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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<最終回:総評>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅤ、結果発表も前回で終了。
 長い間お付き合いいただきありがとうございました。
 今日は総評を紹介させていただき、振り返りを行いたいと思います。

 「すらすら解ける20手台」も今年で5回目となります。
 節目の5回を記念して、詰パラ9月号と当ブログのネット作品展とのダブル開催を企画させていただきました。
 本誌では10作、ネット作品展には16作と、多数の作品が集まりました。
 投稿いただいた作家の皆様、ありがとうございました。
 本誌の結果については12月号の結果をお待ちいただくこととしますが、ネット作品展では、次の15名の方々から投稿いただきました(敬称略)。あらためて感謝申し上げます。
 なお下線の3名の方が初投稿です。
   青木裕一、有吉弘敏、馬屋原剛、梶谷和宏、片山智之、北村憲一、
   信行寺持光、則内誠一郎、中出慶一、西村章、野々村禎彦、福原徹彦、
   安田恒雄、吉松智明、RINTARO

 また解答は下記の方々から頂戴しました。過去最高となる20名でした。皆様ありがとうございました。
 なお下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 多くの作家、解答者の皆さまに企画を盛り上げていただき、感謝の念に堪えません。
 本当にありがとうございました。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 作品展の主旨からは、成績を競うものではないのですが、出題16作の平均点は2.25でした。
 2016年の第一回からの推移を見ると、2.15→2.37→2.32→2.37→2.25となります。
 Cがゼロとして、AとBが同数なら2.5、全員がBなら2.0ですから、この数字はこの種の企画展ならかろうじて及第点かと思います。 ちなみに2.5を超えたのは4作品でした。
 また作品展の主旨に合ったものが好評という点で、C点ゼロの作品数に注目すると、2016年が4作、以降、10作、4作、9作ときて、今回はゼロでした。
 このような数値の推移と、皆さまからいただいた短評からは、今年は少しすらすら度が下がったと反省すべきところがあったようです。

 この作品展の企画を思い立ったのは、「創棋会でもネット作品展をやりたい」「やさしい中編作の発表の場を作りたい」というものでした。
 作家にも歓迎され、解答者にも楽しんでもらえる、そういう場を作りたかったのです。
 やさしいとは言っても20手台の作品がズラリと並ぶので、解答提出も「指定手」と「手数」お記入でOKとして負担を減らすようにしました。
 作品については、当初は投稿作を全部掲載していたのですが、ある年「難しい」という声が多かったことから、次の年から例会で選考するようにしました。
 それでも毎回のように「すらすら解けない」というお叱りを受けます(汗)。
 バラエティに富んだ投稿作品の数々を目の前にして、出来るだけ多くの作品を出題したかったわけですが、その背景には「やさしい中編の発表の場をつくりたい」ということで始めたことでもあり、折角の投稿は大事に扱いたいという気持ちがあったことも事実です。その点はご理解下さい。

 あらためて「すらすら解ける」というのは、どういうことなのか、少し考えてみました。
 まず解いてみようと思わせる要素を備えていること。
 パッと眺めて筋が見えるかどうか。
 紛れが多い、有力そうな手が見えない、どこから手をつけてよいかわからない、こういう作品は好ましくないですね。
 取ったらすぐに詰む捨駒で始まる、開き王手や両王手の形が浮かぶ、邪魔駒消去、打ち換え、打歩詰打開など、定番の手筋が現われそうな雰囲気がある、そういう作品がいいですね。
 何よりも解ければ爽快と感じることが重要なポイント。
 きれいな着地は解後感を良くします。捨て駒で締めくくるのが理想的。
 また手順はよく捌けるのがいいですね。駒が二段三段に活用される、清涼詰になればそれだけでも好印象。
 もちろん詰将棋ですから、謎解きの要素は必要です。一目で解ける、変化も紛れもなく一直線で解ける、それでは面白くありません。
 しかしいたずらに難解なもの、煩雑な変化を伴うような作品は困ります。
 構想の妙味を感じさせてくれる作品、解いてなるほどと思えるパズル性を備えた作品、中編を支える狙いを持った作品、そういうものが揃った作品展にしたいものです。

 以下、蛇足ですが、いくつか補足させていただきます。
 まず形については、「解いてみよう」という気にさせるには「形」が大事なことはいうまでもなく、いわゆる「好形」が望ましいのですが、これも「広がり」や「駒数」などの視点、また簡素図式が「すらすら」とは限らないということもあり、単純にはいきません。
 自陣成駒については、いくつかご意見がありましたが、表現の多様性ということになりそうです。ただ感覚的には「自然さ」を求める意見も多く、配置の必然性や機能のようなものが問われるところかと思います。
 手順については「駒取り」についても言及されました。単なる駒取りではなく、効率や捌きに通じるならば、それも良しというところでしょうか。「駒取り」そのものが「すらすら度」を下げることにはつながらないように感じます。
 変化がスッキリしない作品へのコメントもありました。これはスッキリしないことが分かった時点で選題を避けるべきでした。次回以降はキチンとチェックしたいと考えます。

 色々と書いていると、「すらすら」解ける作品のハードルがどんどんあがってしまいそうで困ってしまいますが(笑)、好意的なご意見もいただいていますので、引き続きご支援をいただきますようお願いいたします。
 それでは皆さんからいただいた総評を紹介させていただきます。

■総評
片山智之 今回のネット作品展も、楽しく鑑賞させて頂きました。
 作品発表の場が少ない中で、創棋会のネット作品展は、作家にとって大きな励みになっていることは、間違いのない事実です。
 また、詰パラとのコラボ企画も、節目の段階で開催して頂けたら、作家の一人として、嬉しく思います。
 ご苦労も多いとは思いますが、今後も、ネット作品展を続けて頂けましたら、幸いです。この度は、ありがとうございました。

★複数投稿ありがとうございました。
 作家の励みになっている、というのは主催者にとってもありがたいエールです。

西村章 今年も好作の目白押しで十分に楽しめました。
ネット作品展の方は本誌よりもたくさんの短評がいただけるのでこちらはこちらでお得です。

★全短評を掲載できるのはネット作品展ならではのこと。
 やはり解答者の生の声は作家にとって何よりの贈り物です。

山下誠 手数は20手台と比較的長い作品でしたが、いずれも概ねすらすら解けたように思います。バラエティ性があって楽しめました。

★すらすら解けたという感想に大きく安堵しました。

梶谷和宏 初めて参加させていただきましたが、好作揃いでとても楽しかったです。ありがとうございました。
 無理なお願いだと思いますが、20手台に限らず、『すらすら解ける』30手台~100手台もあるといいですね。どこにも出せない中長編の在庫がたくさんあるものですから(笑)。

★「30手台を」というご要望は以前にもありましたが、100手台となるといささか荷が重いですね(笑)

有吉弘敏 これまでのすらすら展とは、かなり難易度が違う気がするが、解図力が落ちたからかもしれない。明確な狙いがある作品を期待します。

★狙いを看破したら一気に解ける、そういう作品を揃えたいものです。
 引き続き好作の投稿をよろしくお願いいたします。

松澤成俊 創棋会のメンバーにすらすら解ける20手台はあわないことがよくわかりました(笑)

★投稿作家の半数が常連会員です。一同、新規まき直しです(笑)。

竹中健一 「すらすら解ける」って誰基準ですか?1分以内くらいでスラスラ解けたのは4問しかありません…。自分の解図力のなさにがっかりしました…。
 全16問解き終えて、所要時間は1時間30分くらいでした。
 すらすら解ける作品かどうかを判断基準にするとほとんどがC評価になってしまうけど、作品の感想は短評に書くのでご容赦を。
まぁ20手を超える中編を一気に解くことはあまりないので、すごくいい企画だと思いますし、運営の皆様や作者の皆様には感謝です!

★解答王がすらすら解けないようでは困るのですが、所要時間が1時間30分というのは相当な短時間だと思います。

奥鳥羽生 スラスラと 体感のみに A評価

★すらすら度で評価いただきありがとうございました。
 また全短評を五七五でまとめていただき感謝。

RINTARO どの作品もそうだが、逆算で加えたであろう序が難しい。
 私にとってはスラスラではなく、創棋会作品展でなければ、とても解く気にならなかったであろう。
 今回も参加できて光栄でした。

★作家にとって入れたいイントロが作品を難しくしてしまう。これもあるあるですね。

福原徹彦 作品展の開催ありがとうございました。
 今回は難しかったです。すらすらかどうかを評価基準にするとAがかなり少なくなってしまいました。

★次回はもう少し「すらすら度」をアップさせたいと思います。

馬屋原剛 すらすら解けない問題ばかりだった。
 出題数を半分位に絞って、本当にすらすら解ける問題だけ出題して欲しかった。

★本誌とネットと、双方への出品ありがとうございました。
 厳選したい気持ちと、折角の投稿作をという気持ちが交差して、このような選題となりました。

則内誠一郎 すらすら全然ちゃうやんけとは、ご尤も。

★そうやんけ。(にわかに河内弁が 笑)

宮田敦史 本誌の同企画もですが、すらすら解けない問題が多いです(特に本誌)。

★宮田さんがすらすら解けないというのは、どういうレベルを思い浮かべられていたのでしょうか。

金少桂 収束がすらすらでも、導入が難解すぎて筋を確信できず、すらすら解ける局面になかなかたどり着けないものが多かった印象。しかも収束が流れるという印象になる分評価も落ちる。
 逆に導入がすらすらなら収束は多少難しくても、難易度が実質一桁詰将棋を解くクラスに落ちるので結果としてすらすら解けるし、収束が決まると評価も上がる。以上の観点から、今回の一番のお気に入りは13番。

★的確な総評、まさにその通り。
 多少考えるところはあっても、詰み筋が浮かぶというのが望ましい作り。
 収束が決まるのも大切な要件ですね。


☆解答者への呈賞につきましては、次の2名の方に詰棋書を贈呈させていただきます。
   梶谷和宏さん、安田恒雄さん
楽しみにお待ちください。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<16回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は最後の作品、16作目の結果発表です。

⑯有吉弘敏作
16sura5.png

【作意】76銀、96玉、95と、同玉、87桂、同歩成、75飛、86玉、
  98桂、同と、78桂、同馬、85銀(図)、87玉、86飛、同玉、
  76馬、95玉、94銀、96玉、95飛、同玉、85馬まで 23手詰

【正解】
  13手目→85銀
  手数→23手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.47、A:9、B:4、C:2、誤解:0、無解:4、無評価:1 

作者のことば
 狙いの一手は13手目85銀。本作では特にこの手が狙いというものはないのですが、解答審査上最も確実という観点で記載しました。
 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型です。
 銀上がり・飛捨てを2回繰り返す素材+序奏という構成です。
 序奏を入れたかったので若干変化がありますが、すらすらの許容範囲かなと思います。
 2手目の変化で58馬に別の意味も持たせられたので、配置の効率性はあげられたと思います。

★初手は84飛と行きたくなります。75玉の一手に、76飛、65玉、66銀には同馬がありました。66銀に代えて56銀も同とでダメです。
 56銀と銀を取っての開き王手も58と と馬を抜かれてしまいます。そこから84飛としても75玉、65飛、76玉と逃げられて続きません。
 初手は76銀が正着。
 宙ぶらりんの74飛を取られそうで指しにくいのですが、74玉には85銀、73玉、84銀と銀を進めることができます。
 74玉なら83銀不成から85桂があり、72玉なら、36馬と出て45合に83と、71玉、35馬以下の詰み。いずれの変化も58馬が威力を発揮します。
 76銀には96玉と逃げるしかありません。
 それには95と と捨て、同玉に87桂と捨てるのが好手順。
 逃げ道になりそうな87地点を埋めておこうというわけです。
 87桂を同馬なら、75飛と引きます。84玉なら64飛があり、94玉なら85銀から三段目の飛成があるので、85に捨合しますが、同飛、96玉、87銀と馬を取れば、同玉に、86飛寄で詰みます。
 87桂には同歩成と応じるのが最善。
 それには75飛とします。96玉なら85銀があるので、86玉と逃げます。
 77から潜り込む手が気になりますが、65銀とやるのは66馬なら85馬までですが75玉と飛を取られて捕まりません。85銀なら今度は66馬と取られてダメです。
 98桂と応手を問うのが好手。
 同馬と取れば、85銀、75玉、76馬まで。また77玉と潜りこむのは67銀までです。
 98桂は同との一手。
 そこで78桂と右から捨てるのが巧打。77玉なら、67銀、87玉、85飛まで。
 78桂は同馬と取るしかありません。
 そこで待望の85銀と開き王手。

<図 13手目:85銀>
16sura5_85銀

 75玉なら76馬までですから、87玉と逃げますが、86飛と捨てて入玉を阻止。
 同玉に76馬で寄せの網を絞ります。
 95玉には94銀と開き王手。
 96玉と逃げれば95飛が決め手。
 同玉に85馬まで清涼詰となりました。

 「すらすら解ける20手台」PartⅣの横型と書かれていますが、昨年は次図を発表されていました。
「Go Down」
18sura4.png

【作意】56飛、69玉、68角成、同玉、77銀、同玉、87金、同玉、
  65角成、77玉、76馬、68玉、58銀、78玉、68飛、同玉、
  67馬、59玉、49銀、69玉、59飛、同玉、58馬まで 23手詰

 詳細は以下を参照下さい。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-312.html


西村章 :巧みな銀捌きから2枚の飛車を消して清涼詰とため息が出ました。

★飛車を2枚とも捨てるのが爽快な手順。

中出慶一 :巧妙な2桂捨て、華麗な2飛捨てで、清涼詰で終わる、パズル性と軽快性を兼ねた好作です。
 13番と同様、創棋会作品展に採用されても良いと思います。

★毎回好作を投稿いただき感謝。

則内誠一郎 :ネットでは勿体無い上級品。

★同人の技の冴えを見せてくれました。

梶谷和宏 :(作品的にはAですが難しすぎるので)
  これは全然『すらすら』じゃないです。苦闘すること一週間、やけくそで桂を打っていたら偶然に(笑)詰みました。
  こんな難問を『すらすら』と位置づけられる人は誰でしょう?有吉さんですかね?間違っていたらごめんなさい。

★作者当てはご正解!

松澤成俊 :そもそも課題に不適合

★無解が4で、少し難しかったでしょうか。

竹中健一 :すらすらは解けなかったが、狭いところでうまくやりくりしている感じがしました。

★変化は盤面を広く使い、作意は狭いところで。

片山智之 :8六玉が、最終的には隅っこへ追いやられ・・・(笑)。

★入玉出来ずに討ち取られました(笑)

奥鳥羽生 :妙手順 だけど中盤 本性が (失礼・笑)

★桂の捨て方は巧妙。だけどやや難度が上がった?

金少桂 :浮いている74飛を放置して76銀と指せるまでが大変。
 下段に追う変化は変化飛ばし。78と98の桂の捨てる順番は大事。収束は楽しめた。すらすら度60点。

★76銀は58馬の働きなどの意味合いからも入れたい一手。しかし難度が上がってしまいました。
 後半は気持ち良く。

福原徹彦:思わず84飛から入りましたが、76銀も素直な手順で詰みますね。

★76銀は74飛を取られそうで指しにくいのですが、やってみると58馬の力もあって意外と簡単に寄ります。

占魚亭 :銀がいい仕事をしている。

★67の銀は、作意でも変化でもよく働きます。

馬屋原剛 :銀の進撃が見物。

★58馬があやつる凧のような銀。

宮田敦史  後半の趣向的手順は面白い。

★二回の開き王手と二回の飛車捨て、リズム感がいいですね。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<15回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日15作目の結果発表です。

⑮則内誠一郎作
15sura5.png

【作意】33銀、同桂、52飛成、23玉、32角、24玉、14角成、同玉、13と(図)、同玉、
  22銀、24玉、33銀生、同玉、25桂、24玉、22龍、23金合、14飛、同玉、
  13桂成、24玉、23成桂、同角、25金迄25手。

【正解】
  9手目→13と
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.33、A:7、B:6、C:2、誤解:1、無解:3、無評価:1 

作者のことば
 「13と」は軽いながらも捨駒で、数えやすく9手目を指定の一手と致しました。

★初手52飛成に誘われます。
 42歩合なら41角、33玉、53龍、43合、22銀と追って詰みます。
 しかし42銀合とされると53龍と引けないので詰みません。
 それでは53飛成を狙って33銀とやってみましょう。
 同玉なら53飛成、32玉(43合は11角以下)、43角、23玉、34角成で詰みます。
 43玉も52角、33玉、53飛成で簡単。
 23玉は、22銀成、34玉、23角、43玉、52銀、33玉、53飛成、24玉、14角成、同玉、13飛打以下、ちょっと手数はかかりますが俗に追って詰みます。
 作者はこの変化を「煩わしいかも知れません」と気にしておられますが、難しい手は無いので、仕方のないところではないでしょうか。
 33銀には同玉と決まりました。
 待望の52飛成です。
 23玉と逃げる一手に41角と打つのは34玉で捕まらないので32角と打ちます。
 14角成と飛車を取り同玉となったところでは、玉は風前の灯に見えますが、33桂や45角が良く利いていて、ちょっと手が止まります。
 ここで13と と軽く引くのが好手。

<図 9手目:13と>
15sura5_13と

 13とは同玉と取るしかありません。
 そこで22銀と打ち24玉に33銀不成と桂を取ります。
 34玉とかわせば、24飛、33玉、22飛成、44玉、42龍右以下数駒余りの詰み。
 素直に33同玉と取ります。
 25桂には24玉と逃げ、22龍のとき23金合が最後の抵抗。
 それには14飛が決め手です。
 同玉の一手ですが、23に金合以外なら13龍までとなるところです。
 13桂成と打った桂を捌きます。
 同金なら25龍までですから24玉と寄りますが、23成桂と金を取り同角に、25金までの詰み。

<詰上り図 25金>
15sura5_詰上り

 詰上りは見事に「十字架」になりました。
 初手33銀がちょっと難しかったかもしれませんが、そこを乗り越えれば、流れるように手が進み、最後は14飛の好手に、炙り出しの詰上りと、楽しめる作品でした。


作者:元ネタは次図。2017年年賀詰『1』例題。
15sura5_元

★2017年の創棋会の年賀詰は「HAPPY NEW YEAR 2017 FROM SOUKIKAI」でしたね。
 作品は→ http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-78.html

占魚亭 :詰上りは何の形なんでしょう?

★この詰上り、皆さんの受け止めは多様でした(笑)

片山智之 :3手目と17手目の一間龍がたまらない。
 最後にあぶり出された図柄は、時代劇によく出てくる「十手」でしょうか・・・。

★「十手」ですか。
 手順は、一間龍愛好家には楽しめるものでした。

中出慶一 : 駒取り、合駒を交えての進行で、「田舎の十字架」に旨くはまった?

★「田舎の十字架」。確かに中央ではありませんね。

西村章 :初手ガツンと銀の放り込みから始まり、巧みに駒を捌いて逆十字架のあぶり出しと手の込んだ作品でした。

★「逆十字架」。これがピッタリの表現でしょうか。
 初手33銀は確かにガツンと音のしそうな一手でした。

山下誠 :2二銀から気持ちよく手を進めて、きれいな詰め上がり。

★駒がどんどん捌けます。

梶谷和宏 :初手もやりにくいけど、指定の13とも手掛かりをなくすようでやりにくい。好作。

★ちょっと指しにくい手が入ったため、ちょっとすらすら感が弱まったかもしれません。

松澤成俊 :3三銀なんて初手をいれるから課題に合致しなくなる

★33銀。作家的には入れたくなる一手なんですが、難度が上がってしまいました。

竹中健一 :初手が意外すぎる。
 13と~22銀として最初に呼んできた桂を食いちぎるのも不思議な感触。
 最後はきれいにはまとまりましたが。すらすらとは解けません…

★52飛成の紛れが強かったのでしょうか。
 22銀から33銀と桂を取ってしまう手は、筋の良い人にはちょっぴり見えにくかったかもしれません。

金少桂 :初手52飛成の紛れが厄介。収束11手は気持ちの良い手順。
 炙り出しになるとは思わなかった。すらすら度45点。

★炙り出しは意外性あり。

福原徹彦 :52飛成から考えて苦戦。33銀に気付けば、以下は難解ではないが、収束で22手目同金と指しそうになった。

★最後まで油断は禁物。

奥鳥羽生 :あわてるな 三三埋めて それからだ

★52飛成の前にひと仕事。

安田恒雄 :大変気持ちの良いすらすら手順でこの詰め上がりはAでしょう。

★よく捌けて気持ち良いと思います。

賀登屋 : ゆるみのない手順、上手い。

宮田敦史:指定の13とも意外だが、2手目23玉の変化がまた難しい。
 最後は曲詰?(十字架?) 個人的に今回のベスト。

★お褒めいただき作者もニッコリ。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
  テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
  ⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<14回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日14作目の結果発表です。

⑭中出慶一作
14sura5.png

【作意】24桂、同金、31桂成、同玉、64馬(図)、42桂合、同馬、同玉、
  64馬、同歩、82飛成、52飛合、43銀、31玉、32銀成、同飛、43桂、41玉、
  32龍、同玉、31飛、42玉、51飛成、32玉、31龍まで25手詰。

【正解】
  5手目→64馬
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.06、A:6、B:6、C:5、誤解:1、無解:2、無評価:0 

【作者のことば】
 序盤の2枚馬捨てから飛合(1番の大駒合が最長手順になる)を強要してその飛を入手して詰め上げる軽快構想作です。

★左で団子状態の、82馬、73馬、84飛という大駒三枚をいかにして活用するか。
 41銀が取れば51馬の活用を見て第一感でしょうか。
 しかし41銀、同玉、51馬、32玉、31桂成、同玉、64馬と威勢よく進めても同歩と取られて後続がありません。
 持駒に桂があれば打ってみよということで24桂と捨てるのが軽い打診。
 52玉なら51馬、53玉、71馬で綺麗に詰みます。
 同金と取らせたところで、41銀の筋はダメでしたから、31桂成と捨てて将来の64馬捨てを見るのがポイント。
 31桂成に42玉なら、43銀、31玉に64馬と捨てます。同歩にも同馬と取り返して簡単な詰み。初手44桂と打つと変化の43銀が打てません。
 31桂成は同玉と応じる一手です。
 ここで狙いの64馬
 歩頭への馬捨ては迫力満点です。

<図:5手目 64馬>
14sura5_64馬

 同歩と取るか42に合駒するか、少し読まないといけません。
 同歩なら、同馬、42銀合(42歩合は32歩、同玉、43銀、同歩、82飛成以下。42金合は81飛成、41合、42馬以下)、同馬、同玉、82飛成、53玉、73龍、63合と進めて44や62から銀を打てば詰み。
 42合駒ですが、歩合は同馬、同玉に64馬と捨て、同歩、82飛成、53玉、62銀、52玉(42玉は61銀不成以下)、53歩、41玉、51銀成、31玉、41成銀から詰み。
 頭に利く駒は同じ順でダメですから、最善は42桂合です。
 これも同馬と切って、同玉に64馬と捨てます。
 二枚馬を連続して歩頭に捨てるのは、豪快な手順です。
 64馬に53香合なら82飛成、52合、43銀で簡単、また53金合も同馬、同玉、65桂で詰みますから、64同歩と取るしかありません。
 これで82馬も消えたので待望の82飛成です。
 今度は52への合駒を読みます。
 52桂合は43銀、31玉のとき23桂と捨てておくのが上手い手で、同歩に32銀成、同玉、52龍と進めれば、42合に43金で詰みます。
 52角合は43銀、31玉、32銀成、同玉、52龍、42合、23角以下。
 52香合は43銀、31玉、32銀成、同玉、52龍、42合、44桂、31玉、32香まで。
 桂合のときのように23桂を利かすのは52龍に31玉で詰まないので要注意。
 頭に利く駒は同じ要領で詰むのですが、32銀成を取ることのできる52飛合が最善の応手です。
 52飛合には、43銀、31玉、32銀成と進め、同飛と取られたとき、43桂を利かしておくのが大切な一手。
 41玉に32龍と取り返して、同玉に31飛と打てば、42玉、51飛成、32玉、31龍までの詰み。
 二度の合駒読みがちょっと大変かもしれませんが、難解なやりとりはないので多くの方が正解されました。
 二度の歩頭の馬捨てが気持ちの良い作品でした・


片山智之 :なんて強烈な歩頭への馬捨て!6四の地点で二度も炸裂させるとは・・・。

★二度の歩頭への馬捨てはインパクトありましたね。

安田恒雄 :一見して2枚の馬が邪魔駒なのですが、2枚とも64に捨てに行く感触は大変気持ちの良い手順でした。
  ただ不動の桂香を含めた大模様の配置が少し気になりました。

★一見して邪魔駒とわかるのが「すらすら」らしいところでしょうか。

賀登屋 :もう少し使用駒を減らしたい。

★もう一路右に寄せる構図は考えられたかもしれません。

則内誠一郎 :2枚の馬が力瘤みたいな物。

★溜めた力を64で放出。

奥鳥羽生 :七三は 邪魔なようでも そうじゃない

★邪魔な82馬を捨てるには73馬が邪魔という構成。

梶谷和宏 :すごく強引なほぐし方ですね。評価はAですが、これは『すらすら』とはいかないかな。作者は中村さんでしょうか?

★2枚馬の捌きは強引といえば強引ですね。

松澤成俊 :玉のそばに攻め駒がいない

★手がかりをつけるまでが一苦労でしたか。

有吉弘敏 :攻駒が遠いので、詰みそうにみえず、悩んだ。手順は悪くない。

★「手順は悪くない」というのはありがたい言葉。

金少桂 :序の4手省いてくれれば「すらすら」なんだけど、入口がとっつきにくすぎて…。
  後半はびっくりするほど一本道で両極端。すらすら度20点(序の4手省いてくれれば70点)

★41銀や44桂という紛れもあり頭4手を入れたいところですが、これは作家目線?
 52飛合からは長い収束という感じでした。

福原徹彦 :難しい。41銀~51馬はすぐに途切れるが、有力そうに見えるし、変化も多いのですらすらとは言い難い。

★紛れはそれほど多くないのですが、ちょっと変化が多かったでしょうか。

馬屋原剛 :初手41銀しかないと思い滅茶苦茶悩んだ。
  変化が多く、正直正解している自信もなし。

★64馬捨ての筋は比較的見やすかったと思うのですが。

竹中健一 :初手から41銀とか考えてしまった。
   合駒も歩合がぴったりなので作意かと思ったら桂合の方が2手長い。
   こんなの私にはすらすら解けるわけがない。

★23手解の方が1名。
 42歩合の変化はもう少し短く切りたいところですね。
 最長手数探しになってしまうと煩わしさが増えますから。

宮田敦史:12手目52桂合の変化に43銀〜23桂が隠れた好手。A

★香合のときにはこの筋が詰まないのがよく出来ています。
 角合のときには23角が出てくるのも面白い対比です。

西村章 :何となく詰筋は見えるのですが合駒読みなどが難しくスラスラとは行きませんでした。

★何となく詰み筋が見える、というのがいいところかと思ったのですが。

占魚亭 :強烈な2度の64馬。

★2回の64馬捨てがすべて。

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
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 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<13回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日13作目の結果発表です。

⑬RINTARO作
13sura5.png

【作意】21金、12玉、15香、14金、同香、13飛合、22金打、同飛、
   同金、同玉、21飛、33玉、32金、43玉、33金打、同飛、同金、同玉、
   22飛成(図)、同玉、32飛、23玉、12飛成、33玉、32龍まで25手詰

【正解】
  19手目→22飛成
  手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.55、A:12、B:7、C:1、誤解:0、無解:0、無評価:0 

作者のことば
 序の2連合が狙いです。金2枚で飛を取るリフレインを経て、22飛成が決め手となります。

★初手15香と打ちたい形です。
 12合は21金だし、13合には21金から11金打があり、14合にも21金から11金打、12金打と強引に飛車を取る手があり、いずれも詰み。
 しかし15香には軽く22玉とかわす手があり、32金、同飛と飛車を質にして、21金、33玉、32と、同玉、31飛と追いますが、43玉で息切れです。
 初手は21金と俗に打つのが正解。
 これは12玉の一手。そこで15香と打てば22玉とされる変化はありません。
 13合は11金の一手詰。14合も11金打~12金打の筋があります。
 受けに窮したようですが、14金の移動合がありました。
 これは同香と取るしかありません。
 23玉と逃げれば、13金、33玉、32金、同飛、同と、同玉、31飛で詰むので、13合で頑張ります。
 13歩合なら、22金打から清算して21飛、33玉、32金、43玉、33金打の詰み。
 そこで13飛合として横に利かして受けます。
 それでも、22金打から清算して21飛~32金~33金打と進めます。
 これを同飛と取れるのが13飛合の効果。
 33地点で清算して同玉となった局面で持駒飛車一枚。
 32飛や13飛は34角の利きが強くて手が続きません。
 ここは先ほど打った飛を22飛成と成捨てるのが好手。

<図 19手目:22飛成>
13sura5_22飛成
 これは同玉と応じるしかありません。
 そこで32飛と打てば、23玉に、12飛成から32龍までの詰み。

 すらすら度が高く、好評も多数で、評点は3位となりました。


奥鳥羽生 :無仕掛けじゃ ないよと孤軍 三一と

★31とが一貫して寄せの主軸となりました。

金少桂 :収束の飛成捨てが見えにくかったが、前半は合駒もすぐ決まってすらすらと手が進む。
 序は易しく収束に妙手が一つ入るタイプなので、解後感の良い問題だった。
 すらすらとはかくあるべし。すらすら度85点。

★指定の22飛成は清算の後だけに鮮やかな印象が残ります。

梶谷和宏 :これこそ『すらすら解ける20手台』にふさわしい作品だと思います。
 金の移動合から飛合のアクセントもうまくマッチングしています。

★14金から13飛が上手い受けの連続技。

中出慶一 :4手目金移動中合、4金捌き、飛合奪取と飛捨ての組合せ、等軽快にして、「すらすら解ける20手台」に最適な作品。
 これが創棋会作品展に採用されても他作に見劣りはしない?

★これを本誌に出題すべきだったかもしれませんね。

占魚亭 :金を飛に。

★錬金術ならぬ錬飛術?

賀登屋 : 清算手順2度は頂けない。

★清算は詰将棋らしくない?

西村章 :若干駒交換が多いですが打った飛車の打替が入って解後感はまずまずでした。

★駒交換はありますが、よく捌けるので嫌味はないかと。

福原徹彦 :移動合せざるを得ない形で解きやすい。
 詰将棋では清算は躊躇してしまうことも多いがこの作品は躊躇なく清算できました。

★金の重ね打ちで飛車を取る手が2回出てくるのは趣向的な味もあります。

有吉弘敏 :主旨通りのすらすらで気持ち良い。

★解いて気持ちが良いというのも大切なところですね。

馬屋原剛 :すらすら解けてよかった。他の問題もこのくらいの難易度だったらよかったのに。

★作品のレベルを揃えるのはなかなか大変です。次回も投稿をお待ちしています。

竹中健一 :これはすらすら解けた。合駒も意外と易しかった。
 22飛成から綺麗な纏め方だと思いました。

★大駒捨てがあるかどうかで解後感も変わります。

松澤成俊 :上段玉で手が狭く課題にぴったり

★指し手が限られると読みやすいというのはあります。

片山智之 :4手目の金の移動合が印象的でした。

★移動中合は駒を打つ中合とは味が違います。

宮田敦史 :飛合が出て来たのが良い。

★大駒の合駒というのはポイント高めですね。

野曽原直之 :14金~13飛合が妙防。

★連続して受けの好手が出るので、グッと評価が上がります。

安田恒雄 :5×4のコンパクトな形から4手目14金の移動合の好手を絡めて気持ちの良いすらすら手順です。

★コンパクトな形から好手が出るというのは良い演出。

原田豪 :14金合も13飛合もわかりやすく、すらすらでした。

★「わかりやすい」というのは本作品展の大事なキーワードですね。

則内誠一郎 :軽めの合駒2回は許容範囲。

★軽い頭の体操。

山下誠 :序盤は合駒で少し考えさせ、終盤は飛成のアクセントがよく利いている。

★イントロで心をつかんで、収束でもう一度魅せてくれました。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
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 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
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[日時] 2020年12月20日(日)13時~
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