【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<最終回>
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<最終回>
1月に作品募集を始め2月に出展、そして結果発表も今日が最終回。
季節も変わり、近所ではハナミズキがきれいに咲いていました。

さて創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは本日は結果発表の最終回です。
⑮高縄山ろく作 上級者向け 「段位を目指す人向け、美濃崩しの教材」

【作意】73歩成、同桂、71角、81玉、72飛成、同金、82香、同金、同角成、同玉
71銀、72玉、61飛成、同玉、62金まで15手詰。
【評点】百点満点の79点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.38、良:4、可:3、否:1
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
常に92玉の変化に注意しながら攻める。
初手は焦点への捨駒で、同玉は74香以下。2手目92玉は83と、同玉、84香、73玉、82角、63玉、61飛成、同銀、74金、54玉、64角成まで13手。
3手目は美濃崩しの基本手筋で、同金は同龍以下。4手目92玉は72飛成、同金、93角成、同玉、91飛成以下。
5手目から必然に近い手順が続く。飛車を切って銀を入手し、角香を金と交換する。
気持ちよく61飛成と捨てて頭金で終わる、典型的な手筋物の詰将棋。
★自作解説ありがとうございました。
初手71角では92玉で続きません。
軽く73歩成と成捨てるのが軽手。92玉の変化に少し考えさせられますが、83とから84香で解決。
同桂には常套手段の71角。同玉なら61飛成と切って詰みます。この筋は覚えておいて損はありません。
92玉とかわしても、今度は81が空いているので72飛成~93角成として91飛成が可能になります。
しぶとく81玉と落ちても、72飛成から82香と清算して金を入手すれば71銀から61飛成と気持ちの良い収束が待っています。
導入部分に少し変化があるので上級者向けとしましたが、実戦指向の方に取り組んでいただける教材かと思います。
有吉弘敏:
ほぼ同一手順作があるようです。
★次の作品がありました。
相馬康幸作(詰棋めいと第7号,1987年11月)

【作意】71銀、92玉、93香、同玉、82銀打、92玉、93香、同桂、81銀不成、同玉、
72飛成、同金、82香、同金、同銀成、同玉、71銀、72玉、61飛成、同玉、62金まで21手詰
名無し名人:
この筋の美濃崩しは相馬康幸作が決定版だと思う。作者予想=高縄山ろく氏。
上谷直希:
大駒が全て消える!
【作者予想】これは本当に分からない。苦し紛れに高縄山ろくさん予想。
★お二人とも作者予想的中です。
河童生:
僕はヘボ。先ずは42飛を動かすことから考える。
これが詰んだら初段かな? 5級の僕には少しムリ。
★実戦なら71角とか73角を考えてしまいそうです。
占魚亭:
きれいな美濃崩し。実戦だったら気持ちいいでしょうね。
★捨駒の連発で仕留めることが出来れば気分爽快このうえなし。
野曽原直之:
実戦中心の人にも勧められそう。
★まず形から入っていただきましょう。
金少桂:
71角などは実戦でも応用が利きそうで指し派向けとして良い教材だと思う。
★指し将棋派の方には、棋力向上や実戦に役立つということもアピールポイントですから。
奥鳥羽生:
陣形図式にも好手あり
石本仰2号養成用
★石本さんは2007年から2008年にかけて近代将棋に「高美濃」「金矢倉」「銀冠」「穴熊」と陣形図式を発表されました。
石本仰作「高美濃」(近代将棋2007年1月)

【作意】64角、73銀打、同角成、同玉、64銀、同金、82銀、同玉、71角、73玉、
72龍、同金、62銀、同金、同角成、同玉、42龍、52飛合、53金、73玉、
72金、同飛、同龍、同玉、52飛、73玉、62飛成まで27手詰
★64角の限定打でスタートし、銀合、64銀のタダ捨て、同玉には75銀の好変化があるといった具合に、初形の端正さにとどまらない豊富な内容を含んだ好作です。
*********************************
【総評】
今回のネット作品展「教材に使える10手台」の募集要項は、次のようなものでした。
・タイトル【必須】…( )向け( )の教材
・指導要領(自作解説)【必須】…簡単なもので結構です
・条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
詰将棋を始めた動機はさまざまだと思いますが、詰将棋と出会ったなら、ぜひともその面白さを知ってほしい。そうすれば詰将棋から離れることがあっても、いつでも詰将棋の世界に戻ってきて楽しんでもらえる。
今回の企画では、そんな詰将棋の楽しさや面白さを知ってもらうきっかけにしてほしいという想いがありました。
出品された作品は、初心者向けから上級者向けまで、不成や打ち換え、合駒などの基本手筋から、スイッチバックやアンピン、遠打ちや趣向といったちょっぴり高級なものまで、また実戦型から大道棋まで幅広い分野の好局が揃いました。
全作品の評点を集計すると<良:61、可:51、否:7>となり、平均点は2.45(良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計)、百点満点の82点(平均点×100÷3で算出)という結果でしたので、「教材」としてはおおむね合格点をいただけたものと思います。
有吉弘敏:
良い作品が集まっていると思います。ただ⑬~⑮は難度が高すぎるかもしれません。
★多彩な教材を用意したつもりでしたが、「分かり易い」という主旨からは、難度を下げるべきでしたね。
河童生:
今回の評価点は「教材として使えるか否か」を主眼としての採点です。
また、良、可、否かで3段階で採点せよとありますが、戦前生まれ(学校の通知表の評価点が優、良、可の時代)の私には、「可=よし」とは判ってはいますが、通知表に可があった時に、母親に「可ではダメ、優、せめて良になれ」と言われました。
で、多少、可=ダメの印象があります。
これで採点に可を付けるのに多少の躊躇いがありました。
可=よし、です。念の為に。
★当初「優・良・可」という区分も考えたのですが、「良・可・否」になりました。
「否」はつけにくいと思ったのですが、「可」も躊躇いがあったとは…。
上谷直希:
勝手に作者予想をしてみました。当たっていれば嬉しいのですが。
最後に残ったのが⑮。実戦型から作風を読むのは難しいですね。他では①~③、⑥も難しい。
結局最後は当てずっぽうになってしまいました。
またブログでは「教材に使えるフェアリー作品展」のほうのPRもしてくださいまして、本当にありがとうございました。短い手数の純ばか詰も出題されますので、もしよければ是非ご解答のほうよろしくお願いします。
★上谷さんには3月のとり研でお世話になりました。
今回も作品の投稿や解答をいただきありがとうございました。
「教材」の条件が『教え易い、分かり易い、覚え易い』だったので、作風が現れにくかったかもしれません。
なお「教材に使えるフェアリー作品展」は出題中で、締切は5月10日とのこと。
→ http://fairypara.blog.fc2.com/blog-category-11.html
詳細はWeb Fairy Paradise 105号に掲載されています。
→ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/WFP105.pdf
小池正浩:
初級者向けまでは全作解きたいと思いましたが、達成できず無念です。
それはともかく、詰将棋とそれほど関わりのない方にも、紹介できる作品が増えることは喜ばしいです。
今回出題された作品が誰かの「きっかけ」になればいいな、と詰将棋関係者の端くれとして思います。
★全部解けていなくても解答を送っていただき、本当にありがとうございます。
また今回の作品展の意を汲むコメントをいただき感謝申し上げます。
☆最後に、創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」に作品を投稿いただいた作者の皆さまと、解答いただいた皆さまに、あらためて感謝申し上げます。
これからも創棋会への応援をよろしくお願いします。
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
→ https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
*********************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
1月に作品募集を始め2月に出展、そして結果発表も今日が最終回。
季節も変わり、近所ではハナミズキがきれいに咲いていました。

さて創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは本日は結果発表の最終回です。
⑮高縄山ろく作 上級者向け 「段位を目指す人向け、美濃崩しの教材」

【作意】73歩成、同桂、71角、81玉、72飛成、同金、82香、同金、同角成、同玉
71銀、72玉、61飛成、同玉、62金まで15手詰。
【評点】百点満点の79点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.38、良:4、可:3、否:1
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
常に92玉の変化に注意しながら攻める。
初手は焦点への捨駒で、同玉は74香以下。2手目92玉は83と、同玉、84香、73玉、82角、63玉、61飛成、同銀、74金、54玉、64角成まで13手。
3手目は美濃崩しの基本手筋で、同金は同龍以下。4手目92玉は72飛成、同金、93角成、同玉、91飛成以下。
5手目から必然に近い手順が続く。飛車を切って銀を入手し、角香を金と交換する。
気持ちよく61飛成と捨てて頭金で終わる、典型的な手筋物の詰将棋。
★自作解説ありがとうございました。
初手71角では92玉で続きません。
軽く73歩成と成捨てるのが軽手。92玉の変化に少し考えさせられますが、83とから84香で解決。
同桂には常套手段の71角。同玉なら61飛成と切って詰みます。この筋は覚えておいて損はありません。
92玉とかわしても、今度は81が空いているので72飛成~93角成として91飛成が可能になります。
しぶとく81玉と落ちても、72飛成から82香と清算して金を入手すれば71銀から61飛成と気持ちの良い収束が待っています。
導入部分に少し変化があるので上級者向けとしましたが、実戦指向の方に取り組んでいただける教材かと思います。
有吉弘敏:
ほぼ同一手順作があるようです。
★次の作品がありました。
相馬康幸作(詰棋めいと第7号,1987年11月)

【作意】71銀、92玉、93香、同玉、82銀打、92玉、93香、同桂、81銀不成、同玉、
72飛成、同金、82香、同金、同銀成、同玉、71銀、72玉、61飛成、同玉、62金まで21手詰
名無し名人:
この筋の美濃崩しは相馬康幸作が決定版だと思う。作者予想=高縄山ろく氏。
上谷直希:
大駒が全て消える!
【作者予想】これは本当に分からない。苦し紛れに高縄山ろくさん予想。
★お二人とも作者予想的中です。
河童生:
僕はヘボ。先ずは42飛を動かすことから考える。
これが詰んだら初段かな? 5級の僕には少しムリ。
★実戦なら71角とか73角を考えてしまいそうです。
占魚亭:
きれいな美濃崩し。実戦だったら気持ちいいでしょうね。
★捨駒の連発で仕留めることが出来れば気分爽快このうえなし。
野曽原直之:
実戦中心の人にも勧められそう。
★まず形から入っていただきましょう。
金少桂:
71角などは実戦でも応用が利きそうで指し派向けとして良い教材だと思う。
★指し将棋派の方には、棋力向上や実戦に役立つということもアピールポイントですから。
奥鳥羽生:
陣形図式にも好手あり
石本仰2号養成用
★石本さんは2007年から2008年にかけて近代将棋に「高美濃」「金矢倉」「銀冠」「穴熊」と陣形図式を発表されました。
石本仰作「高美濃」(近代将棋2007年1月)

【作意】64角、73銀打、同角成、同玉、64銀、同金、82銀、同玉、71角、73玉、
72龍、同金、62銀、同金、同角成、同玉、42龍、52飛合、53金、73玉、
72金、同飛、同龍、同玉、52飛、73玉、62飛成まで27手詰
★64角の限定打でスタートし、銀合、64銀のタダ捨て、同玉には75銀の好変化があるといった具合に、初形の端正さにとどまらない豊富な内容を含んだ好作です。
*********************************
【総評】
今回のネット作品展「教材に使える10手台」の募集要項は、次のようなものでした。
・タイトル【必須】…( )向け( )の教材
・指導要領(自作解説)【必須】…簡単なもので結構です
・条件『教え易い、分かり易い、覚え易い』
詰将棋を始めた動機はさまざまだと思いますが、詰将棋と出会ったなら、ぜひともその面白さを知ってほしい。そうすれば詰将棋から離れることがあっても、いつでも詰将棋の世界に戻ってきて楽しんでもらえる。
今回の企画では、そんな詰将棋の楽しさや面白さを知ってもらうきっかけにしてほしいという想いがありました。
出品された作品は、初心者向けから上級者向けまで、不成や打ち換え、合駒などの基本手筋から、スイッチバックやアンピン、遠打ちや趣向といったちょっぴり高級なものまで、また実戦型から大道棋まで幅広い分野の好局が揃いました。
全作品の評点を集計すると<良:61、可:51、否:7>となり、平均点は2.45(良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計)、百点満点の82点(平均点×100÷3で算出)という結果でしたので、「教材」としてはおおむね合格点をいただけたものと思います。
有吉弘敏:
良い作品が集まっていると思います。ただ⑬~⑮は難度が高すぎるかもしれません。
★多彩な教材を用意したつもりでしたが、「分かり易い」という主旨からは、難度を下げるべきでしたね。
河童生:
今回の評価点は「教材として使えるか否か」を主眼としての採点です。
また、良、可、否かで3段階で採点せよとありますが、戦前生まれ(学校の通知表の評価点が優、良、可の時代)の私には、「可=よし」とは判ってはいますが、通知表に可があった時に、母親に「可ではダメ、優、せめて良になれ」と言われました。
で、多少、可=ダメの印象があります。
これで採点に可を付けるのに多少の躊躇いがありました。
可=よし、です。念の為に。
★当初「優・良・可」という区分も考えたのですが、「良・可・否」になりました。
「否」はつけにくいと思ったのですが、「可」も躊躇いがあったとは…。
上谷直希:
勝手に作者予想をしてみました。当たっていれば嬉しいのですが。
最後に残ったのが⑮。実戦型から作風を読むのは難しいですね。他では①~③、⑥も難しい。
結局最後は当てずっぽうになってしまいました。
またブログでは「教材に使えるフェアリー作品展」のほうのPRもしてくださいまして、本当にありがとうございました。短い手数の純ばか詰も出題されますので、もしよければ是非ご解答のほうよろしくお願いします。
★上谷さんには3月のとり研でお世話になりました。
今回も作品の投稿や解答をいただきありがとうございました。
「教材」の条件が『教え易い、分かり易い、覚え易い』だったので、作風が現れにくかったかもしれません。
なお「教材に使えるフェアリー作品展」は出題中で、締切は5月10日とのこと。
→ http://fairypara.blog.fc2.com/blog-category-11.html
詳細はWeb Fairy Paradise 105号に掲載されています。
→ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/WFP105.pdf
小池正浩:
初級者向けまでは全作解きたいと思いましたが、達成できず無念です。
それはともかく、詰将棋とそれほど関わりのない方にも、紹介できる作品が増えることは喜ばしいです。
今回出題された作品が誰かの「きっかけ」になればいいな、と詰将棋関係者の端くれとして思います。
★全部解けていなくても解答を送っていただき、本当にありがとうございます。
また今回の作品展の意を汲むコメントをいただき感謝申し上げます。
☆最後に、創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」に作品を投稿いただいた作者の皆さまと、解答いただいた皆さまに、あらためて感謝申し上げます。
これからも創棋会への応援をよろしくお願いします。
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
→ https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
*********************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<7回目>
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<7回目>
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑬と⑭の2作です。
⑬中村雅哉作 上級者向け 実戦派向け邪魔駒消去の教材

【作意】22金、13玉、23金、同玉、13金、同玉、22銀、23玉、13金、同香、
33銀成、同玉、42銀打、23玉、22金まで15手
【評点】百点満点の83点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.50、良:4、可:4、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
実戦に出て来そうな局面。先手が軽い気持ちで12玉頭に歩を叩き、23玉と逃げられて慌てている場面かもしれません(笑)。
初手33金は同桂以下王手は続くも逃れます。22金は13玉とされて22銀が打てません。ならば逃げ道への捨駒が手筋と13金と打ちたい局面ですが、13の歩が邪魔です。正解は22金、13玉として歩を取らせて23金と元の場所に呼び戻す手。同角は22銀が早く打てるので同玉ですが、邪魔な歩がなくなったので13金と打てます。同玉に待望の22銀を据え、23玉に再度13金と打ち捨てて退路を封鎖し、それから33銀成~42銀打と打ち換えれば、23玉に22金までで13に逃げられず詰上がり。
改めて見ると、初形で13歩は邪魔駒、また2手進めた局面では22金が邪魔駒となっており、これらを原形のまま消去する邪魔駒消去が狙いでした。戻って12玉型だったなら駒を惜しまず13には歩でなく金を打てば簡単でした。実戦ではつい安い駒から捨てそうですが注意が肝心です。
★自作解説ありがとうございました。
3手目12金と捨てる筋が見えますが、同角と取られると34の逃げ道が開いて大変。
また11手目12銀と捨てたくなりますが、同玉に11銀成も21銀生も駒不足。
33銀成と捨てて22から42に銀を打換えるのが上手い継続手段でした。
軽快な金銀の打ち捨ては小気味よく、小駒図式のような味わいがあります。
金少桂:
13歩が邪魔駒なのは一目。しかし打った22銀まで邪魔駒になるとは。
消し方も、持駒を使って原型消去、邪魔にならない位置に打換えと2種類あって良い。
★13歩、22金、22銀と三つの邪魔駒を消す教材でした。
有吉弘敏:
2つの邪魔駒消去が出ます。少し難度が高い。
★やや高級な教材でした。
野曽原直之:
2度の13金捨てがいい。
★惜しみなく金を捨てます。
占魚亭:
軽快で楽しい金駒捌き。
河童生:
これは経済学、年金生活者には出来ないお金の使い方です。
★どんどん金銀を捨てます。不経済、非効率な手段が成立するのが詰将棋の醍醐味です。
名無し名人:
実戦派にも親しみやすい形(持駒が多いが)から詰将棋らしい手順。作者予想=吉松智明氏。
★4×4のコンパクトな初形に持駒もふんだんにあります。実戦派の方にも打ってつけだと思います。
上谷直希:
厳しい条件なのによく捌けていると思います。
【作者予想】桂香図式で持駒趣向とくると北村さん。
★本作の作者予想は難しかったと思います。
則内誠一郎:
「持駒に金銀何枚あれば詰みますか?」「・・・」
★実戦の終盤力アップに少しは役立ちますか?
奥鳥羽生:
軽快ながらも一考要
岡田敏2号養成用
★岡田さんの作品から実戦型の好局を一作紹介します。
岡田敏作(詰パラ1992年10月、『月下美人』桂香図式の部 第21番)

【作意】34金、32玉、33金打、同桂、同金、21玉、11角成、同玉、14香、13桂合、
同香不成、12桂合、同香成、同玉、34角、11玉、23桂、12玉、31桂成、11玉、
21成桂、同玉、13桂、11玉、23桂、12玉、31桂成、13玉、23角成まで29手詰
★この形から桂の二段合は意外性があります。収束の桂の動きも楽しめる作品でした。
⑭北村憲一作 上級者向け 大駒4枚怖くない

【作意】42飛、(イ)22金合、同飛成、同玉、52飛、(ロ)32金合、同飛成、同玉、42金、同玉、53角、51玉、
73角、52玉、62角左成、43玉、42金まで17手詰
<変化>
(イ) 22香合は23角、同玉、33桂成、同桂、41角、12玉、22飛成、同玉、32飛、23玉、42飛成以下
(ロ) 32香合は31角、同玉、42金以下
32飛合は、作意同様にして詰む。
【評点】百点満点の58点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:1.75、良:0、可:6、否:2
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
「大駒3枚余詰あり」詰棋界における格言の一つ。
彼らに暴れられるような(自由な)場所を与えると始末が悪い。
「○○と鋏は使いよう」との諺もある。
彼らは意外と不器用。ちょっとした制限を加えるだけでおとなしくなってしまう。
ちょっとした制限とは△12玉。これで一方通行。得意技の上下あるいは左右からの挟み撃ちができず、活躍の場が極端に制限されてしまう。
猛獣使いの調教師になろう。
★自作解説ありがとうございました。
どうやら北村さんは作家に対する教材を用意してくれたようです。
創作を始めた頃、桂香を配置してから考えたという経験は結構多くの方にあるのではないでしょうか。
大駒4枚という強力な持駒は余詰の危険がいっぱいで作家泣かせですが、12玉型にすることが余詰防ぎになるというのは一つのアイデアでしょうか。
初形は申し分ありませんが、手順はどうか。
初手は(イ)の変化を見て限定打。
3手目は(ロ)の変化があるので以遠打です。
対する合駒は、飛合でも同様となり、ちょっとスッキリしません。
金合も切って、42金と捨てれば、53角と打って意外と狭い玉。
以下の収束はちょっとベタ詰みで解後感は今ひとつでした。
桂香図式の持駒飛角4枚という趣向はよかったのですが、合駒調べに終わらせず、攻め方の好手が欲しかったですね。
河童生:
何の教材、あえて言えば「合駒調べ」の教材。応手の研究かもね。
★解答者向けではなかったようです。ご意見のように「合駒調べ」の教材でしょうか。
有吉弘敏:
難解なだけで、詰むだけの手順。収束もひどい・・。
★収束は決めたかったですね。「終わりよければすべてよし」という言葉もあるくらいです。
占魚亭:
飛車を金に換えながら玉を桂の勢力圏内へ誘う。後半失速の感あり。
★飛車二枚を手放す不利感はあったかもしれません。
名無し名人:
俗手の連続で合駒の変化も読まされるので詰将棋の面白さを伝える教材には向かないのでは。作者予想=北村憲一氏。
★合駒は詰将棋の魅力の一つですが、ただ読まされるだけというのは面白くないですね。読みを乗り越えたところに爽快な手順でも現れれば別ですが。
上谷直希:
2回の飛離し打ちのリズムはいい。ただ収束流れたか。
桂香図式で玉が外へ出ていってしまって、桂香がそのまま残るのはちょっと印象的に損しそう。
【作者予想】桂香図式で持駒趣向とくると北村さん。
★お二人そろって作者予想は正解でした。
則内誠一郎:
攻方、玉方、作者、…。誰にとって怖くないの?
★北村さんご本人?
野曽原直之:
実戦的な手順。
★なんかゴツイ攻めで、いかにも実戦風ですね。
金少桂:
実戦型に持駒趣向で見た目が面白いのでパッと見はウケそう。
ただ、いざこれを詰ませましょうとなると、かなり難しいので途中で投げられそう。
教本なら最後の方の頁にあるチャレンジ問題という感じかな。
★定跡書の最後に「力試し」で実戦の終盤を切り取ったような問題が載っていることがありますね。
奥鳥羽生:
桂香図式も尽きません
坂巻義郎2号養成用
★坂巻さんが活躍されたのは昭和30~40年代あたりではないかと思われます。
坂巻義郎作(詰パラ1961年12月、『古今短編詰将棋名作選』第92番)

【作意】23銀、同玉、32銀不成、同馬、34龍、13玉、12金、同玉、32龍、22歩合
34角、13玉、23角成、同歩、31角成まで15手詰
★23銀から32銀、34龍から12金など、実戦型から鮮やかな好手順が繰り出されます。
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★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑬と⑭の2作です。
⑬中村雅哉作 上級者向け 実戦派向け邪魔駒消去の教材

【作意】22金、13玉、23金、同玉、13金、同玉、22銀、23玉、13金、同香、
33銀成、同玉、42銀打、23玉、22金まで15手
【評点】百点満点の83点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.50、良:4、可:4、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
実戦に出て来そうな局面。先手が軽い気持ちで12玉頭に歩を叩き、23玉と逃げられて慌てている場面かもしれません(笑)。
初手33金は同桂以下王手は続くも逃れます。22金は13玉とされて22銀が打てません。ならば逃げ道への捨駒が手筋と13金と打ちたい局面ですが、13の歩が邪魔です。正解は22金、13玉として歩を取らせて23金と元の場所に呼び戻す手。同角は22銀が早く打てるので同玉ですが、邪魔な歩がなくなったので13金と打てます。同玉に待望の22銀を据え、23玉に再度13金と打ち捨てて退路を封鎖し、それから33銀成~42銀打と打ち換えれば、23玉に22金までで13に逃げられず詰上がり。
改めて見ると、初形で13歩は邪魔駒、また2手進めた局面では22金が邪魔駒となっており、これらを原形のまま消去する邪魔駒消去が狙いでした。戻って12玉型だったなら駒を惜しまず13には歩でなく金を打てば簡単でした。実戦ではつい安い駒から捨てそうですが注意が肝心です。
★自作解説ありがとうございました。
3手目12金と捨てる筋が見えますが、同角と取られると34の逃げ道が開いて大変。
また11手目12銀と捨てたくなりますが、同玉に11銀成も21銀生も駒不足。
33銀成と捨てて22から42に銀を打換えるのが上手い継続手段でした。
軽快な金銀の打ち捨ては小気味よく、小駒図式のような味わいがあります。
金少桂:
13歩が邪魔駒なのは一目。しかし打った22銀まで邪魔駒になるとは。
消し方も、持駒を使って原型消去、邪魔にならない位置に打換えと2種類あって良い。
★13歩、22金、22銀と三つの邪魔駒を消す教材でした。
有吉弘敏:
2つの邪魔駒消去が出ます。少し難度が高い。
★やや高級な教材でした。
野曽原直之:
2度の13金捨てがいい。
★惜しみなく金を捨てます。
占魚亭:
軽快で楽しい金駒捌き。
河童生:
これは経済学、年金生活者には出来ないお金の使い方です。
★どんどん金銀を捨てます。不経済、非効率な手段が成立するのが詰将棋の醍醐味です。
名無し名人:
実戦派にも親しみやすい形(持駒が多いが)から詰将棋らしい手順。作者予想=吉松智明氏。
★4×4のコンパクトな初形に持駒もふんだんにあります。実戦派の方にも打ってつけだと思います。
上谷直希:
厳しい条件なのによく捌けていると思います。
【作者予想】桂香図式で持駒趣向とくると北村さん。
★本作の作者予想は難しかったと思います。
則内誠一郎:
「持駒に金銀何枚あれば詰みますか?」「・・・」
★実戦の終盤力アップに少しは役立ちますか?
奥鳥羽生:
軽快ながらも一考要
岡田敏2号養成用
★岡田さんの作品から実戦型の好局を一作紹介します。
岡田敏作(詰パラ1992年10月、『月下美人』桂香図式の部 第21番)

【作意】34金、32玉、33金打、同桂、同金、21玉、11角成、同玉、14香、13桂合、
同香不成、12桂合、同香成、同玉、34角、11玉、23桂、12玉、31桂成、11玉、
21成桂、同玉、13桂、11玉、23桂、12玉、31桂成、13玉、23角成まで29手詰
★この形から桂の二段合は意外性があります。収束の桂の動きも楽しめる作品でした。
⑭北村憲一作 上級者向け 大駒4枚怖くない

【作意】42飛、(イ)22金合、同飛成、同玉、52飛、(ロ)32金合、同飛成、同玉、42金、同玉、53角、51玉、
73角、52玉、62角左成、43玉、42金まで17手詰
<変化>
(イ) 22香合は23角、同玉、33桂成、同桂、41角、12玉、22飛成、同玉、32飛、23玉、42飛成以下
(ロ) 32香合は31角、同玉、42金以下
32飛合は、作意同様にして詰む。
【評点】百点満点の58点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:1.75、良:0、可:6、否:2
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
「大駒3枚余詰あり」詰棋界における格言の一つ。
彼らに暴れられるような(自由な)場所を与えると始末が悪い。
「○○と鋏は使いよう」との諺もある。
彼らは意外と不器用。ちょっとした制限を加えるだけでおとなしくなってしまう。
ちょっとした制限とは△12玉。これで一方通行。得意技の上下あるいは左右からの挟み撃ちができず、活躍の場が極端に制限されてしまう。
猛獣使いの調教師になろう。
★自作解説ありがとうございました。
どうやら北村さんは作家に対する教材を用意してくれたようです。
創作を始めた頃、桂香を配置してから考えたという経験は結構多くの方にあるのではないでしょうか。
大駒4枚という強力な持駒は余詰の危険がいっぱいで作家泣かせですが、12玉型にすることが余詰防ぎになるというのは一つのアイデアでしょうか。
初形は申し分ありませんが、手順はどうか。
初手は(イ)の変化を見て限定打。
3手目は(ロ)の変化があるので以遠打です。
対する合駒は、飛合でも同様となり、ちょっとスッキリしません。
金合も切って、42金と捨てれば、53角と打って意外と狭い玉。
以下の収束はちょっとベタ詰みで解後感は今ひとつでした。
桂香図式の持駒飛角4枚という趣向はよかったのですが、合駒調べに終わらせず、攻め方の好手が欲しかったですね。
河童生:
何の教材、あえて言えば「合駒調べ」の教材。応手の研究かもね。
★解答者向けではなかったようです。ご意見のように「合駒調べ」の教材でしょうか。
有吉弘敏:
難解なだけで、詰むだけの手順。収束もひどい・・。
★収束は決めたかったですね。「終わりよければすべてよし」という言葉もあるくらいです。
占魚亭:
飛車を金に換えながら玉を桂の勢力圏内へ誘う。後半失速の感あり。
★飛車二枚を手放す不利感はあったかもしれません。
名無し名人:
俗手の連続で合駒の変化も読まされるので詰将棋の面白さを伝える教材には向かないのでは。作者予想=北村憲一氏。
★合駒は詰将棋の魅力の一つですが、ただ読まされるだけというのは面白くないですね。読みを乗り越えたところに爽快な手順でも現れれば別ですが。
上谷直希:
2回の飛離し打ちのリズムはいい。ただ収束流れたか。
桂香図式で玉が外へ出ていってしまって、桂香がそのまま残るのはちょっと印象的に損しそう。
【作者予想】桂香図式で持駒趣向とくると北村さん。
★お二人そろって作者予想は正解でした。
則内誠一郎:
攻方、玉方、作者、…。誰にとって怖くないの?
★北村さんご本人?
野曽原直之:
実戦的な手順。
★なんかゴツイ攻めで、いかにも実戦風ですね。
金少桂:
実戦型に持駒趣向で見た目が面白いのでパッと見はウケそう。
ただ、いざこれを詰ませましょうとなると、かなり難しいので途中で投げられそう。
教本なら最後の方の頁にあるチャレンジ問題という感じかな。
★定跡書の最後に「力試し」で実戦の終盤を切り取ったような問題が載っていることがありますね。
奥鳥羽生:
桂香図式も尽きません
坂巻義郎2号養成用
★坂巻さんが活躍されたのは昭和30~40年代あたりではないかと思われます。
坂巻義郎作(詰パラ1961年12月、『古今短編詰将棋名作選』第92番)

【作意】23銀、同玉、32銀不成、同馬、34龍、13玉、12金、同玉、32龍、22歩合
34角、13玉、23角成、同歩、31角成まで15手詰
★23銀から32銀、34龍から12金など、実戦型から鮮やかな好手順が繰り出されます。
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<6回目>
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<6回目>
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑪と⑫の2作です。
⑪上谷直希作 中級者向 双玉のスリルを味わってみよう ①限定打とピン外し

【作意】24銀、同香、25桂、同香、(A)46角、24桂、同角、14玉、26桂、同香、
13角成、同玉、63龍、14玉、25馬まで15手詰
<紛れ>
(A)5手目に35角or57~79角は24歩、同角、14玉で打歩詰。
【評点】百点満点の95点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.86、良:6、可:1、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
ピン(動くと自玉に王手がかかるので動けない)された駒を自由にすることを「アンピン」といいます。本作はアンピンをめぐる応酬が繰り広げられると言えるでしょうか。
46角が龍を自由にしようとする手で、受方はこの角を逆王手で動かして必死に延命しようとしますが、捨合を逆用されてしまってあえなく御用。
5手目別の地点への角打ちが24歩の限定捨合で逃れるのは幸運でした。
やけにあっけなく完成してビックリしています。
機能的な配置で、納得のいく仕上がりになりました。
最終手非限定は、うーんまあしょうがないか。
アンピンのための応酬を味わってもらえれば幸いです。
★自作解説ありがとうございました。
初手25桂と打つと12玉と引かれて続きませんので、24銀と捨てます。同香と取らせておけば34馬の利きで12への脱出が出来なくなります。
そこで63龍とすれば詰んでいるようですが、76飛が利いているので王様が取られてしまいます。
76飛の利きで66龍が動けない、このような釘付けされた状態を「ピンされた」と表現します。釘付けされた駒を自由にすることを「アンピン」と言います。(自作解説とのダブりですが念のため)
指し将棋派の方なら振り飛車対棒銀の戦いで、飛車と飛車の間に銀があり、銀が動くと飛車が取られてしまう局面を思い浮かべてもらえればわかりやすいと思います。
アンピンのためには、王手される玉を動かすか、王手を防ぐかどちらかしかなさそうですが、16玉を動かして玉方に迫る手はありません。
とすれば間接的に王手を防ぐ手が必要です。
上手い手があります。まず24同香に25桂と捨てれば今度は同香と取るしかありません。
その局面で46角と打つのです。
35角でも詰みそうですが、24歩と捨合されると、同馬は12玉と逃げられ、同角なら14玉で打歩詰になってしまいます。
46角なら、24歩合には63龍と出来ます。今度は46に角があるので76飛の利きが消えています。
これで玉方は万事休したようですが、妙防があります。24に桂馬を捨合するのです。
これは逆王手ですから取るしかありません。
しかし桂馬を手にしたので、26桂が絶好の一手。同香と取らせることで、76飛の利きを遮ることが出来ます。
以下は13角成から63龍と活用が出来収束となります。
評点も百点満点の95点と高く、アンピンを巡る攻防の応酬、双玉の楽しさを味わってもらえたのではないでしょうか。
則内誠一郎:
トリックを丁寧に解説すると良い授業になります。
★ロジックは明快で、双玉特有の攻防の応酬を楽しんでください。
野曽原直之:
逆王手の桂合を逆用する方法に感心。
★最初は攻め方の駒で、次は玉方の駒でアンピンするのが面白いですね。
有吉弘敏:
逆王手あり、捨駒も多くわかりやすいので、良さを伝えられそうです。
★狙いや手順が明快で、双玉の面白さが伝わるのではないでしょうか。
占魚亭:
5手目46角がピン外しのための大事な一手。他の場所だと24歩と合されて不詰。
★変化や紛れにも良い手があります。
河童生:
遠くから鉄砲、スリルよりも用心が肝要。
手を上げて横断歩道を渡ろうよ、ですね。
★76飛は鉄砲というより大砲ですね。
名無し名人:
変化で63龍と回るための46角限定打が眼目の一手。一歩ずつ進撃する香が面白い。
作者予想=中村宜幹氏。
★香が一マスずつ動くのは気がつきませんでした。確かに面白いですね。
金少桂:
双玉特有のもどかしさが味わえる一作。教材的には4手目の局面からでも良さそう。
★4手目の局面から始めるとさらに易しい教材になったかもしれませんね。
奥鳥羽生:
空中殺法
赤羽守2号養成用
★赤羽さんと言えば看寿賞の7手詰(詰パラ1983年9月)が有名ですが、それとは別の作品を紹介します。
赤羽守作(詰パラ1988年月、『信濃路』57番)

【作意】19歩、27玉、38銀、同龍、37金、同と、54角、36と、48角、17玉、
26飛成、同と、39角、同龍、18歩まで15手詰
★解答王の木村土地さんとの合作として「赤羽土地」名で発表。
54角の飛び出し、26飛成と捨てる手をはさんで、48角、39角の二段活用で捨てる手も爽快で、最後の突き歩詰も決まっています。
『信濃路』は赤羽さんの作品集で2012年発行。私の持っている同書は「詰めれば快感」という著者のサイン入りです。
⑫金少桂作 上級者向 双玉のスリルを味わってみよう② 双玉詰将棋入門

【作意】93歩、81玉、91角成、71玉、81馬、同玉、84香、(イ)83桂合、同香生、71玉、
82香成、62玉、54桂、52玉、51銀成、同玉、33角、52玉、42角成迄19手
<変化>
(イ)71玉は82飛成迄。83他合は92飛成、71玉、83桂生迄。
【評点】百点満点の62点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:1.86、良:1、可:4、否:2
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
本作のように、攻方の王も配置されている詰将棋を双玉詰将棋といい、目的はもちろん相手の玉を詰めることであるが、玉方の51角、65飛、91香の3枚が間接的に攻方王を睨んでいるので、うっかり自玉が取られぬように注意せねばならない。
たとえば93角成、81玉、82馬と進めてみよう。確かに相手の玉を詰めたように見えるが、その瞬間に95香!と自玉が先に取られてしまうのでこれは失敗だ。82馬のところ82飛成としても、今度は95角!とやはり自玉が先に取られてしまう。
初手71角成や64角成などもありそうに見えるが、62角と根元の飛を抜かれる手が逆王手で失敗。73角成なら62角と根元の飛を抜かれてもすぐに逆王手にはならないが、以下83桂成は81玉と下がられてこれまた逆王手。83桂成に代えて93桂成は、同玉と取られると馬も桂も動けず後続手がない。
93桂成、81玉、91角成は有力。取れば簡単なので71玉と逃げ、以下81馬、62玉と追う。63桂成で詰んでいるように見えるが、95飛!と自玉が取られてしまう。また、63馬は71玉が逆王手だ。
正解は初手93歩と叩く手だ。以下81玉に91角成、71玉、81馬と進めると、今度62玉は63桂成で問題なく詰む。従って81同玉と取る。ここで84香の離し打ちが好手だ。51角と95王の間にもう1枚挟むことで62の飛が動かせるようになるので、71玉には82飛成迄だ。いよいよこれで詰んだかと思うと、83桂合!の妙防が飛び出る。これは逆王手なので同香生と取るしかないが、そうしてから71玉と逃げると、82飛成とすることができないというわけだ。それでも冷静に82香成と行き、62玉に54桂と打てば、52玉の逆王手にも51銀成と根元の角を取ることが出来、以下同玉に33角と離し角を打てば、無事19手で詰め上がる。
自玉が取られる危険と隣り合わせのスリルたっぷりの攻防、お楽しみいただけただろうか。
★詳細な自作解説ありがとうございました。
紛れが多くて良い問題かと思います。
特に65飛が95玉を狙っているのですが、85と75に二枚の桂があって、すぐにはピンの状態にならないところがいいですね。
有吉弘敏:
これも一つのジャンルですね。
★私自身も大道棋との出会いが詰将棋にはまる大きなきっかけとなりました。
金問題や香歩問題など合駒の妙技に感激したことを懐かしく思い出します。
占魚亭:
大道棋入門(入門レベルではない気もしますが)。
運よく一発で作意に入れましたが有力な誘い手が多く、素人が手を出すと破産してしまう(笑)。
★すぐに詰むような誘い手が多いのが良い問題だそうです。
河童生:
83桂合でドキッ、52王でまたまた、ドキッ。「危険なものには手を出すな」の教材。
★両王手が飛び出すたびに寿命が縮む思いです。
則内誠一郎:
単位を落とす生徒が続出しそうな鬼の教材です。
★授業料が高くつきます。
野曽原直之:
逆王手の83桂中合が妙手。
★双玉ならではの受けの妙手。
上谷直希:
普通詰将棋として評価するとなると…、厳しいものになってしまいます。ごめんなさい。
【作者予想】金少桂さん
★大道棋と普通詰将棋は、少し評価基準が変わる?
本作は53桂の配置に教材として親切な設計だと感じたのですが。
名無し名人:
第φ回裏短コン「命あっての物種」の紛れ筋を作意に。作者予想=金少桂氏。
★お二人とも見事に作者予想的中です。
奥鳥羽生:
どうやっても詰みそうで、どうしても詰まない
形幅清2号養成用
★形幅清さんは大道棋を語るときに忘れてはならない方。詰将棋作家であるとともに大道棋改作の名手でした。
同氏の著作『大道棋奇策縦横』は永遠の名著です。
今回は同書から今回の教材の類型作を紹介させていただきます。
奇策縦横 480図

【詰手順】93桂成、81玉、91角成、71玉、81馬、62玉、63香、同金、同馬、71玉、
62金、同角、同馬、同玉、73角、同銀、同歩成、同玉、83成桂、74玉、
84成桂、75玉、77香、76龍、66銀打まで25手詰
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所] 福島区民センター
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・ 詰パラ9月号掲載予定。
・ 投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・ 6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑪と⑫の2作です。
⑪上谷直希作 中級者向 双玉のスリルを味わってみよう ①限定打とピン外し

【作意】24銀、同香、25桂、同香、(A)46角、24桂、同角、14玉、26桂、同香、
13角成、同玉、63龍、14玉、25馬まで15手詰
<紛れ>
(A)5手目に35角or57~79角は24歩、同角、14玉で打歩詰。
【評点】百点満点の95点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.86、良:6、可:1、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
ピン(動くと自玉に王手がかかるので動けない)された駒を自由にすることを「アンピン」といいます。本作はアンピンをめぐる応酬が繰り広げられると言えるでしょうか。
46角が龍を自由にしようとする手で、受方はこの角を逆王手で動かして必死に延命しようとしますが、捨合を逆用されてしまってあえなく御用。
5手目別の地点への角打ちが24歩の限定捨合で逃れるのは幸運でした。
やけにあっけなく完成してビックリしています。
機能的な配置で、納得のいく仕上がりになりました。
最終手非限定は、うーんまあしょうがないか。
アンピンのための応酬を味わってもらえれば幸いです。
★自作解説ありがとうございました。
初手25桂と打つと12玉と引かれて続きませんので、24銀と捨てます。同香と取らせておけば34馬の利きで12への脱出が出来なくなります。
そこで63龍とすれば詰んでいるようですが、76飛が利いているので王様が取られてしまいます。
76飛の利きで66龍が動けない、このような釘付けされた状態を「ピンされた」と表現します。釘付けされた駒を自由にすることを「アンピン」と言います。(自作解説とのダブりですが念のため)
指し将棋派の方なら振り飛車対棒銀の戦いで、飛車と飛車の間に銀があり、銀が動くと飛車が取られてしまう局面を思い浮かべてもらえればわかりやすいと思います。
アンピンのためには、王手される玉を動かすか、王手を防ぐかどちらかしかなさそうですが、16玉を動かして玉方に迫る手はありません。
とすれば間接的に王手を防ぐ手が必要です。
上手い手があります。まず24同香に25桂と捨てれば今度は同香と取るしかありません。
その局面で46角と打つのです。
35角でも詰みそうですが、24歩と捨合されると、同馬は12玉と逃げられ、同角なら14玉で打歩詰になってしまいます。
46角なら、24歩合には63龍と出来ます。今度は46に角があるので76飛の利きが消えています。
これで玉方は万事休したようですが、妙防があります。24に桂馬を捨合するのです。
これは逆王手ですから取るしかありません。
しかし桂馬を手にしたので、26桂が絶好の一手。同香と取らせることで、76飛の利きを遮ることが出来ます。
以下は13角成から63龍と活用が出来収束となります。
評点も百点満点の95点と高く、アンピンを巡る攻防の応酬、双玉の楽しさを味わってもらえたのではないでしょうか。
則内誠一郎:
トリックを丁寧に解説すると良い授業になります。
★ロジックは明快で、双玉特有の攻防の応酬を楽しんでください。
野曽原直之:
逆王手の桂合を逆用する方法に感心。
★最初は攻め方の駒で、次は玉方の駒でアンピンするのが面白いですね。
有吉弘敏:
逆王手あり、捨駒も多くわかりやすいので、良さを伝えられそうです。
★狙いや手順が明快で、双玉の面白さが伝わるのではないでしょうか。
占魚亭:
5手目46角がピン外しのための大事な一手。他の場所だと24歩と合されて不詰。
★変化や紛れにも良い手があります。
河童生:
遠くから鉄砲、スリルよりも用心が肝要。
手を上げて横断歩道を渡ろうよ、ですね。
★76飛は鉄砲というより大砲ですね。
名無し名人:
変化で63龍と回るための46角限定打が眼目の一手。一歩ずつ進撃する香が面白い。
作者予想=中村宜幹氏。
★香が一マスずつ動くのは気がつきませんでした。確かに面白いですね。
金少桂:
双玉特有のもどかしさが味わえる一作。教材的には4手目の局面からでも良さそう。
★4手目の局面から始めるとさらに易しい教材になったかもしれませんね。
奥鳥羽生:
空中殺法
赤羽守2号養成用
★赤羽さんと言えば看寿賞の7手詰(詰パラ1983年9月)が有名ですが、それとは別の作品を紹介します。
赤羽守作(詰パラ1988年月、『信濃路』57番)

【作意】19歩、27玉、38銀、同龍、37金、同と、54角、36と、48角、17玉、
26飛成、同と、39角、同龍、18歩まで15手詰
★解答王の木村土地さんとの合作として「赤羽土地」名で発表。
54角の飛び出し、26飛成と捨てる手をはさんで、48角、39角の二段活用で捨てる手も爽快で、最後の突き歩詰も決まっています。
『信濃路』は赤羽さんの作品集で2012年発行。私の持っている同書は「詰めれば快感」という著者のサイン入りです。
⑫金少桂作 上級者向 双玉のスリルを味わってみよう② 双玉詰将棋入門

【作意】93歩、81玉、91角成、71玉、81馬、同玉、84香、(イ)83桂合、同香生、71玉、
82香成、62玉、54桂、52玉、51銀成、同玉、33角、52玉、42角成迄19手
<変化>
(イ)71玉は82飛成迄。83他合は92飛成、71玉、83桂生迄。
【評点】百点満点の62点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:1.86、良:1、可:4、否:2
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】~指導要領~
本作のように、攻方の王も配置されている詰将棋を双玉詰将棋といい、目的はもちろん相手の玉を詰めることであるが、玉方の51角、65飛、91香の3枚が間接的に攻方王を睨んでいるので、うっかり自玉が取られぬように注意せねばならない。
たとえば93角成、81玉、82馬と進めてみよう。確かに相手の玉を詰めたように見えるが、その瞬間に95香!と自玉が先に取られてしまうのでこれは失敗だ。82馬のところ82飛成としても、今度は95角!とやはり自玉が先に取られてしまう。
初手71角成や64角成などもありそうに見えるが、62角と根元の飛を抜かれる手が逆王手で失敗。73角成なら62角と根元の飛を抜かれてもすぐに逆王手にはならないが、以下83桂成は81玉と下がられてこれまた逆王手。83桂成に代えて93桂成は、同玉と取られると馬も桂も動けず後続手がない。
93桂成、81玉、91角成は有力。取れば簡単なので71玉と逃げ、以下81馬、62玉と追う。63桂成で詰んでいるように見えるが、95飛!と自玉が取られてしまう。また、63馬は71玉が逆王手だ。
正解は初手93歩と叩く手だ。以下81玉に91角成、71玉、81馬と進めると、今度62玉は63桂成で問題なく詰む。従って81同玉と取る。ここで84香の離し打ちが好手だ。51角と95王の間にもう1枚挟むことで62の飛が動かせるようになるので、71玉には82飛成迄だ。いよいよこれで詰んだかと思うと、83桂合!の妙防が飛び出る。これは逆王手なので同香生と取るしかないが、そうしてから71玉と逃げると、82飛成とすることができないというわけだ。それでも冷静に82香成と行き、62玉に54桂と打てば、52玉の逆王手にも51銀成と根元の角を取ることが出来、以下同玉に33角と離し角を打てば、無事19手で詰め上がる。
自玉が取られる危険と隣り合わせのスリルたっぷりの攻防、お楽しみいただけただろうか。
★詳細な自作解説ありがとうございました。
紛れが多くて良い問題かと思います。
特に65飛が95玉を狙っているのですが、85と75に二枚の桂があって、すぐにはピンの状態にならないところがいいですね。
有吉弘敏:
これも一つのジャンルですね。
★私自身も大道棋との出会いが詰将棋にはまる大きなきっかけとなりました。
金問題や香歩問題など合駒の妙技に感激したことを懐かしく思い出します。
占魚亭:
大道棋入門(入門レベルではない気もしますが)。
運よく一発で作意に入れましたが有力な誘い手が多く、素人が手を出すと破産してしまう(笑)。
★すぐに詰むような誘い手が多いのが良い問題だそうです。
河童生:
83桂合でドキッ、52王でまたまた、ドキッ。「危険なものには手を出すな」の教材。
★両王手が飛び出すたびに寿命が縮む思いです。
則内誠一郎:
単位を落とす生徒が続出しそうな鬼の教材です。
★授業料が高くつきます。
野曽原直之:
逆王手の83桂中合が妙手。
★双玉ならではの受けの妙手。
上谷直希:
普通詰将棋として評価するとなると…、厳しいものになってしまいます。ごめんなさい。
【作者予想】金少桂さん
★大道棋と普通詰将棋は、少し評価基準が変わる?
本作は53桂の配置に教材として親切な設計だと感じたのですが。
名無し名人:
第φ回裏短コン「命あっての物種」の紛れ筋を作意に。作者予想=金少桂氏。
★お二人とも見事に作者予想的中です。
奥鳥羽生:
どうやっても詰みそうで、どうしても詰まない
形幅清2号養成用
★形幅清さんは大道棋を語るときに忘れてはならない方。詰将棋作家であるとともに大道棋改作の名手でした。
同氏の著作『大道棋奇策縦横』は永遠の名著です。
今回は同書から今回の教材の類型作を紹介させていただきます。
奇策縦横 480図

【詰手順】93桂成、81玉、91角成、71玉、81馬、62玉、63香、同金、同馬、71玉、
62金、同角、同馬、同玉、73角、同銀、同歩成、同玉、83成桂、74玉、
84成桂、75玉、77香、76龍、66銀打まで25手詰
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所] 福島区民センター
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・ 詰パラ9月号掲載予定。
・ 投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・ 6月例会(6/18)で選題を行う予定。
*********************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<5回目>
■ニュース
詰パラがマイナビからクリック一つで購入できることになったそうです。
詳しくは ↓
https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=72542
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<5回目>
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑨と⑩の2作です。
⑨中出慶一作 中級者向 タイトル「打ち替え手筋を習熟して解答や創作に生かそう」

【作意】61香成、同玉、62香、51玉、63桂、41玉、14馬、23桂、同馬、同馬、
51桂成、同玉、43桂、41玉、31とまで15手詰
【評点】百点満点の88点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.63、良:5、可:3、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
まず63香がなければ、63桂と追いかけることができるので、その61香成捨てから入り、同馬なら直ぐに63桂以下簡単ですので、同玉で応じますが、そこで62香の短打の1回目の打ち替えを実行します。同銀の変化も清算して簡単ですので、51玉の逃げに、63桂を打ち、23地点での合駒桂を入手して63桂から43桂への2回目の打ち替えを行って詰め上げます。この問題は、香と桂の打ち替え手筋ですが、覚え易い手筋ですので、その他の打ち替え手筋も含めて習熟して解答や創作で活用してください。
★自作解説ありがとうございました。
63香を62香に、63桂を43桂にと、二度の打換えが登場。
いずれも意味付けはシンプルが、リズムのある手順です。
36馬が左右に働き、最後桂馬と刺し違えて消えるのも心地よい。
河童生:
2度の打ち替えだが、その意味付けは違います。
この教材を解説する先生の姿が目に浮かぶ。
★教材片手に、黒板ではなく大盤をバックにしての解説でしょうか。
野曽原直之:
桂、香と打ち換え2回。
名無し名人:
地味だが明快な意味付けの打ち換えが2回。作者予想=三宅英治氏。
★「明快=わかりやすい」ということは教材の大きなポイント。
上谷直希:
タイトルが大きなヒントでした。リズム感があります。
【作者予想】吉松智明さん
★教材にはタイトルも重要な要素。
有吉弘敏:
基本手筋として必要な教材と思います。
★基本を易しく(優しく)教えるのが「教材」ですね。
則内誠一郎:
練習の後に復習がある。まさに理想的な教材です。
★反復練習が大切。「教材」片手に繰り返し駒を動かしてください。
占魚亭:
打ち換える桂を合駒で出す所が上手い。
★36馬が左右に働きます。
金少桂:
打ち換え一点に特化した構成。打ち換えた効果もすぐに出るので非常にわかりやすい。
★シンプルな表現が「教材」にうってつけでした。
奥鳥羽生:
寄せて返して
植田尚宏2号養成用
★植田さんは塚田賞受賞5回など昭和を代表する作家の一人。
植田尚宏作(近代将棋1969年12月、『古今短編詰将棋名作選』第161番)

【作意】15歩、同玉、17飛、16銀、24角、26玉、35角、同金、16馬、36玉、
25銀、同桂、26馬、同馬、46金まで15手詰
★17飛の限定打から銀合、角捨に最後は25銀から26馬のたたみこむような手順が爽快です。
⑩中出慶一作 中級者向 タイトル「角2枚を捨てて質駒を入手する手順を研究しよう」

【作意】24桂、31玉、21銀成、同玉、13桂不成、31玉、21桂成、同玉、12角、31玉、
43桂、同金、21角成、同玉、43角成、同香、32金まで17手詰。
【評点】百点満点の71点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.13、良:1、可:7、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
まず24桂と打ち据えて、後の詰上がり形を整えます。その後、12銀→13桂→12角と打ち替えを実行して、42金を質駒とする準備を整えます。
43桂捨を実行すれば、52角で取れる位置に金を移動させることができたので、21角成から金を入手して清涼詰で詰上がります。
2枚角を犠牲にしての質駒奪取の分かり易しい手筋ですが、他の手段でも作図できることも研究してみましょう。
★自作解説ありがとうございました。
12銀を12角に打換えるのは思いつく筋だが、一度13桂と戦力を補充するのが俗で気づきにくいところ。
12角と据えれば43桂で質駒を作って一気の収束です。
清涼詰が好感度アップ。
金少桂:
いかにも市販の詰将棋本にありそうな雰囲気。
「ヒント:金を入手するには・・・」
そしてこんな感じ↑のヒントが問題の下に書いてありそう。
河童生:
「質駒は? そして、それを取るには?」のお勉強。
★質駒のつくり方の教材でした。
有吉弘敏:
手順は悪くないのですが、単なる駒取りは教材としても避けたいところです。
★13桂を取るのはちょっと俗でしたか。
上谷直希:
収束は見えているが、焦らない。
【作者予想】吉松智明さん
★収束が見えた貴方は中級者卒業です。
名無し名人:
何度も21に捨てる手順がリズミカル。作者予想=三宅英治氏。
則内誠一郎:
質駒入手よりも21への捨駒3枚が見所なのでは?
★繰り返しが良いリズム感を生み出しています。
占魚亭:
心地よいリフレイン。
★繰り返しのリズムが楽しさにつながるのではないでしょうか。
野曽原直之:
角2枚を捨てて清涼詰。
★解いてさわやかというのは「教材」に必要ですね。
奥鳥羽生:
積んで崩して
吉田健2号養成用
★吉田流超短編は一世を風靡。

吉田健作(近代将棋1968年12月、『古今短編詰将棋名作選第』148番)
【作意】74香、62玉、63歩、同玉、55桂、64玉、73香成、75玉、65金、同玉、
64龍、同玉、63桂成まで13手詰
★吉田さんには珍しく入玉ではありません。龍の横利きを止める74香、55桂が打ちにくい味ですが、最後に二枚とも動くところがいいですね。
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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以上
詰パラがマイナビからクリック一つで購入できることになったそうです。
詳しくは ↓
https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=72542
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<5回目>
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑨と⑩の2作です。
⑨中出慶一作 中級者向 タイトル「打ち替え手筋を習熟して解答や創作に生かそう」

【作意】61香成、同玉、62香、51玉、63桂、41玉、14馬、23桂、同馬、同馬、
51桂成、同玉、43桂、41玉、31とまで15手詰
【評点】百点満点の88点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.63、良:5、可:3、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
まず63香がなければ、63桂と追いかけることができるので、その61香成捨てから入り、同馬なら直ぐに63桂以下簡単ですので、同玉で応じますが、そこで62香の短打の1回目の打ち替えを実行します。同銀の変化も清算して簡単ですので、51玉の逃げに、63桂を打ち、23地点での合駒桂を入手して63桂から43桂への2回目の打ち替えを行って詰め上げます。この問題は、香と桂の打ち替え手筋ですが、覚え易い手筋ですので、その他の打ち替え手筋も含めて習熟して解答や創作で活用してください。
★自作解説ありがとうございました。
63香を62香に、63桂を43桂にと、二度の打換えが登場。
いずれも意味付けはシンプルが、リズムのある手順です。
36馬が左右に働き、最後桂馬と刺し違えて消えるのも心地よい。
河童生:
2度の打ち替えだが、その意味付けは違います。
この教材を解説する先生の姿が目に浮かぶ。
★教材片手に、黒板ではなく大盤をバックにしての解説でしょうか。
野曽原直之:
桂、香と打ち換え2回。
名無し名人:
地味だが明快な意味付けの打ち換えが2回。作者予想=三宅英治氏。
★「明快=わかりやすい」ということは教材の大きなポイント。
上谷直希:
タイトルが大きなヒントでした。リズム感があります。
【作者予想】吉松智明さん
★教材にはタイトルも重要な要素。
有吉弘敏:
基本手筋として必要な教材と思います。
★基本を易しく(優しく)教えるのが「教材」ですね。
則内誠一郎:
練習の後に復習がある。まさに理想的な教材です。
★反復練習が大切。「教材」片手に繰り返し駒を動かしてください。
占魚亭:
打ち換える桂を合駒で出す所が上手い。
★36馬が左右に働きます。
金少桂:
打ち換え一点に特化した構成。打ち換えた効果もすぐに出るので非常にわかりやすい。
★シンプルな表現が「教材」にうってつけでした。
奥鳥羽生:
寄せて返して
植田尚宏2号養成用
★植田さんは塚田賞受賞5回など昭和を代表する作家の一人。
植田尚宏作(近代将棋1969年12月、『古今短編詰将棋名作選』第161番)

【作意】15歩、同玉、17飛、16銀、24角、26玉、35角、同金、16馬、36玉、
25銀、同桂、26馬、同馬、46金まで15手詰
★17飛の限定打から銀合、角捨に最後は25銀から26馬のたたみこむような手順が爽快です。
⑩中出慶一作 中級者向 タイトル「角2枚を捨てて質駒を入手する手順を研究しよう」

【作意】24桂、31玉、21銀成、同玉、13桂不成、31玉、21桂成、同玉、12角、31玉、
43桂、同金、21角成、同玉、43角成、同香、32金まで17手詰。
【評点】百点満点の71点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.13、良:1、可:7、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
まず24桂と打ち据えて、後の詰上がり形を整えます。その後、12銀→13桂→12角と打ち替えを実行して、42金を質駒とする準備を整えます。
43桂捨を実行すれば、52角で取れる位置に金を移動させることができたので、21角成から金を入手して清涼詰で詰上がります。
2枚角を犠牲にしての質駒奪取の分かり易しい手筋ですが、他の手段でも作図できることも研究してみましょう。
★自作解説ありがとうございました。
12銀を12角に打換えるのは思いつく筋だが、一度13桂と戦力を補充するのが俗で気づきにくいところ。
12角と据えれば43桂で質駒を作って一気の収束です。
清涼詰が好感度アップ。
金少桂:
いかにも市販の詰将棋本にありそうな雰囲気。
「ヒント:金を入手するには・・・」
そしてこんな感じ↑のヒントが問題の下に書いてありそう。
河童生:
「質駒は? そして、それを取るには?」のお勉強。
★質駒のつくり方の教材でした。
有吉弘敏:
手順は悪くないのですが、単なる駒取りは教材としても避けたいところです。
★13桂を取るのはちょっと俗でしたか。
上谷直希:
収束は見えているが、焦らない。
【作者予想】吉松智明さん
★収束が見えた貴方は中級者卒業です。
名無し名人:
何度も21に捨てる手順がリズミカル。作者予想=三宅英治氏。
則内誠一郎:
質駒入手よりも21への捨駒3枚が見所なのでは?
★繰り返しが良いリズム感を生み出しています。
占魚亭:
心地よいリフレイン。
★繰り返しのリズムが楽しさにつながるのではないでしょうか。
野曽原直之:
角2枚を捨てて清涼詰。
★解いてさわやかというのは「教材」に必要ですね。
奥鳥羽生:
積んで崩して
吉田健2号養成用
★吉田流超短編は一世を風靡。

吉田健作(近代将棋1968年12月、『古今短編詰将棋名作選第』148番)
【作意】74香、62玉、63歩、同玉、55桂、64玉、73香成、75玉、65金、同玉、
64龍、同玉、63桂成まで13手詰
★吉田さんには珍しく入玉ではありません。龍の横利きを止める74香、55桂が打ちにくい味ですが、最後に二枚とも動くところがいいですね。
******************************************************************
★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、4月16(日)13時~
[場所] 福島区民センター
大阪市福島区吉野3‐17‐23
千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
JR環状線野田駅から徒歩8分
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式」
七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
*********************************************************************
※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<4回目>
■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台」<4回目>
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑦と⑧の2作です。
⑦奥鳥羽生作 中級者向 タイトル「遠打・限定打の原理説明図」

【作意】78角、㋑56香合、24龍、45玉、44龍、36玉、69角、58歩合、同角、同香、
47龍、35玉、36歩、34玉、43龍まで15手
【評点】百点満点の96点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.88、良:7、可:1、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
変化㋑35玉に対する退路封鎖のための67以遠、その後の転回時に取られないための78、という2種類の意味の初手です。遠打の意味付けには他にも色々ありますが、単一の目的の方が詰将棋としての味が良いようです。本題は単なる原理説明図ですが、転回時に取られないための遠打の名作の一例として、添川公司氏21手(1980年看寿賞中編)があります。全詰連HP~看寿賞のページ~作品一覧で参照できますので、ぜひ鑑賞してみてください。
★自作解説ありがとうございました。
初手の78角。盤上この一点しか正解がないという限定打を遠打で表現。
解説を補足すると、初手56角では35玉、33龍、46玉、37龍、56玉と角を取られてしまいます。しかし67以遠に打てば37龍までで詰むというわけです。
そこで作意は78角と打ちます。67以遠なら脱出は出来ないのになぜ78なのでしょうか?その理由はもう少し進むとわかります。
78角に対する56香の中合が妙防。これは同角と取らせれば35玉から逃げ出そうという意味ですが、それだけではありません。
56同角とは取れないので24龍から玉を追います。
24龍、45玉、44龍、36玉となったとき、47龍としては35玉、44龍・・・と千日手模様になるので、69角と引きます。
そうです初手67角と打ってしまうと、56香が利いているので58角と引けないのです。
最遠地点の89角の場合はそもそも角が引けません。それで78に打ったわけです。
78に打てば69角と引けます。
ここで58歩合と出来るのが56に香を中合した理由です。56中合が歩だと69角で詰んでしまいます。
マニアになると「それなら67香合とすれば69角が消せる、67同角にはそこで56香と連続中合で逃れるのでは?」と高級なことを考えるのですが、香が手に入れば36玉と追ったときに37香があるのです。もっともこういう高級手段を盛り込んだ作品はあります。作者が解説で触れている添川氏の作品です。最後に紹介します。
以下は58同角と歩を奪い、アッサリと収束します。
「遠打・限定打の原理説明図」というタイトル通り、明快で教材に相応しい好作、評点も最高の96点を獲得しました。
それでは自作解説中にある添川氏の看寿賞受賞作を紹介しておきます。
添川公司作(近将1980年3月、看寿賞)

【作意】17角、62飛、83桂不成、81玉、91桂成、同玉、82角、81玉、71角成、同玉、
62角成、同玉、63飛、71玉、82龍、同玉、74桂、71玉、61飛成、同玉、62金まで21手詰
★2手目62香合だと83桂から91桂成に同玉となったとき28角と引く手があります。
64歩合と応じれば82角、81玉、64角成として2枚の角が連結するので詰みます。
しかし初手26角では35香合とする妙防があり、91同玉に37角と引けません。35同角としても44香とされ、これも同角なら53香合と、香の連続合で角を引くことが出来ません。
ところが17角とすれば、香の連続合は26~35~44~53としたところで品切れ。
実に上手い構想です。
則内誠一郎:
少ない駒でさり気なく高級手筋が入っています。
★限定打と遠打は詰将棋の魅力の一つ。
占魚亭:
限定打の理由が7手目に判明。竜の動きもいい感じ。
★変化に潜り込ませず作意に意味が現れるのが明快です。
河童生:
初手の限定遠打も勉強になるが、2手目の合駒選びも勉強になります。
★中合も高級手筋ですがサラリと表現されました。
名無し名人:
転回して合駒を稼ぐための78角限定打は面白い。収束にもう一手あれば…。
作者予想=奥鳥羽生氏。
★作者予想的中お見事。奥鳥羽生氏は遠角の名手です。
上谷直希:
シンプルイズベスト。お手本にすべき完成度ですね。
【作者予想】中村雅哉さん
金少桂:
考えるポイントが角の打ち場所だけのため、なぜ角の打ち場所が限定されるのか一点に絞って考えられる良問。
★78角・56香の2手に凝縮された内容は結構ありますが、簡潔に表現されたことが高評価につながったものと思います。
野曽原直之:
凝った意味づけの限定打。
有吉弘敏:
限定遠打は詰将棋の醍醐味です。駒数も少なく綺麗な小品。
★この形にまとまったことが一つの収穫だと思います。
奥鳥羽生:
構想的遠打
山本民雄2号養成用
★山本民雄氏と言えば「99飛の遠打」があまりにも有名ですが、同氏の作品をパラ誌上で初めて見たのが次図。内容の濃さに圧倒されました。
山本民雄作(詰パラ1970年12月、『古今短編詰将棋名作選』第172番)

【作意】15金、同玉、26角、16玉、49角、同龍、59角、46龍、同飛、25玉、35飛、
同玉、26角、46玉、37金まで15手詰
★取れる龍を取らずに49角の限定遠打から59角の最遠移動、対する46龍の移動合から35飛の豪快な捨駒まで息もつかせぬ展開です。
⑧芹田修作 中級~上級者向け 「限定打とスイッチバック」

【作意】14角、35玉、25飛、36玉、48桂、47玉、28飛、14龍、36角、同と、57金まで11手詰
【評点】百点満点の83点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.50、良:4、可:4、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
★タイトルは「限定打とスイッチバック」。
「スイッチバック」というのは“ある駒が初期位置から動いた後、同じ経路を通って元に戻ること”です。駒の軌跡を表現したものです。
44龍がいなければ46金の一手詰ということがわかれば初手の発見は容易でしょう。
14角と遠くから打ちます。これは限定打です。25角と近くから打ったのでは35玉で詰みません。
14角に同龍は46金まで。
25合の変化がちょっと難しいのですが、48桂と打つのが好手で、47玉なら36角から57金、また35玉なら25飛から23飛成があります。
そこで35玉とかわします。
それには平凡ですが25飛とします。
34玉は23飛成があるので36玉と上部脱出を目指します。
ここで48桂が収束まで読み切らないと指しにくい一手。
47玉と潜り込まれて切れそうですが、スッと28飛と引いて開き王手すれば、14龍と角を取る一手。56金には48桂の紐がついています。
そこで36角と近打ちするのが決め手です。同とに57金までの詰み。
少ない駒数でキレイにまとまった好作。
河童生:
2度の角打は光るが限定打の教材としては不適当。
これは、「スイッチバック」の教材としておきましょう。
★2度の角打は限定打だったのですが、やや地味だったでしょうか?
野曽原直之:
飛車がスイッチバック。
★25飛から28飛と戻るのがいい味です。
有吉弘敏:
良い作品なのですが、収束形に既視感があります。勘違いかもしれませんが。
則内誠一郎:
手数の割に手強く、教材にするのは勿体ない。
★棋力の高い人が創ると難しくなる?中級~上級者向けにした次第です。
占魚亭:
スイッチバックの前の桂打ちがポイント。
★48桂は捨駒ではないのですが打ちにくい手ですね。
上谷直希:
洗練された配置で好感が持てます。
【作者予想】野曽原直之さん
★機能的で配置に無駄がないですね。
名無し名人:
宙ぶらりん感が好き。スイッチバックを売りにするには弱いが普通の詰将棋として良く出来ている
作者予想=野曽原直之氏。
★今回お二人の作者予想はよく一致しますね。
金少桂:
配置・手順ともに今回出題された問題の中で一番普通の詰将棋という感じ。
スイッチバックはかなり詰将棋マニア向きの概念なので、本作を解かせれば詰キスト候補生を発掘できる!?
★「スイッチバック」という手筋に面白さを感じられるようになれば、ちょっとしたマニアですね。
奥鳥羽生:
緻密な中空の舞
小林敏樹2号養成用
★小林さんは短編の名手。飛び道具の機能を最大限発揮した次図が印象に残ります。
小林敏樹作(詰パラ1988年4月)

【作意】16香、25玉、61角、35玉、39角、44玉、35龍、同玉、17角まで9手詰
★香の短打、61から角の遠打、39角の最遠移動、龍を捨てて17角までの華麗な収束。
この初形から75角が17に移動する詰上りを誰が予想できるだろう!
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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
8月は20日です。場所は関西将棋会館。例会終了後に45周年記念懇親会を開催します。
毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」には、10名の方から解答をいただきました。
解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
有吉弘敏、上谷直希、奥鳥羽生、河童生、金少桂、小池正浩、
則内誠一郎、占魚亭、名無し名人、野曽原直之
多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
楽しんでいただける作品が揃っていたのではないかと思います。
それでは今日も結果発表を行います。今回は⑦と⑧の2作です。
⑦奥鳥羽生作 中級者向 タイトル「遠打・限定打の原理説明図」

【作意】78角、㋑56香合、24龍、45玉、44龍、36玉、69角、58歩合、同角、同香、
47龍、35玉、36歩、34玉、43龍まで15手
【評点】百点満点の96点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.88、良:7、可:1、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
【作者のことば】
変化㋑35玉に対する退路封鎖のための67以遠、その後の転回時に取られないための78、という2種類の意味の初手です。遠打の意味付けには他にも色々ありますが、単一の目的の方が詰将棋としての味が良いようです。本題は単なる原理説明図ですが、転回時に取られないための遠打の名作の一例として、添川公司氏21手(1980年看寿賞中編)があります。全詰連HP~看寿賞のページ~作品一覧で参照できますので、ぜひ鑑賞してみてください。
★自作解説ありがとうございました。
初手の78角。盤上この一点しか正解がないという限定打を遠打で表現。
解説を補足すると、初手56角では35玉、33龍、46玉、37龍、56玉と角を取られてしまいます。しかし67以遠に打てば37龍までで詰むというわけです。
そこで作意は78角と打ちます。67以遠なら脱出は出来ないのになぜ78なのでしょうか?その理由はもう少し進むとわかります。
78角に対する56香の中合が妙防。これは同角と取らせれば35玉から逃げ出そうという意味ですが、それだけではありません。
56同角とは取れないので24龍から玉を追います。
24龍、45玉、44龍、36玉となったとき、47龍としては35玉、44龍・・・と千日手模様になるので、69角と引きます。
そうです初手67角と打ってしまうと、56香が利いているので58角と引けないのです。
最遠地点の89角の場合はそもそも角が引けません。それで78に打ったわけです。
78に打てば69角と引けます。
ここで58歩合と出来るのが56に香を中合した理由です。56中合が歩だと69角で詰んでしまいます。
マニアになると「それなら67香合とすれば69角が消せる、67同角にはそこで56香と連続中合で逃れるのでは?」と高級なことを考えるのですが、香が手に入れば36玉と追ったときに37香があるのです。もっともこういう高級手段を盛り込んだ作品はあります。作者が解説で触れている添川氏の作品です。最後に紹介します。
以下は58同角と歩を奪い、アッサリと収束します。
「遠打・限定打の原理説明図」というタイトル通り、明快で教材に相応しい好作、評点も最高の96点を獲得しました。
それでは自作解説中にある添川氏の看寿賞受賞作を紹介しておきます。
添川公司作(近将1980年3月、看寿賞)

【作意】17角、62飛、83桂不成、81玉、91桂成、同玉、82角、81玉、71角成、同玉、
62角成、同玉、63飛、71玉、82龍、同玉、74桂、71玉、61飛成、同玉、62金まで21手詰
★2手目62香合だと83桂から91桂成に同玉となったとき28角と引く手があります。
64歩合と応じれば82角、81玉、64角成として2枚の角が連結するので詰みます。
しかし初手26角では35香合とする妙防があり、91同玉に37角と引けません。35同角としても44香とされ、これも同角なら53香合と、香の連続合で角を引くことが出来ません。
ところが17角とすれば、香の連続合は26~35~44~53としたところで品切れ。
実に上手い構想です。
則内誠一郎:
少ない駒でさり気なく高級手筋が入っています。
★限定打と遠打は詰将棋の魅力の一つ。
占魚亭:
限定打の理由が7手目に判明。竜の動きもいい感じ。
★変化に潜り込ませず作意に意味が現れるのが明快です。
河童生:
初手の限定遠打も勉強になるが、2手目の合駒選びも勉強になります。
★中合も高級手筋ですがサラリと表現されました。
名無し名人:
転回して合駒を稼ぐための78角限定打は面白い。収束にもう一手あれば…。
作者予想=奥鳥羽生氏。
★作者予想的中お見事。奥鳥羽生氏は遠角の名手です。
上谷直希:
シンプルイズベスト。お手本にすべき完成度ですね。
【作者予想】中村雅哉さん
金少桂:
考えるポイントが角の打ち場所だけのため、なぜ角の打ち場所が限定されるのか一点に絞って考えられる良問。
★78角・56香の2手に凝縮された内容は結構ありますが、簡潔に表現されたことが高評価につながったものと思います。
野曽原直之:
凝った意味づけの限定打。
有吉弘敏:
限定遠打は詰将棋の醍醐味です。駒数も少なく綺麗な小品。
★この形にまとまったことが一つの収穫だと思います。
奥鳥羽生:
構想的遠打
山本民雄2号養成用
★山本民雄氏と言えば「99飛の遠打」があまりにも有名ですが、同氏の作品をパラ誌上で初めて見たのが次図。内容の濃さに圧倒されました。
山本民雄作(詰パラ1970年12月、『古今短編詰将棋名作選』第172番)

【作意】15金、同玉、26角、16玉、49角、同龍、59角、46龍、同飛、25玉、35飛、
同玉、26角、46玉、37金まで15手詰
★取れる龍を取らずに49角の限定遠打から59角の最遠移動、対する46龍の移動合から35飛の豪快な捨駒まで息もつかせぬ展開です。
⑧芹田修作 中級~上級者向け 「限定打とスイッチバック」

【作意】14角、35玉、25飛、36玉、48桂、47玉、28飛、14龍、36角、同と、57金まで11手詰
【評点】百点満点の83点(平均点×100÷3で算出)
*平均点:2.50、良:4、可:4、否:0
良は3点、可は2点、否は1点とし、誤無解を除いて集計
★タイトルは「限定打とスイッチバック」。
「スイッチバック」というのは“ある駒が初期位置から動いた後、同じ経路を通って元に戻ること”です。駒の軌跡を表現したものです。
44龍がいなければ46金の一手詰ということがわかれば初手の発見は容易でしょう。
14角と遠くから打ちます。これは限定打です。25角と近くから打ったのでは35玉で詰みません。
14角に同龍は46金まで。
25合の変化がちょっと難しいのですが、48桂と打つのが好手で、47玉なら36角から57金、また35玉なら25飛から23飛成があります。
そこで35玉とかわします。
それには平凡ですが25飛とします。
34玉は23飛成があるので36玉と上部脱出を目指します。
ここで48桂が収束まで読み切らないと指しにくい一手。
47玉と潜り込まれて切れそうですが、スッと28飛と引いて開き王手すれば、14龍と角を取る一手。56金には48桂の紐がついています。
そこで36角と近打ちするのが決め手です。同とに57金までの詰み。
少ない駒数でキレイにまとまった好作。
河童生:
2度の角打は光るが限定打の教材としては不適当。
これは、「スイッチバック」の教材としておきましょう。
★2度の角打は限定打だったのですが、やや地味だったでしょうか?
野曽原直之:
飛車がスイッチバック。
★25飛から28飛と戻るのがいい味です。
有吉弘敏:
良い作品なのですが、収束形に既視感があります。勘違いかもしれませんが。
則内誠一郎:
手数の割に手強く、教材にするのは勿体ない。
★棋力の高い人が創ると難しくなる?中級~上級者向けにした次第です。
占魚亭:
スイッチバックの前の桂打ちがポイント。
★48桂は捨駒ではないのですが打ちにくい手ですね。
上谷直希:
洗練された配置で好感が持てます。
【作者予想】野曽原直之さん
★機能的で配置に無駄がないですね。
名無し名人:
宙ぶらりん感が好き。スイッチバックを売りにするには弱いが普通の詰将棋として良く出来ている
作者予想=野曽原直之氏。
★今回お二人の作者予想はよく一致しますね。
金少桂:
配置・手順ともに今回出題された問題の中で一番普通の詰将棋という感じ。
スイッチバックはかなり詰将棋マニア向きの概念なので、本作を解かせれば詰キスト候補生を発掘できる!?
★「スイッチバック」という手筋に面白さを感じられるようになれば、ちょっとしたマニアですね。
奥鳥羽生:
緻密な中空の舞
小林敏樹2号養成用
★小林さんは短編の名手。飛び道具の機能を最大限発揮した次図が印象に残ります。
小林敏樹作(詰パラ1988年4月)

【作意】16香、25玉、61角、35玉、39角、44玉、35龍、同玉、17角まで9手詰
★香の短打、61から角の遠打、39角の最遠移動、龍を捨てて17角までの華麗な収束。
この初形から75角が17に移動する詰上りを誰が予想できるだろう!
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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
8月は20日です。場所は関西将棋会館。例会終了後に45周年記念懇親会を開催します。
毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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