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【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<1回目>

【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<1回目>

・解答選手権は初級一般戦の会場も続々中止が決定。
 この「新型肺炎」の脅威はいつまで続くのでしょうか…。

■【結果発表】ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」<1回目>
 創棋会のネット作品展「教材に使える詰将棋~大駒捨てのある作品~」には、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
   嵐田保夫、有吉弘敏、片山智之、奥鳥羽生、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
   竹中健一、津久井康雄、西村章、野曽原直之、原田豪、福原徹彦、松澤成俊、
   RINTARO、安田恒雄、山下誠
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大駒捨てを堪能できる作品が揃っていたので、楽しんでいただけたのではないかと思います。
 出題は2月19日。次のURLからご覧いただけます。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

 それでは今日から出題順に結果発表を行ってまいります。

① 吉松智明作
10t2020_01.png


【作意】22歩、31玉、23桂、同桂、21歩成、同玉、43角成、同飛、12飛成、同玉、31角成まで11手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.35、A:6、B:11、C:0、誤解:0、無解:0、無評価:0

【作者のことば】
 よくある収束3手からの逆算。

★よくある収束とは、12飛成から31角成の開き王手のことですね。
 そこにどのように持っていくかが考え処です。
 初形から12飛成とするのは、同玉、31角成に14飛と香を抜かれてしまいます。
 そこで玉方44飛の利きを変えるため、初手43角成と捨てます。
 同飛に12飛成と捨てれば、同玉に31角成まで。
 いや、それには23玉と脱出ルートがありました。
 23地点も塞いでおく必要があります。
 ということで初手は22歩です。12玉なら24角成まで。
 31玉と寄ったときに23桂と捨てます。
 41玉なら52飛成までですから、23桂は同桂と取ります。
 これで無事23の穴塞ぎが完了。
 21歩成、同玉と呼び戻してから、43角成と捨てるのが正しい手順。
 43同飛と取らせて舞台が整いました。
 12飛成と捨て、同玉に31角成の開き王手できれいにフィニッシュ。


RINTARO :収束からの逆算かな。角も飛車も捨てて、うまくできていると思います。

★ご明察。

安田恒雄:収束は想定通りの開き王手だが、逆算の緻密な環境作りが肝要。

★頭の5手が入ったので、少し詰将棋らしくなりました。

山下誠: 脱出路を塞ぐ準備工作の後に大駒を豪快に捌く理想的な展開。

★地味なスタートから気持ちの良い大駒捨の収束というのが解後感の良くなる構成。

原田豪: 初手43角成としたいところ。

西村 章:すぐにでも43角成としたくなるのをぐっとこらえる。 B

★初手43角成とし、同飛、22歩、31玉、23桂とするのは、41玉と逃げられて詰まないので、手順前後は利きません。

占魚亭:ひと目の詰上り。手順前後に要注意。

★唯一の紛れがこの手順前後(笑)

則内誠一郎: 読みやすくて教材にふさわしい。

★複雑な変化や紛れがなくシンプルな表現。

津久井康雄:まさに教材という感じ。

竹中健一:定番の収束なので教材に使えそうです。

★「定番」というのがピッタリですね。

片山智之:1二飛成からの開き王手は知っておくべき詰手筋。初心者にぴったりの作品だと思いました。

★習いある手筋を少し脚色して10手台に仕立てました。

嵐田 保夫:まさしく教材に適した開き王手手筋もの。序盤の入りは極く平凡だが、教材用という観点ではA。

★22歩は俗手ですが、打ちにくい味もあったようです。

有吉弘敏: 2手目12玉の変化は若干面白い。

★12玉は24角成の一手詰ですが、他にも面白い手がありましたか?

野曽原直之 :歩を打ってすぐに成り捨てる。

★22歩を打って捨てるのもちょっぴり味良し?

福原徹彦:桂と歩の使い方が良い。手の意味も明確になっている。

奥鳥羽生:収束の気持ちいい連続大駒捨てが、開き王手誘導の教材。
  前半のお膳立も伏線的な退路封鎖の良い教材。

★開き王手の教材にもなっています。

白木大輔:楽しく解けました。

松澤成俊:幕開きにふさわしい教材

★C評価なしでオープニングを飾りました。

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題]  「駒の軌跡」。駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています!

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年6月21日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 後日案内させていただきます。

****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
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ネット作品展「教材に使える10手台」partⅣ出題

<ネット作品展「教材に使える10手台」partⅣ出題>
※2/21修正:WEBから取り出せる問題一覧のタイトルに誤記がありましたので差し替えました。
 出題作の図面に誤りはありません。不手際のありましたこと、謹んでお詫び申し上げます。


■「教材に使える詰将棋」partⅣの一斉出題
 創棋会のネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~」、たくさんの投稿をいただきました。
 作家の皆さま、ありがとうございました。
 創棋会例会で選考の結果、以下の13題を出題させていただくことになりました。
 出題作の作者は次の10名の方々です。あらためて感謝申し上げます。
  (敬称略、作品順ではありません、複数作投稿された方もいらっしゃいます)。
    奥鳥羽生、片山智之、信行寺持光、則内誠一郎、中出慶一、西村章、野曽原直之、
    RINTARO、安田恒雄、吉松智明

 大駒捨ての爽快さを楽しめる作品が揃っています。
 解いていただければ詰将棋が好きになる、そういう作品ばかりです。
 「力試し」の3題も、形はよくありませんが、解けば納得の作品ばかりです。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。

◇解答送り先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えてください)
◇解答締切 : 3/22(日)
◇解答要領 : A・B・Cの三段階評価と短評をお願いします。
※解答いただいた方から若干名に呈賞。
 また「力試し」解答者は別枠で1名に呈賞

★図面は次のサイトから取り出すことができます。(URLを2/21修正
   https://firestorage.jp/download/9acf723fb54e728f936e301be037258e63f0d136
   パスワードは 「kyozai4」です。


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***「力試し」***

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■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 「駒の軌跡」。駒が移動する軌跡をテーマにした作品の投稿をお待ちしています!

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年6月21日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
     <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題] 後日案内させていただきます。

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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

もうすぐ例会、2月16日(日)です!

☆前回のブログで詰パラ2月号について書きましたが、金少桂さんから「大道棋教室もよろしく」というコメントをいただきました。
 解答者には有力なヒントになりそうです(笑)。ぜひコメントをご一読ください。

<もうすぐ例会、2月16日(日)です!>
 創棋会の次回例会は2月16日(日)13時スタートです。
 今回の会場は大阪市港区民センターです。
 (チャンピオン戦の大阪会場もここになります)
 課題は「大駒捨てのある作品」です。
 例会で選題し、ネット作品展「教材に使える10手台partⅣ」に出題します。
 ネット投稿は例会前日まで受け付けていますので、奮って投稿ください。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。
 今回は「意外性のある一手」がテーマと感じられた作品を2局選びました。

植田尚宏作 近代将棋1966年10月(『古今短編詰将棋名作選』第128番)
植田古今128_13角


 直ぐに目につく24桂や13香は21玉でダメです。
 浮いている21飛を取られないようにしないといけません。
 そうなると13桂成くらいしかありません。
 同玉と取る一手に、24角では12玉で効果がなく、22角と打つしかありません。
 しかし24玉と上がられると、16桂は同角と取られてしまいますし、33角成も同玉で続きません。
 困ったようですが、素晴らしい一手がありました。
 15龍! と捨てるのです。

<5手目:15龍>
植田古今128_15龍

 まったく何も利いていないところへ捨てるのは意表の一手。
 上部脱出を助けるようで、非常に指しにくい手です。
 同玉と取れば33角成が好手。同銀に17香、16合、27桂までピッタリつかまっています。
 15龍には同歩と応じるのが最善。
 上部をおさえる55龍が消えてしまって、どうやって攻めを継続するのでしょうか。
 13角成と22の角を捌いて21飛の利きを通すのが好手段です。

<7手目:13角成>
植田古今128

 13角成の一手で玉は上部に逃げ出すことが出来ません。
 同玉と取るしかありませんが、14香と捨て、同玉に26桂と打てば、13玉に14香までの詰み。
 初形で14にあった歩が15と動いたため、その空地に14香と打つことが出来たわけです。
 そして歩を15に動かしたのは、15龍という意表の一手でした。
 うまく出来ていますね。

【手順】13桂成、同玉、22角、24玉、15龍、同歩、13角成、同玉、
   14香、同玉、26桂、13玉、14香まで13手詰


菅谷正義作 詰パラ1978年5月(『現代詰将棋短編名作選』第20番)
菅谷現代20

 持駒は豊富、31角と72銀が玉を包囲していて、簡単そうに見えます。
 しかし44桂のような手は43玉とかわされると、61桂や24角の守りが強く詰みません。
 62飛が筋のようですが、同玉、63金、51玉、52飛、41玉で続きません。
 54飛と押さえるのが有力そうですが、平凡に53歩合で逃れ。
 持駒を使う手はうまくいきません。
 初手は63銀不成! と捨てるのが妙手。

<初手:63銀不成>
菅谷現代20_63銀

 玉を包囲する大切な72銀を捨てるのは抵抗感が大きいです。
 また上部脱出をお手伝いするようで非常に指しにくい一手です。
 しかし同玉なら64飛と打って、52玉も72玉ももう一枚の飛を62に打てば簡単です。
 43玉と逃げるのは54金(ここに金を打てるのが不成の効果)、33玉、25桂、同銀、43飛から詰みます。
 63銀不成には41玉と逃げるのが最善。
 あわてて52金と打つと31玉に11飛と迫っても、22玉と逃げられ、33からの脱出が防げません。
 まず33桂と軽く捨てて33の逃げ道を封じておくのが好手。
 33同角と取らせて、52金と行きたくなりますが、31玉に11飛を同角と取られてしまいます。
 33同角には目の覚めるような好手順が用意されていました。
 まず42角成とタダ捨て。

<5手目:42角成>
菅谷現代20_42角

 同角なら21飛から52金があるので、同玉と応じるしかありませんが、41飛と捨てて呼び戻します。
 同玉に21飛と52金の詰みを狙えば、42玉とかわす一手ですが、51飛成と捨てるのが決め手です。
 同玉に52金までの詰み。
 63銀の心理的妙手からスタートして、42角成、41飛、51飛成と大駒を3枚捨てての収束まで見応え十分で、見事半期賞に輝いた一局です。

【作意】63銀不成、41玉、33桂、同角、42角成、同玉、41飛、同玉、
   21飛、42玉、51飛成、同玉、52金まで13手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
<最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 後日案内させていただきます。
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★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上
以上

詰パラ2月号が到着

<詰パラ2月号が到着>

■将棋世界3月号
・今月の付録は「第1回詰将棋創作キッズチャレンジ」。
昨年募集されたこの催しに、95名、225局という、非常に多くの応募があったとのこと。
優秀作と佳作、合計33作が収められています。応募資格は小学生ということなんですが、優秀作などは結構レベルが高いですね。
第2回の募集もされていますが、A部門は3~9手詰で「飛車を捨てる」という課題です。
良い子の皆さん、創棋会のネット作品展「大駒捨てのある10手台」も参考にしてください!
将世2003付録

・2019年詰将棋サロン年間優秀作選考会。
 有吉弘敏さんの作品が最優秀作に選ばれました。佳作の中澤宣幸さんも詰パラではおなじみ。創棋会メンバーの真辺龍さんが浦野賞。
 総評では及川さんが同一作が出たことに触れられていました。

■詰パラ2月号
・表紙は泉正隆さん。入選3回のニューフェイス。
 「訓練として詰将棋を解くのは好きではないが、詰将棋を作ったり鑑賞したりするのは大好きだった」というフレーズには何となく納得させられるものがあります。
 指将棋はプレーヤーなら勝たないと面白くありませんが、詰将棋は好きなら楽しめる世界です。
・詰将棋学校(12P~)。
小学校:今月から田川さんが新担当。
 先日の九州Gでお会いしましたが、よく考えたら昨夏の創棋会にも顔を出されていました。
 「暁将棋部屋」第4号にもインタビューが掲載されているのでご覧いただければと思います。
中学校:9手詰は難しい…。そうですね浦野先生も「9手詰ハンドブック」は予定されてないようですから。
 しかし12月号の短コンを見ていると9手詰で表現できる世界は多彩で、まだまだ広がりが期待できるように思えますが。
高校:駅にポスターを貼って将棋の普及に取り組まれるというのは、頭の下がる話です。
 藤井ブームで将棋年齢は低下したと思いますが、将棋熱が持続するかどうかは別の話。
 スポーツやゲームに関心が移ったり、社会人となって十分な時間が割けなくなったり事情はさまざま。
 それでも若い時の情熱が残り火となっていれば何かのきっかけで再燃することもあります。
短大:解答に総評があれば…。総評どころか短評もなければ評価もない、そういう解答用紙を目にすることがあります。
 結果稿を書く立場からすると、非常に寂しいものがあります。何か一言書いていただきたいものです。
大学:昨年も2月は足早なので易しめという言葉がありました。廣瀬さんってやさしい方なんですね。
大院:誤無解と評点を巡るジレンマは答えの出ないテーマでしょうか(その昔は誤評価ということへの切込みもあったような…)。
 評点の計算方式も紆余曲折があって今に至っています。
 それでも最近は評点トップでない作品が半期賞を受賞することも増え、作品の価値が評点のみに左右されず、多面的に評価されているようには思います。
・内藤國雄の小ルーム(18P~)。相変わらず絶妙のエッセー。原田さんのような方、詰将棋界にもいらっしゃいませんかね。
・詰とうほく作品展(19P~)。一度参加したい会合の一つですが、会合100回で作品展は初とは驚き。
・たま研(20P~)。いつもながら役者が豊富ですね。
・詰備会(21P~)。早々と次回例会の案内。
・持駒のある風景(22P~)。「岳麓」のお話。発刊に至る作者の熱き想いをチョッピリ受け止めさせていただきました。
 アマチュア愛好家が詰将棋の作品集を上梓するというのは夢の一つです。
 「儲けよう」などという気持ちはさらさらなくても、赤字前提で出版というのもつらい話です。
 良心的な出版を愛好家の手で支えられればいいなと思いました。
・おもちゃ箱だより(24~)。同一作チェックのお話。
 空気ラボはとても役に立っていますが、さらに突っ込んだ詰将棋DBが紹介されています。
 ほぼ同一作まで検出できるというのですから凄いですね。
・ちえのわ雑文集(26P~)。青木裕一さんによる「高木手筋を振り返る」。
 高木手筋の定義に触れていくつかの例題も紹介され興味深い論考ですが、スペースの都合で振返れていないとのことなので、ぜひどこかで十二分に語っていただきたいものです。
・詰将棋の眺め方(28P~)。第2回は小林敏樹さんによる「中合をピンライン上で動かす」。
 「中合動かし」は昨年12月の短コンでも数多くみられ、魅力ある創作テーマの一つ。
 このように一つのテーマを掘り下げた論考は「読む詰将棋ファン」にとって嬉しいものです。
・将棋パズル雑談(34P~)。今回もプルーフゲームが一問。これは解く一手。もう一つミクロコスモスを超える長手数問題が(笑)。
・全詰連の頁(42P~)。解答選手権の告知。今年も熱気溢れるシーズンがやってきました! 初級一般戦は3月号との分割掲載
・会合案内(46P~)。創棋会の2月例会は16日(日)です。
 課題はネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」です。皆さんのご参加お待ちしています。
・結果稿(54P~)。小学校は久保さんの臨時解説。中学と高校は有吉さんが高得点で首位。
 大学院は添川さんの7種合還元玉煙に田島さんの超長手数(ただし変化が問題?)。
 山路さんの祝賀詰、難しかったのか解答は24名と少なかったが、力作ぞろいの素晴らしいお祝いでした。
 中出さんの500回記念もお楽しみいただけたと思います。
・編集室(108P~)。名局ライブラリーの予告が湯村さんとのこと。楽しみですね。
 今年のカレンダーは例年と様変わり。今月も24日がお休み。何か得したような気分ですね。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。
 今回は創棋会の実力者の作品を3局選びました。

小西逸生作 詰パラ1963年1月(『古今短編詰将棋名作選』第107番、『青玉』第74番)
小西_古今107

 初手12飛と打てば33玉の一手で、一気に玉が狭くなった感じです。
 33玉には44銀と、上部を押さえているように見える55の銀を軽く捨てるのが好感触。打ち捨てではこの味が出せません。
 44銀を同玉なら、45馬、33玉、44金、24玉、36桂、同馬、34馬まで。
 24玉と応じるしかありませんが、そこで重く13銀と打つのが先を読んだ好手。

<5手目:13銀>
小西_古今107_13銀

 13銀に14玉と 寄られると、22銀生は、13合で続きませんし、22銀成から23馬を狙うのは53飛の守りがあってダメです。
 あっさり24銀成と捌くのが正解なのですが、24同玉となったところは、銀一枚捨てて14香が消えた格好です。これで何かプラスがあるのでしょうか。
 もう少し手を進めてみましょう。
 まず16桂と捨てます。これは同馬なら35金があるので、同歩の一手。
 そこで34馬と捨てるのが豪快な大駒捨て。

<11手目:34馬>
小西_古今107_34馬

 34馬に同馬なら15金まで。この変化に備えて16桂と捨てて歩を吊り上げておいたのです。
 34馬は同玉と取るしかありません。
 そこで14飛成が決め手。
 同馬と取らせて35金までの詰み。

44銀と捌く味、13銀から14香の消去、16桂の軽手、最後は大駒の連続捨てと、盛り上がる構成が解後感を良くしています。

【手順】12飛、33玉、44銀、24玉、13銀、14玉、24銀成、同玉、
    16桂、同歩、34馬、同玉、14飛成、同馬、35金まで15手詰


柴田昭彦作 詰パラ1964年3月(『古今短編詰将棋名作選』第112番、『詰将棋三十年』第97番)
柴田_古今112

 16から17の逃げ道が気になる形。
 26銀が手堅いようですが、18とが守りに利いているので、16玉で詰みません。
 26金では14玉で戦力不足。
 よく見ると17飛と捨てる手があります。
 同と と取ってくれれば25金からピッタリ詰みます。
 24玉と逃げたときにワンセットの上手い手があります。
 まず14の銀を25に引いて捨てます。
 33玉なら34銀打と数の攻めがありますから、同玉と応じるしかありません。
 そこで26歩と突き出すのがたまらなく味の良い手です。

<5手目:26歩>
柴田_古今112_26歩

 25銀から26歩は盤上の駒を活用する、気持ちの良い手です。
 26歩を同玉では16金から簡単なので24玉と逃げます。
 25銀などと俗手で追うのは33玉、34金、同馬、同銀上、44玉となって捕まりません。
 ここで爽快な一手が出ます。
 先ほど17に打った飛車を14飛と捌くのです。

<7手目:14飛>
柴田_古今112_14飛

 14飛を同玉なら、今度こそ25銀で簡単ですから、33玉と逃げます。
 33玉には44銀と捨て、同銀と取らせてから、13飛成が決め手です。
 同馬に34金までの詰み。

 17に打った飛を14、13と二段活用するのが実に気持ちの良い手順。
 そこに至る35銀から26歩と盤上の駒を活用するのも味が良い手です。
 オール捨て駒の軽快作でした。

【作意】17飛、24玉、25銀、同玉、26歩、24玉、14飛、33玉、
   44銀、同銀、13飛成、同馬、34金まで13手詰


山本昭一作 詰パラ1981年10月(『現代詰将棋短編名作選』第60番、『怒濤』第26番)
山本昭一_現短60

 攻め方は盤上に大駒3枚、持駒は金3枚と、かなり強力です。
 しかし44龍や32桂、46銀などの守りも堅く、手のつけ方が難しいですね。
 まず初手は14金と捨てます。
 同玉なら44飛成と龍を取れます。24合としても、25金と捨てれば、同玉には26飛から、また23玉なら45馬と出る手があります。25金に13玉と引くのも24金、22玉、21金、同銀、23飛で詰みます。
 14金に34玉とかわすのは、44飛成、同桂、24金、43玉、53金、32玉、54馬と27の馬の威力で詰みます。
 最善は14同龍。
 そこで45馬と活用するのが好手順。
 34合なら、21桂成、43歩、33金、13玉、46馬と銀を取って詰みます。
 22玉と引くのも、21桂成、同玉、22金、同玉、33飛成で詰み。
 受けに窮したようですが、34龍の移動合が好防。

<4手目:34龍>
山本昭一_現短60_44龍

 34龍は14地点を空けるのが目的です。
 21桂成のような攻めでは、43歩、33金、14玉と逃げられて届きません。
 ここはあっさり同馬と取り、同玉に45金と拠点を築きます。
 43玉と飛車を抜かれると困ったようですが、それには63飛があり、53合に54金打から簡単。
 45金には23玉と逃げるしかありませんが、21桂成と待望の開き王手。
 43 歩と飛車を取れば24金と捨て同桂に22飛で詰みなので、14玉と逃げます。
 ここからが本局の見せ場です。
 まず13飛打と捨てます。

<11手目:13飛>
山本昭一_現短60_13飛

 13飛打は同銀の一手。
 そこで23飛成と捨てます。
 同玉にとどめが33角成
 同玉に34金打までの詰み。
 13飛打からの大駒三連捨てのたたみ込むような手順は迫力十分で実に爽快。

【手順】14金、同龍、45馬、34龍、同馬、同玉、45金、23玉、
   21桂成、14玉、13飛打、同銀、23飛成、同玉、33角成、同玉、34金打まで17手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
    <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 後日案内させていただきます。
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

続・創棋会の次回課題は「大駒捨てのある作品

続・創棋会の次回課題は「大駒捨てのある作品」
 このところニュースを見れば新型肺炎の報道です。
 2009年の豚インフル騒動を思い出すのですが、今回は隣国が発生源なので目が離せません。
 普通の(笑)インフルエンザも流行ってますから、皆さんも健康管理にはくれぐれも留意ください。

 さて詰パラ2月号が月末に到着しましたが、開封したばかりなので、そちらの紹介はしばらくお時間をいただくこととし、今回は引き続き創棋会の次回課題についての記事となります。


■創棋会の次回課題
☆ネット作品展(2月出題予定)の課題
 「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品」。
 「教材に使える10手台」を開催します。
 PartⅣとなる今回のテーマは「大駒捨て」です。
 初めて詰将棋の面白さを知ったのは「捨駒」だという方が多いのではないでしょうか。
 そのなかでも「大駒捨て」には一段とインパクトがあったかと思います。
 将棋の川柳に「ヘボ将棋王より飛車をかわいがり」とありますが、大駒は大切な駒です。
 その価値の高い大駒を捨てて玉を詰めるわけですから、これ以上ない痛快さです。
 ネット作品展では、思わず詰将棋が好きになる、そんな「大駒捨て」のある作品を揃えたいと思いますので、作家の皆さま、奮ってご投稿ください。
 2月例会で選考し、2月下旬に当ブログ「創棋会通信+α」で出題します。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)

◇例題紹介
 それではいつものように、管理人の好みで選んだ例題を紹介させていただきます。
 今回は『蒲公英』から3局を選びました。
 『蒲公英』は2000年に刊行された創棋会の6冊目の作品集で、内容は短編が主体で32人が参加されています。

川崎 弘作 将棋世界1997年5月(『蒲公英』第14番)
川崎弘_蒲公英14

 ひと目、32飛と捨て同馬と取らせて53金と打ちたい形。
 作意も32飛と打ちます。

<初手:32飛>
川崎弘_蒲公英14_32飛

 同馬とは取れませんから43玉とかわす一手。
 53には馬が、33には銀が利いているので困ったようですが、35桂と捨てるのが良い手です。
 32玉と飛車を取られて一大事に見えますが、それには31馬と馬を取る手があり、同玉に53角と打てば、32玉には31飛まで、42合も22金までです。
 35桂は取るしかありませんが、同銀なら33金があります。初手32以外の地点に打つと35桂を同銀と取られて33金が打てないので困ります。
 そこで35桂には同金と応じます。
 ここで鮮やかな好手筋があります。
 52飛成と捨て同玉に22飛と打ち換えるのです。

<7手目:22飛>
川崎弘_蒲公英14_22飛

 43玉と逃げれば54金、33玉、55馬で詰みます。この変化があるので22飛は限定です。
 22飛は取るしかなく、同馬に53金と打てば、51玉に61香成と捌いて、同玉に62歩成までの詰みです。
 32飛、22飛の捨駒を限定打で演出した気持ちの良い作品でした。

【作意】32飛、43玉、35桂、同金、52飛成、同玉、22飛、同馬、
    53金、51玉、61香成、同玉、62歩成まで13手詰


柳原裕司作 近代将棋1986年12月((『蒲公英』第72番))
柳原裕司_蒲公英72

 73銀・43銀の形から、筋の良い人には、53玉・54Xまでといった詰上りが浮かぶかもしれません。
 しかし現状は持駒に金気がなく、43銀が取られそうな形です。
 たとえば56桂などは43玉で切れてしまいますので、注意して攻める必要があります。
 まず53銀不成と捨てます。
 43玉なら42飛、53玉、64角という筋で詰みますから、53同玉と応じるしかありません。
 ここで64角と飛び出すのが気持ちの良い手。
 43玉なら42飛があるので44玉とかわしますが、そこで55金と活用するのが好手。
 同と と取らせて36馬の利きが通りましたので、53角成と捨てます。

<7手目:53角成>
柳原裕司_蒲公英72_53角成

 同玉に馬の長い足を利用して63飛と打ちます。
 44玉と逃げる一手に56桂と捨てるのが味の良い手です。
 同と と取らせて53飛成が決め手です。

<13手目:53飛成>
柳原裕司_蒲公英72_53飛成

 同玉に54馬までの詰み。
 思い描いた詰み形が実現しました。

 64角と捌いて53角成と捨てる、63飛と打った飛を53に捨てる。
 このように二段活用で駒を捨てるのは非常に気持ちの良い手筋です。
 そのつなぎになっている55金や56桂も味の良い手です。
 また53への捨駒が繰り返されるところが趣向的で楽しい手順です。

【詰手順】53銀不成、同玉、64角、44玉、55金、同と、53角成、同玉、
    63飛、44玉、56桂、同と、53飛成、同玉、54馬まで15手詰


岡田 敏作 詰パラ1998年6月((『蒲公英』第28番))
岡田敏_蒲公英28

 3作目は曲詰の大家岡田さん。
 普通作でも手慣れたところを見せてくれますが、本作は少し骨があります。
 21飛成から31金という手が見えますが、11玉と逃げられて詰みません。
 21飛成から22金、同玉、31角のような筋もありそうですが、23玉、13角成、34玉と上部脱出されて届きません。
 ここは31飛成と捨て、同玉に13角と迫るのが正解。
 その前に変化を見ておきますと、31飛成に13玉は33龍、同桂、同飛成から簡単。23玉も21龍、22合(34玉は56角、45合、35金、同玉、33飛成以下)、12角、24玉、33飛成、15玉、35龍以下、手数はかかりますが詰みます。

<3手目:13角>
岡田敏_蒲公英28_13角

 桂の利きに13角と打つのが詰将棋らしい一手。
 同桂なら33飛成があります。42玉や41玉は52金、32玉、41角まで。
 22歩合には51飛成、32玉、41角、43玉、52角成で簡単。
 52に利かして22飛合としても51飛成、32玉に52龍と引くのがうまい手で、42金合、41角、31玉、43桂という筋で詰みます。
 単に32玉とかわすのが最善ですが、52飛成とするのが好手順。
 23玉と上部脱出を目指しますが、そこで34角と捨てるのが好手。

<7手目:34角>
岡田敏_蒲公英28_34角

 34角は逃げ道に先着する好手。
 34角を同玉なら35金と押さえて23玉に22龍まで。もちろん同金なら22龍です。
 取れないので、13玉と13の角を取りますが、12龍、24玉と追って、14龍と切るのが英断の一手。
 14同玉に15銀と捨てれば、同玉に25金までの詰み。
 大駒4枚をすべて捨駒で演出した豪快な一局でした。

【作意】31飛成、同玉、13角、32玉、52飛成、23玉、34角、13玉、
   12龍、24玉、14龍、同玉、15銀、同玉、25金まで15手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年2月16日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[会費]  無料
[課題]  ネット作品展「教材に使える10手台~大駒捨てのある作品~

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2020年4月19日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費] 無料
[課題] 後日案内させていただきます。
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以上