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「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<14回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
      → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は15作目です。

⑮ 石川和彦作
15sura4.png

【作意】81角、73玉、63角成、同金、62銀、同玉、51角、72玉、
   64桂、同金、73歩、81玉、62角成、92玉、81飛成、同玉、
   72歩成、91玉、82と、同玉、73銀、91玉、82銀打、92玉、
   93銀成、同玉、71馬、92玉、82馬まで29手詰。

【正解】
  3手目→63角成
  手数→29手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.15、A:4、B:7、C:2、誤解:0、無解:4、無評価:0 

【作者のことば】
 狙いの一手は特にありません。
 金無双の囲い図式を作成していたとき、本図に落ち着いたもので金無双崩れみたいなものです。
 3手目の63角成の駒取りが私らしい着手かもしれません。

★石川さんは「すらすら解ける20手台」に初参加。
 同人作家。すでに個人作品集も2冊上梓されています。
 それ以上に、長年にわたって詰パラ小学校、ヤング・デ・詰将棋を担当され、詰将棋入門を連載されるなど、詰将棋のすそ野を広げることに大きく貢献されたことに敬意を表します。
 さて本作、作者のことばにもありますが「金無双」。
 やや崩れていますが、実戦の雰囲気が出ています。
 石川さんは最近「金無双」に凝っているのか、同人室、九州G作品展と相次いで作品を発表しています。
 同氏のブログ「ストンリバーの日記」(https://stoneriverki.hatenablog.com/)でも自作詰将棋を発表されていますが、ほぼ実戦型で、一時期「金無双」がよく出題されていたような気がします。
 パッと見えるのが64桂や、61銀から81角といった手ですが、どちらも72玉で手がありません。
 81角も73玉と上がられると、とても詰みそうに見えないのですが、なかばヤケクソ気味に63角成とすると何となく詰み形が見えてきます。

<途中図>3手目:63角成
15sura4_3t.png

 63角成を同玉と取れば、もう一度81角と打ちます。
 52玉は43銀があるので72に合駒するしかありませんが、香合のような受けでは、54銀、同歩、43飛成と迫り、53金の移動合にも64銀、62玉、53銀成、71玉、41龍で詰みます。
 最後の41龍を防ぐために72銀合が最強の頑張りですが、それには同角成と取ってしまう手があり、同玉、81銀と打ち直して、63玉に54銀、同歩、43飛成とすれば香合のときと同様に詰みます。
 63角成には同金が最善。
 そこで62銀と捨てるのが継続の好手。
 同金なら、64銀から81角までですから、同玉の一手ですが、51角と打てては、筋に入った感じです。
 一段目は73角成がありますから72玉と寄りますが、64桂が手筋の一着。
 81玉と逃げると、84角成と金を取り、71合には72金から82金と銀を取り93銀と打てば詰みですから、64桂は同金の一手。
 金を上ずらせて73歩と叩くのが寄せの決め手です。
 同銀と取れば狙いの81銀!同玉は73角成だし、63玉と逃げるのも73角成から71飛成があります。
 81銀は取れないのですが、63玉には52銀から42飛成があるので、危ないようですが81玉と引きます。
 62角成と待望の開き王手。
 71合の粘りなら72歩成、92玉、81銀で91玉なら82と、93玉には84馬で詰み。
 よって92玉とかわしますが、81飛成がトドメの一手。
 同玉に72歩成から銀を奪って73銀と打ち、91玉に82銀打から93銀成と捌いて、71馬と入れば詰み。
 63角成の強手を軸に、実戦からの取材ではないかと思われるような力強さを感じさせられる一局。


奥鳥羽生:実戦なら並の四段では詰められないかも(笑)

★作者は「四百人一局集」でアマ棋戦の県代表になり実力で四段免状をとることが目標の一つと書かれています。

占魚亭:実戦的な手順

★同感です。

有吉弘敏:駒取りが多く、好手が少なく、追い詰めに近い感覚です。

★駒取りは2回ですし、管理人には63角成から73歩までの一連の手順が好感触だったのですが、この手数を支えるには弱かったかもしれません。

西村章:3手目の63角成以下の駒捌きは詰将棋的というよりは実戦的な手順でした。

★手順の流れが詰将棋的でないところが、有吉さんの感想につながったのかもしれません。

山本勝士: ややゴツゴツした感じの手順

★63角成はガツンと音がするような感覚。

山下誠:6三角成から実戦的な力強い手の連続で迫力がある。

★力強さは管理人も感じたところです。

有山隆:力作すぎて難しいです。

★前半は変化も読まされます。

竹中健一:他に手がないとはいえ、最初の数手はやりにくい。

★なまじ歩があるので63角成とは行きにくい。

片山智之:3手目の6三角成が盲点でした。実戦では、とても指せそうにありません。

★63角成は俗手の妙手。

野々村禎彦:豪快な3手目と以後数手(73歩同銀81銀の変化まで)の素晴らしさだけで十分。

★前半の手順は鑑賞に堪えますね。

原田雄二:「すらすら度3点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均3.00点。」

★本作がすらすら度満点とは恐れ入りました。

中出慶一: 攻め歩が金に当たり、この形が最後まで残るのは、角引きの空き王手で金を奪うことが狙いだったのでしょうか。
  実戦(指将棋)からの創作なのでしょうね。

★84金は変化で働くのですが、いささか不自然な配置。

則内誠一郎:実戦の強い人が逆算した感じ。

★63角成を逆算できるというのは素晴らしい発想!


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<13回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<13回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<13回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、
   占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
   ★出題は以下のURLを参照下さい。
       → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っています。今日は14作目です。

⑭ 廣瀬崇幹作
14sura4.png

【作意】62飛、51玉、63桂、41玉、44香、43銀、51桂成、同玉、
   54香、53銀、同香不成、同角、52銀、同銀、63桂、同銀、
   42香成、同角、61飛成、同玉、62桂成まで21手詰

【正解】
  10手目→53銀
  手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.69、A:9、B:4、C:0、誤解:0、無解:4、無評価:0 

★17角、45香、44桂の3枚に何か仕掛けを感じた貴方は鋭い!
 41に玉を呼んで44香と質駒の桂を取る展開に持ち込みたい局面ですね。
 平凡ですが62飛、51玉、63桂と追うと、41玉に44香と桂を入手することが出来ました。
 随分簡単だと思うなかれ。ここから玉方の巧妙な受けが飛び出します。
 44香に42合は61飛成の一発。
 43歩合も、42香、同角、61飛成、51合、53桂があります。
 そこで受けの妙手第一弾が43銀の移動合。
 これを同香と取るのは毒饅頭で、42歩合とされると飛の横利きが消えて32からの脱出が防げません。
 ここは51桂成から54香とするのが好手順。
 53歩合のような受けでは、もう一度63桂として、41玉に43香と銀を取ることが出来ます。
 42への利きを残すためには53銀合しかありません。

<途中図>10手目:53銀
14sura4_10t.png

 今度は同香と取ります。
 同角のとき、52銀と打つのが好手。同銀と取らせて44香の利きを通します。
 続いて63桂が継続の好手順。
 これも同銀と応じるしかありません。
 これで銀の守りを無力化することに成功しました。
 ここからが気持ちの良い収束。
 まず42香成と捨てます。これで17角の利きが通りました。
 同角と取らせて、61飛成が決め手です。
 同玉に62桂(角)成までの詰み。
 銀の移動中合、銀合、銀のホンロウ、最後は気持ちの良い収束と、実に良く出来た一局。


片山智之:二度にわたる銀の中合がとても印象的です。特に、銀の移動中合が鮮やかだと思いました。

★途中図で銀が二枚並んだところはキレイな形。

山下誠:2度の銀合が最善の粘りだが、手筋を連発して鮮やかに仕留める。

★味の良い移動合に加え、もう一度銀合が飛び出すのが好演出。

占魚亭:銀の翻弄が上手い。

★駒のホンロウはいつ見ても楽しい。

竹中健一:移動合は一目だけど、それが何度も動くのはいいですね。

★32銀が63まで旅をします。

中出慶一:移動捨て合い銀、その銀の再度移動、限定銀合、清涼詰と盛り沢山の内容を持ち、5手目の駒取(の弱点)があるものの、短大級の内容です。

★内容豊富な一局!

則内誠一郎:洗練された手順で場違いかも。

★「洗練」という言葉がピッタリ。

有山隆:素晴らしいと思いますけど、私には難しいです。

★合駒の綾があり、そこが少し考え処だったでしょうか。

:銀合2回もさることながら、まとめも綺麗。
 作者予想: 廣瀬崇幹さん

★ご明察!

山本勝士:17角が玉にキズだが…

★これ以上近づけるとコワい筋があるとのこと。

西村章:17角を世に出そうと四苦八苦しましたが良く駒が捌けて最後は清涼詰となり解後感良好でした。

★17角は睨みを利かす存在でした。

奥鳥羽生:黒幕が17に居る

★大物は後方から操作する?

野々村禎彦:連続捨駒の収束は爽快だが、駒取りを含む強引な引き延ばしで20手台なのが…

★頭の4手がないと、少々露骨ですが、実力ある作者のことですから、もっと違う逆算の方法はあったかもしれませんね。

有吉弘敏:今回のNO1。抜群の解後感。初形から理想とする収束が見えるのだが簡単でもなく、初形の44桂配置は残念だが、妙味ある手順はそれを補って余りある。

★「こうだったらいいな」という筋が見えて、それが実際に再現されると、期待通りの結果に満足という心理につながりますね。
 本作、A評価9票、C評価ゼロと好評で、ベスト3に入りました。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<12回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<12回目>

■創棋会の次回課題
12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
   投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<12回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
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 出題順に結果発表を行っています。今日は13作目です。

⑬ 吉松智明作
13sura4.png

【作意】21歩成、同玉、13桂、同歩、32馬、同玉、34飛、21玉、
   32飛成、同玉、33桂成、21玉、22歩、11玉、12歩、同玉、
   34馬、11玉、12馬、同玉、24桂、11玉、21歩成、同玉、
   32桂成、12玉、22成桂まで27手詰

【正解】
   3手目→13桂
   手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.47、A:7、B:8、C:0、誤解:0、無解:2、無評価:0 

【作者のことば】
 24馬を消去して桂を打つ定番の収束を逆算したもの。
 13桂と捨てて12地点を空けておくのがポイントで、このタイミングが唯一の考え処。
 単調なので一歩入手の34飛を入れましたが、同手数の尾岐れがあり、かえって評価がマイナスに振れたかもしれません。

★23桂といった手も考えられますが、同銀で守備が強くなるだけ。
 ちょっと詰み形が浮かばないが、21歩成から32馬と捨てるような手が見えます。
 同玉に14馬と質駒の銀を取るのがおいしそうですが、23歩合くらいで詰みません。
 32同玉に34飛と一歩入手する手が有力そうですが、41玉、32飛成、同玉、33桂成、21玉、22歩、11玉となると、一歩持ったものの、大駒が消えて初形より不利な局面。
 正解は21歩成、同玉となったところで13桂と捨てます。

<途中図>3手目:13桂
13sura4_3t.png

 13桂の効果はすぐには現れません。
 同歩と取る一手に32馬と捨て、34飛と回って、歩を入手。
 歩を入手する意味もすぐにはわからないのですが、何となく手の進むところです。
 34飛には41玉と逃げても、21玉と逃げても32飛成と捨てます。
 この変化同手数は減価事項ですね。
 32飛成、同玉、33桂成と進めると、段々と狙いが見えてきました。
 21玉に22歩と打ち、11玉と逃げたときに12歩と打つ。
 このために13桂とこじ開け、12に叩く一歩を34で入手したわけです。
 そして12同玉には、邪魔駒となっている24の馬を、34馬から12馬と捨てます。
 定番ですが、この捌きは気持ちの良いところ。
 12同玉に24桂と打って、21歩成から32桂成で詰みです。


山下誠:3四馬から1二馬のダイビングがかっこよい決め手。

★ちょっと距離が短いのですが、馬のジャンプは気持ちが良いですね。

松本浩一:すらすら度◎ 好感度◎ 表現力〇 技術力〇
  意外な邪魔駒。

★いつの間にか24の馬が邪魔駒になっていました。

西村章:3手目おまじないの13桂がポイントで後は本当にスラスラ手順でした。

★おまじないは後から効いてきます(笑)

占魚亭:3手目の効果が活きた後半。きれいに捌けて気持ちいい。

★逆算の前半と、もともとの素材の後半、うまくミックスできたでしょうか。

:13桂のタイミングで迷った。
 作者予想: 有山隆さん

★桂馬を二枚も持っていると何となく打ててしまうので、妙手感は弱いのですが。

則内誠一郎:12に隙間を空ける小技が憎い。

★これで詰将棋になりました(笑)

奥鳥羽生:深謀遠慮

★3手目の効果は15手目に現れます。

中出慶一:最後まで31桂に手を付けず、大駒3枚を捨てきる攻めが「すらすら度抜群」と相まって面白い。

★守備駒に触らないように攻めます。

片山智之:すべての大駒を実にエレガントに捨てており、技を感じました。

★エレガントはほめ過ぎ…。

野々村禎彦:32馬〜34飛は意外な手順だが、直後の変同が痛い。収束の馬消去で締まった。

★41と21、どちらに逃げても、飛車を捨てて取る一手ですから、駒を置いてまでは、というのが作者のお考えの様です。
 とはいうものの解答者には迷惑な話ですから、大きな減価事項です。

竹中健一:筋に入ればすらすらですね。飛の使い方がもったいない。

★歩をパクってすぐに捨てる、というのは安易だったかもしれませんね。

有山隆:すらすらかどうかはともかくとして秀作。

★C評価はゼロ。多くの方にすらすら解いていただけたのではないでしょうか。

原田雄二:「すらすら度2点、好感度3点、表現力3点、技術力3点。相加平均2.75点。」

★結構な高評価に作者も喜んでいることでしょう。

有吉弘敏:狭い所でのやりとりをもう少し味よく徹底できればよかったですね。

★作品に深みを与えるのは難しいですね。

山本勝士:快い駒捌きに感動

★最後清涼詰になるところもいいですね。


■創棋会の今後の予定
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***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<11回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<11回目>

■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
  投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<11回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
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 出題順に結果発表を行っています。今日は12作目です。

⑫ kisy一族 作
12sura4.png

【作意】23桂、12玉、22金、同玉、32金寄、12玉、22金、同玉、
   33金、12玉、22金、同玉、14桂、同馬、34桂、12玉、
   11桂成、同玉、33馬、同桂、41龍、12玉、21龍、同玉、22金まで25手詰

【正解】
   5手目→32金寄
   手数→25手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
   平均点:2.64、A:9、B:5、C:0、誤解:0、無解:3、無評価:0 


★「青い鳥」の上梓で一躍有名になったkisy一族。
 9/29のオフ会は、全国大会に匹敵する内容という呟きもあり、大盛況だったようですね。
 その一族がついに「すらすら解ける20手台」にも初登場!

 ひと目ダンゴ状態の金を捌きたい初形。
 22金から33金と捌くのが44龍の活用を見て第一感。
 33金を同桂なら同龍、21玉、31金、同金、13桂で詰むのですが、取らずに11玉とバックされると続きません。
 22金と捨てる前に23桂と拠点を築いておく必要があります。
 12玉に22金と捨てるしかありませんが、同玉に手拍子で33金とするのは12玉とされ先ほどと同じように後続がありません。
 ここは32金寄と42の金を捌くのが正解。

<途中図>5手目:32金寄
12sura4_5t.png

 なぜ42金を捌く必要があるのか?
 途中図を見たとき、勘の良い人は44龍の縦のラインを活用する手があると思われたのではないでしょうか。
 32金寄は取るわけにはいきませんから、12玉とかわしますが、22金と押し売りします。
 22同玉に待望の33金です。
 同桂なら、今度は同龍ではなく14桂とします。同馬(12玉は11桂成)、34桂、12玉、11桂成、同玉、33馬で詰みます。
 33金にも12玉が最善ですが、22金と押し売りし、同玉となって、初形の団子状態の金をすべて消えました。
 22同玉には14桂と捨てます。12玉なら、11桂成、同玉、33馬が決め手で同桂に41龍があります。41の金を取れるのがダンゴの金を捌いた効果です。
 14同馬に34桂と打ちます。
 12玉に、11桂成、同玉、33馬と捨てて、同桂に41龍と気持ちよく進みます。
 41同馬なら22金ですが、いったん12玉とかわします。
 これにも21龍と捨てて同玉に22金まで、きれいに清涼詰。
 なお手順中、14桂と34桂の順番を間違えると、33馬を同馬と取られてしまうので要注意です。


有吉弘敏:絶連なのだが、玉方の効きがある所への捨駒だったり、変化の設定の仕方が、細かい部分で配慮が行き届いているのを感じる。

★解き終えてみると、これしかない手の連続でしたが、一手一手に味があります。

有山隆:お手本のような捌き

★清涼詰はいつ解いても気分爽快。

片山智之:収束がビシッと決まり、「美」を感じました。

★終わり良ければすべて良し。

野々村禎彦:初形はやや重いが、完全限定できれいに消えて清涼詰。すらすら度も文句なし。

★初形が重い分、駒の消える爽快感が大きいですね。

山本勝士:金捨てがいささかしつこ過ぎるよう

★金を捨てる順序を考えるパズルということで…。

中出慶一:3金の捌き方と清涼詰で終了する「すらすら解ける」良好な例題作品になっている。

★すらすら進まない局面もありますが、解き終わった後の気持ち良さが本作の売りでしょうか。

松本浩一:すらすら度◎ 好感度〇 表現力◎ 技術力◎
金取を目指し進む好いすらすら。

★ひたすら金を捨てて41金を目指す。

竹中健一:団子状態の攻め駒を捨て続けて清涼詰は最高!

西村章:ダンゴ金が綺麗に捌けて最後はスッキリ清涼詰とこれぞまさしくスラスラ作品でした。

★金だけでなく、二枚の大駒も捨てて、快感!

占魚亭:凝り形をきれいに解す、心地よい手順。

★前半は金捨て、後半は大駒捨てと、きれいに捌けました。

則内誠一郎:駒の重複が絶賛される当作品展。

★4番や5番もそうでしたね。

:金を消す意味がすぐに見えなかった。
 作者予想: 西村章さん

★ちょっとした試行錯誤で狙いが見えると一気に手が進みます。

奥鳥羽生:すべては41金のために

★捌きの目的はそこでした。

山下誠:置き駒の金は全て捨てて4一の金で詰める。3三馬からの寄せは快い。

★C評価はゼロ、A評価も9票稼いで、ベスト5に入りました。

■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください。
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>

「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>

■ブログ連載300回
 おかげさまで「創棋会通信+α」も、本日の発信で300回に到達しました。
 ネット作品展の結果発表で回数を稼いでいる(笑)ところもありますが、多くの皆さんに支えていただき、連載を重ねることが出来ました。
 読者の皆様にはあらためて感謝申し上げます。
 これからも創棋会ともども「創棋会通信+α」をよろしくお願いします。


■創棋会の次回課題
☆12月号掲載作品展の課題
・「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」。29手以内。
 打歩詰を巡る手筋は実に多彩です。思いつくままに挙げるだけでも、不成、打診、森田手筋、ブルータス手筋、不利逃避、不利合、不利先打等々、さまざまな手筋があります。
 12月号作品展は楽しめるものにしたいと考えておりますので、面白い狙い、ユニークな表現、組み合わせの妙を味わえる作品の投稿をお待ちしています。
 作家の皆さんの腕の見せ所です。10月20日の例会で選題しますので、奮って投稿ください。
 投稿は→ blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
 なお「すらすら解ける20手台」の結果発表をスタートしますので、例題紹介はしばらくお休みさせていただきます。


■「すらすら解ける20手台」partⅣ結果発表<10回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅣには、17名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
    有山隆、有吉弘敏、奥鳥羽生、片山智之、小池正浩、白木大輔、則内誠一郎、占魚亭、
    竹中健一、中出慶一、西村章、、野々村禎彦、原田雄二、松本浩一、山下誠、山本勝士

 今年は昨年より出題数を減らしたのですが、それでも20問と言う大量出題になってしまいました!
 多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去3回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 出題順に結果発表を行っていますが、今日は2題の結果発表です。
 まずは10作目から。

⑩ 野々村禎彦作
10sura4.png

【作意】14歩、23玉、15桂、22玉、23歩、21玉、13桂、同香、
   22歩成、同玉、13歩成、同玉、14歩、22玉、23歩、11玉
   13香、21玉、12香成、同玉、24桂、11玉、22歩成、同玉、
   32香成、11玉、23桂不成まで27手詰

【正解】
  11手目→11玉
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.14、A:2、B:12、C:0、誤解:0、無解:3、無評価:0

【作者のことば】
 ライトな小駒図式最長手数探し。
 二択の余地があるのは初手・13 手目・16 手目だが、一方が一見不利な二択を指定するとヒントになるので、唯一のフラットな二択を指定した。
 昨年やや気合を入れたら「すらすらではない」と言われてしまったので、今年は軽くするテスト。


★野々村さんは毎回「すらすら解ける20手台」に作品を投稿いただいています。
 解答も欠かさず寄せていただき作品展を盛り上げていただいています。
 あらためて感謝申し上げます。

 さて本作は小駒図式ですが、実にコンパクトな初形は今回の作品展で一二を争う好形です。
 どう見ても初手は14銀引成と行きたいところです。
 12玉には24桂があるので22玉の一手。
 23歩、21玉、13桂、同香、22歩成、同玉、13成銀、同玉と香を入手。
 ここで14歩は、22玉、23歩、21玉、13桂、11玉で詰みません。14香も22玉、23歩、同玉、15桂、22玉、23歩、21玉、12香成、同玉、24桂、13玉で逃れ。
 手は続くのですがどうも詰みません。
 初手は打ちにくいのですが14歩が正解。
 23玉の一手に15桂と打ちます。この手が大きいのです。
 15桂に22玉と引いて、23歩、21玉、13桂、同香、22歩成、同玉、13歩成、同玉と香を入手します。
 14銀引成と攻めたときとの違いは15桂が盤上にあるかどうかです。
 13同玉の局面で14香が良さそうですが、22玉、23歩、21玉、12香成、同玉、24桂、13玉で逃れます。
 ここでもじっと14歩と打つのが正解。12玉には24桂があるので22玉と引くしかありません。13玉と逃げられない形で24桂と打てば詰む、これがポイントです。
 22玉には当然23歩と打ちます。
 ここで21玉か、11玉の二択です。
 21玉は、13桂、11玉、22歩成、同玉、24香以下25手で詰みます。これは作意より2手短い変化になります。
 最善は11玉

<途中図>16手目:11玉
10sura4_16t.png

 11玉には、13香から12香成と捨て、待望の24桂が実現します。
 11玉に22歩成から32香成と迫り、11玉に23桂までの吊し詰。
 攻め方には派手な妙手はありませんが、小駒図式特有の細かい手をつなぐ追い方が印象的な一局です。


作者:初手と13手目は一見不利な14歩というだけ。唯一の小駒図式なのが救い?

★結構苦労された方が多かったようです。

:初手14銀引にハマった。
 作者予想: RINTAROさん

竹中健一:初手に迷わなければすらすら解けます。

★初手14銀成の紛れが深く、そこにはまるとちょっと抜け出せません。

西村章:香をパクるまではスラスラいったが13手目14香と打って若干苦戦した。

★13手目も手拍子で14香で打ってしましそうなところです。

有吉弘敏:参りました。本作だけで1週間考えました。初手14銀成の紛れに魅かれたのと、16手目21玉の変化が詰みそうなく、何度も読みを打ち切ってしまいました。

★16手目は作者の指定手。21玉の変化がちょっと見えにくかったようです。

山下誠:桂香を主体とした手順はすらすらとはいかないが、2四桂を目標に進めた。

★12玉・24桂の型に持ち込めば詰む、というのが大きなポイントでした。

山本勝士:手順の流れのみ。快感あり。

★流れに乗れた方は気持ちよく解けたことでしょう。

松本浩一:すらすら度〇 好感度〇 表現力◎ 技術力〇
  狭い範囲で手が延びる。詰がすっきり。

★桂吊るしの詰上りは気が利いています。

則内誠一郎:小駒だけで手を繋ぐのは珍しい。

奥鳥羽生:桂と歩の細かい組合せ手順

占魚亭:軽快な歩・香・桂捌き。

★作意手順には金や銀も出てきません。桂香歩だけで手を紡ぎ出したのは作者の腕。

中出慶一:小駒図と言えども、「すらすら手順」では決してないですね。
  小駒図の宿命「好手・奇手がなく、細かい駒繰り手順で受け方逃げの最長手順探しになる」のが残念ですね。

★使用駒の性格上、派手な手は出てきません。
 一手一手読みながら進めることになるので、すらすら感は弱かったかもしれません。
 また捨駒主体の構成ではないので、どうしても最長手順探し的になる部分が出てきます。
 作者も自認ですが、そのあたりが評価の伸び悩んだ要因でしょうか。

片山智之:エレガントにまとまっていると思いました。

有山隆:小駒図式らしい手順。初形美しい。

★きれいな初形、手順もコンパクトにまとまりました。


 続いて11作目です。

⑪ ぬ 作
11sura4.png

【作意】22角、21玉、32歩成、同玉、34香、21玉、33桂、32玉、
   41桂成、21玉、11角成、同玉、13香、12桂合、同香成、同玉、
   13香、21玉、33桂、32玉、22銀成、同玉、21桂成、同玉、
   31成桂、22玉、32成桂迄27手。

【正解】
  7手目→33桂
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
平均点:2.33、A:5、B:6、C:1、誤解:1、無解:3、無評価:1 

【作者のことば】
 創作のきっかけは以下のブログ記事です。
   https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=66129
 収束のために7~10手目に41に成桂を作っておく狙いです。

★ぬさんは昨年に続く登場。
 今回は解答もいただき、ありがとうございました。

 本作、当り駒のないスッキリした初形。
 第一感は、22角、21玉に、32歩成から34香と打ち換えて拠点を築き、21玉には11角成から14香と左右挟撃で攻める手ではないでしょうか?
 14香に対し、頭に利く駒を合するのは、取って13香から22に打って簡単だし、角合も12角があるので、12桂合の一手。何となく筋に入った感じです。
 12同香成、同玉、14香、21玉、33桂、31玉、41桂成と順調に進みますが、32玉や31玉と逃げられると、はたと手が止まります。
 こうなってしまうと持駒桂一枚では詰みません。
 どこがおかしかったのでしょうか?
 初手に戻って13香としても、これは21玉で切れてしまいます。
 やはり22角と打つしかありません。
 方針は正しかったのですが、ちょっとした工作が必要でした。
 22角、21玉、32歩成、同玉、34香、21玉となったとき、33桂と打ちます。

<途中図>7手目:33桂
11sura4_7t.png

 角や香の利きを止めてしまうので指しにくい一手。
 おまけに32玉とされると41桂成とするしかありません。
 こんなあさっての場所に成桂を作っても役に立ちそうにないのですが、効果はしばらくすると現れます。
 41桂成に21玉と逃げ、11角成から13香と攻めます。
 12桂合の一手に同香成から13香と据えて21玉となった局面、さきほどのうまくいかなかった局面との違いはというと、失敗したときは桂2枚が持駒、今度は持駒は桂1枚で41に成桂があります。
 33桂と打つしかありませんが、32玉と逃げたとき、22銀成と捨てる手があります。
 先ほどの局面では42玉と逃げられてダメでしたが、今度は41に成桂があるので、22銀成は取る一手。
 同玉に21桂成と33桂を捌くのが気持ちの良い決め手。
 同玉に、序盤で創っておいた成桂を31に寄れば収束です。


原田雄二:「すらすら度3点、好感度3点、表現力2点、技術力2点。相加平均2.50点。」

奥鳥羽生:13香の前に入念な準備

西村章:いきなりの13香は21玉で失敗。左辺で細工をしてから13香でした。

★なまじ手が見えると、準備工作をせずにどんどん進めてしまいます。

有山隆:一貫して重く攻める。積み崩しが良い感じ。

★41成桂が最後に働くところも好感が持てます。

野々村禎彦:いったん成桂を作る二段階積み崩し手順。33桂をもう一回打つのが良い味。

占魚亭:2度の33桂~桂成が印象的。

★33桂の繰り返しがいい感じ。

則内誠一郎:香筋を遮る33桂が左右へ成る。

★これも対比の妙ですね。

有吉弘敏:狭い玉だが面白い攻防。最後の22銀成から21桂成の手順も気持ちよい。

★これしかないという手が続くなかに、33桂から41桂成の準備が上手く入りました。

山下誠:手なりに進めれば詰みに至るが、感触は今ひとつ。

★一回目の33桂に抵抗感がなければ、何となく指してしまうのが、ウィークポイント。

中出慶一:飛利きをかわしての細かい攻めと捌き、52銀が残るのが心残りか。

★45飛一枚でこの手順が成立しているのはお見事。

片山智之:すらすら、サクサクのリズム感が引き立つ作品だと思いました。

山本勝士:難解性に乏しいがリズム感よし。

★桂香の活躍する作品はリズミカル。


■創棋会の今後の予定
 ※10月と11月は会場が異なりますのでご注意ください
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年10月20日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓
  〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
[会費]  無料
[課題] 12月号作品展「複数の打歩詰関連手筋を含む作品」29手以内

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年12月15日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 304号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
     アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 3月号作品展「捌きを楽しむ作品」29手以内
****************************************************** 

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上