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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<8回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<8回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<8回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は8作目です。

⑧ 中出慶一作
08sura4.png

【作意】43金、同玉、53と、32玉、62飛生、42歩、同飛生、31玉、
   43桂、21玉、13桂、同歩、22歩、12玉、24桂、同歩、
   21歩成、同玉、31桂成、同玉、23桂、21玉、11桂成、同玉、
   12歩、21玉、23香、31玉、22香成まで29手詰

【正解】
  3手目→53と
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.38、A:5、B:8、C:0、誤解:0、無解:4、無評価:0 

【作者のことば】
 本作の原図は42飛と打つ手順でしたが柴田昭彦さんのアドバイスで改良。
 初手、3手目が比較的難解な手になり、5、7手目に連続飛不成、歩捨合が入って、平凡な収束手順ですが、飛を捨てて収束できれば最高だった、と思っています。この内容ならば、短大でも通用すると思っています。


★創棋会の大ベテラン中出さんの登場。
 中出さんはつい最近詰パラ誌上で入選500回を達成されました
 年間10作入選しても50年かかるわけですから、気の遠くなるような数字ですが、初入選は1969年(昭和44年)だそうですから、まさに50年かけての達成。
 本当におめでとうございます。

 さて本作、65飛をどうやって活用するか。
 桂が沢山あるので44桂と打ちたくなります。
 22玉の一手に、14桂、13玉、25桂、14玉と追ってしまうと詰みません。
 22玉に32金と打ち、13玉、14歩、同玉、25と と追うのも13玉で息切れ。
 初手は43金が正解。
 金はトドメに残したいところで意表の一手です。
 21玉と逃げれば、22歩、同玉、33金と俗に攻めるのが好手順。
 33同玉なら、25桂が打て、32玉(22玉は34桂以下)、44桂、43玉、53と、同玉、62飛成で詰みます。
 33金に13玉と逃げれば24と と捨てるのが好手。
 同歩なら14歩~26桂~15飛という筋があるので、同玉と取りますが、36桂、33玉、25桂、32玉、44桂打、21玉、22歩、同玉、34桂と4枚の桂で攻めれば詰みます。
 43金は同玉と取るしかありません。
 ここで45飛が第一感ですね。
 32玉には打歩詰回避の42飛不成が見えています。
 以下、31玉、43桂、21玉、13桂、同歩、22歩、12玉、24桂、同歩、21歩成、同玉、31桂成、同玉、23桂、21玉、11桂成、同玉と手筋を使って香を入手しますが、香一枚では詰みません。もう一枚歩があれば12歩と打てるのですが…。
 3手目45飛は、手が続きますが詰みません。
 正解は53と です。

<途中図>3手目:
08sura4_3t.png

 同玉なら62飛成で詰みますから32玉とかわします。
 63のと金が動いたので、今度は62に飛車が成り込めます。
 しかし62飛成には42歩と捨合する好手があり、同龍には21玉で打歩詰、同銀成や同とでは22玉から13玉の脱出が止まりません。
 ここは62飛不成といくのが好手。
 21玉なら22歩から42飛があり成、また31玉なら43桂、21玉、13桂、同歩と13を塞いで31桂成、同玉、42と(銀成)とすれば詰みです。
 そこで玉方も42歩合と捨合で応じます。同飛成なら21玉で逃れようという受けの好手。
 当然攻め方も42同飛不成と連続不成で迫ります。
 31玉に43桂、21玉、13桂、同歩と取らせて打歩詰を解消。
 22歩と打って、12玉に24桂と捨てて、桂の打ち場所を作ります。
 同歩、21歩成、同玉に、31桂成と捌いて、同玉に23桂と打ち換えます。
 21玉に11桂成と香を入手。
 31玉なら41飛成というきれいな手があります。
 このあたりの桂を使った手順は軽快です。
 11同玉となった局面では、捨合させて稼いだ一歩があるので、12歩と打つことが出来ます。
 21玉に23香と打って収束。
 詰上りがちょっと重いのが玉にキズですが、序盤の応酬は見応えがあり、好評をいただきました。


西村章:初手43金が打ちにくく本筋もですが2手目22玉の変化も難しいと思いました。

★22玉の変化、簡単に詰みそうなのですが、ちょっと骨が折れます。

則内誠一郎:2手目22玉で逃れと錯覚する。

★33金の俗手、これしかないのですが、なかなか指しにくい。

山本勝士:初手に対し21玉の変化が24との妙手を含み素晴らしい

★24とがありました。変化にしておくのはもったいない好手(笑)

原田雄二:A:すらすら度3点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均3.00点。」

★本局も満点評価ですが、すらすら度満点は恐れ入りました。

占魚亭:キーとなる一手は5手目ではないのか。

★3手目45飛も強力な紛れですから…。

野々村禎彦:キーはむしろ初手だと思うが。飛不成〜中合の筋と気付けば後はすらすら。

★なるほど初手も…

有吉弘敏:本作だけに数日悩みました。初手の紛れと変化が深すぎる・・。
 収束形は、攻方駒に重複感があります。

竹中健一:収束がもったいない。初手はなかなか難解でした。

★実力者からも初手が難解との感想。
 また共通して収束へのコメント。作者も飛車を捨てる収束に持って行きたかったことでしょう。

有山隆:細かい好手が入ってます。詰上がりもう少しすっきりさせかったか。

★前半が素晴らしいだけに収束が惜しいという声には同感。

片山智之:飛の二連続不成がカッコいいと思いました。

★3手目45飛の紛れがあるので一層引き立ちますね。

山下誠:飛車の不成物。桂を活用した軽いタッチでまとめている。

★4桂を駆使したリズミカルな寄せ。

奥鳥羽生:一歩稼ぎの素晴らしい序

★導入部には好評サクサクでした。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<7回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<7回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
  投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<7回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は7作目です。

⑦ 有山 隆作「銀の玉手箱」
07sura4.png

【作意】12金、同銀、同銀成、同玉、24桂、11玉、12銀、22玉
   23銀成、同玉、32銀引生、13玉、12桂成、同玉、34馬、11玉
   33馬、22金合、同馬、同玉、23金、11玉、21銀成、同玉
   32銀成、11玉、22金まで27手

【正解】
  11手目→32銀引生
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.40、A:7、B:7、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:1

【作者のことば】
 あまりにも易し過ぎるかも知れませんが、解図力幼稚園級の私にはこれぐらいが本当の「すらすら」です。
 狙いの一手などありませんが強いて挙げるならと言うことで、11手目の32銀引生。
 この初形に持って行けば既成手順も許されるか?という甘い考えで投稿しました。


★有山さんは詰パラ誌上の創棋会作品展には何度か登場されていますが、「すらすら解ける20手台」は初参加。
 今回の作品は「銀の玉手箱」というタイトル。
 初形、4枚の銀が正方形に配置されているのが、いかにも箱のように見えます。
 箱の中から何が出てくるか楽しみですね。
 初手は俗ですが、12金と清算するしかなさそうです。
 12同玉に24桂と拠点を築きます。
 21玉や22玉は32銀成で簡単なので、23玉や13玉と三段目にかわしたいところですが、14銀、22玉、32銀上成、11玉、12桂成、同玉、34馬以下で詰み。
 危ないようですが、11玉が最善です。
 12銀と打てば簡単そうですが、23玉、32銀成、14玉、23銀成、同玉、34銀成、13玉と逃げられて捕まりません。
 少し工夫が必要です。
 12銀、22玉のとき、23銀成と捨てるのが好手。
 これは同玉と取るしかありません。
 そこで32銀引不成と41の銀を活用するのが好手順。

<途中図>11手目:32銀引生
07sura4_11t.png

 13玉とかわして凌ぎますが、12桂成と拠点の桂を捌くのが継続の好手。
 同玉の一手に34馬と活用します。この手が利くのが32に銀を運んだ効果。
 11玉と引けば33馬と入って21銀成から32銀成の寄せを見せます。
 22金合と横に利く合駒で抵抗しますが、同馬と切って23金と押さえ、二枚の銀を捌けばミニ煙の詰上りとなりました。


西村章:初手よりスラスラ手が進むが9手目23銀成と捨てるのが少々やり辛かった。

★23銀成がポイント。この手が発見できれば、渋滞するところはありませんね。

山下誠:2三銀成からの銀の捌きがうまく、馬を活用してきれいに煙る。

★34馬とすれば一気呵成に収束です。

有吉弘敏:あまりに既成すぎてしまって・・・。

★ごもっともなご意見。

山本勝士:手順は既成だが構成がうまい

★構成でカバーしたとも言えます。

竹中健一:この収束への入り方を知っていると本当にすらすら解ける!

★解答王は初形でこの収束が見えたのでしょうか?

野々村禎彦:定番収束は問題ないが、単純清算の序と12手目の変同が引っかかる。

★作意は13玉ですが、22玉でも同じ手順で詰みます。
 22玉の方が紛れがあるように感じますが気のせい?

:私だったら、序の清算は入れない。
 作者予想: 松本浩一さん

★この逆算は初形にこだわったものと思います。

片山智之:煙の定番収束ですが、この初形にまで逆算した点に感嘆いたしました。

★初形もセールスポイントですね。

則内誠一郎:好形・好手順。なぜ11手目?

★特に意図はなさそうです。

奥鳥羽生:流れるような手順

★さらさらと手が進む?

白木大輔:すらすら度、好感度、技術力よし。

原田雄二:すらすら度3点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均3.00点。」

★満点評価が出ました!

占魚亭:タイトルからパズル系を想起したが違った。

★タイトルが想起させるものはさまざま。タイトルというのもいいものですね。

中出慶一:4銀配置のミニ煙。題名「銀の玉手箱」に因んで、欲張りの解答者(?)からは、2銀での詰か、銀なしでの詰みを期待しますが・・・

★箱は銀で出来ているが、中身に銀がなかったというのは面白い趣向だったかもしれません。

松本浩一:すらすら度◎ 好感度◎ 表現力◎ 技術力◎
  煙と消える玉手箱の中身。龍が居ないのも物語通り。堪能堪能。

★松本さんも満点評価。
 やはり「玉手箱」から現れたのは「煙」でした。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

詰パラ10月号到着

<詰パラ10月号到着>
 本日は「すらすら解ける20手台」結果発表を休ませていただき、詰パラ10月号の紹介と、創棋会の次回課題についての例題紹介をさせていただきます

■「すらすら解ける20手台」PartⅣ
  *出題 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html
  *結果稿(第一回) → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-293.html

■詰パラ10月号到着
・表紙は角建逸さん。好形作の多い同氏が、26年ぶり2回目の登場というのはちょっと意外ですが、専門フィールドが中編だからなのでしょうか。
 夕刊フジの連載はさぞかし大変なことと思います。
・詰棋校(12P~)。
 小学校:消費税は学生の懐も直撃…。
   期末ではないのですが、骨のある作品とのこと。
 中学校:臨時中学とのダブル開催!
   作家にとっては発表の場が増えるのはありがたいことです。
   難解作は他の月に回したとのことで、配慮が行き届いてますね。
 高校:小と同じく『詰将棋の秋』で力作揃いとのこと。
 短大:何やら持駒の多い作品が2作…。
   太刀岡さんを担当に推挙されたのは石黒さんでしたか。社団戦に看寿賞にと多方面のご活躍に敬意を表します。
 大学:9月末ともなると結構過ごしやすいですね。
   問題が比較的易しめというのは嬉しい?
 大学院:秋の夜長に相応しい長手数の問題!
   院7は簡単だが見たことのない趣向とのこと、何が飛び出すのでしょうか。
 臨時中学校:結構な顔ぶれですね。解いてみようと思わせる図が揃ってます!
・会合作品展(19~21P)。たま研に、四国、九州。いずれも盛会で結構なことです。
  たま研のテーマはスイッチバック。それにしても錚々たるメンバーが参加されたものですね。
  詰四会は最近ご無沙汰です…。
  九州Gは選題の言葉も要チェックです(笑)。
・全詰連の頁(22P~)。書籍部から消費税関連の情報。送料にも影響が出ます。
  新刊紹介は山田渉太編『岳麓』。“編”というのが良心的な内容を表しています。
  タイトルから「たどりきて、未だ山麓」という言葉を思い出しました。升田九段のセリフでしたか。
・半期賞(24P~)。山路さんが中学・高校・大学の3校で受賞。昨年上半期に続く3部門受賞の快挙!
  大学院は相馬康幸さん。まだ4回目なのかと思いました。
  水谷さんは最後の選考。お疲れ様でした。
・短コン募集(31P~)。今年は予想通り9手詰です。年に一度、創作意欲の高まるイベントです(笑)。
  ところでこの時期には例年ネット界で裏短コンが開催されるのですが今年は?
・持駒のある風景(32P~)。将棋ソフト「励棋」の話。
  柿木が普及するまではこのソフトしかなかったのでしたか。
  PCを初購入した頃にカタログを取り寄せた記憶があります…。
・おもちゃ箱だより(34P~)。並べて楽しい軌跡曲詰。これは楽しい趣向作!
・ちえのわ雑文集(36P~)。「長編の普及を願って」。進藤伐斗さんとはどなたのペンネームなのでしょうか?
 「長編は答えを見るだけでも良さが分かる」「長編創作の近道は“はがし趣向”の理解」など肯けるフレーズに溢れた一文でした。
・名局ライブラリー(38P~)。昨年10月号では平成26年の作品が、そして1年経った今月号では平成27年の作品が紹介されています(笑)。時の流れがこのコーナーだけゆっくりと進んでいるような…。
・象棊手引草(38P~)。金子さんの労作。古図式の調査研究には常人の想像を超える根気や情熱が必要だと思います。
・社団戦3日目(46P~)。10勝2敗の好成績で首位をキープ。
  東大いりえのメンバー、管理人が関西の大学将棋部に在籍していた頃の懐かしの顔ぶれ。今でも皆さんお強いのですね。
・サロン(52P~)。沖縄の詰将棋イベント!近ければ参加したいのですが…。
  新ケ江さんの結果報告を楽しみにしています。
・会合案内(53P~)。 8月は会合があちらこちらで。詰工房、香龍会、詰四会、九州Gに創棋会
  今月の創棋会は10月20日(日)の開催です。多くの方のご参加をお待ちしています。
・編集室(104P~)。須藤さんの40肩に関する記載。管理人も、50肩(笑)を左右を一度ずつ経験。いや不便なものです。
  短コンの案内は31Pです(重箱の隅)。
  今月号から本体価格が648円→636円に変わりました。これも消費税の影響ですが、値下げは粋なはからい。


■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。
 思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。奮って投稿ください。
 10月例会で選題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 例題紹介のために、一昨年のブログでも参考にさせていただいた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考を読み直しています。
  ※この論考は「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されました
 この論考で取り上げられている作品についても、自分なりに鑑賞しなおして、紹介させていただきます。
 それ以外にも、手元の詰棋書を眺めていて、面白いと思ったものは随時紹介させていただきます。
 なお湯村さんの論考が契機となり「打歩詰大賞」が創設されました。同大賞の作品群はブログ「借り猫かも」で詳細に紹介されています。
    http://torakamaneko.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-d497.html

 さて、それでは例題紹介です。管理人が面白いと感じた作品をご覧ください。

伊藤看寿作 宝暦5年(1755年) 『将棋図巧』第38番
図巧38

 56から47に脱出路が見えているので23角と打ちます。
 55玉と寄られていきなり打歩詰の局面です。
 取歩駒を発生させるか、攻め方の勢力を弱めるか、方針を決めないといけません。
 35龍と銀を取るのが、攻め方の勢力減少と手駒の補充を図って有力そうですが、それは同角成とされ、56歩、44玉で困ります。
 ここは46銀と捨てるのが好手。

<3手目:46銀>
図巧38_46銀

 同角成と取れば、56歩が打てます。同馬に35龍と銀を取り、45歩合、46銀、同馬、同龍、同歩(44玉には34角成から35角)、66角ときれいに詰みます。
 また同角不成なら、35龍、同角、56歩、44玉に、今度は34角成があります。
 46銀は、まるで57角の成生を打診するような一手ですが、角で取るのはいずれも簡単なので最善は同銀。
 そこで35龍と捨てるのが妙手。

<5手目:35龍>
図巧38_35竜

 取れる駒を取らずに、その駒を動かした跡にタダ捨てをするとは、何と素晴らしい一手でしょう。
 45合は同角成から65飛成があるので同銀の一手。
 これで2手目の局面から、原形のまま24龍が消えました。
 攻め方の勢力が減ったので56歩と打つことが出来ます。
 56歩以下は、44玉に34角成、53玉、52馬で香を1枚入手。
 44玉には取った香を45に捨てるのが絶好の一手。
 同玉は34馬があるので、同と と取るしかありません。
 玉の横っ腹が開いたので、64飛成と攻めの継続を図ります。
 54合は34馬までなので、33玉と逃げる一手ですが、34龍、22玉と追ったとき、23龍と捨てるのが好手。
 同玉に、34馬と引けば、22玉に14桂の跳ね出しが気持ちの良い一手。
 以下、11歩成から33馬と入って詰み。

 46銀から35龍という妙手順で24龍を原形消去して打歩詰を打開する好作。

【詰手順】23角、55玉、46銀、同銀、35龍、同銀、56歩、44玉、
   34角成、53玉、52馬、44玉、45香、同と、64飛成、33玉、
   34龍、22玉、23龍、同玉、34馬、22玉、14桂、21玉、
   11歩成、同玉、33馬、12玉、22馬まで29手詰


小峯秀夫作 近代将棋1962年11月(「古今中編詰将棋名作選」第82番)
小峯秀夫196211

 初手は筋良く12銀としたい形。
 31玉なら、32歩、同玉、23銀成、同桂、22金、42玉、45飛、同桂、43歩、33玉、44角成と手数はかかるが平凡に追って詰むので、同玉と取ります。
 23角成と金を取って、同玉に22金と決め、14玉に74飛で合駒を訊けば、玉は風前の灯火。
 頭に利く駒は同飛から15に打って簡単。桂も26桂があります。
 しかし44角合とされると、同飛、同と となった局面は、打歩詰。
 32角と打っても23歩合、同角、同桂、15歩、同桂と打歩詰は打開できますが、これ以上続きません。

<失敗図:44角合>
小峯秀夫196211_失敗図

この打歩詰を打開するために巧妙な事前工作を行います。
まず22歩と打ちます。
同金なら、同桂成、同玉、23歩、同桂、同角成と清算して15桂で詰み。
32玉も、23角成、同玉、34金、32玉、33金、同玉、34銀打以下の詰み。
31玉と寄るのが最善ですが、53角成と捨て、同歩と取らせておくのが妙手順。
21歩成、同玉に狙いの12銀ですが、同玉のときに72飛成と出来るのが、53角捨ての効果。
42香合のような受けでは、同龍と取られ、以下23角成、同玉、22金、14玉のとき15香と打たれて詰むので、42角合(1図)の一手。

<1図>10手目:42角合
小峯秀夫196211_42角

 42角合を取っても詰まないので、23角成から22金、14玉まで進めて、74飛成と合駒を訊きます。
 これには54角合と受けて、打歩詰に逃れるのが最善の受け。
 何やら失敗図とよく似た雰囲気です。
 失敗図と違うのは42に玉方の角があることです。
 よく見ると42角は遠く15にも利きそうですが、33桂が邪魔しています。
 それに気づけば、もう一息で解けます。
 54同龍と角を取り、同とに25角と捨てるのが好手。
 25同桂と取らせた局面(2図)は42角の利きが15まで通りました

<2図>20手目:25同桂
小峯秀夫196211_25桂

 ここまでくれば簡単です。
 15歩、同角、同銀と清算して、33角から24角成の詰み。

 本作は取歩駒42角を発生させ、その利きを遮断している駒33桂を動かすという、複数の手筋を組み合わせた構想作。

【詰手順】22歩、31玉、53角成、同歩、21歩成、同玉、12銀、同玉、
   72飛成、42角(1図)、23角成、同玉、22金、14玉、74龍、54角
   同龍、同歩、25角、同桂(2図)、15歩、同角、同銀、同玉、
   33角、14玉、24角成まで27手詰


岡本真一郎作 近代将棋1992年5月(塚田賞、『競馬式』第85番)
岡本真一郎85番

 17歩、27玉となると打歩詰。
 そこで26金、17玉、25金と、金を繰り替えます。
 27玉なら63角不成、54歩合、28歩、37玉、67飛、46玉、47歩以下。
 26歩の捨合には18歩、27玉、26金、37玉、67飛、46玉、47歩、45玉、63角成以下。
 16玉が最善ですが、17歩と打って、27玉と逃げます。

<1図>6手目:27玉
岡本真一郎85番_27玉

 ここで63角成とすれば簡単そうに見えます。
 37玉と寄れば、67飛と引き、57歩の捨合の好防にも、38金、46玉と追って、打歩詰になりますが、35角と捨てるのが好手で、同歩に47歩で詰みます。
 しかし、63角成には54歩と捨合するのが受けの妙手。54同馬と取らされてしまうと、37玉、67飛から38金、46玉(失敗図)まで進んで、これは打歩詰。

<失敗図>46玉
岡本真一郎85番失敗図

 54歩合という好防に対応するために1図では63角不成とするのが好手。
 これなら54歩合も同角不成と取れます。
 37玉、67飛、57歩、38金、46玉まで進めると、失敗図の54馬が角になっていますから、今度は35角捨てが利いて、同歩に47歩が打てます。
 しかしこれでは終わりません。
 54歩、同角不成のとき、45桂と跳ねる妙手があるのです。
 同角とタダで取れますが、37玉、67飛、57歩、38金、46玉と進み、47歩が打てるものの、45玉と角を取られ、37桂、44玉、54金と追えるのですが、桂跳ねの効果で33玉と脱出されてしまいます。
 そこで取らずに、28歩、37玉、67飛と追いますが、平凡な57歩合は38金、46玉、47歩、36玉、26金まで。
 67飛には57桂不成と移動合するのが、アクロバティックな受けの妙手。

<2図>14手目:57桂不成
岡本真一郎85番_57桂

 同飛とは取れないので38金、46玉と進めますが、45の桂が動いたので47歩は打歩詰。
 もちろん57桂成なら47歩と打てますから不成が絶対。
 57桂不成は、47への利きを無くすとともに、54角の利きを通して、打歩詰に誘致するという一石二鳥の妙手防でした。
 しかしここからは学習済みの好手筋があります。
 35角とすてれば同歩に47歩が打てます。
 55玉には65飛と活用して、44玉に43角成までの詰み。

 54歩の打診中合と、桂馬の移動合、移動不成中合という妙技が飛び出す、素晴らしい作品で、塚田賞を獲得されました。

【詰手順】26金、17玉、25金、16玉、17歩、27玉(1図)、63角不成、54歩
   同角不成、45桂、28歩、37玉、67飛、57桂不成(2図)、38金、46玉、
   35角、同歩、47歩、55玉、65飛、44玉、43角成まで23手詰


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上


「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<6回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<6回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<6回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は6作目です。

⑥ 片山智之作
06sura4.png

【作意】83香成、同玉、73金、同玉、62銀生、82玉、84龍、91玉、
   93龍、61玉、71銀成、同玉、73龍、61玉、52銀成、同玉、
   42金、同玉、31飛成、同玉、33龍、21玉、13桂、同馬、
   32角成、12玉、24桂、同馬、22馬まで29手詰

【正解】
  5手目→62銀生
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.20、A:5、B:8、C:2、誤解:1、無解:1、無評価:0 

【作者のことば】
私は、創作の条件として、作意手順に一間龍が登場することを最重要条件としています。本作では、一間龍が4回登場します。
見どころは、①一間龍の登場、②初形からは想像も出来ない意表の終形、③サクサク解ける抜群の解後感です。

★片山さんは「すらすら解ける20手台」初登場。また創棋会の作品展も初参加です。
 自己紹介をお願いしたところ、次のようなメッセージをいただきました。

『この度、このような大舞台で作品を発表する機会を得ましたのは、まるで夢のようで、大変緊張しております。
 数多くの著名作家の皆さまが作品発表をなさる中で、「私では役不足では?」とも思いましたが、せっかくの機会ですので、頑張りたいと思います。
 自分の作風はと言うと、軽快に捌く作品が多いように思います。
 また、終形の簡素美も、自作のこだわりの一つです。
 今後とも、よろしくお願い申し上げます。』

 さて本作、初形、左半分は無防備玉。
 右側の飛車角をどうやって活用するかと考えれば、初手は83香成しかありません。
 同玉の一手に47角が良さそうですが12馬の利きに56歩と合されて詰みません。
 82金にも惹かれますが、同玉、84龍、83金で逃れ。
 83同玉には73金と捨てるのが攻めをつなぐ一手。
 93玉と逃げれば92銀成から94龍と回って詰むので、73金は同玉と応じます。
 64龍では82玉で続きませんし、72銀成も83玉と戻られて手がありません。
 ここで62銀生と入るのが狙いの一手です。

<途中図>5手目:62銀生
06sura4_5t.png

 62銀生を同玉と取ると、64龍、63銀合、72銀左成、51玉、53龍で詰みます。
 83玉と逃げれば、72銀右生、93玉、92銀成、同玉、94龍、93金、83銀成、81玉に、36角と引く手があり、45歩、同角、同桂、82歩で、手数はかかりますが詰みます。
 62銀生には82玉が最善の応手。
 84龍と龍を活用して筋に入った感じです。
 83金合なら73銀成、91玉に92銀成と捨てる好手順がありますから、91玉と逃げます。
 93龍と入って一間龍の形になりました。
 81玉には71銀成から73龍。
 61玉と逃げるしかありませんが、52銀から42金と捨て、31飛成が決め手の大駒捨て。
 31同玉に33龍と回れば、収束は間近。
 21玉に32角成は11玉で逃れるので、13桂と捨てておくのが上手い手。
 11玉なら31龍、21合、23桂があるので、同馬と取りますが、そこで32角成とすれば12玉の一手。
 これで24桂がトドメの一手で、同馬に22馬まで、キレイな詰め上がりとなりました。


作者:本作は終形での不動駒はゼロ。また、初形とは対照的に、終形は簡素に仕上げたつもりなのですが、いかがでしょうか…。

★「すらすら解ける20手台」は気軽に楽しめるネット作品展です。
 企画に相応しい作品を投稿いただきありがとうございました。
 多くの方から好評をいただき、狙いは理解いただけたものと思います。

原田雄二:すらすら度2点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均2.75点。」

松本浩一:すらすら度◎ 好感度〇 表現力〇 技術力◎
  応手が少々面倒に感じましたが、解後の爽快感が良いです。

★お二人とも技術力を評価されました。

則内誠一郎:掴み所がないため解きにくい。

★方針を立てるのにちょっと時間がかかりますね。

占魚亭:5手目が決まれば後はスラスラ。

★62銀生が序盤のポイントです。

:頭10手ぐらいを抜けたら、すらすら解けた。
 作者予想: 三輪勝昭さん

★導入は少し考えさせられます。

西村章:右辺の駒がおいでおいでしているのがヒントになり5手目62銀生を発見。

★62銀生が玉を右辺へ追い込むギヤチェンジの一手。

山本勝士:逆算法の見本

★ベテランの慧眼。

野々村禎彦:握り詰によくある流し素麺式の手順と気付けばすらすらだが、結構悩んだ。

★流し素麺は言いえて妙。

有吉弘敏:煙の基本形として、使われてきた追い方で、中編のテーマにはなじまないと思う。

★一局を支える手が欲しいところですね。

奥鳥羽生:煙詰のような手順でほぼ煙詰

竹中健一:駒数増やして煙るならいいけど最後がもったいないかな。

中出慶一: 煙常套手段の手順で捌く。惜しむらくはミニ煙にしてほしい。

★やはりもう一枚消して煙らせたいですね。

山下誠:龍と銀の協力でやや不規則に横に追う。詰め上がりは龍と馬できれい。

★詰上りの印象は悪くありませんね。

有山隆:手順は微妙にホネがある。綺麗に消えますね。

★軽い変化紛れがあって単調ではありません。
 駒がよく消えるので、解後感は悪くないですね。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
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  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<5回目>


「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<5回目>

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 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
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■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<5回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
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    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は5作目です。

⑤ 松本浩一作
05sura4.png

【作意】21と、同玉、31と、11玉、21と、同玉、61龍、同金、
   51龍、同金、65馬、11玉、21馬、同玉、65馬、11玉、
   21馬、同玉、32香成、11玉、22成香迄 21手

【正解】
  7手目→61龍
  手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.27、A:5、B:9、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:1 

【作者のことば】
  狙いの一手は19手目32香成。前の手は全部下準備です。
  次点で7手目61龍。先に51龍だと詰まなくするのに少々苦労しました。

★松本さんは「すらすら解ける20手台」に初登場。創棋会作品展も初参加です。
 詰パラでは使用駒角2枚と歩18枚の煙詰「礫田楽」や使用駒飛2枚と歩18枚の煙詰「雁擬(がんもどき)」を発表されている実力者です。
 自己紹介をお願いしたところ、次のようなメッセージをいただきました。

『初めまして。皆様の作品を一部ですが何とか鑑賞しております。
 作り始めて数年経ってもまともに構想作が出来ない腕前ですが、今回はその分、すらすら解ける作品になれたかと思います。
 宜しく御願致します。』

 さて本作、一見して狙いが見えてきたのではないでしょうか?
 そうです、大駒を捌いて39香を世に出そうというのが狙いです。
 となれば、まず41と31のと金を捌いていきます。
 21と、同玉に31と と進めます。
 同玉なら16馬と開き王手し、33歩合には同香、同銀、32歩で同逃げても56の龍が働いて、簡単です。33桂合も同様に進めて43桂があります。
 31とには11玉とかわしますが、21と と捨てます。
 ここで51龍と行きたくなりますが、31歩合とされると、同龍と切るしかなく、同玉に16馬としても33歩や35歩で詰みません。
 4手目に31同玉なら56龍の応援があって詰んだのですが、今度はダメです。
 正解は61龍と突っ込みます。

<途中図>7手目:61龍
05sura4_7t.png

 61龍に31歩合なら、同龍、同玉、51龍、41合、32歩で簡単。これは同金の一手。
 そこで51龍と飛び込むのが豪快な一手。31合は65馬があるので、これも同金の一手。
 馬の通り道を邪魔していた、65と56の龍が二枚とも消えたので、65馬と飛び出します。
 11玉とかわしたとき、55馬と寄るのは33桂合が好防で逃れます。
 11玉には21馬と捨て、同玉に2枚目の馬を65馬と働かせれば、狙いの39香の利きが通りました。
 11玉には再度21馬と捨て、大駒がすべて消えますが、同玉に32香成から22成香までの詰み。
 狙いがわかった瞬間に大駒の4連捨てが見えた方が多かったのではないでしょうか。
 手順はすらすらですが、解いて爽快な一局でした。


作者:すらすら度☆ 好感度△ 表現力△ 技術力△
  Aとは言い難いが大会の条件上Cにはし難い作品を目指しました。
  楽しんで貰えれば幸です。

★C評価は僅か1名でした。解答者には十分楽しんでもらえたと思います。

占魚亭:次から次へと捨てて気持ちいい。

★気前よくどんどん捨てます。

山下誠:3九の香を世に出すまで、龍・馬4枚が次々に飛び込むのは痛快。

★香を働かすために大駒4枚をすべて捨てるのは気持ちいい。

有吉弘敏:これもすらすら。

有山隆:すらすら度は最強。

★捨てる駒も最強の大駒4枚。

則内誠一郎:大駒を並べた作図センスが良い。

★龍馬が斜め一線に並んだ初形はキレイですね。

奥鳥羽生:龍王手の順序に技あり

★57の龍から動かすと詰みません。当然ですが上手く処理されています。

竹中健一:さわやかに全部捨てるのが分かりやすくて良いです!

★明快さに拍手!

西村章:龍馬4枚を消す順はすぐに見えました。ただ57歩配置の意味がよく分かりませんでした。

野々村禎彦:単純邪魔駒消去だが大駒全捨てなら満足。中合回避の57歩配置は少々辛いが。

★11手目65馬に54歩と捨合されると、同馬、11玉、44馬、33桂(歩)合、12歩という順で変化同手数となり、また手順中33合を同馬と切ってから12歩とする別詰もあることから、この変化を嫌われて配置されたものです。
 管理人は、54歩合は同馬、11玉、21馬となるので無駄合と思ったのですが、作者としてはグレーなものは排除されるというお考えのようです。 

白木大輔:すらすら度、好感度、技術力よし。

原田雄二:B:すらすら度3点、好感度2点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.25点。」

★すらすら度は満点でした。

山本勝士:作意が見え見え

★そうなんですが…。

:初形で狙いが分かる親切設計。
 作者予想: 野々村禎彦さん

★見えているのが良い、というご意見も。

片山智之:大駒の連続捨てに、豪快な作風を感じました。

★大駒全捨てで表現されたところが本作の価値。

中出慶一: 20作中一番易しくて単純ながら、龍龍馬馬と連続捨てて香を表舞台への出し方が面白い。「すらすら度抜群」の手順にすら好感を持つ。

★シンプル イズ ベスト といったところでしょうか。


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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<4回目>

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☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
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■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<4回目>
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 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
 ★出題は以下のURLを参照下さい。
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 出題順に結果発表を行っています。今日は4作目です。

④  野曽原直之作
04sura4.png

【作意】34角、24玉、35金、同玉、45金上、24玉、35金、同玉、
   45金寄、24玉、35金、同玉、45金、24玉、26飛、同桂、25歩、33玉、
   43角成、同玉、53歩成、33玉、34歩、23玉、13香成まで25手詰

【正解】
  9手目→45金寄
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.44、A:8、B:7、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:0 


★団子状態の金4枚が意味ありげな配置。
 12のと金を取られてしまうと手も足も出ないので、初手34角は絶対。
 24玉と上がられていきなり打歩詰の局面。
 どうやって打開するか。
 攻め方の包囲網が強力すぎるので、これを減らすのが有力。
 44金を動かして33への利きを無くせば25歩が打てるということがわかりますので、金を捌いてゆきます。
 まず35金と捨てます。
 同玉には45金上で66飛の横利きを通します。
 24玉で、また打歩詰の局面。もう一度35金と捨てます。
 ここで45金と引けば、24玉に25歩と打てるのですが、33玉で後続手段がありません。
 9手目は45金寄と、55の金を捌くのが正解。

<途中図>9手目:45金寄
04sura4_9t.png

 5筋の2枚の金を捌いたので57香の利きが通りました。
 これで24玉に、もう一度35金と捨て、45金と引けば、今度こそ25歩が打てるというわけです。
 しかし、25歩を打つ前に大事な一手があります。
 26飛と捨てるのです。なぜ飛車を捨てないといけないのか、その意味は後で分かります。
 同桂と取らせて、25歩と打ちます。
 33玉には43角成と捨て、同玉に53歩成とします。
 これが出来るのが5筋の金を消去した効果。
 33玉に最後の歩を34に打ち、23玉に13香成まで。
 最後まで進めてやっと飛車捨ての意味が分かりました。
 飛車を捨てるタイミングも25歩を打つ直前しかありません。

 金の消去がパズル的
 大駒も二枚とも消して、解後感も良い一局。

則内誠一郎:ネタバレの金4枚が美しく光る。

★初形の金4枚が捨ててくれと言ってますね。

山下誠:飛車と香車の利きを通すために金を押し売る、その作業が楽しい。

★金消去の目的は明快。

:邪魔な金を消す。消す順序が明快なのが良い。
 作者予想: 中出慶一さん

★消去の順番もロジカルです。

占魚亭:凝り形を解す、楽しいパズル。

★煩雑さとは縁遠いシンプルで楽しいパズル。

西村章:ダンゴ金がスラスラほぐれていき最後は大駒2枚も消えて感度は良好。

★どんどん駒が消えるのは爽快。

有吉弘敏:狙いが明快。文字通りすらすらで主旨に合ってます。

★このわかりやすさが何とも言えません。

竹中健一:これは楽しくて良いですね!すらすらにピッタリな気がします。

★今回の掘り出し物の一作。

山本勝士:ゴチャゴチャしすぎる

★回りくどさを楽しむのも詰将棋ならではの面白さと思いますが…。

中出慶一: 3金を捨て、残した1金を活躍させる。

奥鳥羽生:リズム良く金捨てを続けるが、さすがに4枚目は捨てられない(笑)

★捨て過ぎに注意(笑)

有山隆:作品価値としては上位でしょうけど、やや難しいかな。

★構想に気づくスピードで難易度が分かれる?

片山智之:15手目の飛車捨てが強烈で、しびれました。

★26への飛車捨ては絶妙のタイミング。本作の解後感を良くしています。

原田雄二:すらすら度3点、好感度3点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.50点。」

松本浩一:すらすら度◎ 好感度◎ 表現力◎ 技術力〇
   香筋の為に金を捨てる順番の妙。

★すらすら度と好感度が高評価なのは同感です。

白木大輔:すらすら度、好感度、技術力よし。

野々村禎彦:後々まで読んでもう1枚捨てた後はすらすら。これを高評価するのがこの企画。

★A評価8名と、好評でした。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<3回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<3回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<3回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は3作目です。

③ 西村 章作
03sura4.png

【作意】22角、同玉、52龍、32桂、同龍、同玉、42歩成、33玉、
   43と、22玉、32と、同玉、54角、33玉、43角成、22玉、
   34桂、12玉、21馬、同玉、33桂、32玉、42飛成まで23手詰

【正解】
  8手目→32桂
  手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.29、A:4、B:10、C:0、誤解:0、無解:2、無評価:1 

★端正な実戦形。
 清楚に感じられるのは、使用駒に金銀がないからでしょうか。
 上部脱出を食い止めるべく42角や15角では34玉と立たれて困ります。
 34玉とされても詰む手を考えれば22角という手が浮かぶまでそう時間はかからなかったと思います。
 22角に34玉なら44角成があります。24玉も64龍、34歩、同龍、同玉、44角成、24玉、42角、33桂打、35馬、14玉、15歩、同玉、25馬までピッタリの詰み。
 22同玉が最善ですが、52龍と活用します。
 32歩合と節約するのは、31角、同玉、42歩成という定番の攻めがあり、31角に33玉も42角成から54龍で詰み。
 62龍には32桂合と受けます。これなら31角、33玉、42角成、34玉、54龍に44歩合が利くので詰みません。

<途中図>4手目:32桂合
03sura4_4t.png

 31角がダメなら同龍と切るしかありません。
 32同玉に42歩成とすると、細いながらも攻めがつながりそうです。
 42歩成にはいったん33玉とするのが最長の受け。
 これには43と と引きます。34玉なら44と、24玉、15角、14玉、26桂まで。
 22玉と引けば32との押し売り。12玉には22とから42飛成があります。
 32同玉に54角と巨砲を据えれば、22玉には42飛成までなのですが、ここでもいったん33玉と立つのがしぶとい受け。
 43角成とすれば、24玉は25飛から26桂(16桂から25馬もある)なので、22玉と引きます。
 しかしここまでくれば粘りようがありません。
 34桂と打ち、12玉に21馬と切るのが決め手で、同玉に33桂と打ってどこに逃げても飛成までの詰み。


西村章:とっつき易い実戦型がどう評価されるか楽しみです。

原田雄二:「すらすら度3点、好感度3点、表現力3点、技術力2点。相加平均2.75点。」

★4項目中3つに3点と高評価。

松本浩一:すらすら度〇 好感度〇 表現力〇 技術力◎
  桂さえ無ければとの嫌らしい合駒。

★お二人の評価はすれ違いました。

山本勝士:技術と表現に構成美あり

★貧乏図式に仕上げたところも「構成」の良さでしょうか。

中出慶一:4手目の合駒種が「44に利かす駒であること」と読みを必要とするパズルになっています。 

★32の合駒読みが考え処ですが、煩雑さはありません。

則内誠一郎:中段へ逃がさない攻め方が巧い。

★4段目に逃げる変化がときどき出てきますが、金気がなくてもピッタリ詰むのは好感が持てます。

: 桂合されたところで手が止まった。
 作者予想: 吉松智明さん

★「22玉・42飛成」の一間龍の形が見えれば一気呵成に進むのですが。

占魚亭:43歩を消去するまでの流れが好き。

奥鳥羽生:6手かけてゆっくり43歩消去。

★43歩がなかったら22角から42飛成で簡単。しかしこの初形から、43歩消去が思い浮かぶのは練達の士?

山下誠:桂合がちょっとした受け。3三玉と一旦逃げる繰り返しもよい。

★42歩成に33玉、54角にも33玉とかわして、巧みに延命。ちょっとしたリフレインが心地よいですね。

竹中健一:収束なんとかならないかな?もったいない気がします。

★21馬と桂を取ってからの手順は、そこまでの流れから一転して、やや実戦的。駒を捨てて締めくくることが出来れば良かったのですが。

片山智之:収束がビシッと決まっていて、カッコいいと思いました。

★解答者の受け止め方はさまざまです。

有吉弘敏:少し詰めにくかったです。本作も好手が欲しいです。

★一見して詰み筋が見えないところが、詰めにくさにつながったのでしょうか。

有山隆:形も手順も自然な感じで快い。

★作為を感じさせない形と手順。

野々村禎彦:意外と狭いと気付いて4手目変化を読んだら終了だが、簡素な実戦型で悪くない。

★C評価がゼロで、多くの方が解後感は悪くないと受け止められたものと思います。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<2回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<2回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。

■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<2回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行います。今日は2作目の結果発表です。

② 金少桂作
02sura4.png

【作意】52馬、71玉、61馬、82玉、72馬、同玉、61銀、82玉、
    73桂成、同金、71銀、同玉、62銀、同玉、52角成、71玉、
    62銀、82玉、73銀成、同桂、72金、92玉、82金打まで23手

【正解】
  13手目→62銀
  手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.93、A:3、B:8、C:4、誤解:0、無解:2、無評価:0

【作者のことば】
 高校生のときの実戦譜から得た図です。
   https://shogipic.jp/v/Sah
    (先後反転)
 ここから▲47金、△同歩成と進めた局面が本作。
 実戦は読み切れなかったので▲82銀と指しました。
 ▲82銀に△71金と受けた局面も詰将棋(13手詰)ですが、実戦ではこれすら詰ませられませんでした。
 詰将棋とわかって出題されたら解けなくもないのに実戦だと見えないものです。

★きれいな囲い図式です。
 実戦でこの局面になったら、果たして詰めることが出来るかどうか。
 角と馬で玉に迫り、持駒は銀3枚、おまけに質駒の銀もある。
 しかしトドメの駒である金がないので、詰み筋がひと目では浮かびません。
 詰将棋的には、51馬という手が浮かびます。
 同玉、52銀、62玉、61銀成までという読みですが、52銀に42玉で続きません。
 初手は平凡ですが52馬と寄ります。71玉にも61馬と入るしかありませんが、82玉と矢倉に入城。
 ここで質駒の銀を取りたいところです。同桂なら72馬と金を取り、同玉に61銀と打てば詰みます。しかし同金(寄でも上でも)と取られると、71銀に92玉と逃げられて、金がないので、これ以上の追撃は無理です。
 82玉には、そこで72馬と切って金を入手するのが正しい寄せ方。
 92玉なら93桂成と捨てる好手筋があり、同玉、94歩、同玉、85金、93玉、94銀で詰みますので、同玉と取る一手です。
 61銀と拠点を築き、82玉とかわしたとき、71銀と打ちたくなりますが、今度は92玉と寄られて逃れ。82玉に72金から93桂成も筋ですが、同玉、94歩、84玉で続きません。
 82玉のときに73桂成と質駒の銀を取るのが絶好のタイミングです。
 73同玉なら、82銀、同玉、71銀と銀の連捨てで、73玉に82銀打、84玉、85金までピッタリの詰み。
 73同桂は72金や71銀で簡単ですから、73同金と頑張ります。
 ここで71銀から62銀と捨てるのが好手順。

<途中図>13手目:62銀
02sura4_13t.png

 これは同玉と応じるしかありません。
 52角成、71玉に、もう一度62銀と打てば詰みはもうすぐです。
 82玉に73銀と狙いの金を入手。
 ここで作意は同桂ですが、同玉でも72金から同手数駒余らずになる変同が少し嫌われました。
 良くも悪くも実戦的に寄せていくのですが、銀捨てや変化の93桂成に詰将棋らしさがちょっぴり感じられる一局でした。


有山隆:スマホ詰パラでよく見る囲い図式ですね。中盤は結構手が広く、やや難しかったです。

★銀を取るタイミングがポイントの一つだったでしょうか。

西村章:実戦からの取材らしいがこれを詰まされた後手はどうして矢倉に入城しなかったのかと反省したでしょう。

★実戦は別の進行をたどったようですが、感想戦ではどうだったのでしょうか?

則内誠一郎:これを実戦で読み切るのは大変。

★正解のある詰将棋と、安全に寄せても勝てる実戦との違いは大きい。

占魚亭:やさしい矢倉崩し。

★銀で攻略する手筋は実戦にも応用範囲が広い。

山本勝士:実戦型矢倉なので右にすべし

★相振り飛車だったので、こうなっていたのですが、出題するなら左右反転はありだったでしょうか。

竹中健一:これは実戦からかな?相振り飛車?実戦でもすらすら解けたでしょうか?

★相振り飛車はご明察。実戦の顛末は、作者のことばを参照下さい。

中出慶一:実戦的手順の中に、銀を取るタイミングの9手目、銀を控えて打つ13手目の手はきらりと光る好手です。

★詰将棋的な一面も併せ持った作品です。

片山智之:21手目に余詰があるようですので、手数の長い方(25手詰)を解答しておきました。実戦でしっかり読み切る鍛錬になりそうな作品だと思いました。

★19手目73銀成を同桂が作意ですが、同玉と取ると、72金、84玉、85金まで23手駒余らずの変化同手数。この手順中72金で63金とする手もあり、これを余詰とされても仕方のないところ。

野々村禎彦:序4手不要。それで20手を切るなら不適切問題。収束変同放置も感心しない。

★きびしいご意見ですが、ごもっともなコメントでもあります。

有吉弘敏:駒取りがあるので、若干考えました。作意に好手が欲しいですね。

★矢倉城の金銀3枚は全部取ってしまいました(笑)

山下誠:金銀の物量に物を言わせて力で押し切ってしまう。

★兵糧攻めではなく力攻めでした。

原田雄二:「すらすら度3点、好感度2点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.25点。」

松本浩一:すらすら度◎ 好感度◎ 表現力〇 技術力〇
  実戦型で実戦的解法ですらすら。

★お二人とも「すらすら度」は高評価で一致。

: まさか……あれを……そのまま?
 作者予想: 金少桂さん

★ご名答!実戦譜の存在、どこかでご存知だったのでしょうか?

奥鳥羽生:「実戦形」詰将棋ではなく、これぞ正しく「実戦」詰将棋

★寄せの教材に使えそう。


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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<1回目>

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☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
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 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
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 それでは今日から出題順に結果発表を行ってまいります。

① RINTARO作
01sura4.png

【作意】24桂、11玉、12歩、同角、同桂成、同玉、34角、23銀
    24桂、22玉、32金、同銀、同桂成、同玉、43銀、41玉、
    42歩、31玉、32歩、22玉、23歩、11玉、12歩、同玉、
    24桂、11玉、22歩成、同玉、12角成まで29手詰

【正解】
  8手目→23銀
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.18、A:5、B:10、C:2、誤解:0、無解:0、無評価:0 

★トップバッターはRINTAROさんの作品。
 RINTAROさんは昨年に続いての登場です。
 右上3×3に収まった初形に好感が持てます。
 持駒は9枚と多いものの、金桂歩の三種類ですから、迷うところは少ないと思われます。
 初手も24桂しかないので、考えやすかったのではないでしょうか。
 24桂から12で清算して角を入手。
 上部脱出を防いで34角はこの一手。
 23に合駒を打つのは24桂で簡単なので、23銀と上がって移動合するのが受けの好手。

<途中図>8手目→23銀
01sura4_8t.png

 攻めを継続するには24桂と打つしかありません。
 22玉と寄ったとき、12金と打つのは31玉で切れてしまいます。
 ここは一枚しかない金を手放すのは惜しいのですが32金と打ちます。
 これ以外は手が続きません。
 32金は同銀の一手。
 32で清算したところで、有力に見えるのは、44桂、23銀、43銀です。
 44桂には42玉と寄るのがしぶとい受けで、52桂成、31玉、32歩、同玉、23銀、31玉で打歩詰。
 23銀は、42玉でも41玉でも、ちょっと捕まりません。
 正解は43銀です。
 これには41玉と引くのが最長となる逃げ方ですが、42歩、32歩、23歩と連打し、11玉に12歩と最後の一歩を打ち捨て、同玉に24桂で拠点を築きます。
 11玉と逃げたところで22歩成と成り捨てるのが決め手。
 どのように応じても12角(桂)成までの詰みとなります。
 好形の無仕掛図から、すらすら解ける、幕開けに相応しい一局でした。


有山隆:無仕掛なのにちゃんと「すらすら」になってますね。

★無仕掛というと、大駒を打って合駒して、というような読みの必要な作品が多いという印象ですが、本局は易しかったと思います。

西村章:これ以上ない程のスラスラ手順だし初形無仕掛というのも評価できると思います。

★「初形無仕掛+すらすら」を評価したいというのは同感です。

小池正浩:評価はすらすら度を重視しました。
  これぞすらすら。8・15・16手目の選択でやや考えましたが、解く爽快感を味わうことができました。
  歩4枚で解き進め、「持駒が足りない…」と思ってしまったのは内緒です(笑)

★「詰めれば快感」。これは赤羽守さんの「信濃路」にサインと一緒に書かれている言葉。
 気持ち良く解ければ気分は爽快です。

則内誠一郎:15手目44桂と思い込んで悩む。

★ここが唯一の紛れでしょうか。

中出慶一:よくもこのような簡素形で中編が残っていたのが不思議ですが、手順の後半が絶連で平凡なのが気になる

★発見の産物?

白木大輔:すらすら度よし。2三歩~2二歩成で詰む。すごい手順

★打った駒を捨てるのは味が良い。

竹中健一:確かにすらすら解けますが、後半は冴えない。

★後半は評価の分かれるところ。

山下誠:歩の四連打でリズムがとぎれず、気持ちよく詰め上がる。

片山智之:歩の四連続パンチがとても印象に残りました。

★歩の連打は変化を読まされると面倒ですが、本局はこの一手の応手が続くので、そこにリズム感が生まれます。

山本勝士:絶対手なれど気持ちよし

★迷うところがない一局ですが、渋滞することなく目的地に到着したドライブのような感じ。

有吉弘敏:すらすらです。何かポイントが欲しかったですね。

野々村禎彦:評価ポイントが移動合と15手目の二択だけでは苦しい。単純清算2回も辛い。

★詰将棋には攻め方の好手が一手ほしいということですね。

: すらすら解けるけど、手順が平凡。
 作者予想: 片山智之さん

★ぬさんは作者予想もしてくれました。

松本浩一:すらすら度◎ 好感度◎ 表現力〇 技術力〇
 手駒が多いが解り易い、好いすらすら感の作品。

★松本さんは、すらすら度、好感度、表現力、技術力に〇や◎で評価してくれました。

原田雄二:すらすら度3点、好感度3点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.50点。

★原田さんも解けた作品にこのような評点をつけてくれました。本作はすらすら度と好感度が満点ということでした。

占魚亭:トップに相応しいスラスラ作品。楽しかった。

奥鳥羽生:すらすら度は今回の№1

★作品展の主旨に適った一局でした。


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締切迫る!ネット作品展「すらすら解ける20手台partⅣ」解答締切は9月19日

締切迫る!ネット作品展「すらすら解ける20手台partⅣ」
 解答締切は9月19日


★☆★ネット作品展解答募集中★☆★
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅣ、おかげさまで20作と多数の作品が揃いました。
 投稿下さった作家の皆様、ありがとうございました。
 今回出題させていただいた作品は、次の20名の方々から投稿いただいたものです。
 あらためて感謝申し上げます。
   有吉弘敏、有山隆、石川和彦、片山智之、kisy一族、則内誠一郎、中出慶一、金少桂、
   西村章、ぬ、野曽原直之、野々村禎彦、廣瀬崇幹、松田圭市、松本浩一、三輪勝昭、
   RINTARO、山路大輔、山本勝士、吉松智明
    (敬称略、作品順ではありません)。

 文字通り「すらすら解ける」作品が揃っていますので、多くの方からの解答をお待ちしています。
 短評は原則としてすべて掲載させていただく予定です。
 また解答者の中から若干名に呈賞の予定です。
 1問でも解けた方、遠慮なさらずに解答をお願いします。
 20手台の作品20作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。
 暗算で解けるもの、筋に入れば一気に詰ませることのできるもの、きれいな手順のものなど、解けば気持ちの良い作品が揃っていますので、多くの皆さんからの解答をお待ちしています。

◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
解答締切:9/19(木)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
  ※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、さまざまな角度からのコメントをお願いします。
   長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★出題は以下のURLを参照下さい。
  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面: http://firestorage.jp/download/bf454d36ef822e9b5a1dc12ef3dfaa47b5bcf9fc

解答用紙: http://firestorage.jp/download/82b5e1c81412be0499c3e71cc737a0a0852e8dac

パスワードはいずれも「sura2019」です。

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。
 思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。奮って投稿ください。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

例題紹介
 例題紹介のために、一昨年のブログでも参考にさせていただいた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考を読み直しています。
  ※この論考は「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されました。
 この論考で取り上げられている作品についても、自分なりに鑑賞しなおして、紹介させていただきます。
 それ以外にも、手元の詰棋書を眺めていて、面白いと思ったものは随時紹介させていただきます。
 なお湯村さんの論考が契機となり「打歩詰大賞」が創設されました。同大賞の作品群はブログ「借り猫かも」で詳細に紹介されています。
   http://torakamaneko.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-d497.html

 さて、それでは例題紹介です。管理人が面白いと感じた作品をご覧ください。


三代伊藤宗看作 享保19年(1734年) 「無双」第44番
無双44

 手広い局面ですが、初手は桂を打つのが良さそうです。
 47桂と打てば、66玉には、96飛の好手があり、同銀に76角成から58龍まで。
 64玉と引く一手に、67龍とすれば、75玉には65角成がありますから、53玉と応じます。
 53歩が消えたので、31角成と金を取るのが絶好の一手。
 43玉と逃げるしかありませんが、63龍、34玉に35金がうまい手で、同と、33龍、25玉、35龍、14玉と追い込んでいきます。
 しかし26桂、同香まで進めてみると、35龍が強すぎて打歩詰。(失敗図)

<失敗図:26同香>
無双44_失敗図

 ここまで進めると打開は困難。
 序盤に戻って、5手目に絶妙の一手がありました。
 64龍と捨てるのです。

<1図>5手目:64龍
無双44_64竜

 67龍から53玉と進めたばかりなのに、いきなり歩頭に龍をタダで捨てるのは、絶妙の一手。
 同玉と取られると、意味がないようですが、今度は31角成と金を取る手があります。
 53香合のような受けなら、65金、73玉、93飛成、62玉に、61角成から63龍があります。
 53金合なら、同馬、同玉、54金、42玉に、32金から91飛成です。
 また64龍に43玉と逃げるのは、33角成、52玉に54龍から43馬で詰みます。
 64同歩と応じるのが最善ですが、そこで93飛不成が狙いの一手。

<2図>7手目:93飛不成
無双44_93飛生

 今度は龍ではなく生飛車で玉を追います。
 34玉には、35金、同と と取らせて、33飛不成
 25玉にも、35飛不成と、連続不成で迫ります。
 45玉がちょっと心配ですが、35飛成とし、54玉、46桂、63玉、33龍で詰みます。
 14玉に、26桂、同香と進めると、失敗図とは違って35が龍ではなく生飛車ですから、15歩が打てるというわけです。
 24玉には、42馬と引き、13玉に軽く14歩と突き出せば、同玉に15飛までの詰み。

 打歩詰を打開するために龍を飛車に置き換える(勢力を弱める)のですが、そのために龍を歩頭に捨てるという豪快な一手が飛び出す、実に素晴らしい作品です。

【詰手順】47桂、64玉、67龍、53玉、64龍(1図)、同歩、31角成、43玉、
   93飛不成(2図)、34玉、35金、同と、33飛不成、25玉、35飛不成、14玉、
   26桂、同香、15歩、24玉、42馬、13玉、14歩、同玉、15飛まで25手詰


若島正作 近代将棋1986年3月(「盤上のファンタジア」第70番)
若島ファンタ70

 1筋に玉を呼んで13龍と攻めたい形。
 たとえば26歩、14玉、15歩、同玉、13龍となれば詰みます。しかし26歩には36玉で詰みません。
 そこで55飛成としてみます。
 35歩合なら、26歩、14玉(36玉には45龍)、15歩以下簡単なので、単に14玉と逃げますが、15飛と捨て、同玉に37馬と迫ります。
 25玉とかわす一手に、26歩、14玉、36馬、15玉、13龍、14歩合(次図)となっては、打歩詰となって失敗。

<失敗図:14歩合まで>
若島ファンタ70_失敗図

 この図で13龍が生飛車だったら25馬の妙手があり、同歩、16歩、24玉、33飛成という詰み筋があるのですが、変化や紛れのある中で、そう簡単にその順には思い至ることができません。
 作意はその順を実現するため、初手55飛不成とし、14玉のとき、23龍と捨て、同玉に53飛不成とします。
 こうしておけば失敗図の13龍を生飛車に出来るわけです。
 龍を飛に入れ替えるというのは、かなり高級なマジックですね。
 55飛不成とすると、35歩合の変化が気になりますが、それには、26歩、36玉のとき、35飛と切って、同玉に45とから46とがあるので大丈夫です。

<1図>5手目:53飛不成
若島ファンタ70_53飛生

 53飛不成には14玉と逃げますが、そこで15歩と叩き、同玉に48馬とするのが好手。
 37馬と近づくのは25玉と寄られると、26銀には16玉、また26馬なら14玉で打歩詰となってしまいます。
 48馬なら、25玉には、26銀、16玉、17歩、27玉、37馬、18玉、58飛成で詰み。
 そこで玉方も37歩の捨合で凌ぎます。

<2図>10手目:37歩
若島ファンタ70_37歩

 37歩を同馬と取らせてから25玉とすれば、26銀には16玉と打歩詰で逃れようというわけです。
 そこで、37同馬、25玉のとき、打ちにくいのですが、26歩と打ちます。
 15玉なら、16歩と打ってから36馬と合駒を訊きます。
 頭に利く駒は、同馬から15に打って簡単。角も23に打って容易です。25桂なら、15歩から13飛成を入れて25馬とすれば27桂があります。
 よって26歩には14玉とします。
 15歩から13飛成は打歩詰ですから、36馬と合駒を訊きます。
 15玉は55飛成があるので25合の一手。
 頭に利く駒は、15歩、同玉、13飛成とすれば、25馬から16に打って簡単。桂合も27桂があるので同様です。
 最善は25角合
 これには15歩、同玉から、13飛不成とします。
 14に何を合しても25馬があるので、14角と引くのが最善。
 それでも25馬と捨てるのが決め手。
 同歩と取らせて、16歩が可能となり、24玉に33飛成までの詰みです。

 攻め方の勢力を減少させるため、龍と飛車を入れ替えるのですが、それを飛車不成で演出し、後半にも遠ざかる馬の王手に捨合で打歩詰に誘致する好防が出るなど、実に盛り沢山の内容で楽しめる一局です。

【作意】55飛不成、14玉、23龍、同玉、53飛不成(1図)、14玉、
  15歩、同玉、48馬、37歩(2図)、同馬、25玉、26歩、14玉、
  36馬、25角、15歩、同玉、13飛不成、14角、25馬、同歩、
  16歩、24玉、33飛成まで25手詰


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
    〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
    〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上