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もうすぐ例会~創棋会例会は8月19日~

<もうすぐ例会~創棋会の例会は8月19日です~>
 夏の花といえば夾竹桃もそうですね。
 生い茂る、という感じで咲いていました。
夏の花3

■最近読んだ本
 「うつ病九段」(先崎学、文藝春秋、2018年7月)。
 昨年藤井ブームに沸いていた頃、突然の長期休場となった先崎九段の闘病記。
 死の連想、簡単なことが決められない、焦燥感、気分の日内変動、そういうことが本人の体験として綴られており、うつ病とはどういう病気なのか、ある意味精神科医の書いたものより分かりやすい内容。

 それから、今回「送り火」で159回芥川賞を受賞された高橋弘希(ひろき)さんの受賞エッセーが朝日新聞に掲載されていました。
 21歳ごろ将棋棋士を目指そうとしたが諦めて、黒川一郎の再来と呼ばれるような詰将棋の大家となり看寿賞を目指そうとしたが「目指せ、詰将棋作家」という本は見当たらず、作家を目指すことになった、というようなことがユーモラスに書かれていました。
 本の話ではないのですが、面白い話だったのでちょっと紹介させていただきました。

■「詰将棋ファン」
 柳原さんの編集による新刊。有吉弘敏さんや芹田修さんのベスト10に始まり、鳥本さんの大道棋好作紹介、上谷さんのフェアリー、佐々木浩二さんの創作メモ、現代詰将棋作家名鑑など、実に内容豊富な一冊。編集後記には第二号発刊は時期未定と書かれていましたが、こうなると続編が待たれますね。

■もうすぐ例会~創棋会の例会は8月19日です~
 創棋会の次回課題は 「すらすら解ける20手台」PartⅢ です。
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
     *「狙いの一手」は解答審査にも必要ですので、必ず記載下さい。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

例題紹介
  「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介してまいりました。
 ここであらためて例題を振り返りながら「すらすら解ける20手台」の要件らしきものを整理してみたいと思います。
 これまでの7回にわたって紹介してきた例題は下記からご覧いただけます。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-category-11.html

 まず好形というのは大事な要素です。解いてみようという気になるかどうか。そういう意味で形は大事です。
 一回目の作者不知、三回目の北原作、五回目の伊藤作、六回目の柴田作は、いずれも好形作。
自然な実戦形、駒数の少ない簡素図式、コンパクトさが売りの5×5図式や4×4図式など「好形作」はたくさんあります。
しかし好形だからといって「すらすら」解けないのは困ります。
 気持ち良く解ける というのは大きなポイントです。
 七回目の岡田作は軽手連発で最後は清涼詰。
 やさしくても、詰手筋が連発される作品、捨駒の醍醐味を味わえる作品、鮮やかな収束に爽快さを感じる作品など、解いて気持ちの良い作品はたくさんあります。
 何よりも大切なことは手順が明快なこと。煩雑な変化や紛れは避けたいところです。
 またパズルのような作品も解けた後の納得感が高いですね。
 三回目の北原作、五回目の伊藤作は、趣向的な手順のなかに謎解きの味があって楽しめる作品でした。
 それから毎回好評なのが趣向作や曲詰です。
 四回目の小川さんの作品はやさしい曲詰ですが、手順にはちょっとしたスパイスの利いたところもあって決して一本道ではありません。
 二回目の二上作、七回目の久留島作は、まさに「すらすら解ける」趣向作。
 趣向作は無条件に楽しめます。
 「よくわかる作家の個性」でとりあげた黒川作(7/8)や中出作(7/28)も楽しい趣向作でした。

 ここでPartⅠとⅡで解答者の評価が最も高かった作品を紹介させていただきます。
 まずは、PartⅠの久保紀貴さんの作品。

久保紀貴作
⑮_2 久保さん

【作意】37銀、25玉、35飛、16玉、36飛、25玉、26銀、16玉、15銀、26歩合
   17歩、同玉、26銀、16玉、37銀、25玉、35飛、16玉、17歩、同玉、
   28金、16玉、36飛、25玉、26銀、36玉、37金まで27手詰

 結果発表の内容は以下から参照ください。
   http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-60.html

 初手37銀、35飛と据えて舞台が出来ます。
 そこから飛車と銀のダンスがスタート。
 15銀と歩を取ったときに26歩と捨合するのがポイント。
 微妙に局面が変化しながら軽快に手が進み、パズルの楽しさや謎解きの味もあって「課題にピッタリ」と大好評でした。
 なお本作は「現代詰将棋中編名作選」にも選ばれています。第296番です。易しいネット作品展からも「名作選」に選ばれたことはブログ管理人にとっても嬉しいことです。

次はPartⅡ、山路大輔さんの作品です。

山路大輔作
山路さん2017一位

【作意】12角成、同玉、24桂、21玉、22銀成、同角、31歩成、同角、13桂、同角、
   32桂成、11玉、23桂、12玉、24桂、同角、11桂成、13玉、12成桂、同玉、
   22成桂、13玉、23成桂まで23手詰

 結果発表の内容は以下から参照ください。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-141.html

 4×4のコンパクトな初形に持駒桂4枚と解図欲をそそる図です。
 手順は桂の連打や打ち捨て、角の翻弄などが飛び出し、期待通りの好手順。
 見事最高の評点を獲得しました。


 最後にすらすら解ける中編作を一つ紹介させていただきます。
 手数は30手台なのですが、並べていただければ、楽しんでいただける一作だと思います。

萩野真甫作 「将棋綱目」第5巻21番
萩野真甫

 きれいな実戦型で小駒図式。
 52銀から63銀成(と)のような手も目につきますが、62銀が実戦的な好手。
 72玉には61銀打から71銀不成があって簡単ですから、62同銀と取る一手です。
 62同銀には52金から62金と質駒にした銀を奪います。
 ここで調子に乗って71銀と打っては92玉と寄られて続きません。
 74桂と捨てるのが読みの入った妙手。
 同歩と取られると73に逃げ道が出来て損なように思え、ちょっと打ちにくい手です。

<7手目:74桂>
萩野真甫74桂

 74桂に92玉と逃げるのは93銀と捨てるのが好手筋で、同玉に82銀から91銀成の筋で詰んでしまいますから、74同歩と取るしかありません。
 74同歩としてから71銀と打ちます。
 93玉は82銀打があるので92玉とかわしますが、ベタッと82に金を打つのが継続手段です。
 93玉と逃げたとき、83金と歩を取り、同玉に84歩と突き出すのがとても気持ちの良い手です。
 74桂捨ての効果で74には逃げられませんから、93玉と寄ります(92玉は83銀で簡単)が、82銀打から93歩と追います。
 同桂と取らせたところから流れるような美しい収束が始まります。
 まず83歩成と捨て、同玉に73銀成と捌きます。

<23手目:73銀成>
萩野真甫73銀成

 同玉には63と と寄ります。
 83玉にはもう一度84歩と打ち、92玉に82銀成と捨て、同玉には72金と寄ります。
 92玉とかわすしかありませんが、83歩成と捨て、同玉に73と と寄れば92玉に22金までの詰み。
 この端正な実戦型から朝霧趣向が出てくるのは予想外。
 序盤74桂の妙手もあり、打った駒を二段活用して捌く手順は爽快そのものです。

 萩野真甫は“雁木”で有名な檜垣是安と同時代に活躍した江戸時代の在野棋士で初代伊藤宗看(三世名人)との対局も数十局に上るとのこと。
 また本図を左右反転した図が「諸國象戲作物集」に作者京作として掲載されているそうです。
 以上の記述は下記URLを参考にさせていただきました。

  http://1banboshi.on.coocan.jp/page09-01(09).htm

  http://archives.pref.yamaguchi.lg.jp/user_data/upload/File/smallexhibition/H26-08.pdf

【詰手順】62銀、同銀、52金、72玉、62金、82玉、74桂、同歩、71銀、92玉、
    82金、93玉、83金、同玉、84歩、93玉、82銀打、92玉、93歩、同桂、
    83歩成、同玉、73銀成、同玉、63と、83玉、84歩、92玉、82銀成、同玉、
    72金、92玉、83歩成、同玉、73と、92玉、82と まで37手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
       https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 
        投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
        投稿締切 8月18日(土)! 

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
        投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************
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詰パラ8月号到着

<詰パラ8月号到着>
 夏の花といえば百日紅。「サルスベリ」という名称の方が一般的なのでしょうか。
 近所の公園や交差点に咲いていました。

夏の花1

夏の花2

■詰パラ8月号
・表紙。山路さん。医療の現場は大忙しだと思いますが、これからも面白い作品を見せてください。
・詰将棋学校(12P~)。
 小学校:配置が暑苦しくても筋の見える作品は解いてみようという気になります。
 中学校:太刀岡さんは全国大会でご活躍。お疲れ様でした。
 高校:中段玉が一局、入玉はゼロで、実戦型が2局と、取り組みやすい作品が揃った?
 短大:爽やかな作品揃いとの売り込みですが持駒の多い作品が並んでいますね。
 大学:今月から担当は廣瀬崇幹さん。想いの伝わるメッセージ。
 大院:3番は超好形ですがいかにも難しそう(笑)。後任が決定したとのこと、お疲れ様でした。
・D級順位戦(18P~)。新人2名。意欲的な構図の作品もあります。
・大道棋教室(19P~)。創棋会特集とのこと。また3番は「最終手・手数・感想」というおもちゃ箱方式を採用されているとのこと。
・おもちゃ箱だより(22P~)。こちらも大道棋です。
・ちえのわ雑文集(24P~)。「根津将棋」。皆さん色々と面白いことを考えるもんですね。
・名局ライブラリー(26P~)。今回は宮原さんの個展。
・全詰連の頁(32P~)。全国大会の模様が紹介されています。
・社団戦参戦記(42P~)。詰棋校の選者のことばでも複数の方が触れている社団戦。初日は4連勝。
  5ヶ月の長丁場ですが複数の○○名人を擁する強力メンバーですから、連勝街道を進むことでしょう。
・サロン(45P~)。大量誤解が発生した4月号幼2番の補足説明。「素直な手筋物なのにどうして?」を分析されたもの。
  結果稿のスペースは限られているので、こういう方法で補足いただくのは良いと思います。
・会合案内(47P~)。8月の会合がずらりと並びました。
 詰工房の記事に3月の春霞賞候補は創棋会の野曽原さん作とあります。
 「繰り返しを含む短編」という課題で三連続角合を表現しました(6月号結果稿参照)。
 それから創棋会例会は8月19日です。皆さんのご参加をお待ちしています。
・編集室(104P):水上さん。全国大会お疲れ様でした。

■解答選手権2018年鑑
 表紙が印象的な今年の年鑑。
 冒頭からはいきなりカラー写真のグラビアが登場。
 大阪会場では諏訪景子さんの姿も。
 宮原さんもバッチリ写ってますね(笑)。完全復活も近い?
 年鑑にしか載らないのが優勝インタビュー。「対局が入らない限り参加する」という心強い一言も。
 そして初級一般戦の各地のレポートは全26会場から。
 初開催の主催者の皆さんは大変なご苦労があったことと思いますが、各会場選手の皆さんには楽しんでもらえたことと思います。
 この盛り上がりはどこまで続くのでしょうか?

■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

岡田 敏作 詰パラ1986年8月(「万華鏡」清涼図式第139番)
岡田作万華鏡139

 4×4に収まったコンパクトな図で持駒も金一色と解いてみたくなる初形です。
 32龍と桂を取るのは22馬と引かれると13からの脱出が防げません。
 豊富な手駒を活かして、11金、21金と捨て31と と迫ります。
 同玉なら42金、また同馬には23龍があるので12玉とかわすのが最善。
 急いで32龍とするのは22馬引があるので、もう一度11金と捨てるのが好手。

<7手目:11金>
岡田作万華鏡139_11金

 11同玉と取らせ21金と拠点を作ってから32龍とすれば、今度は22馬と引けません。
 22香合などと節約すると11金から21龍があるので21に利かす飛車か金を合するしかありません。
 22金合なら24桂が手筋で、同歩に22金から取った金を23に打って簡単。
 ということで最善は22飛合です。

<12手目:22飛合>
岡田作万華鏡139_22飛

 22飛合の強防にも24桂が好手筋。
 同歩とこじあけて、22金と飛車を取り、同馬に11飛が決め手です。
 同玉に21と と捨て同馬に23桂までの吊るし桂の詰め上がり。
 23桂が打てたのは24桂捨ての効果です。

 11金から21金のリフレインが軽い趣向的な手ざわり。
 手順もどんどん駒を捨てて最後は攻め方二枚、龍と桂の清涼詰です。「終わりよければ」という言葉通り、清涼詰は解後感がいいですね。
テンポよく駒を捨てて清涼詰で締めくくる、こういう流れの良い手順の作品も「すらすら解ける20手台」向きです。

【作意】11金、同玉、21金、同玉、31と、12玉、11金、同玉、
   21金、12玉、32龍、22飛合、24桂、同歩、22金、同馬、
   11飛、同玉、21と、同馬、23桂まで21手詰

久留島喜内作 「将棋妙案」81番(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第12番)
久留島妙案81

 久留島喜内と言えば「知恵の輪」をはじめとする数々の趣向を生み出した江戸時代の作家。本作も楽しい趣向を見せてくれます。
 27馬が遠くからにらみを利かしています。
 しかし53銀打から清算していくような俗攻めでは21角や71龍の守りも強く、攻め切れません。
 ここはアッサリ52龍と切ってしまうのが好手段です。
 52同玉となったとき持駒は銀三枚。
 53銀打、44銀打、35銀打と連打して25玉となった局面が次図です。

<8手目:25玉>
久留島妙案81_25玉

 4枚の銀がきれいに斜め一線に並びました。
 26馬と香を取ります。
 14玉には15香と打ち23玉と引いたときに34銀と捨てるのが気持ちの良い一手。

<13手目:34銀>
久留島妙案81_34銀

 同玉と取るしかありませんが35馬と活用。
 23玉には13香成として、32玉とかわしたときに、今度は44の銀を43銀成と捨てます。打った銀をどんどん捨てていくのが軽快です。
 同玉に44馬から22成香と玉を追い込んでいきます。
 41玉に53の銀を捨てる52銀成が決め手です。
 同玉に53馬から31成香までの詰み。

 前半は4銀の連打、後半はこの銀を捨てながら馬と成香で玉を絞り込んでいきます。
 美しい4銀追戻り詰。
 こういう軽趣向が「すらすら解ける20手台」にはうってつけです。

【詰手順】52龍、同玉、53銀打、43玉、44銀打、34玉、35銀打、25玉、
   26馬、14玉、15香、23玉、34銀、同玉、35馬、23玉、
   13香成、32玉、43銀成、同玉、44馬、32玉、22成香、41玉、
   52銀成、同玉、53馬、41玉、31成香まで29手詰

■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ」
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

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次々回課題は「よくわかる作家の個性」

<次々回課題は「よくわかる作家の個性」>

 最高気温が40度を超えるところがあるようで、とにかく暑い!
 こういうときは冷たいものが一番です。
 冷蔵庫に入っていた一品がこれ。
 この商品、近年の将棋ブームにあやかったものかと思ったら、発売50周年。命名の由来は村田英雄の「王将」だそうです。

アイスクリーム

■現代中編名作選
 『短編』を手に取ったときの感動が蘇る一冊。
 すでに廃刊・休刊となった「近将」「ジャーナル」「めいと」それに「スマホ詰パラ」をはじめとするWEBからも多くの作品が採られているので、この一冊で40年間の中編詰将棋(19~29手)の軌跡をたどることができます。
 30人の選者による多様な視点から選ばれた作品は一つ一つが珠玉のような素晴らしいものばかり。どのページを開いても思わず解説を読みふけってしまいます。
 まさに選りすぐりの作品集。

■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
  ☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催 するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
 ※ blogsokikaitusin@gmail.com
 ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
 ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
 ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

 ☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
     ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 ◇例題紹介
 「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

柴田昭彦作 詰パラ1990年1月(「月下美人」簡素図式第15番)
柴田作簡素図式

 使用駒は角と歩だけ。視覚的にも素晴らしい好形です。
 初手13角成は軽く22歩と突き出されて続きません。
 42歩成から32と と捨てるのが味の良いイントロです。
 32同玉には33角成がありますから、11玉と逃げます。
 急いで33角成としては22合で手も足も出ません。
 ここは12歩から13歩と拠点をつくっておかなければいけません。

<7手目:13歩>
柴田作簡素図式_13歩

  23玉と上がられると捕まえにくそうな感じですが、33角成とすれば大丈夫です。
  13玉に24馬と追い、12玉に13歩と拠点を作ります。
  11玉となったところで、ようやく33馬とすることができます。
  22の合駒は桂が最善です。

<16手目:22桂合>
柴田作簡素図式_22桂

 22合は頭に利く駒なら取って12から打って詰みます。
 角は品切れですから、桂馬しかありません。
 これは同馬と切り、23桂と捨てれば同歩に33角成までの詰みとなります。

 本作、簡素図式で使用駒も角と歩だけ。32とや22桂合のような詰将棋らしい手も入って、難しい変化もなくすらすら解けます。こういう好形で、易しく、スッキリ解ける作品も「すらすら解ける20手台」にうってつけです。

【作意】42歩成、22玉、32と、11玉、12歩、同玉、13歩、23玉、
  33角成、13玉、24馬、12玉、13歩、11玉、33馬、22桂合
  同馬、同歩、23桂、同歩、33角成まで21手詰


よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

中出慶一作 詰パラ1969年12月(「想春譜」第88番)
中出作軽趣向

 かなり大掛かりな配置ですがどんな手が飛び出すのでしょうか。
 25角のような俗手では35玉とされ44と24に逃げ道が出来て失敗。
 26金と捨てて71角不成と82角を活用するのが好手順。
 なぜ71角不成とするのか、角成ではいけないのか、それは手順を進めるとわかります。
 71角不成には15玉と飛を取る一手ですが、17金を消したことで16角を動かせば19香による開き王手が出来ます。
 どこにいくのが正解でしょうか?
 正解は最遠移動の61角不成です。
 これもなぜ不成なのか、手順を追ってみましょう。

<5手目:61角不成>
中出作軽趣向_61角生

 61角不成の開き王手には19と と香を抜きます。
 そこから、16歩、25歩、34歩、43歩と連打します。
 51玉と逃げたところが次図。

<14手目:51玉>
中出作軽趣向_51玉

 この局面をよく見てください。
 61角が馬だったら2手前の43歩が打歩詰になるところでした。
 また71角が馬だったらこの局面が打歩詰。
 71と61の二回の角不成はいずれも打歩詰を避けるためだったのですね。
 ここから52歩、61玉となったところで、68飛と飛車の活用。
 62飛成、53龍、44龍、35龍、26龍と階段を上るように追って詰み上がりました。
 
 二度の角不成に謎解きの味があり、前後は玉のエレベーターという軽趣向でまとめられた一局。 
 難しい手は無いのですが大駒の特徴を活かした手順に趣向を盛り込んだ構成は中出さんのお得意の領域です。
 もちろん、解いて楽しい趣向作という意味ではこのような作品も「すらすら解ける20手台」にピッタリですね。

【作意】26金、同玉、71角不成、15玉、61角不成、19と、16歩、24玉、
  25歩、33玉、34歩、42玉、43歩、51玉、52歩、61玉、
  68飛、52玉、62飛成、43玉、53龍、34玉、44龍、25玉、
  35龍、16玉、26龍まで27手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ  」 
  投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
  
***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

***************************************************************
以上

次回課題は「すらすら解ける20手台」partⅢ

<次回課題は「すらすら解ける20手台」partⅢ>

 うだるような暑い日が続いています。
 夏の風物詩ということで、花火見物に行ってきました。
 比較的ましな写真を二枚。
花火1

花火2


■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
  ☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年もすらすら解ける20手台」PartⅢ  を開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ  
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

伊藤 果作  報知新聞1993年4月2日
(「月下美人」四×四図式第9番、「果し状」空の巻“伊藤果詰将棋珠玉篇”〈下〉第78番)
伊藤果作月下美人4X4

 一見して寄せの筋が浮かんだ方が多かったのではないでしょうか。
 初手31歩成はこれしかありません。11玉に12歩と叩いて同玉に24桂と拠点を据える。ここまではほぼ絶対の運び。
 しかし11玉となって打歩詰。
 こうなれば21と と捨てるのは勢いですが、同玉と取られて32銀成や32香成とやったのでは11玉と戻られて元の木阿弥です。
 ここは32桂成と行くのが良い手です。

<9手目:32桂成>
伊藤果作月下美人4X4_32桂成

 折角の拠点を無くすようですが、もう一度12歩から24桂と拠点をつくり、11玉となった局面をよく見ると、6手目の局面から「31と」が「32成桂」に変わっているではないですか。
 今度は22成桂と22歩を奪って局面をほぐすことができます。
 同玉にもう一度32桂成とするのが、打歩詰を避けるうまい手です。
 11玉には、三度目の12歩から24桂です。
 11玉となったとき、好手順があります。
 21成桂と捨て同玉に31香成とするのです。

<25手目:31香成>
伊藤果作月下美人4X4_31香成

 31香成とする手は32歩を消せば、いつでも出来るのですが、22歩を消した後でないと11玉とされて打歩詰。このタイミングでないといけないわけです。

 「4×4図式」という好形が「すらすら」にとって好ましい要素であることは言うまでもありませんが、12歩から24桂を繰り返すのはとてもリズミカル。また同じような手順を繰り返しているようで微妙に局面が変化していく、パズルを解くような味わいは何とも言えません。
 易しいパズルチックな作品も「すらすら解ける20手台」に相応しいと思います。

【作意】31歩成、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、21と、同玉、
   32桂成、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、22成桂、同玉、
   32桂成、11玉、12歩、同玉、24桂、11玉、21成桂、同玉、
   31香成、11玉、12歩、22玉、32銀成まで29手詰


よくわかる作家の個性」。
 この「課題」わかっていただけますでしょうか?
 「○○流」と呼ばれて一世を風靡した作家を思い浮かべていただければ、何となくわかっていただけるのではないでしょうか。
 「○○流」と呼ばれなくても、図を見ただけで、あるいは作意を並べただけで、この人の作品だと分かる。そこには強烈に伝わってくる作家の個性が表れていると思います。
 作家の個性を感じさせられる作品を紹介させていただきます。

岡田敏作 近代将棋1964年4月
(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」第94番、「あさぎり」第77番)
岡田敏作中編Ⅰ94

 いささか駒数が多いのですが手は限られています。
 まず32銀と実戦的に迫ります。
 22玉と逃げる一手に、23銀成と歩を剥がし、同玉に15桂とします。
 22玉とかわせば23歩から32歩があるので、24玉と逃げますが、いったん25歩と打つのが巧い手で、14玉と寄る一手。これで攻め方の36馬と16飛を邪魔する14歩が消えました。
 そこで23桂成と捨て、同玉に24歩と先ほど打った25歩を突き出すのが味の良い手です。
 取れば14馬があるので22玉と引きますが、23歩成と捨て、同玉に14馬と飛び出します。
 ここまでの小駒を使った攻めは小気味よいですね。
 22玉と引かれたときに26飛と捨てるのが絶好の一手。

<17手目:26飛>
岡田敏作中編Ⅰ94_26飛

 31玉には41馬があるので26同馬と取るしかありませんが、ここから気持ちの良い収束に入ります。
 23歩で31玉と引かせ、32歩を同金と取らせから22歩成と捨てるのが好手順。
 同金と取る一手ですが、そこで41馬と捨てるのが決め手です。

<25手目:41馬>
岡田敏作中編Ⅰ94_41馬

 41馬は取る一手。同玉に52歩成から42と までの詰みとなります。

 32銀から23銀成、15桂から23桂成、25歩から24歩・23歩成、23歩から22歩成と小駒を打って捨てる手が何度も出てくるのが印象的。
 このような軽快な作品も「すらすら解ける20手台」にピッタリですね。
 岡田さんと言えば「あぶり出し曲詰」の大家というイメージですが、本作のような軽快な作品も岡田さんの作風です。「あさぎり」の自作解説を引用させていただきます。
 「軽快派を自認している作者が、軽快作品の代表的作品としてピックアップしたのが本作品。ポピュラーな実戦型に、打っては捨て、捨てては打ち、流れるように詰上げた時、解者の身辺を、一陣の薫風が通り抜けていくのに気づくことであろう。軽快作の決定版と自信を持って言える作品である」

【作意】32銀、22玉、23銀成、同玉、15桂、24玉、25歩、14玉、
   23桂成、同玉、24歩、22玉、23歩成、同玉、14馬、22玉、
   26飛、同馬、23歩、31玉、32歩、同金、22歩成、同金、
   41馬、同玉、52歩成、31玉、42と まで29手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
   https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ 
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

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以上

全国大会に行って来ました

■全国大会に行って来ました
 7月15日(日)は全国大会でした。
 好天に恵まれたのは何よりですが、猛烈に暑い一日でした。
 会場も大勢の詰キストが集まり、熱い空間になりました。
 会場には少し早めに到着し、ちょっぴり設営のお手伝い。
 それにしても随分広い会場で、約400㎡あるそうです。
 写真には全部収まっていませんが、今回の収容可能人数は180人とのこと。
会場

 物販の準備などしていると、受付開始は11時なのですが、少しずつ参加者が入室してきます。
 今回はネットでの事前予約という仕組みがあったのですが、受付も当日申込みの方と事前予約の方はコーナーが別。事前予約の方は持参されたバーコードをスタッフがスマホで読み取って受付完了。アナログ人間の私には不思議な光景でした。
 開会は例年より少し早いのですが12時スタート。今年は昨年のような厳戒(?)体制ではなく通常の雰囲気。
 最初は恒例の主催者や来賓のあいさつ。
 幹事会報告では普及や広報について議論があったとのことで、詰将棋を様々な形で広めていく取り組みは多くの方の力が必要、参加者の皆さんのなかで力を貸していただける方は声をかけていただきたいとのことでした。
 メインイベントの一つは看寿賞。今回は3作が受賞されたのですが、大会に参加されたのは短編の上谷さんお一人とやや寂しい状況。上谷さんは連続受賞おめでとうございます!
看寿賞

 プロジェクターを使った解説は実行委員メンバーの久保さん。解説用冊子はなかったのですが、それぞれの作品のポイントを明快に紹介され、とてもわかりやすい解説でした。
 続いて七條賞。見事全問正解で解答王となった竹中さんと10位の加賀さんが出席しておられたので壇上で表彰。加賀さんは10傑入り15回という解答の鉄人ぶり、お見事です。
 お次は10回参加賞。詰パラ6月号の予告とは違うメンバーもチラホラ。田中さん、仲西さん、堀内さん、水野さん、三宅さん、吉松さんの6人。また市島さんが第一部終了後にご参加。皆さんメダルの重みを感じられたことと思います。
 また25回参加賞は太田さん。遠路佐賀からの参加。
 門脇賞は角さんの到着が遅れて、表彰のタイミングがちょっと後ろにずれました。出版への貢献が認められての受賞、おめでとうございます!
門脇賞

 最後はアマ連への感謝状贈呈。長年にわたり「アマレン杯握り詰」の後援をいただいたことへのお礼を込めて、次期代表となられる野山さんに感謝状が贈呈されました。野山さんより西村代表からのご挨拶が代読されました。アマ連とはこれからも良い関係を続けていきたいと思います。
 第一部の最後は握り詰の紹介。これは冊子が配付されているのですが、最近はプロジェクターで投影しながら解説するのが通例となっています。
 今回の解説は最近中学校の担当に就任された太刀岡さん。例によって合駒の入る作品や手数の長いものもあったのですが、要領よく解説を進められます。また途中で作者からの自己アピールも織り込んで楽しませてくれました。自己アピールは作者予想と裏腹の関係なのですが、この辺はご愛嬌。
 ここで第一部は終了となって、第二部開始まで物販コーナーが賑わいを見せます。
 2018解答選手権年鑑は間に合いませんでしたが、「中編名作選」には黒山の人だかり。昨年の短篇に続く快挙です。
 大阪の山本理(ただす)さんが制作された「暁将棋部屋」も好調な売れ行きだったようです。
 創棋会も「漫陀楽」「撫子」「蝸牛Ⅱ」を出品。3セット持参した「漫陀楽」はおかげさまで完売。詰将棋の研究にはうってつけの好著ですが、在庫はまだありますので、お問い合わせは下記までお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

 第二部は解答競争からスタート。今回もプロジェクターで一問ずつ投影しながらのタイムトライアル。問題作成は馬屋原さんが中心だったようです。初めのうちは駒数も少なく筋が見えればという問題が続くのですが、途中から盤面一杯に広がる凶悪そうな問題が登場。残り駒を確認しているうちに時間がなくなっていきます…。かしこばかりだったのですが、あっという間に30問が終了。私の成績は紹介を控えさせていただきます(笑)。
 成績上位者は、堀内さん、宮田プロ、北浜プロ。実力者は違いますね。
 続いて「平成詰パラクイズ」。これは今年が平成最後の全国大会ということから、司会の石黒さんがバックナンバーを通読して作成されたとのこと。マニアックな知識を問うものではなく、誰でも取り組める問題ばかりなのですが、勘で答えるしかない難問揃い…。知識も不足、勘も冴えず散々な成績(泣)。
 成績上位者は三角さん(60点満点の44点!)、吉岡さん、筒井さん。
 さらに解答競争とクイズの合計点上位の竹中さん、柳田さんの2名を加えて、計8名で次のイベント「対戦詰将棋」。
 これは2012年の松本大会で小学生だった藤井聡太さんが高校生の宮原航さんを破って優勝したことが記憶に新しい企画です。
トーナメントのどの枠を選ぶかも興味の的。右の枠では、一回戦でプロはアマを下し、二回戦では宮田さんVS北浜さんという戦いになりましたが、宮田さんが見事詰上げて勝ち上がり。アマ枠となった左側では堀内さんが勝ち上がり、決勝では宮田プロと対局。 宮田プロは詰ませば勝てる先手番が有利と考えていたのか、先後を決めるジャンケンに気合を入れていました(笑)。結果は宮田さんが詰めて勝ち。
 最後のイベントは一人一言。この時点で126人の参加ということで、さすがに全員喋るのは無理なので、最近流行りの(?)一県一言。司会が参加者のお名前を全部読み上げて起立していただくというのは一人ひとりの顔が見えて良かったと思います。
記念撮影も二回に分けて実施。大人数だとこういうところを仕切っていくのも大変。

 会場の片づけが終われば楽しい懇親会。
 懇親会は同じ建物の別フロア。こちらもなかなか広くて快適。
 懇親会では多くの方と交流ができ、名刺も数名の方からいただきました。お話の出来た皆さんにあらためてお礼申し上げます。
 握り詰の優秀作表彰などが懇親会の主なイベント。
 実行委員の若手スタッフからもひと言。
若手スタッフ

 今日大活躍の堀内さんから重大発表。(中味はどこかで発表されると思いますので、ここでは控えさせていただきます)
堀内さん

 盛り上がってきたところで詰パラ担当全員集合。学校だけでなく表紙、大道棋、同人室、それに堀内さんの姿も…。
担当

 最後は大橋健司さんが登壇されて締めの挨拶。

 後ろ髪を引かれる思いで東京を後にしましたが、本当に楽しい一日でした。スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
 来年は大阪開催です。多くの方のご参加をお待ちしています。また運営は創棋会メンバーが中心となって行う予定ですが、スタッフも楽しめる一日にしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 大会の模様は、加藤さんの「おもちゃ箱」をはじめ、色々なところに掲載されていますので、そちらも参考になさってください。
   http://toybox.tea-nifty.com/taikai/


■創棋会の次回&次々回課題と例題紹介
☆「すらすら解ける20手台」PartⅢ
 創棋会では昨年、一昨年と続けてネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまでたくさんの投稿と解答をいただき、大いに盛り上がりました。
 そこで本年も「すらすら解ける20手台」PartⅢを開催いたします。

・作品投稿は下記アドレスで受付。
  ※ blogsokikaitusin@gmail.com
  ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
  ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
  ※ 投稿締切は8月18日(土)。
・8月例会(8/19)で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「よくわかる作家の個性」。29手以内。
・10月例会で選題します。
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
     ※「すらすら解ける20手台」PartⅢの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

例題紹介
すらすら解ける20手台」PartⅢ
 昨年のpartⅡでは「看板に偽りあり?」という指摘を頂戴しました。
 そこで今年は初心に帰って「すらすら解ける」作品を出題したいと思います。
 「すらすら解ける」というのは主観ですから定義は難しいのですが、私の考えや詰棋友の意見をもとに「こういう作品が相応しいのではないか」というものを例題として紹介していきたいと思います。

小川悦勇作 王将1954年10月(「古今中編詰将棋名作選Ⅰ」補遺4番)
小川悦勇Ⅰ補4

 73のと金を捌きたくなりますね。92桂成と捨てて、同玉に82と上から92と と捌いていきます。
 84玉に85歩と叩いて58馬と活用するところまではすらすらと手が進みます。
 84玉と引かれたところで打歩詰の局面が現れます。
 ここで76桂右とするのが先を読んだ一手です。

<11手目:76桂右>
小川悦勇Ⅰ補4_76桂右

 85玉とかわす一手に84桂と跳んで同玉と取らせます。
 依然として打歩詰で、68桂を消した意味がちょっとわかりませんが手を進めます。
 ここで96桂と跳ねるのが打歩詰打開の基本手筋。
 同歩と取らせれば、95に逃げ場所があるので85歩が打てます。
 85歩、95玉に86角で香を入手します。
 同玉に87香と短く打つのが巧打。
 88香と遠くから打つと97玉とされて打歩詰になってしまいます。
 87香に95玉とかわすのは68馬があります。
 68馬と寄れるのは68桂を消去したからです。桂消去の意味合いが作意に出てこないのは奥ゆかしい構成です。
 87香には97玉とかわすのが最善で、98歩、87玉、76馬まで、見事な市松模様が現れました。

<詰め上がり:76馬>
小川悦勇Ⅰ補4_詰上


 本作、手順は難しくありませんが、68桂の消去や87香の単打にちょっとした謎解きのスパイスが効いています。そして詰上りはきれいな市松模様。
 あぶり出し曲詰は、解けたときの爽快感が格別です。
 本作は難渋な変化紛れもなく、解いて楽しい曲詰。こういう作品が「すらすら解ける20手台」に相応しいと思いました。

【作意】92桂成、同玉、82と上、93玉、92と、84玉、85歩、同玉、58馬、84玉、
  76桂右、85玉、84桂、同玉、96桂、同歩、85歩、95玉、86角、同玉、
  87香、97玉、98歩、87玉、76馬まで25手詰


■創棋会の今後の予定
***【次回例会】*************************************************
[日時] 2018年8月19日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
  https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「すらすら解ける20手台PartⅢ
  投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com

***【次々回例会】**********************************************
[日時] 2018年10月21日(日)13時~
[場所]  関西将棋会館 4F 多目的ルーム
[会費]  千円(学生無料)
[課題] 「よくわかる作家の個性
   投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp

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以上