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もうすぐ例会~創棋会の例会は6月16日です~

<もうすぐ例会~創棋会の例会は6月16日です~>

■創棋会の次回例会
 創棋会の次回例会は、6月16日(日)13時から、場所は大阪市福島区民センター303号です。会費は無料です。
 課題作は「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」、手数は29手以内です。9月号作品展掲載作を選考します。

■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 加藤さんのおもちゃ箱でも各種情報がまとめられています・
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/2019/02/post-07d6.html
 アマレン杯握り詰、締切は5月末日でしたが、おかげさまで多数の投稿をいただきました。
 手数制限の主旨については5/6に申し上げましたが、作家の皆さまには主旨をご理解いただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 大会では参加者に十分鑑賞いただけるよう、準備を整えたいと存じます。

 書籍販売については、多くの申込をいただいています。
 好著の発刊が目白押し。ぜひ全国大会会場でお求めください!
 各著についてはネット上でも紹介されていますので、少し引用させていただきます。
・まとまった情報は「kenの将棋/詰将棋ブログ」でどうぞ
 https://shogi50.at.webry.info/201906/article_3.html
・『Limit7』小泉さんのアンソロジー
 http://kazemidori.fool.jp/?p=5225
・『青い鳥』kisy一族の作品集。結構色々な方が紹介されています。
 https://note.mu/tenpublishing/n/ncc8a249f5e20
 http://blog.hangame.co.jp/G333148192/article/43575179/
 https://twitter.com/aroundforty/status/1134713082171645952
・『盤上のフロンティア』若島さんの作品集
 https://twitter.com/propara/status/1126698928231964672
・『この詰将棋がすごい!2019』
 https://twitter.com/umanoko1525
・『暁将棋部屋』
 https://twitter.com/akatsukijyuku/status/1134302020377034752

■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

橋本 樹作 詰パラ1985年6月(「残照」第53番)
橋本樹作

 本作は創棋会の課題「使用駒3種以内」で発表されたもの。
 盤上は金一色、持駒も銀一色と、実に美しい初形です。

 52銀、43銀と捨てて44金と活用したいのですが、33銀、21玉、22銀、12玉で続きません。
 盤の右端まで逃げられても詰む形を考える必要があるということですね。
 そこで、42銀、33銀と捨て、玉を33に呼びます。
 ここで34金直としたいところですが、32玉と引かれ、33銀に21玉とされると、詰まない形です。
 そこで33玉にはちょっと指しにくいのですが、34金左とします。

<1図/5手目:34金左>
橋本樹作34金左

 34金左とすれば、32玉、33銀に21玉と逃げるのは、22銀、12玉のとき、23金と捨てる手があり、35の金が24に行けるので詰み。
 そこで33銀には41玉と逃げますが、42銀打と攻め、52玉のとき、43金と入るのが好手。

<11手目:43金>
橋本樹作43金

 43金に61玉は51銀成以下早いので、同玉と取りますが、44金から53金と活用します。
 61玉まで追って、51銀成と軽く捨てるのが決め手。
 同玉に42銀成から52金までの詰み。

 2図の局面、よく見ると短いのですが銀の階段が出来ています。
 この階段を玉が上下し、金で追い上げるのは良い感触です。

【詰手順】
 42銀、同玉、33銀、同玉、34金左(1図)、32玉、33銀、41玉、
 42銀打、52玉、43金(2図)、同玉、44金、52玉、53金、61玉、
 51銀成、同玉、42銀成、61玉、52金まで21手詰


山下雅博作 詰パラ1991年5月(『残照』第43番)
山下作

 本作も創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面5枚以内、持駒4枚以下」で、ほぼ今回と同じでした。
 5/1の例題で紹介した川崎さんの作品と同時に発表されています。

 本作は盤面銀一色で左右対称という、これまた美しい初形です。
 初手は43桂と定跡どおり桂捨てから入ります。
 同銀は42金で簡単、41玉なら32角から41角があり、また61玉なら72角がありますから、これは52玉と逃げる一手です。
 ここで玉を引っ張り込む61角が好手。
 同じようでも41角は、同玉、32角、52玉で43桂が邪魔になって続きません。

<3手目:61角>
山下作61角

 61角には53玉で逃げられそうですが64金で捕まっています。
 61同玉と取るしかありませんが、72角と拠点を据え、52玉に62銀成と取れば詰形。
 同玉に63銀と押さえれば、73玉と頭を出しても、74金と打って脱出は出来ません。
 82玉にも83金とし、71玉なら本譜の順でも詰むのですが、61角成があるので91玉と逃げます(希望限定)。
 今度は81角成と捨てて、同玉に72銀成からの詰みとなります。

【詰手順】
 43桂、52玉、61角(図)、同玉、72角、52玉、62銀成、同玉、
 63銀、73玉、74金、82玉、83金、91玉、81角成、同玉、
 72銀成、91玉、82金まで19手詰


片岡貞夫作 近代将棋1966年4月(『古今中編詰将棋名作選』第107番)
片岡作

 最後の作品は盤上桂一色。
 初手は上部脱出を阻む95香。
 93合なら82金から72飛で簡単なので94に中合。
 取れば83から逃げられますから、73金と捨てれば、82玉、72桂成で詰み。
 ということで94合は72に利かす角合が最善。
 これには72飛と打って合駒を訊きます。
 82歩合などは、83金から73桂成で簡単。また金銀合も同飛成から73金と打てば容易です。
 そこでここでも角合が最善となります。

<1図/4手目:82角>
片岡作82角

 82角合には同飛成と切るしかありません。
 同玉には83に逃げ道があるので、73金と打ちます。
 71玉と落ちられると、82角くらいしかないのですが、61玉となったところは、94の角が良く利いていて、指し切ったかのように思えます。
 しかしここで、62金という手がありました。

<2図/11手目:62金>
片岡作62金

 同玉に73角成となると、6筋の2枚の桂がよく利いていて、右側には逃げられません。
 このあたりがちょっと見えにくく、62金は盲点だったかもしれません。
 61玉に53桂不成と跳ね、71玉に63桂と打って、81玉と追い込んだところで、72桂成と軽く捨てるのが決め手です。
 72同角と94に中合した角が動いて91香成までの詰み。

 ちょっと詰めにくい味のある一局ですが、連続角合の導入から、62金の俗手の好手が入って、収束も桂の成捨てで味良くまとめています。

【詰手順】
 95香、94角、72飛、82角(1図)、同飛成、同玉、73金、71玉、
 82角、61玉、62金(2図)、同玉、73角成、61玉、53桂不成、71玉、
 63桂、81玉、72桂成、同角、91香成まで21手詰


 今回は盤面一色の簡素図式を紹介させていただきました。
 美しい初形が解図欲をそそったのではないでしょうか。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上
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詰パラ6月号到着

<詰パラ6月号到着>

■詰パラ6月号
・表紙は岡さん。詰将棋の原点は好形・好手順というのは同感。裾野を広げるには是非ともその方向が必要です。
 ただオタクの世界もあるから詰将棋の世界は奥深さがあって面白い。
 深遠な世界の面白さをどうやって知ってもらうのか?
 それが普及の課題の一つではないかと。
・保育園の佐藤さんのことばから「昭和→平成」を思い出そうとしました。
 しかし正月明けだったので、連休もなく、昭和天皇崩御のしめやかなムードが蔓延していて、今ひとつ印象が希薄。
 またこの年は消費税が導入されたのが記憶にあります。
 ちなみに詰パラは夏に400号に到達しています。
・順位戦(11P~)。各級3名が降級というのはなかなかきびしい!
・同人室(16P~)。課題は「構想作」。解釈の幅が広いにもかかわらず投稿が9作とは?
 また次回課題は「作風が滲み出る作品」。昨年12月号の某コーナーとよく似てますね(笑)
・臨時大学(18P~)。楽しく解けそうな作品が揃っていますね。
創棋会作品展(19P~)。今回の課題は「局面の対比」。
 手順を楽しみながら盤面の微妙な変化を味わっていただける作品揃いです。
 解けば納得していただける作品ばかりですので、一題でも解けた方、ぜひ解答下さい!
・ちえのわ雑文集(24P~)。鳩森美羽さんによる「kisy一族」の紹介。
 誌上で存在は知っていましたが、ネットでつながる集団で、参加人数が多く、メンバーもバラエティに富んでいるという凄い創作集団ですね。
 また7月の全国大会では作品集も刊行されるとのこと。これは見逃せないですね!
・七條賞(29P~)。竹中健一さんが単独の満点で昨年に続いて1位。占魚亭さんが惜しくも1問落として満点を逃し2位。
・門脇賞(32P~)。今年は浦野真彦さんに決定。おめでとうございます!
 浦野さんは看寿賞を二度受賞されているのですが、今回は詰将棋の普及という点で功績が評価されました。
 ハンドブックシリーズの出版をはじめ、解答選手権の運営、将棋世界の「詰将棋サロン」の選者や看寿賞の選考委員も長年に亘って務められるなど、幅広く詰将棋界に貢献されてきました。
 個人的には解答選手権の大阪会場の運営では非常にお世話になっております。
 これからのご活躍を祈念するとともに、引き続きのご支援をよろしくお願いします。
・解答選手権初級一般戦レポート(36P~)。野々村禎彦さんによる詳細な報告はリアリティがあります。
 また運営についてのご意見もいただき、参考にさせていただきます。
・全国大会の案内(40P~)。15回以上参加者リストが掲載されています。
 皆さんのご参加をお待ちしています。
・全詰連の頁(42P~)。浦野さんの門脇賞。解答選手権の振返り。全国大会のご案内。
・サロン(46P~)。
 ネット作品展「教材Ⅲ」の結果発表。有吉さんの作品、ぜひ鑑賞してください。
  → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-268.html
 春霞賞の発表。いずれも素晴らしい構想作ばかり。
 小泉さんによる「Limit7」。使用駒7枚以内のアンソロジーで、全国大会で発刊予定。
・会合案内(52P~)。10連休前後の開催となったところはいずれも参加者が多かったようですね。
 創棋会は次回例会6月16日開催です。よろしくお願いします!
・結果稿~創棋会作品展(93P~):
 3月号作品展は「平成31年に因んだ作品」でした。
 1番と2番はアイデア賞。3番と4番は課題に相応しい手順構成。結果稿であらためて鑑賞してください。


■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
   ※概要 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-262.html
 アマレン杯握り詰、締切は5月末日でしたが、おかげさまで多数の投稿をいただきました。
 手数制限の主旨については5/6に申し上げましたが、作家の皆さまには主旨をご理解いただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
   ※手数制限の主旨 → http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-265.html
 大会では参加者に十分鑑賞いただけるよう、準備を整えたいと存じます。

 書籍販売については、多くの申込をいただいています。
 パラ誌上でも、小泉さんの「Limit7」やkisy一族の作品集(ネットでは『青い鳥』として紹介されています)が発刊予定とのこと。
 また若島さんも『盤上のフロンティア』が発刊間近ですね。
 『この詰将棋がすごい!2019』も着々と準備が進んでいるようです。
 好著の発刊が目白押し。これだけでも全国大会参加の値打ちがありますよ!


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は 「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます

二上達也作 将棋世界1987年12月(『現代詰将棋中編名作選』第80番)
二上作

 32角、12玉と進めて、14飛がひと目。同金なら23金から、また13歩合のような手では23角から24金で簡単。しかし13に角金銀を合されると続かない。
 ここは一間離して15飛が正解。
 今度13合は何を合しても23角成から33金打で詰むので、14に捨合で凌ぎます。
 しかし平凡な14歩合などは、23角成、同玉、33金打、24玉、25金で寄るので、角金銀のどれかを合する必要がある。
 14合を同飛と取り、13合(これも角金銀)となったとき、持駒に角銀があると、23角成、同玉、34角(銀)、14玉、25金で詰み。
 したがって14合は金が最善です。

<4手目:14金打>
二上作14金

 14金打は同飛と取ります。
 同金とは取れないのですが、23角成から24金を防がないといけないので、13には斜めに利く駒を合しなければなりません。
 金は品切れ。
 角には、11金、同玉、13飛成、同金として33角と打てば詰むので13銀が正解。
 13銀にも11金と迫るのが好手。

<7手目:11金>
二上作11金

 11同玉に13飛成と切り、同金に22銀と捨てます。
 同玉に33金と打ち、12玉に21角成と捨てるのが決め手。
 最後は金2枚の清涼詰、盤面も金一色のきれいな詰め上がりです。

【詰手順】
 32角、12玉、15飛、14金打、同飛、13銀、11金、同玉、13飛成、同金、
 22銀、同玉、33金打、12玉、21角成、同玉、32金左、12玉、22金まで19手詰


森田正司作 詰パラ1973年12月(『残照』第37番)
森田作

 本作は創棋会の課題「無防備図式」で発表されたものですが、持駒一色、簡素図式と、いくつもの初形趣向になっています。
 初手39金と打ちたくなりますが48玉から大海に脱出されてしまいます。
 潜り込まれそうですが48金と拠点をするのが正着。
 これには29玉と逃げますが、39金と捨て、同玉に38金打と重ね打ち。同じようでも28金捨てから38金打では17玉と逃げられて捕まりません。
 29玉にはさらに39金打と最後の一枚を打ちます。
 19玉と逃げたところで46角とのぞけば、18玉、28金寄以下、詰んだように見えますが、28歩と捨合する延命策がありました。

<10手目:328歩>
森田作28歩

 28同角、18玉となったところで、初形から予想もしない打歩詰の局面。
 これには軽く29金と捨て、同玉に39金と引けば、18玉に19歩と打つことができます。
 27玉に37金と最後の金を活用して詰み。
 重く打った3枚の金がすべて動いて、解後感は悪くありません。

【詰手順】
 48金、29玉、39金、同玉、38金打、29玉、39金打、19玉、46角、28歩
 同角、18玉、29金、同玉、39金、18玉、19歩、27玉、37金まで19手


天地道人作 近代将棋1978年9月(塚田賞、『現代詰将棋中編名作選』第9番)
天地作

 初手香打ちは当然。27香と離して打ちます。
 24合が自然ですが、それには22飛と捨てるのが好手で、同玉、33銀打、12玉、22金、13玉、24銀成の順で詰み。
 25歩と中合する手が浮かびます。同香なら14玉とかわされるので、これも22飛と捨てます。同玉とさせて25香、23歩、33銀打、12玉、13歩、同玉、24金打と強引に攻めて詰みます。
 歩を渡すと13歩と叩かれるので25桂と中合するのが有力そうですが、今度は43飛と横から攻める手がありました。24玉に15銀と端から捨てて同玉に13飛成とすれば、14合に26金まで。
 そこで歩を渡さず、26に金も打たさないというのが、26桂・25桂の2連続中合の妙防です。
 26桂を同香と取らせておけば、26金が打てないので43飛の筋はありません。
 もちろん歩がないので22飛の筋も詰みません。
 1図から21飛としても22桂合、同飛成、同玉、33銀、12玉となって、歩が無くては続きません。

<1図/4手目:25桂>
天地作25桂

 25同香に14玉とかわしますが、16飛と押さえ、26金、36桂と拠点を築いたところで、13飛成と捨てるのが気持ちの良い手。

<2図/13手目:13飛成>
天地作13飛成

 同玉に25桂と打ち直して、12玉まで追ったとき、13桂成と軽く捨てるのが決め手。
 簡素な初形から2連続の中合が飛び出し、最後は飛車捨、桂捨と気持ちの良い収束。
見事、第52期塚田賞中編賞を受賞されました。

【詰手順】
 27香、26桂、同香、25桂(1図)、同香、14玉、16飛、25玉、26金、24玉、
 36桂、23玉、13飛成(2図)、同玉、25桂、14玉、15銀、23玉、33銀成、12玉、
 13桂成、同玉、24銀、12玉、23銀成、21玉、22成銀まで27手詰


 今回は盤上3枚の簡素図式を紹介させていただきました。
 見るからに簡素な作品揃いだったと思います。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
    アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上

創棋会の次回課題は簡素図式

<創棋会の次回課題は簡素図式>

 連休に大阪城ナイトウォークというイベントに行ってきました。
    参考:https://sakuyalumina.jp/
 大阪城は近場の観光地なのですが、訪れたのは久しぶりでした。
 夜景もきれいでしたし、イベントはそれなりに楽しめるものでした。
 大阪城は、全国大会の会場からは地下鉄で2駅です。
    ※堺筋本町→(中央線)→谷町四丁目→(谷町線に乗換)→天満橋
 この催しが7月も開催されているようなら、最終入場が20時40分ですから、全国大会の懇親会終了後でも間に合うと思います。
大阪城


■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 アマレン杯握り詰、使用駒は「玉、飛、金、銀、桂、香、歩、歩、歩、歩、歩」の11枚です。
 今年はメール投稿もOKです。下記までどうぞ。
   blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
 また今回は手数制限もあり19手以内です。
手数制限の主旨については5/6に申し上げましたので、そちらを参照下さい。
 イベント参加者に作品を十分鑑賞いただきたいと思いますので、作家の皆さまには、これまで同様、奮って投稿いただきますよう、よろしくお願いします。
 なお一人一作、締切は5月末日です。
 書籍販売の申込も届いています。これについては、あらためて取り上げることとします。


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。
 枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。
 たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

西田みのる作 将棋世界1956年1月(「古今短編詰将棋名作選」補遺8番)
西田作

 実に端正な実戦型。
 持駒も手ごろで、解いてみようという気になります。
 23玉には上から押さえる手が利きそうですが、43玉には注意が必要です。
 初手は23角と捨てるのが一石二鳥の好手です。
 43玉なら、53飛、44玉、45金でピッタリ詰みますし、23同玉には24飛、32玉に31角成が好手で、43玉、53金、33玉、42馬までと、こちらも捕まえられます。
 23角には22玉と寄ります。
 32飛なら23玉で脱出モード。33金と捨て同桂に32飛もありそうですが、それには13玉とされ続きません。
 ここは33角成が好手。

<3手目:33角成>
西田作33角成

 33角成を同桂なら跡地に21飛と捨てるのが好手で同玉に32金まで。
 危なそうですが33同玉が最善です。
 これには34金と押さえ、22玉のとき32角成と捨てるのが決め手です。
 同玉に、52飛と離して打てば、31玉に42飛成まで。
 きれいな初形から気持ちの良い手が飛び出します。
 変化にも軽手があり、申し分のない好形好手順の作品。

【詰手順】23角、22玉、33角成、同玉、34金、22玉、32角成、同玉、
   52飛、41玉、42歩成まで11手詰


小西逸生作 詰パラ1974年8月(『残照』第20番)
小西作

 本作は創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面4枚以内。持駒4枚以内。19手以内」というもので、5/1の例題で紹介した柴田さんの作品と同時に発表されています。

 3×2に収まったコンパクトというより可愛い初形。
 取れば21金があるので、13香と押さえたくなる局面です。
 しかし平凡に12歩合とされて、21馬、同玉、41飛と迫っても、31桂合、33桂、32玉、43金、同桂のような展開になってはちょっと続きません。
 初手は13飛が正解です。
 飛車なら横利きがあるので、12歩合は22馬、同玉、23金で詰みます。香や桂も同様。
 銀(角)合はどうでしょうか。それには21馬から31金の好手順があります。同玉に33飛成とすれば32合に42金から詰みます。
 ということで22と23に利く12金合が最善です。
 (飛車合の変化は後述します)
 金合には21馬とするしか手がありません。
 21同玉となって31金の筋はダメなのですが、俗に33桂と打つのが怖い紛れ筋。
 31玉なら41桂成があるので32玉としますが、そこで42金、同玉、41桂成とします。同玉には43飛成で詰むのですが、52玉と寄り、51成桂には42玉とされると、41成桂は52玉で千日手、また44香と打っても31玉で12金の守りが強くギリギリ逃れています。
 そこで21同玉には、32金と捨て、同玉に34香と打ちます。
 41玉なら43飛成があり、42玉なら54桂がありますから、21玉と逃げますが、このとき33桂が何とも打ちにくい一手です。

<9手目:33桂>
小西作33桂

 32玉とかわしたときに、41桂成と開き王手するのがうまい手です。
 同玉に待望の43飛成が実現して、51玉に52金までの詰み。
 最後に2手目12飛合の変化に触れておきます。
 作意と同様に追って詰みますので変化同手数になるのですが、9手目32金と捨て、11玉と逃げたとき22金と歩を取って33飛成とすれば17手駒余りで詰ます手もあります。
 いずれにしても本作は簡素形から打捨てや成捨てなど軽快な手順が楽しめる一作です。

【詰手順】13飛12金合、21馬、同玉、32金、同玉、34香、21玉、33桂、32玉、
   41桂成、同玉、43飛成、42歩、52金まで15手詰


藤倉 満作 詰パラ1976年10月(『四万十』第56番、『金波銀波集』第88番)
藤倉作

 3作目は藤倉さんの作品。
 ご自身の解説によれば「形からヒネリ出した(形がもっている詰め筋を生かして作った)作品」とのこと。
 まず初手が手広いですね。
 42に落ちられるのを防ぎたくなるので51角が目につきます。
 42歩合なら34金~23飛~42角成~54桂と追って詰むのですが、42桂合とされると、同様に追って54桂に31玉で逃れます。
 24角もありそうですが、43玉と寄られ、73飛と打てば53銀合と応じられ、34銀、32玉で続きません。
 34銀(金)は42玉で詰みませんし、63飛も43合でダメです。
 正着は44金です。
 一見非効率そうで指しにくいのですが、22玉なら34桂で一気に狭くなり、13玉(12や23は22飛で簡単)、15飛、15飛、23玉に14角と捨てるのが好手で、同香、25飛で詰み。
 また32玉には、43角、22玉、32飛、13玉、25桂、14玉、34飛成、15玉、24龍、16玉、13桂成、17玉、26龍、18玉、54角成以下、手数はかかりますが詰みます。
 42玉が最善ですが、53角と打ちます。
 32玉と寄ったとき42飛と打ちたくなりますが、23玉、43飛成、33歩合とされ、34金、14玉、24金、15玉と脱出されます。
 ここは31飛が正解。
 23玉なら21飛成、22合、34金、14玉、24金、15玉、11龍と香を取って詰みますから22玉と寄ります。
 34桂なら13玉で逃げられますから、33金と捨てるのが好手。

<1図/7手目:33金>
藤倉作33金

 33金を同桂と取れば、34桂、13玉、11飛成、12合に15香から31角成で詰み。
 取れないので13玉と応じますが、23金と活用するのが好手順です。
 同玉に34飛成と待望の飛車の活用です。
 これにも12玉と逃げて頑張ります。
 24桂にも13玉と簡単には土俵を割りません。
 13玉には31角成と二枚目の大駒も使って玉は風前の灯火に見えます。
 22合は何でも同馬、同玉と進めます。
 飛金は23に打ってお終い。角も31まで。銀は23銀、13玉、12桂成の要領です。
 桂合は32桂成、12玉、14龍から24桂。香合も32桂成、12玉、22成桂と捨てて24香があります。
 ということで平凡ですが22歩合が最善の受け。

<2図/16手目:22歩合>
藤倉作22歩

 22歩合も同馬と取り、同玉に32龍と突っ込むのが良い味です。
 13玉と逃げたとき、12桂成と捨てるのが決め手。
 12同香と取らせて、邪魔な桂が捌けたので、14歩と叩いて、同玉に34龍と引けば詰みが見えます。
 収束は、初形からはやや意外な16玉に26龍までの詰み。
 多岐な変化を含む導入から、33金から23金の捌き、龍の活用と見応えのある手順が展開される本作は実に内容豊富な一局。
 最後に作者のことばを「金波銀波集」から引用させていただきます。
 『本局の主眼は31に打った飛車を34飛成と引き戻し、それをまた32龍と突っ込むまでの張りのある手順。これ以上望めそうもない自然な形、程よくバランスのとれ手順、自作中での好きな作品である。』

【詰手順】44金、42玉、53角、32玉、31飛、22玉、33金(1図)、13玉、
  23金、同玉、34飛成、12玉、24桂、13玉、31角成、22歩合(2図)、
  同馬、同玉、32龍、13玉、12桂成、同香、14歩、同玉、34龍、15玉、
  24龍、16玉、26龍まで29手詰

 今回は実戦型の簡素図式を紹介させていただきました。
 解いてみようという気になる作品揃いだったと思います。
 作家の皆さまにはどうぞ好形好手順の簡素図式の投稿をお願いします。。


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上

詰備会に行ってきました~5月5日~

<詰備会に行ってきました~5月5日~>

■詰備会に行ってきました
 令和となって最初の会合は詰備会。
 開始時刻の13時過ぎに会場に到着すると、皆さん何やら作品に取り組んでいる様子。
 その作品は松重さんの初形「77」。
 これは今年の名人戦が第77期であり、第2局が山口県で12年ぶりの開催となったことから、松重さんが創作を思い立たれたものだそうです。
 加藤さんのおもちゃ箱でも紹介されていましたので下記を参照下さい。
    https://www.asahi.com/articles/ASM4L56MPM4LUCVL00L.html
読みの入った作品で、途中作者のヒントに助けられながら、何とか解けましたが、力作です。
 その後もどんどん参加者は増え、最終は19人という大盛況。
 解答選手権の話、看寿賞や握り詰のことなど、話題は尽きません。
 また新作を見せてくれる方も多く、久方振りに盤駒を使って取り組みましたが、少しは錆びついた脳細胞のトレーニングになったかもしれません。
 例会終了後は岡山駅前の居酒屋で懇親会。こちらも17人が参加し、大いに盛り上がりました。

【例会風景】
風景20190505_3

風景20190505_1

風景20190505_2

集合写真20190505

■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 概要については5/1にも紹介していますので、そちらを参照下さい。
 今回はアマレン杯握り詰について、追記させていただきます。
・握り詰の使用駒は「玉、飛、金、銀、桂、香、歩、歩、歩、歩、歩」の11枚です。
・今回は手数制限もあり19手以内です。
・メール投稿もOKです。下記まで
   blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
 手数制限について、実行委員メンバーの考え方を申し上げておきます。
 作家の視点から多々ご意見があることは認識していますが、大会参加者の多くは、大会当日は「解く詰将棋ファン」や「観る詰将棋ファン」です。
 そういう方々に当日のイベントの一つである「握り詰」をどうすれば、よりよく鑑賞していただけるか、という視点で考えてみました。
 握り詰には例年多くの投稿があり、全国大会では参加者の投票により優秀作が決定し、表彰が行われます。
 しかし全国大会での握り詰の紹介は、当日配付する冊子とプロジェクターを使った手順紹介にとどまります。
 このような限られた時間での作品紹介では、十分に時間をかけて鑑賞することができません。
 パラ誌上で発表されるのは上位作に限られますので、多くの作品が十分鑑賞されないままとなりますが、それは忍びないところです。
 そこで今回は19手以内と手数制限を行い、できるだけ鑑賞が可能となるようにしたいと考えた次第です。
 15手や17手でもよかったのですが、2019年に因んで19手とさせていただきました。
 またともすれば長手数の作品が投票上有利という声も聞かれますので、手数の長さを競うものにはしたくないという気持ちもありました。
 今回の方式がベストとは考えていませんが、方向転換を試みました。
 使用駒と手数のダブル条件となり大変かもしれませんが、作家の皆さまにとって条件は同じです。
 作家の皆さまには、これまで同様、奮って投稿いただきますよう、よろしくお願いします。


■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。
 枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。
 たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。

 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題を紹介させていただきます。

南 倫夫作 詰パラ1961年1月(「古今短編詰将棋名作選」第82番)
南作

 一作目は飛角図式です。
 飛角図式は盤面5枚ですから、持駒が4枚以下なら、今回の課題の要件を満たします。
 23歩では12玉でも32玉でも続きません。また14桂も32玉、33歩、42玉とどんどん逃げられてしまいます。
 正解は34桂です。これなら32玉には44桂、同飛、33歩、43玉、35桂がピッタリです。
 34桂には12玉と寄るしかありませんが、そこで13歩と叩いて同飛と取らせます。
 そこで22桂成と捨てて14桂と捨てるのが巧い打換え。

<7手目:14桂>
南作14桂

 32玉には52飛成がありますし、12玉なら34馬から24桂で詰みますから、同飛と取る一手です。
 そこでもう一度34桂とうちます。
 32玉なら52飛成ですから、12玉とかわしますが、11飛成と捨てるのが決め手です。
 同玉に、33馬と入れば詰み。
 飛角図式に桂の打換えという小技が入って軽快な一作です。

【詰手順】34桂、12玉、13歩、同飛、22桂成、同玉、14桂、同飛、
   34桂、12玉、11飛成、同玉、33馬、12玉、22馬まで15手詰


信太 弘作 詰パラ1982年2月(『残照』第61番)
信太作

 本作は創棋会の課題「不動駒なし」で発表されたものです。
 手のつけどころに困りますが、48銀を質にする59金が軽い導入。
 同銀は39金があるので38玉とかわしますが、48金と銀を入手。
 取れば39銀打で簡単ですから28玉と逃げます。
 37銀と打って、29玉には39金の好手があるので、19玉と雪隠に逃げ込みます。
 59飛と活用したところで、29の合駒が問題。
 まず銀合はどうでしょうか。
 これには28銀打から清算して、28同玉に29飛と銀を取るのが好手順で29同玉に38銀と打って駒余りの詰み。角も同様です。
 飛合なら、銀合同様に28銀打から清算して28同玉に29飛と飛を取り、同玉に39金と捨てるのが好手で、同玉に38金打から23飛と打って駒余りの詰み。
 ということで29金合が最善です。

<8手目:29金打>
信太作29金合

 これも28銀打、同金寄、同銀、同玉と清算しますが、先ほどの銀合や飛車合のように29飛と切ってしまうのは駒不足になります。
重く38金打とします。
 17玉にも27金打とし、18玉のときに最後の一歩を使って19歩とするのが好手。
 同玉に29飛と切って金を入手。
 同玉には28金と引き、19玉に18金打まで、きれいな金の一色詰になりました。
 最終3手は他にも手がありますが、このきれいな形になるの手順を尊重させていただきます。
 簡素図式から詰上りが金一色図式になるという楽しめる一作です。

<詰上り:18金引>
信太作詰上り


【詰手順】59金、38玉、48金、28玉、37銀、19玉、59飛、29金打
   28銀打、同金寄、同銀、同玉、38金打、17玉、27金打、18玉、
   19歩、同玉、29飛、同玉、28金引、19玉、18金打まで23手詰


近藤 孝作 近代将棋1958年5月(塚田賞、『古今中編詰将棋名作選Ⅰ』第67番)
近藤作

 信太作に続いて盤面5枚の簡素入玉図。
 本局は持駒銀4枚という趣向です。
 見るからに解図欲をそそられるのではないでしょうか。
 38から4筋に逃がすわけにはいかないので29銀はこの一手です。
 19玉に38銀と開き王手。28玉なら39銀、18玉(19玉は48銀)、29銀打、19玉、28銀打で早詰。
 そうなると39に捨合するしかないのですが、飛金は同飛と取られて延命効果がありませんし、銀は品切れ。
 ここは39角合が最善。

<4手目:39角合>
近藤作39角

 39角合は同飛と取る一手。
 28玉と応じますが、29銀打などは39飛と飛を取られて続きません。
 飛車を見捨てるようで指しにくいのですが、俗に37銀と歩を取ることで手がつながります。
 39玉と飛車を取られますが、93角の遠打が気持ちの良い手です。

<9手目:93角>
近藤作93角

 93角に29玉と逃げますが、38銀と捨て同玉に48角成と馬を引きつけます。
 38銀に19玉と逃げるのは、28銀打、同歩成、同銀、同玉、29銀打、19玉、82角成まで駒余りとなります。ちょっと気の利いた変化ですね。
 48角成、29玉となったとき、38銀と打ち、18玉(19玉はいきなり28銀打で2手早く詰む)に29銀打、19玉、28銀、同歩成、同銀と清算します。
 同玉には、29歩、18玉、19歩、と歩を連打し、19同玉に37馬と馬が働いて、18玉、28馬までの詰み。
 簡素図式に持駒趣向というだけでなく、39角合や93角などの好手が入り、よく捌ける手順は退屈しません。
 塚田賞受賞。

【詰手順】29銀、19玉、38銀、39角、同飛、28玉、37銀、39玉、93角、29玉、
   38銀、同玉、48角成、29玉、38銀、18玉、29銀打、19玉、28銀直、同歩成、
   同銀、同玉、29歩、18玉、19歩、同玉、37馬、18玉、28馬まで29手


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin★gmail.com(★を@に変えてください)
以上

令和元年 詰パラ5月号到着

<令和元年 詰パラ5月号到着>

 少し前に撮ったものですが、4月中旬は近所でハナミズキが満開でした。
ハナミズキ

■詰パラ5月号
 令和となって最初の号、詰パラ5月号は4月26日(金)に到着しました。
 令和元年発行のものが平成31年に届いたわけですが、そんなことはどうでもいいです(笑)
 4月到着は微妙と思っていたので嬉しい誤算。
 連休突入前に届いたことに対し、編集部に感謝申し上げます!

・表紙。同人作家海老原さん6回目の登場。
  令和のスタートを飾る号への表紙掲載は作者にとっても格別の思いでしょうね。
  熊谷での普及のお話も素晴らしい。多くの詰将棋作家が誕生することを期待しています。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:水谷さん、担当お疲れ様でした!
 中学校:太刀岡さんは、令和から流れるような手順の簡素図式を連想されるんですね。
   令和からは涼やかなものをイメージする方が多いでしょうか。
高校:仲西さんも熊谷の解答選手権の運営にご協力。
   熊谷が詰将棋の新たなスポットになる日も近い?
   それにしても今月のラインナップの凄いこと…。
 短大:選題の言葉は令和づくしでした(笑)
 大学:鈴川さんの作品、タイトルは三国志ファンならご存知の故事。
   若島さんが3ヶ月連続登場。その事情とは?
 大院:松本さんの作品、飛車のある豆腐図式(?)ならタイトルは「飛龍頭」でも良かったのでは?
   菅野さんの作品、タイトルの衝突って今までなかったのでしょうか?
・大道棋教室(16P~)。「栃木各問題」という名称、不勉強にして初めて知りました(汗)
   両問とも見た目は30手台とは思えませんね。
・D級順位戦(18P)。一見していずれも力作という印象ですね。
・全詰連の頁(19P~)。解答選手権の結果。本当にお疲れ様でした。
・解答選手権チャンピオン戦レポート(20P~)。桃燈さんの力作。名古屋会場の様子が克明に記されています。参加選手の感想なども盛り込まれ読み応えがあります。
・持駒のある風景(28P~)。脱線話が面白かったです。
・おもちゃ箱だより(30P~)。くるくる展は楽しい作品ばかり。
・ちえのわ雑文集(32P~)。「指す将から詰将棋作家への本音」。
   『解けないのが苦痛。狙いや解説を添えて手順を並べられる分には面白いし、見てる方も充分に芸術品としての凄さを理解できます。』というあたりは納得。
   作家と解答者以外の「観る詰将棋ファン」拡大のための鑑賞コーナーが増えることを切望します。
・全国大会案合(34P~)。今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
  握り詰の使用駒数も発表されました。
  「玉、飛、金、銀、桂、香、歩、歩、歩、歩、歩」の11枚です。
  なお今回は手数制限もあり19手以内です。
  またメール投稿もOKです。下記まで
    blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
・将棋パズル雑談(36P~)。36番は正解を読んで「なるほど」と思うと同時に、aとbの対比の素晴らしさに拍手!
   今回も挑戦してみよう…。
・2018年学校短編平均点ベスト20(44P)。やはり5月と11月の期末が多いですね。
   有吉さんと三輪さんが4作はさすがです。
・編集後記(104P)。ここでも令和の話題が。
   令和は018、これも曲詰ネタになりそうですね。

■第35回全国大会
 今年は大阪です。このブログでも関連記事を紹介します。
 詰パラ5月号に開催案内が掲載されましたので、要点を再掲させていただきます。
  《日時》2019年7月14日(日) 12時00分~17時
    ※受付開始は11時を予定
  《場所》大阪産業創造館 4階
    大阪市中央区本町1-4-5
         http://shisetsu.sansokan.jp
    ※アクセス → http://shisetsu.sansokan.jp/access.html
     ・経路例:新大阪→(地下鉄御堂筋線)→本町→(地下鉄中央線)→堺筋本町
      本町では中央線に乗換、生駒・学研奈良登美が丘方面に乗車、1駅で堺筋本町です。
     ・会場は大通りに面していて、地下鉄出口から5分程度の便利なところです。
     ・地下鉄の出口(堺筋本町駅12番出口)を間違えなければ、迷うような場所ではありませんが、大会が近づいてきたら、近隣の写真などもアップする予定です。
  《会費》一般1,500円、女性・高校生以下500円
  《概要》看寿賞、七條賞、門脇賞などの表彰式
       アマレン杯握り詰紹介、解答競争、アトラクションなど。
  《懇親会》
    ・本会終了後、17時30分開始。
    ・場所:「桃莉」、同じ建物の16階。
    ・会費:一般5,500円、女性・高校生以下3,000円
  《その他》
    ・書籍販売:出品予定者は事前に下記までご連絡ください。
       blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
     なお事前に会場に持ち込むことはできませんのでご了承ください。
   ・宿泊:実行委員会では宿泊の斡旋は行っていません
     ネットで検索すると結構ホテルの候補が出てきます。
     大阪のホテル事情も改善されつつあるようですが、早目の予約をお勧めします。
   ・観光情報
     全国大会を堪能して、翌日は大阪観光を楽しみたいという方も多いと思います。
     USJや海遊館が有名ですが、万博記念公園の太陽の塔も面白いかもしれません。
       USJ → https://www.usj.co.jp/
       海遊館 → https://www.kaiyukan.com/index.html
       万博記念公園 → https://www.expo70-park.jp/

■創棋会の次回課題は「簡素図式」
 6月例会の課題は9月号作品展になりますが、簡素図式です。枚数は「盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内」。
 たとえば盤面3枚なら持ち駒は6枚までOKです。ただし裸玉はご遠慮いただきます(双裸玉はOK)。
 駒数の少ない作品は解いてみようという気になります。
 作品展も9月で残暑が厳しいでしょうから、涼しげな初形に解図欲がそそられるのではないでしょうか。
 作家の皆さまからの投稿、お待ちしています。

 それでは例によって、例題紹介させていただきます。
 今回は過去の創棋会作品展に発表されたものを選ばせていただきました。


柴田 昭彦作 詰パラ1974年8月(「詰将棋三十年」第49番)
柴田作

 一作目は大ベテラン、柴田さんの作品。
 本作は創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面4枚以内、持駒4枚以内、19手以内」で、今回よりも1枚少ないものでした。
 44角と打って上から押さえてみたくなりますが、13玉と逃げられると24銀打、14玉と上部脱出が止まりません。持駒に金がないというのは不便です。
 13への逃げを防ぐのは33銀打しかありません。これなら13玉には24銀引成があります。以下12玉に23角と打てば詰みます。
 33銀には12玉と寄って角打や銀打を防ぎますが、23銀と捨て、同玉に41角と据えるのが好手順。
 12玉には、最後の持駒を使って24桂と打ちます。
 13玉とかわされて攻めが切れてしまったようですが、22銀不成と捨てて33歩成が気持ちの良い手順です。

<11手目:33歩成>
柴田作33歩成

 33歩成は取れば32角成まで。
 11玉と逃げますが、12桂成と捨てるのが決め手です。
 以下23角成と活用して22馬までの詰み。

 33銀→22銀、24桂→12桂成と打った駒を捌くのも気持ちの良い手順で、さわやかな解後感の作品です。
 なお36歩がないと、3手目13銀、同玉に24銀上という手があり、14玉、36角から26桂の余詰があります。

【詰手順】33銀、12玉、23銀、同玉、41角、12玉、24桂、13玉、22銀不成、同玉
    33歩成、11玉、12桂成、同玉、23角成、21玉、22馬まで17手


川崎 弘作 詰パラ1991年5月(『残照』第6番)
川崎作

 本作も創棋会の課題「簡素図式」で発表されたものです。
 このときの条件は「盤面5枚以内、持駒4枚以下」で、ほぼ今回と同じでした。

 41飛が見えますが、22玉、33銀、13玉、11飛成、12桂合くらいで詰みません。
 42銀もありそうですが、21玉で続きません。
 ここは右から11飛と打つのが正着。
 22玉は13や33から銀を打てば簡単ですから、21に合する一手です。
 何を合しても42銀から33角成があるので、最善は21桂合です。

<2手目:21桂>
川崎作21桂

 21桂と打ったところは実戦型に戻ったような感じです。
 それでも42銀と打ちます。
 32玉は33金と打てばお終いですから22玉と逃げますが、33角成が決め手。
 同桂と取ったときに、31銀不成といくのが味の良い手です。
 11玉と飛を取られますが22金までの詰み。
 易しい合駒問題ですが、大駒は二枚とも消えて、解後感は悪くないと思います。

【詰手順】11飛、21桂、42銀、22玉、33角成、同桂、31銀不成、11玉、22金まで9手


若島 正作 詰パラ1983年4月(『残照』第31番)
若島作

 本作も創棋会の課題です。「配置が4筋5段以内、盤面6枚以内」で発表されたもの。
 初手47角が怖い筋ですが、25歩と捨合され、同角に24玉と寄られると逃れます。
 24玉と寄られたときに詰む形を考えれば、初手は23角しかありません。
 同玉と取らせて33と と寄れば、34とがあるので24玉の脱出は心配ありません。
 そこで33とには12玉と引きますが、24桂と捨てるのが軽手。
 同銀と取らせて23角と短く打つのが良い手です。
 34角と離して打つのは11玉で詰みませんが、23角としておけば11玉には22とから32飛成があります。
 23角には13玉とかわしますが、そこで15飛と行くのが本局一番の好手です。

<9手目:15飛>
若島作15飛

 15飛は同銀の一手。25桂から34角成として、最後に25に打った桂を13桂成と捨てて気持ちの良い収束です。
 二回の角短打を軸に飛車捨も入って、清涼詰になるあたり、解いて爽快な一局。

【詰手順】23角、同玉、33と、12玉、24桂、同銀、23角、13玉、15飛、同銀
   25桂、24玉、34角成、14玉、13桂成、同玉、23馬まで17手


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2019年6月16日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 303号
   〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
      アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[会費]  無料
[課題] 9月号作品展「簡素図式(盤面5枚以内、使用駒は持駒含めて9枚以内)」(29手以内)

***【次々回例会】*********************************************** 
[日時] 2019年8月18日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号 ← いつもより広い部屋です ^^)
[会費]  無料
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台PartⅣ」(予定)

★課題作の投稿などはこちらまで → blogsokikaitusin■gmail.com(■を@に変えてください)
以上