創棋会の課題や例会など

<創棋会の課題や例会など>

■全国大会レポート
 全国大会楽しかったですね。2週間経ちましたが、まだ余韻が残っているように感じます。
 参加者の皆さんによる大会レポートもWEBにたくさん掲載されています。
 加藤さんの「おもちゃ箱」にまとめられていますので、参考になさってください。
http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2017/07/post-0fb1.html

■近況
 久方ぶりに地域の将棋大会に参加。
 予想はしていましたが大変な盛り上がり。
 主催者の話では参加者は大幅増とのこと。大人は見たことのある顔ぶれだったので、子どもの参加が増えたようです。
 また今年は地元ケーブルテレビにも取り上げられるということで報道スタッフが来ていました。
 いずれも藤井効果でしょうか。
 景品代わりに詰パラを持参。喜んでいただきました。
 私の対局結果?午後は指導将棋を受けていましたのでご想像にお任せします。

 会社帰りに本屋に立ち寄ると、気のせいか将棋の書棚は気のせいかスカスカ。これも藤井効果で、売れ行きがよくて補充が追いつかないのかと思いながらフロアを移動していると、別の場所にワゴンで将棋フェアらしきコーナーがあり「将棋エッセイコレクション」(ちくま文庫、後藤元気編、2014刊)を入手。昨年新潮文庫で出た「棋士という人生」(大崎善生編)とは切り口の違うアンソロジーで、これはこれでスイスイと読めます。

 本といえば、週末は図書館で涼むのが習慣になっていますが、最近「電王」(幻冬舎、高嶋哲夫、2016年12月刊)を借りて読みました。小学生でプロになる、名人がAIと闘うという、最近の棋界を象徴するような出来事を軸に描かれています。著者が雑誌に連載を開始されたのが2015年12月ですから、取材も含めれば、かなり先取りした内容だと感じました。
 「美学への招待」(中公新書、佐々木健一)も借りましたが、まだ読めていませんので、感想はあらためて。(これは全国大会効果です)

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 「やさしい中編作」の発表の場を作るということは、意義のあることだと思います。
 またネット作品展が、幅広い詰キストの交流の場になればと思いますので、作品投稿、解答などどんどん参加していただければと思います。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」「遠開き」をミックスして三作を紹介。
 いずれも素晴らしい作品ばかりです。

 まず第一局は短編から。
山本民雄作(詰パラ1971年6月、『古今短編詰将棋名作選』第175番)
山本民雄197106

 入玉ですが4×4に収まった好形作。
 角を離して打つとすぐに詰みそうです。
 47角、19玉、39龍、18玉となると、29龍としても、29角としても、17玉とされて打歩詰。
 ちょっとひねって47角、19玉に、49龍とするとどうなるでしょうか。
 今度は18玉に29角と引き、17玉には18歩と打てます。28玉に、19角、同玉、83角成、18玉…。どうも駒が足りませんね。
 先ほどの手順で29角打とすると、17玉、18歩、28玉となり攻め駒が重複してうまくいきません。
 初手に83角と成れる所から打って置くと、19玉、49龍、18玉、29角打、17玉、18歩、28玉に39龍という好手があります。取れば38角成までです。しかし19玉で続きません。
 正解は初手92角です。

<図:初手69角>
山本民雄197106_92角

 83角と打っても詰まなかったのに92角ならなぜ詰むのでしょうか?
 19玉とすれば、後の打歩詰を避ける49龍が好手。
 18玉には、29角打と重ねて打ちます。
 作意は17玉、18歩、28玉と進み、ここで39龍とじっと寄るのが味の良い手です。
 取れば38角成までなので、19玉ですが、そこで83角成

<図:11手目83角成>
山本民雄197106_83角

 初手92から打ったのは二枚目の角が成れる余地を残すという意味付けで斬新なアイデアでした。
 18玉と逃げれば、19龍と捨てて、同玉、29馬まできれいな収束。

【作意】92角、19玉、49龍、18玉、29角打、17玉、18歩、28玉、39龍、19玉、
  83角成、18玉、19龍、同玉、29馬まで15手詰

 2手目83歩合は同角成、19玉、28角、同歩成、同銀、同龍、同龍、同玉、38飛、29玉、48飛、19玉、73馬以下17手駒余りの変長となるのが残念な変化。
 また、次に紹介する長谷作があったため1号局とはなりませんでした。
 しかしながらこの斬新な構想を、好形好手順でまとめたことが評価され、同年の表紙首位作に輝きました。


 続いてはベテラン長谷さんの作品。
長谷繁蔵作(詰パラ1971年4月)
長谷繁蔵197104

 導入は47銀から58金。
 入玉されそうで指しにくいのですが、58龍では46玉で続きません。
 38玉と潜り込まれたところで92角と遠打の妙手が出ます。

<図:5手目 92角>
長谷繁蔵197104_92角

 92角と打たれると玉は意外に狭く、39玉なら49龍から93角があるので、危ないようでも49角とするしかありません。
 59金と角を取って38角と打ちます。同香成とは取れないので、39玉とかわします。
 そこで28銀と捨て同玉となったところで83角行成と開き王手。
 83に角が成れるのが92角の効果です。この意味付けは山本作と同じです。
 ここからは収束です。
 29馬と引き、37玉にはもう一枚の角を47に成ります。
 25の飛車を奪って47馬と飛び出したとき36香が軽い移動合の受け。
 そこで最後の決め手が21飛です。

<図:23手目 21飛>
長谷繁蔵197104_21飛

 21飛の意味は明瞭。これ以上近くに打つと取られてしまいます。
 14玉、36馬、13玉、14香とアッサリとまとめました。

【作意】47銀、同玉、58金、38玉、92角、49玉、59金、同桂成、38角打、39玉、
  28銀、同玉、83角行成、68と、29馬、37玉、47角成、26玉、25馬、同玉、
  47馬、36香、21飛、14玉、36馬、13玉、15香まで27手詰

 山本民雄氏よりも2ヶ月早く掲載されました。
 本作はさらに21飛の遠打で後半をまとめています。
 92角、83角成、21飛と、まさに「遠打・遠開き3回以上」の課題にピッタリの作品でした。


最後の作品は香の遠打です。
山田修司作(近代将棋1969年11月、塚田賞、『夢の華』第73番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第81番)
山田修司196911

 83角の利きを活かして42飛から追う手が見えます。
 42飛、51玉、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、93龍、86玉、87銀、同玉、96龍、88玉、89金、同玉、98龍と、手数は長いのですが94角成や96龍の軽手もあり作意らしく手が続きます。
 しかし79玉、89金、69玉となると、持駒桂香ではちょっと続きません。

<逃れ図:69玉>
山田修司196911_紛れ69玉

 しかしこの局面で59の逃げ道がなければどうなるでしょうか?
 そこで攻め方は工夫します。
 42飛、51玉となったところで、まず63桂と打って同金と取らせます。
 そこで狙いの一手が出ます。
 59香の遠打です。

<図:5手目 59香>
山田修司196911_59香

 59同と と取らせて、もう一度53香と打ち同金と53の穴を塞ぎます。
 そこで41飛成から追います。
 42飛、51玉、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉。
 ここで94角成と角を捌いて捨てるのが好手。
 同玉の一手に、92龍と銀を取って攻めが続きます。
 83龍を防いで、93金合も絶対。
 83銀と俗に迫って、95玉に93龍と金も奪います。
 86玉、87銀、同玉と進めたとき、96龍と捨てるのが継続の好手。
 取れば97金から簡単。
 88玉と角を取りますが、89金がとどめの一手。
 同玉に、98龍とすれば、今度は59が塞がっているので79金から68龍までの詰みとなります。
 59香は随分先の効果の現れる伏線手でもあったわけです。
 作者は『夢の華』で本作に「伏線遠打」と命名されています。

 59香に対する中合が利くのかどうか見ておきましょう。
 58合は最終手58龍として駒余りです。
 また57合は、31手目に78金として、69玉に89龍までです。
 もう一つ、59ではなく58から香を打つ紛れも強力です。
 これには、57歩合、同香、56歩合、同香、55桂合とします。以下53香、同金、41飛成、62玉、61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、93龍、86玉と進めたとき、97金と打ちますが、76玉、87金、66玉(紛れ図)とかわして、ギリギリ詰みません。

<58香の紛れ図>
山田修司196911_紛れ58香

 55桂合が67金を防いでいます。
 また56歩合を省くと56金があります。
 57歩合を省略して56歩合とすると、手順を進めて紛れ図となったとき(55桂が無く、56香が58、玉方56歩がある)65桂と跳ねる手があり55金の詰みがあります。

 最後に『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』の吉田健氏による解説から少し引用させていただきます。
「序に飛をおろし、51玉と固定して63桂で金を呼び5筋の窓を開く。この窓は直後にすぐまた元のように閉じられるのであるが、その束の間の空間に一閃するのが、狙いすましとぎすまされたこの一手。
 5手目、59香!
 一番遠いところへ、しかもと金に取ってくれと打ちおろすこの鮮烈な手ざわり。実に端的な表現である。まさに構想とはかくあるべしという好個の見本と云えよう。
 (…中略…)心得べし、淡彩の背景に一点、ぽつんと投じられてこそ、朱は燃え立つのである。」

【作意】42飛、51玉、63桂、同金、59香、同と、53香、同金、41飛成、62玉、
  61龍、73玉、72龍、84玉、94角成、同玉、92龍、93金、83銀、95玉、
  93龍、86玉、87銀、同玉、96龍、88玉、89金、同玉、98龍、79玉、
  89金、69玉、78龍まで33手詰


45周年記念行事「記念懇親会
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は準備中ですが、アイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com


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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会
 例会終了後の開催となります。
    日時:8月20日(日)18:00から
    場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
     TEL:06-6454-5988
     JR環状線福島駅出てすぐ南側
    会費:3千円(学生・女性は千円)
******************************************************************
★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
      投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
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全国大会に行ってきました

■全国大会に行ってきました。
・7月15日(土)
 今年の大会は前夜祭が行われました。
 7月15日(土)18時30分頃から開始。
 トップバッターは交流会の堀内さんによる詰将棋の各種支援ソフトについてのお話。
 検討、同一作チェック、図面作成などさまざまな角度から、各種ソフトについての幅広い情報を提供いただきました。「解説者の仕事」という項目もあり、大変実用的な内容でした。
 二人目は鈴川さん。「美学・藝術学の視点から現代詰将棋を俯瞰する」という、見るからに難しそうなタイトル。美学や藝術というものの定義から講義が始まり、センスと感性、カタカナ語による美学と続いて、最後は詰将棋の話で締めくくられました。
 質疑応答では、フロアから鈴川さんの問題提起とはやや視点の異なるような意見(私にはそのように感じられました)が出され、ヒートアップ気味になったのは、観客(野次馬)としては面白かったです。色々な受け止め方、感じ方があるのが良いので、異論や異説が出るのは結構なことだと思われますが、それが決めつけや押し付けになってはいけません。自戒。
 三人目は久保さん。「連続合の研究」。冒頭に馬屋原さんに続いてオオサキさんもご結婚という話が出て会場は大いに沸きました。近年続々と作品が登場した連合モノについて、独自の分類で、それぞれの作品の新規性や違いなどを説明され、納得の講義でした。分類によって新しい構想作が生まれるというのも良いオチだったと思います。
この三つの講義だけでも全国大会の企画としては素晴らしいものだったと思います。
 参加者は60人を大きく超え、事務局の見込みを5割以上も上回ったとのことでした。
 また休憩時間中に、「解答選手権2017年鑑」と「詰将棋名作選」が搬入され、早速購入の行列が出来ました。

・7月16日(日)
 いよいよ大会本番です。
 会場は150人まで収容可能なセッティング。
 藤井聡太さん効果で参加者が膨らむことを見越してのことですが、満員近い133人が参加。
 司会の石黒さんから「プロ棋士の方も多数参加されていますが、サインをねだったりツーショットを撮らせてくれと頼んだりするのは控えてください」というメッセージが何度も出されました。プロ棋士の皆さんも、今日は趣味で楽しく過ごしたいということで参加されているわけですから、当然と言えば当然なのですが。
 また「大会の模様をブログ、SNS、ツイッターなどで発信するのは大会が終了するまで控えてください」というアナウンスも何度か出されました。これも混乱を避けるための措置かと思います。報道関係者も数名が会場入りされていましたが、周到な事前準備のおかげで、最後まで混乱やトラブルはありませんでした。
 会場運営スタッフや報道関係者の対応をされた方々には、神経を使うことが多かったと思います。本当にお疲れ様でした。

 さて昨年は受付の手伝いをしていたのですが、今年は会場内の書籍売り場にスペースをいただいたので、プログラムを堪能できました。
 恒例の主催者や来賓のあいさつの後、メインイベント。
まずは看寿賞。短編の上谷さん、中編は山路さんと相馬さん、長編が久保さんと馬屋原さんと5人の受賞。全員参加されての授賞式。おめでとうございました。
 今年は柳田委員長の解説ではなく、実行委員会メンバーの堀内さんがパソコンを使っての解説。配付資料の作品紹介冊子の内容に沿ってわかりやすい解説。冊子は活字も大きく図面も豊富で良かったですね。
続いて七條賞。今年は上位三名が欠席で、4位の竹中さんと6位の加賀さんが出席しておられたので壇上で表彰。いつものコント(?)は残念ながらありませんでした。
 いよいよ目玉の門脇賞。宮田さんと藤井さんの二人のプロが北村憲一さんから表彰状を受け取ります。
門脇賞

 第一部の最後はこれも恒例となった握り詰応募作の解説。好作の数々がプロジェクターで投影されます。
 解説は水谷創さん。「小学校の担当なので手数の長いのは…」と言いながら的確な解説に思わずうなずいていました。順位戦で連続優勝された腕に加えて、指将棋の実力もあるので読みの力も素晴らしいのでしょうね。
 今年は優秀作投票に加えて作者予想もあります。ただ「参加されている作者の方はPRをどうぞ」というシーンもあり、どうなったのか?
 (優秀作発表は懇親会だったので、酔っ払ってしまって、残念ながら顛末を正しく記憶していません。)

 休憩時間は例によって書籍コーナーに足を運ぶ人が多かったですね。
 創棋会も書籍コーナーに「漫陀楽」や「撫子」「蝸牛Ⅱ」「残照」などを出品。「漫陀楽」をお買い上げいただいた方、お荷物になって申し訳ありませんでしたが、ありがとうございました。詰将棋の研究にはうってつけの好著だと思いますので、ゆっくりお読みください。また「残照」はおかげさまで売り切れとなりました。他の書籍はまだ在庫がありますので、お問い合わせは下記までお願いします。
    blogsokikaitusin@gmail.com
書籍コーナー

 後半は解答競争からスタート。いつもの名古屋はプロジェクターで一問ずつ投影しながら解いていくというパターンですが、今年はペーパー試験です。
 3手と5手で「かしこ」ばかりなのですが、後半になると鬼のような難問揃いで、解答選択肢に「不詰」というのがあるものまで出てきます。
 私も、出題順にはこだわらず、易しそうなものから解くようにし、なるべく減点を避けるという具合に、用心深くチャレンジしましたが、棋力の衰えは甚だしく、90点満点の30点止まり。ベスト3は80点台という成績でしたが、スゴイのひと言につきます。
藤井さんはここでも優勝。ほんとにすごい実力ですね。
解答競争

 続くアトラクションは「クイズ百人位に聞きましたみたいなもの」。
 アンケートには事前に回答していたのですが、私の回答は常識的で面白みがなかったようです(汗)。
 解答集計に労力のかかる企画で、実行委員会の皆さんお疲れ様でした。
 時間が押してしまい一人一言はありませんでした。
 最後の記念撮影は2グループに分けて実施。

 懇親会は隣のビル。洋風の立食。多くの方と交流できました。
 驚いたのは宮原さんが現れたこと。詰将棋界から少し離れていたようですが、これを機に復活なるか、大いに楽しみです。
 最後は実行委員の皆さんの挨拶。本当に素晴らしい大会を企画いただきありがとうございました。
実行委員挨拶

 大会は盛会のうちに終了。本当に楽しい1日でした。
 来年は東京開催です。今から楽しみですね。

 大会の模様は、加藤さんの「おもちゃ箱」をはじめ、色々なところに掲載されていますので、そちらも参考になさってください。
   http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2017/02/post-968c.html

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 近年ネット作品展が新たな詰キストの交流の場になってきたのではないでしょうか。多くの方から作品投稿だけでなく解答でも参加していただければ幸いです。
 また「やさしい中編作」の発表の場を作るということも、意義のあることだと思います。どこに発表しようかと悩んでいる作品、易しすぎるのではないかと投稿をためらっている作品があれば、どんどん送ってください。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
「遠打や遠開き、3回以上」 、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 課題作の例題紹介、「遠打」が続きましたので今回は「遠開き」です。
 角の「遠開き」三作を鑑賞してください。
 いずれも短編の好作です。

 まず第一局は七手詰から。
楓香住作(詰パラ1988年12月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第177番)
楓香住作198812

 開き王手が見えていますが、上部脱出も気になります。
 76の地点を狙って58角が有力そうですが、86玉とされ、86龍、77玉、76飛、68玉と手は続きますが詰みません。
 どうやら86~77の逃げ道封じが先決のようです。
 そこで77飛と捨てます。76合は85金まで。86玉も76金、95玉、97飛があります。
 同銀と取るしかありませんが、不成では今度こそ58角と引いて66玉に67金までなので同銀成と応じます。
 そこで急所の一手が出ます。
 69角と深く引きます。

<図:3手目69角>
楓香住作198812_69角

 66玉には65龍から47金があります。
 74玉としたところで決め手が96角です。
 同馬と取らせて64金まで。
 96角の処で64金を先にすると同馬、96角、73玉、75龍、74飛合で逃れ。際どい紛れです。

【作意】77飛、同銀成、69角、74玉、96角、同馬、64金まで7手詰

 紛れが多く、7手詰ということがわからないと苦労しそうです。
 77飛捨てから、69角、96角の大回転が見事に決まった好作です。


続いては9手詰です。
谷口均作(近代将棋1975年4月、『孤愁の譜』第27番『古今短編詰将棋名作選』第199番)
谷口均作197504

 34からの上部脱出が気になります。
 また22の と金もブラです。
 これらの不安を一気に解消するのが44角の好手。
 同龍には32飛がある。34玉も23角、同と、35金、43玉、55角までピッタリ詰む。
 そこで危ないようだが43玉とかわす。
 これなら角を動いて開き王手には44歩合、同香、33玉とされて詰まない。
 ここで33飛と捨てるのが巧い手。
 同龍は同角成から32飛があるので同桂と応じますが、狙いの一手が出ます。
 17角と引いて開き王手。

<図:5手目 17角>
谷口均作197504_17角

 45桂は44金まで。34玉と脱出を図りますが23角が決め手。
 17角の効果で25玉なら26金まで。
 作意は23同と取って35金までです。

【作意】44角、43玉、33飛、同桂、17角、34玉、23角、同と、35金まで9手詰

 開き王手の舞台を44角と捨駒でつくり、狙いの17角の前後も33飛、23角の捨駒で構成され、短手数ながら角使いの名手と称される谷口さんの好作。
『孤愁の譜』は谷口さんの作品集で1985年に野口ブックスから発刊されました。


最後は15手詰です。
若島正作(近代将棋1975年1月、『盤上のファンタジア』第32番、『古今短編詰将棋名作選』第195番)
若島正作197501

 作者は「筋が容易につかめないという点で、わたしの15手までの作品中では最難問だろう(『盤上のファンタジア』88p)」と書かれています。
 作意を並べただけでは本作の素晴らしさを理解するのが大変なので、変化なども丁寧に記したいと思います。
 初形は逃げ道の多い局面。66金がブラなのも不安材料。
 俗に48金などは57玉、48角、68玉くらいでダメ。
 ここは筋良く59銀と捨てます。37玉と57玉には48角で脱出を防げます。また47玉は48金まで。
 そこで同玉と応じますが、これで49角を動かせば開き王手が出来ます。
 本局の狙いの一手が85角です。

<図:3手目 85角>
若島正作197501_85角

 玉は48か68に逃げる一手です。
 68玉には79角と打ちます。78玉とかわしたときに67角と捨てるのが好手で同とに88金までの詰み。
 正解は48玉。これには59角と打ちます。38玉には39香があるので57玉と逃げます。
 ここで取られそうな66金を67金と引くのが妙手。58玉なら68金(両王手)、47玉、74角があります。
 同と と取らせて58香と捨てるのがたまらない味の良さです。
 66玉なら76金まで。この変化があるので3手目76角ではだめです。
 また同とには67金から74角と、85に移動した角が目いっぱい働きます。
 やむなく同玉と応じれば48金と追い、69玉に96角と引きます。
 この手を用意したのが85角の限定移動の意味付けでした。カッコよく94角では詰まないわけです。
 以下、79玉に77角の限定移動で見事な詰め上がりです。

【作意】59銀、同玉、85角、48玉、59角、57玉、67金、同と、58香、同玉、
    48金、69玉、96角、79玉、77角まで15手詰

 85に遠開きした角が、作意では96角に動き、変化でも67に捨てたり74に動いたりと駒の舞を見るようです。
 67金から58香の捨駒も気持ちよく、59角が最後77角に動いて詰むところなど、華麗な駒捌きが素晴らしい作品です。
 『盤上のファンタジア』も復刊が決まったようですね。


■45周年記念行事「記念懇親会」
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
       https://r.gnavi.co.jp/kaed384/map/
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は準備中ですが、アイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで 「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会」
例会終了後の開催となります。
日時:8月20日(日)18:00から
場所:山内農場 福島駅前店
〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
TEL:06-6454-5988
JR環状線福島駅出てすぐ南側
会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上

もうすぐ全国大会

<もうすぐ全国大会>

■第33回全国大会
 全国大会は7月16日(日)です。開催まであと1週間です。
 今年は名古屋開催。大会関連情報は香龍会のHPで発信されています。
 アンケート協力の依頼も出ています。
  → http://blog.goo.ne.jp/tumesyougikaigou-kouryuukai
 「詰将棋おもちゃ箱」でも大会情報を見ることが出来ます。
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/
 今年は前夜祭も行われます。7月号の「ちえのわ雑文集」(50P~)にも書かれていますが、講師の一人は鈴川さんです。
 また『短編名作選』や『解答選手権2017年鑑』などの新刊書も入手できます。
 創棋会も書籍コーナーに出品を計画しています。「漫陀楽」や「撫子」に加えて、「蝸牛Ⅱ」「残照」など残部僅少となった作品集などを出す予定です。

■ひふみん
 「ユリイカ」という誌や文学評論、思想などを取り扱う芸術雑誌があります。
 なんと7月号は「加藤一二三」特集!
 たまたま将棋世界の横に置いてあったのですが、そうでなければまず気がつかなかったでしょう。
 長年の加藤ファンとしては買う一手。
 本人だけでなく、羽生、佐藤、森内、先崎、糸谷ら錚々たる顔ぶれのインタビューや、将棋と縁遠い世界の方からも複数の寄稿があり、いかにも芸術誌らしい構成。
 残念ながらというか、当然というか、詰将棋の話はありませんが。
 ちなみにこの雑誌の書名は「Eureka」が由来とのことです。
 それにしても加藤一二三の各方面への露出は凄い。
 ひふみんが大棋士であることは間違いないが、ここまでの露出は藤井効果もあってのことでしょうね。

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 「やさしい中編作」の発表の場を作るということについては、多くの方から好意的な反応をいただきました。
 ブログ掲載作は全解答者の短評を掲載する予定です。評点よりも、解答者の生の声を知りたいという方、ぜひとも投稿をお願いします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
   ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 課題作の例題紹介、今回も「遠打」です。
 引き続き、飛角香 三種類の「遠打」を鑑賞してください。
 前回はやや長めの作品を紹介したので、今回は超短編作です。
 いずれも20世紀に発行された素晴らしいアンソロジーに収録された好作ばかりです。

まず第一局は飛車です。
安達康二作(詰パラ1968年9月、『夢の車輪』第48番、『続々七手詰傑作集』第89番)
安達康二作

 いかにも何かが出てきそうな初形。
 初手23桂成と捨てる手が、同玉と取れば22飛の一発なのでやってみたいところだが、15玉とかわされる。
 そこで59角と引いても84角がよく利いいていて48合で詰まない。
 それではと75飛と打っても同角と応じられ、51角成には42合で続かない。
 実は初手64飛と捨てておくのが巧い手です。
 15玉には14と切る手があるので、これは同香の一手です。
 それから23桂成と捨てます。
 15玉と逃げたとき、決め手が出ます。
 75飛の限定遠打!

<図:5手目75飛>
安達康二作75飛

 合駒すれば59角の一発です。75飛が84角の利きを封じています。
 やむなく同角と取れば、今度は51角成です。
 初手64飛の効果で75角の利きが止まっているので、これで詰み。
 当時詰パラでは創作勝抜戦という企画があり、安達氏は本作で見事4連勝。
 本作は村山隆治さんの「詰将棋をたのしむ本」(金園社、1978年発行)でも限定打の項で取り上げられています。

【作意】64飛、同香、23桂成、15玉、75飛、同角、51角成まで7手詰

 『続々七手詰傑作集』は1969年9月の発行。
 『七手詰傑作集』の発行が1961年夏、『続七手詰傑作集』は1966年春発行ですから、当時は随分マメに発行されていたようです。残念ながら四集目以降の発行はありません。
 安達さんは当時超短編で好作を連発されており、本集には8作が収録されています。ちなみに収録数トップは吉田健さんで13作!


続いて角の遠打です。
小西真人作(詰パラ1971年9月、『古今短編詰将棋名作選』第176番)
小西真人作

 平凡に43と と寄るのは、24玉、42角、33香合、同角成、同桂で桂が25に利いているので詰みません。
 32馬では44玉と上がられ58飛の守りが強くどうにもなりません。
 44の脱出を防いで66角とするのは、55合なら32馬と引いて詰むのですが、軽く24玉と上がられ続きません。
 ちょっと手が無さそうですが、素晴らしい好手がありました。
 88角の限定遠打です。

<図:初手 88角>
小西真人作88角

 なぜわざわざ58飛の利いているところに打つのでしょうか。
 同飛成なら32馬がありますから取れません。
 55合も32馬です。
 そうなると24玉と上がるしかありません。
 66角とどこが違うかというと、このとき79角と引けるのです。
 角を99、77、66、55のどこに打っても24玉で継続手がなかったのですが、唯一88の地点だけが79に活用できる場所だったのです。
 79角に68歩合や57歩合なら同角から25歩と打って簡単です。
 最善の受けは35桂合。これなら25に打つ手がありません。
 それでも同角と取り、36桂と捨ててから35銀と出るのは味が良く、詰上りの43馬も引き締まっています。
 遠角の構想をシンプルにまとめた好作です。

【作意】88角、24玉、79角、35桂合、同角、同歩、36桂、同歩、35銀、25玉、
  43馬まで11手詰

 『古今短編詰将棋名作選』は1977年2月発行。名作200番と補遺50局、合計250作の好局が収録されています。
 今回角さんが企画された『名作選』は収録400局!こちらも発刊が待ち遠しいですね。


最後は香です。
小林敏樹作(詰パラ1985年7月、『80年代ショート詰将棋ベスト200』第78番)
小林敏樹作

 32飛と打って41玉となった局面は、14角と32飛のバッテリーを活用すれば簡単に詰みそうです。
 しかし、33飛成も12飛成も14龍と取られてしまい、2枚銀の守備も強力で、続きません。
 初手絶妙の一手があります。
 39香の遠打です。66馬の利きにビシッと打ちます。

<図:初手 39香>
小林敏樹作39香

 38に合駒されたらどうなるのでしょうか?
 それには32飛、41玉に38飛成と開き王手すれば、14龍と取られても32龍と突っ込んで詰み。38以外、どこに合駒しても同じように詰みます。
 同馬と取らせれば33飛と打つことが出来ます。
 22玉と上がられたときに、13飛成と打ったばかりの飛車をスパッと捨てるのが気持ちの良い決め手。

【作意】39香、同馬、33飛、22玉、13飛成、同玉、23角成まで7手詰

 『80年代ショート詰将棋ベスト200』は詰将棋作家集団ACTの編集で1994年3月に発行された。小林さんは収録数最多の13作。


■45周年記念行事「記念懇親会」
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    TEL:06-6454-5988
    JR環状線福島駅出てすぐ南側
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は検討中。良いアイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで 「45」にちなんだ作品を募集中 。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
・作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
blogsokikaitusin@gmail.com

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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会」
 例会終了後の開催となります。
   日時:8月20日(日)18:00から
   場所:山内農場 福島駅前店
      〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
      TEL:06-6454-5988
      JR環状線福島駅出てすぐ南側
   会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
     投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
      blogsokikaitusin@gmail.com
以上

詰パラ7月号到着&創棋会の課題

<詰パラ7月号到着&創棋会の課題>

■第33回全国大会
 全国大会は7月16日(日)です。開催まで1ヶ月を切りました。
 今年は名古屋開催。大会関連情報は香龍会のHPで発信されています。
 アンケート協力の依頼も出ています。
  → http://blog.goo.ne.jp/tumesyougikaigou-kouryuukai
 「詰将棋おもちゃ箱」でも大会情報を見ることが出来ます。
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/
 今年は前夜祭も行われます。
 また『短編名作選』や『解答選手権2017年鑑』などの新刊書も入手できます。
 今から楽しみです。

■詰パラ7月号が到着
・表紙は同人作家の海老原さん。解答選手権の熊谷会場のことが書かれています。
 こういう熱心な方の力で解答選手権が盛況になってきた、ということをあらためて感じさせてもらいました。
・詰棋校(12P~)。
 小学校:名古屋の駅前、4年前とはかなり景色が変わっていると思います。
 中学校:投稿月の明示、短大でも実施されていますが、作者には目安となって有難い情報。
 高校:添削といえば、その昔「合評室」というコーナーがありましたね。
 短大:投稿作品の「手渡し」場所は全国大会でしょうか?
 大学:久保さんの担当もあと半年ですか…。
 大学院:看寿賞の作品解説は目標達成ですね。
・看寿賞(20P~)。受賞は5作品。皆さんおめでとうございます!
 一般推薦にはネット発表作も多く、有吉さんの「スパイラル」(裏短コン)が受賞にもう一歩でした。
 また武島さんの活躍が受賞対象の議論に上がったようですが、看寿賞とは別に「ベストプレイヤー賞」のようなものがあってもいいと思いました。
 馬屋原さんの写真、キュートですね!こちらもおめでとうございます。
 全国大会での受賞作のプレゼンが今から楽しみです。
・会合作品展(41P~)。
 詰備会にはあの人の作品が! しかも入選100回です。
  ※「新たなる殺意」については「思い出の詰将棋セレクション」というblogに面白い記事が
    → http://yanagiharayanagihara.blog.fc2.com/blog-entry-12.html 
 「うまとり會」は素晴らしい面々。
・持駒のある風景(44P~)。宗桂作(手鑑31番)持駒一色、北村さんは23手歩余りの順を紹介されています。
 この作品は本blogでも取り上げた(6/10「創棋会の例会は6月18日です」)のですが、作意はそこで記載した25手だと思われます。(1970年発行の「古図式全書 第十巻」大塚敏男氏編集に、文化版の手順として記載されています)
・大道棋よもやま話(46P~)。本ブログで開催した「教材に使える10手台」から金少桂さんの作品が紹介されています。
・ちえのわ雑文集(50P~)。本稿の意義・趣旨として「新人の発掘」「詰将棋の歴史」「宣伝の場」の三つがあげられています。いずれも納得の理由。
 詰パラ誌上で活字だからこそ影響力が発揮されるということもあると思います。
 最後のPR(?)に魅かれて、私も前夜祭に参加したいと思います。
・結果稿/表紙(101P~)。確かに将棋世界7月号57Pに田口さんの発言が載っています。これが計画的な情報発信だったとは!

■創棋会の次回&次々回課題
「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では今年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催します。
 「やさしい中編作」の発表の場を作るということについては、多くの方から好意的な反応をいただきました。作品展への投稿をお待ちしています。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
「遠打や遠開き、3回以上」 、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。


 さて課題作の例題紹介、今回は「遠打」です。
 飛角香 三種類の「遠打」を鑑賞してください。
 いずれも手数は30手台と長めですが、煩わしさを感じることなく楽しんでいただける作品です。

 まず第一局は飛車です。
 柏川悦夫作(詰パラ1953年5月、『駒と人生』第42番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第26番)
柏川悦夫

 24桂と捨てて上部脱出を防ぎ、13角成から12飛と捨て、飛車の離し打ちで詰みそうです。
 42飛と打ってみましょう。
 11玉に13香と打てば21玉に12香成、31玉、22飛成、41玉となると捕まりそうにありません。
 52飛ならどうか、62飛では、と試行錯誤していくと正解らしき手が見えてきます。
 そうです92飛と打つのです。これが本局の眼目の一手です。
 左辺にはまったく駒がなく、視覚的にも92は「遠い」場所です。

<図:9手目92飛>
柏川悦夫92飛

 92飛なら成香で追って、81玉となったとき、72飛成、91玉と追い詰めることができます。
 そこまで行ったとき初めて17角の活用に気がつきます。
 5手目に25桂と跳ねておけば91玉となった局面で28角と引けるのです。
 37の合駒は何でも取って詰みです。

 この初形から92飛という意表の遠打が現れること、また25桂という伏線手も盛り込まれスケールの大きな構想作です。

【作意】24桂、同金、13角成、同玉、25桂、同桂、12飛、同玉、92飛、11玉、
  13香、21玉、12香成、31玉、22成香、41玉、32成香、51玉、42成香、61玉、
  52成香、71玉、62成香、81玉、72飛成、91玉、28角、37桂合、同角、同桂成、
  83桂まで31手詰


 続いて香車の遠打です。
 森田正司作(近代将棋1966年6月、『春霞』第23番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第72番)
森田正司

 初手は軽く23桂捨ての打診。
 同香と取らせて43桂から31金と俗に迫ります。
 12玉となったところで桂捨ての効果。23と と香を取ります。
 23玉となったところで34銀から23銀成と25銀を捨てます
 上部脱出の押さえに見える25銀は実は邪魔駒。これを消去したのです。
 ここで狙いの一手が出ます。
 29香の遠打!

<図:13手目29香>
森田正司29香

 28歩の中合には、同香、12玉、13歩、同玉、24角成があります。
 27桂の中合にも、同香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉、23金、21玉、33桂打という手で詰みます。
 そこで12玉と引きますが、11角成、同玉、21金から、金ずらしが始まり、19玉に18金打までの詰みとなります。
 最終手まで進んでその意味がわかるという遠打でした。
 途中の変化などに少しだけ触れおきますと、19手目22金のところ23金とするのは、21玉、33桂、同角、同金、23金合で逃れます。

 さりげない形から25銀の邪魔駒消去、29香の遠打が決まる好作でした。

【作意】23桂、同香、43桂、21玉、31金、12玉、23と、同玉、34銀、13玉、
  23銀成、同玉、29香、12玉、11角成、同玉、21金、12玉、22金、13玉、
  23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、27金、18玉、
  28金、19玉、18金打まで33手詰


 最後は角行です。
山田修司作(近代将棋1968年3月、『夢の華』第68番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第78番)
山田修司「夢の華」№68

 83香成はこの一手。同玉には、82龍から76飛といううまい変化がある。
 83同馬と取らせて、82龍から84銀が気持ちの良い継続手段。
 これで上部をおさえて82で角を入手することに成功。
 82同玉となったところで28角が狙いの遠打。

<図:9手目28角>
山田修司「夢の華」№68_28角

 なぜ28から打つ必要があるのでしょうか?
 その前に中合の変化を調べておきます。
 たとえば37歩合とすると、同角、73歩合、81飛、同玉、71桂成、92玉、93歩とできるので中合は利きません。
 28角の意味は13手目71飛と打った局面の変化にあります。

<図:13手目71飛>
山田修司「夢の華」№68_71飛

 まず63玉は、73飛成とし、作意は52玉ですが、ここで54玉と上部に逃げる手があります。
 このとき64龍~55龍~46龍~37龍と追い上げて詰むのが28角の効果です。
 それだけなら19角でもいいのですが、もう一つ変化があります。
 それは71飛に62玉と寄る手です。
 それには73飛成、53玉、64龍と攻め、62玉に17角とする手があります。19に角を打ったのではこの17角が出来ません。
 なお62玉のところ、52玉なら51桂成から52歩で簡単です。
 以下の収束も、角を捌いてきれいなまとめです。

 作者は『夢の華』で本作に【中間遠打】というタイトルをつけられています。

【作意】83香成、同馬、82龍、同馬、94銀、92玉、82銀成、同玉、28角、73歩、
   72と、同玉、71飛、63玉、73飛成、52玉、42金、同玉、64角、32玉、
   34香、22玉、33香成、11玉、12歩、21玉、22歩、12玉、23成香、11玉、
   21歩成、同玉、31角成、同玉、33龍、41玉、32龍まで37手詰


45周年記念行事「記念懇親会」 
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
    〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2(2F)
    TEL:06-6454-5988
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は検討中。良いアイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
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   場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 (2F)
     TEL:06-6454-5988
   会費:3千円(学生・女性は千円)
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