FC2ブログ

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<最終回:総評>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<最終回:総評>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<最終回:総評>
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 結果発表の最終回は「総評」です。

himatsume:どの作品も簡単ながらも面白く、楽しませていただきました。

★そうおっしゃっていただけると、主催者としては大変嬉しいです。

野々村禎彦:謎解きとしては、手数順&同手数なら盤面駒数の少ない順&同枚数なら持駒の少ない順といつ気付くかの勝負だった。
 難解構想作も狙いの手以降は並べ詰めで、額面通りすらすら

★出題順はご明察。解答方式が「キーになる一手」と「手数」だったので、少しでも親切設計にしたいと考えた次第です。

有吉弘敏:前回よりすらすらが多く楽しめました。1番と23番は難解すぎて主旨に合わないと思います。

★前回よりすらすら度があがったのは創棋会の例会で選題を行った効果だと思います。
 最初と最後が難しかったというのは、締まらない話で、大変失礼しました。
 1番には好形作を持ってきたいという気持ちもあって、この出題順にしたところもあったのですが、1番が難しいというご意見が散見されたのは、ちょっと想定外。
 出題順は難易度順というのが良かったかもしれません。

福原徹彦:選題もあったおかげか、昨年と比べて、全体的な「すらすら」度は高かったと思います。また、昨年同様、作品の質も高かったです。
 評価点はすらすら解けるかどうかを基準にしました。(時間を計ったわけではないですが)数分~10分で解ければA、という感じです。
 気に入った作品は、捌ける手順の良さという点では4、8、11、15が、構想という点では7、17、18などが良かったと思います。
 今年も作品展を開催していただき、発表の場を設けてくださり、ありがとうございます。

★作品展を開催する立場からすると、作品があればこそ開催出来るということで、折角投稿されたものを不採用にするのは忍びないという気持ちがありました。
 そういうことから昨年は応募作をすべて掲載したのですが「すらすら解けない」とのお叱りを頂戴しました。
 そこで今年はブログの例題紹介を通じて「すらすら」の要件のようなものをお伝えするとともに、創棋会の例会で参加者のご意見を伺って選題することにしたわけです。

中出慶一: 中編23作は、圧巻の出題?すらすら解ける、としても相当な時間・エネルギーを費やすことでしょう。
 いくつかの作品は、この「すらすら解ける20手台」でなく、短大やデパートでの出題に適した作品が見受けられます。
 例えば、3番、7番、8番、9番、10番、17番、18番、が挙げられる。
 逆にこの企画「すらすら解ける20手台」でなければ、発表の場がない作品も数題見受けられます。
 既成手順で手数が伸びて中編になったのでなく、新規手順、新構想、伏線入り、等何らかの狙いが付加されたものを期待して作品を見て行きます。
 ともかく多くの人の解答(評価付け、短評記載)参加を期待しています。

★ごもっともなご意見。もう少し出題数を絞る必要があったかもしれません。
 この作品展だからこそ発表したいという作者の想いとはバッティングするのですが。
 全題正解を競うような作品展ではありませんので、ソフトで解いていただくのもOK。
 鑑賞して短評を書いていただければありがたいです。

RINTARO:スラスラとは名ばかりの手ごわい作品群、私自身も作品展の趣旨を誤解していたのでしょうか。
 これでは、次回以降の参加も気が引けます。

★20手台ですから「瞬殺」というわけにはいかないと思いますが、全く手が出ないという作品はなかったと思います。
 解答は解けた分だけ送っていただければ結構ですので、来年も楽しい作品とともに解答もお待ちしています。

則内誠一郎:変化へ寄り道すること度々。

★本筋の見えやすい作品では、変化飛ばしの術がどこまで通用するかですね。
 今回は「読ませる作品」は少なかったと思うのですが。

奥鳥羽生:今回の作品群を見て、キーとなる一手がなく全体が軽やかに進むのが「すらすら」かも、という感を持ちました。

★「一手」にウェイトのかかった作品は少数で、手順の流れを楽しむような作品が多かったようです。

三輪勝昭:25手詰はスラスラ解けて21・23手詰の方が難しかった。読み易い順に並べるのが理想だと思うがそれは難しいかな。
 今回はスラスラ違反作はなかった。
 しかし、変化が長く煩雑で妙味ない手順はスラスラには向かないと思う。
 違反じゃないので取り締まるのは難しいが、他の発表先を勧めるのが作品には良いと思う。」
 それからちょっと思った事だけど、この解答方法だと解答を書くのは楽だけど何手目か数えたりするのが相当にメンドクサイ。
 解答に誤記がないか確認するのは特に手間で書いてあるのが何手目か確認してそれから何手目は何かと二重確認が必要で、それでも印象に残る手が指定手になっていれば良いが意外にズレている。
 それなら初めから全手順を書いた方がまだ楽なくらいです。
 これは初めから間違えずに書いていれば問題ない事なので、今回は確認せず解答します。

★手数と難易度は比例しませんから、難易度順の出題が良かったかもしれません。
 もっとも難易度も主観に左右されるので、一長一短なのですが。
 解答の書き方については結果発表7回目あたりでコメントさせていただきましたが、20手台の作品が20題以上並んで全手順を書いてもらうというのは厳しいのでこういう方式を採用しています。
 狙いの一手がヒントになっているケースもあり、また解答審査も容易なので、悪い方法でないと思うのですが、ご指摘の面もあります。
 管理人が勝手に設定するにも気が引けるのですが、作者の意思を尊重しつつ、出来るだけ解答者の手を煩わせないような手を明示するようにしたいと思います。

 それでは来年もpartⅣを開催したいと思いますので、作家の皆さま、解答者の皆さま、これからもどうぞよろしくお願いします。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
  https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上
スポンサーサイト

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<18回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<18回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<18回目>
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

それでは結果発表も最後の作品となりました。ベテラン北村憲一さんの作品です。

㉓北村憲一作
23.png

【作意】
 86香、85桂合、同香、同銀、84馬、92玉、82桂成、同玉、71銀不成、同玉
 62角成、82玉、71銀、92玉、93歩、同桂、74馬、81玉、73桂、同歩
 63馬行、92玉、82銀成、同玉、72馬寄、92玉、81馬、83玉、72馬行まで29手詰

【正解】
 17手目→74馬
 手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.09、A:2、B:8、C:1、誤解:0、無解:2、無評価:0

【作者のことば】

★殿は北村さんの実戦型。
 詰パラ本誌でも桂香図式を精力的に発表しておられます。
 ときに腕力を発揮される北村さんですが、本局はどうでしょうか。
 一見して51角を活用したいところです。それには62銀が邪魔。
 ということで、84馬、92玉、82桂成、同玉、71銀不成までは一直線。
 92玉とかわせば、93歩、同桂、同馬と切ってしまうのが良く、同飛なら84桂があり、同玉でも84銀、92玉、93香から清算して詰みます。
 71同玉と取るしかなく62角成と出来ました。以下82玉、71銀、92玉、93歩、同桂、同馬、同玉、84銀、92玉、93香と好調な攻めが続きますが、同飛と取られても81玉とかわされても詰みません。
 初手は86香と打って応手を問うのが正解。
 84への捨合は同馬、92玉、82桂成から73馬があるので85に合する一手。
 何を合しても、同香、同銀、84馬、92玉、82桂成、同玉、71銀不成、同玉、62角成、82玉まで進めるしかないところ。
 ここで持駒が「銀・歩・85の合駒」となります。
 飛車や金を持っていれば71銀で簡単。
 銀がもう一枚あれば83銀から清算して84馬と引けば詰み。
 香があれば83香。92玉なら93歩から81銀です。
 そうなると85合は桂が最善だったことがわかります。
 85桂合も前述のとおり進めて82玉の局面となりますが、85銀が効いているので桂は打てません。
 そこで71銀と打って、92玉、93歩、同桂と形を決めてから、74馬と捨てるのが好手。

<17手目:74馬>
23_74馬

 84馬が無かったら84桂と打てることに気がつくかどうか。
 同銀は84桂から72馬があるので、81玉とかわしますが、73桂が継続の好手。
 同飛なら82銀成から73馬上で詰みますから、同歩と応じます。
 そこで63馬行と突っ込むのが決め手。
 同飛は同馬があるので、92玉ですが、82銀成から72馬寄とすれば二枚馬の力で収束です。


山下誠:2枚目の馬を作ってからの7四馬が妙手。1手指すごとに考えさせられてすらすら感はない。

★74馬が妙手。「1手指すごとに考えさせられ」というのは次の福原さんの感想にも通じるところでしょうか。

福原徹彦:いろいろ試して次の手を発見する感じだったので、すらすらの印象は少なかったです…。

★有力な手がたくさんあるわけではないのですが、一手一手に変化があり、途中下車しながら進む感じだったのでしょうね。

則内誠一郎:スーダラ節ではなさそう。

★スイスイとは行かなかった…。

安田恒雄:初手、84馬と入れるところでの香打ちはやりにくさがありました。守りの94銀を移動させないといけないのですね。キーとなる手の74馬から63馬上の手順がすらすらの中でも本作のハイライトで、気持ちの良い手でした。

★初手の発見に時間がかかったかどうかもすらすら感の分かれ目。
 85に銀を呼びその利き場所に74馬と捨てるのは味が良いと思います。

奥鳥羽生:2回とも馬を取らない。

★馬を消す構成に出来ればよかったのですが。

中出慶一:飛の利き筋に3回に渡って働きかけるも飛不動とは!?
2枚の強力馬が残る収束は残念なり。

★飛車の不動も重い印象を与えたようです。

有吉弘敏:難解。本作だけにかなり悩んだ。74馬は好手だが冗長な収束と29手を支える主題としては弱い。捨駒も少なく、詰む将棋に近い。

★きびしいご意見ですが、詰将棋的好手がもう少し欲しかったというのは同感。

野々村禎彦:74馬〜92馬でまとめたかった。収束が緩いと序の煩雑さが気になる。

★74馬〜92馬で決められれば最高なのですが。
 ハイウェイに乗ってしまえばそれまでの渋滞を忘れる。そういう構成にしたかったですね。
 収束はちょっと間延びしましたか。

三輪勝昭:17手目は74馬の一手だけど、73桂、同歩、63馬行と前の93歩から7手は好手順。
 これを素材とするなら僕ならこの序にはしない手順。好き好きではあるが。
 変化・紛れが煩雑でなく短いのでスラスラ展向きの作品。

★74馬の一手で終わらず63馬ともう一度捨てる手が入って盛り上がります。

鷲見慎吾:自ら取られに行き続ける馬、その馬でとどめを刺すのは面白いです。

★72馬の詰上りも引き締まった感じがあります

☆結果発表の最終回は総評でし。
 近々紹介させていただきますので、しばしお待ちください。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 

もうすぐ例会~創棋会の例会は10月21日(日)です~

もうすぐ例会~創棋会の例会は10月21日(日)です~

 先日、奈良に行ってきました。
 今年名人戦が行われた興福寺では中金堂が再建され、落慶法要が営まれているところでした。
2193興福寺

 春日大社まで足を運ぶと、多くの鹿が出迎えてくれました
2196鹿

 最後は平城京。とにかく広い…。よく歩きました。
2199平城京

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の例会は10月21日(日)です
 「すらすら解ける20手台」の結果発表、今回はお休みです。
 創棋会の次回例会は10月21日(日)13時より、関西将棋会館 4F 多目的ルームで開催。
 今回の課題は「よくわかる作家の個性」です。

 「よくわかる作家の個性」。この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介してきましたが、今回は最後ということで、柏川悦夫さんの作品を三作紹介させていただきます。

柏川悦夫作 詰パラ1956年7月(「駒と人生」第66番)
柏川さん№66

 柏川さんは自然な棋形からハッとする一手が出てきます。

 本局もきれいな実戦形。
 初手は32の銀を動かして開き王手したいところです。
 22には桂の利きがあるので、どうやっても捕まっているように見えます。
 しかし、31、41、43、どこに銀を動かしても、13玉と上がられると、25金の守りが強く詰みません。
 しばらく考えて、22桂成と捨てて31角と打ち換えるのが好手筋ではないかと。
 しかし31角には33玉と上がられ、43飛成にも24玉と逃げられて続きません。
 22桂成、同玉には43銀不成と引くのが味のある好手です。

<3手目:43銀不成>
柏川さん№66_43銀

 33に利かせて成りたいところを不成で開き王手するのはちょっと不利感があります。
 13玉(33玉)と逃げれば22角と打ち、24玉に34銀成と二段活用するのが、43銀不成の目的でした。
 よく見ると初形の34桂が邪魔駒だったこともわかります。
 34銀成は同玉の一手で44飛成までの詰み。

  22桂成、同玉、43銀不成、13玉、22角、24玉、34銀成、同玉、44飛成まで9手詰


柏川悦夫作 将棋世界1960年8月(「駒と人生」第77番)
柏川さん№77

 一見して42の銀を捌きたい形。
 いきなり31銀不成とするのは同玉に、41金、同飛と取られてダメです。
 12金が手筋のようです。同玉なら33銀成があります。しかし同香と応じられると後続手段がありません。
 巧い手があります。21金と捨てるのです。
 同飛なら、31銀不成が利きます。今度は飛車の利きが無いので同玉に41金まで。
 21金を同玉と取ってくれれば61龍と飛車が取れます。でも61龍には12玉で続きません。
 21金、同玉の局面をよく見てください。
 紛れで読んだ手があります。
 そうです。ここで12金と捨てるのです。

<3手目:12金>
柏川さん№77_12金

 同香ならそこで61龍と行きます。まさに逃路に先着の一手です。
 12同玉なら33銀成から24桂があります。
 32玉と逃げるしかありません。ギリギリの受けです。
 どうやっても詰みそうですが、31銀成は同玉でダメです。41銀不成も31玉で逃れというように、43と33の二枚銀がよく利いています。
 まず44桂とこちらから打診します。
 同銀直には41銀不成、31玉に43桂と打てます。
 同銀左と応じるしかありませんが、あわてて31銀成では33玉から脱出されてしまいます。
 今度は24桂と捨てます。これは同歩の一手。
 ここで33銀成が決め手です。同玉に22龍までの詰み。
 44桂のところで先に24桂とやってしまうと、同歩、44桂に23玉とこちらから逃げ出されます。手順前後には要注意です。
 本作、21金も12金も単独ではよくある手筋なのですが、わざわざ21金と捨ててから12金と打つのが実に打ちにくい。
 1手で12金と打てるところをわざわざ21に金を捨ててから、というのが非常に非効率で不利感があるからです。
 まとめは桂二枚を左右に打ち分けて退路を封鎖してから42銀を捌いて爽快な手順。
 実に巧く出来た一局です。

  21金、同玉、12金、32玉、44桂、同銀左、24桂、同歩、
  33銀成、同玉、22龍まで11手詰


柏川悦夫作 近代将棋1962年5月(「駒と人生」第88番)
柏川さん№88


 前二作に比して少し大模様の感じがありますが、ここから妙手順が展開されます。
 51龍と54角のラインを活用する手順を考えたいところです。
 23金という手が魅力的です。同金なら21龍。同玉も21龍から32角成があります。
 いや21龍には14玉と上がられますね。そこから32角成としても25玉で上部脱出です。
 25桂が無ければ14玉のとき36角と引き25合に26桂までなんですが…。
 ここは22金と捨てるのが好手。
 同金なら、今度こそ21龍の好手があり、同金なら13金まで、23玉も32角成までピッタリです。
 22同玉となったところで33金と打ち込みたくなりますが、同銀、同桂成のとき軽く13玉とかわされて詰みません。
 かといって13金、同香と捨ててから33金と打つのでは、同桂、同桂成、同銀、32角成、同玉、43金と手は続くものの23玉と上がられて息切れです。
 22同玉に13金と捨てるのは良い手なのです。13の逃げ道は封鎖しておく必要がありますから。
 しかしわざわざ11香の利きを作ってから13に捨てるのはなかなか指しにくいところです。もっとも、初手13金では同桂、22金のとき 同金と取られ21龍の筋がありません。
 さて13金を同桂と取れば、俗に21金と打ち23玉に32角成、同玉、22金打、43玉、52龍で詰み。13同香が最善です。
 この局面で、23金は先に書いたように同玉から14玉の脱出ルートがあり詰みません。
 ここで目の覚めるような妙手が飛び出します。
 33桂成と焦点に捨てるのです。

<5手目:33桂成>
柏川さん№88_33桂成

 同銀と取るとどうなるでしょうか?
 それには23金の妙手があります。同玉に21龍とし14玉のとき、36角と引き、25合に26桂までです。邪魔な25桂を33桂と成り捨てて消し、21の桂を龍で奪ったことで仕留めることができたというわけです。
 33同玉はどうでしょうか?
 これも23金が飛んできます。同玉は先ほどと同じですから同金と取りますが、42龍と銀を取る手が決め手です。42同玉に43銀と打てばピッタリ詰んでいます。
 21桂を取らせるわけにはいかないので、33同桂と応じますが、今度は21が空いたので21金と打ちます。
 23玉は32角成から22金打があるので、12玉と寄りますが、11金と追って、23玉に32角成と金を取り、32同玉に22金が決め手です。同玉に21龍までの詰み。
 22金、13金、33桂成の三連捨ては複合の妙手でした。
 ぜひ並べて味わってください。

  22金、同玉、13金、同香、33桂成、同桂、21金、12玉、11金、23玉、
  32角成、同玉、22金、同玉、21龍まで15手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<17回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<17回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展。
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<17回目>
 
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 それでは今日は角さんの作品です。

㉒角建逸作
22.png

【作意】
 21龍、同玉、11歩成、同玉、13香、21玉、12香成、同玉、34角、11玉、
 23桂、21玉、43角成、32歩合、同馬、同玉、33銀成、21玉、22歩、12玉、
 11桂成、同玉、12歩、同玉、23馬、11玉、21歩成、同玉、22成銀まで29手詰

【正解】
 14手目→32歩合
 手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.00、A:2、B:6、C:2、誤解:0、無解:2、無評価:1

【作者のことば】
 単に煙るだけの実戦型。どこにも投稿できずにお蔵入りしていた作。
 発表する場を与えていただき、感謝です。
 狙いの一手は「14手目32歩合」で。

★ラス前は今年門脇賞を受賞された角さんの作品。
 角さんが編集された「現代詰将棋短編名作選」と「現代詰将棋中編名作選」は詰将棋愛好家必携の好著かと思います。
 さて本作、右上隅4×5に収まった端正な実戦型。
 玉を守るのは桂香だけですが、持駒はなくどうやって攻めようかというところ。
 33銀成、同桂、11龍のような手では32玉から逃げられます。
 42龍が良さそうな手です。32桂合なら、同龍、同玉、14角として、31玉、43桂、22玉、23馬で詰んでしまいます。
 しかし32香合とされると、33銀成、同桂、同馬と追っても13玉で続きません。
 33銀成、同桂、42龍も32香合で詰みません。
 23馬、同玉、21龍も22歩合くらいで切れてしまいます。
 そうなると21龍と切って、同玉に11歩成と桂香を奪うしかありません。
 11歩成に31玉は、43桂、22玉、33馬、13玉、14香で詰むので、同玉と取ります。
 33馬と入るのは22歩合で続かないので25角の活用を睨んで13香と打ちます。
 21玉に12香成と捨て、同玉に34角と25角も戦力に加わりました。
 21玉ならちょっと打ちにくいのですが33桂という手があり、31玉、32歩、同玉、43角成で詰むので、11玉と引きます。
 11玉に12歩と打つと21玉と寄られて桂一枚では続きません。ここは23桂と打つのが正解。
 12玉なら、13歩と打ち、21玉、43角成、32合、同馬、同玉、33銀成、21玉、11桂成、同玉、12歩成と進めて32合が余って詰みますので、23桂には21玉と寄ります。
 43角成に対して何を合しても同馬と切って攻めるのですが、桂合だとどうなるでしょうか。桂合には、同馬、同玉、33銀成、21玉、13桂、12玉、11桂成、同玉、12歩、同玉、23馬、11玉、22成銀まで作意より2手早く詰みます。
 作意は32歩合

<14手目:32歩合>
22_32歩

 これも同馬と切って、同玉に33銀成とすれば、21玉と引く一手。
 22歩、12玉で打歩詰ですが、11桂成と捨てて、同玉に12歩と叩けば同玉と応じるしかなく、23馬から21歩成とすれば同玉に22成銀まで、みごとに煙りました。


有吉弘敏:まさかのミニ煙。

★本局、評価は「煙」に集中。

himatsume:ミニ煙とは予想外だった。

★この初形、実戦形から煙るのは意外性があったようです。

則内誠一郎:掟破りの序。型破りの煙。

★一方駒取りから始まる序奏の受け止め方はどうだったのでしょうか。

奥鳥羽生:早々に桂香を取るのが意表外と思っていたら、意表外のミニ煙。

福原徹彦:いきなり桂香を取ってしまうのが意外なところ。解いてみればミニ煙で印象が良くなる。

★駒取りを、意表を突く手段と捉えた方が多かったですね。

野々村禎彦:42龍は32香合で不詰とわかればバラすしかない。ミニ煙でニッコリ。

★42龍は読んでほしい紛れです。

三輪勝昭 :序4手は42龍が簡単に詰まない形になるので割と早くこれしかないと分かる。僕はこの序は不快でしかない。
  以下の手順もつまらない。

★駒取りには忌避感があるのも事実です。
何か詰将棋らしい手から入ってほしかったという気もします。

安田恒雄:実戦形に整えたことと駒取りから入ることの功罪はプラマイ零と評価しました。ミニ煙になるすらすらは気持ち良いです。

★駒取りのマイナスを実戦形が補ったということですね。

中出慶一: ミニ煙の中編ですが、後半10手が既成の収束になるのはいけない。

★収束は煙のパターンの一つですから、この形に持ち込むまでが作者の腕の見せ所。

山下誠:実戦型初形からいきなり桂香を払ってしまう意表のスタート。後半は気持ちよく駒が捌ける。

鷲見慎吾:いきなり桂と香を取るのは意外でした。最後はミニ煙でのスッキリした詰め上がり。

★駒取りが意表を突くスタートなら、ミニ煙もビックリの詰上り。
 解いてスッキリ、気持ちよくという方が多かったようです。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<16回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<16回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<16回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
   ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 それでは今日は藤原さんの作品です。

㉑藤原俊雅作
21.png

【作意】
 11桂成、同玉、12銀、同玉、34角、21玉、43角成、同歩、22歩、12玉、
 34馬、23角、24桂、22玉、33金、11玉、12桂成、同角、同馬、同玉、
 24桂、21玉、32角、11玉、12桂成、同玉、23角成、21玉、22金まで29手詰

【正解】
 3手目→12銀
 手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.27、A:4、B:6、C:1、誤解:0、無解:2、無評価:0

★「すらすら解ける20手台」初参加の藤原さん。
 藤原さんは詰パラ本誌にも作品を発表していますが、スマホ詰パラにもペンネームで発表中とのこと。
 またkisyさんとは詰キスト仲間で、創棋会の例会にも一緒に参加されました。
 そこで見せていただいたのが本作です。
 初形は右上隅4×4の好形で、11桂成から12歩のような筋も見えていて、詰めてみようと思わせます。
 32からの逃路は23桂を消しておけば23角があるので大丈夫。
 ということで初手は11桂成とします。
 同玉となったところで12歩と打ちたいのですが21玉と寄られて後続がありません。
 33角と打っても取ってくれません。22歩合くらいでダメ。
 初手に戻って22歩なんかを考えるのですが詰みそうな筋がみえません。
 11同玉には12銀と捨てるのが好手。

<3手目:12銀>
21_22銀

 唯一の金気を捨てるのでちょっと指しにくい手ですね。
 12同玉に34角とぶつけるのが継続の好手順。
 同金なら同馬で23銀合、24桂、22玉、12金、同銀、同桂成、32玉、44桂で詰み。23銀合のところで21玉と引いても22歩と叩けば32玉に44桂があります。
 34角は取れませんが、11玉と引くのは12歩、21玉に33桂が好打で、同金と取らせて11歩成、22玉とかわす一手に、12と、32玉、44桂の好手順で詰み。
 最善は21玉ですが、それには43角成と金を取り、同歩に22歩と叩くのが好調子。
 22同玉は34桂がありますし、11玉なら21金から34馬ですから、12玉とかわします。
 34馬と寄って24桂を見せます。
 23合は24桂から12金を防いで角か銀になります。
 銀合では24桂、22玉、33金、11玉、12桂成、同銀、同馬、同玉、23銀で駒余りの詰み。よって角合が最善です。
 23角合にも同じように、24桂、22玉、33金、11玉と攻め、12桂成が気持ちの良い一手。
 同角、同馬、同玉、24桂、21玉のとき、歩頭に32角と打つのが決め手。
 11玉には12桂成と捨て、同玉に、23角成から22金までの清涼詰。


則内誠一郎:4×4内で楽しく手が進む。

★すらすら解けた方はこういう感想になると思ったのですが。

福原徹彦:角桂中心の攻め。手が限られているので解きやすいはずだが妙に解きにくかった印象。

★手が限られているのに解きにくい…。

安田恒雄:銀先銀歩?、3手目で12歩とすると詰みそうで詰まない。苦労させられました。

★3手目12歩で迷われた方が結構いらっしゃったようです。

鷲見慎吾:3手目12歩で迷路にはまりました。よく考えたら歩ではキーとなる一手にはならなさそうですね。

★キーになる一手というのは、ヒントになっている場合もあるんです。

三輪勝昭:右片隅の好形で狭く読み易いスラスラ展向きの作品?だと思うけど僕は全然スラスラ解けなかった。
 12銀が大英断で次34角で詰み型になるのに気付くのに時間がかかってしまったからだが、他の手は分かり易く詰まない形になっているのに何か見落しがないか考えてしまう。
 これはスラスラ解けなくてもスラスラ展向きと言えよう。」

★12歩は11玉で詰まない形、という見切りが出来れば、12銀しかないのですが…。

山下誠:金を質にする3四角が読み難い手。3四馬からはすらすらと手が進む。

★34角とぶつけるところまで読めるかどうかがポイント。

野々村禎彦:12銀から34角のぶつけ打ちは見応えがあるが、その後は常套手順。

★12銀から34角という3手一組の手順が思い浮かべば、後は気持ちの良い手順だったのではないでしょうか。

有吉弘敏:この手順はあまり見ない。新鮮でした。

★手筋の組み合わせ、表現次第で新鮮に映る好見本と言えるのではないでしょうか。

中出慶一:簡潔図、5手目の角打位置限定、12手目の限定角合、清涼詰、等の長所を有する軽快中編ですが、芯になる一手がないので印象は薄い。

★34角以降は、きれいな流れで収束へ。

奥鳥羽生:狭い所でよく手が続く。

★収束も32角と歩頭に打つ手や12桂成など好感触の手が続きます。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<15回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<15回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<15回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 それでは今日は妻木さんの作品です。

⑳妻木貴雄作
20.png

【作意】
 31銀、12玉、23銀、同玉、32銀、同玉、42角成、23玉、32銀、13玉
 22銀生、12玉、21銀左生、22玉、34桂、21玉、43角成、12玉、22桂成、13玉
 23成桂、同玉、33馬寄、12玉、13歩、同玉、31馬、12玉、22馬まで29手詰

【正解】
 15手目→34桂
 手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.33、A:5、B:6、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:0

【作者のことば】
 比較的簡素で自然な形から、持駒の銀四枚がすべて消え、途中で拾った桂と歩も消えて、2枚の角が馬になって詰む…という構成です。
 特に狙いもなく、流れるように手順が進むだけの図で、ボツでも構いません。
 狙いの一手、これは困りました。
 そもそも「特に狙いもなく、流れるように手順が進む」ので、狙いの一手などはありません。「なし」としたいところですが、どうしてもというなら15手目の3四桂でしょうか。
 紛れは書きたいけど、ほとんどなし。作意以外ではすぐに手が切れてしまうと思います。

★20作目は妻木さんの登場。
 妻木さんは「すらすら解ける20手台」には初参加。
 妻木さんと言えば、簡素な形から切れ味の良い捨駒が飛び出す短編がお得意という印象が強いのですが、20手台の本作ではどんな手順を見せていただけるのでしょうか。
 まず初形は右上隅の5×3に収まった実戦型。盤上には成駒もなく金気もなくスッキリしています。持駒銀一色も好感の持てるところ。
 5筋の二枚角を働かさないといけないので、31銀と拠点を作ります。
 13玉には22銀打、12玉、13銀打、同桂、21銀打、23玉、32銀、12玉(同玉は42角成以下)、34角成、同歩、21銀直、11玉、44角まで。
 12玉とかわしますが、23銀、32銀と二枚の銀を捨てて42角成と強力な馬を作ります。
 途中23銀に13玉は22銀直があります。また32銀に12玉は22銀成から31角成の筋があり、13玉なら22銀打、12玉、21銀左生、23玉、35桂があります。
 42角成、23玉、32銀と進めます。持駒がなくなったので手が続くか心配になってくる局面ですね。
 32銀に12玉は22銀成、同玉、31馬、12玉、21銀、23玉に35桂まで。52角が良く利いています。
 そこで32銀には13玉と逃げますが、22銀生と捨てます。
 取ると31馬があるので、12玉と耐えますが、21銀左生と32の銀で桂を取ります。
 こうすれば22玉と銀を払うしかありません。
 ここで34桂と捨てるのが巧い一手です。

<15手目:34桂>
20_34桂

 34同歩なら、32馬、13玉、12銀成、同玉、34角成と出来ます。
 34桂は取れないので21玉と銀を取って凌ぎますが、43角成、12玉と追って、22桂成と捨てるのが決め手。
 13玉と逃げても23成桂とすてれば、同玉に33馬寄と一歩補充して、12玉に13歩と叩いて、同玉に31馬から二枚馬の清涼詰となりました。


野々村禎彦:一種持駒のすっきり実戦型からの軽い捌きで清涼詰。ザ・すらすら。

★妻木さんの作品はやや難解というイメージがあったのですが、本局にはそういう短評がありませんでした。

安田恒雄:銀四枚の持駒趣向ですが、キーとなる手の34桂と19手目の22桂成捨てからの清涼詰は気持ちが良かったです。

★銀を使い切ってからの桂の活用が印象に残ります。

三輪勝昭:キメの細かい捌きで手順は好き。だけど大駒が2枚共残るので冗長作品に思える。

★きめの細かい手順というのはピッタリの表現ですね。馬二枚の清涼詰でしたが…。

中出慶一: きれいな実戦型、4銀捨て、清涼詰、の特長を有する軽快中編の完成品。大駒捨てがないのが残念。(この作品が、短大またはデパートで採用されるか、には疑問が残るが・・・)

★せめて一枚消せればというところですが望蜀?

鷲見慎吾:銀を賄賂ににじり寄る馬という印象。銀を使い果たしてからの桂打は意外でした。

★遠くの角を活用するため銀を散財。

himatsume:13手目で少し悩んだ。

★桂をどちらの銀で取るか。直と行きたくなるところです。

福原徹彦 :持駒銀4趣向。銀を捌いているうちにどんどん馬が迫ってくる。

★銀の捌きにも味があります。

山下誠:4枚の銀を巧みに使って網を絞り、3四桂で一気に手順を引き締める。

★34桂はまさに決め手。

奥鳥羽生:粘りのある手順で、それを継続する34桂。

★34桂をもう一度22に成捨てるのが気持ちのいいところです。

有吉弘敏:34桂は好手だがもう一手欲しい。

★がらっと構成を変えないと難しそうですが…。

RINTARO:4銀至妙の局。収束まで完璧です。

★4銀が単純な捨駒だけではなく、最後に全部消えるところなどお見事です。

則内誠一郎:好形好手順の完成品。

★「完成品」と言える出来映え。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性」  
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<14回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<14回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<14回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 それでは本日は中出さんの作品を紹介します。

⑲中出慶一作
19.png

【作意】
 23桂成、43玉、33成桂、同玉、36飛、35歩、同飛、43玉、33飛成、同玉、
 34歩、43玉、35桂、同銀、33歩成、同玉、15角、同香、34歩、43玉、
 55桂、同銀、33歩成、同玉、55角、同香、34銀打まで27手詰

【正解】
 6手目→35歩
 手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.58、A:7、B:5、C:0、誤解:0、無解:1、無評価:0

【作者のことば】
 玉を33から43へ振り回して詰めに必要な銀を入手するまでのミニ趣向的手順になっています。
 「狙いの一手」6手目35歩合 (この作品は全体が流れるような手順が続きますので受けの手を指定)

★19作目は中出さんの作品。
 中出さんは入選500回に迫る大ベテランですが、どのような課題にも取り組まれるところに敬意を表します。
 飛車角のダイナミックな動きを表現するのがお得意ですが、思い描いた構想を大胆に創作されるのが持ち味で、作品からいつも若さが感じられます。
 本作は48と28の二枚の角をどうやって働かせるかがポイントです。
 55角、同銀、23龍とする筋が見えますが、42玉、43龍、51玉、53龍に61玉と逃げられると続きません。
角の前に26飛を使いたいところなので、23桂成から33成桂と軽く捌きます。
 33同玉に36飛と回ります。43玉は34銀から56桂までですから、35に合駒です。
 金気は同飛から34に打って詰むので、桂香歩のいずれかとなります。
 香は同飛、同銀(43玉では44香!)、34歩、43玉、55桂、同銀、33歩成、同玉、55角で詰み。
 桂は同飛、同銀(43玉は55桂、同銀、33飛成以下)、34歩、43玉、55桂、同銀、33歩成、同玉(同銀は35桂!)、55角で詰み。
 35歩が最善です。

<6手目:35歩>
19_35歩

 35歩、同飛に同銀は34歩から55桂~55角があるので、43玉とかわします。
 ここで55桂から33飛成とするのは同銀と取られて詰みません。
 そこで33飛成と捨て、同玉に34歩、43玉から35桂と捨て、同銀と取らせて24銀を移動させます。
 33歩成と捨て同玉とさせてから、15角と待望の桂馬の入手。
 これは同香と取って、34歩、43玉のとき、今度は55桂と捨てます。
 同銀に、33歩成、同玉のとき、55角と質駒の銀を取り、34銀打までの詰み。


福原徹彦:34歩~33歩成を繰り返す知恵の輪風の手順で楽しく解ける。

★局面を動かす鍵が明快で楽しく解きほぐしていくことが出来ます。

則内誠一郎:散々(33)利かされて。

★33地点に何度も繰り返される捨駒にリズム感があります。

himatsume:玉が43と33の地点を行ったり来たりで面白い。

★玉の往復運動もお楽しみいただけました。

山下誠:玉は3三と4三を往復するだけだが、攻め方に変化があって楽しめる。

★攻め方は桂捨てを挟んで二枚角を捌きます。

RINTARO:手は限られてますが、合駒の綾があり、スラスラとまではいかなかったです。

★6手目の変化でちょっと立ち止まりますが、決して難解ではありません。

安田恒雄:駒取りなので残念ですが、期待通り角2枚が消えてくれたのでスッキリしました。

★初形の駒数は多いのですが、手順に躍動感があって、不動駒も少なく、スッキリした印象が残ります。

野々村禎彦:狙いの35歩合でぴったり収まる構成は良いが、大模様すぎるのでは。

★大模様を気にしないのが中出さんらしい。

鷲見慎吾:初形には圧倒されました。捨てる順番を確定させるための巧妙な駒配置ですね。

★計算された駒配置。

奥鳥羽生:趣向手順にはまり込みうっかり手なりに進めると一歩不足。

★6手目をうっかりすると一歩不足になります。

三輪勝昭:35歩合は妙手ではなく43玉が妙手?

★35同飛にいったん43玉とかわすのが延命の受け。

中出慶一:最後に玉方の右銀を質駒として入手して大団円となります。その構想を実現する過程の趣向的手順を楽しむ作品です。「すらすら解ける20手台」にぴったり?と思います。

有吉弘敏:主旨にぴったり。テーマも明快。

★33⇔43の往復運動に、桂の打ち捨て、歩打ち・成り捨ての趣向的手順が好評で、C評価無し、2.58の高い評価を獲得しました。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<13回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<13回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<13回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 本日の結果発表の前に、これまでの発表原稿に不備がありましたので修正の連絡です。

◇結果発表12回目(10/6  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-219.html
 RINTAROさんの逆算図について、ご本人から頂戴していた作品を誤って紹介していました。正しくは次の図です。
 失礼のありました点、謹んでお詫び申し上げます。

RINTARO作
16_参考図(正)

 31歩成、同玉、32銀引成、同銀、41歩成、同銀、23桂、同歩、
 32香、同角、同桂成、同銀、22角、21玉、32銀成、同玉、
 33銀、21玉、11角成、同玉、13香、12桂、同香成、同玉、
 14香、13桂、同香成、同玉、15香、14桂、25桂、12玉、
 14香、21玉、22銀成、同玉、34桂、31玉、43桂、21玉、
 33桂打、32玉、31桂成、同玉、41銀成、32玉、42成銀まで47手詰

 これも見事な逆算です。序奏は手順前後のアヤもあって良く出来ていますね。

◇結果発表11回目⑭(10/5  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-218.html
・RINTAROさんの短評を書き漏らしました。
 上記ブログに追記させていただきました。

◇評価集計の誤記
 無解と無評価の記載ミスがありましたので下記で修正しました。平均点に修正変更はありません。
  結果発表7回目⑨ 9/29  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
  結果発表8回目⑪ 9/30  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-214.html
  結果発表9回目⑫ 10/2  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-215.html

◇作品番号の誤記がありましたので下記で修正しました。
  結果発表6回目④→⑦ 9/28  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
  結果発表7回目⑧→⑨ 9/29  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

 それから結果発表へのコメントもいくつかいただいています。
 ご覧いただいていない方はどうぞ。

  結果発表4回目⑤ 9/25  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-210.html
  結果発表7回目⑧ 9/29  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
  結果発表7回目⑨ 9/29  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
  結果発表9回目⑫ 10/2  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-215.html
  結果発表11回目⑭ 10/5  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

 それでは結果発表です。今回は二作同時発表。
 まず則内さんの作品から紹介していきます。

⑰則内誠一郎作
17.png

【作意】
 38飛、19玉、39飛、28玉、29香、19玉、22香成、28玉、29香、19玉、
 23香成、28玉、38馬、17玉、26角、同玉、29飛、35玉、34と、同玉、
 33成香、35玉、34成香、同玉、23飛成、35玉、27桂まで27手詰

【正解】
 7手目→22香成
 手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.55、A:7、B:3、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:1

【作者のことば】
 狙い 7手目2二香成(遠開きの原理図)
 初手27馬は、19玉、39飛、29銀合で逃れ。
 参考図では味気ないので2手延ばしました。
  (★参考図は本作の頭2手を削ったもの。図面省略ご了承ください。)

★則内さんは創棋会の作品展担当をされています。
 毎回ユニークな課題を案出され会員一同楽しく(?)創作に励んでいます。
 色々王手のある局面ですが29香は19玉でまったくダメ。
 39(38)馬から29馬と捨てて39飛と引くのは、28玉、29香、19玉、23香成、29銀(角)合くらいで駒不足です。
 そうなると38飛と引くしかなさそうです。
 27玉は28香、17玉(16玉は36飛の両王手)、26角、16玉、36飛、25玉、35飛から詰みます。
 17玉なら39馬と寄り、16玉、36飛、25玉、26飛から香の田楽刺しがあります。
 ということで38飛には19玉と逃げます。
 そこで軽く39飛と引くと、29の合駒は飛金銀しかないので、同飛、同玉、39馬で簡単に詰み。28玉とするしかありません。
 そこで29香と打ちます。17玉は26角までですから19玉と潜りますが、22香成の開き王手が狙いの一手。

<7手目:22香成>
17_22香成
 
 28玉にはもう一度29香と打ち、19玉には23香成とします。
 二度の遠開きで22と23に成香が発生。
 これで舞台装置が整いましたので、28玉には38馬とし、17玉に26角と捨てます。
 同玉と取らせて29飛と回ります。
 35玉に34と と捨て、同玉に33成香と桂を奪います。23に成香を作った効果です。
 35玉と逃げますが、34成香と捨て、同玉に23飛成と成れるのが22に成香を作った効果です。
 35玉に27桂まで、アッサリとまとめました。


則内誠一郎:姑息な1筋の香歩配置。

★配置にコメントされた方はいませんでした。

山下誠:これは成香製造の楽しい趣向。かつ、すらすら度も相当のレベル。

★成香をどこにつくるかというパズルです。難しいところはほとんどなく、すらすら解けたと思います。

RINTARO:入玉形で考えにくかったですが、39飛に合駒が効かないことが分かると2枚の香成が収束の伏線になることに気付きます。

★導入部で少し考えますが、39飛に対して九段目の特性で価値の高い合駒しかできないので簡単に詰むことに気づけば解決。

福原徹彦:2枚の香の開き先はどこか、きちんと限定されているし考えやすい。

★香の限定移動が本作のポイント。

鷲見慎吾:香打香成の流れまではスラスラ行けました。

★盛り上がるところを楽しんでいただければ何よりです。

中出慶一: 2枚の香成位置が限定されていて、後に活躍する(活用される)のが大きな長所になっています。

★二枚とも役に立つのが納得。

奥鳥羽生 :香を金として使う限定移動2回に妙味あり。

★移動場所は粋ですが、活用方法はやや俗でしたか。

三輪勝昭 :香をどこに移動するかだが、一番有効なところに移動するのなら、33桂を取るのではつまらない。

★駒取りが味消し。残念でした。

野々村禎彦:限定開き王手連発は夢があるが、上辺の配置で見え見えなのが惜しい。

★21香成なんかが入ると最遠移動で妙味が増したのですが。

有吉弘敏:狙いは面白いので、馬が残る事だけ惜しい。

★もう一枚大駒を消したいというのは同感。

安田恒雄:39飛~29香からの空き王手で22香成の位置限定の拠点を作り、角を捨てての収束、手慣れたものですね。

★それでも趣向的展開が受けたのか多くの方から好評をいただき2.55と高い評価を獲得しました。


 それでは続いて野曽原さんの作品です。

⑱野曽原直之作
18.png

【作意】
 17銀、25玉、26銀引、36玉、37銀、25玉、16銀、同玉、17歩、25玉、
 36銀、同玉、37歩、25玉、26歩、同玉、44馬、同角、16飛、25玉、
 26歩、同角、同飛、同玉、53角、25玉、35角成まで27手詰

【正解】
 7手目→16銀
 手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.45、A:7、B:2、C:2、誤解:1、無解:1、無評価:0

【作者のことば】
 6手目と 14 手目の局面を比べると 17 銀、 37 銀→ 17 歩、 37 歩になっており打歩詰が開できる と いう狙いです。
 玉の軌跡に注目すると 16 →36 →16 →36 と移動 しています。

★野曽原さんは創棋会の作品展で毎回構想作を披露してくれます。
 本作も初形が打歩詰状態。どのような打開の構想を見せてくれるのでしょうか。
 17銀が邪魔といきなり25銀と捨てるのは同歩でダメ。
 17銀と引いて25玉に16銀と捨てるのはどうでしょうか。同玉と取ってくれれば、17歩と打って、25玉に26銀と捨てる筋があります。
 しかし16銀は取らずに36玉とかわされて打歩詰。
 どうやら35の銀も消さないと打歩詰は解消できないようです。
 そこで17銀、25玉、26銀引、36玉、37銀、25玉と進めます。
 16銀や36銀と捨てれば攻め方の勢力を減らして打歩詰を打開できそうです。
 まず36銀と捨ててみましょう。同玉と取らせてから37歩と打ち、25玉に16銀と捨てて17歩と打とうという狙いですが、16銀のときに 26玉とかわされると44馬と飛車は手に入るのですが続きません。26玉に15銀とするのは、25玉、26歩、16玉で打歩詰。そもそも36同銀でも、16銀、26玉で詰みません。
 16銀と17の銀から消すのが正解でした。

<7手目:16銀>
18_16銀

 16同玉に17歩と打って25玉のときに急いで26銀と捨てるのは、同玉、44馬、同角、16飛、25玉、26歩、36玉で打歩詰。
 銀は36に捨てないといけません。
 今度36同銀なら、36が塞がるので前記の手順で打歩詰になることはありません。一歩余って早詰みです。
 36銀には同玉と応じ、37歩と打って25玉。
 これで2枚銀が消えたので26歩と打つことが出来ます。
 同玉に44馬と飛車を入手し、同角に16飛と打てば、25玉には26歩から清算して角を入手。
 26同玉に53角と打って収束です。


奥鳥羽生:一見して銀の繰り替えパズルかと思ったら、前半で銀を2枚とも捨て歩に置き換える打歩詰回避とは意表。

★銀知恵の輪風の雰囲気が漂う初形ですが打歩詰打開のパズルでした。

福原徹彦:打歩打開のため17銀37銀を歩に置き換える。2枚の不利打ち換えは高級。

★攻め方の勢力を弱めるのは打歩詰打開の基本手段ですが、銀を二枚とも歩に打ち換えるのは巧妙な構想でした。

有吉弘敏:かなり悩んだが、打歩を避ける主題に気づき、大変面白い手順でした。ただ双玉である必要は無いと思います。

★双玉の理由は作者に教えていただきましょうか。

則内誠一郎:あしたはどっちだ銀。

★本作がパズルとして面白いのは、どちらの銀を先に捨てるのかというところ。

RINTARO:王手が限られてるので、考えやすかったです。打歩を巡る攻防。16銀と36銀の手順前後は効きません。

★この手順前後のあやが見所です。

中出慶一: 銀組み換えと、銀から歩への2度の打ち替え(?)が冴えたミニ趣向的雰囲気を醸している。角を取らずに収束できた方がもっと良かったが・・

★左右で同じことをするのが趣向的。

鷲見慎吾:ややこしそうに見えて、序盤は銀の組み換えしか王手がないのですね。銀捨歩打のリズムが楽しい作品でした。

★左右の銀歩打換えがリズミカル。

野々村禎彦:銀を両方歩に打ち替えて打歩回避は良いが、安易すぎる収束で台無し。

★構想部分と収束のアンバランス?

三輪勝昭:収束を工夫したい。

★どこに手を加えるか?

山下誠:2六歩を打つために左右の銀を消去する。そのまどろっこしさが楽しい。

★ぬるぬるした銀の動きがまどろっこしさに拍車をかける?

安田恒雄:A:玉の5段目と6段目の繰り返し運動、楽しさ満載のすらすら手順でした。

★玉の動きに焦点を当てれば、また別の面白さを感じ取ることが出来ます。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
  blogsokikaitusin@gmail.com


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
  https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<12回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<12回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
  詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<12回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
  ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 今回は二作同時発表。
 まず西村さんの作品から紹介していきます。

⑮西村 章作
15.png

【作意】
 11角、同龍、34桂、32玉、42桂成、22玉、23歩、12玉、11飛成、同玉、
 31飛、21角、同飛成、同玉、32角、12玉、22歩成、同玉、23銀成、11玉、
 21角成、同玉、32成桂、11玉、22成桂まで25手詰

【正解】
 11手目→31飛
 手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.17、A:3、B:8、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:0

★続いて登場は西村さん。
 西村さんは2017年8月の表紙が詰パラ初入選ですが、高校時代に熱中していて再燃したとのこと。アラ還世代ですから40数年ぶりの復活。その後は短編中心の活躍で、すっかり創棋会の常連作家です。
 本作も右上隅5×4に収まった好形。持駒も3枚と手ごろ。
 実戦なら13角から31龍を奪ってゲームセットですが、13角では12玉で続きません。
 23歩は32玉で詰みませんし、手筋風の34桂も同龍で後続手段がありません。
 詰将棋らしい好手がありました。11角です。
 32玉なら33角成、41玉、53桂がピッタリ。
 11同玉も31飛成で簡単。21玉には33桂が打てるので、以下32玉、31飛成、同玉、41飛、32玉、22角成、同玉、21飛成とキレイに詰みます。
 11同龍が最善ですが、これで34桂が打てます。
 12玉なら11飛成から12歩と叩いて早いので32玉と寄りますが、42桂成、22玉、23歩と利かせてから11飛成と龍を取ります。
 11同玉に13飛と打つのも有力ですが、角合で逃れ。(桂香合では22歩成から23銀成。また金銀合は同飛成から取った金銀を13に打って詰み。)
 ここで31飛が狙いの一手。

<11手目:31飛>
15_31飛

 21合の一手ですが、22歩成から32成桂とする手があるので、斜めに利く駒でないとだめです。
 しかし金や銀は取って22に打つ手があり簡単。
 正解は角合です。
 同飛成と切って32角と据え、22歩成から23銀成と活用。
 11玉には21角成と捨てて32成桂から22成桂と寄れば詰み。
 後半の11手は収束ユニットなんですが、大駒を捨てて小駒だけの清涼詰になるのは気持の良いところです。


奥鳥羽生:他に手がないとはいえ初手角捨てに躊躇。

★確かに初手は唯一の強力な駒を手放してしまうので抵抗があります。

himatsume:初手さえ見えればあとはスラスラ。

★初手を越えればそれほど難しい手はありません。

安田恒雄:角合が分かれば後はすらすら。

★角合で少し立ち止まりますが、悩むほどのこともなかったと思います。

RINTARO:初手もこれしかなく、あとはスラスラ。予定調和の収束が心地いいです。

★大駒を消して小駒だけの清涼詰がいいですね。

有吉弘敏:後半は既成に流れたか。

★飛車を切って32角と打てば清涼詰の収束ユニット。

野々村禎彦:31飛限定打に21角限定合以降は常套収束だが、序の紛れで評価アップ。

★収束は既成ですが前半の応酬が作者の腕の見せ所でした。

三輪勝昭:これはスラスラ読める。読んでいて苦痛に感じる手がないのが良い。

★素直な手順?

山下誠:1一角から飛車交換で再度角を入手し、例の収束に持ち込む。

福原徹彦:角合もあるし、捌ける手順で清涼詰。少々時間がかかったが、解後感は良かった

★例の収束に持ち込むのに角合を発生させるのがミソ。

中出慶一: 11手目の飛打ち場所限定と、12手目角合限定が本作を支えている。
 長い既成収束が味消しになっています。

★長いと取る人もいれば、余韻を楽しんでいただける方もいるということで。

則内誠一郎:そして角は二度死ぬ。

★初手に捨てた角を合駒で取り返し、もう一度捨てる。ストーリーを感じる。

鷲見慎吾:敵の大駒を2枚奪って、両方捨てる。豪快な手順ですね。

★すらすら度の高い大駒捨と捌きの良さは好感度アップに大切です。


 続いてRINTAROさんの作品です。

⑯RINTARO作
16.png

【作意】
 13香、12桂合、同香成、同玉、14香、13桂合、同香成、同玉、15香、14桂合
 25桂、12玉、14香、21玉、22銀成、同玉、34桂、31玉、43桂、21玉
 33桂打、32玉、31桂成、同玉、41銀成、32玉、42成銀まで27手詰

【正解】
 23手目→31桂成
 手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.25、A:5、B:5、C:2、誤解:0、無解:2、無評価:0

【作者のことば】
 狙いの1手は、15手目くらいしか捨て駒がないので、
 15手目にしたいのですが、成不成非限定ですので、
 最終手にしようと思ったのですが、最終手余詰があるようですので、
 もう一つの捨て駒である「23手目31桂成」にします。

 尚、「すらすら解ける20手台」という課題に合致する作が、
 少なく見積もっても10作はあるため、選題に悩みましたが、
 盤面4枚で桂合3回の本作を選びました。
 52銀1枚で収束が付けれたので、これはこれで完成品だと思います。

 もう1作投稿したい作品があったのですが、またの機会とします。

★RINTAROさんも「すらすら解ける20手台」には初登場。
 本作、盤面配置駒は4枚。左上隅5×3に収まり素晴らしい好形。当たり駒がないのもスッキリ感があります。
 初手は13香しかありません。
 直感は桂合ですが、歩合の変化を確認しておきましょう。
 12歩合は同香成、同玉のとき13歩と打てます。11玉と引けば12香から並べ詰みなので13同玉と応じますがそこで15香とすれば何合をしても25桂から14香と追って21玉に22香と打って詰みます。
 手順中、13歩と打たずに14香から攻めても、最後21玉に22歩と打てます。
 要は頭に利く駒は早く詰むということです。
 そこで第一感のとおり12の合は桂と決まりました。
 12同香成、同玉で14香と打ちます。
 これも同じ理屈で13桂合が最善。
 13同香成、同玉で15香と打ちます。
 これも14桂合が最善。
 なんとなく持駒変換趣向っぽい手順ですね。
 25桂、12玉、14香、21玉となったところで、ちょっと手が止まります。
 持駒の桂3枚をどう使って攻めるのか?
 22銀成と捨てるのが軽い好手。
 作者は成・不成の非限定を気にされて狙いの一手は23手目にされたのですが、この手が本作で一番気持ちの良い一手だと思います。

<15手目:22銀成>
16_22銀成

 同玉と取らせて34桂と打ち換えると桂の活用が見込める局面です。
 21玉には33桂打ちがあり、32玉なら44桂がありますので、31玉と粘ります。
 それでも43桂と打ち、21玉にも33桂打としますが、32玉と抵抗します。
 ここで31桂成と軽く捨てるのが好手。
 同玉に、41銀成から42成銀と引いて詰み。

 作者は本作を逆算した図も送っていただきましたので紹介させていただきます。

<参考図>
16_参考図

 23桂、同歩、32香、同角、同銀引、同銀、22角、21玉、32銀成、同玉、
 33銀、21玉、11角成、同玉、13香、12桂、同香成、同玉、14香、13桂、
 同香成、同玉、15香、14桂、25桂、12玉、14香、21玉、22銀成、同玉、
 34桂、31玉、43桂、21玉、33桂打、32玉、31桂成、同玉、41銀成、32玉、
 42成銀まで41手詰

 うまく逆算されたものですね。
 「すらすら解ける40手台」というコーナーがあれば採用されそうな…。


RINTARO:他の作品を解いて思ったんですけど、拙作もスラスラに該当していませんでしたら、申し訳ございません。

★自作を客観的に評価するのは難しいものですが、ご心配には及びませんでした。
 もっとも会合などでよく耳にする「簡単ですから解いてみてください」というフレーズには要注意ですが(笑)。

himatsume:合駒が全て分かりやすくスラスラ解けた。

★簡素図式の合駒物は読みの必要なものが少なくないのですが、本作はその点明快です。

鷲見慎吾:歩が手に入るとすぐに詰んでしまうので、3連続桂合まではすらすら読めました。

★桂合が直感で歩合は変化調べというところですが、簡単に詰むので悩まず三連続桂合を発見できたと思います。

野々村禎彦:3連桂合は全部同じ理由なので驚きはなく、並べ詰め収束にモヤモヤ。

★詰将棋には「驚き」という要素も重要ですね。
 収束は桂吊るしで仕上げられるとよかったのですが…。

福原徹彦:桂合以外出来ないので序は指しやすい。収束手順もわかりやすくすらすら。

★収束はこれしかないのが分かりやすさにつながったのなら幸い。

則内誠一郎:小駒の中で桂が映える。

★初形も手順も小駒図式。

安田恒雄:盤面4枚の簡素図式で、香を桂に変えてのすらすら手順は好感が持てます。収束の緩さと繰り返しの香打ちの非限定が気になりました。

★香打ち非限定ですか…。打ったまま残るものはないので、そう気にはなりませんでしたが。

中出慶一:序盤の3連続桂合が優秀。このような簡潔図にこの手順の中編が残っていたのが不思議ですね。

★この形から三連続桂合というのはちょっとした収穫だと思います。

三輪勝昭 :歩合が簡単に詰むので桂合と分かり易いのが良い。18手目どこに逃げても同じように見えるが、31玉だけ桂捨てが必要になるのか。

★収束は最長手順探し的な感じもしますが、捨駒があると無しでは印象も変わってきますね。

山下誠:連続合駒で稼いだ桂馬3枚を使って玉を狭めていく。

★連続合もこれくらい明快だと余裕をもって鑑賞できます。

奥鳥羽生:桂づくし。

★三桂を奪って三桂の威力で詰上げます。

有吉弘敏:課題にぴったり。

★形も手順も「すらすら」に相応しい作品でした。


☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<11回目>

【結果発表】ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ<11回目>

■パラ9月号創棋会作品展パスワードクイズは受付中です!
 詰パラ9月号(21P)の創棋会作品展
 今回は合作による「あぶり出し」が課題、組曲で詰上りが想像しやすい作品展だったと思いますが、ご解答いただけたでしょうか。
 連動企画の「パスワードクイズ」は引き続き受付中です。
 詰上り4文字(手順解答は不要)を下記に送ってください。こちらの賞品にはレア品を用意しています。よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com

■「すらすら解ける20手台」part結果発表<11回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、奥鳥羽生、則内誠一郎、鷲見慎吾、中出慶一、野々村禎彦、himasume、
   福原徹彦、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山下誠
 昨年より「すらすら度」は上がったと思いますが、23問と言う大量出題!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 PartⅠ・Ⅱ以上に、楽しんでいただける作品も多かったのではないかと思います。
   ※出題 →  http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

 それでは今回は鷲見慎吾さんの作品です。

⑭鷲見慎吾作
14.png

【作意】
 13歩、21玉、22歩、同玉、33銀、13玉、14歩、12玉、24桂、同歩、
 13歩成、同玉、24銀成、12玉、13歩、21玉、22歩、同玉、33飛成、21玉、
 12歩成、同玉、13成銀、21玉、22成銀まで25手詰

【正解】
 9手目→24桂
 手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.09、A:3、B:6、C:2、誤解:0、無解:1、無評価:1

【作者のことば】
 比較的簡素な初形と詰上り清涼が取り柄の中編詰将棋です。
 手順中に合駒が発生しないうえ、これといった変化や紛れがないため、今回の作品展テーマである『すらすら解ける20 手台』に当てはまるのではないかと思い応募させて頂きました。

★14作目は鷲見慎吾さんの作品。
 「すらすら解ける20手台」には初参加の作者。スマホ詰パラではペンネームでは活躍中。これからもよろしくお願いします。
 コンパクトな初形。持駒は多いのですが、歩は打ち捨てに消費することが予想されるので面倒な感じはしません。
 また一見して、13歩から14歩と押さえる手や、21玉に22歩から33銀とする筋などが目に入りますので、手をつけやすいと言えるでしょう。
 とにかく13歩と打ってみましょう。
 同玉なら14歩と打ちます。12玉は32飛成があるので22玉と引きます。
 33銀と打って21玉に22歩とこれしかないという手が続きます。12玉となったところで24桂と捨てるのがうまい手です。

<9手目:24桂>
14_24桂

 同歩と取らせてから13歩成とすれば24銀成で手が続きます。
 24桂捨は質駒を作る手筋の一着でした。
 24銀成には12玉と引き、13歩を打たせてから22玉としますが、33飛成と成り込めば21玉に12歩成から13成銀と入って詰みます。
 しかし一歩余ってしまいました。
 となると13歩には21玉と引いて22歩と打たせるのが最善のようです。
 22同玉に33銀と打ち、13玉にいったん14歩と打って12玉と引かせてから24桂が学習済みの手筋ですね。
 同歩に13歩成、同玉、24銀成と一歩補充して、12玉には13歩、21玉には22歩から33飛成と成り込みます。
 21玉に12歩成と成捨て、同玉に13成銀から22成銀までの清涼詰。


鷲見慎吾:自作です。他の作品を見て、ちょっと簡単すぎたんじゃないかと思っています。

★この作品展は「簡単でも楽しければ良い」という考え方もありということで開催しています。

山下誠:簡素な初形から歩を使ったリズミカルな攻めが最後まで続いて爽快。

★形が良い、手順も爽快、ということで作品展にはピッタリです。

RINTARO:好形からスラスラ解けました。課題にぴったりです(10/7追記)

三輪勝昭:手数順でなければこれを①番に置きたい。

★今回の出題順は手数順でしたが、難易度順やすらすら順というのもありましたね。

中出慶一:13番と同様。簡素形で流れる手順で清涼詰に終わるが、手順に中身がない、印象です。歩の捌き捨てはあるものの、はっきりした捨ては9手目のみは寂しい。

★流れを楽しんでいただければ作者も満足?もちろん捨駒がもう少しあれば言うことないのですが。

奥鳥羽生:歩が活躍する不規則趣向。

★13歩や22歩が繰り返されるのは趣向の香り。

福原徹彦:歩の細かい使い方が良いし、銀の活用の仕方が良い感触。

★銀が引いて成るのはいい感触ですね。

則内誠一郎:2手目同玉を先に読む。

★何度か試行錯誤して正解にたどり着いた方もいらっしゃったと思いますが、そこに煩雑さはありません。

野々村禎彦:23への効きが強くこの手順しかないが、コンパクトに巧く割り切れている。

★なるほど23地点は守りが強力ですね。
 11桂と31桂の二枚が必要な理由は作者からご説明いただけると有難いです。

安田恒雄:3×5のコンパクトな初形で悩む所なし。

★スッキリ、アッサリ、解いて気持ちよく。

有吉弘敏:狭い玉ですが、想定した手順が出てくる。

★予定調和もある意味心地よく。

☆結果発表へのご意見や感想などがあれば、下記宛にご一報ください。
 随時紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 
以上