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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<6回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<6回目>

4月下旬の通勤途上の風景。つつじも見頃です。
ツツジ

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<6回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 本日も2題の結果発表です。

⑦ 吉松智明作
07).png

【作意】31角、同玉、11飛成、42玉、51龍、43玉、54龍、42玉、41金、同玉
   51龍、同玉、52金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.07、A:4、B:8、C:3 (誤解:0、無解:2、無評価:0)

【作者のことば】
 飛車の特性を表現した作品です。17→11→51→54→51と、縦横に大きな軌跡を描くのは飛車ならではの動き。
 もっとも既成手筋の組み合わせで、易しすぎるとのご意見が多そうです。
 少ない駒数でまとまった点が多少は救いでしょうか。

★ポツンと離れた17飛の活用を考えないといけません。
 12金、23玉、45角という手が見えますが、24玉で詰みません。
 11角、23玉、33角成と飛車を取るのは俗手で、33同歩で詰みません。
 (飛車が16だと、11角、23玉、14金、34玉、33角成で詰みます)
 ここは筋良く31角と捨てるのが正解。
 23玉なら13角成、34玉、35金、43玉に47飛と回って詰みます。この変化が、ちょっと見えにくかったかもしれません。
 31同玉に11飛成と飛び込みます。
 21合なら41金までですから42玉と逃げますが51龍と追撃。
 取れば52金の頭金ですから43玉と逃げます。
 これにはいったん54龍とゆるめて42玉と押し戻します。
 すぐに51龍と行くのは43玉で千日手。
 ここは41金の尻金から51龍が3手一組の好手順。
 17の飛車が縦横に動いて玉を仕留めます。
 飛車の特性が発揮された一局でした。

有吉弘敏:テーマは飛車。大きく動く。
西村章:飛車が縦横に大活躍。

★飛車のダイナミックな動きを楽しんでいただければありがたいです。

奥鳥羽生:一枚龍に追われる夢を見た、二丁飛車に匹敵する龍の強力さ。

★一枚の飛車で追う手筋には一間龍というのもありますね。

蛇塚の坂本:手が見え過ぎて手なり一本道の感じ。
ほっと:定番すぎて。

★やや単調でしたか…

占魚亭:習いある手順。教材向きであるのは間違いない。
則内誠一郎:ラジオ体操と同じくらい役立つ。
まさ:類型的だが、飛(龍)の威力を示す教材としては好適。

★定番には定番の良さもあるということでしょうか。

RINTARO:2手目の変化に悩むも作意は一直線。気持ち良かったです。
鷲見慎吾:テーマは龍と予想、転回からのただ捨てはまさに龍ならではの手順ですね。作意はすぐ見えましたが、2手目からの変化がやりづらく感じました。

★2手目が唯一の変化。

福原徹彦: 31角から始まる追いかけっこ。初手で13角と間違えたりしなければすらすら。

★31角が発見できれば、すらすらです。

鳩森美羽:この収束にいくのなら序盤にもう一つ新味が欲しい気がする。自分ならそう作りたい。

★素材むき出しでした。

金少桂:少し変わった風味の龍追い。
中出慶一:龍の捨て方の見本的手筋作。 作家の立場からは、この収束手順を2(または3)回繰り返すミニ趣向が作れたら良いのにねえ・・・ 

★持駒の金を一枚にして44金、54龍で収束する筋にすれば、54龍~51龍を何度か繰り返すことはできそうですね。

竹中健一:短評:金の使い方のお手本みたいな作品。

★尻金と頭金を学べました(笑)


⑧ 西村 章作
08).png

【作意】32馬、52玉、41馬、同玉、33桂、51玉、63桂、同銀、41桂成、同玉
   53桂、51玉、43桂まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.29、A:5、B:8、C:1 (誤解:0、無解:2、無評価:1)

【作者のことば】
 初手32馬より馬を捌いて捨ててから5手目より桂の連打。7手目63桂と捨ててから33の桂を53に打ち換えるのが狙いです。

★二段目に飛車を配して持駒桂4枚とくれば、詰上りは見えたも同然。
 しかしいきなり31馬と捨てたのでは同玉と取られて、23には馬が、43には銀が利いていて、桂の打ち場所がありません。
 23馬と気前よく捨てるのも同馬があります。そこで53桂としても31玉で詰みません。
 初手は32馬といきます。
 51玉なら33馬と引いて詰み。
 52玉とされるとちょっと不安な局面ですが、41馬と捨てるのが好手。
 同玉に33桂が好点です。53桂では31玉で詰みません。33桂なら21とがあります。
 51玉と寄ったとき63桂が継続の巧打。同銀と取らせて43の利きを消します。
 51玉に43桂では同銀、63桂を同馬と取られてしまいます。
 63同銀と取らせて41桂成から53桂と打ち換えるのが決め手。
 銀の利きが消えたのでどちらに逃げても桂打ちまで。
 桂の特性がよく出た一局です。


蛇塚の坂本:馬棄てから桂4枚の攻めが、コミカルで面白い。
竹中健一:二段飛車と桂の組み合わせは楽しいですよね!

★わかっていても楽しい桂の攻め。

有吉弘敏:桂の打ち方に一瞬迷う。
中出慶一:まさに桂の捨て方を学ぶ例題。守備銀を移動させて桂打ち位置を旨く作り出している。

★桂の打ち方がちょっとパズル的。

RINTARO:序の馬捨ては入れたほうがいいんでしょうか。

★頭4手を省いて易しい教材にするのもありかと思いますが、これが入って詰将棋らしくなったように思います。

福原徹彦:41玉の形にするための序4手が洒落ている。4桂の使い方も良い。
占魚亭:馬を消す頭4手が巧い。

★導入の評価はまずます。

まさ:まずは31馬と捨てそうになる。
鳩森美羽:馬がいなくなってからは易しいが、初手23馬や31馬などとしてみて大混乱。

★初手の紛れはちょっとしたスパイス。

ほっと:4手目の変化のためだけに55銀を置くのはちょっと。

★もう少し軽い配置があったかもしれませんね。

則内誠一郎:四桂あって詰まぬ事なし(嘘)。

★格言は三枚ですが、本局は四枚で詰み(笑)

鷲見慎吾:テーマは桂と予想、最後は予想通りの詰上りでした。

★予定調和もまた楽しいものです。

金少桂:王手地点の2マス隣にもう1つ利きが生じる桂の特性で玉を挟み打っていく。
奥鳥羽生:飛角香とは味の異なる飛び道具、桂。

★玉に接することなく王手され、合駒も効かないのは桂馬だけですね。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

※課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<5回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<5回目>

街で見かけた綺麗な花。
街の花

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<5回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは今日は5回目の結果発表。2作品を一度に発表します。
 最初に申し上げておきますが、本日の2題には同一手順の作品があったとの指摘を受けています。確認不足のありましたこと、皆さまにお詫び申し上げます。
 内容は解説の中で触れさせていただきます。

⑤ 鷲見慎吾作
05).png

【作意】33飛、32金合、22角、21玉、32飛成、同玉、33金、21玉、11角成、同玉、22金まで11手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.00  A:2、B:9、C:2 (誤解:1、無解:2、無評価:1)

【作者のことば】
 合駒と角の打ち場所をテーマに作りました。
 2手目金合ならば3手目22角で詰みで、13角で逃れ、
 2手目他合ならば3手目13角で詰みで、22角で逃れになります。

★初手13角と打ちたくなりますが、32玉から43玉の脱出が防げません。
 22角も、32玉、33飛、21玉で、53角の守りがあって31飛成と出来ません。
 初手は角を温存して33飛と上から押さえるのが正解です。
 32歩合なら、今度こそ13角から22角成があるので、22地点に利く、つまり横に利く駒でないといけません。
 そうなると32合は飛車か金で。
 飛車合にも13角と打って21玉のとき23飛成とする手がありました。飛角桂の3枚が利いているので防ぎようがなく詰みです。
 正解は32金合です。これなら先ほどの23飛成を同金と取れます。
 では32金合にはどう攻めれば良いでしょうか。
 今度は22角の短打が好手です。
 22角、21玉に、32飛成と切って金を入手します。
 同玉に33金と押さえ、21玉に、11角成と捨てるのが決め手です。
 同玉に22金までの詰み。
 なお9手目あわてて31角成では同角と取られて「アッ!」となりますので注意してください。
 易しい合駒選択と、角の使い方を学べる初心者向けの教材でした。

ほっと:合駒によって13角と22角を使い分ける。

★離し角と短打の角の使い分け。

RINTARO:うまくまとまってはいますが、教材に使える合駒問題の気がします。

★本作のような易しい合駒問題が入門用にピッタリかと。

蛇塚の坂本:2手目飛合いで少し違和感が有る。
西村章:2手目飛合は13角から23飛成。これが少々見えにくかった。

★23飛成の駒取りが筋の良い人には見えにくい?

金少桂:守備駒としても詰め駒としても金は強い。
奥鳥羽生:横にも斜め上にも利くのが金。

★合駒で金の特性が学べました。

まさ:飛と金の特性の違いがよくわかる。
占魚亭:飛車を金に。

★飛車と金の違いも学べました(笑)

鳩森美羽:駒数少なく、手順もさっぱり。53角が自然なようで上手い配置。

★配置は効率的でスッキリしていますね。

則内誠一郎:理解しやすいので教材に好適。

★「わかりやすい」というのは教材にとって重要な要素ですね。

竹中健一:大駒は離して打て??合駒請求??

★飛車は離して、角は長短使い分け。

福原徹彦:打った角が邪魔になる22角がうまい。

★打った駒が邪魔になり、それを消すというのは上手い手順構成です。

鷲見慎吾:他の作品での短評を、テーマとなる駒を予想しながら書いていて思ったのですが、自作はだいぶテーマとなる駒がわかりにくい気がします。

★解答者の受け止め方はさまざまでしたが、教材に好適という点では、多くの方の意見が一致。

有吉弘敏:簡素形ですが、初見の様な気がします。

★残念ながら同一手順がありました。加藤徹さんから連絡いただきました。
 ご指摘感謝申し上げます。

本間爽悦作 (サンケイスポーツ 1980-0931)
05)本間

野村量作 (徳島新聞 2007.1.18)
05)野村


⑥ 金少桂作
06).png

【作意】43銀、55玉、65金、56玉、66金、57玉、48金、46玉、47金、45玉、37金まで11手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:10、B:3、C:1 (誤解:0、無解:2、無評価:1)

【作者のことば】
 大道棋金金銀、金銀銀問題の改作。
 この類型は金と銀の特性がよくわかると思います。
 同一作検索は本図、左右反転図ともに通過しましたが、同一手順とかはもしかしたらあるかも・・・。

★初手、65金や45金は三段目に逃げられるとちょっと捕まりませんから、考えられるのは64金、63銀、43銀あたり。
 64金は、55玉、65金、56玉、45銀、57玉、48金、46玉、38金と手が続きますが、57玉とされても48歩と捨合されても詰みません。
 63銀も有力なのですが、ここは34にも利きを残す43銀が正解。
 43銀、55玉に46金と打ちたくなりますが、44玉とバックされ、36金と開き王手しても33玉と逃げられてダメ。
 55玉に45金と打って56玉に47金では45玉と金を取られ、37金と寄っても47歩と捨合されて逃れます。
 55玉のとき、金は65から打ちます。しかし56玉に47金、45玉、37金では、やはり47歩でダメです。
 55玉、65金、56玉のとき、66金と引くのが好手。57玉と入玉されてしまうので非常に不利感があります。
 57玉には48金と打ち、46玉に47金と一回押すのが継続の好手段。
 これで45玉のときに37金と開き王手すれば詰み。
 金を66まで引いておいた効果が出ています。
 金銀の使い方を学ぶ一局でした。

有吉弘敏:悩みましたが面白かった。一旦57まで持ってくるところが盲点。
西村章:これは苦労した。66金がなかなか見えなかった。

★66金と引いて入玉させるのが抵抗のある一手です。

蛇塚の坂本:見事に玉を危険な4五に誘導せしめる。
RINTARO:金の使い方。詰上りが見えているので分かりやすかったです。
鳩森美羽:意外にヌルヌルして悩まされた。最終形が見えるまでが長かった。

★この類型を知っている人には詰上りが浮かんだことと思いますが、そうでない方は相当苦労されたのではないでしょうか。

奥鳥羽生:金と銀、それぞれの特性を活かす。
まさ:金銀をどう使うかで相当悩まされた。

★金銀の特性を学んでいただきました。

則内誠一郎:ひとまず入玉させるとは驚き。
福原徹彦:何をやっても詰みそうに見えて、作意以外は全然詰まない。ハマるとなかなか抜けられないと思う。

★紛れと意外性が大道棋の命です。

竹中健一:詰め上がりの形は予想できるのに、その形に持っていくのに一苦労。小駒をうまく使っていると思いました。
鷲見慎吾:テーマは金と予想、金と銀と香の特性を全て活かした詰上りがとてもこの企画にマッチしていると思います。

★簡単そうに見えて一本道ではありませんでした。

占魚亭:金少桂さんの作品かな?

★ご明察。「教材」にも大道棋を投稿いただけるのは作者ならでは。

ほっと:さすがに同一手順があった気がする。

★残念ながら同一手順がありました。こちらも加藤徹さんのご指摘です。
 大道棋ですから異なる局面から同じ手順が紡ぎ出されるということは、あり得る話なのですが…。

森美憲作 (詰パラ1991年2月)
06)森

手順は左右逆です。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

※課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)

例会報告(2019年4月21日)

第280回例会報告

日時:4月21日(日)13:00~17:00
場所:大阪市福島区民センター303
参加者:岸本裕真、小池正浩、小林徹、則内誠一郎、谷本治男、冨永晴彦、中出慶一、
  中村雅哉、中村宜幹、西村章、原田豪、メロン、吉松智明(以上13名、敬称略)

 遠方より参加は小池さん。原田さんは高校に進学され、今日が二度目の参加。

 今回の課題は、「局面の対比」です。
 課題が分かりにくいという声もありましたが、それでも事前に11作の投稿がありました。
 例会前半は参加者一同解答に取り組み、後半は作品の鑑賞で「局面の対比」の妙味を味わいました。いずれも好局揃いで選考に苦慮しましたが、手数や表現のバリエーションも勘案してなんとか4題を選びました。

 その後は事務連絡。解答選手権協力のお礼の後、今後の予定の報告。
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 8月例会は「すらすら解ける20手台PartⅣ」です。会場は少し広い部屋が取れましたので多くの方の参加をお待ちしています。
 2019全国大会は大阪会場。大会準備の打合せは2月、3月に続いて、次回は5/18(土)に開催します。実行メンバーの打合せに参加できなくても当日お手伝いいただけるのは大歓迎です。
 最後は一人一言。各自の近況を報告した後、集合写真を撮影。
 その後はほとんどの方が二次会に参加され、話の輪が広がりました。
                                             以上
【例会風景】(氏名略)
190421例会風景1

190421例会風景2

190421例会風景3






■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで
  → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<4回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<4回目>

 4月21日(日)は創棋会の例会です。
 皆さんのご参加をお待ちしています。
 また課題作『局面の対比』への投稿もよろしくお願いします。

★通勤途上で見かけた花
通勤途上の花壇

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<4回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは今日は4回目の結果発表です。

④ 西村章作
04).png

【作意】32銀、同玉、34香、21玉、22銀成、同玉、33角成、13玉、22飛成まで9手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.71  A:1、B:8、C:5 (誤解:0、無解:2、無評価:1)

【作者のことば】
香はその性質上、遠くから打って玉の退路封じに使われることも多いようです。
本局32銀と捨てて34香と打つのが狙いです。同龍と取れば玉の上部脱出路が阻止され、33角成が成立するという仕組みです。

★西村さんは創棋会の課題には毎回投稿いただく常連のお一人。
 投稿用紙には自筆で変化や紛れが丁寧に記されていて、結果稿を作成する者に取っては大変ありがたく、この場を借りて感謝申し上げます。
 本作、32から上部への逃げ道を何とかしたい、また42角、31銀をうまくほぐしたいというのが第一感かと思います。
 52銀は同馬なら同飛成~53角成の筋があるのですが、32玉とされると43銀不成、23玉で続きません。
 初手は62飛の射程に呼び込む32銀が、唯一の金気を手放す好手。
 同玉と取らせて24角成などは62馬と飛を抜かれます。
 ここで本局の狙い、34香の限定打が妙手。
 同龍と取れば、33角成が気持ちの良い両王手で、同玉に22飛成までの詰み。
 作意は21玉と引き、22銀成と捨て、33角成からの詰み。
 作者お得意の軽い手筋物の一局でした。


占魚亭:中空に放つ3手目が決め手。

★香の限定打。中間地点に打つ34香が印象に残る一手です。

竹中健一:駒の特性という点からは何を伝えたいのか分からなかった…

ほっと:うーん、ちょっとピンとこなかったです。

まさ:どの駒の特性なのかよくわからない。

★やはり遠くから打たないとインパクトが弱かった?

中出慶一:香の打ち場所選択という特性を学ぶのに適している。実現するのは難しいですが、角捨てで実現できていればもっと良かったが・・・

★駒の特性を学ぶという観点からは教材に適していると思います。

金少桂:退路封鎖狙いの持駒連続捨てだがどちらも取ってもらえない。作意より変化の方が綺麗。

★一桁手数で収束の緩みは残念…。

鷲見慎吾:テーマは香と予想。限定打がテーマでしょうか、34香を同龍と取ってしまい、7手詰めだと考えてしまいました。逃げた方が2手長いのですね。

★うっかり7手とした人はいませんでした。

蛇塚の坂本:手が判る手なりだと思う。

★32銀から34香がひと目という方には物足りなかった?

RINTARO:2手目同龍のときの51飛成に気付かず、52銀32玉43銀不成ばかり読んでました。駒の特性を学ぶ明確な狙いが欲しいです。

★誰にでも盲点があります。52銀も有力な紛れです。

鳩森美羽:1、3手目が妙手なだけにこの収束のゴタゴタは残念。

★短編は「終わり良ければ」といきたいものです。

奥鳥羽生:本作の配置の主役は、不動ながらもその特性を活かした玉方の龍かも。

★守備駒が不動というのはマイナス要因。

則内誠一郎:「妙手優先」ならば4手目同龍。

★そうしたいのはやまやまですが…

福原徹彦:手筋の捨駒。34香を同龍と取らせたい。

有吉弘敏:7手で纏めたいところ。

★34香を評価される声は多かったのですが、収束の物足りなさへのコメントもたくさんいただきました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

★課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<3回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<3回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<3回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは今日は3回目の結果発表です。

③ 吉松智明作
03).png

【作意】32角、44玉、53角成、同玉、43角成、62玉、63桂成、同玉、73金まで9手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.36  A:6、B:7、C:1、(誤解:1、無解:2、無評価:0)

【作者のことば】
 角の足の長さを表現したかったのですが、4手目55玉でまとめきれませんでした。
 あまり駒数を増やさずに仕上げられたので、初心者向の教材としてはまずまずかと思います。

★44と65に逃げ道のある形。
 65玉には65金があるので44に逃がさない手を読みたくなりますが、簡単に44玉を阻止する手段が見えません。
 44玉には53角成と捨てる手が決め手になりそうなので、角を打って44玉とさせてみる。
 「大駒は離して打て」という格言もありますから、81角とカッコよく遠打してみましょう。44玉には、53角成、同玉(?)、43金、62玉、63桂成で詰みます。いや53角成には、33玉とされても、55玉とされても詰みません。
 今度は21角と打ってみましょう。44玉には、53角成とします。同玉なら43角成で詰みます。また55玉にも65角成が気持ちの良い手で捕まります。しかし33玉とされると、43馬なら24玉で脱出が防げませんし、42馬には44玉で千日手です。
 ここは中途半端な32から角を打つのが正解です。44玉、53角成と進めますが、今度は33玉なら23金で詰み。
 53角成に55玉なら65角成が決め手です。46玉と逃げても47金で詰み。53と65の二枚の馬の利きが素晴らしく、玉の逃げ道が塞がれています。
 53角成には同玉と取るしかありませんが、43角成として、62玉に63桂成と軽く捨てるのが好手です。同玉に73金の詰み。
 二枚の角がよく働いた作品で、角の特性が伝わったと思います。

有吉弘敏:テーマは角。

まさ:角の足の長さがうまく表現されている。

金少桂:上部脱出を防ぐのに角のリーチの長さがよく役立っている。

蛇塚の坂本:角の乱舞面白い。

★角の特性というテーマがわかりやすく、その点は好評でした。

中出慶一:角・馬の特性を生かして、玉が55に逃げられても詰むのが良いですね。

ほっと:角の足の長さを生かした変化処理は何度見ても印象的。

★二枚角で包囲する筋は定番なのですが、気持ちの良い筋ではあります。

鳩森美羽:変化のほうがかっこいい・・・?玉は角の餌食、なんだか切ない。

則内誠一郎:隠し味の65角成がスパイシー。

★変化の65角成は好印象だったようです。
 ただ作者としては、隠し味ではなく、こちらでまとめたかったようです

奥鳥羽生:変化の65角成も含めて、足の長い角。

竹中健一:作意というよりも4手目の変化の方が角の特長が出ているように思いました。

★変化も含めて角の特性を学んでいただけたと思います。

西村章:初手がさりげなく限定打。

福原徹彦:初手が地味に限定打。変化も含めて味わい良い。

鷲見慎吾:テーマは角と予想。初手32角か21角かそれが問題、限定打の練習問題として今回のテーマに合致していると感じました。

★限定打に言及される方が多かったのですが、遠打というほどの距離がなく、いささか地味でした。

占魚亭:7手目が気持ちのいい一手。

RINTARO:角のリーチを生かす。収束が⑨と同じで驚いた(笑)

★収束を捨駒で締めくくれると、解後感は良くなります。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
    → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<2回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<2回目>

 昨日桜並木を散策。春の嵐を免れ、あちらこちらで花見をされる姿が。
 それも今日の雨で…。

桜1

桜2

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<2回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
    有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
    西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
    柳原裕司

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 今日は2回目の結果発表です。

② 奥鳥羽生作
02).png

【作意】27飛 同銀不成 28銀 同銀成 18香 同成銀 27金 まで7手詰。

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.50、A:7、B:7、C:0、  
  誤解:0、無解:2、無評価:1

【作者のことば】
 銀桂香の特性は成ると元の利き(一部)を失う。
 ということで、銀を成らせて27への利きをなくすように銀を翻弄しながら回転させるものです。
 パラ2018短コンの別バージョンで、駒数の少ない方を本誌に投稿しましたが、手順だけ見ればこちらの方が勝るかも、といったところです。

★初手に考えられるのは28から銀を打つか、27から飛車・金を打つかです。
 まず28銀と打ってみましょう。16玉なら17飛から15飛があるので同玉の一手。そこで27飛が同銀なら39馬を見て手筋のようです が、27飛に19馬で続きません。
 ここは先に27から飛車を打つのが正解。
 これは銀で取る一手です。
 同銀成と応じれば18香が好手。同玉なら27角がありますし、同成銀なら27金まで。
 最善は同銀不成です。これなら18香には同銀不成と応じて詰みません。
 同銀不成には、そこで28銀が好手順です。同玉なら今度こそ39馬があります。
 28銀は同銀とするしかないのですが、不成では18香まで。
 やむなく28同銀成と応じます。
 それにも18香が決め手です。
 同成銀と取る一手ですが、この局面は初形から18の銀が成銀に変わりました!
 18同成銀には27金までの詰み。
 銀を翻弄して成らせるというマジックのような手順でした。

中出慶一:守備銀の成・不成の特性を学ぶ最適例題です。

★銀の特性をわかりやすく表現した一局。

蛇塚の坂本:評価B:銀の翻弄面白い

★玉方の応手は全て銀。

西村章:18銀を成銀に変えるのに大量の駒を投資する。

有吉弘敏:連続捨駒で6手かけて18銀を成銀にする。

★抵抗する銀を成らせるために、手間暇かける、この非効率さが詰将棋の面白さです。

RINTARO :やりたいことは分かります。もっと簡素な表現もありそう。

まさ:銀の特性ですね。3・4筋の配置が重いのが惜しい。

ほっと:狙いはわかりやすいが、48馬がダサいなあ。それから短コン26番で似たようなものが。

★配置についての意見を頂戴しました。
 作者は同じテーマでいくつかの表現を考案され、駒数の少ない方を短コンに出されたとのこと。

鳩森美羽:アル・ラーズィーも詰将棋を知らなかったから錬金術が成功しなかった。

★アル・ラーズィーは9~10世紀に活動した医師・錬金術師だそうです。

則内誠一郎:格調高い教材。2手目は要注意。

福原徹彦:2手目の成生に悩まされましたが、わかりやすい銀の成らせですね。

★うっかり成れば駒余りの詰。

金少桂:斜め後ろへの利きが売りの銀だが、これまた成ってしまうと元の性能を失ってしまう。

★守りに利かすには、2手目は不成ですが、4手目は成らないとダメ。しかし成ってしまうと元には戻れないのが悲しいところ。

竹中健一:銀を翻弄するのはたまに見かけますね。銀と金(成銀)の違いが鮮明ですね!

占魚亭:生銀と成銀の違い。さらっと銀成らせ。

★銀を翻弄して成らせる手順は楽しめますね。

作者:すみません、「駒の特性」というよりは「局面の変化」(笑)

鷲見慎吾:テーマは銀と予想。多大な犠牲を払って銀をひっくり返す。初手との対比が面白いです。

★作者の意図は十分伝わりました!


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
   → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上

もうすぐ例会~創棋会例会は4月21日~

もうすぐ例会~創棋会例会は4月21日~

■創棋会の今後の予定
 創棋会の次回例会は4月21日(日)です。
 場所は大阪市福島区民センター 303号。
 大勢の方のご参加をお待ちしています。
 また課題は「局面の対比」(29手以内)です。
 どしどし投稿ください!


■第35回全国大会
 今年の全国大会は大阪開催です。
 詰パラ誌上に大会関連の案内が掲載されますが、このブログでも大会関連の告知を行いますので、ぜひ参照下さい。
   《日時》2019年7月14日(日) 12時00分(予定)~17時
   《場所》大阪産業創造館 4階
     大阪市中央区本町1-4-5
       http://shisetsu.sansokan.jp


■創棋会の次回課題は「局面の対比」
 4月例会の課題は「局面の対比」(6月号作品展)です。
 ある局面から数手進むと局面が微妙に変化する。多様な表現があると思います。
 これまで数回にわたって例題を紹介しましたが、駒の移動、駒の消去、駒の入替、持駒変換などさまざまな対比の表現があり、その表現や演出も、華麗な捨駒、打歩詰打開、趣向的手順など多彩でした。
 (昨年末にも例題を2作紹介していますので合わせて参照ください)
 今回も思わず膝を打つような「局面の対比」を表現した作品をご覧いただこうと思います。

小林尚樹作 暁将棋部屋2018年5月(創刊号)
小林尚樹15手

 44玉から55玉の脱出ルートが見えています。
 43金と捨てるのが好手段。
 同銀なら64金から45飛がありますから同玉と応じます。
 42飛と打って簡単そうですが、34玉、26桂、同金となって詰みません。
 43同玉にはちょっと打ちにくいのですが55桂が好手。

<3手目:55桂>
小林尚樹15手55桂

 上に逃げられそうですが、44玉には45金から43飛があります。また34玉も46桂、24玉、34飛、15玉、16歩で捕まります。
 やむなく55同銀と応じますが、待望の42飛です。
 54玉とかわして65からの上部逃走を見せますが、64金と捨て、同銀と取らせて45飛成で脱出阻止です。
 53玉と引かれて打歩詰ですが、65桂と捨てれば、同銀で簡単に打開できます。
 54歩と打って、同銀に、42龍と突っ込めば詰みです。
 ここで詰上りをよく見てください。

<詰上り:42龍>
小林尚樹15手詰上り

 初形との差は42龍一枚!
 最終手で忽然と現れた42龍。
 飛車を裏返して打てれば一手詰なのですが、そうはいきませんから、玉方銀を翻弄しながら驚きの詰上りです。

【手順】43金、同玉、55桂(図)、同銀、42飛、54玉、64金、同銀、
   45飛成、53玉、65桂、同銀、54歩、同銀、42龍まで15手詰


角 健逸作 近代将棋1984年5月(『現代詰将棋中編名作選』第51番)
角建逸

 玉は無防備に近く、二枚飛で追い廻せば簡単に詰みそうな形です。
 しかし76飛には85玉とかわされ、86飛右なら74玉で、また86飛左なら96玉で、いずれも千日手コース。
 まず63銀不成と銀を活用するのが正着です。
 75玉の一手に76飛と寄れば、84玉は74銀成があるので、85玉と寄るしかありません。

<1図 4手目:85玉>
角建逸85玉

 ここで急いで86飛は、右なら75玉、左なら95玉で逃れるので、74銀不成とします。
 84玉と引く一手ですが、93桂が利いているので86飛左は85合で続きません。
 もう一度73銀不成とし、85玉に86飛左と手順を尽くせば、94玉には74飛があるので、95玉と応じるしかありません。

<2図 10手目:95玉>
角建逸95玉
 
 初形から銀を63→74→73と不成で活用し、玉を9筋に追い込みました。
 ここからもう一度、84銀不成から83銀不成と活用して、95玉に96飛と寄れば85玉の一手。

<3図 16手目:85玉>
角建逸85玉2

 86飛右としたくなりますが、75玉でダメですから、もう一度74銀不成から73銀不成とします。
 85玉と応じるしかありませんが、銀の位置が73に変わったので、86飛右、75玉に64銀不成と活用出来ました。
 そして74玉に94飛までの詰み。

<詰上り:94飛>
角建逸_詰上り

 何と初形から94歩が消えて94飛までの詰み!

 手順も、最初74にいた玉を、銀を千鳥に使って8筋から9筋へ追い、94歩を消去してから、もう一度8筋から7筋へ追い戻して収束するという、実に楽しい作品でした。

【手順】63銀不成、75玉、76飛、85玉(1図)、74銀不成、84玉、73銀不成、85玉、
   86飛左、95玉(2図)、84銀不成、94玉、83銀不成、95玉、96飛、85玉(3図)、
   74銀不成、84玉、73銀不成、85玉、86飛右、75玉、64銀不成、74玉、94飛まで25手詰


伊藤 正作 詰パラ1983年1月(看寿賞、『詰将棋探検隊』第64番)
伊藤正

 本作はまず詰上り図を見ていただこう。

<詰上り図:15歩>
伊藤正詰上り15歩

 打歩詰の反則?
 それでは詰将棋になりません。
 この詰上りが実現するのは突き歩のときです。
 16の歩を15に突き出して詰めるわけです。
 詰将棋の手筋に「先打突歩詰」というものがあります。
 単に歩を打つと打歩詰になるので、あらかじめ歩を打っておいて突歩で詰めようという手筋です。
 本作の場合はどこかで16歩と打つ必要があるのですが、どうすれば打てるのか、また最終局面はどうやって実現するのでしょうか。
 16に歩が打てるのは玉が15にいるときです。
 このままでは37角の利きがあるので、15玉という形にするには角の利きが何かで遮られている状態をつくらないといけないのですが、一枚しかない桂を26に使ってしまったので15玉で続きません。
 もう少し丁寧に攻めなければいけません。
 23龍と入り25玉に26歩と打ちます。
 取れませんから15玉と寄る一手ですが、これで16歩と打つことが出来ます。
 同と と取らせてから25歩とすれば、26合には24龍があるので、25同玉の一手。
 34龍と引いて14玉となったところで15歩と打って同と と取らせます。
 これが次図。

<1図 12手目:15同と>
伊藤正15と

 初形から12手かけて17のと金を15まで動かしました。
 後手だけが2手指したような不思議な局面です。
 ここまで下準備をしてから、もう一度23龍と入れば25玉に26歩のとき、15玉と出来ないので、同と と取るしかありません。
 これで懸案だった26地点を塞ぐことができました。
 もう一度34龍と引き、14玉となったとき、37角の利きが消えたので、15歩、同玉に16歩と拠点を作ることに成功しました。

<2図 21手目:16歩>
伊藤正16歩

 ここまでくればもう一息です。
 14玉に23龍と入り、25玉のとき17桂と捨てれば同との一手。
 もう一度34龍と引いて、14玉に15歩までの詰み。

 作者の狙いは「原形のまま盤上に歩を発生させ、打歩詰打開する」というもので、初形と詰上りのコントラストは絶妙。金を翻弄するミニ趣向も入って芸術的とさえいえる素晴らしい出来映えで、見事看寿賞に輝きました。

【手順】23龍、25玉、26歩、15玉、16歩、同と、25歩、同玉、
   34龍、14玉、15歩、同と(1図)、23龍、25玉、26歩、同と、
   34龍、14玉、15歩、同玉、16歩(2図)、14玉、23龍、25玉、
   17桂、同と、34龍、14玉、15歩まで29手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

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【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<1回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<1回目>

 3月中に結果発表をスタートする予定だったのですが、準備が悪くて遅くなってしまいました(汗)。
 今日から少しずつ結果発表していきますので、ご容赦くださいm(__)m

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」<1回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、金少桂、則内誠一郎、鷲見慎吾、占魚亭、竹中健一、中出慶一、
   西村章、鳩森美羽、福原徹彦、藤野勝好、蛇塚の坂本、ほっと、まさ、RINTARO
   柳原裕司

多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
駒の特性を学ぶことが出来る作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

それでは今日から出題順に結果発表を行ってまいります。

① 中村雅哉作
01).png

【作意】24香、23飛、同香不成、12玉、22香成、同玉、24飛まで7手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.20、A:5、B:8、C:2 (誤解:0、無解:1、無評価:1)

作者のことば
 「香」の特性を学ぶ作品。2手目の合駒次第で成と生を使い分けますが、同じ飛び道具でも飛・角などの大駒と違い、成ってしまうと元の特性が失われます。
 あと、4枚しかない(だから2手目香合できない)のも特性の一種かな?(笑)。
 合わせて飛の特性「成ってももとの効きを失わない」「前に効くが斜めに利かない」なども学べます。

★作者のことばに尽きますが、補足解説を。(補足じゃなくて蛇足だろう…カゲの声)
 「香は離して打つ」ということが理解できれば初心者は卒業。
 『下段の香に力あり』という格言もあります。香は、その打ち場所が遠ければ遠いほど力を発揮する、これが香の大きな特性です。
 本作も24香と離して打てば詰み。
 と、思ったら23に捨合する受けの妙手がありました!
 23合に同香不成なら12玉と寄り、同香成なら21玉と引いて、逃れようという意図です
 小駒は成ると元の性能を失います。
 この逃れも、香は成らなければ縦には利くが、成ると斜めには利かないということを逆用しているわけです。
 もう少し23合を掘り下げてみます。
 角・金・銀は同香成、21玉のとき、12から打って詰んでしまいます。斜めに利く駒はダメでした。
 桂はどうでしょうか?それには、同香不成が良く、12玉に24桂で詰みです。
 香は品切れですから、残るは飛車しかありません。
 飛合に同香不成なら12玉、同香成なら21玉です。
 なんと23飛合が最善でした。
 同香成は21玉で詰みません。
 同香不成に12玉で逃れそうですが、持駒に飛車があるので好手段があります。
 22香成と捨て24飛と打ちます。これは打換という手筋です。
 24飛の局面は、これで詰んでいます。
 今度は23合も同飛成まで。
 香は成ると元の性能を失いますが、飛車は成っても元の性能を失わずさらに強力な駒になります。その違いがよくわかりますね。
 7手という超短編ですが、合駒を考えることで、駒の特性を学べる楽しい教材でした。

金少桂:成ったときに元の性能が消えてしまう香と残る飛の違い。

★「成る」ということについて、小駒と大駒の違いを学習できる一局です。

奥鳥羽生:作意で香飛の違い、変化で香飛と角金銀桂の違い、が詰手筋としてわかる。

中出慶一:合駒の応手(合駒種)を問い、旨く考えさせるパズルになっていますね。

★玉方の応手によって詰め方が変わります。変化を確かめていくことで詰手筋を学べます。

ほっと:これは教材にうってつけ。

★駒の特性だけでなく、合駒を考える問題としても、良い教材だと思います。

則内誠一郎:香3囲い。香打、香生、香成。

★香づくし。

蛇塚の坂本:合い駒だけの問題だと思う。

★初心者や指将棋派の方に詰将棋の面白さを知っていただきたいというのが「教材に使える詰将棋」のコンセプトです。

柳原裕司:この筋は角合や桂合を見たことがあるけれど飛合もあったか。単純で面白い。

★23の捨合、詰キストの第一感は角や桂ですね。

RINTARO:飛合が珍しいか。幕開けにふさわしい作品。

有吉弘敏:「飛合限定は意外でした。」

★強力な飛車を捨合するというところに意外性を感じていただければありがたいです。

福原徹彦:飛合が最善で、香が飛に変わると1手詰の局面になってしまうのは面白い。

西村章:持ち駒の香を飛に変える面白い手順。

★わらしべ長者のような趣き。

鳩森美羽:成っても前へ直進できる利きを残すのは飛車だったというわけ。

占魚亭:香と飛の違い。

鷲見慎吾:テーマは飛と香の違いと予想。香から飛の持駒変換のシンプルな表現、教材として最適だと感じました。

竹中健一:香と飛の違いがよく分かりますね!テーマに忠実だと思いました!

★「香と飛の違い」に言及する声も大変多く、好評でした。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
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詰パラ4月号到着

<詰パラ4月号到着>

■解答選手権
 チャンピオン戦が3月31日(日)に開催されました。
 今年の参加者は98名と僅かに100名を切りましたが、昨年に続いての東京・大阪・名古屋の三会場開催で、大いに盛り上がりました。
 結果は皆さんもご存じのとおり、藤井聡太さんの五連覇!
 98.5点と、誤記による減点で満点は逃しましたが、全問正解はさすがです。
 運営を支えくださった各地のスタッフのご努力に、あらためて敬意を表したいと思います。
 また初級一般戦は4月6日(土)に開催されました。今年は昨年に引き続き開催場所が増え全国28会場で熱気にあふれる競技が繰り広げられました。
 このような盛り上がりが定着し、詰将棋愛好家が増えることを祈念します。
 解答選手権の模様はこちらからどうぞ  → https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem


■詰パラ4月号
・表紙。ベテラン山本勝士さのん作品。
 素晴らしい作品が感動を与えるというくだりは同感。
 また「苦しんでも規約どおり完成させた作品こそ…」というあたりは作家としての矜持を問われる一言ですね。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:今だから聞ける担当者の想い。
 中学校:選題に悩むというのはある意味贅沢?
 高校:「盤上に死を描く」は詰棋界では話題ですね。サロンでも三宅さんが紹介されています(41P)。ぜひ読まねば!
 短大:プロ棋士が客寄せとは贅沢な…。
 大学:合駒の出そうな作品が揃った?
 大院:今月は平成最後の選題なんですね。
・詰四会作品展(18P~)。変化や紛れのない作品は「一本道」などと評価されます。
 多様な作品が集まったのは、課題に含みが多かったからでは?実戦型特集より面白いと思います。
・九州G作品展(19P~)。無防備は詰めてみようという気になりますが無仕掛は見るからに難しそうですね。
・半期賞(20P~)。受賞者の皆さんおめでとうございます!
 大院のやよいさんは初受賞。山路さんは小と短大でダブル受賞。それにしても1年に5つは凄い!
・おもちゃ箱だより(30P~)。年賀詰。皆さん発想がユニークですね。
・ちえのわ雑文集(32P~)。オセロ将棋。面白そうですね。
・名局ライブラリー(34P~)。2013年は先月に続き2回目。まだまだ続くようです。
・会合案合(42P~)。今月号は1Pだけ。香龍会は2回開催!
 創棋会の例会は4月21日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
 ところで「教材に使える詰将棋~駒の特性を学ぶ~」は『現在結果発表中』と記載されています(笑)。
 3月中に結果発表をスタートする予定だったのですが、準備が悪くて遅くなってしまいました(汗)。
 近日中に結果発表を始めますので、ご容赦くださいm(__)m
・編集室:今月が平成最後の発行。

■第35回全国大会
 今年の全国大会は大阪開催です。
 詰パラ誌上に大会関連の案内が掲載されますが、このブログでも大会関連の告知を行いますので、ぜひ参照下さい。
  《日時》2019年7月14日(日) 12時00分(予定)~17時
  《場所》大阪産業創造館 4階
    大阪市中央区本町1-4-5
      http://shisetsu.sansokan.jp

■創棋会の次回課題は「局面の対比」
 4月例会の課題は「局面の対比」(6月号作品展)です。
 ある局面から数手進むと局面が微妙に変化する。多様な表現があると思います。
 これまで数回にわたって例題を紹介しましたが、駒の移動、駒の消去、駒の入替、持駒変換などさまざまな対比の表現があり、その表現や演出も、華麗な捨駒、打歩詰打開、趣向的手順など多彩でした。
 (昨年末にも例題を2作紹介していますので合わせて参照ください)
 今回も楽しい作品をご覧いただこうと思います。

石川幸雄作 詰パラ1966年3月
石川幸雄作

 一目、58歩が邪魔ですね。
 無ければ58飛と回って簡単に詰みそうです。
 それでは57歩と突いてみましょう。
 47玉と逃げてくれれば、もう一つ56歩と突いて開き王手すれば同玉の一手で、うまい具合に58歩が消えて58飛が実現します。
 しかし57歩のときに66玉と寄られると、67歩は二歩で打てませんし、55銀も65玉で打歩詰となり、不思議なことに詰みません。
 57歩と突く前に準備が必要です。
 67銀と上がり、47玉のとき78銀とソッポに引くのが好手。
 56玉と戻って次図。

<1図:4手目、56玉>
石川幸雄作56玉1

 初形から68の銀が78に移動しました。
 これで57歩と突けます。
 今度66玉なら68飛まで。
 47玉と逃げる一手に、56歩とすれば同玉と応じるしかなく、これで58歩を消すことが出来ました。

<2図:8手目、56玉>
石川幸雄作56玉2

 ここで喜び勇んで58飛とすると、57歩合! と捨合する妙防があります。
 単に66玉なら55銀、65玉、66銀、同玉、67歩、65玉、55金までで詰むのですが、57歩合と捨合されると同飛上と取れば、66玉と寄られ、67飛右なら56玉で千日手ですし、55銀から66銀と捌く筋も67歩に57玉と飛車を取られてしまいます。
 もう少し丁寧に攻める必要があります。
 67銀~58銀~57銀直~68銀と8手かけて、銀を繰り替え、78の銀を68に移動させます。

<3図:16手目、56玉>
石川幸雄作56玉3

 3図となって、ようやく58の歩を原形で消去することに成功。
 待望の58飛が実現しました。
 66玉に55銀から66銀と捌いて、同玉に67歩から55金までの詰み。

 銀の繰替えで原形から歩を消去する、パズル的な作品でした。

【詰手順】67銀、47玉、78銀、56玉(1図)、57歩、47玉、56歩、同玉(2図)、
    67銀、47玉、58銀、56玉、57銀直、47玉、68銀、56玉(3図)、
    58飛、66玉、55銀、65玉、66銀、同玉、67歩、65玉、55金まで25手詰


相馬康幸作 詰パラ1997年5月 (『Collection』第49番)
相馬康幸作

 凝り形をほぐしたい局面です。
 65銀は67玉で続かないので、66銀、同玉、55銀と進めます。
 77玉と元にもどったとき、85の飛車が邪魔駒と気づくかどうかがポイントです。
 65銀、67玉に77飛と捨て、同玉に75飛と回って舞台が完成します。

<9手目:75飛>
相馬康幸作75飛

 ここから楽しい銀の繰り替えがスタート。
 まず67玉に76銀から85銀とします。
 銀の開き王手に6段目への捨合は同飛から早詰み。香合出来れば逃れるのですが、香は品切れ。成香配置はそのためでしたが、あまり嫌味に感じません。

<13手目:85銀>
相馬康幸作85銀

 銀を85に移動できるのは、85飛を捌いた効果です。
 67玉に65飛と寄り、77玉には66銀から57銀と右の銀を繰り替えます

<19手目:57銀>
相馬康幸作57銀

 77玉と寄れば、75飛から76銀と左の銀を活用。
 85から65に銀を動かします。

<25手目:65銀>
相馬康幸作65銀

 これで56の香に二枚の銀が利きましたので収束です。
 67玉に56銀引から清算し、56同銀と金と香を入手。
 66玉とかわしたところに、76飛から77香と捨てて気持ちの良い収束。

 銀の繰り替えで微妙に局面を変化させていく、楽しいパズルの世界を味わう一局でした。

【詰手順】66銀、同玉、55銀、77玉、65銀、67玉、77飛、同玉、
    75飛(1図)、67玉、76銀、77玉、85銀(2図)、67玉、65飛、77玉、
    66銀、67玉、57銀(3図)、77玉、75飛、67玉、76銀、77玉、
    65銀(4図)、67玉、56銀引、同金、同銀、66玉、76飛、同玉、
    77香、同玉、67金まで35手詰


上田吉一作 近代将棋1979年1月(塚田賞、『極光21』第25番)
上田吉一_極光21№25

 24銀と俗に迫るのは16玉で打歩詰。
 筋の良い方なら14角成から35龍が見えるところ。
 35龍に25歩合などは24龍から17銀打で簡単。25金合なら24銀、16玉に25龍で詰む。おかしいと思ったら25角成という移動合の好防がありました。24銀から25龍の筋は持駒が角と歩だけなので、どうやっても打歩詰。
 もう少し攻め方の勢力を弱めながら攻める必要があります。
 14角成、同銀のとき、24銀と打つのが正解。
 25玉と寄って打歩詰模様に誘います。

<1図 4手目:25玉>
上田吉一_極光21№25_4手目25玉

 35とや35龍では16玉で打歩詰。
 ここは26歩と突き出すのが味の良い手です。
 26同龍なら35龍と取って早いので、26同玉とします。
 35銀と銀で歩を取りますが、15玉と逃げて17歩を打たせてくれません。
 24銀にも26玉と逃げ27歩を打たせて25玉と進めます

<2図12手目:25玉>
上田吉一_極光21№25_12手目25玉

 35とや35龍は16玉で打歩詰。
 35龍から46龍がカッコイイ手ですが、さすがに同龍で無理です。
 ちょっとひねって45龍が好手。
 これなら16玉に56龍の妙手があり、16歩と打てます。
 56龍に26銀がハッとする受けですが、16歩、25玉に35とがあり受けになっていません。
 そこで玉方も35歩と捨合の妙防で凌ぎます。

<3図 14手目:35歩>
上田吉一_極光21№25_14手目35歩

 この図は4手目の局面と比べると先手の龍が43から44に動いただけ
 いったん消えた34歩がまた現れた…
 ここでもう一度26歩と突き出します。
 同玉に35銀と、銀で歩を取ります。
 15玉と逃げて、24銀、26玉、27歩と先ほどと同じように進みますが、今度は45に龍がいるので16玉と寄って打歩詰です。
 ここで気持ちのよい一手が出ます。
 56龍とソッポに引きます。

<4図 23手目:56龍>
上田吉一_極光21№25_23手目56龍

 56龍を同龍と取るのは17歩から詰みます。
 36合や26合は17歩から45龍があります。
 絶体絶命と思われますが、絶妙の受けがありました。
 36角成の移動合です。

<5図 24手目:36角成>
上田吉一_極光21№25_24手目36角成

 36角成なら17歩、25玉、45龍を同龍と取れます。
 36銀合では17歩から35とがあり、36金合なら17歩から45龍があるのですが、36角成の一手で両方の詰みを防いでいます。
 うっかり36同龍とすると、26銀合! という受けがあり詰みません。(他合は25角から詰み)
 しかし36角成でも、17歩、25玉に36龍と切る手があり、同龍に16角が決め手。
 同龍に35とまでの詰み。

 打歩詰を巡る攻防に、35歩の原形消去が入って微妙に局面が変化しますが、45龍から56龍のソッポ引きに36角成の妙防でクライマックスを迎えます。
 塚田賞受賞作。

【詰手順】14角成、同銀、24銀、25玉(1図)、26歩、同玉、35銀、15玉、
   24銀、26玉、27歩、25玉(2図)、45龍、35歩合(3図)、26歩、同玉、
   35銀、15玉、24銀、26玉、27歩、16玉、56龍(4図)、36角成(5図)、
   17歩、25玉、36龍、同龍、16角、同龍、35とまで31手詰

 今回は駒の繰り替えなどで盤面が少しずつ変化していく作品を紹介させていただきました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年4月21日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 6月号作品展「局面の対比」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

※課題作の投稿などはこちらまで
    → blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
以上