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詰パラ1月号到着

<詰パラ1月号到着>
 年末28日に詰パラが到着!
 昨年と同じように年末年始、たっぷりと楽しめます。
 編集部に感謝。

 さて本年も創棋会のブログ「創棋会通信+α」をご愛読いただきありがとうございました。
 また創棋会の活動へのご支援をいただき感謝申し上げます。
 来年もどうぞよろしくお願いします。
 皆さまにはどうぞ良い年をお迎えください。

■詰パラ1月号が到着
・表紙。谷本幸一さん。「○○○三世」はこの方だったのですね。
・続・内藤國雄の小ルーム(3P)。必至問題の再開。何より楽しみは内藤九段のエッセーが読めること。
・キッズルームの選題のことば(5P)。幼稚園担当の酒井さんから今年の全国大会の話題。
・ヤングデ詰将棋(11P)。今年も解付きコーナーに年賀詰(笑)
・詰将棋学校(14P~)。新年号です。各校の担当者の新年のご挨拶は「多数の解答を」というトーンが多いのですが、今年は少し違いますね。
 小学校:後任決定とのこと、良かったですね! 前任者には短期間でしたが良い経験だったことと思います。
 中学校:投稿用紙に狙いを書く。当たり前のように思いますが、そうでもない現実がある? 
 高校:東京オリンピックへの懸念。私の勤務先のカレンダーにも休暇取得奨励日など、情勢の反映が見られる。
 短大:解いてスッキリの作品揃い。2番は初入選ですが素晴らしい好形。
 大学:メール投稿や解答が迷惑メールフォルダに振り分けられる。
     昨今のサイバー攻撃への防衛策なのですが、なかなか大変です。
 大院:掲載するには長いが、担当者が読む分には大変面白い。
     そういう評があると、担当者はちょっと嬉しかったりします。
・大道棋教室(18P~)。常設1年経過。ストックが厳しいとのこと。大道棋作家の皆さん、いまがチャンスです(笑)。
・段級位認定(20P~)。今回は、③④⑤⑥が、いつもとは違うメンバー。
・全詰連の頁(22P~)。昨年の振り返り。今年の全国大会のことにも触れられています。
・詰将棋の眺め方(23P~)。素晴らしい企画がスタートしました。どんな作品がどのように語られるのか、今からワクワクします。
  金成さんの作品は当時大学生だった私もリアルタイムで見ていますが(当然自力では解けず…)、伊藤さんの解説を読んでこんな素晴らしい作品だったのかと、驚いています。
・持駒のある風景(28P~)。「辿り来て」というお題で、中味は「実戦型・銀4枚」。ネタは尽きないものですね。
・おもちゃ箱だより(30P~)。年賀詰に関する記事。今年も新春くるくる特集と題して3題のやさしい趣向詰が出題されています。
  ネットで鑑賞したい方は下記からどうぞ。
    http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/tenji/index.htm
・ちえのわ雑文集(32P~)。野曽原直之さんの「着想の方法論」。
  「シフマン」という聞き慣れない用語が出てきました。ピンを解除する手筋と考えれば良いのでしょうね。
・会合案合(45P~)。1月の会合は、四国や九州でも開催されますね。詰工房やたま研、香龍会も含めて6か所開催ですね。
   創棋会は1月19日(日)が例会と新年会です。みなさんのご参加お待ちしています!
・新春詰将棋(裏表紙)。谷川九段の特別出題。谷川さんと言えばマイナビから「将棋無双」が出版されますね。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。

橋口忠夫作 詰パラ1967年2月(「古今短編詰将棋名作選」第130番)
橋口忠夫130
 一見26金が筋のように見えます。
 同玉なら37銀と据えて詰みますが、同と と応じられると続きません。
 15金と捨て同玉と取らせてから26銀とするのが手順の妙。
 これを同玉なら37銀、35玉、33龍で詰みますから、同と と取るしかありません。
 ここで龍筋を止めてちょっと打ちにくいのですが24銀と拠点を築きます。
 25玉となって一瞬36からの上部脱出が不安になりますが、ここから鮮やかな大駒捨てが飛び出します。
 まず34龍と捨てます。

<7手目:34龍>
橋口忠夫130_34龍

 同玉は35金まで。
 同桂の一手に決め手が14角成
 胸のすくような大駒の連続捨てです。

 最初に15金から26銀と捨てるのも巧く、34龍から14角成の華麗な収束も決まっています。

【詰手順】15金、同玉、26銀、同と、24銀、25玉、34龍、同桂、
     14角成、同玉、15金まで11手詰


小峯秀夫作 詰パラ1961年12月(「古今短編詰将棋名作選」第93番)
小峯秀夫93
 2作目も中段玉の華麗な手順をお楽しみください。
 あちらこちらに逃げ道があり、どこから手をつけようかという局面。
 初手66飛は、それを一気に解決する好手。
 同玉なら67金まで。87玉も、78金、98玉、88金、同玉に79銀の好手で詰みます。
 最善は85玉ですが、84金と捨て、同玉のとき73銀不成と行くのが好手。
 歩を取る俗な一手でちょっと気がつきにくい。
 同玉は83金まで、また95玉なら96歩と打って簡単。
 94玉には、84金と打ってしまうと95玉で打歩詰ですが、83角成と捨てる好手があり、同玉、84金、92玉、62飛成と66飛の活躍で詰みます。
 85玉とかわして凌ぎます。84金なら95玉と逃げて打歩詰に持ち込もうという狙い。
 ここで74角と捨てるのが気持ちの良い一手。

<7手目:74角>
小峯秀夫93_74角
 先ほどまで変化に活躍していた角を思い切って捨てるところに妙味があります。
 同玉は84金まで、94玉も96飛がありますから、同と と取るしかありません。
 それには86飛と寄り、94玉に95歩と叩き、同玉に96飛と捨てるのが気持ちの良い捌き。
 同玉に86金までの詰みとなります。

 豪快な初手66飛に始まり、要の56角を捨てる74角、打った飛を捌く96飛と、大駒捨ての醍醐味を存分に味合わせてくれる一局でした。

【詰手順】66飛、85玉、84金、同玉、73銀不成、85玉、74角、同と、
     86飛、94玉、95歩、同玉、96飛、同玉、86金まで15手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年1月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] なし

★☆★ 終了後新年会開催 ★☆★
[日時] 2020年1月19日(日)17時30分~
[場所] 「桜百番」
   〒553-0001 大阪市福島区海老江1-1-14 阪神野田駅内2F
     TEL:06-6451-8756
       アクセス https://sakura100ban-noda.gorp.jp/
   <最寄駅> 阪神本線 野田駅 徒歩1分
           地下鉄千日前線 野田阪神 徒歩2分
           JR東西線 海老江駅 徒歩3分
[会費] 3,000円(学生・女性1,000円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただきますようお願いします。
 連絡はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
   〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
      <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
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創棋会第284回例会報告

第284回例会報告

日時:12月15日(日)13:00~17:00
場所:大阪市福島区民センター304号
参加者:小池正浩、則内誠一郎、谷本治男、冨永晴彦、鳥本敦史、中出慶一、中村宜幹、西村章、野曽原直之、
     原田豪、広瀬稔、藤野勝好、吉松智明(以上13名、敬称略)

 師走はご多忙の方も多いのではないかとチョッピリ心配していたのですが、13名の方にご参加いただきました。
 遠方よりご参加は、小池さん、鳥本さん、広瀬さんの3名。広瀬さんは福岡に移られて以来、約3年ぶりのご参加。
 今回の課題は「捌きを楽しむ作品」。3月号の出題なので、あまり肩の凝らない、解いて楽しめる、解後感の良い作品をお見せしたいと考えた次第です。
 お一人で複数作を送って下さった方もあり、常連・客員あわせて、10作以上の投稿をいただきました。
 20手台の作品が多く、解図に取り組んでいただいた皆さんには、たっぷり楽しめた(笑)ことと思います。
 「捌きとはなんぞや」という意見交換もありましたが、多様な解釈があるのは当然で、そういう意味では多彩な作品が揃ったとも言えます。
 15時50分頃からは解説タイム。有力作を絞り込みましたが、3月号出題ということもあり、最終決定は1月例会という運びとなりました。
 最後は事務連絡。今後の課題や来年の行事スケジュール課題などについて情報共有。
続 いて参加者の近況報告。転居や仕事の話、資格試験、短コンの感想など、皆さんから最近の出来事をお話しいただきました。
 最後は集合写真を撮って解散。
 二次会には10名が参加し、ちょっとした忘年会モード。
 場所は下見を兼ねて新年会に予約しているお店で、楽しいひと時を過ごしました。

【例会風景と集合写真】(氏名略)
20191215_1.png

20191215_2.png

20191215_3.png

■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 今回の「教材」のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
  投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年1月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] なし

★☆★ 終了後新年会開催 ★☆★
[日時] 2020年1月19日(日)17時30分~
[場所] 「桜百番」
  〒553-0001 大阪市福島区海老江1-1-14 阪神野田駅内2F
  TEL:06-6451-8756
     アクセス https://sakura100ban-noda.gorp.jp/
     <最寄駅> 阪神本線 野田駅 徒歩1分
              地下鉄千日前線 野田阪神 徒歩2分
              JR東西線 海老江駅 徒歩3分
[会費] 3,000円(学生・女性1,000円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただきますようお願いします。
  連絡はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
   〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
     <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

もうすぐ例会、創棋会例会は12月15日

もうすぐ例会、創棋会例会は12月15

 12月になって一気に冬になった感じです。
 近所の教会もクリスマスモードです。

教会


■創棋会の次回例会は12月15日です!
 詰パラ12月号の会合案内(50P)では、12月16日(日)となっていますが、例会開催日は12月15日(日)です。
 当方の原稿誤記です。申し訳ございません。
 場所は大阪市福島区民センターの304号。
 課題は「捌きを楽しむ作品」です。
 皆さまのご参加お待ちしています!

■将棋世界1月号
 別冊付録は「伊藤果一門の詰将棋」。
 上田初美・及川拓馬・伊藤果の3人が、それぞれ20作を出題。
 内容は3・5・7手詰。
 なかなか感じのいい作品が揃ってます。
 表紙の上部に「令和元年1月1日発行…」と印刷されているのは重箱の隅(笑)。

■創棋会の次回課題
☆3月号掲載作品展の課題
・「捌きを楽しむ作品」。29手以内。
 「捌き」。皆さんはこの言葉からどのようなイメージを持たれるでしょうか?
 詰パラの結果稿などで「よく捌けて気持ちが良い」といった短評を見かけます。
 捌ける詰将棋は、気持ちがいい。
 それはなぜでしょう。
 村山隆治さんの『詰将棋手筋教室』(2000年 毎日コミュニケーションズ)の用語辞典では「捌き」について、「盤上の駒が十分に活用され、動き回って盤上から消えていくプロセスのこと」と説明されています。
 駒が活用される、駒が動き回る、駒が消えていく、この三点をあげておられるのですが、いずれも解いて楽しく、さわやかさな印象の残る要素と言えます。
 言葉では十分説明しきれないところのあるテーマですので、今回から少しずつ例題を紹介させていただきますが、作家の皆さまには、各人の感性で、楽しめる作品をお寄せいただきたいと思います。
 12月例会で選題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 管理人が「いいな」と思った「捌きを楽しむ作品」を紹介していきます。
 今回が最後ですので、無防備玉や簡素図式、合駒入りの中編と、多様な作品を紹介させていただきます。

若島正作 近代将棋1977年3月(「盤上のファンタジア」第66番、「Limit7」第388番)
若島正ファン66

 一作目は若島さんの作品。
 若島さんは昨年刊行された「盤上のフロンティア」が話題で、最近朝日新聞にも紹介されていました。
   https://www.asahi.com/articles/ASMCL7QZ9MCLUCVL03Z.html
 個人的には同書の83番の解説を「解答選手権2004-2008」で読んで感動した記憶があります。この本は売り切れのようですが解説は「解答選手権速報ブログ」からもご覧いただけます。
   https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem/c/6c18cb6e718fdcb5fd7d8438106a013a

 さて本作は「Limit7」にも収録された簡素図式です。
 初手は色々あって迷うところ。
 23龍は、11玉、33馬、22歩合、12歩、21玉、43馬、32歩合で続きません。
 23銀成や23馬は21玉で、これ以上手がありません。
 13馬と歩を取るのは32玉、23龍、41玉、31馬と手は続きますが、51玉で息切れ。
 13龍も21玉、22歩、32玉、33龍、41玉、51龍、52玉で捕まりません。
 33馬はどうでしょうか。21玉、22歩、11玉、13龍、12歩合、同龍、同玉、23銀成、11玉で打歩詰。23銀成のところで、13歩、11玉、21歩成、同玉、12歩成、同玉、23銀成とするような手もありますが、21玉、22歩、11玉で同様に打歩詰。
 正解は33銀成です。
 11玉と逃げれば12歩が絶好。21玉に23龍と入り、22歩合も同龍から清算して23歩と打ち31玉に42金を決めれば、21玉に11歩成から33馬の詰み。
 21玉と引くのが最善です。22歩と打つのは11玉で詰まないので23龍とします。
 22歩合なら同龍から清算して歩が二枚あるので、23歩、31玉、32歩で詰みます。
 玉方も11玉とかわして頑張ります。
 22で清算するのは歩が足りないので13龍で合駒を訊きます。
 12歩合だと、そこで22で清算するのが上手い手順で、23歩、31玉、32歩の筋で詰みます。
 桂香も同様。金銀は取って簡単なので12角合が最善の受け。

<1図:6手目 12角>
若島正ファン66_12角

 12角合は同龍と取るしかありません。
 同玉に23馬としたくなりますが、21玉、32角、11玉で打歩詰。
 また23角と打つのも、21玉、32角成、同金、同成銀、同玉、33金、31玉、32歩、21玉、22歩、11玉で届きません。
 正解は13歩です。
 11玉なら22角から清算して33金と打つのが良い手で、31玉、32歩、21玉、12歩成から詰みます。
 21玉にも32角と打ちます。同金と取れば、清算して33金から12歩成の筋で詰み。
 32角には11玉と逃げますが、12歩成、同玉に13馬が気持ちの良い一手。

<2図:15手目 13馬>
若島正ファン66_13馬

 13馬は取れませんから11玉と引く一手。
 打歩詰の局面ですが21角成と捨てるのが連続の好手。
 同玉なら31馬が飛んできますから同金と応じるしかありません。
 そこで12歩から清算して最後はミニ煙になりました。

 簡素形から合駒が飛び出し、収束では角二枚を捨て、詰上りはミニ煙という鮮やかな表現。

【作意】33銀成、21玉、23龍、11玉、13龍、12角(1図)、同龍、同玉、
  13歩、21玉、32角、11玉、12歩成、同玉、13馬(2図)、11玉、
  21角成、同金、12歩、同金、同馬、同玉、23金、21玉、22金まで25手詰


関 直之作 詰パラ1974年7月(「古今中編詰将棋名作選Ⅱ」第88番)
関直之_古中Ⅱ88

 入玉形ですが駒数も少なくとっつきにくい感じはありません。
 また無防備玉ですから、必然的に攻め方の駒を活用していくことになります。
 一見して67金が邪魔ですね。これがなければ67龍と廻って簡単。
 そこで68金、79玉、69金と邪魔駒を消しにかかります。
 89玉に79金と押し売りして消去に成功。
 79同玉に77龍と廻る手が見えます。78合なら68銀で簡単なのですが、89玉で逃れます。
 79同玉には68銀と銀を活用します。
 同玉に95角と狭い方に引くのが継続の好手段。
 79玉と逃げるしかありませんが、59飛と待望の飛車の活用です。
 69合の一手なのですが、最下段には角金銀の合しか出来ません。
 金合なら作意の順で67龍、79玉のとき78金と打って簡単。角合も79玉のとき13角と打てるので早く詰みます。
 最善は69銀合

<3図:12手目 69銀>
関直之_古中Ⅱ88_69銀

 69銀合は同飛と切って、同玉に67龍と、強力な龍が動き出しました。
 79玉には68龍とし、89玉に78銀と拠点を築きます。
 88玉なら77銀があり、99玉なら79龍で容易ですから98玉と歩の裏側に逃げ込みます。
 87銀上では89玉で千日手ですから、87銀引とします。
 88玉は77銀があるので、97玉と逃げ、86角には88玉と応じるしかありません。
 これで先ほどまで邪魔な存在だった88歩が消えました。
 ここで急いで77銀とすると、87玉、88龍、96玉で詰みません。
 今度は86の角が邪魔になったようです。
 そこで77角、97玉、88角と角を捌きます。

<4図:27手目 88角>
関直之_古中Ⅱ88_88角

 88同玉に77銀の両王手が実現。
 以下、龍を捌いて86龍まで。
 無防備図式からスタートして最後はミニ煙というにくい演出に解後感も上々。
 手順も角金銀歩の4枚の邪魔駒消去が自然な駒繰りの中で表現され、駒捌きを楽しめます。
 33手の長丁場を感じさせない作品でした。

  【作意】68金、79玉、69金、89玉、79金、同玉、68銀、同玉、
   95角、79玉、59飛、69銀(3図)、同飛、同玉、67龍、79玉、
   68龍、89玉、78銀、98玉、87銀引、97玉、86角、88玉、
   77角、97玉、88角(4図)、同玉、77銀、87玉、88龍、96玉、86龍まで33手詰


田中寛之作 近代将棋1996年5月(塚田賞、「現代詰将棋中編名作選」第137番
田中寛之_現中137

 右上隅にコンパクトに収まった好感の持てる初形。
 初手は13香と打つしかなさそうです。
 同桂と取ってくれれば、21飛、同玉、31飛、12玉、23金、同玉、32飛成、14玉、15歩、同と、34龍までピッタリ詰みますので、早速合駒を読まされます。
 まず12歩は、同香成、同玉のとき、13歩と打てますから、同桂、同金、同玉と進んで、14飛と捨てるのが気持ちの良い手で、同玉、26桂、13玉、14飛、22玉と追えば34桂で金が入手出来て詰み。
 頭の丸い駒でないとダメですが、角合では同香成、同玉に22飛と捨て、同玉、32飛、11玉、22角、12玉、33角成と簡単に詰みます。
 最善は12桂合です。
 同香成、同玉と進んで、ちょっと手が止まります。
 32飛が有力そうですが、22桂合、同飛成、同玉、32飛、11玉となると、持駒桂だけでは続きません。
 24桂とこじ開けたいのですが、同とや同金でダメです。
 歩がないからと13飛は戦力不足。
 23金も同玉、35桂、同とで切れてしまいます。
 困ったようですが目の覚めるような妙手がありました。
 13金! と捨てるのです。

<5図:5手目 13金>
田中寛之_現中137_13金

 上部を抑える大切な14金をタダで捨てるのは想定外の一手です。
 拠点を無くす不利感もあり、絶妙の一手です。
 これを同玉なら、14飛と捨てる手があります。
 同玉に26桂が手筋の一着で、13玉と逃げる一手に、14飛、22玉、34桂と跳ねれば詰み。この変化は2手目歩合で学習済みなのですが好手順です。
 13金には同桂と応じます。
 そこで32飛と打って合駒を訊きます。
 22香合は、同飛成、同玉、32飛、11玉に12香と打って詰みます。
 22角合なら、同飛成、同玉、32飛、11玉のとき33角と打つ手があります。
 32飛には22桂合が最善。
 同飛成、同玉となったところで、今度は14桂が打てます。
 13金と捨て同桂とさせた効果です。
 11玉と逃げれば、31飛と打ってもう一度合駒を訊きます。
 21香合のような受けは22桂成りから32馬があるので、斜めに利く駒でなければダメです。
 金は簡単ですから、角はどうでしょうか。
 21角、同飛成、同玉に43角と打ち、11玉に22桂成から32馬とすれば詰み。
 21は銀合が正解です。

<6図:14手目 21銀>
田中寛之_現中137_21銀

 21銀合は同飛と取って、33桂が巧い手です。
 同金なら、22銀、12玉に11銀成と捨て33馬とする手があります。
 11玉と逃げれば22銀、12玉、21銀不成と追いますが11玉と粘ります。
 ここで22桂成と捨て、同玉に32馬と寄り、11玉に12銀成と捨てるのが気持ちの良い捌きです。
 同玉に21馬までの詰み。

 好形から13金の妙手が飛び出し、3度の合駒にも好変化を含んで、一つ一つの駒の働きが見事です。収束もきれいに捌けて素晴らしい作品でした。

【詰手順】13香、12桂、同香成、同玉、13金(5図)、同桂、32飛、22桂、
   同飛成、同玉、14桂、11玉、31飛、21銀(6図)、同飛成、同玉、
   33桂、11玉、22銀、12玉、21銀不成、11玉、22桂成、同玉、
   32馬、11玉、12銀成、同玉、21馬まで29手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>地下鉄千日前線「野田阪神」、JR東西線「海老江」、阪神本線「野田」
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年1月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[会費]  無料
[課題] なし
  ★☆★ 終了後新年会開催 ★☆★
[日時] 2020年1月19日(日)17時30分~
[場所] 「桜百番」
   〒553-0001 大阪市福島区海老江1-1-14 阪神野田駅内2F
   TEL:06-6451-8756
      アクセス  https://sakura100ban-noda.gorp.jp/
      <最寄駅> 阪神本線 野田駅 徒歩1分
          地下鉄千日前線 野田阪神 徒歩2分
          JR東西線 海老江駅 徒歩3分
[会費] 3,000円(学生・女性1,000円)
★予約の都合上、ご参加いただける方は事前に連絡いただきますようお願いします。
   連絡はこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

***【先々の予定】*********************************************** 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 未定(ネット作品展「教材」) 12月例会終了後にご案内の予定
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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)