詰パラ5月号が到着

■詰パラ5月号が到着
コンスタントに前月末に届くようになってどのくらい経つだろう。
管理人がパラの購読を始めた頃は、慢性的と言ってもいいくらい発行が遅れており、月の半ばに届くことも稀ではなかった。それこそ毎日郵便ポストを覗きに行っていたものです。

■5月号の気になる頁
・詰棋校は上半期の最終月。各校とも実力テストでしょうか?
・ちえのわ雑文集(28P):連載第二回は短コン優勝の柳澤瑛さん。現在、関東奨励会の5級ですが、随分小さなころから解答選手権に出場されていたのですね。来月も柳澤さんの連続登場とのことですが、彼の後はどういう人が続くのか、楽しみです。
・解答選手権チャンピオン戦報告(30P):創棋会のホープ廣瀬崇幹さんによるレポートです。話題となった相馬慎一さんの作品解説に紙数が割かれています。正解者ゼロの作品にはどのような構想が詰まっていたのか、ぜひ一読ください。
・全国大会ご案内(46P):今年は倉敷開催です。管理人も昨年倉敷に行きましたが、美しい街並みに心を洗われる思いがしました。
・握り詰募集(47P):今年は「玉角金金金銀桂香歩歩歩」の11枚。大駒が一枚しかないのでやや創りにくそうですが、道具は一揃いあって、チャレンジしてみたくなります。
・読者サロン(48P):「身勝手な注文21ヶ月」(谷川幸永)は、「なるほど」というものから「それはちょっと…」と感じるものまで、さまざまな角度からの意見が書かれています。読者からの意見で誌面や会合運営が充実するなら、こんないいことはありません。
・「果し状」(52P):待望の伊藤果プロの作品集。魔法陣に続く豪華本での発刊です。
・このところ類似作の指摘が散見されます。5月号では85P、88P、100Pで報告があります。同一作については検索サイトがあります。データベースをお持ちでない方も、活用されてはいかがでしょうか。
http://www.kukiminsho.com/tdb/searches/index

■「風船図式」
さて創棋会の次回課題は「駒配置5×5内の風船図式」です。
「風船図式」とは「四周(1・9筋と一・九段目)に置き駒がないもの。田宮克哉氏の命名。」(「古今趣向詰将棋名作選」より)です。
それを「5×5」というスペースで創っていただきたいというのが今回の課題です。
詰パラ4月号の出題・結果稿にはそもそも「風船図式」に該当する作品がありませんでしたが、5月号ではキッズルーム②山本孝志作がありました。
意識しないと出来ない構図なのかもしれません。
作家の皆さん、好作の投稿をお待ちしています。

■作品紹介
最初に、前回紹介した信太弘氏の作品、解答は以下のとおりです。

信太弘作:詰パラ1980.1
信太弘

作意:66金、同玉、65金、57玉、47金、58玉、69金まで7手詰


それでは今回も課題にマッチした作品を紹介させていただきます。
前回に続いて「古今趣向詰将棋名作選」から選びました。

三木宗太作:詰パラ1975.07
「古今趣向詰将棋名作選」駒配置趣向:対称図式:第86番
三木宗太

作意:23歩、12玉、14飛、13歩合、22歩成、同玉、13飛行成、31玉、32歩、同玉、33龍、21玉、22歩、11玉、31龍、12玉、21龍まで17手詰
変化:2手目21玉は41飛成、12玉、11龍、23玉、14龍、22玉、23歩、21玉、11龍以下。この変化も味が良い。
三木宗太氏(本名:右田哲彦)は「古今趣向詰将棋名作選」の主要編集メンバーで、古図式の研究などに多くの業績を残されましたが、残念ながら1985年に44歳で亡くなられました。


湯村光造作:近代将棋1950.08
「古今趣向詰将棋名作選」持駒趣向:一種持駒:金四枚:第59番
湯村光造

作意:45金、同龍、55金、同龍、53角成、45玉、35馬、54玉、64金、同玉、53馬、同龍、65金まで13手詰
45金と龍を呼んでからの55金が巧妙な手段。35角を馬に変えてから、64金、53馬の連続捨駒のフィニッシュも爽快。


柏川悦夫作:近代将棋1958.06
「古今趣向詰将棋名作選」両面趣向:立体曲詰:第149番
柏川悦夫

作意:55桂、44玉、45歩、同と、43桂成、同玉、52角成、54玉、46桂、同と、55歩、44玉、45歩、同玉、63馬、44玉、54馬まで17手詰

詰上り図
柏川悦夫詰上り

あまりにも有名な「二上詰」です。
玉方の46と金を翻弄するような繰り返し的手順が何とも言えない感触の良さです。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年6月19日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
日時・場所は会場の都合で変更になる可能性があります。
最新の情報を本ブログに掲載しますので多数のご参加をお待ちしています

会場は大阪市立港区民センター(大阪市港区弁天2-1-5)になりました。
今年の解答選手権チャンピオン戦大阪会場で使ったところです。
地下鉄中央線またはJR環状線の「弁天町駅」から徒歩7分。
(以上2016/5/16記)

[課題] 「駒配置5×5内の風船図式」(29手以内作品)の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上
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創棋会の次回課題は「風船図式」

創棋会の次回課題は「風船図式」です。
手元に「古今趣向詰将棋名作選」があります。
発行は1980年、編集は詰将棋研究会。
本書は駒趣向を取り上げており、「○○図式」と呼ばれる置駒・持駒・配置などに関する趣向、「○○詰」と呼ばれる詰上り趣向など、十区分に分類され、古今の名作163局が紹介されています。
このなかで「風船図式」については、駒配置趣向の分類の中で、次のように記されています。
「四周(1・9筋と一・九段目)に置き駒がない場合。田宮克哉氏の命名。」
※創棋会でも1973.8に課題になっているようですが、不勉強のためどのような作品が出題されたのかわかりません。
盤の端に駒を置かずに作図するのは、意外と難しいのか、詰パラ4月号では名局ライブラリーに柳田明作が過去の作品として紹介されているのを除けば、結果稿も含めて1題も「風船図式」に該当する作品がありません。
今回はそれを「5×5」というスペースで創っていただきたいという課題です。
作家の皆さんの腕の見せどころかと思いますが、いかがでしょうか。
好作の投稿をお待ちしています。


さて前回図面だけ載せた山田修司氏の作品
発表:詰パラ1965.6
山田修司パラ196506

作意:45金、同玉、65飛、55角合、同飛、同玉、45金、同玉、65飛、55金合、56角、同玉、66金、46玉、45金、同金、同飛、同玉、55金打、46玉、56金まで21手詰
昭和40年(1965)5月に東京で開催された全詰連の全国大会を祝って創られた有名な「日の丸詰」です。
風船図式ですが、初形象形+無仕掛のダブル趣向が狙いかと思います。
手順は易しいが、二度にわたる45金~65飛のリフレインは味が良い。収束も大駒を捨ててキレイにまとめています。

「日の丸図式」は詰パラ4月号の名局ライブラリーでも柳田明作が紹介されています(37P)。
山田作から20年後の発表ですが、こちらは桂馬を拠点にして金銀を打ち捨ててゆく好作。図面のみ紹介させていただきます。

柳田明作:棋友第25号、1985.10.10
柳田明「日の丸」


それでは例によって課題にマッチした作品の数々を紹介していきたいと思います。
今回は冒頭に紹介した「古今趣向詰将棋名作選」から選びました。

平山邦男作:詰パラ1965.12
「古今趣向詰将棋名作選」置駒趣向:一色図式:第25番
平山邦男_詰パラ196612
作意:44角、45玉、46金、54玉、64金、43玉、53金、34玉、35金、23玉、24金、12玉、22銀成まで13手詰

ほれぼれする初形です。簡単に詰みそうですが、46(66)から角や金を打つと、スルスルと逃げられてしまう。
しかし44(64)角とすると意外と狭く、二枚金の斜め追いで詰む。
3手目36金でも詰むのが(56玉は46金、65玉、55金以下同手数)小さなキズ。
参考までに、信太弘氏に一段下げて(玉方:56玉、攻め方:34銀、74銀、38銀、78銀)持駒金4枚の作品があります(詰パラ1980.1)。手数は一桁なので考えてみてください。


新田道雄作:詰パラ1977.12
「古今趣向詰将棋名作選」持駒趣向:一種持駒:銀四枚:第63番
新田道雄_詰パラ197702

作意:33銀、23玉、14銀、同玉、36角、25銀合、15銀、23玉、45角、34歩合、32銀打、12玉、13角成、同玉、24銀行、12玉、23銀引、11玉、22銀左まで19手詰

本作は角一色無防備図式で銀一種持駒という複合趣向です。
横に利く駒がないので詰ませ難い。3手目45角としては34香とされて36に角が引けずうまくいかない。14銀と捨ててから36角とするのが正解。25飛合の変化がやや難しいが、15銀、23玉、14銀打、34玉、25銀、43玉、42銀成で詰む。


大前勝明作:詰パラ1977.1
「古今趣向詰将棋名作選」駒種類趣向:金銀図式:第47番
大前勝明_詰パラ197701

作意:87金、79玉、78金、同玉、67銀右、69玉、68金、同玉、77銀、69玉、58銀、79玉、88銀、89玉、79金、98玉、97金まで17手詰
本作は銀一色無防備図式で金一種持駒という複合趣向の金銀図式です。
初手77銀などの紛れはありますがベタッと87金が正解。そこから金捨、銀引が2回繰り返されるのが、好感触。とどめは58銀が気持ちの良い一手です。

金銀図式と言えば次図を連想される方が多いと思いますが、本作もそれに劣らぬ好作と思います。
猪瀬達朗作:詰棋界1953.5
「古今趣向詰将棋名作選」駒種類趣向:金銀図式:第48番
猪瀬達朗

作意:28銀、同玉、38金引、29玉、39金、同玉、49金寄、29玉、38銀、19玉、28銀、同玉、27金、18玉、29銀打、19玉、28銀、18玉、29銀、同玉、39金、18玉、17金まで23手詰
39金と捨てて49金寄と59金の活用を図るのが好手段です。


「古今趣向詰将棋名作選」にはこれ以外にも「風船図式」にマッチした作品が多数掲載されていますので、次回以降に紹介させていただきます。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年6月19日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
日時・場所は会場の都合で変更になる可能性があります。
最新の情報を本ブログに掲載しますので多数のご参加をお待ちしています

会場は大阪市立港区民センター(大阪市港区弁天2-1-5)になりました。
今年の解答選手権チャンピオン戦大阪会場で使ったところです。
地下鉄中央線またはJR環状線の「弁天町駅」から徒歩7分。
(以上2016/5/16記)


[課題] 「駒配置5×5内の風船図式」(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上

例会報告(2016/4/17)

◆解答選手権は、3月27日(日)のチャンピオン戦に続き、初級一般戦が4月9日(土)に開催され、いずれも多数の参加者があり、無事終了しました。結果については解答選手権速報ブログをご覧ください。
⇒ http://blog.goo.ne.jp/shogi-problem
また大阪会場の運営をお手伝いいただいた皆様には、あらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

◆例会報告
4月17日(日)13:00より関西将棋会館3階ミーティングルームで第260回創棋会例会が開催されました。
参加者は次の皆さんです(順不同)。

猪股昭逸、則内誠一郎、谷本治男、中出慶一、中村雅哉、野曽原直之、広瀬稔、古川剛士、吉松智明、以上9名。
<写真>
例会風景


左から、広瀬・野曽原・古川・中村(雅)・中出・谷本・猪股・則内の各氏

例会では今回の課題作である「成生の態度保留や態度打診」の検討が行われました。
選題担当の則内さんは、応募作の集まりを気にされていましたが、前日(!)のメール投稿も含めて多数の作品が寄せられました。
初投稿の方もあり、バラエティ、課題の表現など、さまざまな角度から選題についての意見交換が行われました。
課題発表は6月号。どうぞ楽しみにしてください!

また次回課題(6月例会で選題し9月号掲載)は駒配置5×5内の風船図式になりました。
風船図式とは「初形の盤面に盤の端に接している駒が存在しない作品」です。
参考: http://kazemidori.net/wiki/index.php?%C9%F7%C1%A5%BF%DE%BC%B0

参考図として過去の名作を紹介させていただきます。
<山田修司作>
山田修司パラ196506

手順は次回ブログで紹介させていただきます。

好作の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年6月19日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
日時・場所は会場の都合で変更になる可能性があります最新の情報を本ブログに掲載しますので多数のご参加をお待ちしています
会場は大阪市立港区民センター(大阪市港区弁天2-1-5)になりました。
今年の解答選手権チャンピオン戦大阪会場で使ったところです。
地下鉄中央線またはJR環状線の「弁天町駅」から徒歩7分。
(以上2016/5/16記)

[課題] 「駒配置5×5内の風船図式」(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上

解答選手権初級一般戦開催迫る

3月27日に解答選手権チャンピオン戦が開催されました。
選手の成績や問題と正解、当日の様子などは速報ブログを参照ください。
続いて、初級一般戦も4月9日(土)開催です。
今年の大阪会場、昨年とは会場が変わっていますので、エントリーされている皆さん、ご注意ください。

***【解答選手権のお知らせ】****************************************
◆解答選手権初級一般戦 4月9日(日)
【日程】 2016年4月9日(土)
【初級戦スケジュール】
13:00 初級戦受付+競技説明
13:30~14:10 初級戦競技
14:10 初級戦採点+解説+表彰式
【一般戦スケジュール】
14:50 一般戦受付+競技説明
15:10~16:10 一般戦競技
16:10 一般戦採点+解説+表彰式
(17:00終了予定)
【会場】大阪市立福島区民センター
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR/環状線野田駅から徒歩8分
※詳細は解答選手権速報ブログをご覧ください
⇒ http://blog.goo.ne.jp/shogi-problem
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また創棋会の例会は4月17日(日)です。
次回課題「成生の態度保留や態度打診」について、作品の投稿をお待ちしています。

ちなみに解答選手権チャンピオン戦⑩の相馬慎一作も打診中合の筋を盛り込んだ作品でした。
無題

正解手順は速報ブログを参照ください。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年4月17日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 3Fミーティングルーム

[課題] 「成生の態度保留や態度打診」(29手以内)
当日課題作の持込みも大歓迎です
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
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以上