第273回例会報告(2018/4/15)

■第273回例会報告
日時:4月15日(日)13:00~17:30
場所:関西将棋会館 4F和室(水無瀬)
参加者:馬屋原剛、小林徹、則内誠一郎、谷本治男、鳥本敦史、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、
    西村章、野曽原直之、深井一伸、古川剛、吉松智明(以上13名)

 遠方より参加は、馬屋原、鳥本、深井の三氏。馬屋原さんは初参加、深井さんは実に10年ぶり。

 今回の課題は「ダブル不成」当日持参も含め多数の投稿をいただきました。参加者一同熱心に解図に取り組まれ、ほぼ解き終えたところで、16時過ぎから作者のコメントも交えながら一作ずつ鑑賞。
 各作品の「ダブル」の意味付けに一同肯くシーンもあり、もう少し手を入れる余地はないのかといった建設的なコメントも出たりして、選題の方向性が決まりました。
 選ばれた作品は詰パラ6月号の作品展で出題される予定です。

 その後、作品展担当の則内さんから、今後の課題について紹介がありました。
 次回の課題は一般募集していませんが、こちらは6月例会で選考し、詰パラ9月号で出題しますので、発表をお楽しみにしてください。
 8月例会は恒例のネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅢ」。
 10月例会は、これまた近々公開し一般募集します。

 その後恒例の(?)一人一言。今回の課題への意気込み、次回課題への取り組み、北陸経由で創棋会に足を伸ばされた話、今年の全国大会のこと、作品集製作などについての話が出ました。

 最後に事務担当から、解答選手権運営協力へのお礼が述べられ、例会終了後は、二次会で歓談。にぎやかで楽しいひと時を過ごしました。

【例会風景】(氏名略)
例会風景201804_1

集合写真201804

■創棋会の今後の予定***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 一般募集していません。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ
投稿要領はあらためて案内させていただきます。
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もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

■解答選手権
桜0401

 この写真は4月1日に撮ったものですが、今年の桜は開花が早く初級一般戦の頃には散った後でした。
 今年は例年以上に大きな盛り上がりを見せた解答選手権。
 初級一般戦も過去最高のエントリーとなりました。
 各地の模様は速報ブログからご覧いただけます。
   → https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem
 運営に携わった皆さん、本当にご苦労様でした。
 参加された選手の方々も、また来年顔を見せてください。
 解答選手権のような短期決戦では物足りない方はぜひとも各地の詰将棋の会合に参加してください。きっと新しい世界が広がりますよ!


■創棋会の次回例会は4月15日
 次回例会は4月15日(日)13時から、関西将棋会館 4F 和室で開催します。
 課題は「ダブル不成」。
 皆さまのご参加と課題作投稿をお待ちしています
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

浮寝鳥作 近代将棋1958年7月(塚田賞、『古今中編詰将棋名作選』補遺10番)
浮寝烏

 上部に脱出されそうな形ですが上から押さえる手は見当たりません。
 よく見ると92の金がタダです。92角と金を取れば、同玉には93金があるので取り返すことが出来ません。
 92角不成とするのが正解なのですが、その意味は手順を追うとわかります。
 84玉は74角成があるので94玉ですが、そこで85金と捨てるのが目の覚めるような好手!
 同桂には83角成と捨てて同玉に74飛成とすれば詰みますから同玉と応じます。
 ここでもう一度74角不成と出来るのが初手92角不成の効果。
 角の連続不成です。
 しかしまだ不成の意味はわかりません。

<5手目:74角不成>
浮寝烏74角生

 74角不成に、95玉は91飛成、94銀(他合は96金から82龍)、同龍、同玉、83銀で詰むので、94玉とかわします。
 そこで91飛不成とするのが好手。
 93に歩以外の駒を合駒すると、95金、同玉、93飛成として、96香や87桂など一手で詰みます。
 93歩合が最善ですが、それでも95金と捨て、同玉に、93飛不成と迫ります。

<11手目:93飛不成>
浮寝烏93飛生

 この局面で93飛と74角のどちらかが成駒だと96歩が打歩詰となります。
 92角不成、74角不成、91飛不成、93飛不成と不成不成で攻めたのは、ここでの打歩詰を打開するためだったのです。
 83に利かす94銀合が最善の受けですが、96歩と打ち、84玉に83角成と捨てるのが決め手。同銀と取らせて95飛成までの詰み。

 攻め方飛角がそれぞれ二度の不成を行う好作。

【作意】
  92角不成、94玉、85金、同玉、74角不成、94玉、91飛不成、93歩、
  95金、同玉、93飛不成、94銀、96歩、84玉、83角成、同銀、95飛成まで17手詰


田原 宏作 詰パラ1989年3月(『不成の舞』第94番)
田原不成舞94

 56香と歩を取って同角成に55歩と打てば、同馬、63銀生、53玉、51桂成として詰みます。
 しかし56香に同角不成と応じられると55歩は打歩詰。
 そこで66桂と打診します。
 同歩なら55歩から75と。同飛成も55歩、同龍に63銀生があります。
 最善は66同飛不成です。

<4手目:66同飛不成>
田原不成舞94_66飛生

 これで55歩は打歩詰。
 ここから攻め方の打開がスタート。
 まず34飛不成とします。
 34飛成は44歩合とされて打歩詰ですが、不成としておけば55歩、43玉、33とで詰みます。
 34同角と応じたところで、55銀と捨てるのが好手。
 53玉なら54歩、62玉、73と直で詰むので同玉と取ります。
 ここで22角不成が決め手です。

<9手目:22角不成>
田原不成舞94_22角生

 22角成では33歩と捨合され、同馬と取ったときに44歩合とされると、64銀、54玉、に55歩が打歩詰になってしまいます。
 22角不成なら33歩合は同角不成があり、44歩合には64銀から55歩、43玉、42角成までとなって33で取った駒が余りますからこれは無駄合です。
 22角不成には、だまって44歩合としますが、64銀と捨てるのが最後の好手。
 同桂は44角成の一発ですから54玉としますが、55歩が打てるので、43玉に33角成までの詰みとなります。

 飛角の双方不成が2回飛び出す意欲作。

【作意】
  56香、同角不成、66桂、同飛不成、34飛不成、同角、55銀、同玉、
  22角不成、44歩、64銀、54玉、55歩、43玉、33角成まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1984年5月号(『競馬式』第28番)
競馬式28

 初手77馬が目につきますが同桂成、64馬、44玉で続きません。
 45桂を捌いて25飛を働かせたいところです。
 初手は33桂不成成するのが妙手。その効果は後で現れます。

<初手:33桂不成>
競馬式28_33桂生

 46玉とかわすのは68馬から64馬があるので、35歩と捨合し同飛と取らせてから、46玉と逃げます。
 こうしておけば、68馬から46馬には35玉と飛車を取って逃れるという仕組みです。
 それでも46玉には68馬とします。57合なら36金があります。
 玉方も56歩を動かして移動合で抵抗します。
 57歩不成が受けの妙手です。

<6手目:57歩不成>
競馬式28_67歩生

 57歩成では36飛、55玉に56歩と打てます。同との一手に35飛までです。
 57歩不成なら56歩は打歩詰です。
 そこで攻め方も工夫します。
 36飛、55玉のとき77馬と捨てるのが好手。
 同桂成と取らせて、64馬と引けば、44玉と引くしかありませんが、このとき33桂不成とした効果で45歩と打つことが出来ます。初手の効果が13手目にやっと現れました。
 43玉に42桂成までの詰み。

 33桂生に57歩生と小駒の双方不成を主題にした類例の少ない作品。

【詰手順】
33桂不成、35歩、同飛、46玉、68馬、57歩不成、36飛、55玉、77馬、同桂成、
64馬、44玉、45歩、43玉、42桂成まで15手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
      大阪市福島区吉野3‐17‐23
        地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
        JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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blogsokikaitusin@gmail.com
以上

詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」

<詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」>

■詰パラ4月号
・表紙。市島さんの短コン解説、毎回楽しく読ませてもらっていましたので、これからもたまにはお願いします。
「詰とうほく」も一度はお邪魔したい会合の一つです。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:30歳はまだまだ若手ですよ!
 中学校:20年もやっていると色々な節目があったことと思います。
    止めたくても止められないもの、止めたくないのに止めざるを得ないもの…。
 高校:今年の解答選手権の熱気は熊谷の夏の気温を上回りそうですね。
 短大:松本会場の写真を見るのは速報ブログアクセスの楽しみの一つ。
 大学:期末ラインアップとのことですが、10番のみの解答が増えるか?
 大院:8番のテーマは何でしょうか。今から結果稿が楽しみ?
・詰四会作品展(19P~)。今月の会合作品展はこれだけ。
・半期賞(20P~)。受賞者の皆さんおめでとうございます!
  高校の妻木さんは初受賞。
  武島さんは小と大でダブル受賞。「詰パラ撤退」は気になる一言。
  鈴川さんは全校制覇。
・全詰連の頁(27P~)。「解答選手権に汗する日々」…。柳田さんはじめ実行委員や協力スタッフのご尽力で無事成功。
  しかし趣味の延長で運営するには、手に余る問題も見え隠れ。
  初級一般戦もエントリー会場は膨張。初参加の会場の首尾はどうなるか。
  またこの盛り上がり、はたして一過性のブームに終わらず定着できるのか。
  運営に携わる者としては考えさせられることが多い日々です。
・大道棋よもやま話(30P~)。ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡが取り上げられています。
  『実戦に役立つ~』というテーマにもかかわらず大道棋が掲載されていたので紹介いただいたものです。
  内容は結果稿をお待ち下さい。
・ちえのわ雑文集(32P~)。「スマホ詰パラ好作選」。私もダウンロードしました。
  まだ少ししか目を通していないのですが、高水準の作品が揃っている印象。
  私はスマホを持ってないので、こういうものがあると多くの作品に接することができるので、非常にありがたい。
  また発刊時にはネット上で色々あったようだが、手続きを踏んで無事出版にこぎつけられたことは喜びたい。
・名局ライブラリー(34P~)。2013年は先月に続き2回目。まだまだ続くようです。
・会合案合(41P~)。4月は会合開催が4ヶ所。創棋会の例会は4月15日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
・編集室:今川健一さんの訃報。創棋会のネット作品展にもよく解答を頂戴しました。謹んでご冥福をお祈りいたします。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

藤本 和作 近代将棋1980年12月(塚田賞、『現代詰将棋短編名作選』第46番)
藤本和作

 盤面5枚と簡素な初形。
 42銀不成が第一感ですが、22玉とかわされると手がありません。
 上部に逃がさないために44銀不成とソッポに移動するのが好手。
 なぜ銀不成なのか、それは手順を追うとわかります。

<初手:44銀不成>
藤本和作44銀生

 42合とされると詰まないように見えますが、それは同馬と切れば持駒に金が二枚あるので詰みます。この変化に気づけば難しいところはありません。
 22玉と逃げたとき、31馬と捨て、同玉と取らせて42角と打ち換えるのが好手順。
 42角を同玉は43金から並べ詰みとなるのは学習済み。
 22玉と逃げたとき、33銀不成と迫ります。

<7手目:33銀不成>
藤本和作33銀生

 33銀不成に23玉や13玉は24銀成があるので簡単です。
 初手の44銀不成はここで33銀不成とするためだったのです。
 11玉と逃げたところに、21金、31角成の連続捨駒でキレイなフィニッシュです。

 攻め方銀の二段活用を利かせるための不成で表現した小品。

【作意】
  44銀不成、22玉、31馬、同玉、42角、22玉、33銀不成、11玉、21金、同玉、
  31角成、同玉、32金まで13手詰


堀内和雄作 近代将棋1964年10月(『古今短編詰将棋名作選』第117番)
堀内和雄作

 19銀、17玉、28銀と俗に追うのは16玉と逃げられ25飛が浮いているので続きません。
 15香に目をつけて27銀と捨てるのが好手。
 同銀と取らせて15飛とすれば、同角成に19香までの詰み。
 そんなに簡単に詰むのはおかしいですね。
 玉方には巧い受けがあるのです。
 まず27銀には同銀不成とします。

<2手目:27同銀不成>
堀内和雄作27銀生

 15飛と香を取ったとき、16銀不成と移動捨合するのが、アクロバティックな受け。

<4手目:16銀不成>
堀内和雄作16銀生

 2手目に銀不成としたのはこの手を見ていたからです。
 27銀成では15飛に17成銀と寄るくらいですが、それには19香、27玉、17飛、26玉のとき27飛と捨てる好手があり、同玉に16銀から38桂まで駒余りの詰み。
 16銀不成を同飛と取るのは毒饅頭で、27玉とかわされると手がありません。
 ここは19香と打ち、27玉に25飛と軽く捨てるのが好手。
 同銀と取らせて、38龍から27龍と、強力な龍も捨てれば、同玉に39桂から38桂と気持ちの良い桂の吊し詰です。

 移動捨合を織り込んで玉方銀不成が2回飛び出す軽快作。

【作意】
  27銀、同銀不成、15飛、16銀不成、19香、27玉、25飛、同銀、38龍、26玉、
  27龍、同玉、39桂、26玉、38桂、まで15手詰


岡田敏作 詰パラ1979年12月(『詰の花束』第230番)
岡田敏作花束230

 初手66銀と重く打ちます。同銀は同金までですから56玉と逃げます。
 57銀と銀を取るのは同玉で68からの脱出が防げません。
 ここは46飛と馬を取るのが正解。
 同香なら38角と打ち47合に65銀が好手で、同桂に45馬まで。
 よって46飛には同銀と取るしかありませんが、成るか不成か?
 同銀成には38角、47歩、同角、同成銀、57歩、同成銀、65銀、同桂、66金まで。
 不成なら47同角には同銀不成と応じることが出来、57歩が打歩詰となり逃れます。
 最善は46同銀不成でした。

<4手目:46同銀不成>
岡田敏作花束230_46銀生

 38角からの攻めは打歩詰になるので、今度は74角と上から攻めます。
 46銀がそのままなので、65歩合も同角と取れば57に歩が打てるというわけです。
 65同桂には57歩です。
 これを同桂と取るのは、65銀から54馬があるので、46の逃げ道を開けておくため57同銀不成と応じます。
 同銀成では65銀から66金があるので、不成として66に利かせておく必要があるのです。

<10手目:57同銀不成>
岡田敏作花束230_57銀生

 そこで65銀と桂馬を取り、55玉に47桂と捨てれば、同香と取るしかなく、45馬までの詰みとなります。
 詰上りはみごと「ニ」の字になりました。

<詰上り>
岡田敏作花束230詰上り

 打歩詰と利かせるための二度の玉方銀不成を織り込んだ曲詰の好作。

【作意】
  66銀、56玉、46飛、同銀不成、74角、65歩、同角、同桂、57歩、同銀不成
  65銀、55玉、47桂、同香成、45馬、まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1986年10月号(『競馬式』第51番)
岡本作51番

 35飛成の両王手が見えているが、16玉とされると詰みません。
 26金と銀を取るのも同玉に36飛成では17玉と潜られてお手上げです。
 初手は逃げ道封じの17香が正解。
 これは取るしかありません。
 同銀成なら26金の好手があり、同玉は36飛成、同桂も13飛成で詰みます。
 最善は17同銀不成です。

<2手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生

 ここで26金と捨てるのが好手順。
 取れる銀を取らずに、17香と捨て同銀不成とさせてから、ただで26金と捨てるのが味の良い手です。
 26金を同桂や同玉は先ほど説明した通り簡単に詰むので同銀不成と応じます。
 ここでもう一度17香と捨てて退路封鎖を図ります。
 同銀成と取れば、36金が消えたので36飛成と出来ます。24合には16歩と打って同成銀に35龍とすれば駒余りの詰み。
 そこで17同銀不成と応じて、手順中の16歩を打歩詰で逃れようとします。

<6手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生2

 ここで決め手が36飛不成です。
 こうしておけば16歩が打てます。
 36飛不成には24金が最善。他合は16歩から43馬があります。
 24金合でも、16歩、25玉に24馬と切れば、同玉、34金、25玉、35金までの詰みとなります。

 銀不成三回に飛車不成まで入った岡本さんらしい作品ですが、打歩詰誘致と利かせるための二種類の銀不成、また同一地点への銀不成二回というのは「ダブル不成」の一つの表現ではないでしょうか。将棋ジャーナル賞に輝いた好作です。

【詰手順】
  17香、同銀不成、26金、同銀不成、17香、同銀不成36飛不成、24金、
  16歩、25玉、24馬、同玉、34金、25玉、35金まで13手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
     https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上






【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<2回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<2回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の2回目です。

② 西村 章作
②

【作意】24桂、13玉、22銀、同玉、33銀、同桂、11飛成、同玉、13香、21玉、12香成まで11手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.09、A:1、B:10、C:0、
 誤解:0、無解:1、無評価:0

作者のことば
 初手手筋の24桂打ち。13玉の逃げには銀の連打で桂をつりあげ11飛成と切るのが実戦的な好手で狙いの一手。

★端正な実戦型。いかにも実戦に出てきそうな初形。
 実戦なら32飛成として22合に次の手を考えるということもありそうですが、平凡に22香合くらいで続きません。
 詰将棋ですから、13銀や24桂と捨てる手を考えたいところです。
 13銀は同桂なら21銀があり、同玉なら25桂があるのでいかにも本筋のようですが、25桂跳には24玉、25桂打には12玉で続きません。
 正解は24桂です。
 これは同歩なら32飛成として22合には23銀を見ていますから、13玉とかわす一手。
 25桂は24玉で逃れますから22銀と捨てます。
 今度24玉なら35や25から銀を打って詰みますから、22同玉と取ります。
 32飛成とやってしまうと13玉で銀一枚では続きません。
 33銀と捨てるのが巧い手です。
 13玉は25桂がピッタリなので33同桂ですが、そこで11飛成と香を取るのが好手順。
 同玉に13香と離して打てば21玉に12香成までの詰みとなります。

金少桂:一段目の飛で隅の香を取って玉を下段に落とす筋は実戦にも応用範囲が広い筋。
 玉を下段に落とせば奪った手駒の香が強力な武器となる。

★「玉を下段に落とせ」は実戦でも応用の利く手筋。

山路大輔:11飛成が実戦感ある一手でした。

★端の桂香を奪って寄せるのは実戦でもよく出てくる手です。

山本勝士:やや絶連の感あるも、香取る発想面白い

★33銀と捨てて11の香を取るのが逆モーションで、すぐには気づかないところです。

有吉弘敏:わかりやすいですが、役立つと思います。

★シンプルな表現。

竹中健一:これは覚えておきたい手筋ですね!

★「香を離して打つ」収束に持ち込む流れは覚えて損のない手順。

占魚亭:初手の歩頭桂が最後まで活きる手順。

★駒の打ち場所を作る桂捨てが離し香の拠点になりました。

馬屋原剛:初手の第一感は13銀だった。

★13銀の紛れがあるので、5手目の33銀が引き立ちます。

久保紀貴:33銀が打ちにくい。収束はあまり見たことがないような気がします。 

★最後のカナ駒ですから11飛成が見えないと指しにくいですね。

中出慶一:きれいな実戦型から飛を消す収束の運びを学びたいですね。

★駒取であっても大駒を捨てるのは気持ちが良いですね。

福原徹彦:手なりで解ける。よく見ると37桂も実戦的配置。

★詰上げれば流れるような軽快な手順。自然な棋形にも好感。

則内誠一郎:いかにも実戦。30秒将棋で読めますか?

★実戦なら一目では無理…

奥鳥羽生:二上達也作実戦型57角限定打を思い出させる初形。もちろん持駒も違い、こちらは銀捨てから飛を消してキレイに詰上げる。人生も実戦も最後はキレイにしたいもの。

★二上さんの作品は次図かと思います。

二上達也作 『将棋魔法陣』番外3番
二上_番外2

【作意】24桂、13玉、22銀、24玉、57角、15玉、35飛成、16玉、25龍、17玉、
  39角、28銀、同龍、16玉、17銀、15玉、26龍まで17手詰

 5手目57角が11手目39角を見た限定打。
 3手目22銀に同玉は32桂成、13玉、35角、24歩、25桂以下。
 また6手目46歩合は同角以下作意と同様に追って17玉に18歩で早い
 収束の乱れは作者自認で棋形を優先。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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