とり研に行ってきました。ネット作品展の解答は本日締切!

<とり研に行ってきました&ネット作品展の解答は本日締切!>

ネット作品展「教材に使える10手台」 解答は本日締切
 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 解答は本日締切です!
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月)
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否」の三段階評価)と短評をお願いします。
優秀解答者1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
パスワード 「kyouzai」です。

とり研に行ってきました
 Web Fairy Paradise(WFP)1月号で「教材に使えるフェアリー作品展」の作品募集がありましたが、その際に「フェアリー時々詰将棋」( http://fairypara.blog.fc2.com/ )で創棋会のネット作品展「教材に使える10手台」をPRいただきました。
 それがご縁で「第3回とり研」に参加させていただきました。
 例によって少し早めに最寄り駅に着いたので、ミニ観光。
 市内をブラブラしただけですが、海が近いのに驚きました。
(日本海ではないのですが)
中海

 会場には13時過ぎに到着。事前の案内のおかげで迷わずに済みました。
 会合は13時開始ということでしたが、すでに大勢の方が来場されていました。
 早速創棋会のネット作品展への解答を皆さんにお願い。
 すると上谷さんから「フェアリーの教材も揃ったので近々アップします。解答よろしく」とのこと。
 席上、フェアリーのルールをいくつか教わったのですが、記憶は酒とともに去りぬ…。ごめんなさい。
 参加された方は、次の面々(敬称略、順不同、名字のみ)。
    上谷、山路、真島、小林、梶下、小池、久保、吉松。
 次々と皆さんの新作が並べられ、センスあふれる作品の数々に圧倒されました。
 多才な皆さんに脱帽です。

 二次会は一時間ほど参加。
 後ろ髪を引かれる思いで米子を発ちましたが、大変楽しい一日を過ごすことが出来ました。
 お世話いただいたとり研メンバーの皆さん、参加メンバーの皆さんありがとうございました。
 今度は創棋会にも遊びに来てください。
二次会
    奥(左)から、久保、上谷、山路、真島の各氏

二次会2
    奥(右)から、梶下、小池、小林の各氏

おかげさまでブログアクセス 一万回 突破
 3月19日にブログ「創棋会通信+α」へのアクセスが一万回を突破しました。
 多くの方にご覧いただき、あらためて感謝申し上げます。
 ブログ開設は1年半前、2015年9月のことでした。
 その年の全国大会は大阪開催。運営に携わった大会が無事終了し、祭りの後の余韻のなかで中断されていたブログの再開を思い立った次第です。
 原稿掲載は今回が98回目。
 更新は不定期ですが、作品展の結果発表を除けば、平均して一週間から十日に一度の更新をしてきた感じです。
 最近はできるだけ週一回の更新を心掛けているのですが、滞ることもあり、そのときは「無理するよりも継続が大切」と自分に言い訳をしています。
 この間、結構反響があったのはネット作品展「すらすら解ける20手台」の開催でした。
 創棋会では年に4回詰パラ誌上で作品展を開催しているのですが、ネット上でも作品展をやってみようという話になり、それなら課題はやさしい中編にスポットを当てよう、きっと発表の場に困っている作品があるに違いないということで始めたものです。その結果、常連会員以外からも多くの作品投稿や解答をいただくことが出来、企画は大成功でした。
 これからも情報発信に努めてまいります。
 皆さまからのご意見もどんどんいただければと存じますので、引き続きブログ「創棋会通信+α」を愛読くださいますよう、よろしくお願いします。

「3月のライオン」
 「3月のライオン」が3/22から公開されます。
 将棋連盟のHPにも紹介が出ています。
   https://www.shogi.or.jp/column/2017/03/post_124.html
 映画会社の方が書いたのかと思うくらい良く出来た紹介です(笑)。
 予告編もあります。これを眺めるだけでも本番を見たくなります。
 解答選手権が一段落したら是非とも劇場に足を運んでみたいと思います。

打歩詰の作品紹介
 2月下旬より打歩詰の過去の名作を紹介しています。
 「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されていた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考を参考にさせていただいています。
 今回は山田修司さんの作品を取り上げます。

山田修司作
 (近将1968年11月、塚田賞、『夢の華』第72番、『古今中編詰将棋名作選』第119番)
山田修司196811

 本作は二歩禁を利用して、後手の打歩詰誘致を回避しようとする構想作です。
 なお本作はめいと17号(1994年12月)でも取り上げられています。

 24から33への逃路があるので、まず44銀と捨て、同歩と取らせて53龍の横利きを通します。
 44銀に24玉は25歩、同飛、同馬、同玉、26飛、15玉、55龍、35角合、同龍、同歩、51角と進めて、42や24に何を合しても、同角以下簡単です。
 44同歩となったところで、36馬から25歩とすると同じように進んで26飛、15玉となります。
 ここで55龍とすれば、45や35に金銀桂香を合するのは同龍と取って簡単。
 角合も51角とカッコよく遠打すれば、今度は42・33・24に金銀桂香を合するしかなく、いずれも同角成として簡単。
 しかし巧妙な受けがありました。44歩を45に突き捨てる(移動合のです。

<失敗図 45歩>
山田修司45歩
 同龍と取らせてから35角合とすれば、同龍、同歩、51角には42歩合と受けることできるのです。
 今度は同角成としても、手に入るのは歩だけですから、打歩詰の局面になってしまい、続きません。

 他に有力そうな手が見当たらないのですが、一連の好手があります。
 まず45金と捨てます。

<図① 3手目 45金>
山田修司45金

 同玉は36馬まで。24玉も34金があり、同玉に26桂と跳んで簡単ですから、同歩と応じます。
 55龍の手が無くなったので条件が悪くなったように見えますが、継続手段があります。
 46金と捨てるのです。

<図② 5手目 46金>
山田修司46金

 24玉と引くのは25歩から清算して25玉に36金と寄れます。16玉と逃げても26金~27飛から58龍とすれば詰みます。
 46同歩と取られて、初形から強力な金が二枚消えただけのようですが、今度は最初に読んだ紛れ筋が詰むのです。
 36馬から25で清算して、26飛に16玉までは絶対の応酬です。
 そこで55龍とすれば35角合の一手です。
 これも同龍と切って捨て51角と遠打を放ちます。

<図③ 19手目 51角>
山田修司51角

 今度は失敗図以下の展開とは異なり、玉方は46に歩があるので二歩禁のため42に歩合が出来ません。
 何を合しても同角成と取れば詰みます。

【作意】44銀、同歩、45金(図①)、同歩、46金(図②)、同歩、36馬、24玉、
  25歩、同飛、同馬、同玉、26飛、15玉、55龍、35角合、同龍、同歩、
  51角(図③)、42桂合、同角成、同馬、26桂まで23手詰

 歩の突き捨てによる巧妙な逃れ順を事前に回避するのですが、それを金の二枚捨てという鮮やかな手段で実現した素晴らしい作品でした。

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
      blogsokikaitusin@gmail.com
                                   以上
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ネット作品展「教材に使える10手台」解答締切迫る! 3月20日まで!

ネット作品展「教材に使える10手台」解答締切迫る! 3月20日まで!

ネット作品展「教材に使える10手台」出題中解答締切は3月20日
 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 解答締切は3月20日です。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否の三段階評価)と短評をお願いします。
優秀解答者1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
パスワード 「kyouzai」です。


打歩詰の作品紹介
 打歩詰の過去の名作を紹介しています。
 「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されていた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考を参考にさせていただいております。
 前回、佐々木聡さんの作品を取り上げましたが、残念ながら不完全作でしたので、今回あらためて佐々木さんの別の作品を紹介させていただきます。

佐々木聡作(詰パラ1976年7月)
佐々木聡197607

 47や57から潜り込まれると厄介ですが、どこから手をつけようかという形。
 初手は35馬が上手そうな手です。
 同玉と取ってくれれば、36銀、46玉、35角と上部脱出が防げます。以下55玉に56歩から66香まで。
 しかし35馬を取らずに47玉とされると続きません。
 35馬は決め手に残し49香の打診が正解。
 48や47に合するのは35馬があります。
 57玉で脱出されそうですが、66馬、68玉、46角、57歩合(69玉は78銀、59玉、48馬まで)、同馬、77玉、68馬、87玉、78馬、97玉、98歩以下詰みます。
 玉方は同飛不成(なぜ不成が正解なのか、その意味は後でわかります)と応じるしかありません。
 そこで48香の追撃です。
 今度は49が埋まっているので57玉には66馬から57角とすれば簡単。
 玉方はこれも同飛不成と連続して不成で応じます。
 香の連打で脱出路を塞ぐことが出来たので、ようやく35馬と気持ちよく捨てます。
 同玉、36銀、46玉となったところで、35角としては55玉、56歩、65玉となって打歩詰。
 ここは14飛の横利きを止めて24角とするのが巧い手です。

<図① 9手目 24角>
佐々木聡24角

 35に捨合する手がありそうですが、桂合なら同角、55玉、56歩、65玉、77桂までですし、角合も同角、55玉に77角で詰みます。他合も取って簡単です。
 そこで黙って55玉と寄り、56歩には64玉とわざと両王手がかかるところに逃げます。
 ここで42角成の両王手は玉方の待ち受ける罠です。
 すかさず65玉とされて打歩詰。
 ここは途中下車するような33角不成(なぜ不成が正解なのか、その意味は後でわかります)が正解です。

<図② 13手目 33角不成>
佐々木聡33角生

 今度65玉なら55(66)角成まで。単に54合も同じこと。54銀と移動合で退路を開けても55角成、63玉、53と、72玉、73桂成以下です。
 受けに窮したようですが、44に合駒する手がありました。48飛の紐がついていますが、33角と14飛の焦点に中合するような感触です。
 44合が何かはちょっと置いといて先に進めます。
 44同飛とは取れないので42角不成と入ります。
 65玉なら65歩から53角成を見ています。
 53歩合と捨合して成か不成かを打診するのが有力な受けです。同角成なら65玉で打歩詰に誘おうという狙い。図②の33角不成で成っていると、この53歩合で身動きが取れなくなるところでした。
 しかし42角不成に53歩合なら同角不成と応じることが出来るので、65玉、65歩、54玉に44で清算して45歩と打てば詰みます。
 そこで42角不成には54玉と寄って凌ぎます。
 53角成は65玉で打歩詰ですから、スパッと44飛と切るのが英断の一手。
 同飛成なら53角成、同龍、同と、64玉、63と、同玉、73飛で詰みますので、同玉と応じる一手です。
 ここでようやく53に角を成ります。33玉と引けば、34歩から35銀と活用します。
 もう一度33玉と引けば打歩詰の局面。
 この局面で頭に利く駒があれば詰んでしまうので先ほどの44合が桂だったことがわかります。
 53馬が無ければ、34歩と打って詰みますが、いきなり42馬と捨てにかかると同飛成です。
 ここはいったん45桂と打診するのが良い手です。
 同飛成では34歩と打てるので清算して簡単。同飛不成と応じます。
 香の連打に同飛不成と応じたのは、実に20数手後のこの局面で成不成の選択の余地を残すためだったのです。
 同飛不成には決め手の42馬です。
 同飛と取らせれば34歩と打つことが出来、収束となります。

【作意】49香同飛不成48香同飛不成35馬、同玉、36銀、46玉、
    24角(図①)、55玉、56歩、64玉、33角不成(図②)、44桂合42角不成、54玉、
    44飛、同玉、53角成、33玉、34歩、同玉、35銀、33玉、
    45桂同飛不成、42馬、同飛、34歩、43玉、53と まで31手詰

 打歩詰打開は24角から33角不成というブレーキをかけるような手が妙味ある攻め方。また香の連打に玉方飛車の連続不成で応じれば、攻方も33から42へ角の連続不成で切り返し、双方不成を連続技で見せてくれるなど、素晴らしい一局でした。

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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ネット作品展「教材に使える10手台」出題中(解答締切は3/20)

ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
(解答締切は3/20)

 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 締切まであと10日です。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否」の三段階評価)と短評をお願いします。
優秀解答者1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
パスワード 「kyouzai」です。


打歩詰の作品紹介
 前々回より打歩詰の過去の名作を紹介しています。
 「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されていた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考を参考にさせていただいております。
 今回は佐々木聡さんの作品を取り上げます。
 なぜ佐々木さんなのか?
 一つは取り上げた作品に、発表当時、私自身とても強いインパクトを受けたことです。
 もう一つは詰パラ2月号の編集後記で佐々木さんが「3月のライオン」に出演されていると書かれていたからです! 今から上映が楽しみです。

佐々木聡作(詰パラ1974年1月、看寿賞、『古今中編詰将棋名作選』第138番)
佐々木聡197401

 本作は「めいと」17号(1994年12月)で取り上げられています。
 初手は52角を取りたい。
 52馬とやってみると、33玉に44金、同歩で34歩は打歩詰。
 それでは52飛成としてみましょう。33玉に44金、同歩、34歩、同玉、55飛成と本筋っぽい手が続きます。
 43合なら44龍の一発だし、33玉なら34歩と打てます。
 何か上手い受けがあるのだろうかと考えると、52歩合という中合の好防がありました。

<失敗図 52歩合>
佐々木聡52歩

 52歩合を同馬では33玉とされて打歩詰。
 そこから思い切って34馬と捨てて61角と打ち換えても、再度52歩合とされてしまいます。
 図で56角と打つと45桂合、52馬に33玉と下がられ53龍と突っ込んでも43金と上がられて際どいのですが詰みません。

 正解は初手52飛不成とします。
 そして33玉に44金、同歩、34歩、同玉として56角と打つのが絶妙手!

<図① 7手目 56角>
佐々木聡56角

 52飛不成の効果で33玉と引かれても34歩と打てます。
 56角に45合なら32飛成の両王手まで。
 35玉も32飛成、26玉(46玉は47金まで。このため56角は限定)、25馬、同玉、27飛、26金合、34龍、16玉、17金以下。
 同歩と取るしかありませんが、ここで55飛成とするのが手順の妙。
 タダで取れる55歩をわざわざ56角と捨てて56に移動させ、空いたところに55飛成というのはなんとも不思議な手順です。

<図② 9手目 55飛成>
佐々木聡55飛成

 失敗図とこの図を比べると、玉方は56歩があるので二歩禁のため5筋に歩が打てません。
 そこで何とか打歩詰で逃れようと頭の丸い角を52に中合して頑張ります。
 同馬、33玉となって打歩詰ですが、攻め方には好手段があります。
 34馬と捨てて61角と打ち換え るのです。
 (馬を捨てて生角に変換するのは前回紹介した巨椋鴻之介氏の作品で玉方が打歩詰誘致の受けの妙手として登場)
 今度52角合なら、同角不成と出来ますから、33玉、34歩、42玉、64角まで。
 そこで52桂合とひねって受けます。
 不成で取っては詰まないので同角成とします。
 33玉で打歩詰ですが、35龍と捨てるのが決め手です。
 同飛と取らせて34歩が打てます。同飛に25桂までの詰み。

【作意】52飛不成、33玉、44金、同歩、34歩、同玉、56角(図①)、同歩、
    55飛成(図②)、52角合、同馬、33玉、34馬、同玉、61角52桂合
    同角成、33玉、35龍、同飛、34歩、同飛、25桂まで23手詰

 56角から55飛成という打歩詰打開策が主眼ですが、後半にも角の打ち換え、二度にわたる中合の好防があり、龍捨ての収束まで、見事な作品です。

 なお『看寿賞作品賞』によれば、本作はコンピュータによって余詰が発見されています。
 13手目34馬のところ、53龍、43金上、42角、同香、同馬、34玉、43馬、35玉、44龍、26玉、25馬、同玉、29香以下。
 不完全作ではありますが、素晴らしい手順ですので紹介させていただきました。ご了解ください。

 本作の「取れる歩を取らないことで、二歩禁を利用して玉方に歩以外の合駒を強要する」という手段は、古典にも類例があるとのことで、発表時には「無双」第2番が紹介されています。
 あらためて鑑賞したいと思います。


伊藤宗看作「無双」第2番
無双2番

 16歩と突き出します。14玉にも15歩とします。
 23玉は33香成、13玉(同銀は41角成以下)、14歩、24玉、35銀、同玉、85飛成とし55合なら同龍から45角成以下、36玉も54角成から35龍があります。
 13玉が最善ですがさらに14歩とすれば、22玉や23玉は33香成がありますから、24玉とかわす一手。
 そこで35銀と捨てて85飛成とするのが継続手段。
 36玉は54角成があります。55桂合も同龍、同歩、45角成、24玉、36桂、23玉、33香成、同玉、55馬右以下。
 34玉と引いてギリギリの受けです。
 ここで26桂と捨てるのが巧妙な一手。
 ただちに44馬とすると23玉、25龍に24歩合とされて詰みません。
 26桂、同歩と取らせておけば、25龍に24歩合は二歩禁です。
 26桂に23玉が少し難しいのですが、25龍、24歩合、13歩成、同歩、同香成、同玉、14龍、22玉、34桂、31玉、41角成以下。手順中、14龍や34桂という手が26桂を残すことで生じています。
 また24歩合の処で24金合も、33馬、同玉(同銀は41角成)、24龍、同香、34歩以下となるので、26桂は同歩と取る一手です。
26桂、同歩、25龍で図となります。

<図 9手目 25龍>
無双2番15手目25龍

 香合は同龍から25香。
 金合は取って25歩から13金。
 銀合も取って25歩から13歩成を利かせて24銀と打てば容易です。
 最善は24桂合。
 ここから豪快な手が出ます。
 まず34龍と捨てます。
 22玉には33龍とし、同銀、23歩と叩けば、同玉や31玉には41角成がありますし、11玉も33馬と銀を取り22で清算して13から銀を打てば詰みます。
 34龍には同歩と取るしかありませんが、続いて33馬と捨てます。
 同銀なら41角成があるので同玉と応じますが、25桂が気持ちの良い跳ね出しです。
 以下は一筋から二筋で細かい捌きがあり、23銀と成捨てて41角成を実現させ収束です。

【作意】16歩、14玉、15歩、13玉、14歩、24玉、35銀、同玉、85飛成、34玉、
    26桂、同歩、44馬、23玉、25龍(図)、24桂34龍、同歩、33馬、同玉、
    25桂、22玉、13歩成、同歩、23歩、同銀、13香成、11玉、12歩、同銀、
    同成香、同玉、13歩、11玉、12銀、22玉、23銀成、同玉、41角成、32桂、
    同馬、同玉、33金、31玉、43桂、41玉、51とまで47手詰


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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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詰パラ3月号到着

<詰パラ3月号到着>

■ネット作品展「教材に使える10手台」出題中
 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月)
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否」の三段階評価)と短評をお願いします。
※優秀解答者1名に呈賞
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■詰パラ3月号が到着
雑感です。
・表紙:中澤さんのお名前は最近将棋世界でよく見かけていたのですがパラは初入選。
  40才台の新人登場ですね。詰将棋に熱中することになった経緯など伺いたいものです。
・詰棋校(12P~)。今月も選題の言葉が面白い。
 ―小学:故山本昭一氏の大学院の選題の言葉を思い出しました。
 ―中学:難解と煩雑は異なるというのは同感。
 ―高校:高齢化は他人事ではないのですが、個人的には、年齢のみでなく、肉体・思考・意欲等々多面的に考えて「高齢」かどうか判断してほしい。
 ―短大:解答選手権に選手で出たのは一度切り。散々な成績でした…。
 ―大学:半期賞どころか看寿賞も大学から??
 ―大学院:毎年1月号は解答が多いんですね。私も出そうと思ったくらいですから…。
・会合作品展(18P~)。たま研、創棋会、九州Gと一挙に三つの作品展です。
 創棋会は今回5作出題です。
  「29の桂が跳ねる17手詰」という課題は、平成29年、→鶏→トリで今年の干支、西暦2017年、という本年にちなんだものでした。
 29の桂が跳ねる、ということはどこかで17桂とか37桂という手が出てくるわけですね。
 手数どころか手順の一部分が明示された親切な作品展です。
 一題でも解ければ解答をお願いします。
・全詰連の頁(21P~)。看寿賞候補作推薦と解答選手権の参加者募集です。
 看寿賞選考には例年さまざまな意見が出されているようですが、良いと思われる作品があれば、まずは推薦しようではありませんか。
・持駒のある風景(24P~)。ここでも高齢者の話題。
 サッカーの三浦選手のようなケースもあります。
 年齢に関係なく活躍されている人を見ると「年齢」という物差しだけでは測りがたいものがあると感じます。
・おもちゃ箱だより(28P~)。年賀詰の話題。創棋会の連作はベスト5に入れず残念。
 加藤さんは各地の会合で年賀詰鑑賞会を開催されたとのことでお疲れ様でした。
・ちえのわ雑文集(30P~)。「森田将棋を懐に」。
 パソコンの昔話のように読ませてもらいました。私は「極」が初めての将棋ソフトとの出会いでした。20年以上前の話です。
・読者サロン(28P~)。創棋会の年賀詰ネット展示の結果報告をさせていただきました。
・会合案合(40P~)。
 創棋会は1月の新年会報告と4月の例会案内。4月の会場が多目的ルームとなっていますが連盟行事のため和室になります。
・結果稿(42P~)。
―短コン:残念ながら1題誤解した模様…。
 122名の大量解答で解説お疲れ様でした。
 好作ぞろいで楽しめました。少ない駒数でもまだまだ新味が出せるということがわかります。
―同人室:作家の紹介が目を引きました。初入選から同人入り、そして今日までの道のりなどさまざまなことが分かります。
 また今回が北村憲一さんの最後の解説。20年の長きにわたりお疲れ様でした。
―若島正同人記念:78Pで紹介されている巨椋鴻之介さんの作品。「打歩詰」の名作の一つとしてリストアップしていましたので、早速今回取り上げることにしました。
―創棋会:「合のつく手筋、3通り以上」。好作のオンパレードです。
 解けなかった方、是非とも盤に並べて妙味ある攻防の応酬を楽しんでください。
 また12月号発行と同時に本ブログでもコラボ企画で一題出題しました。遅くなりましたが、そちらも次のコーナーで結果発表いたします。
―デパート:同人室別館。今月は同人関連の結果稿が満載! 5作とも解いて楽しい作品ばかりでした。
・編集室(100P~)。「創棋会は今年で45周年を迎える。記念の催しを企画されていると思うので楽しみにしている。」と柴田さんが書かれている。(汗)
 何も考えていなかったのですが(笑)、8月例会終了後に記念行事として懇親会を開催します。詳細案内はあらためて連絡させていただきますが多数の皆さんにご参集いただければ幸いです。

■創棋会作品展~ネット発表作の結果発表~
 創棋会の課題「合いの手筋、三通り以上」は、詰パラ誌上の作品展(12月号)とのコラボ企画で、ネットでも同じタイミングで出題しました。

廣瀬 崇幹作
合の手筋3通り_ブログ出題

 まず作意を紹介します。

  63角成、56桂行、55香合、53飛合、43桂合まで5手。

<詰上り>
廣瀬詰上り

 課題は「合の手筋、三通り以上」。
 少なくとも三回の合駒を出さないといけないので、「王手-合駒」を最低でも3回繰り返す必要がある…。そうなると最短でも7手。
 ところが本作は双玉にすることで、なんと5手詰で合駒を4回実現したのです。
 そして合駒の種類も「移動合」「中合」「逆王手」という三要素が入り、見事に課題をクリアしました!
 初手は63角成とすればどう応じても、91飛成と43桂と53香の三つの詰みを同時に防ぐことが出来ません。
 駒は余るし、どうなってるんだと思うところですが、ここで44の桂を56に跳ねた手が66角による開き王手です。移動合による逆王手で凌ぎました。
 こうなるとこの王手を防がなければなりません。
 55香と合駒を打って逆王手で返します。同角は同飛がありますから取れません。
 万事休したようですが53飛の中合がありました。これが逆王手。
 しかし抵抗もここまで。43桂と合駒を打てばピッタリ詰んでいます。
 5手詰で王手が5回というスリル満点の作品でした。

 手順は一本道のようですが、ちょっとした紛れもあります。
 たとえば初手62角成とすると、作意と同様に、56桂、55香、53飛、43桂の進行が絶対ですが、52玉と上がられると手が続きません。
 また91飛成も62玉なら82龍で詰むのですが、52玉で不思議なことに手が無いのです。

 使用駒も8枚と少なく、課題作として見たときに非常によくできた作品だと思います。

 解答は7名の方からいただきました。ありがとうございました。
 評価はAが4名、Bが2名、無評価が1名と、大変好評でした。

園川結紀:おもしろいアイデア。ハッとする局面が何度も続く。

★双玉ならではの攻防。手に汗握る応酬です。

平やっくん:最低限の配置で5手中合駒4回は凄い。
 ただし、2手目は「合のつく手筋」と言えるのかどうか(移動合ではありますが・・・・) 微妙なところです。
  3手目以降で3回合が付くから課題としては問題ないのかな?

★移動合も立派な「合の手筋」です。

有吉弘敏:3手目と5手目は、攻方玉に対する合駒ということなんですね。

★「逆王手の合駒」を一つの「合の手筋」ととらえています。

後憂生:移動X合、返す刃の逆王手。「たったの5手」と言っちゃダメ。

★短手数の中に多くの手筋を盛り込んだのが本作の価値です。

奥鳥羽生:5手で合駒4回の遊び心を買う。初手も合駒だったらもっとよかった。

★超短編スペクタクルを見るようです。

金少桂:この課題を5手でやるとは恐れ入る。欲を言えば、ここまで来たら初手も合駒にしたい。

★王手のかかっている状態からスタートするわけですね。可能性はありますね。


■打歩詰の作品紹介
 前回より打歩詰の過去の名作を紹介させていただいています。
 今回は既述のとおり詰パラ3月号の結果稿で紹介された巨椋鴻之介さんの作品を取り上げます。

巨椋鴻之介作
(近将1961年3月、塚田賞、『禁じられた遊び』第二部41番、『古今中編詰将棋名作選Ⅱ』第48番)
巨椋作近将196106

 打歩詰誘致のために馬を捨てて生角を残すという構想作です。
 なお本作はめいと16号(1994年4月)でも取り上げられています。

 98飛から99歩。取れば87桂と跳ねて88銀打から簡単なので89玉。
 そこで98銀とすれば99玉の一手。6手目まではすらすら進むと思います。
 ここで67桂と馬を取るのは毒饅頭。98玉とされると99銀、97玉、86角、87玉、88銀上、78玉、79飛と追ったとき67玉と逃げられます。
 ここは筋良く(?)87桂とカラ跳ねします。

<図① 7手目 87桂>
巨椋作87桂

 今度98玉なら99銀と打って詰むので合駒の一手。
 九段目ですから打てる駒は限られますが49飛や金は同飛から88銀と打てば簡単。
 89に打つ手も88銀打、98玉に99歩と打って詰んでしまいます。
 89馬と突っ込んでも同じです。
 受けが無いようですが絶妙の受けがありました。
 まず49馬と捨てます。
 同飛に89角不成と56の角を不成で移動合するのです。

<図② 10手目 89角不成>
巨椋作89角

 今度は88銀打としても98玉の局面が打歩詰!

 もう一度87桂と跳ねた局面(図①)をご覧ください。
 ここで玉方は、持駒に角があれば打てるのですが、あいにく角は品切れ。
 しかし67馬がいなければ56の角を89に不成で移動することが出来ます。
 そこで邪魔な67馬を49に捨てて消去し、89角生と飛び込んだのです。
 なんというアクロバティックな受けでしょうか!!

 図②で88銀打は打歩詰、88角打は98から87へと抜けられます。
 ここは軽く88銀と捨てるのが好手。
 これは同玉と取るしかなく、89銀と手順に角を入手します。
 87玉で逃げられそうですが98角と金に紐をつければ、意外と狭い玉です。
 97歩から47飛で合駒を請求し桂合も同飛と切って捨てたところで88銀打。
 ここ角打は86に銀を打つことになり、図③の変化で打歩詰になるのは芸の細かいところ。

<図③ 26手目 96玉>
巨椋作96玉
         ※圭=成桂、杏=成香

 88銀打、同成香、86角、96玉で図③となり、ここから87角、88桂と成香を翻弄するのが気持ちの良い収束です。
 打歩詰を誘致するために成角と生角を入れ替えるという高級手筋を華麗な手順で表現した素晴らしい作品でした。

【作意】98飛、同玉、99歩、89玉、98銀、99玉、87桂(図①)、49馬、同飛、
    89角不成(図②)、88銀、同玉、89銀、87玉、98角、96玉、97歩、同玉、
    47飛、57桂打、同飛、同桂成、88銀打、同香成、86角、96玉(図③)、
    87角、同成香、88桂、同成香、97歩、87玉、77金まで33手詰

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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ネット作品展「教材に使える10手台」出題中

ネット作品展教材に使える10手台出題中
 2月22日に一斉出題しました。
 初心者向けから上級者向けまで、詰将棋の面白さや楽しさが伝わる作品が揃っています。
 1問でも結構ですから解けた方は、解答をお願いします。
◇解答送り先: blogsokikaitusin@gmail.com
◇解答締切 : 3/20(月)
◇解答要領 : 解けた作品には作品展の主旨に見合った評価(「良・可・否の三段階評価)と短評をお願いします。
優秀解答者1名に呈賞
★図面は次のサイトから取り出すことができます。
http://firestorage.jp/download/dddefb791590baf9ebbe51759cdaa1aba3c6302a
パスワード 「kyouzai」です。

■お詫びと訂正
 2月8日にアップした「【結果発表】創棋会の年賀詰人気投票<6回目>」に誤りがありました。
   №21 「S」の作者名
     )廣瀬 崇貴 → )廣瀬 崇幹
 廣瀬さんには大変失礼いたしました。謹んでお詫び申し上げます。
 ご指摘いただいたブログ読者の方には感謝申し上げます。ありがとうございました。

■春が近づいています
 近くの公園に散歩に行ったら梅の花が咲いていました。
 まだ満開ではないのですが、写真を撮りましたので、紹介させていただきます。

梅1

 桜の花が咲く頃には解答選手権ですね。

■打歩詰の作品紹介
 今回から打歩詰の過去の名作を紹介させていただきます。
 ある催しのために打歩詰を調べることになったのですが、そのときに思い出したのが「将棋めいと」13号(1992年7月)から19号(1995年11月)まで連載されていた湯村光造さんの「歩詰手筋総まくり」という論考。
 押し入れからめいとのバックナンバーを出してきて眺めているところですが、ここで取り上げられた作品を自分なりに鑑賞しなおして、紹介させていただきます。
 なお湯村さんの論考が契機となり「打歩詰大賞」が創設されました。
 同大賞の作品群はブログ「借り猫かも」で詳細に紹介されています。
http://torakamaneko.cocolog-nifty.com/blog/cat59275509/index.html


大橋宗桂作 将棋舞玉62番
舞玉62番
                     (圭は成桂)

 まず一作目は、ちょっと珍しい手筋から。
 なお本作はめいと13号で紹介されていました。
 古典らしい(?)おおらかな配置です。
 初手から53銀生、34玉(53同玉は71角)、23角、33玉、42銀引生、22玉、45角成とする手がありますが、そこで25成桂とされると(失敗図①)、これ以上続きません。

<失敗図① 25成桂まで>
失敗図①

 先ほどの手順で45に質駒があれば失敗図でも持駒が増えているので何とかなりそうです。
 そこで初手は45金とします。
 これは取る一手。まず銀から調べてみましょう。
 同銀には53銀生から同じように進めたとき45角成と銀を入手できます。25成桂とされても、23銀と打てます。しかも13玉には25桂、24玉と追えば、46馬と飛車まで取れるので、駒余りの詰み。
 それでは同飛はどうでしょうか。銀よりもっと強力な駒が手に入るので簡単そうです。
 同じように進めると23飛と打てます。
 しかし12玉とされた局面(失敗図②)は、なんと打歩詰になっているではありませんか。

<失敗図② 12玉まで>
失敗図②

 33飛生や43飛成と開き王手しても45銀と馬を取られ、13歩、22玉、34桂、同銀で詰みません。
 25飛成も45銀で全然ダメです。
 13飛成、同玉、25桂も筋っぽいのですが、24から15に脱出されると捕まりません。
 どこが悪かったのでしょうか?
 23に飛車以外の駒を打てれば打歩詰にはなりません。
 どこかに駒が落ちていないか…。

 盤を広く見渡すと、他の駒を入手する巧妙な手段がありました。
 45同飛のときに56桂と跳ねます。さらに34玉となったときに46桂と捨てます。
 同飛とさせておいてから23角と打つと、同じように進めたとき、56角成と歩を入手できるというわけです。
 今度は23に歩が打てますから12玉となった途中図では13歩が打てます。

<途中図:16手目 12玉>
16手目12玉

 ここからは、13歩~25桂~46馬と質駒を奪って一気の寄せです。
 本作は有利な駒を取ると詰まず、わざわざ不利な駒を取ることで打歩詰を打開しようとする構想を実現した作品でした。

【作意】45金、同飛、56桂、同歩、53銀不成、34玉、46桂、同飛、23角、33玉、
    42銀引不成、22玉、56角成、25成桂、23歩、12玉(途中図)、13歩、同玉、
    25桂、24玉、46馬、15玉、17飛、16香、27桂、26玉、35馬まで27手詰

 「四百人一局集」によると、大橋宗桂は1789年(寛政元年)に八世名人を襲位。「将棋舞玉」は1786年に献上され、献上図式としては最後のものということです。
 「舞玉」をキチンと鑑賞したことはないのですが、もう一局『古今短編詰将棋名作選』に採録された作品があるので、紹介させていただきます。

大橋宗桂作 将棋舞玉13番(『古今短編詰将棋名作選』第17番)
舞玉13番

 最初の5手が抜群の味の良さです。
 いきなり84桂は同龍があるので、93銀と捨て同角に84桂が手順の妙。
 今度同龍なら81銀から42龍があるので(75角の利きが消えた)同角の一手。
 ここで93金と只捨てするのが気持ちの良い一手。同玉なら91龍~96香から詰み。
 同角と取らせれば94金が消えたので94桂と打って龍の利きもそれるので42龍と馬を奪って収束です。
 前半の切れ味の良さが素晴らしい一局です。

【作意】93銀、同角、84桂、同角、93金、同角、81銀、82玉、94桂、同龍、
    42龍、81玉、63角、71玉、72龍まで15手詰

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★次回例会
[日時] 2017年4月16(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F和室
[課題] 次回(6月号)企画展のため作品の一般募集は行いません。
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★偶数月の第三日曜日に例会を開催します。
 6月は18日です。場所は大阪市福島区民センターになります。
 毎回、何か課題作を持ち寄って楽しく過ごせるようにしたいと考えています。
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