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詰パラ7月号到着

<詰パラ7月号到着>
 先月滋賀に行った時の写真。レトロな建物で午後の一服。
琵琶湖1

琵琶湖2

■詰パラ7月号
・表紙。八尋さん。45年半、休むことなく作品を発表し続けるというのはなかなかできることではありません。まさに「継続は力なり」。全国大会でお会いできるのを楽しみにしております!(今年は26回目ですね 笑)
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:詰将棋のイベント、各地の会合に参加するのは楽しみですが旅費をどうするのか、そこは頭の痛いところです。
 中学校:太刀岡さんの就任ご挨拶。メール解答OKで投稿は編集部経由とのことです。
 高校:投稿数は意外と少ないのですね。
 短大:社団戦での詰パラチームの活躍を期待しています。
 大学:任期途中で担当交代?後任は廣瀬崇幹さんとのこと。久保さんお疲れ様でした。
 大院:馬ノコ超長編特集。「98歩を狙ってください」というありがたいヒント付きです(笑)。
・彩棋会作品展(18P~)。須藤さんは同人入り間近。山田修司さんも健在。
・詰備会作品展(19P~)。手をつけてみたくなる作品が揃っていますね。
・西山朋佳さん祝賀詰(20P~)。5月号に続いて谷口さんのあぶり出し。西山さんには奨励会の活躍も期待。
看寿賞(21P~)。武島さん、上谷さん、田島さん、おめでとうございます!
 武島さんの受賞のことば、「違った見方があっても良いのではないでしょうか」というのは同感。もっと多くの方に一般推薦していただければと思います。
 それからスマホ詰パラにも良い作品が多いのはその通りだと思います。武島さんが編集されたアンソロジーで好作の数々に触れることが出来ましたので異論はありません。ただ私のように紙とPCだけが情報源の人間にとっては、スマホ詰パラの世界はちょっぴり縁遠いのです。
・全詰連の頁(40P~)。柳田さんが顔を出された祝賀会などのお話。
・持駒のある風景(42P~)。類作の話。私には示された作品は同じ収束を使用した別の作品に見えるのですが、認識が甘いのでしょうか。
・おもちゃ箱だより(44P~)。楽しい趣向詰の世界と創作プログラミングのお話。
・ちえのわ雑文集(46P~)。本名よりも「kisy」というペンネームが有名な岸本さんの登場。詰将棋の発表媒体という興味深いテーマ。スマホ詰パラは「スマホを持っていれば」お勧めなんですね…。Twitterの「おやつ」と「おつまみ」はときどき拝見することがあります。好形で易しく楽しめる作品が多いのは納得。「暁将棋部屋」は入手しました。個人的には紙媒体がありがたい。
・サロン(52P~)。「暁将棋部屋」の記事。文中にもありますが「詰将棋ファン」が柳原さんの手で発行されるとのこと。こちらも楽しみです。
遅ればせながら創棋会のネット作品展「教材に使える10手台partⅡ」の結果報告もさせていただきました。
・会合案内(56P~)。7~8月の会合がずらりと並びました。全国大会(7/15)と創棋会例会(8/19)があるので、なかなかスケジュール調整が難しい…。
・結果稿:幼稚園(61P~)で解答者159名中105名が誤解。やさしい手筋物の7手詰だが84名が変別に陥ったとのこと。西村さんも苦笑?
・編集室(104P):柴田さんが全国大会と新刊書に触れています。全国大会の参加人数は、2014川崎149人、2015大阪125人、2016倉敷110人、2017名古屋133人という推移です。将棋ブームが詰将棋の世界にも影響を与えるかどうか注目。
 また新刊書籍は、中編名作選(41P)、解答選手権2018(54P)、実戦形パラダイス(57P)が紹介されています。「中編」は昨年の「短編」に続くもので今から楽しみです。
・裏表紙:全国大会の案内。今年は12時開始と、例年よりやや早いスタート。

■第34回全国大会
 全国大会は7月15日(日)です。開催まで約2週間。
 中篇名作選や解答選手権年鑑などの新刊も今から楽しみですね。
 創棋会でも「漫陀楽」「撫子」などを販売する予定です。


■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
  ☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
   ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

二上達也作 「将棋魔法陣」番外4番1953年2月(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第41番)
二上_1_41

 本局も好形に持駒一色と解いてみようという気になる図です。
 持駒は桂4枚、初手はどこから打てばよいでしょうか。
 54桂と打つと31玉でまったく寄りませんので、34桂と打つのが正解。
 34桂に51玉なら63桂と打てるので41玉、32歩成、同玉、22馬、41玉、33桂、同飛、51桂成で詰みます。54桂では31玉のとき23歩があるので桂が打てないという仕組みです。
 34桂には41玉と逃げ、32歩成、同玉、22馬と活用して41玉となったところでちょっと手が止まります。

<6手目:41玉>
二上_1_41_6手41玉

 33桂では同飛で続きません。
 拠点に見える34桂を42桂成と捨てるのが好手。
 同飛なら33桂と打てるので51玉に63桂までです。
 同玉の一手に54桂と打ち換えるのが狙いです。
 54桂には41玉と逃げますが、52歩成、同玉、62馬と包囲網を絞っていきます。
 41玉となったところでは二枚馬が包囲してもう一息です。
 ここでどう攻めますか?

<14手目:41玉>
二上_1_41_14手41玉

 ここでもう一度42桂成と捨てて同玉に34桂と打ち換えるのが好手順。
 41玉と引けば、53桂と捨て同飛と取らせてから31馬と捨てるのが決め手です。
 同玉に53馬と質駒の飛車を奪い、21玉に11飛と捨てるのが気持ちの良い流れです。
 同玉に44馬から22馬までの詰みとなります。

 本局、迷うところは初手くらいで難解さはありません
 手順は、桂打ち、歩の成捨て、桂の成捨て、桂の打換えとリズミカルな手順が繰り返され、最後は大駒を捨てての締めくくりと、終始楽しめます。
 こういった軽趣向も「すらすら解ける20手台」向きのカテゴリーの一つです。

【作意】34桂、41玉、32歩成、同玉、22馬、41玉、42桂成、同玉、
  54桂、41玉、52歩成、同玉、62馬、41玉、42桂成、同玉、
  34桂、41玉、53桂、同飛、31馬、同玉、53馬、21玉、
  11飛、同玉、44馬、12玉、22馬まで29手詰
    *25手目31飛からの迂回手順があります。

よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

塚田正夫作 近代将棋1957年4月(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」補遺9番)
塚田1_補9

 自然な初形。
 22角成のような俗手では上部に脱出されるので、32銀が軽い打診。
 12玉なら22角成から21飛成、また同金なら13角成があるので、同玉と応じます。
 ここで41飛成が気持ちの良い大駒捨て。
 21玉と戻られると銀一枚捨てただけのように見えますが、32金と捨ててから、42角成と開き王手するのが好手順。角は13に成って活用したいところなのでちょっと意表を突かれます。

<7手目:42角成>
塚田1_補9_42角成

 31の合駒が飛や香なら32馬から22金。桂や角なら32龍。金銀なら32龍から清算して詰みます。
 そこで12玉とかわして32龍に22合で凌ごうとします。
 飛金銀合は作意通り追って早詰み。また角なら同龍から31角。桂には23龍から33馬というように詰みがあるので22香合が最善。
 香合にはアッサリ同龍と切ってしまうのがよく、33歩成から23と と清算し24金と打てば簡単な詰み。

 「○○流」と言えば真っ先に思い浮かべるのが「塚田流」ではないでしょうか。
 本作は「名作選」から吉田健さんの名解説を引用させていただきます。
 「詰将棋にはプロもアマもない。ただ旨い、ヘタがあるだけである。但し最高のプロ棋士にして詰将棋の名手『塚田流』ともなると、やはりその風格は争えない。簡素な棋型、楚々とした寄せに、ぴんと一本の筋が通る。」

【作意】32銀、同玉、41飛成、21玉、32金、同金、42角成、12玉、32龍、22香合、
  同龍、同玉、33歩成、13玉、23と、同玉、24金、12玉、14香、21玉、
  22歩、同玉、33金、21玉、32金まで25手詰
    *23手目13金でも詰むキズがあります。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性」
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************
以上

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創棋会・次回以降の課題

<創棋会・次回以降の課題>

■6月18日の地震
 6月18日に大阪で地震がありました。
 私のところにも棋友から安否確認の連絡をいただきました。お気遣いに心から感謝いたします。
 私は出勤途上、最寄駅から勤務先に向かう路上で大きな揺れに遭遇。その瞬間は震度など分かりませんから、ちょっと驚きましたが、会社に着くとエレベーターが停止中で、出社している同僚から「すごく揺れた!」という感想があり、その後ネットの情報で大きな地震だったことを知りました。電車に乗っていたら缶詰めになるところでした。
 幸い日の高いうちに通勤電車も動き出し無事帰宅。自宅も本が散乱しているだけで(普段の片づけが悪いから荷崩れ…)特に被害はありませんでした。
 被害が広範囲に及び、深刻な影響があったことなどは帰宅後にテレビ報道で知り、思わず阪神大震災の当時を思い出しました。
 ご自宅で被害に遭われた方、通勤等で苦労された方、インフラに影響のあった方など、被災の大小はあったと思いますが、あらためてお見舞い申し上げます。またお亡くなりになられた方には謹んでお悔やみ申し上げます。

■最近読んだ本
 「棋士とAI」(王銘琬、岩波新書、2018年)。
 著者はタイトル獲得経験もあり2015年に1000勝を達成した囲碁のプロ棋士。
 囲碁AIソフトの躍進は目覚ましく、アルファ碁がイセドルを破って衝撃を与えたのは2016年のこと。その後インターネット上で「Master」と名乗るAIが60連勝。そして2017年には最強と目された柯潔が倒されました。注目を浴びたディープラーニングだけでなく、自己対戦学習(人間の棋譜をお手本にしない)で強くなったことも驚きです。
 本書では「水平線効果」「過学習」「部分と全体」などの切り口で人との類似性や差異に触れ、またAIの長所「局面の勝率判断」「候補手の提示」「結果の整理」などから普及にも役立つといった視点が紹介されていて、興味深い内容となっています。

■第34回全国大会
 全国大会は7月15日(日)です。開催まで1ヶ月を切りました。
 今年は東京開催。毎回趣向を凝らした企画で楽しませていただいていますが、今年はどんなサプライズが待っているのでしょうか。
 今から当日が待ち遠しいですね!

■創棋会作品展への解答
 詰パラ6月号(20P)の創棋会作品展。
 課題は「ダブル不成」。一挙5作品の出題。
 難しい作品ばかりではありません。
 解けば納得、解いて楽しい作品が揃っています。
 一題でも解けたら是非とも解答をお願いします

■創棋会の次回&次々回課題
 「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も 「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

◇例題紹介
・「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

作者不明 小林棋好手記第15番 明治初期(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第16番)
作者不明

 初形は美しい実戦型。
 「すらすら」の要件として、「解いてみよう」という気にさせる形の良さがあります。好形作の定義は色々あるところですが、実戦型はその一つ。本局では、成駒もなく、当たり駒もないところが初形の美しさを引き立てています。
 さて手順は、71角、92玉、82金と自然に追い、93玉に72金と開き王手。
 84玉で打歩詰の局面となりますが、73銀不成が打開の好手。

<7手目:73銀不成>
作者不明73銀

 これは、同桂と取る一手。
 これで85歩と打つことが出来ます。
 同桂と取らせて62角成。93玉には質駒の桂を奪って85桂と跳ねるのが好手順。
 92玉と逃げて桂一枚では攻めが続かなさそうですが、84桂と捨てるのが習いある手筋。

<15手目:84桂>
作者不明84桂

 同歩と取らせて上部脱出を防ぎ93桂成と捨てるのが決め手。
 77の桂が85、93と二段活用されて消えていくのは気持ちの良い手順です。
 同玉に71馬と入れば、83玉に82馬までの詰みとなります。

【作意】71角、92玉、82金、93玉、72金、84玉、73銀不成、同桂、
    85歩、同桂、62角成、93玉、85桂、92玉、84桂、同歩、
    93桂成、同玉、71馬、83玉、82馬まで21手詰

 本局、まさにすらすらと手が進みます。詰め上げたら20手台だったという感じです。
 難しい紛れもなく、変化もアッサリ、そういうところもすらすら手が進んだ要因でしょうか。
 かといってまったくの一本道ということでもなく、73銀不成で打歩詰を打開するところ、84桂から93桂成と二枚の桂を捨てるところなど、考えるところはあります。
 流れるような手順で気持ちよく解けて解後感もいいですね。
 解いて楽しい、気持ちがいいというのも「すらすら」の大切な要素です。


「よくわかる作家の個性」
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

吉田健作 詰パラ1965年11月(『嬉遊曲』第二楽章第25局、『あさぎり』第4番)
吉田健あさぎり4

 入玉形ですが、練達の士なら48玉の形で68龍、同馬、49金という筋が見えることでしょう。
 しかし57桂の守備も強く、48玉の形にできそうな筋が浮かびません。
 初手79飛などとするのは69金合で続きません。69金と57桂の利きに捨てるのが好手。
 同玉は79飛があるので同桂成の一手ですが、57地点に出来た空間に57飛と打つのが気持ちの良い手。
 同馬も58合も49金までですから48玉とかわしますが、ここで57に打ったばかりの飛車をスッと58に引くのが何とも言えず味の良い手です。

<5手目:58飛
吉田健あさぎり4_58飛

 57飛、58飛と二段捨てがコクのある手順です。作者は「捨味」の表現にこだわったと言われています。
 58同馬に57龍が決め手。同玉に49金までの詰み。
 息もつかせぬ捨駒の連発。その中に飛車の二段捨てが入った好局です。

 吉田健さんは入玉形の短篇を得意にされ、1969年に発行された「続々七手詰傑作集」では100作中に13作が収録されるという活躍ぶり。
 鮮やかな捨駒に彩られた入玉形の短篇の数々には「吉田流」と呼んでもいいような個性を感じます。

【作意】69金、同桂成、57飛、48玉、58飛、同馬、57龍、同馬、49金まで9手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 」
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************
以上

例会報告~第274回(6月17日)~

<第274回例会報告>

日時:6月17日(日)13:00~17:00
場所:福島区民センター 304号
参加者:kisy、角谷明政、則内誠一郎、谷本治男、鳥本敦史、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、西村章、
   藤野勝好、古川剛士、吉松智明(以上12名)

 今回遠方より参加は鳥本さんだけでしたが、初参加は角谷さんと藤野さんのお二人。藤野さんは解答選手権の常連参加者、角谷さんはパラ会員ではないのですがネットを見て参加されました。お二人には引き続きの参加を期待します。

 今回の課題は一般募集せずということでしたが、楽しめる作品が集まりました。参加者一同で解図に取り組み、16時頃から作者のコメントも交えながら一作ずつ鑑賞。
 作品は詰パラ9月号の作品展で出題される予定です。どうぞお楽しみに。

 その後、作品展担当の則内さんから、今後の課題について紹介がありました。
 8月例会は、恒例のネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅢ」。
 10月例会は、12月号作品展「よくわかる作家の個性」。
  (いずれも詳細は次回ブログでお伝えする予定です)

 恒例の一人一言では、初参加のお二人の話、春霞賞受賞、大道棋の話、煙詰創作など、大いに盛り上がりました。

 最後に事務担当から来年の全国大会のことについて事務連絡がありました。

 例会終了後は、例によって二次会で歓談。にぎやかで楽しいひと時を過ごしました。

【例会風景と集合写真】(氏名略)
集合写真

例会風景

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 」
   投稿要領はあらためて案内させていただきます。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年12月16日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿要領はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************
以上

もうすぐ例会です~創棋会例会は6月17日

<もうすぐ例会です~創棋会例会は6月17日>

5月半ば過ぎのやや盛りを過ぎたバラ園。
バラ園から


■将棋世界6月号
 藤井聡太人気はとどまるところがありません。今月からロングインタビュー。詰将棋の話題がなくちょっぴり残念。今後に期待。
 中原さんのインタビューも、指将棋に熱中していた時代が懐かしく思い出されます。
 詰将棋サロンでは今月も創棋会メンバーの作品が採用されています。野曽原さん初入選おめでとうございます。

■創棋会例会は6月17日
 次回の例会は6月17日(日)開催です。
 場所は大阪市立福島区民センターの304号室です。
 同センターは今年の解答選手権チャンピオン戦会場となったところです。
 会費は無料です。なお今回は課題の一般募集をしていません。
 どうぞ皆さんお気軽にご参加ください。

■「古今中編詰将棋名作選」から
 「中編名作選」プロジェクトは現在進行中とのことですが、1978年に発行された「古今中編詰将棋名作選Ⅰ・Ⅱ」から、好作を紹介させていただきます。

北原 義治作 近代将棋1959年1月(「古今中編詰将棋名作選Ⅱ」第42番、塚田賞)
北原作「Y」№Ⅱ_42

 巨匠北原さんの作品。いかにも曲詰という雰囲気の初形です。
 初手は46馬の飛び出しが気持ちの良い手です。同玉なら47龍の一手詰。
 34玉に25銀から36龍が上手い手作りです。
 14玉なら16龍と回り、24玉(15歩合は36馬から25龍以下)、23桂成、34玉(同玉は25龍、33玉、24馬以下)、14龍、43玉、44龍、同玉、45銀で詰みます。
 24玉も23桂成以下なので34玉とかわすしかないのですが、43桂成、同玉と中央に玉を呼ぶことが出来ました。
 54銀と捨て同玉と引っ張り出したところで、64馬とぶつけます。
 同馬なら同銀成で簡単ですから43玉と逃げますが、42馬の追撃が気持ちの良い手です。

<13手目:42馬>
北原作「Y」42馬

 42同玉には82龍があるので54玉とかわします。これで銀一枚捨てて46馬を42に移動させたことになります。
 54玉には64金と活用します。
 同馬とは取れないので55玉と逃げたとき、47桂が気持ちの良い桂跳ね。
 同馬と取らせておいて、54金と捨て、同玉とさせたところで84龍とするのが好調な運びです。まさに全軍躍動という感じですね。
 これには74金と引くのが好防です。
 単に74合では64銀成、55玉、75龍と金を取る手があり早く詰みます。
 質駒になっている75金をスッと引いて移動合するのがちょっと気づきにくい一手です。
 それでも攻め方は同龍と切り、同馬に、64金とベタっと打った金を軽く65金と捨てるのが好手順。
 同馬と取る一手に、64馬が決め手です。
 同馬に56龍まで「Y」の字が鮮やかに浮かび上がりました。

<詰上り 「Y」>
北原作「Y」詰上り


【作意】46馬、34玉、25銀、同玉、36龍、34玉、43桂成、同玉、54銀、同玉、
    64馬、43玉、42馬、54玉、64金、55玉、47桂、同馬、54金、同玉、
    84龍、74金、同龍、同馬、64金、55玉、65金、同馬、64馬、同馬、56龍まで31手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
   地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
   JR環状線野田駅から徒歩8分
  https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ  」(予定)
    募集要項はあらためて案内させていただきます。

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詰パラ6月号到着

<詰パラ6月号到着>
 気がつけば6月。
 5月は市内でオープンガーデンの企画があり、街中できれいな花壇をたくさん見ることが出来ました。

ガーデニング1

ガーデニング2


■詰パラ6月号
・表紙。青木さんはユニークな作品を数多く発表されています。
 形と手順のバランスというのは永遠の課題でしょうか。
 より多くの解答者に楽しんでもらうことを目指すかどうか、個々の作品に込められた作者の想いはどうなのか。興味深いテーマですが答えは簡単に出るはずもないですね。
・今月は詰将棋学校がお休み。
・順位戦(11P~)。武島さんの休場は残念。宮原さんには早く復帰を望みます。
・同人室(16P~)。課題は「不利」。これは解釈の幅が広いですね。
・やさしい大学院(19P~)。6月号に相応しいコーナー。目玉は833手の作品!
創棋会作品展(11P~)。今回の課題は「ダブル不成」。
  一挙5題出題! 解いて納得の楽しんでいただける作品ぞろいです。
  今月号の目玉企画の一つです。一題でも解けた方、ぜひ解答下さい
・全詰連の頁(21P~)。全国大会のご案内。皆さん東京でお会いしましょう!
・大道棋よもやま話(24P~)。コンピューター将棋世界選手権の話題。
・ちえのわ雑文集(28P~)。谷川幸永さんの個性的な自説開陳。色々な感じ方を表明されるのは良いことだと思います。
  規約がらみの議論は、ともすれば極論や正論が主張されることによって不毛な論争になりがちですが、さまざまな立場から意見が出されるのは好ましいと考えます。
  おそらく一定の時間のなかで落ち着くところに落ち着くのではないかと。そのためにも多くの方が意見を出されることは有意義なことだと思います。
・七條賞(30P~)。竹中健一さんが1位。福村さんはついに首位の座を明け渡すことになりました。
・門脇賞(34P~)。今年は角建逸さんに決定。出版というよりも本づくりを通しての貢献が評価されたとのこと。紙書籍の愛好家としては心からおめでとうと言いたい。
  個人的には「ミクロコスモス」が将棋世界の付録になったことが印象的で、また「詰将棋探検隊」は後世に残る良書だと思います。
・解答選手権初級一般戦レポート(36P~)。風みどりさんによる報告はイメージが膨らみますね。それにしても今年の初級一般戦は熱い一日でした…。
・サロン(34P~)春霞賞の発表。大賞に輝いた久保さん、中村さん、おめでとうございます。
  酒井さんの「旨い」も面白い内容でした。
・全国大会の案内(50P~)。15回以上参加者リストが掲載されています。
・会合案内(52P~)。各地、参加者が多いような気がします。解答選手権の余韻でしょうか。
  創棋会は次回例会6月17日開催です。よろしくお願いします!
・結果稿~創棋会作品展(87P~):3月号作品展は「繰り返しのある短編」でした。結果稿で楽しい手順を鑑賞してください。


■「古今中編詰将棋名作選」から
 「中編名作選」プロジェクトは現在進行中とのことですが、1978年に発行された「古今中編詰将棋名作選Ⅰ・Ⅱ」から、好作を紹介させていただきます。

大井 美好作 詰パラ 1956年2月(「古今中編詰将棋名作選Ⅱ」第40番)
大井美好作Ⅱ40

 23飛をいつ取るか、また72飛をどうやって働かせるか、といったことを考えながら手を進める必要があります。
 イントロは金の連打から。12金、11金と捨てて21金と拠点を作ってから23銀成と飛を取るのが手順です。
 同玉に33飛と巨砲を据え、12玉には24桂と歩を補充。
 21玉となったところで、32飛成、11玉、31龍が有力ですが、21合で打歩詰。31飛成と切って捨てるのが英断の一手。
 同玉に41香成で72飛の活用が見えてきました。
 41同玉は53桂生と馬を取って簡単ですから、21玉と寄ります。
 ここで33桂不成とするのが妙手です。

<17手目:33桂不成>
大井美好作33桂

 すぐに32飛成と出来るところをなぜ33桂不成とするのか?
 手順を進めるとその意味が分かります。
 33桂不成には11玉と寄るしかありませんが、21桂成と捨て、同玉に32飛成と行きます。
 11玉に23桂から銀を入手します。
 上部に逃げられそうですが23銀と攻めるしかありません。
 13に22龍と香を取り24玉と逃げたとき、34銀不成がハッとする開き王手。
 34銀成では15玉とされると53馬の利きがあって詰まないのです。
 34銀不成なら同玉と取るしかなく45金と活用できます。
 45に桂馬がいるとこの45金ができません。33桂不成から21桂成で邪魔駒の45桂を消去したわけです。
 45金には43玉と逃げるしかありませんが、44香が最後の決め手。
 同馬と取らせて42龍まで、見事に「1」の字が浮かび上がりました。
 初形からは曲詰になると想像がつきません。
 45桂の邪魔駒消去や34銀不成の好手を織り込みながら気持ちよく捌け、詰め上がりの意外性もある好作です。

<詰上り 「1」>
大井美好作「1」

【作意】12金、同玉、11金、同玉、21金、12玉、23銀成、同玉、33飛、12玉、
   24桂、21玉、31飛成、同玉、41香成、21玉、33桂不成、11玉、21桂成、同玉、
   32飛成、11玉、23桂、同銀、12歩、同銀、同桂成、同玉、23銀、13玉、
   22龍、24玉、34銀不成、同玉、45金、43玉、44香、同馬、42龍まで39手詰

 大井美好氏は1926年(大正15年)生、1985年没。軽妙な手を織り込みながら流れるような捌きの手順は大井流と呼ばれました。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
      大阪市福島区吉野3‐17‐23
       地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
       JR環状線野田駅から徒歩8分
          https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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