FC2ブログ

詰四会に行ってきました~8月26日~

<詰四会に行ってきました~8月26日~>

★☆★ネット作品展解答募集中★☆★
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ、おかげさまで23作と昨年を上回る多数の作品が揃いました。
 投稿下さった作家は次の19名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
  有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、北村憲一、金少桂、則内誠一郎、角建逸、鷲見慎吾、
   妻木貴雄、冨永晴彦、中出慶一、西村章、ぬ、野曽原直之、野々村禎彦、福原徹彦、
   藤原俊雅、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山本勝士、吉松智明
    (敬称略、作品順ではありません)。

 例題紹介で取り上げたように、好形作、趣向作、謎解きを愉しむパズル的な作、あぶり出しなど、すらすら解けて、解けば爽快感を味わっていただける作品が揃っています。
 20手台の作品23作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。多くの皆さんからの解答をお待ちしています。1問でも解けた方、遠慮なさらずに解答をお願いします。
 解答者の中から若干名に呈賞(詰棋書)の予定です。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(木)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
  ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。短評は原則としてすべて掲載させていただく予定です。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★出題は → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-202.html
図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
図面: http://firestorage.jp/download/39979ed94cac0c4128b2358d0307375f70155841
解答用紙: http://firestorage.jp/download/6e9c1762affe026fcb2b7024c941d719188d09a7
 パスワードはいずれも「sura2018」です。

■詰四会に行ってきました
 8月26日は詰四会に行ってきました。
 今回は会場が丸亀。いつもの宇多津から一駅松山寄り。
 名所旧跡としては丸亀城があります。
 例会会場の目の前なので天守閣を目指したのですが、結構いい運動になりました(汗)。

丸亀城2

 香川に来ればうどんで腹ごしらえが定跡。少し駅方面に戻って商店街の一角でうどん屋を発見。
 開会は13時なのですがどんどん参加者が集まり、14時ごろには15名くらいになり、最終は17名という大盛況。
 四国の方が6名。中国が3名、関西が6名、東海が1名、何と関東からも1名!(記憶に間違いなければ参加者は、須川・来嶋・津久井・三角・竹村・廣瀬・平井・小林・斉藤・中村・則内・冨永・伊達・吉松・岩本・元水・深井の各氏。敬称略)
 今回集合写真は須川さんが撮ってくれたので、会場風景を一枚。
 タイミングが合わず全員収めることが出来ませんでした。写ってない方は失礼。

例会風景2

 課題を解いたり新作を見せ合ったり、来年の解答選手権の開催の話、さらには四国での全国大会開催の可能性など、あちらこちらで話に花が咲きます。
 例会終了後は12名くらいが居酒屋で楽しくワイワイ。
 帰りの電車の関係で7時頃失礼しました。


■創棋会の次回課題は「よくわかる作家の個性」
☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。


小西逸生作 詰パラ1964年5月(「あさぎり」第12番、「青玉」第36番)
小西逸生あさぎり12

 手筋物の短篇といえば小西逸生さん。
 小西流短編は好形にして歯切れの良い好手順。軽快な流れのなかにキラリと輝く手が入って解後感は抜群です。
 本作でも24桂と捨てて角を呼び、15に打った桂を23に成捨てる。
 同歩と取る一手に、42龍と突っ込む手が24に呼んだ角の利きに捨てるあたり、とても上手く出来ています。
 難解さとは縁遠い、易しい作品ですが、この詰め心地の良さは格別です。

【詰手順】15桂、12玉、24桂、同角、23桂成、同歩、42龍、同角、13歩成まで9手詰


小西逸生作 将棋世界1970年11月(「凌雲」第58番、「紫雲英図式」第55番)
小西逸生凌雲58

 もう一局小西さんの作品を紹介します。
 初手桂を打ち13玉となったところで23金が好手。
 同金には同角成と清算する手があるので同歩と取ります。
 そこで22銀が狙いの一手。
 同玉なら33角成から32金。この変化のため初手は36に限定になっています。
 22銀には12玉と引いて頑張りますが23角成が決め手です。
 同金の一手に24桂と跳ねるのがたまらない味の良さ。
 24同金に13歩から収束。
 23金から22銀、23角成から24桂と、気持ちの良い捨駒の連続で、さわやかな解後感。

【詰手順】36桂、13玉、23金、同歩、22銀、12玉、23角成、同金、
  24桂、同金、13歩、23玉、33角成まで13手詰

 小西さんは1936年生、2007年没。発表作は約600局で、作品集には「紅玉」(1962年)、「青玉」(1971年)、「紫雲英図式」(1988年)の三冊があります。


 短編と言えば吉田健さんも強烈な印象を残しました。
 入玉作で一世を風靡した「吉田流」。
 先に一局紹介していますが、もう一作。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-193.html

吉田健作 詰パラ1969年2月(「凌雲」第33番、「もぐら打ち」第79番)
吉田健凌雲33

 吉田さんの十八番、入玉作です。
 初手は39金と捨てて応手を問います。
 同と と取れば19飛から、55角・46馬の連携で詰みますから、同玉と応じるしかありません。
 そこで48龍と捨てるのが常套手段とはいうものの気持ちの良い手。同金は28馬の一発ですから同玉と取る一手です。
 ここであわてて37馬は58玉から脱出されますし、57馬も38玉で続きません。
 凄い手がありました。
 38飛!
 同金は57馬まで。やむなく38同玉と取り、37馬には39玉とこらえます。
 最後の決め手が29金。
 同と と取らせて66角と角ノゾキの詰め上がりも気が利いています。
 48龍から38飛という豪快な連続捨駒や二枚角の潜在力を活用した手順は収束まで決まっています。作者の持ち味が存分に発揮された好局。

【詰手順】39金、同玉、48龍、同玉、38飛、同玉、37馬、39玉、
  29金、同と、66角まで11手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」決定しましたら案内させていただきます。
*************************************************************** 


スポンサーサイト

「すらすら解ける20手台」PartⅢの出題

<「すらすら解ける20手台」PartⅢ>
8番のキーとなる一手が誤っておりました。
 誤)8手目 → 正)12手目
 謹んでお詫び申し上げます。(8/24修正)

※18番のキーとなる一手を訂正させていただきます。
誤)15手目 → 正)7手目
上記の修正については、解答審査において配慮させていただきます。(8/25修正)

添付の出題図一覧、最終問題は㉓とすべきところ㉒となっていました。こちらも訂正させていただきます(8/27修正)
確認不足お詫び申し上げます。

■「すらすら解ける20手台」の一斉出題
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅢ、おかげさまで23作と昨年を上回る多数の作品が揃いました。
 投稿下さった作家の皆様、ありがとうございました。
 投稿いただいたのは次の19名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
   有吉弘敏、大西智之、奥鳥羽生、北村憲一、金少桂、則内誠一郎、角建逸、鷲見慎吾、
   妻木貴雄、冨永晴彦、中出慶一、西村章、ぬ、野曽原直之、野々村禎彦、福原徹彦、
   藤原俊雅、三輪勝昭、RINTARO、安田恒雄、柳原裕司、山本勝士、吉松智明
     (敬称略、作品順ではありません)。

 文字通り「すらすら解ける」作品が揃っていますので、多くの方からの解答をお待ちしています。
 短評は原則としてすべて掲載させていただく予定です。
 また解答者の中から若干名に呈賞の予定です。
 1問でも解けた方、遠慮なさらずに解答をお願いします。
 20手台の作品23作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。
 暗算で解けるもの、筋に入れば一気に詰ませることのできるもの、きれいな手順のものなど、解けば気持ちの良い作品が揃っていますので、多くの皆さんからの解答をお待ちしています。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(木)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
  ※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
   ※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。
   長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。

★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます。
  図面: http://firestorage.jp/download/39979ed94cac0c4128b2358d0307375f70155841
  解答用紙:http://firestorage.jp/download/6e9c1762affe026fcb2b7024c941d719188d09a7
   

  パスワードはいずれも「sura2018」です。

① 「9手目」と「手数」
01.png

② 「7手目」と「手数」
02.png

③ 「15手目」と「手数」
03.png

④ 「9手目」と「手数」
04.png

⑤ 「3手目」と「手数」
05.png

⑥ 『バトントワリング』 「12手目」と「手数」
06.png

⑦ 『予防接種』 「初手」と「手数」
07.png

⑧ 「5手目」と「手数」
08.png

⑨ 「5手目」と「手数」
09.png

⑩ 「11手目」と「手数」
10.png

⑪ 「15手目」と「手数」
11.png

⑫ 「初手」と「手数」
12.png

⑬ 「8手目」と「手数」
13.png

⑭ 「9手目」と「手数」
14.png

⑮ 「11手目」と「手数」
15.png

⑯ 「23手目」と「手数」
16.png

⑰ 「7手目」と「手数」
17.png

⑱ 「7手目」と「手数」
18.png

⑲ 「6手目」と「手数」
19.png

⑳ 「15手目」と「手数」
20.png

㉑ 「3手目」と「手数」
21.png

㉒ 「14手目」と「手数」
22.png

㉓ 「17手目」と「手数」
23.png

*昨年の「すらすら解ける20手台」は以下を参照ください。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-category-3.html

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
       投稿はこちらまで → sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」 決定次第、案内させていただきます。
***************************************************************

第275回例会報告

<第275回例会報告>
日時:2018年8月19日(日)13:00~17:50
場所:関西将棋会館 4F多目的ルーム
参加者:角谷明政、Kisy、久保紀貴、小池正浩、小林徹、関半治、則内誠一郎、谷本治男、
     冨永晴彦、鳥本敦史、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、西村章、野曽原直之、藤野勝好、
     藤原俊雅、真辺龍、吉松智明(以上19名、敬称略)

 遠方より参加は、小池、関、鳥本の三氏。関さんは実に20年ぶり。
 前回初参加の角谷さんと藤野さんも連続参加。
 またkisyさんが友人の藤原さん、真辺さんと一緒に参加。お二人は本誌やスマホ詰パラで作品発表中。
 ということで実に19名の参加となり、新年会開催時を除けばここ数年ではもっとも盛況でにぎやかな会となりました。

 今回の課題は「すらすら解ける20手台PartⅢ」。事前投稿に加え当日持参もあり、実に28題の大量エントリー!
 「すらすら解ける」といっても20手台です。それが28題ということで、参加者一同熱心に解図に取り組まれたものの最後まで行き着けないまま、16時過ぎから解説がスタートしました。
 今年はブログのPRが効いたのか、首を傾げるような作品はありませんでしたが、とにかく数が多いので、一人一作にすることで、ネットでの出題を調整させていただくことになりました。
 ネット出題は8月23日(木)の予定です。

 その後、事務担当から、以下の諸点について連絡がありました。
・次回の課題:12月号掲載作品展「よくわかる作家の個性」10月例会で選考
・3月号掲載作品展の課題は未定のため、皆さんからご意見を募集。過去の課題一覧を配付しているので参考にしていただきたい。
・今後の開催日程については、10月21日と12月16日は将棋会館4F多目的ルーム。
 新年会は1月20日(日)とし、昼間の例会は福島市民センター、新年会は例会会場近辺を予定。
・2019全国大会についても資料が配付され、企画のアイデアおよび応援スタッフを募集。

 最後は駆け足でしたが恒例の(?)一人一言。皆さんの近況をお話いただきました。
 例会終了後は二次会で冷たい飲み物と詰将棋談義で楽しいひととき。これに飽き足りない方はさらに三次会でも話に花が咲いたようです。

【例会風景】(氏名略)
20180819_1.png

20180819_2.png

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
       投稿はこちらまで → sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「未定」
       決定次第、案内させていただきます。
***************************************************************

もうすぐ例会~創棋会例会は8月19日~

<もうすぐ例会~創棋会の例会は8月19日です~>
 夏の花といえば夾竹桃もそうですね。
 生い茂る、という感じで咲いていました。
夏の花3

■最近読んだ本
 「うつ病九段」(先崎学、文藝春秋、2018年7月)。
 昨年藤井ブームに沸いていた頃、突然の長期休場となった先崎九段の闘病記。
 死の連想、簡単なことが決められない、焦燥感、気分の日内変動、そういうことが本人の体験として綴られており、うつ病とはどういう病気なのか、ある意味精神科医の書いたものより分かりやすい内容。

 それから、今回「送り火」で159回芥川賞を受賞された高橋弘希(ひろき)さんの受賞エッセーが朝日新聞に掲載されていました。
 21歳ごろ将棋棋士を目指そうとしたが諦めて、黒川一郎の再来と呼ばれるような詰将棋の大家となり看寿賞を目指そうとしたが「目指せ、詰将棋作家」という本は見当たらず、作家を目指すことになった、というようなことがユーモラスに書かれていました。
 本の話ではないのですが、面白い話だったのでちょっと紹介させていただきました。

■「詰将棋ファン」
 柳原さんの編集による新刊。有吉弘敏さんや芹田修さんのベスト10に始まり、鳥本さんの大道棋好作紹介、上谷さんのフェアリー、佐々木浩二さんの創作メモ、現代詰将棋作家名鑑など、実に内容豊富な一冊。編集後記には第二号発刊は時期未定と書かれていましたが、こうなると続編が待たれますね。

■もうすぐ例会~創棋会の例会は8月19日です~
 創棋会の次回課題は 「すらすら解ける20手台」PartⅢ です。
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
     *「狙いの一手」は解答審査にも必要ですので、必ず記載下さい。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

例題紹介
  「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介してまいりました。
 ここであらためて例題を振り返りながら「すらすら解ける20手台」の要件らしきものを整理してみたいと思います。
 これまでの7回にわたって紹介してきた例題は下記からご覧いただけます。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-category-11.html

 まず好形というのは大事な要素です。解いてみようという気になるかどうか。そういう意味で形は大事です。
 一回目の作者不知、三回目の北原作、五回目の伊藤作、六回目の柴田作は、いずれも好形作。
自然な実戦形、駒数の少ない簡素図式、コンパクトさが売りの5×5図式や4×4図式など「好形作」はたくさんあります。
しかし好形だからといって「すらすら」解けないのは困ります。
 気持ち良く解ける というのは大きなポイントです。
 七回目の岡田作は軽手連発で最後は清涼詰。
 やさしくても、詰手筋が連発される作品、捨駒の醍醐味を味わえる作品、鮮やかな収束に爽快さを感じる作品など、解いて気持ちの良い作品はたくさんあります。
 何よりも大切なことは手順が明快なこと。煩雑な変化や紛れは避けたいところです。
 またパズルのような作品も解けた後の納得感が高いですね。
 三回目の北原作、五回目の伊藤作は、趣向的な手順のなかに謎解きの味があって楽しめる作品でした。
 それから毎回好評なのが趣向作や曲詰です。
 四回目の小川さんの作品はやさしい曲詰ですが、手順にはちょっとしたスパイスの利いたところもあって決して一本道ではありません。
 二回目の二上作、七回目の久留島作は、まさに「すらすら解ける」趣向作。
 趣向作は無条件に楽しめます。
 「よくわかる作家の個性」でとりあげた黒川作(7/8)や中出作(7/28)も楽しい趣向作でした。

 ここでPartⅠとⅡで解答者の評価が最も高かった作品を紹介させていただきます。
 まずは、PartⅠの久保紀貴さんの作品。

久保紀貴作
⑮_2 久保さん

【作意】37銀、25玉、35飛、16玉、36飛、25玉、26銀、16玉、15銀、26歩合
   17歩、同玉、26銀、16玉、37銀、25玉、35飛、16玉、17歩、同玉、
   28金、16玉、36飛、25玉、26銀、36玉、37金まで27手詰

 結果発表の内容は以下から参照ください。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-60.html

 初手37銀、35飛と据えて舞台が出来ます。
 そこから飛車と銀のダンスがスタート。
 15銀と歩を取ったときに26歩と捨合するのがポイント。
 微妙に局面が変化しながら軽快に手が進み、パズルの楽しさや謎解きの味もあって「課題にピッタリ」と大好評でした。
 なお本作は「現代詰将棋中編名作選」にも選ばれています。第296番です。易しいネット作品展からも「名作選」に選ばれたことはブログ管理人にとっても嬉しいことです。

次はPartⅡ、山路大輔さんの作品です。

山路大輔作
山路さん2017一位

【作意】12角成、同玉、24桂、21玉、22銀成、同角、31歩成、同角、13桂、同角、
   32桂成、11玉、23桂、12玉、24桂、同角、11桂成、13玉、12成桂、同玉、
   22成桂、13玉、23成桂まで23手詰

 結果発表の内容は以下から参照ください。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-141.html

 4×4のコンパクトな初形に持駒桂4枚と解図欲をそそる図です。
 手順は桂の連打や打ち捨て、角の翻弄などが飛び出し、期待通りの好手順。
 見事最高の評点を獲得しました。


 最後にすらすら解ける中編作を一つ紹介させていただきます。
 手数は30手台なのですが、並べていただければ、楽しんでいただける一作だと思います。

萩野真甫作 「将棋綱目」第5巻21番
萩野真甫

 きれいな実戦型で小駒図式。
 52銀から63銀成(と)のような手も目につきますが、62銀が実戦的な好手。
 72玉には61銀打から71銀不成があって簡単ですから、62同銀と取る一手です。
 62同銀には52金から62金と質駒にした銀を奪います。
 ここで調子に乗って71銀と打っては92玉と寄られて続きません。
 74桂と捨てるのが読みの入った妙手。
 同歩と取られると73に逃げ道が出来て損なように思え、ちょっと打ちにくい手です。

<7手目:74桂>
萩野真甫74桂

 74桂に92玉と逃げるのは93銀と捨てるのが好手筋で、同玉に82銀から91銀成の筋で詰んでしまいますから、74同歩と取るしかありません。
 74同歩としてから71銀と打ちます。
 93玉は82銀打があるので92玉とかわしますが、ベタッと82に金を打つのが継続手段です。
 93玉と逃げたとき、83金と歩を取り、同玉に84歩と突き出すのがとても気持ちの良い手です。
 74桂捨ての効果で74には逃げられませんから、93玉と寄ります(92玉は83銀で簡単)が、82銀打から93歩と追います。
 同桂と取らせたところから流れるような美しい収束が始まります。
 まず83歩成と捨て、同玉に73銀成と捌きます。

<23手目:73銀成>
萩野真甫73銀成

 同玉には63と と寄ります。
 83玉にはもう一度84歩と打ち、92玉に82銀成と捨て、同玉には72金と寄ります。
 92玉とかわすしかありませんが、83歩成と捨て、同玉に73と と寄れば92玉に22金までの詰み。
 この端正な実戦型から朝霧趣向が出てくるのは予想外。
 序盤74桂の妙手もあり、打った駒を二段活用して捌く手順は爽快そのものです。

 萩野真甫は“雁木”で有名な檜垣是安と同時代に活躍した江戸時代の在野棋士で初代伊藤宗看(三世名人)との対局も数十局に上るとのこと。
 また本図を左右反転した図が「諸國象戲作物集」に作者京作として掲載されているそうです。
 以上の記述は下記URLを参考にさせていただきました。

  http://1banboshi.on.coocan.jp/page09-01(09).htm

  http://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/user_data/upload/File/smallexhibition/H26-08.pdf

【詰手順】62銀、同銀、52金、72玉、62金、82玉、74桂、同歩、71銀、92玉、
    82金、93玉、83金、同玉、84歩、93玉、82銀打、92玉、93歩、同桂、
    83歩成、同玉、73銀成、同玉、63と、83玉、84歩、92玉、82銀成、同玉、
    72金、92玉、83歩成、同玉、73と、92玉、82と まで37手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 
        投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
        投稿締切 8月18日(土)! 

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************

詰パラ8月号到着

<詰パラ8月号到着>
 夏の花といえば百日紅。「サルスベリ」という名称の方が一般的なのでしょうか。
 近所の公園や交差点に咲いていました。

夏の花1

夏の花2

■詰パラ8月号
・表紙。山路さん。医療の現場は大忙しだと思いますが、これからも面白い作品を見せてください。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:配置が暑苦しくても筋の見える作品は解いてみようという気になります。
 中学校:太刀岡さんは全国大会でご活躍。お疲れ様でした。
 高校:中段玉が一局、入玉はゼロで、実戦型が2局と、取り組みやすい作品が揃った?
 短大:爽やかな作品揃いとの売り込みですが持駒の多い作品が並んでいますね。
 大学:今月から担当は廣瀬崇幹さん。想いの伝わるメッセージ。
 大院:3番は超好形ですがいかにも難しそう(笑)。後任が決定したとのこと、お疲れ様でした。
・D級順位戦(18P~)。新人2名。意欲的な構図の作品もあります。
・大道棋教室(19P~)。創棋会特集とのこと。また3番は「最終手・手数・感想」というおもちゃ箱方式を採用されているとのこと。
・おもちゃ箱だより(22P~)。こちらも大道棋です。
・ちえのわ雑文集(24P~)。「根津将棋」。皆さん色々と面白いことを考えるもんですね。
・名局ライブラリー(26P~)。今回は宮原さんの個展。
・全詰連の頁(32P~)。全国大会の模様が紹介されています。
・社団戦参戦記(42P~)。詰棋校の選者のことばでも複数の方が触れている社団戦。初日は4連勝。
  5ヶ月の長丁場ですが複数の○○名人を擁する強力メンバーですから、連勝街道を進むことでしょう。
・サロン(45P~)。大量誤解が発生した4月号幼2番の補足説明。「素直な手筋物なのにどうして?」を分析されたもの。
  結果稿のスペースは限られているので、こういう方法で補足いただくのは良いと思います。
・会合案内(47P~)。8月の会合がずらりと並びました。
 詰工房の記事に3月の春霞賞候補は創棋会の野曽原さん作とあります。
 「繰り返しを含む短編」という課題で三連続角合を表現しました(6月号結果稿参照)。
 それから創棋会例会は8月19日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
・編集室(104P):水上さん。全国大会お疲れ様でした。

■解答選手権2018年鑑
 表紙が印象的な今年の年鑑。
 冒頭からはいきなりカラー写真のグラビアが登場。
 大阪会場では諏訪景子さんの姿も。
 宮原さんもバッチリ写ってますね(笑)。完全復活も近い?
 年鑑にしか載らないのが優勝インタビュー。「対局が入らない限り参加する」という心強い一言も。
 そして初級一般戦の各地のレポートは全26会場から。
 初開催の主催者の皆さんは大変なご苦労があったことと思いますが、各会場選手の皆さんには楽しんでもらえたことと思います。
 この盛り上がりはどこまで続くのでしょうか?

■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

岡田 敏作 詰パラ1986年8月(「万華鏡」清涼図式第139番)
岡田作万華鏡139

 4×4に収まったコンパクトな図で持駒も金一色と解いてみたくなる初形です。
 32龍と桂を取るのは22馬と引かれると13からの脱出が防げません。
 豊富な手駒を活かして、11金、21金と捨て31と と迫ります。
 同玉なら42金、また同馬には23龍があるので12玉とかわすのが最善。
 急いで32龍とするのは22馬引があるので、もう一度11金と捨てるのが好手。

<7手目:11金>
岡田作万華鏡139_11金

 11同玉と取らせ21金と拠点を作ってから32龍とすれば、今度は22馬と引けません。
 22香合などと節約すると11金から21龍があるので21に利かす飛車か金を合するしかありません。
 22金合なら24桂が手筋で、同歩に22金から取った金を23に打って簡単。
 ということで最善は22飛合です。

<12手目:22飛合>
岡田作万華鏡139_22飛

 22飛合の強防にも24桂が好手筋。
 同歩とこじあけて、22金と飛車を取り、同馬に11飛が決め手です。
 同玉に21と と捨て同馬に23桂までの吊るし桂の詰め上がり。
 23桂が打てたのは24桂捨ての効果です。

 11金から21金のリフレインが軽い趣向的な手ざわり。
 手順もどんどん駒を捨てて最後は攻め方二枚、龍と桂の清涼詰です。「終わりよければ」という言葉通り、清涼詰は解後感がいいですね。
テンポよく駒を捨てて清涼詰で締めくくる、こういう流れの良い手順の作品も「すらすら解ける20手台」向きです。

【作意】11金、同玉、21金、同玉、31と、12玉、11金、同玉、
   21金、12玉、32龍、22飛合、24桂、同歩、22金、同馬、
   11飛、同玉、21と、同馬、23桂まで21手詰

久留島喜内作 「将棋妙案」81番(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第12番)
久留島妙案81

 久留島喜内と言えば「知恵の輪」をはじめとする数々の趣向を生み出した江戸時代の作家。本作も楽しい趣向を見せてくれます。
 27馬が遠くからにらみを利かしています。
 しかし53銀打から清算していくような俗攻めでは21角や71龍の守りも強く、攻め切れません。
 ここはアッサリ52龍と切ってしまうのが好手段です。
 52同玉となったとき持駒は銀三枚。
 53銀打、44銀打、35銀打と連打して25玉となった局面が次図です。

<8手目:25玉>
久留島妙案81_25玉

 4枚の銀がきれいに斜め一線に並びました。
 26馬と香を取ります。
 14玉には15香と打ち23玉と引いたときに34銀と捨てるのが気持ちの良い一手。

<13手目:34銀>
久留島妙案81_34銀

 同玉と取るしかありませんが35馬と活用。
 23玉には13香成として、32玉とかわしたときに、今度は44の銀を43銀成と捨てます。打った銀をどんどん捨てていくのが軽快です。
 同玉に44馬から22成香と玉を追い込んでいきます。
 41玉に53の銀を捨てる52銀成が決め手です。
 同玉に53馬から31成香までの詰み。

 前半は4銀の連打、後半はこの銀を捨てながら馬と成香で玉を絞り込んでいきます。
 美しい4銀追戻り詰。
 こういう軽趣向が「すらすら解ける20手台」にはうってつけです。

【詰手順】52龍、同玉、53銀打、43玉、44銀打、34玉、35銀打、25玉、
   26馬、14玉、15香、23玉、34銀、同玉、35馬、23玉、
   13香成、32玉、43銀成、同玉、44馬、32玉、22成香、41玉、
   52銀成、同玉、53馬、41玉、31成香まで29手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ」
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************