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創棋会の次回課題は 「オマージュ」

<創棋会の次回課題は 「オマージュ」>

 随分過ごしやすくなりました。
 一気に秋らしくなったと感じます

0926→382

■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
  ※投稿締切は例会前日12/19とさせていただきます。

◇例題紹介
 今回は森田正司さんの『春霞』から紹介させていただきます。

堀半七作 1911年(明治44)年将棋雑誌第1巻7号(『古今中編詰将棋名作選』第17番)
堀半七

 本作は有名な作品。「エレベーター詰」という名称がつけられています。
 今回『古今中編詰将棋名作選』で明治時代の作だったことを再認識。なんとなく江戸時代の古図式かと思っていました。
 『名作選』によると発表時作者は故人で、命名も昭和になってからということです。
 なお『春霞』では玉方11桂が22歩、持駒の飛車は28に置かれています。
 他にも11桂が攻方23歩になった図もあるようで、このあたりは小泉さんのブログもご覧になると面白いと思います。
   http://kazemidori.fool.jp/?p=6400
 飛車の動きを楽しむ一局なので飛車は28に置いた方がフィットしているように感じますが、いかがでしょうか。

 さて本作、初手は24飛しかないようですが、15歩などと打つ手も考えられるところ。
 もちろんそれでは持歩が足りなくなってしまいます。
 24飛、15玉となったところで、25飛上としたくなります。
 16玉、17歩、同玉、27飛、18玉、28飛、19玉、29飛、18玉、28飛引、17玉、18歩、16玉、26飛、15玉、25飛、14玉、24飛、15玉、26飛上、16玉と手は続きますが詰みません。
 17歩に代えて26飛と引くのは15玉でダメです。
 3手目は16歩と打つのが急所。

<1図 3手目:16歩>
堀半七_16歩

 16同玉には26飛と引きます。
 26飛上では15玉と引かれてだめですが、26飛引なら15玉には16歩から24飛で詰みます。
 26飛引には17玉が最善。
 調子に乗って27飛と引くと、18玉とされ28飛上なら19玉、29飛、18玉で千日手になるので、28飛と引くしかなく、17玉に18歩と打たされ(27飛は18玉)、3手目25飛上のときと同じ手順で逃れます。
 17玉には27飛上とするのが二つ目の急所。

<2図 7手目:27飛上>
堀半七_27飛上

 18玉と逃げられて先ほどの逃れ手順と変わらないように見えますが、28飛とすれば19玉には、29飛、18玉、19歩、17玉、27飛上までピッタリ詰みます。
 先ほどの紛れでは一方の飛車が27にいたので19歩が打歩詰の禁手でしたが、26飛の型なら19歩が打てるというわけです。
 28飛には17玉と逃げるしかありません。
 それには27飛引とし、16玉に17歩と拠点を築きます。
 前述の紛れでは18歩と打たされましたが、今度は17歩と打てるのが大きい一手です。
 15玉には、25飛、14玉、24飛、15玉、25飛上までの詰み。

【詰手順】24飛打、15玉、16歩(1図)、同玉、26飛引、17玉、27飛上(2図)、18玉、
  28飛、17玉、27飛引、16玉、17歩、15玉、25飛、14玉、
   24飛、15玉、25飛行まで19手詰

森田正司作 詰パラ1955年10月(『春霞』第40番)
森田_春霞40

 本作は森田さんが堀半七作にヒントを得て創作されたもの。
 でも持駒に歩が一枚足りませんから24飛と打っては詰みません。
 35香に狙いを付けて34飛からスタート。
 15玉と逃げれば、35飛と香を取り、16玉、18香、17合、36飛で簡単。
 そこで24に捨合して延命を図ります。
 24歩合なら、同飛寄で、これは堀半七作と同じ手順で詰みます。
 桂合は、同飛寄、15玉、25飛上、16玉、28桂、17玉、15飛まで。
 最善は24角合です。
 同飛寄、15玉と進みます。
 ここで堀半七作と同じように16歩と行ってみましょう。
 同玉、26飛引に17玉なら、27飛上、18玉、29角で詰みますから、15玉とします。
 いったん42角と打ち、33角合、同角成、同歩としてから、24角、14玉、19飛、23玉、13角成と両王手。
 34玉なら14飛、45玉、12馬から47香の詰みがあるので、32玉ですが、22飛成、41玉、51桂成と手が続くものの、同玉、53香、61玉となると歩一枚では続きません。

<失敗図 61玉>
森田_春霞40_失敗図

 5手目16歩では詰まないので25飛上とします。
 16玉のとき17歩と打ち、同玉に27飛と引くのが好手順。
 27飛の形にしておくのが大切なところ。
 27飛に18玉は29角から17飛で詰みます。角を持っているのが堀半七作との違いです。
 16玉には26飛引、15玉のとき、42角と打ちます。
 頭に利く駒は取って簡単。33桂合も取って25飛から二枚飛で追って28桂と打つ筋がありますから角が最善。
 33角合、同角成、同歩としてから、24角、14玉、17飛とします。
 23玉と逃げれば13角成、32玉、22飛成、41玉、51桂成、同玉、53香、61玉に67飛と回れます。これが飛車を7段目に置いていた効果です。19飛だと失敗図のように68歩が邪魔でこの筋がなかったのです。
 そこで玉方も、16桂と捨合の妙防で抵抗します。

<3図 20手目:16桂合>
森田_春霞40_16桂

 16の捨合は後の手順でわかるように頭に利く駒は無効だし、角や香は離し打ちの筋があるので、桂が最善です。
 16桂合は同飛上と取ります。
 23玉には13角成、32玉、22飛成、41玉、51桂成と香を取ります。
 同玉に53香では続かないので、もらった桂を63に打ち、61玉、71桂成、同玉として、73香が正しい手順。
 81玉、72香成、92玉、73成香、93玉、82飛成、94玉、83龍、95玉と追います。
 そこで96歩と突捨て、同玉に55歩と16飛を働かせます。
 それには36桂合と受けますが、同飛と切って同香に最後の一歩を使って97歩。
 同玉に31馬と桂を取り、もう一度75桂合と受けますが、これも同馬と切って、同歩に89桂、96玉、88桂、95玉、87桂と入手した桂を連打して詰めます。

【作意】34飛、24角合、同飛寄、15玉、25飛行、16玉、17歩、同玉、
  27飛、16玉、26飛引、15玉、42角、33角合、同角成、同歩、
  24角、14玉、17飛、16桂合(3図)、同飛上、23玉、13角成、32玉、
  22飛成、41玉、51桂成、同玉、63桂、61玉、71桂成、同玉、
  73香、81玉、72香成、92玉、73成香、93玉、82飛成、94玉、
  83龍、95玉、96歩、同玉、55歩、36桂合、同飛、同香、
  97歩、同玉、31馬、75桂合、同馬、同歩、89桂、96玉、
  88桂、95玉、87桂まで59手詰

 次回も『春霞』から作品を紹介させていただく予定です。


■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
 テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
以上
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「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<8回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
      http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は8作目の結果発表です。

⑧馬屋原剛作
08sura5.png

【作意】25桂、35桂合、同香、同角、22香成、同玉、34角成、62角、33馬、21玉、
  13桂打、同香、同桂不成(図)、12玉、24桂打、13玉、12桂成、同玉、14香、13桂合、
  同香成、同玉、25桂、12玉、24桂、21玉、13桂不成まで27手詰

【正解】
  13手目→13同桂不成
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.29、A:7、B:8、C:2、誤解:0、無解:3、無評価:0 

作者のことば
 シナトラ氏がTwitterで提案した創作課題「初手と最終手が13桂生」を逆算した(逆算すると課題には合わなくなるが笑)。
 20手目に角合をされると変同になるので、受方角を動かす序がうまく入ってよかった。

★馬屋原さんは詰パラ9月号の「すらすら解ける20手台」で入選100回を達成されました。同人入りおめでとうございます!
 その余勢を駆ってネット作品展にも投稿いただきました。ありがとうございます!

 本作、金銀不使用の貧乏図式。当然ながら飛び道具の活躍が予想されます。
 62龍・52角と38香・37桂の二つのバッテリーがありますが、どこからいくのが正解でしょうか。
 62龍・52角の活用は、52角を動かした瞬間に、44の角で62龍を抜かれてしまいますからタイミングが肝心です。
 まずは37桂を跳ねて38香を使うのが良さそうです。
 2筋には24香の利きもあるので、45桂と中央に使うのが第一感でしょうか。
 33合なら同桂成、同角、44桂、42玉と進めて33で取った合駒を打てば詰みます。
 35香合と受けるのも、同香、同角、34香から詰み。
 しかし35桂合とされると、同香、同角、34角成、62角となって、持駒桂2枚では詰みません。
 25桂と跳ねても同じような感じですが、何かいい手があるでしょうか?
 25桂にも35桂合と受けますが、同香、同角となったところで、22香成と捨てるのが好手。
 同玉と取らせておいて34角成とすれば、32香合には14桂、同香、33馬、21玉に32龍と切る手があり、同歩、23香、31玉、43桂から詰みます。
 34角成に62角と龍を抜かれても33馬と入って手が続きます。
 33馬に12玉と寄るのは24桂、21玉、13桂打とすれば詰みます。
 ここは21玉と引いて頑張りますが、それにも13桂打と桂の重ね打ちが利きます。
 同香と応じるしかありませんが、同桂不成と取り返します。

<図 13手目:13同桂不成>
08sura5_13桂

 12玉には24桂と跳ねたくなりますが、16の桂馬は温存して24桂打とまたもや桂の重ね打ち。
 13玉と応じる一手ですが、打ったばかりの桂を12桂成と成り捨て、同玉に14香と打ちます。
 一連の手順は13桂が邪魔になったので玉で取らせて消去したのですが、軽やかな流れでした。
 14香に対して、何を合しても同香、同玉と進むのですが、飛香なら14に打って簡単、金は23から打つ手があり、銀なら22銀、12玉、24桂まで。
 したがって13合は桂が最善。
 これは同香と取り、同玉には、25桂、24桂、13桂不成と桂を活用して気持ちの良い詰め上がりです。
 桂の活躍する楽しい作品でした。


占魚亭:桂が大活躍。

★桂が活躍する作品は軽やかな印象が残ります。

片山智之:桂の乱舞が楽しい。

★桂馬はすべて動きました。

山下誠:後半の桂馬の乱れ打ちは見応えがある。

★重ね打ちした桂も捌けるのがいいですね。

則内誠一郎:桂九雀師匠にお見せしたい。

★桂が好防に飛び交います。

奥鳥羽生 :十度に およぶ攻守の 桂の舞

★桂の着手は全部で10回でした。

中出慶一 :飛・角とも脇役で桂が主役で進行、4桂詰を期待させる展開です。

★吊るし桂の詰め上がりになったので、それもまた良し。

西村章: 後半やや不詰感が漂いましたが合駒を入手して綺麗に詰上がりました。

★10手目21玉のあたりは金駒がないのでどうやって手をつなぐのかという感じがしました。

梶谷和宏: 初手45桂の誘惑から、なかなか脱却できず。
 それにしても13手目は必然手だと思うのですが何故指定の手に?
 もしかすると『13手目』の着手は『13の地点』という作者のサービスとユーモアでしょうか。

★指定手の背景は作者のことばを参照下さい。
 ご意見のような発想で指定手を決めるのは親切設計でいいですね。

松澤成俊: 初手をいれるからすらすら解けなくなる

★作者は44角に意味を持たせたかったということです。
 その気持ちはよく分かりますが、すらすらではなくなってしまった面もありますね。

竹中健一: 33馬としてからはすらすらなので、最初の序を外したら良かったのになぁ…

★序では45桂で苦労した方、2手目の合駒で悩まれた方など、いらっしゃったようです。

宮田敦史: 11手目からの筋の悪い攻めが却って新鮮。

★13桂の重ね打ちがちょっと破調でした。

金少桂: 終始桂が跳びまくる楽しい手順。香を清算で奪うところが少し意外だったが、すぐに桂合と交換して桂に戻るところがうまいこと出来ていると思う。すらすら度70点。

★奪った香で桂を手に入れてからの桂の捌きが気持ちいいですね。

有吉弘敏 :すらすらで楽しめる。

★楽しんでいただけて何よりです。

福原徹彦:こまやかな桂香の使い方ですね。

★粘り気の無い桂香で上手く手を紡ぎ出しています。

安田恒雄 :13手目が指定手というのは少し不思議ですが、繰り返し出現させた桂合を取って、打って、跳ぶ、その手順のリズムの良さに感服しました。

★リズムを楽しむ一局でした。


■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

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※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<7回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<7回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<7回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
     http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は7作目の結果発表です。

⑦野々村 禎彦作
07sura5.png

【作意】21飛成、同玉、31金(図)、同玉、23桂、22玉、21金、同玉、
  31金、同成桂、同桂成、同玉、23桂、21玉、22歩、同玉、
  33金、12玉、11桂成、同玉、13香、21玉、12香成、同玉、
  23馬、11玉、22金まで27手詰

【正解】
  3手目→31金
  手数→27手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.05、A:5、B:10、C:4、誤解:0、無解:1、無評価:0 

作者のことば
 常時4×4に収まった実戦型清涼詰と言いたいところですが、32に鎮座するのが成桂で初手駒取りでは…。しかし主眼手の前にはワンクッション入れたいし、13に効きが無いと13金で簡単に余詰むので、他に解決法はなさそうです。
 31金と放り込んでから21金~31金とゴリゴリ行くのが見せ場で、再度の23桂以降はダラダラ長い既成手順ですが「すらすら解ける…」では許容されていると理解。前期に投稿するネタでもないですが、現状では他に在庫もないので…。

★野々村さんには「すらすら解ける20手台」に毎年投稿いただき感謝申し上げます。
 さて本作端正な実戦型ですが、32に成桂があります。
 管理人は頭が固いので、ちょっと受け入れがたい配置ですが(笑)、表現は多様ということで採用に至りました。
 今回は3番も成桂配置がありましたが、詰将棋の表現は自由であり、小駒の自陣成駒は気にしないというムードが広がりつつあるようです(笑)。

 13から手をつけて行くのが定番のようですが、斜めに利く駒が無いので、同桂の後に手がありません。
 あまりやりたくはないのですが21飛成と桂を取るしかなさそうです。
 同玉には、迷わず22歩と叩きたいところですが、同成桂、31金、同玉、42金、21玉と進むと、31金打も33桂も12玉で切れてしまいます。
 21同玉に狙いの一手が31金

<図:3手目→31金
07sura5_31金

 31金を同成桂と取れば13桂と捨てるのが上手く、同香に12金と捨てれば簡単。
 31金は同玉と応じるしかありませんが、それには23桂と打ちます。
 同成桂なら、42金、22玉、32金打と追って、12玉に13歩から詰み。
 22玉とかわせば、21金と捨て、同玉と取らせて31金と清算を迫るのが見せ場です。
 玉を薄くするというのはいかにも実戦的な運び。
 同成桂、同桂成、同玉となって玉の守備駒が消えました。
 もう一度23桂と打って11香に狙いをつけます。
 21玉には22歩と叩いて、同玉に33金と拠点をつくります。
 12玉には11桂成と香を取り、同玉に13香から12香成と寄せていきます。
 最後は清涼詰となり、気持ちの良い詰め上がり。


片山智之:駒取りを批判する方々が続出しそうな作品。私は、駒取りを全く気にしないタイプ。
  むしろ、よく捌けて気持ちが良いくらいで、好きな作品です。

野曽原直之:駒取りは多いが良くさばける。

★駒取りや駒交換(清算)というのは評価が難しいですね。
 良く捌けると受け止めてもらえれば作者も嬉しいと思います。

西村章:駒取、駒交換の多い作品でした。自陣成桂もちょっと・・・・ね。

★これも正直なご感想かと思います。

賀登屋:初形32成桂がイヤ。

★これはまたストレートなご感想。

有吉弘敏:かなり悩んで難解だった。ただ想像していたより良い手順。成桂の自陣成駒を置くほどの必然性までは感じない。

★どういう手順を想像されていたのか、お聞きしてみたい気がします。

占魚亭:英断の初手。楽しい手順。

★初手21飛成は、他に手も無いのですが、3手目が読めないと指しにくいところではあります。

金少桂:実戦型だが実戦らしからぬ駒が1枚。初手が英断の一手。
  3手目22歩の誘惑を乗り切れば後はすらすら。すらすら度70点。

★3手目22歩、一度は考える手ですね。その誘惑が強いので、持駒豊富とは言え31金はかなりの難手。

中出慶一:本作は、14歩や43歩がなくても作意が成立し、その場合ミニ煙になります。
  ただし、14歩は収束の香打場所を限定するため、43歩がなければ5手目23桂と43桂の非限定があります。
  せっかく成桂を配してまで、この手順を成立させるならば、上の2欠点を容認してミニ煙にすべき??

★なるほど、それも一つの考え方でしょうか。
 ただ個人的には、21手目13香の以遠打はOKですが、5手目43桂も可というのはちょっと許容し難いですね。

福原徹彦:いきなりの駒取りが意表。成桂を取ってしまえばこっちのもの。

山下誠:成桂以外は端正な実戦初形。その成桂を強引に入手しに行く。

★玉の守りを薄くするのが寄せの常套手段です。

梶谷和宏:駒を適当に操作していれば詰むだろうと思ったら大間違い。頭3手にたどり着くまで多大な時間を要しました。

★守備は成桂一枚、簡単に詰むかと思いきや、結構手こずったという方が多数。

竹中健一:初手はこれしかないが、3手目の31金が悩ましい手。
  これに気づかず時間がかかった。決してすらすらではないですね。

★3手目31金は打ちにくい一手でした。

松澤成俊:こんな手はすらすらみえるわけがない

★21金から31金というやや強引な清算手段も第一感ではないので、手が止まります。

馬屋原剛:3手目が指定の一手で助かった。

★指定の一手は、多くの場合、そこで好手がありますというヒントにもなっています(笑)。

宮田敦史:意外かつ見事な詰まし方。18手目非限定は仕方ないか。

★初形からはちょっと作意手順が想定できませんね。

則内誠一郎:初形は成桂冠の成れの果て?

★その昔、成香冠が実戦に現れたこともあります。(丸山九段の将棋。1991年)

安田恒雄:4×4の中で駒が大変良く捌けて、気持ちの良い清涼詰。
 ただ実戦形の配置の中の玉方32成桂をどう評価すべきか悩ましいです。
 個人的には大いに抵抗感があるのですが、少ない駒数でこれだけ気持ちの良い手順を見せられると、創作の視野を広げるために学ばなければならない1つの手段かもしれませんね。

★指将棋と詰将棋は別の世界と考えれば、と金以外の小駒の成駒や、自陣の小駒成駒も違和感なく受け入れることが出来るはずなんですが、なかなかそうはいかないですね。
 私もそうですが、これまでに刷り込まれてきた価値観が変わるには時間がかかります。

奥鳥羽生:金捨てで えくぼに見える あばたかも

★31金の好手が成桂の評価を変える?



■創棋会の次回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
   ※投稿は例会前日までにお届けください。

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
 アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます。
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
****************************************************** 

・当ブログへのご意見や課題作の投稿はこちらまで 
 ⇒  blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
                                        以上

創棋会例会報告(10月18日)

第290回創棋会例会報告

日時:10月18日(日)13:00~17:00
場所:大阪市港区民センター 楓
参加者:小池一已、小池正浩、則内誠一郎、中出慶一、中村雅哉、中村宜幹、西村章、
     野曽原直之、藤野勝好、山下雅博、吉松智明(以上11名、敬称略)

 いつもの会場ですが、部屋の鍵と一緒に終了時の清拭セットが渡されました。新型肺炎感染対策ということで、少し落ち着いてきたように思っていましたが、まだまだ会合開催は用心しながら行う必要があるということですね。
 遠来は小池正浩さん、中村雅哉さんは昨年6月以来の久方ぶりのご参加と、賑やかな会合になりました。
 また今回は地元TV局関係の小池一已さんが詰将棋に関心ありとのことで見学されました。「将来は取材の可能性も」というお話で一同やや緊張(笑)。少しでも多くの方に詰将棋の世界を知っていただきたいのですが、黙々と詰将棋に取り組む姿をご覧になって、果たして絵(映像)になると思われたかどうか。指将棋は昨今の将棋人気のなかで「観る将」の存在も大きいと思うのですが、詰将棋に「観る将」のような層が生まれるのかどうか。
 今回の課題は「ピン」。バラエティに富んだ投稿作が集まり、皆さん早速解答に取り組まれます。作者を想像して挑戦する方(明らかに誰の作かわかるのでそれは後回しにされる方も 笑)、投稿作の別バージョンを紹介される作家の方など、楽しいひとときです。
 16時前には投稿作を鑑賞しながら選題を行いました。ここが良い、あそこはこうしたら、など感想が飛び交い作者も大いに参考になる瞬間です。これが会合の良いところ。
 今回は集合写真も無事撮影しました。後片付けは皆さんに協力いただき、定刻前に閉会。皆さんご協力ありがとうございました!
 前回、二次会はなかったのですが、今回は有志若干名で近所の居酒屋へ。
 いつものことながら人数の2倍以上のスペースをいただき、のんびりと過ごしました。コロナの話、作品集のこと、来年の解答選手権のことなど、多くの話題が出て、充実の一日を終えました。

【例会風景と集合写真】

1018風景_1

1018風景_2

1018風景_3

■創棋会の次々回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)
   ※投稿は12/19までにお願いします。

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
   <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2021年2月23日(火/祝日)13時~
[場所] 大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
  〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
  <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[課題] ネット作品展「教材に使える10手台 partⅤ」を2月に開催予定。
     テーマは近々案内させていただきます。
[会費]  無料

****************************************************** 
※例年1月に「例会」と「新年会」を開催していますが、昨今の新型コロナ肺炎情勢を勘案して、2021年度は開催を見送らせていただきます
 年に一度の催しを楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんが、事情了解いただければ幸いです。
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以上

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>

「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>

■「すらすら解ける20手台」partⅤ結果発表<6回目>
 創棋会のネット作品展「すらすら解ける20手台」partⅤには、過去最高となる20名の方から解答をいただきました。
 解答いただいたのは次の方々です(敬称略)。皆様ありがとうございました。
 下線の方には、今回初めて解答いただきました。引き続きよろしくお願いします。
   有吉弘敏、馬屋原剛、奥鳥羽生、梶谷和宏、片山智之、賀登屋、金少桂、
   則内誠一郎、占魚亭、竹中健一、中出慶一、西村章、野曽原直之、原田豪
   福原徹彦、松澤成俊、宮田敦史、RINTARO、安田恒雄、山下誠

 今年は本誌とのダブル出題でしたが、多数の方に解答に取り組んでいただきましたこと、あらためて感謝申し上げます。
 過去4回以上に、楽しんでいただける作品が多かったのではないかと思います。
  ★出題は以下のURLを参照下さい。
    http://sokikaitusin.blog.fc2.com/blog-entry-369.html

 それでは今日は6作目の結果発表です。

⑥安田恒雄作
06sura5.png

【作意】22銀生、23玉、13銀成、同玉、23金、同玉、22金、同玉、
  21金(図)、32玉、31角成、43玉、32馬、同玉、31角成、43玉、
  32馬、同玉、22飛、43玉、52飛成まで21手詰

【正解】
  9手目→21金
  手数→21手

【評点】(Aは3点、Bは2点、Cは1点とし、誤無解を除いて集計)
  平均点:2.67、A:13、B:4、C:1、誤解:0、無解:1、無評価:1 

作者のことば
 実戦風(?)の5×4のコンパクトな範囲内で、捨て駒中心のすらすら手順の実現が狙いです。
 変化・マギレは少ないですが、最後は角2枚を馬にして消去し、気持ち良く詰め上がります。
 玉方41香を配置することで、3手目33銀成(以下同金、同角成~32飛~34金~44角成~)や33角成~等の余詰を防止しています。

★初形、やや駒が密集しているが、成駒が無く、5×4に収まっているので、好形の部類でしょうか。
 王手ができるのは22銀不成しかありません。
 同玉は、21金、32玉、31角成、43玉、32馬、同玉、62飛、42歩合、同角成、同香、22金打、43玉、52飛成まで。
 22銀不成には23玉とかわすのが最善。
 22銀が邪魔ですから13銀成と捨てます。
 11銀を22から13に捌くのが味の良いイントロです。
 13同香は22金から21飛で簡単ですから、13同玉と応じますが、23金から22金と気前よく捨て、二枚角の勢力地点に玉を呼びます。
 ここで32金と引く手もありそうですが、同玉、31角成、43玉で54からの脱出が阻止できません。
 22同玉には21金と寄るのが好手。

<図 9手目:21金>
06sura5_21金

 21金に13玉は31角成ですし、23玉も22金引と押し売りすれば31角成があります。
 21金には32玉と寄って43から54の脱出を見せますが、ここからが気持ちの良い収束。
 まず31角成と行きます。これは43玉と逃げる一手です。
 それには32馬と捨てて54玉の脱出を防ぐのがピッタリ。
 52玉ならから62飛、51玉に33馬と桂を取って詰みますから、32同玉と応じます。
 続いて53の角も31角に成りこみます。これも43玉の一手。
 ここで53飛と打ち込むのは、同銀、同馬、32玉で詰みません。
 43玉にはもう一度32馬と捨てるのが好手。
 同玉と取るしかなく、22飛から52飛成までの詰み。
 置き駒をどんどん捌いて捨てていくのが気持ちの良い手順。
 特に後半の二枚角を連続で捨てるあたりは爽快です。
 すらすら度が高いことも評価され、見事ベスト3入り!


山下誠:ここまで駒を捨てまくれば、快感この上ない。

★「快感」という言葉から「詰めれば快感」という赤羽守さんの『信濃路』の言葉を思い出しました。

西村章:54香を活用すべく盤上の駒を捨てまくる。駒取が無いのがいいですね。

★捨駒は、やはり詰将棋の大きな魅力の一つですね。

宮田敦史:駒取りもなく、大駒が二枚消えるのは良い。

★駒取りがないと爽やかさを感じます。

馬屋原剛:43に逃げられて詰まないと思ったら32馬の好手があった。

★ヒヤッとするのはその一瞬。

片山智之:初手と三手目の銀の動きが、軽快で心地良いですね。

★駒が捌けるのは気持ちが良いです。

中出慶一:2枚角の捨て方・捌き方に味がある。初手はこの一手しかないので、銀は持駒にした方が良い?

★置駒の活用を優先されたのでしょうね。

金少桂:初手が難問。邪魔角2枚を捨てるリフレインが楽しい。すらすら度75点。

★初手はほぼ絶対ですが、ちょっぴり変化があるのが良いのかどうか。

有吉弘敏:すらすらで、31角~32馬のリフレインがうまい。

★ミニ趣向的な2枚角の捌き。

福原徹彦:下手な手を指すと手詰まりなので手を絞り込みやすい。53角を消す理由も分かりやすくて良い。

★紛れはあまりありませんね。そのあたりもすらすら度が高い理由ですね。

梶谷和宏:課題に忠実でさわやかな手順です。形から『こういう展開になるのだろう』と容易に想像できますが、分かっていても心地よい。

★想定された手順に進むのも予定調和で好ましい。

奥鳥羽生:二連銀 三連金に 四連角

★銀の捌き、金の連続捨て、角捨てのリフレイン。

野曽原直之:気持ちのいい収束。

★盛り上がる収束は解後感を良くします。

則内誠一郎:納屋の中で玉を追い立てる。

★受け方の応手はすべて玉。狭いところを行ったり来たり(笑)

賀登屋:前回の課題用?

★「駒の軌跡」風?

竹中健一:これはすぐに解けました。難しい手もなくこれぞすらすらですね。

★竹中さんの「すぐ」はどのくらいなのでしょうね。

占魚亭:16作中、最もスラスラ度が高い。

★最高の褒め言葉(笑)。

安田恒雄:本テーマのネット展には何回か投稿させていただいていますが、「すらすら度が足りない」ご評価をいただくことが多く、今回は「好手不足」のご指摘を覚悟であえてすらすら度を追求してみました。
 すらすら詰はすらすら度と好手が適度にバランスした作品作りが難しいと感じています。

★「すらすら解ける20手台」は当然ながらすらすら度が高い作品が高く評価される傾向があります。
 今回の作品は作品展の主旨にピッタリで、大好評でした。


■創棋会の次回課題は 「ピン」
 創棋会の次回課題は「ピン」です。
 「ピン」というのはチェス用語で、駒が動けないように釘付けされた状態のことを言います。駒が縛られて身動きできない状態と言えます。
 ピンを巡る攻防が楽しめる作品をお待ちします。
 12月号作品展に出題しますので、10月例会(10月18日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の次々回課題は 「オマージュ」
 創棋会の次回課題は「オマージュ」です。
 「オマージュ」は、ウィキペディア(Wikipedia)では、『芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。』と説明されています。
 詰将棋の世界でも、先人の作品に刺激を受け、その構想やテーマなどをモチーフにして創作に取り組むことは結構あるのではないかと思います。
 古典から想を得た、看寿賞受賞作からインスピレーションが生まれた、作品集を鑑賞していたらある作品のテーマに挑戦したくなった、等々、皆さんの思いのこもった作品をお待ちします。
 3月号作品展に出題しますので、12月例会(12月20日開催予定)で選考します。
 手数は29手以内。
 投稿先: blogsokikaitusin■gmail.com (■を@に変えて下さい)

■創棋会の今後の予定
★感染者の発生が続いており、状況次第で例会が急遽開催中止になる可能性もあります。中止となった場合は、当ブログで告知させていただきます。
 なお当日は、感染拡大防止のため、発熱その他健康に懸念のある方は参加を控えてください。参加される方も、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、大声での会話を控える(部屋入口は開放するので隣室への配慮もあります)など、当日の運営にご理解をお願いします。


***【次回例会】************************************************* 
[日時] 2020年10月18日(日)13時~
[場所]  大阪市港区民センター 楓 
 〒552-0007 大阪市港区弁天2-1-5
   アクセス → https://www.osakacommunity.jp/minato/access.html
    <最寄駅>地下鉄中央線・JR環状線「弁天町」徒歩7分
[課題] 「ピン」。本文参照ください。
[会費]  無料

***【次々回例会】***********************************************
[日時] 2020年12月20日(日)13時~
[場所]  大阪市福島区民センター 302号(広い部屋です)
 〒553-0006 大阪市福島区吉野3-17-23
  アクセス → https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
   <最寄駅>阪神本線 野田駅・JR東西線 海老江駅・地下鉄千日前線 野田阪神から 徒歩数分
[会費] 無料
[課題] 詰パラ3月号作品展「オマージュ」。本文参照ください。
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以上