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ネット作品展の解答締切は9月20日です。

<<ネット作品展の解答締切は9月20日です>>

■「すらすら解ける20手台」出題中
創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」、8月24日に投稿された20作を一斉出題しました。
文字通り「すらすら解ける」作品が揃っています。
解けた方は、1問でも結構ですから、解答をお願いします。
20手台の作品20作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです)
※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。
長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。


■次回課題作
12月号掲載予定の作品展の課題です。
「合のつく手筋、3通り以上」 (移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)

それでは今回も「合のつく手筋」を含む過去の名作を紹介していきます。
今回は看寿賞受賞作を紹介します。

まず短編で合駒の妙技を見せた作。
柳原 夕士作(将棋ジャーナル1986年1月、看寿賞)
柳原

初手は13角成と開き王手。
23飛に紐をつけ、37飛成や36合なら25金打までの詰みを見ています。
玉方は45の逃路をつくるため、 36金と移動中合 の妙手で応じます。

<図:36金>
柳原36金

これを取っては同飛成で詰みませんが、35金としても同金、同馬、23玉と飛を取られてしまい、続きません。
(2手目35金寄なら、同馬、23玉、34馬として持駒が金二枚なので詰みますが)
そこで26桂の軽手。同角なら24馬、45玉、46金、同金、34馬まで。
45玉とかわせば25飛成の追撃。56玉なら13馬の利きで57金があります。
玉方は再度受けの妙手、35金引の移動捨合を出します。
35に何を合しても36龍と取られてしまうので、取られる金を引いておこうという手ですが、只捨ての場所にスッと引くのはうまいですね。
以下は36龍と捨て、46金捨で穴を塞いで、23馬までの締まった詰め上がりです。

『看寿賞作品集』でも「…同じ金に2度の離れ業を演じさせ、しかも最後まで金を取ることなく11手という短い手数にまとめた作者の構成力は高く評価される…」と書かれています。

柳原夕士氏は柳原裕司氏のペンネーム。柳原さんはこの年から詰パラの編集長に就任されています。
また1986年という年は、6月に「ミクロコスモス」が発表された記憶すべき年もあります。
将棋ジャーナルは、日本アマチュア将棋連盟の機関誌として1977年8月に創刊され、1993年に休刊。アマプロ対決の雰囲気を濃厚に感じさせるユニークな誌面づくりが印象に残っています。

作意:13角成、36金(図)、26桂、45玉、25飛成、35金、36龍、同金、46金、同金、23馬まで11手詰


続いては大駒の派手な立ち回りをご覧ください。
富樫昌利作(詰パラ1990年10月、看寿賞)
富樫昌利

77角の守りが強く、手をつけにくいようだが、35銀から24銀と捨てると視界が開けてきます。
24玉となったところで角の利きに当てて68角と打ちます。
古図式などでよく出てくる遠打ですが、迫力のある一手です。
同角と取ってくれれば36桂、33玉、44金で詰みます。
57や46に中合しても、やはり36桂から77の角を取る手があるので詰みます。
受けがないようですが、46飛合と言う絶妙の一手がありました。

<図:46飛合>
富樫昌利_46飛

今度は、36桂、33玉、77角、43玉、61角、52合と進めても、飛車のタテ利きがあり44金と出ることが出来ません。
そこで攻め方は同角と取り、33玉に24角と捨てます。
43玉には42角成から32飛があるので24同玉の一手です。
今度は44飛と角の利きに強烈な一打を放ちます。

<図:44飛>
富樫昌利_44飛

同角は質駒になるので36桂から詰みます。
34合の一手ですが、36桂から25桂という手があるので斜めに利く駒しかありません。
金銀は同飛と取って35から打てば、33玉に34金までなので、正解は角合。
これも同飛と取って、42角と打ちます。
25に利かす桂合が最後の抵抗ですが、36桂から25桂とすれば同桂と応じるしかなく24角成までの詰みとなります。

邪魔駒消去の導入から、68角の遠打、46飛の中合、44飛の限定打、角合、桂合、最後は合駒を動かすという、見ごたえのある攻防の応酬が詰め込まれた素晴らしい作品でした。

富樫さんは本作が詰パラ初入選で看寿賞を受賞されたそうです。400人一局集によれば活動休止中とのことですが、復活してほしいものです。

作意:35銀、33玉、24銀、同玉、68角46飛合、同角、33玉、24角、同玉
44飛34角合、同飛、同桂、42角、33桂合、36桂、13玉、25桂、同桂、24角成まで21手詰


最後の作品は「時間差中合」です。
中村雅哉作(詰パラ2013年6月、看寿賞)
中村雅哉_パラ201306

一見して開き王手。
13から79のラインに角を動かすのは55玉からの脱出が見えているので、37から19に引くしかなさそうだが、正解はどこに引く手だろう?
まず37角を考えてみよう。
37角に35玉と逃げれば44銀が好手。同桂と取らせて25金と捨てれば、28龍と回ることが出来るので簡単に詰む。
しかし玉方にはうまい受けがありました。37角には47に桂(銀)の中合をするのです。
37角、47桂合、同龍、35玉、44銀、24玉となると、37角が邪魔して、龍が2筋に転回できないのです。
だからといって、初手28角は、35玉、44銀、24玉となったとき28龍と出来ないので詰みません。
正解は19角と遠くに引く手です。
これなら35玉には44銀、同桂(24玉は28龍以下)と取らせて、もう一度46角、45玉に37角と出来ます。
この局面で47に中合するのは46銀までなので、35玉とするしかなく、25金、同玉、28龍以下詰みます。
しかし、19角にも47銀という中合の妙防がありました。

<図:47銀>
中村雅哉_パラ201306_47銀

37角に47中合は龍の横利きを消す意味がわかりやすかったのですが、19角と引いても47銀中合というのはどういう意味なのでしょうか。
2手目35玉には44銀、同桂、46角、45玉、37角、35玉、25金、同玉、28龍という詰み筋があるのですが、それをあらかじめ防ぐために47銀と中合をするのです。
37角と引いた時には中合が出来ず、中合のタイミングはこの瞬間しかありません。
看寿賞選考で出た「時間差中合」という言葉がピッタリで、先回りの受けの妙手です。
なお47の合駒は、香は品切れ、桂だと同龍、35玉、44銀、同桂、45龍、24玉、25金、23玉、34龍、12玉、24桂以下駒余りとなります。
銀合という高価な駒を出現させたのも高評価の一因でした。
47銀合、同龍となると37角の筋では詰まないので、作意は銀捨てで54の逃路を塞いで、57角と左に引き龍を捨てて気持ちの良い収束。

本作は中村さんが米国への駐在中に完成したというメイドインアメリカの佳作でした。

作意:19角47銀合、同龍、35玉、44銀、同桂、46角、45玉、54銀、同香
57角、55玉、45龍、同玉、46銀まで15手詰

それでは、課題作「合のつく手筋、3通り以上」への投稿、お待ちしています。


***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
*********************************************************************

以上
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詰パラ9月号が到着

■詰パラ9月号が到着
・全国大会レポート(18P~)。今月は何と言ってもこれです。鈴川さんによる大会レポート。一つ一つのシーンが思い出され、早くも来年が待ち遠しくなります。
・創棋会作品展(33P~)。今回は風船図式です。一問でも解ければ解答をお寄せください。
・全詰連の頁(34P~)。こちらも全国大会のニュース。幹事会の内容も掲載されています。あらたに普及部が設置されることになりました。
・ちえのわ雑文集(44P~)。堀内真さんによる「ツイン作品再考」。小学校25の「かえるのうたが…」については、ブログ『詰将棋考察ノート』( http://tsumenote.blog.fc2.com/ )で詳細に解説されています。
・読者サロン(51P~)。鈴木信幸さんが自作の修正図を掲載されていますが、鈴木さんは『創作詰将棋の世界』( http://suzukou.org/ )というホームページ上で詰将棋のルールを解説されています。一読して明快との印象を持ちました。キズに対する説明も丁寧でした。興味のある方には閲覧をお勧めします。
・結果稿:順位戦(51P~)。各級素晴らしい作品ばかりで読んでいてため息が出ます。
・結果稿:創棋会(84P~)。「成生の態度保留や態度打診」、素晴らしい作品が揃いました。出題時に解けなかった方、是非とも作意だけでなく主要な変化紛れまで鑑賞していただきたいと思います。


■「すらすら解ける20手台」出題中
創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」、8月24日に投稿された20作を一斉出題しました。
文字通り「すらすら解ける」作品が揃っています。
解けた方、1問でも結構ですから、解答をお願いします。
20手台の作品20作に全手順記載は大変かと思いますので、解答記載方法は簡単にしています。

◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切:9/20(火)
◇解答要領:
・「キーとなる一手」と「手数」を記入してください。(もちろん全手順記入もOKです) ※キーとなる一手は問題ごとに設定しています。
・評価:ABC評価をお願いします。
※Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて、集計いたします。
・短評:「すらすら度」「好感度」「表現力」「技術力」等々、色々な角度からのコメントをお願いします。長くても結構ですので、たくさんの短評をお願いします。
★図面と解答用紙は次のサイトから取り出すことができます(期間:9月7日まで延長)。
図面: http://firestorage.jp/download/82e985e59c0017f5169805f7aa0329ffcbfe8c9a
解答用紙: http://firestorage.jp/download/0f3ca73bc3adaaf98a300abcbac2b52773cd4c61
パスワードはいずれも「surasura」です。


■次回課題作
12月号掲載予定の作品展の課題です。
合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)

それでは今回も「合のつく手筋」を含む過去の名作を紹介していきます。
最初は大駒の連続技をご覧ください。

十字次郎作(詰パラ1968年4月・半期賞、『古今短編名作選』第137番、『恋唄』第10番)
十字次郎196804

69の金を取る手が見えますが、いきなり69飛では28玉とされ17桂の守備が強く、38から47への逃路もあり、つかまりません。
まず47角と捨てるのが好手。同龍と取らせて47地点を塞ぐのが目的。
38銀成というひねった受けがありますが(単に38合は69飛で簡単)、69飛、28玉に18金が好手で、同玉に36角と出れば詰みます。
47角はこの変化に備えた限定打でした。
そうなると玉方は同龍と取るしかありません。
そこで待望の69飛。
28玉なら47が塞がったので19銀から詰みます。
しかし普通に49や39に合駒を打つのでは、19金から39銀打があります。
手段がなさそうですが、受けの妙手がありました。それが49龍の移動中合です。
十字次郎4手目49龍

47に逃路が出来たので19金では詰まないし、39金と打っても同龍、同飛、28玉で続きません。
仕方がないので49同飛と龍を取ります。
玉方も単位に28玉では19銀と打たれるので、連続して受けの妙手を出してきます。
今度は39角合の捨合(変則合)が飛び出します。
十字次郎6手目39角

これは同飛と取らせて受けやすくしようというもの。
飛銀は品切れだし、金は19金から48飛があるので角合しかないのですが、大駒の連続捨合はインパクトがあります。
同飛、28玉となったところで、18飛と焦点に捨てるのが気持ちの良い決め手。
最後は67角の捨駒で気持ちよく着地です。

二度の合駒が普通合ではなく大駒の捨合、それも移動中合と変則合という高度な表現。
また取った合駒も捨駒として使ってしまうという演出がうまいですね。

十字次郎は若島さんのペンネーム。『恋唄』は若島さんの作品集。1983年に発行。
47角、同龍、59飛、49龍、同飛、39角、同飛、28玉、18飛、39玉、48銀、49玉、67角、同馬、59金まで15手詰


北川邦男作(近代将棋1961年2月・塚田賞、『古今短編名作選』第84番、『渓流』第25番)
北川邦男196102

24飛や35馬などの誘い手はありますが、18角の守りが強く続きません。
初手は29香と玉方の応手を訊きます。
同となら、24飛から18飛と角を奪う手があり、同角成なら35馬~36飛があります。
27合としても35馬~18飛と回れます。
そこで38飛の横利きを遮断するため、28歩中合という受けの好手で応じます。
こうしておけば24飛としても35馬としても、18飛と行けないので詰みません。
北川邦男2手目28歩

28同香としたところで、再度玉方は受け方を考えなければなりません。
16玉では17歩から35馬があるので27に合駒するしかないのですが、35馬から36飛の筋があるので36に利かす必要があります。
となると銀合しかなさそうですが、それでも35馬から36飛とすると、同銀成と取る一手。
そこで15とから14飛と捨てる好手があって歩が余って詰んでしまいます。
受けがなさそうに見えるところですが、すごい妙防がありました。
27角不成と移動合をするのです。
北川邦男4手目27角

成ってしまったのでは35馬から17歩が打てるので、不成とするのが巧妙。
また36に利かすのは銀と同じですが、角なら35馬から36飛に同角成と出来るのが大きく、さらに14まで利いているので、15とから14飛を同馬と取れるのです。
しかし抵抗もそこまで。最後の一歩を16から打てば収束となります。

玉方二段中合の妙防を中心に、攻め方も二枚の飛車を上手く捨てて気持ちよくまとめた名作だと思います。

北川邦男氏は1981年に40才で亡くなられた。塚田賞を4回受賞されるなど有数の短編作家でした。『渓流』は1984年5月に発行された遺作集。

作意:29香、28歩、同香、27角不成、35馬、16玉、36飛、同角成、15と、同玉、14飛、同馬、16歩、同玉、26馬まで15手詰


酒井克彦作197606.kif(近代将棋1976年6月・塚田賞、『古今中編名作選 Ⅰ』第149番、『からくり箱』第40番)
酒井克彦_近将197606

入玉形ですが、駒数は少なく、攻方の包囲網に玉が一人で、すぐに詰みそうな様子。
6段目のと金が良く利いているので角打ちはダメ。
28金と打てば、19玉には18金、29玉、28飛、39玉に93角があるが、すぐに39玉と寄る手があり、そこで93角には、48角合(変則合という絶妙の受けがある。
同角成、28玉となると、38馬、17玉、39角と追撃しても28歩合とされ打歩詰。
実は49銀が邪魔駒で、これがなければ38馬とせず49馬と引く手があって詰む。
作意は、38銀、18玉、29銀、同玉と49銀を消去し、28金から93角と攻める。
ここでも玉方は前述の48角合の妙手で応える。
酒井克彦_8手目48角


同角成、28玉となったとき、今度は49馬と引くことが出来、17玉は、39角、28歩、同角、18玉に19歩が打てるというわけです。
37玉とされると上部に逃げ出されそうですが、28角、47玉、48馬、56玉、66馬、45玉、55馬までピッタリ詰む。
結局、玉は19に逃げるしかなく、28角、18玉、73角成とすれば、どうやっても詰みそうな局面。
しかしここでもう一度38歩合という中合の妙手が飛び出す。
酒井克彦_16手目38歩

同飛と取れば17玉から逃げ出そうという手だが、最後の決め手が28馬と捨てる手。
同玉に38馬から奪った一歩を使っての収束となる。

49銀消去の伏線から、二度の捨合を織り込んだ素晴らしい作品でした。

38銀、18玉、29銀、同玉、28金、39玉、93角、48角合、同角成、28玉、49馬、19玉、28角、18玉、73角成、38歩合、28馬、同玉、38馬、17玉、18歩、同玉、28馬
まで23手詰


***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年10月16日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)(29手以内)
作品の投稿先 ⇒ sokipara@yahoo.co.jp
編集部に郵送いただいても結構です。
*********************************************************************
以上

「ネット作品展」作品投稿は8月20日締切です!

■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
作品投稿は下記アドレスで受付
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


また、次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号


ネット作品展の投稿受付は8月20日(土)が締切です。
完全作はすべて掲載させていただく予定ですので、投稿をお待ちしています。

ということで、今回も「すらすら解ける20手台」の「合のつく手筋」を含む作品を紹介させていただきます。


岡田敏作(風ぐるま1955年9月、『百合の露』第70番)
岡田敏_風ぐるま195509

いささかゴツイ初形ですが、2筋方面の逃走路を考えれば52龍から61角を活用する手が見えてきます。
3手目は角不成が大切なところです。
ここ成ってしまうと、8手目32桂合に同馬とするしかなく、13玉以下、打歩詰となってしまいます。

<8手目:32桂合>
岡田敏_8手目32桂合
32桂合の抵抗には、同角不成とし、23飛から13飛成で邪魔駒の14桂を消去。
最後は2枚の桂を捨てて詰め上がり。

角の連続不成、捨合(変則合)、邪魔駒消去と色々な手筋が盛り込まれ、解いて楽しい一作ではないでしょうか。

作意:52龍、同歩、同角不成、32玉、43銀不成、23玉、41角不成32桂合同角不成、13玉、23飛、14玉、13飛成、同玉、14歩、22玉、34桂、同歩、23歩、33玉、45桂、同歩、44金、同玉、54銀成、33玉、43成銀まで27手詰


加藤徹作(詰パラ1971年3月・半期賞、『古今中編名作選Ⅰ』補遺33番)
加藤徹パラ197103

初手24とと捨てる手が見えます。取ってくれれば23飛で簡単ですが、15玉とかわされると上部に脱出されてしまいます。
正解は上から押さえる16飛。
15合の一手ですが、桂香合は24と~26飛~23飛成があります。
飛金合は13と~15飛で簡単。
銀合も13と~15飛に14合、同飛、同玉、16香、15合、25銀があります。
最善の受けは15角合です。

<2手目:15角合>
加藤徹_2手目15角合
13とから15飛と角を奪って、再度合駒を訊きます。
飛桂香合は24角から25飛があるのですが、金銀は同飛から25に打たれてしまいますので、今度も角合が正解となります。

<6手目:14角合>
加藤徹_6手目14角合
角合には、同飛、同玉、16香と進め、3度目の合駒です。
今度は、23角、24玉、13角、同玉、15香という攻め筋があるので、13に利かす飛合が正解です。

<10手目:15飛合>
加藤徹_10手目15飛合
ここで41角として合駒を稼ぐのが継続の手段。
香合は同角、同香に23角~25香と打てるので桂合の一手。

<12手目:32桂合>
加藤徹_12手目32桂合
これも同角と取り、15香と飛も取ったところで、37角と打つと16玉には26飛から29桂があるので、5度目の合駒。
攻め方には25飛~23飛成という手があるので、23に利かす飛合が正解。

<18手目:26飛合>
加藤徹_18手目26飛合
ここからは同角として28桂の捨駒で退路を封じて2枚飛車の収束。
飛合・角合がそれぞれ2回に桂合と、5回の合駒が主題だが、決して煩雑ではなく、楽しい作品に仕上がっています。

作意:16飛、15角合、13と、同玉、15飛、14角合、同飛、同玉、16香、15飛合、41角、32桂合、同角成、同香、15香、同玉、37角、26飛合、同角、16玉、28桂、同桂成、13飛、27玉、37飛、26玉、23飛成、16玉、25龍まで29手詰


鳥越九郎作(詰パラ1962年10月、『古今中編名作選Ⅰ』81番)
鳥越九郎パラ196210

惜しくも飛角図式になりませんでしたが、巧妙な手段が飛び出す一局です。
初手51飛成とすれば軽く61角と移動合
これを同龍と切って63飛成とすると62飛合の強防で応える。
62飛合で銀桂香は43角で簡単。
金合も52角、51玉、42銀、同玉、43龍、31玉、41角成以下詰む。飛合ならこの変化は飛の横利きがあって詰まない。
しかし62飛合には16角の妙手があった。

<7手目:16角>
鳥越九郎_7手目16角
51玉なら42銀が継続の妙手で、同玉、62龍と飛を奪い、33玉に43飛、24玉、22龍と追って詰む。この変化があるので、角を25や34から打っては詰まない。
そこで玉方は中合で逃れようとする。

<変化図:8手目、25桂合>
鳥越九郎_8手目25桂合
まず25桂合はどうだろう。
同角、51玉、42銀、同玉、62龍、33玉となったとき、持駒に桂があるので、上から34飛と押さえることが出来る。43玉には35桂まで。

作意は34桂合。同角、51玉に、今度42銀では続かないので、俗に52銀と迫る。
ここから43角成、31玉となったとき、42馬と捨てるのが好手。
同玉と取らせて34桂と打てば3段目の龍が働いて詰み形。
42玉となった局面で34角が邪魔だったというのは、詰めてから気がつくところかもしれません。
16角に対する中合の攻防が見どころですが、難解な変化はなく、これも解いて楽しい一局と言えるのではないでしょうか。

鳥越九郎氏(本名:二瓶誠)は2013年に80歳で逝去。多くのペンネームを使ってユーモアあふれる作品を発表されました。

作意:51飛成、61角、同龍、同玉、63飛成、62飛、16角、34桂合、同角、51玉、52銀、42玉、43角成、31玉、42馬、同玉、34桂、32玉、43龍、21玉、23龍、31玉、22龍まで23手詰


ネット作品展の投稿受付は8月20日(土)が締切です。
解いて楽しい作品をお持ちの方、投稿をお待ちしています。
完全作はすべて掲載させていただく予定ですので、よろしくお願いします。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F 多目的ルーム(広い部屋です)
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
*********************************************************************
以上

「ネット作品展」作品投稿受付中!!

「ネット作品展」作品投稿受付中!!

■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
作品投稿は下記アドレスで受付
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

また、次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号


さてネット作品展の投稿受付は8月20日(土)が締切です。
完全作はすべて掲載させていただく予定ですので、投稿をお待ちしています。

ということで、今回は「すらすら解ける20手台」の「合のつく手筋」を含む作品を紹介させていただきます。

最初は、以前紹介した相馬康幸さんの作品集から楽しい趣向作を。

相馬康幸作(詰パラ1983年7月、『Collection』№23)
相馬康幸_パラ198307

初手は62角成の一手。
93玉なら71馬までなので、玉方は84に捨合(変則合) して延命を図る。
金や桂は同香で簡単。銀も同香~83香成から84銀と打ち替えて、71馬があります。
角は、同香、93玉に71馬とし、84玉に62角から73の合を取って62馬とすれば詰みます。
正解は香合です。

<2手目 84香合>
相馬康幸_2手84香

ここから同香~83香成と捨て、85飛として、もう一度合駒を訊きますが、同じように香合が最善です。

<8手目 84香合>
相馬康幸_8手84香

ここから同じように進めて、85香として、もう一度合駒を訊きますが、今度は香が品切れなので角合が最善となります。

<14手目 84角合>
相馬康幸_14手84角

数手進めて、85香とした局面。今度の合駒は香合が最善です。

<20手目 84香合>
相馬康幸_20手84香

先ほどとは違い持駒に角がありますので、72角とするのが決め手。
馬も捨ててきれいな収束です。

持駒なしの状態から、香、香香、香角と、合駒を繰り返して持駒を変換するという楽しい趣向作でした。

作意:62角成、84香合、同香、93玉、83香成、同玉、85飛、84香合、同飛、93玉、83飛成、同玉、85香、84角合、同香、93玉、83香成、同玉、85香、84香合、72角、同銀、84馬、82玉、83香、91玉、73馬、同銀、81香成まで29手詰


続いて若島正さんの作品から一局。
若島正作(京都民報1983年1月、『盤上のファンタジア』第57番)
若島正_京都民報198301

初手26飛が目につくが、15玉、46飛のときに37桂成と角を取られて詰まない。
そこで56龍といきなり捨てるのが好手。
36歩合なら、26飛、15玉、36飛、37桂成、65龍がある。
同金と取らせて金の質駒を作ることが出来たので、26飛から56飛の開き王手が成立。
今度は16金があるので37桂成と出来ず、26に歩の捨合(変則合をして頑張る。

<6手目 26歩合>
若島正_6手26歩

ここで手筋風に16金から26飛としても打歩詰となってしまうので、黙って同角と取り、16玉に37角と開き王手する。
36に何を合しても26金で詰んでしまいそうだが、36馬と移動合する手があった。

<10手目 36馬>
若島正_10手36馬

同飛は27玉で逃れるので26金から清算すると、今度は角が手に入ったので24角から打歩を打開。
とどめは27飛と引いて三度目の開き王手

捨合(変則合)や移動合が織り込まれていますが難解ではなく、三度の開き王手も、37角と56飛、56飛と37角、37角と27飛と、バッテリーの入れ換えで、リズムのある楽しい作品でした。

『盤上のファンタジア』(河出書房新社、2001年)は若島さんの三冊目の作品集。

作意:56龍、同金、26飛、15玉、56飛、26歩合、同角、16玉、37角、36馬、26金、同馬、同飛、15玉、24角、同桂、16歩、同桂、27飛、37桂成、24銀不成まで21手詰


最後は「メタ新世界」の作者として有名な山本昭一さんの作品。
山本昭一作(パラ1974年12月、『怒涛』第32番、古今中編名作選Ⅰ 第140番)
山本昭一_パラ197412

入玉形だが盤面は5枚と簡素。
よく見れば、使用駒各1枚の七色図式だが、それはおまけ。
本作は、創棋会の課題「合駒に関するテーマ」に応募されたものです。

初手は59飛と活用する。29合は18金まで。28玉も29香で簡単。
そこで玉方は39角合中合の妙手で応える。

<2手目 39角合>
山本昭一_2手目39角

これは取るしかなく、同飛、28玉に、17角が好手。
取れば18金までなので27玉と銀を取ったところでは、上部が広そうに見えるが、28香で意外と狭い。37桂も良く利いていて36玉なら45角がある。
ここで16玉とかわす手には、43角、17玉、16角成、同玉、19飛とする好手順がある。
作意は17玉とし、27金から29角とします。
47角とと金を取っての開き王手に、18玉と逃げては47とがなくなったので、29角から83角成で詰んでしまうので、29に捨合(変則合で逃れようとします。
頭に利く駒は、同飛から19に打って簡単なので角合が正解。

<14手目 29角合>
山本昭一_14手目29角

以下は、同飛と取り、17金から18歩として離し角の収束となる。
二度にわたる角合を、中合と変則合で表現した好作でした。

山本昭一氏は看寿賞を二度受賞されたが、2002年に46歳という若さで逝去。
1982年に発表された「メタ新世界」(941詰)は当時の最長手数記録を更新した作として有名。
『怒涛』は没後に平井康雄氏がまとめられた作品集。

作意:59飛、39角合、同飛、28玉、17角、27玉、28香、17玉、27金、18玉、29角、19玉、47角、29角合、同飛、18玉、17金、同玉、18歩、同玉、63角、17玉、27角成まで23手詰


作品は発表することで多くの方の目に触れ、解答募集形式であれば他者の評価を受けることもできます。
「やさしいから投稿をためらっている」「紙で投稿するのは面倒」という貴方、是非とも投稿してください。


***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F 多目的ルーム(広い部屋です)
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
*********************************************************************
以上


詰パラ8月号が到着

■詰パラ8月号が到着
・表紙は野々村さん。新人かと思いきや、何と1980年代に創作を始められ、長い「積読生活」を経て、スマホ詰パラとの出会いで再燃されたとのこと。
・新人コンクール(18P~)。②国広さんは全国大会にも参加。山路さんが家庭教師をされている方ですね。
・ちえのわ雑文集(34P~)。小池正浩さん。自己紹介では鑑賞が主体とのこと。資料収集は苦労が多いと思われるが、淡々とした書きぶりには人柄があらわれているように感じられます。
・覆面推理(40P~)。やってみると面白そうなのですが…。
・読者サロン(46P~)。いよいよ大道棋教室が再開!集客度を基準に評価されるとのこと。スタートが楽しみです。「大道棋よもやま話」(30P~)でも紹介されています。
・会合報告(46P~)。創棋会の6/19例会報告など。長年世話役を務められた猪股さんが退任され、幹事に中出さん、事務全般は吉松、作品展は則内さんという体制になりました。猪股さんにはあらためて感謝申し上げます。
また本ブログでご案内のとおりWEB作品展を開催します。奮ってご投稿ください。

■創棋会の次回課題はネット作品展「すらすら解ける20手台
開催要領は以下のとおりです。
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♪♪♪♪♪ ネット作品展すらすら解ける20手台」 ♪♪♪♪♪
・ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に開催。
※応募作を一斉に出題する予定。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
blogsokikaitusin@gmail.com
★いつもの投稿先ではないのでご注意ください。
※投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
※ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
※投稿締切は8月20日(土)。

「やさしい中編作の発表の場が少なくなった…」と感じている方、「メールなら気軽に投稿できるのに…」とお考えの方、投稿をお待ちしています。
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■創棋会の次々回課題は「合のつく手筋、3通り以上」
次々回課題は以下のとおりです。
課題:「合のつく手筋、3通り以上」(移動合・打診合など。造語も可。)
投稿先: sokipara@yahoo.co.jp
締切:10月例会(10/21)
作品展:詰パラ12月号


さてネット作品展の投稿受付は8月20日(土)が締切です。
完全作はすべて掲載させていただく予定ですので、投稿をお待ちしています。

ということで、今回は「すらすら解ける20手台」の、解いて楽しい合駒趣向作を紹介させていただきます。


岡田敏作(近将1958年4月、『百合の露』第71番)
岡田敏_近将195804

34から43という脱出路が見えているので、初手は逃路に先着する43角
35玉には44銀(角)から48龍があるので、同龍と取る一手。
26銀と押さえて34玉に12角と打つと、意外に受けが限られている。
23香合は、同角成、同玉(同銀は35香)に14龍とすれば、同玉、15銀打(15香でも詰む)、23玉、24銀上、34玉、35香まで。
23桂合なら、35香のところで46桂がある。
23金合は、15銀打のところで金打から簡単。
銀は品切れ。
ということで23角合が正解となる。

<6手目:23角合>
岡田敏_6手目

同角成に同玉では14龍と切って15銀打とする手があるので同銀と取る。
そうなると攻めるには16から角を打つしかないが、今度の合駒は簡単。
頭に利く駒は取って35から打つことが出来る。桂なら46桂がある。
25角合しかない。

<10手目:25角合>
岡田敏_10手目

同角、同歩となった局面で、継続の手段が14龍の強手。
同銀と取らせて35銀が狙いだ。
24合が気になる変化だが、頭に利く駒以外は25龍まで。
香合は、23龍と銀を取り、14角から15銀打で詰む。
金合は、同龍として35金からばらせば13角打があって早い。
14同銀、35銀に、いったん23玉とかわすのがしぶとい受け。
24銀上、34玉となったところで、もう一度23から角を打って合駒を訊く。
頭に利く駒も桂も取れば一手詰なので、三度目の角合が最後の抵抗。
以下はばらして詰みとなる。
角打角合だけでなく43角や14龍などの大駒捨ても入り、軽快派岡田さんの解いて楽しい解後感のよい一局でした。

『百合の露』は1979年に発行された岡田さんの第二作品集。タイトルの通り、合駒百番の作品集である。

作意:43角、同龍、26銀、34玉、12角23角合、同角成、同銀、16角25角合、同角、同歩、14龍、同銀、35銀、23玉、24銀上、34玉、12角23角合、同銀不成、同銀、同角成、同玉、24銀打、34玉、23角まで27手詰


中出慶一作_(パラ1990年9月、『想春譜』第92番)
中出慶一_パラ199009

24角を動かして25香で開き王手をする筋が見えるが、行きがけの駄賃とばかり香を取る42角成では、11玉と落ちられてまったく詰まない。
初手は33角成と捨て、15角と26の角を活用するのが正解。
45桂と55桂が上部を押さえているので24に捨合(変則合)するしかない。
頭に利く駒は24同角から33角成と捨てれば34に打てるので簡単。
頭の丸い駒は、桂が品切れなので24角合が最善。

<4手目:24角合>
中出慶一_4手目

同角と取って、33角成と捨てたところから、角打角合が繰り返される。
55角44角合
51角42角合
11角22角合

9手目いきなり11角では22歩と移動合されて逃れるので、55角として42香を44に動かし、次に51角から31銀を42に動かし、ようやく11角と打てる。

<18手目:24角合>
中出慶一_18手目

22を塞ぐことが出来たので、21手目に再度15角とすると、今度角合では同角、23玉、34角まで。作意は24香合として、もう一度33に角を捨て香打ちまでの詰みとなる。
楽しい趣向作でした。

作意:33角成、同玉、15角24角合、同角、22玉、33角成、同玉、55角44角合、同角、同香、51角42角合、同角成、同銀、11角22角合、同角成、同歩、15角24香合、同角、23玉、33角成、同玉、34香まで27手詰


最後の作品は、20手台ではないのですが、角打角合の攻防がなんと7回も現れるという相馬康幸さんの名作を紹介させていただきます。

相馬康幸作(近将1988年10月、『Collection』№63)
相馬康幸_近将198810

一目打歩詰の局面ですが、どうやって打開していくのでしょう。
まず83の銀を活用して54飛を動かし、43角成とする。
桂は品切れ、歩は打てない、頭に利く駒は同馬と取って66から打てるので角合しかない。

<4手目:54角合>
相馬康幸_4手目

同馬、同飛となった局面は、初形から83銀が消え、52角が持駒になっている。
角は3か所から打てるが、87角と打つと76歩と突き出され、同角、同桂、同とに56玉から逃げられる。
しかし47角と打っても54飛の利きがあるので56歩と突き出されて詰まない。
そこで83角74角合として54飛を74に動かしておく。
それから47角とすれば56角合の一手。

<12手目:56角合>
相馬康幸_12手目

同角、同歩で56の逃走路が消えたので、43角54角合で74飛を54に動かしてから、87角とすれば今度こそ76角合の一手。

<20手目:76角合>
相馬康幸_20手目

同角、同歩で75に空間が出来た。
もう一度83角74角合として54飛を74に動かして、43角54角合と最後の角打角合。

<28手目:54角合>
相馬康幸_28手目

ここで54銀成とするのが局面打開の好手。同飛とするしかなく、54角成以下打歩詰が解消され、最後は75の空間に角を打って詰む。

下手な手順解説より、角打角合を繰り返しながら微妙に局面が変化していくパズル的な面白さを味わっていただければと思います。

『Collection』は相馬康幸氏の作品集。1997年発行。玉の81格全格配置。

作意:74銀不成、同飛、43角成54角合、同馬、同飛、83角74角合、同角成、同飛、47角56角合、同角、同歩、43角54角合、同角成、同飛、87角76角合、同角、同歩、83角74角合、同角成、同飛、43角54角合、64銀成、同飛、54角成、同飛、
66歩、64玉、75角まで35手詰


「合のつく手筋」はまだまだたくさんあると思います。『造語も可』としていますので、創意あふれる作品の投稿をお待ちしています。

***【次回例会】*****************************************************
[日時]2016年8月21日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館
[課題] 「すらすら解ける20手台
作品の投稿先 ⇒ blogsokikaitusin@gmail.com
※宛先に注意してください。
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以上