【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<8回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<8回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の8回目。今回も2局紹介します。

⑨ 吉松 智明作
⑨

【作意】35馬、同歩、25桂、12玉、24桂、同歩、13桂成、同桂、23龍、同玉
   33金、12玉、22金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:7、B:4、C:0
  誤解:0、無解:2、無評価:0

★実戦の終盤?竜馬やと金に迫られ玉は風前の灯火、どうやっても詰みそうです。
 筋悪の14馬は同玉、34龍に、13玉でも24合でも続きません。
 筋の良さそうな24馬はどうでしょうか。同玉、34龍、13玉、25桂と手は続くのですが、12玉のとき13歩が二歩で打てません。
 62飛は、このとき22とから33桂成とする余詰筋を防いでいるのですが、ちょっと惜しい配置です。
 正解は35馬と寄る手です。初形で25馬が無ければ25桂と打てることに気づけば、発見は容易でしょう。
 12玉とかわせば、24桂と打ち、同歩なら34馬、13玉には25桂です。
 24合なら25桂、13玉に23龍と切る手があり、同玉に33金から駒余りの詰み。24に銀や角の合駒なら同馬と取って34龍で簡単です。
 35同歩と取るしかありませんが、待望の25桂です。
 12玉と引いたときに、24桂と捨て、同歩に13桂と成捨て、同桂に23龍が決め手。
 気持ちの良い三連捨てです。
 23同玉には33金から詰みとなります。


占魚亭:実戦で指せたら気持ちいいだろうな、という初手。

★実戦でこういう邪魔駒消去が現れたら面白いですね。

金少桂:初手24馬捨てか35馬捨てか。24馬以下でも同じように進み歩を取れるが13歩が二歩で打てなかった。

★24馬は唯一の紛れ筋。

奥鳥羽生:35馬、同歩で詰んだと思ったところで24合とされてもあわててはいけません。人生でも実戦でも、よく見るよろし。

★24合は唯一の考え処。

有吉弘敏:さりげない邪魔駒消去と24合の変化で好感。

★24合は同手数駒余りでかろうじて割り切れています。

福原徹彦:25桂を打ちたい形なので、35馬はまず指してみるが、合駒読みで結構考えました。

★詰筋が見えるかどうか。

竹中健一:2手目12玉で13馬と捨てる順にしたいかも

久保紀貴:2手目すぐ取ってしまうのはちょっと味消しかも。13馬、同玉と押売りする展開を期待しました。 

★そういう筋でまとめられれば、もっといい作品になっていたでしょうね。

則内誠一郎:ヘボ将棋は22と、同飛、投了となります。

★最後まで気を抜いてはいけません。

山本勝士:詰将棋として鑑賞すべきだが、こんなきれいな実戦詰筋があろうとは。

馬屋原剛:スッキリ解けた。

★解後感は良いと思います。

山路大輔:大駒を捨て,桂馬を成捨てて綺麗な詰上がり。

★攻め方の大駒が消えて小駒だけの詰め上がりになるのは好印象。

中出慶一:龍馬2桂を旨く捨てて、金・とによるきれいな寄せが見られ、教材としても好適ですね。

★24桂のジャブ、打った駒を捌く13桂成、豪快な23龍と、捨駒の盛り上がりは感じていただけたと思います。

それでは次の作品です。

⑩ 中出 慶一作
⑩

【作意】33桂、同歩、32銀、51玉、63桂、同歩、73角成、同と、62銀、同金
   43桂、同歩、41銀成、同玉、42金まで15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.00、A:3、B:4、C:3
  誤解:0、無解:2、無評価:0

作者のことば
詰形を作る銀捨打を準備して、左右での桂利きを開けるタイミング、金を吊り上げるタイミングを見通して詰め上げてください。
手筋のオンパレードですが、桂捨てで歩を上げるタイミングを模索する練習台として存在価値がある、と思っています。

★今回の出題は駒数順にしたので、本作がラストを飾ることになりましたが、一作だけ実戦型とは言えない形。
 今回「実戦に役立つ」と銘打ちましたが、イコール「実戦型」ではないと考えていました。しかし解答者の多くから「本作だけ実戦型ではない」という主旨のコメントをいただきました。意図したところを十分伝えきれなかったので、作者には申し訳ないことをしました。
 とはいうものの詰手順は軽快で、実戦でも応用できそうな手筋は含まれていますので、鑑賞していきましょう。
持駒に桂があったら打ってみる、というのは詰将棋の常用手ですが、桂を捨てて駒を動かしそこに空間を作るというのは、実戦でも応用の利く手筋です。
 本作も初手は33桂から入ります。
 51玉と寄れば、63桂、同歩、73角成、同と、62銀、同金、43桂、同歩、41桂成とキレイに決まります。
 同歩と取らせて、出来たばかりの空間に32銀と捨てます。
 これを同玉なら43銀の妙手があります。同玉なら44金、また同歩なら24桂です。
 43銀が見えないと、32同玉にはつい24桂と打ってしまいますが、41玉と逃げられると持駒金銀だけでは続きません。
 32銀には51玉と寄るのが最善ですが、ここで63桂が二回目の桂捨て。
 73角成が王手になるようにしたという意味もありますが、62に空間を作るのが狙いです。
 63同歩に73角成と桂を補充し、62銀と捨てるのが狙いの一手。
 62同金と取らせて、金の71への守りを無くします。「金は斜めに誘え」という格言の応用ですね。
 そこで43桂と二回目の桂捨て。62銀捨ての効果で、61玉なら71金まで。
 43同歩と取らせて41銀成と32に打った銀を活用するのが決め手です。
 三度の桂捨てや変化の43銀が光る軽快な作品でした。


福原徹彦:読みのトレーニングにはなるが、駒配置が実戦的ではない。

★手順の中には実戦にも応用の利く手筋が含まれているということでご理解ください。

山本勝士:これは手筋としては面白いが実戦にはめったに現れない図面でしょうね。

久保紀貴:これだけ実戦形ではないんですね。いかにも詰将棋という手順。 

★詰手順は楽しんでいただける内容だと思います。

有吉弘敏:これだけ初形が違う感じ。

★やはり実戦型でないと違和感がありますか…。

則内誠一郎:4手目同玉の変化。43銀に座布団一枚!

竹中健一:変化の43銀がいい味です!

★駒の只捨ては快感!

山路大輔:桂馬を捨てて拠点を作る。あまり実戦感がないですが面白い手順でした。

占魚亭:歩頭桂で開けたスペースに駒を打ち込むリフレインが気持ちいい。

★桂捨ての繰り返しがリズミカルで気持ち良いですね。

奥鳥羽生:持ち桂は2枚だが3枚捨てる。人生も実戦も現有力だけで考えずに。

★人生では、困ったときには他者のサポートを受ける勇気も必要。
詰将棋では駒取りは嫌われますが、ときには俗手の好手になることも。

金少桂:形は実戦的でないが、桂捨てで歩を吊り上げて空間を作り金駒をぶち込む筋は実戦的か。

★まさに作者の主張したかったことかと思います。

☆次回はいよいよ最終回です。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
       大阪市福島区吉野3‐17‐23
         地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
         JR環状線野田駅から徒歩8分
           https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ  」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************
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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>

 2週間くらい前に撮った写真です。
 今なら見頃かと思います。
第7回


■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<7回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の7回目です。今回は2作発表とまいりましょう。

⑦ 山本 勝士作
⑦

【作意】41銀左生、42玉、54桂、41玉、32金、同玉、22金、41玉、31金、同玉
 42銀、22玉、23金まで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:1.80、A:1、B:6、C:3、
  誤解:0、無解:2、無評価:1

★実戦型で小駒図式。
 持駒は強力ですが、42銀が浮いているので用心して攻めなければいけません。
 しかし、41銀直と金を取るのは欲張りすぎ。42玉とされると手が続きません。
 41銀左と、52の銀で金を取るのが正解。
 42玉と銀を取られますが、そこで54桂と捨てるのがよい手です。
 同金なら52金まで。金の頭に桂を捨てて守備を弱めるのは基本手筋です。
 41玉と銀をとって凌ぎますが、32金と捨てるのが好手。
 これを同銀なら42金まで。同玉と取るしかありません。
 ここで22金と続けて捨てるのが気持ちの良い決め手。
 22同玉なら23金まで、同銀なら42金まで。取ることが出来ません。
 やむなく41玉と撤退しますが、かまわず31金と銀を取り、同玉に42銀から23金までの詰みとなります。


竹中健一: ケチってはダメで、初手が大事!

奥鳥羽生:1枚でも多く自駒を残そうとする41銀右はダメ。欲張り過ぎは人生でも実戦でもダメ。

★41銀右は42玉と寄られると玉は身動きできませんが迫る手もありません。42の銀を取らせるのが打開のツボでした。

山路大輔:どちらの銀で取るか一瞬悩む。実戦らしい手順でした。

★初手に悩んでもらえば後半の連続捨てが好印象になります。

馬屋原剛:序をもう少し工夫したい。

★駒取りから入るのは、確かにもったいないですね。

有吉弘敏:3,5手目の感触は良いので、駒取2回はちょっと惜しい。

★54桂から32金はなかなかの好手順。続く22金も気持ちの良い手ですから、収束は失速との印象を持たれた方もいると思います。

中出慶一:B:初手に面白味があるが、収束に入る前から既視感にとらわれます。

★54桂・32金・22金、一つ一つは習いある手筋ですが、ワンセットで表現することで立派な作品になります。

福原徹彦:取れない捨駒に味があって良い。

★取れば詰むぞ、と迫るのは実戦でも気持ちの良い寄せです。

占魚亭:打った桂が軸。実戦的かも。

★金頭に打った桂が最後まで働きました。

金少桂:守備の銀を無能化する金の捨て方。収束の清算、並べ詰めは詰棋的ではないが実戦の終盤には最も役立つ筋。

久保紀貴:駒取りが実戦的。課題に沿った作品ですね。 

★本作は「捨てる=詰将棋」、「取る=実戦的」がセットで味わえる?

則内誠一郎収束5手に戸惑うのは詰将棋の症候なり。

★詰将棋的には、22金を取っても逃げても詰みという形でまとめられると良かったのですが。


 それでは次の作品です。

⑧ 野曽原 直之
⑧

(b) ☖43歩 → ☖35銀

【作意】
(a) 31銀、12玉、22金、13玉、23金、同銀、22銀打、12玉、13歩、同桂
  21銀不成、同玉、22飛、31玉、42飛成、21玉、33桂不成まで17手詰。

(b) 31銀、12玉、13飛、同玉、22銀打、12玉、11銀成、13玉、22銀不成、同玉
  12金、31玉、21成銀、同銀、33香、32合、43桂まで17手詰

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.27、A:4、B:6、C:1、
 誤解:0、無解:2、無評価:0

★本作はツインです。
 まず発表図から見ていきましょう。
 きれいな実戦型。いかにも実戦に出てきそうな初形です。
 31銀と捨てるのが、攻め方の勢力圏(本作なら52と)に玉をおびき出す常用の手筋です。実戦でも頻出です。
 同玉と取れば42金と打って簡単ですから12玉とかわします。
 12玉には13から捨てるのが実戦にも役立つ手筋です。
 たとえば13飛と捨てれば、同桂は22金までですから、同玉の一手です。そこから、22銀打、12玉、11銀成、13玉に、22銀不成が巧い手ですが、同玉、12金、31玉となって、続きません。
 12玉には22金と俗に打つのが正解です。
 13玉と上がられると手が無いように見えますが、23金と歩を取るのが継続手段で俗手の好手です。
 同玉には22飛があるので23同銀ですが、これで22銀打と攻めることが出来ます。
 12玉に13歩と打ち同桂と取らせて13の逃路を塞ぎます。
 そこまで工作してから21銀不成と捨てます。
 以下は同玉に22飛と打ち、31玉に42飛成、21玉に33桂不成までの詰みとなります。

 もう一つの(b)は玉方43歩が玉方35銀になるというものです。
 どこが変わったのでしょうか?
 先ほどの手順をやってみましょう。
 31銀には12玉の一手です。
 22金から23金と進めると、今度は23同玉と応じられ、22飛と打っても13玉と寄られると35銀が利いて詰みません。
 今度は13飛が正解です。同玉の一手に22銀打と攻めます。
 12玉と引いたとき11銀成と香を取ります。同玉なら22金まで。
 やむなく13玉とかわしたときに22銀不成と捨てるのが決め手です。
 同玉以下は12金と打って31玉のときに21成銀と桂を取ります。
 同銀に33香と打てば、32に何を合しても、空いている43に桂を打って詰みです。
 ちなみに「32合」「32香」「32銀」など、解答手順は各人各様でした。


占魚亭:実戦的手順のa、実戦味がありつつ詰将棋的手順のb。
   31銀ではじまり桂の着手で終わる、よく出来たツインだと思います。

★初手と最終手にツインらしさを感じていただきありがとうございます。

福原徹彦:31銀から始まり、最後は桂で終わる。21銀不成と11銀成に対比感がある。

★aでは取れる駒を取らずに捨て、bはあっさり駒を取る。銀の使い方も対照的。

山本勝士:a)22金が新鮮。実戦派には打てない手。
       b)何とこんな詰め方もあったのかと、こっけいです。

★aは上部追い出し的な22金から23金がいかにも俗手。実戦でも盲点?
 bの詰め方がわかれば、aでは43歩が余詰防ぎだったことが分かります。

竹中健一
 (a):この筋は覚えておいて損はないでしょう!
 (b):43歩がないとこういう順もあるんですね。

★bの21成銀から33香は小駒の寄せ方として実戦でも応用できそうですね。

山路大輔
 (a)22金が打ちづらかったです。
 (b)13飛捨て,22銀捨てが見事。収束が緩まなければ…。

★bの13飛や22銀は詰将棋的好手ですね。

金少桂
 (a:歩を取る手順は詰将棋でも実戦でも盲点に入りそう。
 (b:桂香を取る実戦的な手順。(aよりこちらの方が読みやすかった。

★aは、詰将棋慣れした人なら最初はbの手順を読みますから、22金から23金は気がつきにくい筋です。

有吉弘敏:変わった感覚。

馬屋原剛:ツインになっているのは面白い。両手順ともいい意味で実戦的。

★どちらも自然に配置された駒を取っていくところが俗妙とでもいうのでしょうか、ちょっと不思議な感触です。

則内誠一郎:局面に応じて手を変えるのが将棋の醍醐味。

★ちょっと配置が変わるだけで詰手順が変わる。それが詰将棋の面白さです。

奥鳥羽生:途中の手順は全く異なる中で手数同一・最終手駒種同一。人生でも実戦でもちょっとした違いに要注意。

★ちょっとした違いが…。人生も実戦も岐路に立ったときが考え処ですね。

中出慶一:1枚の守備駒が違うだけで全然違う手順が現出するのですね。両作とも中盤まで面白い手順ですが、収束が若干緩むのが惜しいです。bの方が優れている、と見ます。

久保紀貴:2つセットで覚えたい詰筋ですね。これは実戦で役に立ちそう。 

★セットで評価すべき作品なのでしょうね。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
     地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
     JR環状線野田駅から徒歩8分
       https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ 」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。

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以上

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<6回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<6回目>

■アクセス2万回突破!
 ブログ「創棋会通信+α」おかげさまでアクセス数が2万回を突破しました。
 多くの方にご愛読いただき、感謝申し上げます。
 2015年9月に開設して約2年半。長かったような短かったような…。
 これからも創棋会の活動を中心に情報発信に努めますので、引き続きよろしくお願いいたします。

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<6回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の6回目です。

⑥ 金少桂作
⑥

【作意】61角成、82玉、71馬上、92玉、93歩、同桂、81馬、同玉、94馬、71桂合
  72銀、92玉、83馬、同桂、81飛成迄15手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.40、A:4、B:6、C:0、 
  誤解:0、無解:1、無評価:2

作者のことば
 大道棋なし⑮類型の改作です。加藤徹氏が創始した類型で、実戦型が特徴です。
 主な誘い手は、61角成、82玉、71馬上、92玉、52飛成迄5手?と、61角成、82玉、52飛成、93玉、71馬上迄5手?です。
 取れる桂を取らずに93歩、同桂で退路封鎖に使うところや、誘い手61角成、82玉、52飛成に焦点合の62歩合などは実戦にも応用が利きそうなところです。
 ちなみに裏の作意は、(大道棋の)実戦に使える10手台、です。

★本作は詰パラ4月号30Pの「大道棋よもやま話」で加藤徹さんが取り上げてくれました。
 誘い手は作者のことばにある通りです。
 61角成、82玉、71馬上、92玉、52飛成は同龍でだめだというのがすぐにわかりますが、61角成、82玉、52飛成の筋が62歩と焦点に中合されて詰まないのは良く出来ています。
 作者は触れていませんが、63角成も有力です。以下、83玉、81飛成、82桂合、73馬、同玉、64馬、62玉でギリギリ逃れています。
 作意は61角成、82玉、71馬上と二枚角で追い、92玉に93歩と打ちます。
 同桂と取らせて81馬と捨てるのが好手順です。
 すぐに81馬は93玉と逃げられるので、93歩の犠打(大げさ?)で逃げ道を塞いでおいたわけです。この逃路封鎖の手筋は実戦でも応用が利きそうです。また取れる駒を取らずに81馬と捨てるのが詰将棋らしい好手です。
 81同玉に、94馬と銀を取ります。
 51龍と飛車を抜けば72銀から83馬までの詰みですが、71桂合がうまい延命策です。
 他の合駒では72銀から83馬があります。
 それでも72銀と打ち、92玉に83馬と捨てるのが決め手です。
 同桂と取られますが、81飛成までの詰みです。


山本勝士:A:主眼は「紛れ」の作。平易な作意なのにおそろしいほどうまく出来ている。
     65歩配置の意味は?

★65歩は無くても作意は成立し余詰も無さそうです。
 何か紛れに働いているのではないかと思いますが、作者にコメントをいただきたいところですね。

有吉弘敏:紛れが面白い。

則内誠一郎:82玉に手拍子の52飛成で失敗します。

★62歩と飛車角の焦点に捨合して一方の利きを止めるのは実戦の受けの手筋としても応用が出来そうですね。

久保紀貴:持駒が歩なので初手は不成かと思ってしまいました。

★「持駒・歩=打歩詰打開」と考えてしまうのは詰キストなら条件反射のようなものでしょうか。

竹中健一:71桂合をうっかりしないようにしましょう!

★管理人も初見は94馬、51龍、72銀以下の13手でした(笑)

馬屋原剛:解答を書くときに解き直したが、なかなか思い出せず苦労した。桂合も見逃すところだった。油断大敵。

★何度見返しても52飛成の誘い筋は強力です。

占魚亭:金少桂さんの作品かな? 10手目桂合が上手い延命策。

★ご明察。

中出慶一:巧妙に銀を奪取して、銀を要として合駒桂をきれいに動かす、合駒移動を教える教材?

★83に利かせる桂合。実戦でも受けの好手になることが多いと思います。
 詰将棋的には「合駒が動く」手順は気持ちがいいですね。

福原徹彦:厚く迫って軽く捌く中に、桂合動かしがあるとは、完成度高い。

★二枚角で追うのは重複感があって指しにくいかもしれません。後半は一気に捌けて気持ちがいいですね。

山路大輔: 大駒が3枚もありながらもなかなか詰まない。94馬が見えませんでした。収束も見事。

奥鳥羽生:歩1枚でどうするのかと思ったら銀が落ちていた。終盤に早合点は禁物、人生でも実戦でも。

★94銀を取るのがいかにも実戦的。71桂合は皆さんがコメントしていますが、うっかりしやすいところです。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
   地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
   JR環状線野田駅から徒歩8分
    https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
  https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ 」(予定)
  募集要項はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<5回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<5回目>

ちょっと前に撮った写真です。
ハナミズキが満開でキレイでした。
第5回

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<5回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の5回目です。

⑤ 野曽原 直之作
⑤

【作意】25桂、同歩、22銀、同玉、33銀、同桂、13銀、同香、31銀、23玉
  32龍、同玉、21角、23玉、12角成、同玉、22金まで17手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.64、A:7、B:4、C:0、
  誤解:0、無解:1、無評価:1

作者のことば
 簡素な実戦型詰将棋です。 逆算 により玉を広くするよう な初手 を入れることができました。(シンプルなだけに類作が存在していないか不安です )

★端正な実戦型。当り駒も少なく自然な形。
 持駒も豊富で、22銀と打って簡単そうな顔をしています。
 22銀に12玉なら13銀打から21銀打(23銀捨でも詰む)があるので、同玉の一手。
 そこで33銀と捨て同桂と取らせて13銀、同香、34桂、23玉、32龍と調子よく進みますが34玉で詰みません。そもそも13銀に23玉でも続きません。
 初手は25桂が正解です。
 25桂に23玉や22玉は33金があるので同歩と取るしかありません。
 同歩と取られると玉が広くなって損なようですが、「24に空間を作る」「25の逃げ道を封鎖する」という一石二鳥の好手なのです。
 25同歩に22銀と捨てます。
 24玉なら33銀打があります。12玉には13銀打から21銀打です。
 22同玉に33銀と捨て、同桂と取らせて33地点を封鎖できました。
 そこで13銀と捨てるのが好手順。23玉なら25桂捨の効果で24金まで。13同玉なら33龍です。33銀捨の効果で桂馬が質駒になっていたわけです。また「33龍⇔13玉」の形は一間龍といい、実戦でも応用度の高い寄せの手筋です。
 13同香と取らせて13の退路も封鎖できました。
 いよいよ収束です。
 31銀と最後の銀を打ち、23玉に32龍と角を取ります。
 34玉には23(12)角でピッタリ。また24玉には23金、34玉、56角、45合、33龍まで駒余りの詰みです。
 32同玉に21角と捨てます。43玉の脱出を防いで、取れば頭金を見ています。実戦でも頻出の手筋です。
 23玉とかわしますが12角成が34からの脱出を防ぐ決め手です。
 同玉に22金まで大駒が消えてスッキリした詰め上がりです。


山路大輔:銀を豪快に使った綺麗な手順でした。

★銀の三連捨ては好手順。

占魚亭:これぞ手筋物!という感じ。銀4連打が気持ちいい。

★銀が主役の手順には軽快なイメージがあります。

山本勝士:4枚の銀の使い方見事なり。特に13銀が光る。

★13には攻め方の利きはありません。そこにドカンと捨てるのは気持ちがいいですね。

奥鳥羽生:1枚捨てて13を埋めておくことが肝要。このような投資は人生でも実戦でも必要。

★13銀は退路封鎖の先行投資。

則内誠一郎:捨駒連発で淀みない手順。お見事です。

★9手目31銀以外はすべて捨駒。煩雑な変化もなく爽快な手順。

有吉弘敏:序の4連続捨て駒は気持ちが良い。

★25桂が入って作品価値がぐっと上がりましたね。

中出慶一:4銀連続打ち(うち3銀連続捨て)の手順は鮮やかで収束も既成ながら決まり、教材に適した好作です。

★定番の収束ですが大駒捨てで決まると好感度がアップします。

久保紀貴:手が限られており読みやすいですが、4連続の捨駒は圧巻ですね。
      収束も綺麗に纏まってお見事です。

★初手に気がつけば紛れはありません。収束が決まるのは解後感が良いです。

福原徹彦:捨駒が次々と。桂香を動かし、取った角を上手く使って綺麗に詰む。

★桂香がどちらも動いて不動駒が少なくなったことも本作の印象を良くしていますね。

金少桂:桂香歩は後ろに利かないので捨駒で吊り上げれば退路を塞ぐただの壁駒になってしまう。上部脱出を防ぐ角の捨て方は     詰将棋では定番だが実戦でもよくある使い方。

★角の長い足を活かすのは実戦でも応用範囲が広いところです。

竹中健一:きれいな手筋ものです!

馬屋原剛:筋がいい手順が続くのでスラスラ解けた。

★手筋連発の気持ちよい手順に好評が集まり、評価点はトップでした。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
      大阪市福島区吉野3‐17‐23  
        地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
        JR環状線野田駅から徒歩8分
          https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ」(予定)
    募集要項はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************
以上

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<4回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<4回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
    有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の4回目です。

➃ 中出 慶一作
➃

【作意】24桂、13玉、22銀、24玉、25銀打、同金、14金、同玉、26桂、同金、24金
   同玉、26飛、34玉、24飛、同玉、25金まで17手詰

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.18、A:3、B:7、C:1
  誤解:0、無解:1、無評価:1

作者のことば
 守備金の翻弄と玉位置移動を実施して、金を質駒位置に持って来る手筋を習熟してください。
 初形で2組の駒同士が当たりになっているのは形としては不自然ですが、金入手の手順を含めて手筋練習の「教材」になりうるのではないでしょうか。

★当り駒の多い初形は「好形」とはいいにくいのですが、攻め合いから終盤になった実戦の雰囲気が感じられる?
 この形、持駒が豊富なので、22金や13銀という手筋っぽい捨駒も目につきますが、下手に追って上部に脱出されると捕まらなくなるので危険です。平凡ですが24桂と打ちます。
 22玉は平凡に32桂成と銀を取り13玉に22銀と打って、24玉なら33銀打、また14玉なら26桂から作意同様に詰みます。
 24桂には13玉と逃げますが、2手目の変化が学習効果で、22銀と捨てるのは見えやすいと思います。
 22同玉と取れば32桂成、また14玉には26桂があるので24玉とかわします。
25から清算して36銀としても詰みそうですが43香の守備が強く、また44玉とされてしまうと脱出される形です。
 ここは25銀打で同金と取らせて14金と捨てるのが三手一組の好手。
 25金の形にしておくと14金に34玉と逃げれば46桂で仕留めることが出来ます。
 14同金に26桂から24金が、金を質駒にして取り返す好手順。
 最後は26飛から24飛と捨てて25金までのフィニッシュです。
 守りの要の35金を質駒にするために、25銀、14金、26桂、24金と連続して駒を捨てる手順が巧妙です。

山路大輔:16飛に15歩合をすると詰んでいた。

★実戦でこのような迫り方が出来れば痛快でしょうね。

竹中健一: これはちょっとだけ読みが要求される問題だが、手筋ものでもある!

★序盤は少し変化があるのですが、持駒豊富なので丁寧に読めばクリアできそうです。

占魚亭:2手目の変化をクリアすれば、後はスラスラ。

馬屋原剛:4手目の変化を割切るのに苦労した。

★作意に還元する変化もあるので暗算だとちょっと悩ましかったかもしれません。

福原徹彦:36銀~46桂の詰め筋に気を取られ、26飛~24飛が盲点に入ってしまいました。

有吉弘敏:駒取り以外はわかりやすい。

★質駒を取る展開が少し見えにくかったのでしょうか。

金少桂:金を上ずらせるためだけに大量の持駒消費と玉の往復が必要。それだけ金の守備力は強力。

★金の翻弄という味わいもありますね。

奥鳥羽生:玉方金を一マスずらすのに4枚と8手をかけるという浪費・散財は、人生や実戦では行ってはいけません。

★金銀を贅沢に捨てるのは詰将棋ならでは。

久保紀貴:金を取る手順が肝ですね。23桂配置に手作りみを感じます。 

則内誠一郎:金を質駒にする方法が勉強になります。

★手筋を駆使して35金を26に誘い出します。

山本勝士:役立つというより詰将棋として鑑賞したい。うまい!

★「詰めて気持ちが良い」。そういうところから詰将棋を好きになってもらえればうれしいです。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
    https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ」(予定)
募集要項はあらためて案内させていただきます。

***************************************************************
以上

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<3回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<3回目>

結果発表が滞っているうちにチューリップが満開になっていました。
第3回

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<3回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の3回目です。

② 則内誠一郎作
③

【作意】32銀生、22玉、24香、同金、13金、同桂、23香、同金、12金、同玉
  21銀生、22玉、32とまで13手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.30、A:4、B:5、C:1、
  誤解:0、無解:1、無評価:1

★実戦型。小駒図式ですが、手駒も豊富で、手を出したくなる形です。
 34金から俗に攻めるのは駒が足りないようです。
 36銀が上部を塞いでいるので、32銀不成と活用するのが筋です。
 12玉と安全そうなところに逃げたくなりますが、それは23金打から14香が好手筋で13合なら21銀不成から32とまでの詰みです。
 危なそうですが22玉と引くのが粘りのある受け。
 23金から清算するのは駒が足りませんし、21銀成では23玉で34から4筋への脱出が止まりません。
 22玉には24香が巧い打診。
 23合なら21銀成ですから同金の一手ですが、そこで13金と焦点に捨てるのが三手一組の好手順。
 同玉なら14香があります。また同香には23香、同金としてから21銀成とすれば12玉に11金と打つことが出来て詰みます。
 最善は13同桂ですが、今度は23香と捨て、同金に12金が好手。
 同香なら21銀成の一手詰ですから同玉と応じますが、21銀不成と二段活用して、22玉に32とまでの詰み。
 持駒の金と香の捨て方、43銀を不成で二段活用するあたりは、実戦に応用できる手順ではないかと思います。

山路大輔:12金捨ては詰将棋では珍しい一手ではないが,実戦では見落としてしまいそう。

★12金は習いある詰手筋ですが、唯一の持駒を手放す不安はあります。
 この形をぜひ覚えてください。

福原徹彦:詰上がりは実戦型詰将棋でよく見る形。そこに至るまでの3段目を埋める手が上手い。

★13金と捨て同桂、23香と捨て同金で退路防止完了。
 退路封鎖は実戦の寄せでも大切ですね。

山本勝士:13金は凄い、既成の12金とドッキングさせたのがうまい

★13金の一手で手順が引き締まった感じですね。

中出慶一:実戦型で守備金を24に呼んでから詰める手触りが、収束手順と相まって良いですね。(教材に最適?)

占魚亭:24香~23香が好手順。

★守備金のミニ翻弄です。

竹中健一: 短評:うまい手作りですね!

有吉弘敏:捨駒の組み合わせがすごく上手い。

★24香~13金~23香~12金の4連続は捨駒の妙技。
 実戦でこういう手が指せたら、さぞ爽快でしょうね。

馬屋原剛:36銀が取り残されるので初手を削りたいが、紛れが減るか。

★初手は後の21銀不成を見た不成の活用。作者としては入れたい一手だったことでしょう。

金少桂:某有名古図式の復習用。やはり退路を捨て駒で塞ぐことが肝要。

★某有名古図式は次図ですね。
 この収束に持ち込むまでの手順に妙味が求められますが、24香から13金は好手順。

待宵1番
松宵1番

久保紀貴:予想通り最後は例の形に。綺麗な逆算だと思います。

★この初形から詰キストは12金を予想するのですが、そこにいくまでの手作りが作者の腕ですね。

奥鳥羽生:24香から13金は秀逸、他の手順も含め「詰将棋」には大いに役立つだろう。人生にも実戦にも思いがけない妙手はあるもの。

★思いがけない妙手に出会うのも普段の取り組みがあればこそ。
 パスツールという有名な細菌学者の名言に「幸運は用意された心のみに宿る(Chance favors the prepared mind)というものがあるそうです。~Wikipediaより引用~

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】**********************************************
[日時] 2018年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません

***【次々回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
        https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台 PartⅢ」(予定)
   募集要項はあらためて案内させていただきます。
***************************************************************
以上

第273回例会報告(2018/4/15)

■第273回例会報告
日時:4月15日(日)13:00~17:30
場所:関西将棋会館 4F和室(水無瀬)
参加者:馬屋原剛、小林徹、則内誠一郎、谷本治男、鳥本敦史、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、
    西村章、野曽原直之、深井一伸、古川剛、吉松智明(以上13名)

 遠方より参加は、馬屋原、鳥本、深井の三氏。馬屋原さんは初参加、深井さんは実に10年ぶり。

 今回の課題は「ダブル不成」当日持参も含め多数の投稿をいただきました。参加者一同熱心に解図に取り組まれ、ほぼ解き終えたところで、16時過ぎから作者のコメントも交えながら一作ずつ鑑賞。
 各作品の「ダブル」の意味付けに一同肯くシーンもあり、もう少し手を入れる余地はないのかといった建設的なコメントも出たりして、選題の方向性が決まりました。
 選ばれた作品は詰パラ6月号の作品展で出題される予定です。

 その後、作品展担当の則内さんから、今後の課題について紹介がありました。
 次回の課題は一般募集していませんが、こちらは6月例会で選考し、詰パラ9月号で出題しますので、発表をお楽しみにしてください。
 8月例会は恒例のネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅢ」。
 10月例会は、これまた近々公開し一般募集します。

 その後恒例の(?)一人一言。今回の課題への意気込み、次回課題への取り組み、北陸経由で創棋会に足を伸ばされた話、今年の全国大会のこと、作品集製作などについての話が出ました。

 最後に事務担当から、解答選手権運営協力へのお礼が述べられ、例会終了後は、二次会で歓談。にぎやかで楽しいひと時を過ごしました。

【例会風景】(氏名略)
例会風景201804_1

集合写真201804

■創棋会の今後の予定***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 一般募集していません。

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ
投稿要領はあらためて案内させていただきます。
***************************************************************

もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

もうすぐ例会です_4月15日_課題は「ダブル不成」

■解答選手権
桜0401

 この写真は4月1日に撮ったものですが、今年の桜は開花が早く初級一般戦の頃には散った後でした。
 今年は例年以上に大きな盛り上がりを見せた解答選手権。
 初級一般戦も過去最高のエントリーとなりました。
 各地の模様は速報ブログからご覧いただけます。
   → https://blog.goo.ne.jp/shogi-problem
 運営に携わった皆さん、本当にご苦労様でした。
 参加された選手の方々も、また来年顔を見せてください。
 解答選手権のような短期決戦では物足りない方はぜひとも各地の詰将棋の会合に参加してください。きっと新しい世界が広がりますよ!


■創棋会の次回例会は4月15日
 次回例会は4月15日(日)13時から、関西将棋会館 4F 和室で開催します。
 課題は「ダブル不成」。
 皆さまのご参加と課題作投稿をお待ちしています
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

浮寝鳥作 近代将棋1958年7月(塚田賞、『古今中編詰将棋名作選』補遺10番)
浮寝烏

 上部に脱出されそうな形ですが上から押さえる手は見当たりません。
 よく見ると92の金がタダです。92角と金を取れば、同玉には93金があるので取り返すことが出来ません。
 92角不成とするのが正解なのですが、その意味は手順を追うとわかります。
 84玉は74角成があるので94玉ですが、そこで85金と捨てるのが目の覚めるような好手!
 同桂には83角成と捨てて同玉に74飛成とすれば詰みますから同玉と応じます。
 ここでもう一度74角不成と出来るのが初手92角不成の効果。
 角の連続不成です。
 しかしまだ不成の意味はわかりません。

<5手目:74角不成>
浮寝烏74角生

 74角不成に、95玉は91飛成、94銀(他合は96金から82龍)、同龍、同玉、83銀で詰むので、94玉とかわします。
 そこで91飛不成とするのが好手。
 93に歩以外の駒を合駒すると、95金、同玉、93飛成として、96香や87桂など一手で詰みます。
 93歩合が最善ですが、それでも95金と捨て、同玉に、93飛不成と迫ります。

<11手目:93飛不成>
浮寝烏93飛生

 この局面で93飛と74角のどちらかが成駒だと96歩が打歩詰となります。
 92角不成、74角不成、91飛不成、93飛不成と不成不成で攻めたのは、ここでの打歩詰を打開するためだったのです。
 83に利かす94銀合が最善の受けですが、96歩と打ち、84玉に83角成と捨てるのが決め手。同銀と取らせて95飛成までの詰み。

 攻め方飛角がそれぞれ二度の不成を行う好作。

【作意】
  92角不成、94玉、85金、同玉、74角不成、94玉、91飛不成、93歩、
  95金、同玉、93飛不成、94銀、96歩、84玉、83角成、同銀、95飛成まで17手詰


田原 宏作 詰パラ1989年3月(『不成の舞』第94番)
田原不成舞94

 56香と歩を取って同角成に55歩と打てば、同馬、63銀生、53玉、51桂成として詰みます。
 しかし56香に同角不成と応じられると55歩は打歩詰。
 そこで66桂と打診します。
 同歩なら55歩から75と。同飛成も55歩、同龍に63銀生があります。
 最善は66同飛不成です。

<4手目:66同飛不成>
田原不成舞94_66飛生

 これで55歩は打歩詰。
 ここから攻め方の打開がスタート。
 まず34飛不成とします。
 34飛成は44歩合とされて打歩詰ですが、不成としておけば55歩、43玉、33とで詰みます。
 34同角と応じたところで、55銀と捨てるのが好手。
 53玉なら54歩、62玉、73と直で詰むので同玉と取ります。
 ここで22角不成が決め手です。

<9手目:22角不成>
田原不成舞94_22角生

 22角成では33歩と捨合され、同馬と取ったときに44歩合とされると、64銀、54玉、に55歩が打歩詰になってしまいます。
 22角不成なら33歩合は同角不成があり、44歩合には64銀から55歩、43玉、42角成までとなって33で取った駒が余りますからこれは無駄合です。
 22角不成には、だまって44歩合としますが、64銀と捨てるのが最後の好手。
 同桂は44角成の一発ですから54玉としますが、55歩が打てるので、43玉に33角成までの詰みとなります。

 飛角の双方不成が2回飛び出す意欲作。

【作意】
  56香、同角不成、66桂、同飛不成、34飛不成、同角、55銀、同玉、
  22角不成、44歩、64銀、54玉、55歩、43玉、33角成まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1984年5月号(『競馬式』第28番)
競馬式28

 初手77馬が目につきますが同桂成、64馬、44玉で続きません。
 45桂を捌いて25飛を働かせたいところです。
 初手は33桂不成成するのが妙手。その効果は後で現れます。

<初手:33桂不成>
競馬式28_33桂生

 46玉とかわすのは68馬から64馬があるので、35歩と捨合し同飛と取らせてから、46玉と逃げます。
 こうしておけば、68馬から46馬には35玉と飛車を取って逃れるという仕組みです。
 それでも46玉には68馬とします。57合なら36金があります。
 玉方も56歩を動かして移動合で抵抗します。
 57歩不成が受けの妙手です。

<6手目:57歩不成>
競馬式28_67歩生

 57歩成では36飛、55玉に56歩と打てます。同との一手に35飛までです。
 57歩不成なら56歩は打歩詰です。
 そこで攻め方も工夫します。
 36飛、55玉のとき77馬と捨てるのが好手。
 同桂成と取らせて、64馬と引けば、44玉と引くしかありませんが、このとき33桂不成とした効果で45歩と打つことが出来ます。初手の効果が13手目にやっと現れました。
 43玉に42桂成までの詰み。

 33桂生に57歩生と小駒の双方不成を主題にした類例の少ない作品。

【詰手順】
33桂不成、35歩、同飛、46玉、68馬、57歩不成、36飛、55玉、77馬、同桂成、
64馬、44玉、45歩、43玉、42桂成まで15手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
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[課題] 今回は一般募集していません
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以上

詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」

<詰パラ4月号到着&創棋会の次回課題「ダブル不成」>

■詰パラ4月号
・表紙。市島さんの短コン解説、毎回楽しく読ませてもらっていましたので、これからもたまにはお願いします。
「詰とうほく」も一度はお邪魔したい会合の一つです。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:30歳はまだまだ若手ですよ!
 中学校:20年もやっていると色々な節目があったことと思います。
    止めたくても止められないもの、止めたくないのに止めざるを得ないもの…。
 高校:今年の解答選手権の熱気は熊谷の夏の気温を上回りそうですね。
 短大:松本会場の写真を見るのは速報ブログアクセスの楽しみの一つ。
 大学:期末ラインアップとのことですが、10番のみの解答が増えるか?
 大院:8番のテーマは何でしょうか。今から結果稿が楽しみ?
・詰四会作品展(19P~)。今月の会合作品展はこれだけ。
・半期賞(20P~)。受賞者の皆さんおめでとうございます!
  高校の妻木さんは初受賞。
  武島さんは小と大でダブル受賞。「詰パラ撤退」は気になる一言。
  鈴川さんは全校制覇。
・全詰連の頁(27P~)。「解答選手権に汗する日々」…。柳田さんはじめ実行委員や協力スタッフのご尽力で無事成功。
  しかし趣味の延長で運営するには、手に余る問題も見え隠れ。
  初級一般戦もエントリー会場は膨張。初参加の会場の首尾はどうなるか。
  またこの盛り上がり、はたして一過性のブームに終わらず定着できるのか。
  運営に携わる者としては考えさせられることが多い日々です。
・大道棋よもやま話(30P~)。ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡが取り上げられています。
  『実戦に役立つ~』というテーマにもかかわらず大道棋が掲載されていたので紹介いただいたものです。
  内容は結果稿をお待ち下さい。
・ちえのわ雑文集(32P~)。「スマホ詰パラ好作選」。私もダウンロードしました。
  まだ少ししか目を通していないのですが、高水準の作品が揃っている印象。
  私はスマホを持ってないので、こういうものがあると多くの作品に接することができるので、非常にありがたい。
  また発刊時にはネット上で色々あったようだが、手続きを踏んで無事出版にこぎつけられたことは喜びたい。
・名局ライブラリー(34P~)。2013年は先月に続き2回目。まだまだ続くようです。
・会合案合(41P~)。4月は会合開催が4ヶ所。創棋会の例会は4月15日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
・編集室:今川健一さんの訃報。創棋会のネット作品展にもよく解答を頂戴しました。謹んでご冥福をお祈りいたします。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


 それでは「ダブル不成」の例題を紹介させていただきます。

藤本 和作 近代将棋1980年12月(塚田賞、『現代詰将棋短編名作選』第46番)
藤本和作

 盤面5枚と簡素な初形。
 42銀不成が第一感ですが、22玉とかわされると手がありません。
 上部に逃がさないために44銀不成とソッポに移動するのが好手。
 なぜ銀不成なのか、それは手順を追うとわかります。

<初手:44銀不成>
藤本和作44銀生

 42合とされると詰まないように見えますが、それは同馬と切れば持駒に金が二枚あるので詰みます。この変化に気づけば難しいところはありません。
 22玉と逃げたとき、31馬と捨て、同玉と取らせて42角と打ち換えるのが好手順。
 42角を同玉は43金から並べ詰みとなるのは学習済み。
 22玉と逃げたとき、33銀不成と迫ります。

<7手目:33銀不成>
藤本和作33銀生

 33銀不成に23玉や13玉は24銀成があるので簡単です。
 初手の44銀不成はここで33銀不成とするためだったのです。
 11玉と逃げたところに、21金、31角成の連続捨駒でキレイなフィニッシュです。

 攻め方銀の二段活用を利かせるための不成で表現した小品。

【作意】
  44銀不成、22玉、31馬、同玉、42角、22玉、33銀不成、11玉、21金、同玉、
  31角成、同玉、32金まで13手詰


堀内和雄作 近代将棋1964年10月(『古今短編詰将棋名作選』第117番)
堀内和雄作

 19銀、17玉、28銀と俗に追うのは16玉と逃げられ25飛が浮いているので続きません。
 15香に目をつけて27銀と捨てるのが好手。
 同銀と取らせて15飛とすれば、同角成に19香までの詰み。
 そんなに簡単に詰むのはおかしいですね。
 玉方には巧い受けがあるのです。
 まず27銀には同銀不成とします。

<2手目:27同銀不成>
堀内和雄作27銀生

 15飛と香を取ったとき、16銀不成と移動捨合するのが、アクロバティックな受け。

<4手目:16銀不成>
堀内和雄作16銀生

 2手目に銀不成としたのはこの手を見ていたからです。
 27銀成では15飛に17成銀と寄るくらいですが、それには19香、27玉、17飛、26玉のとき27飛と捨てる好手があり、同玉に16銀から38桂まで駒余りの詰み。
 16銀不成を同飛と取るのは毒饅頭で、27玉とかわされると手がありません。
 ここは19香と打ち、27玉に25飛と軽く捨てるのが好手。
 同銀と取らせて、38龍から27龍と、強力な龍も捨てれば、同玉に39桂から38桂と気持ちの良い桂の吊し詰です。

 移動捨合を織り込んで玉方銀不成が2回飛び出す軽快作。

【作意】
  27銀、同銀不成、15飛、16銀不成、19香、27玉、25飛、同銀、38龍、26玉、
  27龍、同玉、39桂、26玉、38桂、まで15手詰


岡田敏作 詰パラ1979年12月(『詰の花束』第230番)
岡田敏作花束230

 初手66銀と重く打ちます。同銀は同金までですから56玉と逃げます。
 57銀と銀を取るのは同玉で68からの脱出が防げません。
 ここは46飛と馬を取るのが正解。
 同香なら38角と打ち47合に65銀が好手で、同桂に45馬まで。
 よって46飛には同銀と取るしかありませんが、成るか不成か?
 同銀成には38角、47歩、同角、同成銀、57歩、同成銀、65銀、同桂、66金まで。
 不成なら47同角には同銀不成と応じることが出来、57歩が打歩詰となり逃れます。
 最善は46同銀不成でした。

<4手目:46同銀不成>
岡田敏作花束230_46銀生

 38角からの攻めは打歩詰になるので、今度は74角と上から攻めます。
 46銀がそのままなので、65歩合も同角と取れば57に歩が打てるというわけです。
 65同桂には57歩です。
 これを同桂と取るのは、65銀から54馬があるので、46の逃げ道を開けておくため57同銀不成と応じます。
 同銀成では65銀から66金があるので、不成として66に利かせておく必要があるのです。

<10手目:57同銀不成>
岡田敏作花束230_57銀生

 そこで65銀と桂馬を取り、55玉に47桂と捨てれば、同香と取るしかなく、45馬までの詰みとなります。
 詰上りはみごと「ニ」の字になりました。

<詰上り>
岡田敏作花束230詰上り

 打歩詰と利かせるための二度の玉方銀不成を織り込んだ曲詰の好作。

【作意】
  66銀、56玉、46飛、同銀不成、74角、65歩、同角、同桂、57歩、同銀不成
  65銀、55玉、47桂、同香成、45馬、まで15手詰


岡本眞一郎作 将棋ジャーナル1986年10月号(『競馬式』第51番)
岡本作51番

 35飛成の両王手が見えているが、16玉とされると詰みません。
 26金と銀を取るのも同玉に36飛成では17玉と潜られてお手上げです。
 初手は逃げ道封じの17香が正解。
 これは取るしかありません。
 同銀成なら26金の好手があり、同玉は36飛成、同桂も13飛成で詰みます。
 最善は17同銀不成です。

<2手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生

 ここで26金と捨てるのが好手順。
 取れる銀を取らずに、17香と捨て同銀不成とさせてから、ただで26金と捨てるのが味の良い手です。
 26金を同桂や同玉は先ほど説明した通り簡単に詰むので同銀不成と応じます。
 ここでもう一度17香と捨てて退路封鎖を図ります。
 同銀成と取れば、36金が消えたので36飛成と出来ます。24合には16歩と打って同成銀に35龍とすれば駒余りの詰み。
 そこで17同銀不成と応じて、手順中の16歩を打歩詰で逃れようとします。

<6手目:17同銀不成>
岡本作51番17銀生2

 ここで決め手が36飛不成です。
 こうしておけば16歩が打てます。
 36飛不成には24金が最善。他合は16歩から43馬があります。
 24金合でも、16歩、25玉に24馬と切れば、同玉、34金、25玉、35金までの詰みとなります。

 銀不成三回に飛車不成まで入った岡本さんらしい作品ですが、打歩詰誘致と利かせるための二種類の銀不成、また同一地点への銀不成二回というのは「ダブル不成」の一つの表現ではないでしょうか。将棋ジャーナル賞に輝いた好作です。

【詰手順】
  17香、同銀不成、26金、同銀不成、17香、同銀不成36飛不成、24金、
  16歩、25玉、24馬、同玉、34金、25玉、35金まで13手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
     https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
***************************************************************

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blogsokikaitusin@gmail.com
以上






【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<2回目>

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」PartⅡ<2回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台PartⅡ~実戦に役立つ詰将棋~」には、13名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、金少桂、久保紀貴、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、中出慶一、福原徹彦、松尾裕、山路大輔、山本勝士

 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 実戦に役立つ手筋満載の作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。

 それでは結果発表の2回目です。

② 西村 章作
②

【作意】24桂、13玉、22銀、同玉、33銀、同桂、11飛成、同玉、13香、21玉、12香成まで11手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
 平均点:2.09、A:1、B:10、C:0、
 誤解:0、無解:1、無評価:0

作者のことば
 初手手筋の24桂打ち。13玉の逃げには銀の連打で桂をつりあげ11飛成と切るのが実戦的な好手で狙いの一手。

★端正な実戦型。いかにも実戦に出てきそうな初形。
 実戦なら32飛成として22合に次の手を考えるということもありそうですが、平凡に22香合くらいで続きません。
 詰将棋ですから、13銀や24桂と捨てる手を考えたいところです。
 13銀は同桂なら21銀があり、同玉なら25桂があるのでいかにも本筋のようですが、25桂跳には24玉、25桂打には12玉で続きません。
 正解は24桂です。
 これは同歩なら32飛成として22合には23銀を見ていますから、13玉とかわす一手。
 25桂は24玉で逃れますから22銀と捨てます。
 今度24玉なら35や25から銀を打って詰みますから、22同玉と取ります。
 32飛成とやってしまうと13玉で銀一枚では続きません。
 33銀と捨てるのが巧い手です。
 13玉は25桂がピッタリなので33同桂ですが、そこで11飛成と香を取るのが好手順。
 同玉に13香と離して打てば21玉に12香成までの詰みとなります。

金少桂:一段目の飛で隅の香を取って玉を下段に落とす筋は実戦にも応用範囲が広い筋。
 玉を下段に落とせば奪った手駒の香が強力な武器となる。

★「玉を下段に落とせ」は実戦でも応用の利く手筋。

山路大輔:11飛成が実戦感ある一手でした。

★端の桂香を奪って寄せるのは実戦でもよく出てくる手です。

山本勝士:やや絶連の感あるも、香取る発想面白い

★33銀と捨てて11の香を取るのが逆モーションで、すぐには気づかないところです。

有吉弘敏:わかりやすいですが、役立つと思います。

★シンプルな表現。

竹中健一:これは覚えておきたい手筋ですね!

★「香を離して打つ」収束に持ち込む流れは覚えて損のない手順。

占魚亭:初手の歩頭桂が最後まで活きる手順。

★駒の打ち場所を作る桂捨てが離し香の拠点になりました。

馬屋原剛:初手の第一感は13銀だった。

★13銀の紛れがあるので、5手目の33銀が引き立ちます。

久保紀貴:33銀が打ちにくい。収束はあまり見たことがないような気がします。 

★最後のカナ駒ですから11飛成が見えないと指しにくいですね。

中出慶一:きれいな実戦型から飛を消す収束の運びを学びたいですね。

★駒取であっても大駒を捨てるのは気持ちが良いですね。

福原徹彦:手なりで解ける。よく見ると37桂も実戦的配置。

★詰上げれば流れるような軽快な手順。自然な棋形にも好感。

則内誠一郎:いかにも実戦。30秒将棋で読めますか?

★実戦なら一目では無理…

奥鳥羽生:二上達也作実戦型57角限定打を思い出させる初形。もちろん持駒も違い、こちらは銀捨てから飛を消してキレイに詰上げる。人生も実戦も最後はキレイにしたいもの。

★二上さんの作品は次図かと思います。

二上達也作 『将棋魔法陣』番外3番
二上_番外2

【作意】24桂、13玉、22銀、24玉、57角、15玉、35飛成、16玉、25龍、17玉、
  39角、28銀、同龍、16玉、17銀、15玉、26龍まで17手詰

 5手目57角が11手目39角を見た限定打。
 3手目22銀に同玉は32桂成、13玉、35角、24歩、25桂以下。
 また6手目46歩合は同角以下作意と同様に追って17玉に18歩で早い
 収束の乱れは作者自認で棋形を優先。


■創棋会の次回課題「ダブル不成」
 さて創棋会の次回課題は「ダブル不成」です。
 4月例会で選考の上、詰パラ6月号の作品展に掲載の予定です。
 「ダブル不成」の解釈は自由です。
 双方不成、二種不成、同一地点に不成二回、等々、多彩な表現が可能かと思います。
 創意あふれる作品をお寄せください。
 投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2017年4月15日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 和室
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「ダブル不成
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2017年6月17日(日)13時~
[場所] 大阪市立福島市民センター
   大阪市福島区吉野3‐17‐23
    地下鉄千日前線野田阪神駅、阪神電車野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/
[会費] 無料
[課題] 今回は一般募集していません
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