詰パラ8月号が到着

■詰パラ8月号が到着
・表紙は野々村さん。新人かと思いきや、何と1980年代に創作を始められ、長い「積読生活」を経て、スマホ詰パラとの出会いで再燃されたとのこと。
・新人コンクール(18P~)。②国広さんは全国大会にも参加。山路さんが家庭教師をされている方ですね。
・ちえのわ雑文集(34P~)。小池正浩さん。自己紹介では鑑賞が主体とのこと。資料収集は苦労が多いと思われるが、淡々とした書きぶりには人柄があらわれているように感じられます。
・覆面推理(40P~)。やってみると面白そうなのですが…。
・読者サロン(46P~)。いよいよ大道棋教室が再開!集客度を基準に評価されるとのこと。スタートが楽しみです。「大道棋よもやま話」(30P~)でも紹介されています。
・会合報告(46P~)。創棋会の6/19例会報告など。長年世話役を務められた猪股さんが退任され、幹事に中出さん、事務全般は吉松、作品展は則内さんという体制になりました。猪股さんにはあらためて感謝申し上げます。
また本ブログでご案内のとおりWEB作品展を開催します。奮ってご投稿ください。

■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
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♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台」 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


■創棋会の次々回課題は「合のつく手筋、3通り以上」
次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号


さてネット作品展の投稿受付は8月20日(土)が締切です。
完全作はすべて掲載させていただく予定ですので、投稿をお待ちしています。

ということで、今回は「すらすら解ける20手台」の、解いて楽しい合駒趣向作を紹介させていただきます。


岡田敏作(近将1958年4月、『百合の露』第71番)
岡田敏_近将195804

34から43という脱出路が見えているので、初手は逃路に先着する43角
35玉には44銀(角)から48龍があるので、同龍と取る一手。
26銀と押さえて34玉に12角と打つと、意外に受けが限られている。
23香合は、同角成、同玉(同銀は35香)に14龍とすれば、同玉、15銀打(15香でも詰む)、23玉、24銀上、34玉、35香まで。
23桂合なら、35香のところで46桂がある。
23金合は、15銀打のところで金打から簡単。
銀は品切れ。
ということで23角合が正解となる。

<6手目:23角合>
岡田敏_6手目

同角成に同玉では14龍と切って15銀打とする手があるので同銀と取る。
そうなると攻めるには16から角を打つしかないが、今度の合駒は簡単。
頭に利く駒は取って35から打つことが出来る。桂なら46桂がある。
25角合しかない。

<10手目:25角合>
岡田敏_10手目

同角、同歩となった局面で、継続の手段が14龍の強手。
同銀と取らせて35銀が狙いだ。
24合が気になる変化だが、頭に利く駒以外は25龍まで。
香合は、23龍と銀を取り、14角から15銀打で詰む。
金合は、同龍として35金からばらせば13角打があって早い。
14同銀、35銀に、いったん23玉とかわすのがしぶとい受け。
24銀上、34玉となったところで、もう一度23から角を打って合駒を訊く。
頭に利く駒も桂も取れば一手詰なので、三度目の角合が最後の抵抗。
以下はばらして詰みとなる。
角打角合だけでなく43角や14龍などの大駒捨ても入り、軽快派岡田さんの解いて楽しい解後感のよい一局でした。

『百合の露』は1979年に発行された岡田さんの第二作品集。タイトルの通り、合駒百番の作品集である。

作意:43角、同龍、26銀、34玉、12角23角合、同角成、同銀、16角25角合、同角、同歩、14龍、同銀、35銀、23玉、24銀上、34玉、12角23角合、同銀不成、同銀、同角成、同玉、24銀打、34玉、23角まで27手詰


中出慶一作_(パラ1990年9月、『想春譜』第92番)
中出慶一_パラ199009

24角を動かして25香で開き王手をする筋が見えるが、行きがけの駄賃とばかり香を取る42角成では、11玉と落ちられてまったく詰まない。
初手は33角成と捨て、15角と26の角を活用するのが正解。
45桂と55桂が上部を押さえているので24に捨合(変則合)するしかない。
頭に利く駒は24同角から33角成と捨てれば34に打てるので簡単。
頭の丸い駒は、桂が品切れなので24角合が最善。

<4手目:24角合>
中出慶一_4手目

同角と取って、33角成と捨てたところから、角打角合が繰り返される。
55角44角合
51角42角合
11角22角合

9手目いきなり11角では22歩と移動合されて逃れるので、55角として42香を44に動かし、次に51角から31銀を42に動かし、ようやく11角と打てる。

<18手目:24角合>
中出慶一_18手目

22を塞ぐことが出来たので、21手目に再度15角とすると、今度角合では同角、23玉、34角まで。作意は24香合として、もう一度33に角を捨て香打ちまでの詰みとなる。
楽しい趣向作でした。

作意:33角成、同玉、15角24角合、同角、22玉、33角成、同玉、55角44角合、同角、同香、51角42角合、同角成、同銀、11角22角合、同角成、同歩、15角24香合、同角、23玉、33角成、同玉、34香まで27手詰


最後の作品は、20手台ではないのですが、角打角合の攻防がなんと7回も現れるという相馬康幸さんの名作を紹介させていただきます。

相馬康幸作(近将1988年10月、『Collection』№63)
相馬康幸_近将198810

一目打歩詰の局面ですが、どうやって打開していくのでしょう。
まず83の銀を活用して54飛を動かし、43角成とする。
桂は品切れ、歩は打てない、頭に利く駒は同馬と取って66から打てるので角合しかない。

<4手目:54角合>
相馬康幸_4手目

同馬、同飛となった局面は、初形から83銀が消え、52角が持駒になっている。
角は3か所から打てるが、87角と打つと76歩と突き出され、同角、同桂、同とに56玉から逃げられる。
しかし47角と打っても54飛の利きがあるので56歩と突き出されて詰まない。
そこで83角74角合として54飛を74に動かしておく。
それから47角とすれば56角合の一手。

<12手目:56角合>
相馬康幸_12手目

同角、同歩で56の逃走路が消えたので、43角54角合で74飛を54に動かしてから、87角とすれば今度こそ76角合の一手。

<20手目:76角合>
相馬康幸_20手目

同角、同歩で75に空間が出来た。
もう一度83角74角合として54飛を74に動かして、43角54角合と最後の角打角合。

<28手目:54角合>
相馬康幸_28手目

ここで54銀成とするのが局面打開の好手。同飛とするしかなく、54角成以下打歩詰が解消され、最後は75の空間に角を打って詰む。

下手な手順解説より、角打角合を繰り返しながら微妙に局面が変化していくパズル的な面白さを味わっていただければと思います。

『Collection』は相馬康幸氏の作品集。1997年発行。玉の81格全格配置。

作意:74銀不成、同飛、43角成54角合、同馬、同飛、83角74角合、同角成、同飛、47角56角合、同角、同歩、43角54角合、同角成、同飛、87角76角合、同角、同歩、83角74角合、同角成、同飛、43角54角合、64銀成、同飛、54角成、同飛、
66歩、64玉、75角まで35手詰


「合のつく手筋」はまだまだたくさんあると思います。『造語も可』としていますので、創意あふれる作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
*********************************************************************
以上
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全国大会に行ってきました

7月17日。大会は盛会のうちに終了。本当に楽しい1日でした。
(前後を含めて2~3日楽しまれた方も多かったようですが)
祭りの後の寂しさを覚えながら、キーボードを打っています。
加藤さんの「おもちゃ箱」や鈴川さんの「my cube」など、皆さん詳細なレポートをアップされていますが、私も簡単に感想を記します。

地方大会は4年に一度ですが、100名を超える参加者で大成功!
スタッフの皆さんには、素晴らしいプログラムを準備いただき、あらためて感謝申し上げます。
また皆さん、昨年の大阪大会の下見に始まって、本当に忙しい一年を過ごされたことと思いますが、本当にお疲れ様でした。

今年の大会ではいくつか目玉がありました。
一つは配布物。「中四国詰将棋作家一局集」。収録作家は錚々たるメンバー、装丁も立派で、なかなかの力作。

看寿賞は受賞者が4名参加。皆さんおめでとうございました。
初受賞の片山、山路、広瀬の各氏には、格別の感動があったものと思います。
(そういえば山路さん、家庭教師先の生徒さんもご一緒でした。一体何の科目を教えておられるのでしょうか?)
看寿賞パンフも今年で2回目の配付でしたが、少しは鑑賞のお役に立てたでしょうか?

握り詰は、若手実力者の長谷川さんが壇上でリアルに解きながら、平井さんが解説を加えていくという新機軸。
参加者も一緒に考えながら進行していくというのは面白い試みだったと思います。
詰パラ誌上に掲載されるのは優秀作のみなので、投稿作にはもう少しスポットを当てたいところです。
しかし現実は、時間の制約もあってなかなか難しいのが実状です。
今年の優秀作は17番(福原氏)45手詰、21番(高木氏)37手詰、15番(山路氏)49手詰でした。
この数年の結果も同様で、長手数作品が選ばれる傾向にあるようです。
かつて馬ノコ禁止令が出されたこともあったそうです。
作者の腕の見せ所でもあるので、そうなってしまうのかもしれませんが、たとえば手数区分ごとに優秀作を選ぶといった方法もあるのではないでしょうか?

解答競争には、なんと、三手詰で看寿賞を受賞された、あの片山倫生さんの作品が!
片山さんは一人一言でも復活をうかがわせるような発言があり、小学校担当者には朗報!
肝腎の競争結果ですが、プロ棋士を抑えて堀内さんが見事優勝!
堀内さんは今年の解答選手権でも好成績を収めておられました。

書籍はいくつかの新刊が。
海老原さんの「星河」、岩崎さんの「しろかわ」、解答選手権2016年鑑。
古い詰パラなども陳列されていて、某氏が「誕生月のパラを購入」と書かれています。

プロ棋士も多数のご参加。
谷川さん、北浜さん、浦野さん、船江さんに女流の山根さん。
谷川さんも公務で多忙なところ参加いただきましたが、本当に楽しそうに過ごされていたのが印象に残りました。

懇親会もほどよい広さにおいしい料理とお酒。
テーブルからテーブルへと心ゆくまで全国各地の詰キストとの交流を楽しめました。

来年は名古屋開催です。今から楽しみです。
「大会もマンネリ…」という方もおられるようですが、私はまだ参加回数はシングル。
まだまだ大会は楽しみです。
名古屋開催運営の主役は香龍会ですが、近々300回開催とのこと。
「香」と「龍」にちなんだ作品を募集されているそうです。

その後は二次会に。
翌日は美観地区を観光して、帰路に。
また訪ねたい倉敷でした。


■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
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♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台」 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
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■創棋会の次々回課題は「合のつく手筋、3通り以上」
次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号


さて今回も「合のつく手筋」について過去の名作を紹介していきたいと思いますのでお付き合いください。
今回は「連合」です。
今年の看寿賞受賞作に田島秀男さんの「4桂連合+4桂連打と成捨+香剥がし」の繰り返し趣向という素晴らしい作品がありました。昨年は井上徹也さんの5歩連合がありました。
連合作品は取った合駒の処理にも工夫が必要なので、短い手数で表現するのは難しいように思われます。
今回は短編で連合を表現した作品を3局紹介させていただきます。


一局目は桂連合です。
菅谷正義(将棋世界1970年8月。古今短編名作選166番。)
菅谷正義197008

上部に逃がさないように攻める必要がある。
34飛が良さそうな手だ。同角なら24飛から34馬として詰む。
しかし黙って24に桂合をされると、駒が足りない。
正解は一間離して44から飛車を打つ。
今度24合なら、23馬、25玉、24馬、36玉、46馬、27玉、29飛、38玉、28馬で詰む。この変化があるので44飛は限定。
そこで玉方も44飛と67馬の焦点に34桂合と抵抗します。
16角の紐付きなので中合ではないのですが、中合っぽい感触です。

<2手目 34桂合>
菅谷正義2手目34桂

桂合以外だと24飛とする手があり、同玉、34飛と強引に迫り、同角なら同馬、また13玉には14から打てるので詰んでしまいます。
桂合には黙って同飛と取ります。今度同角では24飛から34馬の筋で詰むので、もう一度24に合駒をして抵抗します。先の変化があるので桂合が正解です。

<4手目 24桂合>
菅谷正義4手目24桂

これも同飛と取って34飛と据えると13玉の局面で打ったばかりの飛車が邪魔駒です。
そこで25桂、同角として、25を塞いでから14飛と捌けば同角と取る一手。
最後の桂をもう一度25に捨てて同角とさせれば23馬までの詰みとなります。

普通合しか出てこないのですが、少ない駒数で桂連合が飛び出し、奪った桂で角を翻弄して詰上げるという気持ちの良い作品でした。

作意:44飛、34桂合、同飛、24桂合、同飛、同玉、34飛、13玉、25桂、同角、14飛、同角、25桂、同角、23馬15手詰


続いては角連合です。
近藤(近代将棋1962年3月。古今短編名作選97番。)
近藤孝196203

初手はとにかく香を打つ一手。香は離して打てということで29香とします。
13玉は24銀左なので、24に何か合をしてみましよう(これは変則合です)。
頭に利く駒なら、同銀右、14玉に15から打って簡単、角合は25角まで。
また桂なら同香から25桂まで。
正解はいったん25に中合をする手です。先ほどの変化で25から打つ手を消しています。
頭に利く駒は、14に打つ手が生じるのでダメ。桂も、後に25桂が生じます。
25合は角が正解です。

<2手目 25角合>
近藤孝2手目25角

これは25同香と取る一手です。玉方は13玉とは出来ないので、もう一度24に変則合して抵抗します。頭に利く駒も桂も簡単なので角合しかありません。

<4手目 24角合>
近藤孝4手目24角

銀で取るのは、14や34から逃げ出されてしまいます。
そこで同香から23香成と捨てると、同銀は24角、また同歩にはいったん31角と逃路を無くしてから24角とすれば詰みます。
同玉となった局面は、不思議なことに初形に戻って、持駒が香から角二枚になっています。
そこで45角から34角と気前よく角を連続捨てして34の逃路を塞ぐことに成功し、24銀左までとなりました。

本作は角連合を中合+変則合で表現した好作です。

作意:26香、25角合、同香、24角合、同香、13玉、23香成、同玉、45角、同と、34角、同歩、24銀左まで13手詰


最後は銀連合です。
岩谷良雄作(詰パラ1952年1月。古今短編名作選45番。)
岩谷良雄195201

端正な実戦型。
初手は42飛とする一手。
22合では23馬から24飛とする手があるので、32に中合するしかないが、なにが正解か?
32歩(香・桂)なら22飛の妙手があり、13玉と逃げても23飛成、同玉、32飛成で詰む。
32金合は同飛成として22に何を合しても同龍、同玉、42飛、13玉、23馬、同玉、24金で詰む。
飛と角は品切れなので32銀合が最善。

<2手目 32銀合>
岩谷良雄2手目32銀

同飛成にはもう一度22合として頑張る。
香合には同龍、同玉、32飛、13玉、15香がある。
金合も同龍~42飛~23馬の筋がある。
そこで連続して銀合が最善となる。

<2手目 32銀合>
岩谷良雄4手目22銀

これも同龍として、32飛から13玉と追う。
そこで24銀から14銀と、奪った二枚の銀を連打して両王手の筋に誘い込む、見事な収束。

余計な駒は一切なく、25角一枚で作意を成立させたのは素晴らしいし、合駒読みで終わりそうなところにきれいな収束が出てくるあたり、本当によくできていますね。

作意:42飛、32銀合、同飛成、22銀合、同龍、同玉、32飛、13玉、24銀、同歩、14銀、同角、31馬、23玉、22馬まで15手詰


次回からは、複数の「合のつく手筋」を織り込んだ作品を紹介させていただく予定です。

「合のつく手筋」はまだまだたくさんあると思います。『造語も可』としていますので、創意あふれる作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
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以上

■全国大会(7/17倉敷)開催はもうすぐです!

■全国大会は来週です!
皆さん倉敷で会いましょう!
日時:2016年7月17日(日) 12:30~(11時受付)
場所:倉敷市芸文館別館1F アイシアター
   倉敷市中央1-18-1
会費:一般:1500円、女性・高校生以下:500円
   (懇親会:5500円、女性・高校生以下は割引)
→ http://www7.plala.or.jp/tsume/kurasikitaikai.html

■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
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♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台」 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
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■創棋会の次々回課題は「合のつく手筋、3通り以上」
次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号

さて今回も「合のつく手筋」について過去の名作を紹介していきたいと思いますのでお付き合いください。
前回の予告どおり、「合のつく手筋」を連続して表現した作品を紹介させていただきます。

最初は大道棋から一局。
有名な香歩問題です。
これは詰手順ではなく、紛れに「連続中合」が出てきます。
香歩問題の攻防の綾を楽しんでください。

奇策縦横222図。
奇策縦横222

詰手順:Ⓐ83桂不成、81玉、82歩、92玉、95香、㋑93角合、91桂成、同玉、93香不成、㋺92角合、Ⓑ同香成、同玉、74角、91玉、81歩成、同玉、72角、91玉、92角成、同玉、83角成、81玉、82金まで23手詰
Ⓐ63桂不成、81玉、89香は83銀合で逃れ。これは有名な筋です。以下、82歩、91玉、92歩、同銀、81歩成、同銀とされ、あと2枚歩があれば92歩として詰むが、この局面は続かない。
Ⓐ72歩、81玉、85香で簡単そうだが、84桂合、同香、83金合二段中合の妙防で詰まない。
83金合の意味は82金と入る手に同金を用意した手だが、84桂を省略すると、71歩成、91玉、83桂不成、92玉、91桂成、93玉、84金で詰む。84歩では71歩成、91玉に92歩があって早い。
詰パラの購読を開始した頃、「秘手500番」が連載されており、初めてこの紛れの解説を読んだとき感動した記憶があります。
㋑香合は、91桂成、同玉、93香不成として
①桂香合には、81歩成、同玉、83香以下
②角銀合には、同香、同玉、94香、93合、83角/銀以下
㋺桂合は同香、同玉、74角、91玉、83桂、92玉、71桂成以下
Ⓑ81歩成、同玉、92香成、同玉、83角、93玉、82角、84玉以下逃れ
簡潔な構図ながら多くの変化紛れを内包しています。

Ⓐの逃れ筋を正解にしたものもあります。
奇策縦横230図。
奇策縦横230

詰手順:72歩、81玉、85香、84桂合、同香、83金合、71歩成、91玉、83桂不成、92玉、91桂成、93玉、83香成、94玉、84成香、同玉、75金、73玉、74金打、82玉、81と、72玉、64桂まで23手詰

詰パラでも11月から大道棋教室が再開されるということです。
詰パラHPの掲示板に以下の情報が出ています。
「[755] 大道棋教室の再開 Name:鳥本敦史 2016/06/27(月) 18:01
]約8年ぶりですが大道棋教室を11月号出題分より再開することとなりました。
半年に3~4題ペースです。
8月号に告知掲載予定ですが投稿受付しますので編集部まで。」
大道棋ファンには楽しみですね。


続いて二段中合です。
まず湯村光造作(詰パラ1957.07、『古今短編詰将棋名作選』第67番)
湯村光造195707

中段玉だが、使用駒は5枚と実に簡素な初形。
初手59香としてみよう。
56合では46金、66玉、77金まで。
57合にも同じ手段があるので、77に利かす57飛合は有力な受けだが、それには46金、66玉、56金打、67玉(同飛成は同金、67玉、69飛)、57金、68玉、58金で詰む。
この変化で香が58にいれば詰まないので、58中合が最強の応手となる。
58の合駒は何が正解か?
桂と歩は打てない。
香(飛)は同香、57合、46金、66玉、69香以下。
銀(角)は同香、57飛合(56合は46金以下)、同香、66玉(56合は46銀以下)、68飛以下駒余りの詰み。
正解は58金だ。

<2手目:58金合>
湯村光造195707_58金

これは取るしかないが、玉方は57に中合して延命を図ろうとする。
2手目の変化で調べたように、ここは77に利かす飛合が絶対の一手。

<2手目:58飛合>
湯村光造195707_57飛

これを同香と取っては56桂合で詰まないので、俗なようだが46金から56金打として中合の飛車を取りに行く。最後は69金の捨駒も入って収束も締まった。
2手目の変化読みがすべてという感じもするが、この簡素形から2段中合が出てくるのは意外性があります。

湯村光造氏は昭和8年生まれの大ベテラン。詰将棋めいと誌上で「歩詰手筋総めくり」を発表されています。

作意:59香、58金合、同香、57飛合、46金、66玉、56金打、67玉、57金、68玉、69金、同玉、79飛打、68玉、78飛引まで15手詰


森田正司作(将棋世界1957.10、『春霞』第31番、『古今短編詰将棋名作選』第68番)
森田正司195710

35馬から飛の活用を図りたいところですが、上部脱出を阻止できないので、まずは29香として玉方の応手を訊いてみる。
16玉には17歩から35馬、26合は35馬で簡単。
ちょっとひねって27中合も35馬から18飛があり容易に詰む。
そこで飛の横利きを止めるため28に中合するのが受けの妙手。
頭に利く駒は同香、27合のとき、35馬、16玉に17から打てるので、頭の丸い駒になるが桂は打てないので角が正解となる。
<2手目:28角合
森田正司195710_28角

同香に対して26合は35馬で簡単、16玉と潜り込むのも27角、17玉、18歩がある。
そこで27に連続中合するのが好手段。
35馬、16玉、36飛という筋があるのでこれを防ぐのは銀合しかない。

<4手目:27銀合
森田正司195710_27銀

今度こそ同香では16玉で続かないので、35馬とするしかないが、16玉に36飛と捨てるのが好手。
以下同銀成に、27角で成銀を呼んでから17歩とすれば、同成銀、26馬まできれいな詰みです。
連続中合に加えて、昨年の短コンで話題となった(?)中合を動かす手も入って、素晴らしい作品です。

作意:29香、28角合、同香、27銀合、35馬、16玉、36飛、同銀成、27角、同成銀、17歩、同成銀、26馬まで13手詰

続いては連続移動合です。
巨椋鴻之介作(近代将棋1959.02、第13期塚田賞(佳作)、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第67番、『禁じられた遊び』第40番)
巨椋鴻之介_近将195902

余りにも有名な巨椋鴻之介氏の傑作。
過去多くの方が解説の筆を執られているので、要点を記します。

初手は軽く36香の短打。同玉は27銀から37龍があるので、26玉とかわし、17銀、15玉と追えば、あと1枚何かあれば詰む形。
そこで55龍とぶつけます。同金は同飛で簡単。35や25に合駒するのは同龍でこれまた簡単。
どうやっても詰んでしまうようですが、35歩と突き出す移動合の妙防がありました。

<失敗図:6手目35歩>
巨椋鴻之介_失敗図

同龍とすると、そこで25歩合とされて打歩詰です。35歩突が54飛の横利きを通して打歩詰に誘う妙手だったのです。
なんとか打開しようと26龍~55飛としても16歩、24玉、23銀成、25玉で続きません。
もう一枚歩があれば、24玉に25歩として詰むのですが。

正解は初手に44銀不成と捨て、同歩と取らせておくのです。
そうすると、36香から15玉と追って、55龍と捨てたとき、打歩詰に誘導するには、45歩、35歩と連続して歩を突き捨てる しかありません。

<8手目45歩>
巨椋鴻之介_45歩

しかし今度は、1歩余計に持ったため、25歩と打つことが出来るので、23銀成から収束する。
本作は初手の伏線を中心に、玉方2歩突き捨ての妙防、26龍や55飛の好手などを織り込んだ構想物の傑作です。

巨椋鴻之介氏は2010年12月に76才で逝去。近代将棋や詰パラで活躍され、詰パラ半期賞5回、塚田賞6回など数々の名作を発表されています。著作に『禁じられた遊び』(2008年、毎日コミュニケーションズ)があります。

作意: 44銀不成、同歩、36香、26玉、17銀、15玉、55龍、45歩、同龍、35歩、同龍、25歩、26龍、同歩、55飛、同金、16歩、24玉、25歩、同桂、23銀成、14玉、15歩、同玉、33馬、14玉、24馬まで27手詰

今回紹介した3作品、いずれも昭和30年代、今から50年以上も昔の作品とは思えない素晴らしい内容でした。

「合のつく手筋」を連続して表現した作品、もう少し紹介させていただきたいと思いますので、次回以降に続編を予定しています。

「合のつく手筋」はまだまだたくさんあると思います。『造語も可』としていますので、創意あふれる作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「すらすら解ける20手台」
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
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詰パラ7月号が到着

■詰パラ7月号が到着
・表紙は北浜プロです!表紙の言葉には「7月17日、倉敷でお会いしましょう!」とあります。
・詰将棋学校は下半期の開幕(11P~)。大学の選題の言葉は意味深ですね。
・看寿賞発表(18P~)。昨年に続く6作受賞!
22頁とボリュームはありますが、受賞作紹介に6頁が割かれ、初めて見た人も素晴らしい内容を鑑賞できます。また選考討議でも10作以上の図面が掲載され、有力な候補作品を確認することが出来ます。
・結果稿(66P~)。新人コンクール登場の野々村禎彦さんが、中学・高校・短大にも入選。7月号でも大学・大学院に入選と今後の活躍が期待されます。大学とデパートの交換解説も面白い試みですね。
・フェアリーランド(102P~)。妖精賞発表。
・書籍の紹介:「詰将棋解答選手権2016」(50P)、海老原辰夫作品集「星河」(57P)、「3手5手詰パラダイス」(59P)、「解けてうれしい3手詰(上)」(62P)など。
新刊は全国大会の楽しみの一つです。
「星河」出版記念の懸賞がおもちゃ箱に
http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kinen/kinen022.htm
・編集室(108P)。800号記念の「百人一局集」、とても魅力的な企画ですが、選考が大変そうですね(800号まで、まだ6年ある、それとも6年しかない?)。詰パラHPの「Try everyday!」が6千回到達というのもすごいですね。須藤さんは今月詰棋校に3作入選と好調!
・裏表紙:第32回全国大会は7月17日(日)、倉敷で開催。

■創棋会今後の予定~ネット作品展~
さて前回のブログで、ネット作品展と次々回課題についてお伝えしました。
ネット作品展の開催要領は以下のとおりです。
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♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台」 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
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■創棋会今後の予定~次々回課題「合のつく手筋、3通り以上」~
次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号

作品の例題は前回のブログで則内さんの作品を紹介させていただきました。
則内さんの作品には「変則合」、「中合」、「移動合」という3通りの合のつく手筋が登場しました。
「合のつく手筋」について過去の名作を紹介していきたいと思いますのでお付き合いください。

まず中合。
OT・松田作(近代将棋1969年10月。古今短編名作選157番。第34期塚田賞受賞。)
OT松田_近将196910

3手目にいきなり58角の限定打が飛び出します。38龍の横利きを止めて、93玉に99飛を用意した手です。
<3手目:58角>
OT松田_近将196910_58角

同龍と取らせ、93玉と追ってから、再度の限定打57角を放ちます。同龍と取れば87香があるため龍の横利きが止まってしまい99飛が生じます。さりとて92玉と逃げるのは、龍の縦利きも止まっているので22飛成で簡単。
手段に窮したかと思われましたが、22に利かして頑張ろうとする、受けの妙手66角の中合がありました。
<8手目:66角合>
OT松田_近将196910_66角

それでも94歩から22飛成と攻めれば同角と取られても93角成からの詰みとなります。

管理人が詰将棋に出会う少し前の作品。今の眼で見れば構想のエキスを表現した易しい作品ですが、当時は二枚の遠角に角の中合が飛び出し、すごい作品があるものだと驚いた記憶があります。
作意:86金、94玉、58角、同龍、85金、93玉、57角、66角合、94歩、92玉、22飛成、同角、93角成、81玉、82馬迄15手。


続いて変則合です。
森田正司作(近代将棋1963年11月。「春霞」第39番。)
まず「変則合」の説明を『春霞』から引用します。
「玉から一間以上離して、玉方駒の利きのないところに捨て合をする中合と区別して、玉の隣でも詰方駒の利きのあるところへ打つ捨て合を『変則合』と呼んでいる。」
森田正司_196311

46から55と逃げられては詰まない形なので、39から香を打つのは当然の一手。
どこに逃げても金打までなので、38中合を考えますが、桂歩は打てず香は品切れ。
銀合は同香と取り、27玉に45角とすれば、26玉には56飛、28玉には37香で詰みます。
そこで最初の妙防、37桂の変則合が飛び出します。
<2手目:37桂>
森田正司_196311_37桂

37同香、27玉となった局面で、56角がいなければ56飛と出来ることに気がつくかどうかですが、56角は2手目の変化にも働いていたので、これが邪魔とはちょっと気づきません。
しかし入玉を防いで38金としても、26玉とされると持駒の金桂だけでは詰みません。他に手もないので38角、28玉と進めます。
83角成と強力な馬を作る手が見えるのですが、これは19玉とされて絶望的。
19玉を防ぐには27角とするしかありません。これを同玉とすれば、38金、26玉、56飛、15玉、27桂、25玉、26飛、同玉、36金まで17手のきれいな詰。
しかし玉方には意外な妙防があったのです。それが38香の変則合です。
<8手目:38香>
森田正司_196311_38香

これを同飛とすれば49金が活用できませんが、同金では19玉でどうにもなりません。
作意は同飛と取り、27玉に28香、19桂から28飛と好手連発で守備駒を翻弄し詰み上がります。
2度の変則合を軸に気持ちの良い収束でまとめ上げた好作と思います。

作意:39香、37桂合、同香、27玉、38角、27玉、27角、38香合、同飛、27玉、28香、同桂成、19桂、同成桂、28飛、同玉、38金打、29玉、39金まで19手。


最後は移動合。
佐々木聰昨(詰パラ1973年9月。古今短編名作選188番。高校半期賞。)
佐々木聰_パラ197309

27玉から28玉と潜られると絶望的なので初手28香は絶対。
同とは15龍~24馬~36飛から37飛と出来るので簡単。
同馬と取らせて逃路を塞ぎ、15龍から19香とすると、どうやっても詰みそうです。
17合は14馬、26玉、36飛、27玉で、26金や16銀で詰む。18合も同様。
少しひねって18馬はどうか?これは同香、26玉、53角、35合、同角成、同玉、36飛で駒余りの詰み。
19同馬には、24馬、26玉、36飛、27玉、26飛、同玉、17金まで13手できれいに詰む。これが作意かと思われますが、凄い受けがありました。17馬の移動合
<6手目:17馬>
佐々木聰17馬

同香と取るのは26玉から27~18のルートがあって逃げられてしまう。
攻め方も馬には触れないようにしながら、24馬~36飛と金を奪い、26飛、35馬と大駒を連続して捨てる見事なフィニッシュ。
発表時には解答者の6割が19同馬以下で詰めてきたそうです。

作意:28香、同馬、15龍、同玉、19香、17馬、24馬、26玉、36飛、27玉、26飛、同玉、35馬、同玉、36金迄15手。


次回は、「合のつく手筋」を連続して表現した作品を紹介させていただく予定です。


「合のつく手筋」はまだまだたくさんあると思います。『造語も可』としていますので、創意あふれる作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
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以上