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詰パラ7月号到着

<詰パラ7月号到着>
 今月は26日(水)に到着。大阪はG20の影響で郵便への影響も懸念される中、編集部の対応、関係者のご尽力に感謝。

■詰パラ7月号
・表紙。三宅さんも同人間近。普及のお考えがチラリ。指導に当たって「指す」より「解く」を優先というのは一理あります。
 私はそういうアプローチに加えて「観る詰将棋ファン」開拓というのも良いと思いますが、どうでしょうか?
 観るだけなら、勝ち負けとは縁のないですから、強くならなくてもいいし、興味を持っていただければ飽きも来ないと思います。
 詰将棋とスポーツを同列に論じることは出来ませんが、創作や解答がプレーヤーなら、観客がいてもおかしくない。
 美しい形、楽しい手順、並べるだけで面白さが分かる。そういう観る詰将棋ファンを育成するというのも底辺拡大には有効かと思います。
 今はパソコンで動く将棋盤を見せることも出来る時代です。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:新担当は驫さん。昨年の全国大会レポートを執筆されていましたね。若手の登場にエールを送ります。
 中学校:迷惑メールフォルダは私も経験があります。メロンさん初入選おめでとう!
 高校:体重のコントロールは難しい。増やすのは簡単だが、減らすのは一苦労。
 短大:今年も社団戦での詰パラチームの活躍を期待しています。
 大学:2番はなかなかの美形ですね。
 大院:阪口さん、どこかでお見かけしたお名前のような…。
・大道棋教室:この類型はパラ購読前は7手詰が初見でしたが、購読後はバリエーションがあることを知って驚きました。
・彩棋会作品展(18P~)。新人、中堅、ベテラン、復活組と充実のメンバー。
・香龍会作品展(19P~)。333回超え記念。
看寿賞(20P~)。
 鈴川さんは初受賞。有吉さんも平成では初の受賞。
 相馬さん、若島さん、山路さんはお馴染みですが、皆さんおめでとうございます!
 次点となった作品も力作ぞろいでしたね。
・持駒のある風景(44P~)。平成は「パソコンの普及」は同感。IT能力の乏しい私でもこうしてもblogを書くことが出来ます。
 話は紙の出版物から全国大会へ。皆さんのお越しをお待ちしております!
・おもちゃ箱だより(46P~)。「大道棋屋に挑戦」は楽しい読み物でした。
・ちえのわ雑文集(48P~)。「この詰がすごい!2019」の紹介。詰将棋ファンならずとも手に取ってみたいと思わせる内容。どうぞ全国大会で購入してください!
・サロン(54P~)。解答選手権の参加記。
・会合案内(56P~)。詰工房の報告によれば「春霞賞」は継続されるとのこと。よかったですね。
香龍会、7月は全国大会の翌日開催とのこと。8/25は九州G。全国大会が終わったら、どこか地方の会合に足を伸ばしたいものです。
・新刊のPRがチラホラ。
「解答選手権2019」は7月下旬発行予定。残念ながら大会には間に合いませんが、藤井さん5連覇の記録達成は見逃せません(41P)。
「盤上のフロンティア」は全国大会でも購入できます(42P)。
「Limit7」も発売中。こちらも全国大会で出展されます(59P)。
・編集室(104P):柴田さんが全国大会に触れています。10回未満は意外な数字。全国大会に参加されれば、柴田さんに合えるかも(笑)。
・裏表紙:全国大会の案内。出口を間違えないでください。12番出口です。


■第35回全国大会
 全国大会は7月14日(日)です。開催まで約2週間。
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 加藤さんのおもちゃ箱でも各種情報がまとめられています・
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2019/02/post-07d6.html

 書籍販売については、多くの申込をいただいていますので、エントリーについては6月末でいったん締め切らせていただきます
 各方面の書籍関連情報を6月9日のブログにまとめていますので参照下さい。(一部、情勢が流動的との連絡もいただいていますが)
 
 さて今回は会場までの道案内です。
  ※以下の写真は6月上旬に撮影したものです。
    当日までに諸事情から風景が変化しいる可能性があることをご承知おきください。
 産業創造館のHPにも地図が出ているので参照下さい。
  *http://shisetsu.sansokan.jp/access.html

 まず最寄り駅は、大阪メトロ「堺筋本町駅」です。
  *大阪メトロ → https://www.osakametro.co.jp/ 
 12番出口が会場に一番近い出口です。出口がたくさんあるので間違えないようにしてください。
 地上に出たところにセブンイレブンがあります。
01_12番出口

 セブンイレブンの右手にスターバックスがあります。
02_スタバ

 スタバの横に池田泉州銀行の看板が出ているので、そこから大通り沿いに歩道を東に(写真の左方向へ)進んでください。
03_銀行

 しばらく進むと交差点があり、ビル建設中です。
04_工事中のビル

 そこを越えるとスギ薬局の看板が見えてきます。
05_スギ

 スギ薬局の先にも交差点があり、そこを越えるときれいなビルが見えてきますが、それは永和信用金庫です。
06_信用金庫

 その隣が産業創造館です。
07_産創館

 路上にも表示が出ていますので行き過ぎないようにしてください。
 (ちなみに道の向かい側は大阪東警察です。)

 土地鑑のない地域で地下鉄の乗り換えが不安という方は、たとえば御堂筋線で新大阪→本町が一本ですから、本町から歩いてくるのも手です。
 もっともわかりやすいのは、本町の3番出口でしょうか。
08_本町

 3番出口から地上に出たところが御堂筋。南行き一方通行です。
09_本町出口

 出口から左に進む(車の流れと同じように)と、本町3丁目という大きな交差点。
10_交差点

 そこを左折すると、ドコモの看板が見えます。
11_docomo.png

 しばらく進むと道路の右側にツルヤゴルフの大きなビルが見えます。
12_ゴルフ

 そのまま直進してください。
 サンマルクカフェの横を通って、しばらく行くと右手にタマホームの大きな看板が見えます。
13_タマ

 どんどん進むと、左手には紀伊国屋書店。
14_書店

 そこを越えると堺筋本町の出口がある交差点(本町一丁目)にたどり着きます。
15_本町1丁目

 交差点を越えれば、先ほど案内した順路で会場に向かってください。
 どうぞ当日は、快適に会場までお越しください。


■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅣ
 創棋会では2016年から3年続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催してきました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅣを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
 ※ blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
 ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を記載してください。
   なお「狙いの一手」の記載は任意です。
   今年は「解答審査の基準となる一手」は、事務局で設定させていただくこととし、記載いただいた「狙いの一手」は、その参考にさせていただきます。
   「解答審査の基準となる一手」の設定は、解答者の負担を軽減するためですので、ご了承ください。
 ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
 ※ 投稿締切は8月17日(土)。
・8月例会(8/18)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
・10月例会で選題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
「すらすら解ける20手台」PartⅣ

 例年「すらすら解けない」という指摘を頂戴します。
 20手台ですから、一目というわけにはいきませんが、解いて楽しめる作品を出題できるようにしたいと思いますので、作家の皆さまには投稿をよろしくお願いします。

 今回の例題は『現代詰将棋中編名作選』から一作紹介させていただきます。

金田秀信作 近代将棋1984年7月(「現代詰将棋中編名作選」第55番)
金田作

 盤面5枚。成駒や当り駒のない初形には好感が持てます。
 実は本作は簡素図式の例題紹介に用意していた一局でしたが、流れるような手順はとても味が良く、「すらすら」の例題にさせていただいた次第です。

 42から逃がすわけにはいかないので、初手24角は当然ですが、これで一気に玉は狭くなります。
 22玉とかわせば31銀が巧打。取れば11飛、また12玉には32飛があります。
 32玉と引く一手ですが、21銀打では31玉、32飛、41玉でギリギリ凌いでいます。
 32玉には41銀が好手。飛車の利きに捨てる味の良い一手。

<3手目:41銀>
金田作41銀

 41同玉なら51飛から21飛成があるので、同飛と応じます。
 そこで、33飛、42玉、63飛成と進めれば、31玉には、33龍で簡単。
 しかし33歩と捨合する妙防がありました。

<8手目:33歩>
金田作33歩

 同龍なら52玉で脱出されますし、33同角成なら31玉で打歩詰。
 困ったようですが、同角不成の好手で切り返します。
 31玉に、32歩ともらった一歩を捨て、同玉に24桂と活用するのが気持ちの良い一手。
 31玉となったところで、21銀成から11角成と捨てるのが、気持ちの良い捌き。
 11同玉には、24桂と跳ねた効果で、13龍と回って詰みます。

 自然な手の積み重ねのなかに、41銀や33歩の攻防の好手が入り、序盤の拠点になっていた桂の活用、打った飛角も良く動き、流れるような手順が実に気持ちの良い一局。
 本作のような「手の流れが心地よい作品」は「すらすら」にピッタリかと思います。

【作意】24角、32玉、41銀、同飛、33飛、42玉、63飛成、33歩
  同角不成、31玉、32歩、同玉、24桂、31玉、21銀成、同玉、
  11角成、同玉、13龍、21玉、12龍、31玉、32龍まで23手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
   〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

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第281回例会報告(2019年6月16日)

創棋会第281回例会報告
日時:6月16日(日)13:00~17:00
場所:大阪市福島区民センター303
参加者:大西智之、岸本裕真、小林徹、則内誠一郎、谷本治男、冨永晴彦、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、西村章、野曽原直之、原田豪、廣瀬崇幹、藤野勝好、メロン、吉松智明(以上16名、敬称略)

 令和初の例会は、遠方より大西さんが初参加。常連会員が揃って顔を出され大賑わいとなりました。
 今回の課題は「簡素図式」。小泉潔さんの編纂された「Limit7」の刊行もあり、タイムリーな企画だったように思います。
 投稿は、当日持参を含めて11作。参加者一同解答に取り組み、作品鑑賞は作者による解説も交えて行われました。
 甲乙つけがたい作品揃いでしたが、候補作を選考し、最終選題は事務局一任とさせていただきました。

 その後は事務連絡。
 8月例会は恒例となった「すらすら解ける20手台」のPartⅣです。会場は少し広い部屋が取れましたので多くの方の参加をお待ちしています。
 10月例会は12月号出題で課題は「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」(29手以内)です。バラエティに富んだ作品の投稿をお待ちしています。
 2019全国大会の準備も佳境に入ってきました。大会当日も運営には人手がかかりますので多くの皆さんにお手伝いいただけますようお願いします。
 最後は集合写真を撮影。
 その後はほとんどの方が二次会に参加され楽しいひと時を過ごしました。

【例会風景】(氏名略)
例会風景0616_1
例会風景0616_2
例会風景0616_3




■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

もうすぐ例会~創棋会の例会は6月16日です~

<もうすぐ例会~創棋会の例会は6月16日です~>

■創棋会の次回例会
 創棋会の次回例会は、6月16日(日)13時から、場所は大阪市福島区民センター303号です。会費は無料です。
 課題作は「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」、手数は29手以内です。9月号作品展掲載作を選考します。

■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 加藤さんのおもちゃ箱でも各種情報がまとめられています・
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2019/02/post-07d6.html
 アマレン杯握り詰、締切は5月末日でしたが、おかげさまで多数の投稿をいただきました。
 手数制限の主旨については5/6に申し上げましたが、作家の皆さまには主旨をご理解いただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大会では参加者に十分鑑賞いただけるよう、準備を整えたいと存じます。

 書籍販売については、多くの申込をいただいています。
 好著の発刊が目白押し。ぜひ全国大会会場でお求めください!
 各著についてはネット上でも紹介されていますので、少し引用させていただきます。
・まとまった情報は「kenの将棋/詰将棋ブログ」でどうぞ
 https://shogi50.at.webry.info/201906/article_3.html
・『Limit7』小泉さんのアンソロジー
 http://kazemidori.fool.jp/?p=5225
・『青い鳥』kisy一族の作品集。結構色々な方が紹介されています。
 https://note.mu/tenpublishing/n/ncc8a249f5e20
 http://blog.hangame.co.jp/G333148192/article/43575179/
 https://twitter.com/aroundforty/status/1134713082171645952
・『盤上のフロンティア』若島さんの作品集
 https://twitter.com/propara/status/1126698928231964672
・『この詰将棋がすごい!2019』
 https://twitter.com/umanoko1525
・『暁将棋部屋』
 https://twitter.com/akatsukijyuku/status/1134302020377034752

■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

橋本 樹作 詰パラ1985年6月(「残照」第53番)
橋本樹作

 本作は創棋会の課題「使用駒3種以内」で発表されたもの。
 盤上は金一色、持駒も銀一色と、実に美しい初形です。

 52銀、43銀と捨てて44金と活用したいのですが、33銀、21玉、22銀、12玉で続きません。
 盤の右端まで逃げられても詰む形を考える必要があるということですね。
 そこで、42銀、33銀と捨て、玉を33に呼びます。
 ここで34金直としたいところですが、32玉と引かれ、33銀に21玉とされると、詰まない形です。
 そこで33玉にはちょっと指しにくいのですが、34金左とします。

<1図/5手目:34金左>
橋本樹作34金左

 34金左とすれば、32玉、33銀に21玉と逃げるのは、22銀、12玉のとき、23金と捨てる手があり、35の金が24に行けるので詰み。
 そこで33銀には41玉と逃げますが、42銀打と攻め、52玉のとき、43金と入るのが好手。

<11手目:43金>
橋本樹作43金

 43金に61玉は51銀成以下早いので、同玉と取りますが、44金から53金と活用します。
 61玉まで追って、51銀成と軽く捨てるのが決め手。
 同玉に42銀成から52金までの詰み。

 2図の局面、よく見ると短いのですが銀の階段が出来ています。
 この階段を玉が上下し、金で追い上げるのは良い感触です。

【詰手順】
 42銀、同玉、33銀、同玉、34金左(1図)、32玉、33銀、41玉、
 42銀打、52玉、43金(2図)、同玉、44金、52玉、53金、61玉、
 51銀成、同玉、42銀成、61玉、52金まで21手詰


山下雅博作 詰パラ1991年5月(『残照』第43番)
山下作

 本作も創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面5枚以内、持駒4枚以下」で、ほぼ今回と同じでした。
 5/1の例題で紹介した川崎さんの作品と同時に発表されています。

 本作は盤面銀一色で左右対称という、これまた美しい初形です。
 初手は43桂と定跡どおり桂捨てから入ります。
 同銀は42金で簡単、41玉なら32角から41角があり、また61玉なら72角がありますから、これは52玉と逃げる一手です。
 ここで玉を引っ張り込む61角が好手。
 同じようでも41角は、同玉、32角、52玉で43桂が邪魔になって続きません。

<3手目:61角>
山下作61角

 61角には53玉で逃げられそうですが64金で捕まっています。
 61同玉と取るしかありませんが、72角と拠点を据え、52玉に62銀成と取れば詰形。
 同玉に63銀と押さえれば、73玉と頭を出しても、74金と打って脱出は出来ません。
 82玉にも83金とし、71玉なら本譜の順でも詰むのですが、61角成があるので91玉と逃げます(希望限定)。
 今度は81角成と捨てて、同玉に72銀成からの詰みとなります。

【詰手順】
 43桂、52玉、61角(図)、同玉、72角、52玉、62銀成、同玉、
 63銀、73玉、74金、82玉、83金、91玉、81角成、同玉、
 72銀成、91玉、82金まで19手詰


片岡貞夫作 近代将棋1966年4月(『古今中編詰将棋名作選』第107番)
片岡作

 最後の作品は盤上桂一色。
 初手は上部脱出を阻む95香。
 93合なら82金から72飛で簡単なので94に中合。
 取れば83から逃げられますから、73金と捨てれば、82玉、72桂成で詰み。
 ということで94合は72に利かす角合が最善。
 これには72飛と打って合駒を訊きます。
 82歩合などは、83金から73桂成で簡単。また金銀合も同飛成から73金と打てば容易です。
 そこでここでも角合が最善となります。

<1図/4手目:82角>
片岡作82角

 82角合には同飛成と切るしかありません。
 同玉には83に逃げ道があるので、73金と打ちます。
 71玉と落ちられると、82角くらいしかないのですが、61玉となったところは、94の角が良く利いていて、指し切ったかのように思えます。
 しかしここで、62金という手がありました。

<2図/11手目:62金>
片岡作62金

 同玉に73角成となると、6筋の2枚の桂がよく利いていて、右側には逃げられません。
 このあたりがちょっと見えにくく、62金は盲点だったかもしれません。
 61玉に53桂不成と跳ね、71玉に63桂と打って、81玉と追い込んだところで、72桂成と軽く捨てるのが決め手です。
 72同角と94に中合した角が動いて91香成までの詰み。

 ちょっと詰めにくい味のある一局ですが、連続角合の導入から、62金の俗手の好手が入って、収束も桂の成捨てで味良くまとめています。

【詰手順】
 95香、94角、72飛、82角(1図)、同飛成、同玉、73金、71玉、
 82角、61玉、62金(2図)、同玉、73角成、61玉、53桂不成、71玉、
 63桂、81玉、72桂成、同角、91香成まで21手詰


 今回は盤面一色の簡素図式を紹介させていただきました。
 美しい初形が解図欲をそそったのではないでしょうか。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上

詰パラ6月号到着

<詰パラ6月号到着>

■詰パラ6月号
・表紙は岡さん。詰将棋の原点は好形・好手順というのは同感。裾野を広げるには是非ともその方向が必要です。
 ただオタクの世界もあるから詰将棋の世界は奥深さがあって面白い。
 深遠な世界の面白さをどうやって知ってもらうのか?
 それが普及の課題の一つではないかと。
・保育園の佐藤さんのことばから「昭和→平成」を思い出そうとしました。
 しかし正月明けだったので、連休もなく、昭和天皇崩御のしめやかなムードが蔓延していて、今ひとつ印象が希薄。
 またこの年は消費税が導入されたのが記憶にあります。
 ちなみに詰パラは夏に400号に到達しています。
・順位戦(11P~)。各級3名が降級というのはなかなかきびしい!
・同人室(16P~)。課題は「構想作」。解釈の幅が広いにもかかわらず投稿が9作とは?
 また次回課題は「作風が滲み出る作品」。昨年12月号の某コーナーとよく似てますね(笑)
・臨時大学(18P~)。楽しく解けそうな作品が揃っていますね。
創棋会作品展(19P~)。今回の課題は「局面の対比」。
 手順を楽しみながら盤面の微妙な変化を味わっていただける作品揃いです。
 解けば納得していただける作品ばかりですので、一題でも解けた方、ぜひ解答下さい!
・ちえのわ雑文集(24P~)。鳩森美羽さんによる「kisy一族」の紹介。
 誌上で存在は知っていましたが、ネットでつながる集団で、参加人数が多く、メンバーもバラエティに富んでいるという凄い創作集団ですね。
 また7月の全国大会では作品集も刊行されるとのこと。これは見逃せないですね!
・七條賞(29P~)。竹中健一さんが単独の満点で昨年に続いて1位。占魚亭さんが惜しくも1問落として満点を逃し2位。
・門脇賞(32P~)。今年は浦野真彦さんに決定。おめでとうございます!
 浦野さんは看寿賞を二度受賞されているのですが、今回は詰将棋の普及という点で功績が評価されました。
 ハンドブックシリーズの出版をはじめ、解答選手権の運営、将棋世界の「詰将棋サロン」の選者や看寿賞の選考委員も長年に亘って務められるなど、幅広く詰将棋界に貢献されてきました。
 個人的には解答選手権の大阪会場の運営では非常にお世話になっております。
 これからのご活躍を祈念するとともに、引き続きのご支援をよろしくお願いします。
・解答選手権初級一般戦レポート(36P~)。野々村禎彦さんによる詳細な報告はリアリティがあります。
 また運営についてのご意見もいただき、参考にさせていただきます。
・全国大会の案内(40P~)。15回以上参加者リストが掲載されています。
 皆さんのご参加をお待ちしています。
・全詰連の頁(42P~)。浦野さんの門脇賞。解答選手権の振返り。全国大会のご案内。
・サロン(46P~)。
 ネット作品展「教材Ⅲ」の結果発表。有吉さんの作品、ぜひ鑑賞してください。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-268.html
 春霞賞の発表。いずれも素晴らしい構想作ばかり。
 小泉さんによる「Limit7」。使用駒7枚以内のアンソロジーで、全国大会で発刊予定。
・会合案内(52P~)。10連休前後の開催となったところはいずれも参加者が多かったようですね。
 創棋会は次回例会6月16日開催です。よろしくお願いします!
・結果稿~創棋会作品展(93P~):
 3月号作品展は「平成31年に因んだ作品」でした。
 1番と2番はアイデア賞。3番と4番は課題に相応しい手順構成。結果稿であらためて鑑賞してください。


■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
   ※概要 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-262.html
 アマレン杯握り詰、締切は5月末日でしたが、おかげさまで多数の投稿をいただきました。
 手数制限の主旨については5/6に申し上げましたが、作家の皆さまには主旨をご理解いただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
   ※手数制限の主旨 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-265.html
 大会では参加者に十分鑑賞いただけるよう、準備を整えたいと存じます。

 書籍販売については、多くの申込をいただいています。
 パラ誌上でも、小泉さんの「Limit7」やkisy一族の作品集(ネットでは『青い鳥』として紹介されています)が発刊予定とのこと。
 また若島さんも『盤上のフロンティア』が発刊間近ですね。
 『この詰将棋がすごい!2019』も着々と準備が進んでいるようです。
 好著の発刊が目白押し。これだけでも全国大会参加の値打ちがありますよ!


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は 「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます

二上達也作 将棋世界1987年12月(『現代詰将棋中編名作選』第80番)
二上作

 32角、12玉と進めて、14飛がひと目。同金なら23金から、また13歩合のような手では23角から24金で簡単。しかし13に角金銀を合されると続かない。
 ここは一間離して15飛が正解。
 今度13合は何を合しても23角成から33金打で詰むので、14に捨合で凌ぎます。
 しかし平凡な14歩合などは、23角成、同玉、33金打、24玉、25金で寄るので、角金銀のどれかを合する必要がある。
 14合を同飛と取り、13合(これも角金銀)となったとき、持駒に角銀があると、23角成、同玉、34角(銀)、14玉、25金で詰み。
 したがって14合は金が最善です。

<4手目:14金打>
二上作14金

 14金打は同飛と取ります。
 同金とは取れないのですが、23角成から24金を防がないといけないので、13には斜めに利く駒を合しなければなりません。
 金は品切れ。
 角には、11金、同玉、13飛成、同金として33角と打てば詰むので13銀が正解。
 13銀にも11金と迫るのが好手。

<7手目:11金>
二上作11金

 11同玉に13飛成と切り、同金に22銀と捨てます。
 同玉に33金と打ち、12玉に21角成と捨てるのが決め手。
 最後は金2枚の清涼詰、盤面も金一色のきれいな詰め上がりです。

【詰手順】
 32角、12玉、15飛、14金打、同飛、13銀、11金、同玉、13飛成、同金、
 22銀、同玉、33金打、12玉、21角成、同玉、32金左、12玉、22金まで19手詰


森田正司作 詰パラ1973年12月(『残照』第37番)
森田作

 本作は創棋会の課題「無防備図式」で発表されたものですが、持駒一色、簡素図式と、いくつもの初形趣向になっています。
 初手39金と打ちたくなりますが48玉から大海に脱出されてしまいます。
 潜り込まれそうですが48金と拠点をするのが正着。
 これには29玉と逃げますが、39金と捨て、同玉に38金打と重ね打ち。同じようでも28金捨てから38金打では17玉と逃げられて捕まりません。
 29玉にはさらに39金打と最後の一枚を打ちます。
 19玉と逃げたところで46角とのぞけば、18玉、28金寄以下、詰んだように見えますが、28歩と捨合する延命策がありました。

<10手目:328歩>
森田作28歩

 28同角、18玉となったところで、初形から予想もしない打歩詰の局面。
 これには軽く29金と捨て、同玉に39金と引けば、18玉に19歩と打つことができます。
 27玉に37金と最後の金を活用して詰み。
 重く打った3枚の金がすべて動いて、解後感は悪くありません。

【詰手順】
 48金、29玉、39金、同玉、38金打、29玉、39金打、19玉、46角、28歩
 同角、18玉、29金、同玉、39金、18玉、19歩、27玉、37金まで19手


天地道人作 近代将棋1978年9月(塚田賞、『現代詰将棋中編名作選』第9番)
天地作

 初手香打ちは当然。27香と離して打ちます。
 24合が自然ですが、それには22飛と捨てるのが好手で、同玉、33銀打、12玉、22金、13玉、24銀成の順で詰み。
 25歩と中合する手が浮かびます。同香なら14玉とかわされるので、これも22飛と捨てます。同玉とさせて25香、23歩、33銀打、12玉、13歩、同玉、24金打と強引に攻めて詰みます。
 歩を渡すと13歩と叩かれるので25桂と中合するのが有力そうですが、今度は43飛と横から攻める手がありました。24玉に15銀と端から捨てて同玉に13飛成とすれば、14合に26金まで。
 そこで歩を渡さず、26に金も打たさないというのが、26桂・25桂の2連続中合の妙防です。
 26桂を同香と取らせておけば、26金が打てないので43飛の筋はありません。
 もちろん歩がないので22飛の筋も詰みません。
 1図から21飛としても22桂合、同飛成、同玉、33銀、12玉となって、歩が無くては続きません。

<1図/4手目:25桂>
天地作25桂

 25同香に14玉とかわしますが、16飛と押さえ、26金、36桂と拠点を築いたところで、13飛成と捨てるのが気持ちの良い手。

<2図/13手目:13飛成>
天地作13飛成

 同玉に25桂と打ち直して、12玉まで追ったとき、13桂成と軽く捨てるのが決め手。
 簡素な初形から2連続の中合が飛び出し、最後は飛車捨、桂捨と気持ちの良い収束。
見事、第52期塚田賞中編賞を受賞されました。

【詰手順】
 27香、26桂、同香、25桂(1図)、同香、14玉、16飛、25玉、26金、24玉、
 36桂、23玉、13飛成(2図)、同玉、25桂、14玉、15銀、23玉、33銀成、12玉、
 13桂成、同玉、24銀、12玉、23銀成、21玉、22成銀まで27手詰


 今回は盤上3枚の簡素図式を紹介させていただきました。
 見るからに簡素な作品揃いだったと思います。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上