は詰将棋の面白さの一つですね。
 ・有吉弘敏記念作品展(20P~)。同人入りおめでとうございます! 再開後の入選スピードは目を瞠ります。
  昨年は看寿賞も受賞され、詰将棋の眺め方も執筆と大活躍ですね。
 ・詰備会作品展(21P~)。5月の会合は中止でしたがオンラインでは盛り上がったようですね。
 ・看寿賞(22P~)。山路さんは短編で2作受賞の快挙。小林さんは初受賞。田島さん、添川さんはお馴染みですが、皆さんおめでとうございます!
  惜しくも届かなかった作品も力作ぞろいでしたね。
・詰将棋の眺め方(45P~)。伊藤正さんの3回目は古典が題材。
 不成と邪魔駒消去の融合、それが先人の発想を進化させたものという鑑賞が出来るっていうのは凄いと思います。
・持駒のある風景(48P~)。お題は「密」。取り上げたテーマが「巣ごもり」で、まさにこの間のStay Homeに相応しい。
・おもちゃ箱だより(50P~)。「七種合の記録更新」は推敲というより新作創作の趣きですね。「六種成」は楽しめました。
・ちえのわ雑文集(52P~)。小池正浩さんの「会合参加の楽しみ」。4年ぶりの登場ですが、その間には北海道から九州まで、ほぼすべての会合に出席されたようで、移動距離もすごいでしょうね。
 今回からこのコーナーの世話役になられたそうです。皆さんも奮って寄稿しましょう。
全国大会の案内(54P~)。9月21日に福岡で開催。
 オリンピックを避けて開催することは昨年決まったことですが、結果的にコロナの影響を回避できる可能性が生まれたのはラッキーでした。
 九州Gの皆さんには難しい状況の中での開催、ご苦労も多いと思います。精一杯の応援で盛り上げたいと存じます。
 今回の握り詰は手数制限なしですが、表彰は手数別とのこと。これもユニークな試みだと思います。
・会合案内(60P~)。詰工房は定員の関係で事前予約制。九州Gも人数制限。他には香龍会と創棋会の案内が出ていますが「急遽中止の可能性」に言及されています。
 創棋会は念のため予約していたものですが、折角ですから開催することにしたものです。
・結果稿(61P~)。
 小18上谷氏(68P)この初形からよくこんなムシの良い手順が実現できたもの!
 高20山川氏(77P)34龍はインパクトある一手だが直前の24銀も打ったばかりの銀を捨てる意表の好手。
 短16原田氏(78P)19香の限定打が素晴らしい。
 大11石本氏(83P~)香の最遠打に4桂連合!
 院7石川氏(86P~)こういう作品が評価されるのは喜ばしいことです。
 デパート(101P~)解答50名超えおめでとうございます!
  1番と2番は局面の対比、5番はまさかの趣向が飛び出す楽しい作品。デパートならではの好選題ですね。
・編集室(112P)。今月は大増ページ! 毎号スタッフの皆さんの視点が多様で面白い。
・詰将棋デパート。投稿作に狙いを書くことは大切。
 書くという行為を通じて自己理解が深まります。
 また選者の目に触れれば、採用の機会にもつながり、返送の際にコメントがもらえる可能性もあります。


■創棋会の次回課題は ネット作品展「すらすら解ける20手台」
 「すらすら解ける20手台」には多数の投稿をいただき、6月14日までに届いた作を6/21の例会で選考。ただ時間切れで最終選考は7月例会になりそうです。
 好作が多く、悩ましいところですが、課題に相応しい作品を選題出来る見込みですので9月号をお楽しみにしてください。
 ところで「すらすら解ける20手台」は、「やさしい中編作の発表の場が少なくなった」という声を受け、また創棋会でもネット作品展を開催したいということから、2016年8月に当ブログで第一回を開催し、以降は毎年夏の企画ということで開催を続けてきましたが、今年もネット作品展は開催します。
 5回目ということで、詰パラ誌上とネット上でのコラボ開催です。
 ネット作品展は、詰パラ9月号とタイミングを合わせて8月末に当ブログ「創棋会通信+α」で開催します。
 投稿の締切は8月9日(日)です。
 あらたに投稿いただいた作品と、一回目の選考に漏れた作品を対象に、8月例会で出題作の選考を行います。
 例年「すらすら解けない」という指摘を頂戴します。20手台ですから、一目というわけにはいきませんが、解いて楽しめる作品を出題できるようにしたいと思います。
 残暑が厳しい時期の出題となることが予想されますので、すらすら解けて、気分爽快になる作品展となるように、引き続き、作家の皆さまからの投稿をお待ちしています。

◆「すらすら解ける20手台」投稿要領
・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
 ※「指定の一手」は、出題時解答者に記載いただき正誤判定するためのものです。
   解答者の負荷低減のため、「指定の一手」と「手数」を記載いただくという方式を採用。
   (もちろん解答は全手順記載でもOKです)
・ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
・投稿締切:8月9日(日)
・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

中出慶一作 詰棋めいと2000年2月(「撫子」第93番)
中出_撫子93

 昨年入選500回を達成された中出さんの作品です。
 包囲網はしっかりしていますが持駒がありませんので戦力補充が求められる局面。
 57飛と回るのは55桂、同飛、同と、同馬、63玉で逃げられます。
 21馬と寄って合駒請求するのが正解。
 金銀合は45に打てるので、飛桂香のいずれか。
 飛合は同馬、同歩に、57飛と回り、55合、同飛、同と、64飛まで。
 桂合は、同馬と切り、46桂と打てば簡単。
 43香合は同馬、同歩、55香、同と、43銀不成、45玉、55馬まで。
 ということで32香合が最善です。
 同馬、同歩に、56香でもう一度合駒を訊きます。
 何を合しても同香、同と と進みます。
 ここで持駒に角銀があれば63に打って簡単。飛金なら64から打てます。
 香合は55馬と進めて、63玉、64香、52玉、72飛成があります。
 56香には55桂合が最善の受けです。

<図1 6手目:55桂合>
中出_撫子93_55桂

 55桂合も同香と取るしかありません。
 同と と応じる一手に、同馬では63玉で手が続きません。
 ここは46桂と捨てるのが好手。
 同と と取らせてと金の利きに57飛と 捨てるのが狙いすました一手。

<図2 11手目:57飛>
中出_撫子93_57飛

 57飛を同と と取れば46桂が痛打。44玉に35金45銀の軽手があります。同玉に55馬までです。
 56に合するしかありません。
 何を合しても同飛、同とは必然の応酬。
 その局面で持駒に飛角金銀があれば簡単です。
 となると残るは桂か香。
 香なら、45銀、同玉、35金、54玉、55香、同と、44金、同玉、55馬まで駒余りの詰み。
 56桂合が最善ですが、同飛、同と と進めて、45銀と捨てるのが好手。
 同玉に35金と活用し、54玉に46桂が好打。
 同との一手に、44金が気持ちの良い捌き。
 同玉に55馬まで緊張感のある詰上りとなりました。

 3度の合駒はいずれも明快で「すらすら度」の高い合駒物です。
 手順も、64のと金を翻弄するような流れに味があり、57飛の好手や詰上がりにかけて盛り上がっていくところは爽快感があります。

【作意】21馬、32香合、同馬、同歩、56香、55桂合(図1)、同香、同と、
   46桂、同と、57飛(図2)、56桂合、同飛、同と、45銀、同玉、
   35金、54玉、46桂、同と、44金、同玉、55馬まで23手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年7月19日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
  <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] なし (看寿賞受賞作の鑑賞などでのんびり過ごしましょう)
[会費]  無料
★6/21の例会が中止となる可能性もありましたので、念のために7月も会場を予約していました。
 6月に続いての開催となりますが、折角ですから、楽しく過ごせればと思います。
 なお、下火になったとはいえ、感染者の発生は続いていますので、状況次第で急遽開催中止になる可能性もあるということをご承知おきください。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いいたします。


***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年8月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  ネット作品展「すらすら解ける20手台」。
 今回は詰パラ誌上とネットでのコラボ開催です。
 第一回の締切までに投稿いただいた作品で一次選考を行い、詰パラ掲載作品を決定。
 そこで選に洩れた作品や追加投稿作を、8月例会で選考し、ネット作品展に出題の予定です。
  ◆「すらすら解ける20手台」投稿要領の詳細は本文を参照下さい
  ・投稿図には、「作意」と「指定の一手」を必ず記載してください。
  ・投稿締切:8月9日(日)
  ・投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

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★課題作の投稿などはこちらまで
 → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)