創棋会の次回&次々回課題について

創棋会の次回&次々回課題について

 通勤途上で夏らしい風景はないかと思いながらあたりを見ていたら次のようなものが目に入りました。
<路傍の紫陽花>
紫陽花

<公園の赤い花>
赤い花

■第32回全国大会
 全国大会は7月16日(日)です。開催まで1ヶ月を切りました。
 今年は名古屋開催。香龍会のHPに色々な情報が発信されています。
 アンケート協力の依頼なども出ていました。
  → http://blog.goo.ne.jp/tumesyougikaigou-kouryuukai
 「詰将棋おもちゃ箱」でも大会情報を見ることが出来ます。
  → http://toybox.tea-nifty.com/taikai/
 今から当日が待ち遠しいですね!

■創棋会作品展への解答
 詰パラ6月号では創棋会と詰工房の作品展が合同開催(20~21P)。
 打歩詰に関係する手筋。ただし、作意手順で攻方は歩を打たない
 課題が解図のヒントになっているというところもあります。
 難しい作品ばかりではありません。
 解いてみれば、課題を実現するアイデアや工夫を楽しんでいただけると思います。
 一題でも解けたら是非とも解答をお願いします

■創棋会の次回&次々回課題
☆「すらすら解ける20手台」PartⅡ
 創棋会では昨年もネット作品展「すらすら解ける20手台」を開催しました。
 「やさしい中編作」の発表の場を作ることと、創棋会でもネット作品展を開催するというのが主な理由でした。
 おかげさまで作品展には20作の投稿があり、解答も17名と、初めてのネット作品展としては盛会でした。
 詰パラ誌上でも好意的な反応をいただきましたので、本年も「すらすら解ける20手台」PartⅡ を開催いたします。
・作品投稿は下記アドレスで受付。
 ※ blogsokikaitusin@gmail.com
 ※ 投稿図には、「作意」と「狙いの一手」を必ず記載。
 ※ ペンネーム投稿もOKですが、実名を記載してください。
 ※投稿締切は8月19日(土)。
・8月例会で作品展の主旨に合うものを選題の上、ブログ「創棋会通信+α」で8月下旬に一斉出題します。

☆12月号掲載作品展の課題
・「遠打や遠開き、3回以上」、遠打のみ・遠開きのみ・両者の合計、いずれも可。29手以内。
・10月例会で選題します。
  投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
    ※「すらすら解ける20手台」PartⅡの投稿先とは異なりますのでご注意ください。

 6月例会で作品展担当の則内さんから紹介された例題は次の作品です。

栗原寿郎作(詰パラ1952年月、『古今中編詰将棋名作選(第一集)』第39番)
栗原作

 発表時、常連解答者が続々と白旗をあげたことから、解説者が「ブルータスお前もか!」と評しました。
 そこから本局の打歩詰打開手筋が「ブルータス」手筋と呼ばれることになった有名な作品です。
 たとえば51飛と打てば72玉は73龍の一手詰ですから92玉と逃げる一手。
 そこで98角を動かして開き王手をすれば96に合駒をするしかありませんが、96歩合とされると同香、同桂の形は93歩が打歩詰で、どうにもなりません。
 初手は飛打ち以外に無さそうですが、素晴らしい打歩詰打開の手段がありました。
 まず11飛と最遠地点に打ちます。

<途中図1:初手11飛>
栗原作11飛

 11飛に21歩(桂馬は品切れ)と中合するのは、同飛成、92玉、93桂成、同玉、91龍、92合、94歩、同玉、76角とキレイに詰む。
 92玉とかわしたときに、21角成と最遠移動で開き王手するのが継続の妙手。

<途中図2:3手目21角成>
栗原作21角成

 この局面をよくみてください。11飛の利きが馬で遮られています。
 96歩合だと香で取って93歩と打つことが出来ます。81玉には54馬まで。
 歩以外の頭に利く駒も同様です。
 玉方は角合で抵抗しますが、香で取って81角がありました。
 同玉に54馬と引けば、81龍、74龍から71龍と龍の連続捨てで爽快に詰め上がりました。
 11飛から21角成とは強烈な手段があったもの。
 この構想を右辺に一枚も駒を置かずに実現したのも素晴らしい!

【作意】11飛、92玉、21角成、96角、同香、同桂、81角、同玉、54馬、92玉、
    81飛成、同玉、71歩成、同玉、74龍、61玉、71龍、同玉、72銀まで19手詰

 本作は『詰将棋探検隊』第54番にも収録されており、そこでは本作の遠打ちは「図巧」49番が先例となっていると記されています。
 少し手数は長いのですが、創棋会の今回の課題「遠打や遠開き」にも関係があるので紹介させていただきます。

伊藤看寿作「図巧」49番
図巧49

 98歩、同馬、同銀、同玉と清算し、99角成と成り捨て、11角と打ちます。
 角一枚丸損して、盤上の33角を11角と打ち換えるのが奇抜な狙いです。

<7手目:11角>
図巧49_11角

 この狙いは何か?
 99金から67飛と銀を奪い、87で清算して75玉と追い上げたところで、22香成と開き王手をしながら角の利き筋を止めるのが狙いです。
 22以外に香を移動すれば25歩合とされてしまい、同龍、同成桂の局面では76歩が打歩詰になってしまいます。
 あらかじめ33角を11に打ち換えておき、角の利き筋を22香成と遮断すれば、打歩詰が解消できるというわけです。
 栗原作では11飛の利きを21角成で止めたのですが、本作は11角の利きを22香成で止めました。

<23手目:22香成>
図巧49_22香成

 ここからは76歩を打たさないために25角合としますが、奪った角を93に打てば84歩合いとするしかなく、以下76歩が打て、収束は金捨まできれいに詰みます。
 33角を99に成り捨てて11角と打ち直し、後に22香成の開き王手で打歩詰を打開するという一連の手段は、常識をこえた飛躍を要する構想です。

 なお27手目**93角のところ、76銀(同玉は43角以下)、66玉、12成香、76玉、43角以下の早詰がある。
 このため、24手目の*25角合は25歩合として、同龍、同成桂、76歩以下4手短かい手順を本手順として本作を紹介しているものが散見されます。

【作意】98歩、同馬、同銀、同玉、99角成、同玉、11角、98玉、99金、97玉、
   67飛、同と、98銀、86玉、87銀左、同成銀、同銀、同玉、88金、86玉、
   87銀、75玉、22香成、*25角、同龍、同成桂、**93角、84歩、同角成、同香、
   76歩、66玉、12成香、56玉、55角成、47玉、48歩、同玉、37馬、39玉、
   28馬、48玉、37馬、39玉、29金、同玉、28馬まで47手詰


今回の課題「遠打や遠開き、3回以上」。作家の皆さんの腕の見せ所です。
好作の投稿をお待ちしています。

■45周年記念行事「記念懇親会」
・日時:8月20日(日)18時から
・場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 2F
   TEL:06-6454-5988
・会費:3千円(学生・女性は千円)

・企画は検討中。良いアイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。
 なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。
・作品、メッセージ、出欠のご連絡は下記までお願いします。
   blogsokikaitusin@gmail.com

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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
     投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
★「45周年記念懇親会」
 例会終了後の開催となります。
   日時:8月20日(日)18:00から
   場所:山内農場 福島駅前店
     〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 2F
     TEL:06-6454-5988
   会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」29手以内
     投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上
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創棋会例会報告(2017年6月18日)

<創棋会例会報告(2017年6月18日)>

■第267回創棋会例会報告
日時:6月18日(日)13:00~17:00
場所:福島区民センター 3F 305号室
参加者:小池正浩、則内誠一郎、谷本治男、中村雅哉、中村宜幹、古川剛士、柳原裕司、吉松智明(以上8名)
 いつもの将棋会館は行事と重なり、今回の会場は福島区民センター。解答選手権の初級一般戦大阪会場になったところです。交通手段が複数あり、迷われた方には案内不十分で申し訳ありませんでした。
 参加者は8名とやや少なかったのですが、遠方より小池さんが初参加。また柳原さんが久方ぶりの参加と、にぎやかな会合となりました。
 会合の話題の一つは6月号の詰工房との合同開催となった作品展(20~21P)。
 「打歩詰に関係する手筋。ただし、作意手順で攻方は歩を打たない
 課題が解図のヒントになっているところもあります。難しい作品ばかりではなく、課題実現に向けた作者の豊かな発想や作図のアイデア工夫を楽しんでいただける作品が揃っています。解かなければ損ですよ!
 一題でも解けたら是非とも解答をお願いします
 また9月号作品展の課題「持駒込みの七対子図式」には、初顔の方の投稿もあり、バラエティに富んだ作品群となりました。(9月号を楽しみにしてください。)
 参加者一同解図に取り組み、16時頃から則内さんによる解説の後、出題作の選題を行いました。
 その後事務担当と作品展担当から、いくつか連絡がありました。
① 次回以降 の課題について
 ・ 8月例会:ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
    ※投稿要領などは次回ブログで案内させていただきます。
      投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
 ・ 10月例会:12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」
      投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
② 今後の開催日程について
 ・8月20日(日)、場所は将棋会館4F多目的ルーム、終了後「記念懇親会」開催
 ・10月15日(日)と12月17日(日)も、将棋会館4F多目的ルーム
③ 45周年記念行事「記念懇親会」
 日時:8月20日(日)18時から
 場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 2F
   TEL:06-6454-5988
 会費:3千円(学生・女性は千円)
・出席いただける方、予約の都合もありますので、事前に下記までご一報いただければ幸いです。
blogsokikaitusin@gmail.com
・企画は検討中。良いアイデアがあれば、何なりとご一報ください。
・記念作品ということで「45」にちなんだ作品を募集中。あぶり出しや初形曲詰だけでなく幅広い表現の作品をお待ちしています。なお作品は詰パラまたはブログで紹介させていただく予定です。
・出席できない方からもメッセージがあれば大歓迎!

【例会風景】
例会風景①
熱心な解図の様子(左から中村雅さん、小池さん、中村宜さん)

例会風景②
暗算で投稿作品の解図に取り組むお二人(左から、谷本さん、柳原さん)

例会風景③
次々回課題の説明をする則内さん

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★次回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] ネット作品展「すらすら解ける20手台」PartⅡ
  昨年好評だったネット作品展。今年も開催します。
   投稿は→ blogsokikaitusin@gmail.com
     ※投稿要領などは次回ブログで案内させていただきます。
★「45周年記念懇親会
 例会終了後の開催となります。
 日時:8月20日(日)18:00から
 場所:山内農場 福島駅前店
   〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-14-12 プラザ2 2F
   TEL:06-6454-5988
 会費:3千円(学生・女性は千円)
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★次々回例会
[日時] 2017年10月15日(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 12月号掲載作品展「遠打や遠開き3回以上」
投稿は→ sokipara@yahoo.co.jp
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6月18日は創棋会の例会です

<6月18日は創棋会の例会です>

■創棋会の次回例会は6月18日(日)です
 時間はいつも通りの13時スタートですが場所はいつもの将棋会館ではありません。
 会場は 福島区民センターです。
 解答選手権初級一般戦の大阪会場となったところです。
   住所:大阪市福島区吉野3‐17‐23
   アクセス:千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
        JR環状線野田駅から徒歩8分
     https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
 会費は無料です。

■例会の課題
 創棋会例会の課題は「持駒込みの七対子図式」です。
 七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。双玉は不可です。
 6月例会(6/18)で選題を行い、詰パラ9月号に掲載の予定です。
 作品の投稿はこちらにお願いします。
  → sokipara@yahoo.co.jp

■課題の例題紹介
 さて課題作の例題紹介ですが、これまで以下のようなジャンルのものを紹介してきました。
  ・持駒込みの七対子図式
  ・対子図式
  ・七色図式(純粋、盤面)

 今回は持駒七色の作品を2局、もう一局はもうちょっとで持駒込みの七対子図式になる作品を紹介させていただきます。

 まず一作目は服部彰夫さんの無仕掛け図式です。

服部彰夫作(詰パラ1955年3月、『砂丘』第52番、『古今趣向詰将棋名作選』第56番)
服部彰夫作195503

 無仕掛図式に持駒七種一式のダブル趣向です。
 初手は手がかりをつける34桂の一手でしょう。
 23玉なら12角が好手。同玉なら22飛があり、13玉には23金から22銀があります。
 13玉と逃げるしかありませんが11飛と合駒を訊きます。
 桂香は品切れで歩も打てませんから飛角金銀のいずれかですが、飛金は取って22から打てば簡単。
 角は同飛、同玉に13香が軽手で、同玉と取らせて31角、23玉、12角という二枚角の筋で詰みます。
 となると12は銀合しかありません。攻め方も取る一手です。
 同飛、同玉に11金が巧い手。唯一の金を手放してしまい指しにくいところです。
 13玉と逃げると22銀から12角まで。23玉と逃げるのも同様です。
 そこで玉方も11同玉と応じますが、22銀と打ちます。13香と打つと同桂と取られて損です。
 12玉に13歩、同桂と進めれば香を手持ちにできるので得です。
 ここから21銀と打って清算し、21同玉の局面で43角と打ちます。
 11玉では22銀、12玉、21銀、23玉、22桂成、同玉、32角成があるので32に合駒です。
 横に利かす飛か金が有力そうです。
 23香と打てば11玉には22銀、12玉、21銀として、23玉なら32銀で、また11玉なら22香成で簡単ですから31玉と寄ります。
 このとき32が金合だと22香成から42銀があるので、32合は飛車が最善となります。
 飛合なら、31玉には22香成とします。22で清算して同玉なら21飛があります。
 しぶとく42玉と角の死角に入りますが、41飛が決め手です。
 以下同玉と取らせて52銀から収束です。

【作意】34桂、13玉、11飛、12銀合、同飛成、同玉、11金、同玉、22銀、12玉、
  13歩、同桂、21銀打、同銀、同銀不成、同玉、43角、32飛合、23香、31玉、
  22香成、同飛、同桂成、42玉、41飛、同玉、52銀、42玉、32成桂まで29手詰

 服部さんは1935年生まれの大ベテラン。同人作家で現在も創作に活躍中。解答でも実力を発揮され2014年には解答順位戦3位の成績をあげられています。
 『砂丘』は同氏の代表作「砂丘」を収録した作品集で2005年に発刊されました。
 なお本作はペンネームの「服部秋生」で発表されています。


 ところで持駒七種一揃いというのは作例が少ないようです。
 古典では五代大橋宗桂の「象戯手鑑」31番が該当します。
 この作品は、詰パラ5月号「持駒のある風景」23Pで北村憲一さんが紹介されていますが、手順が載っていないので紹介しておきます。

五代大橋宗桂作 『象戯手鑑』第31番、1669年(寛文九年)刊
五代宗桂「手鑑」31番

【詰手順】53角、㋑52玉、62角成、同香、22飛、同銀、53金、61玉、73桂、71玉、
 72歩、同玉、83銀、73玉、85桂、84玉、94と、同飛、同銀成、同玉、
 93飛、85玉、86香、74玉、83飛成まで25手
 ㋑51玉は63桂、52玉、41銀、63玉、62角成、54玉、52飛、45玉、35馬、同玉、55飛成、36玉、39香以下
 7枚の持駒を使い切る中に、62角成や22飛の好手が入り、なかなかの力作です。


次の一局はドうえもんさんの作品です。

ドうえもん作(おもちゃ箱記録展№35、2008年6月)
ドうえもん作

 「持駒七対子」図式!
 どうやって詰めようかという恐ろしい初形ですが、持駒は山のようにあるので、とにかく攻めの拠点をつくります。
 88銀や角は89玉で切れ筋。77角も88合で同様。
 ここは89から迫ります。とりあえず安い金からやってみましょう。
 89同玉に88金が継続手段。
 88同玉には77角と捨て、同玉と取らせて89桂と拠点を築くことに成功しました。
 88玉と戻ることができませんから67玉と大会脱出を目指します。
 しかし77飛、57香、56飛と追えば、35玉まではほぼ一本道。
 ここで飛を二枚打つ必要があるので、初手89と3手目88に打つ駒は金でなければならなかったことがわかります。
 35玉には27桂のような手も見えますが、単純明快に24角と捨てて16桂と第二の拠点を作ります。
 以下13玉に、24銀以下収束です。
 詰み上がってみれば、打って、打って、また打って、この持駒条件では最短となる27手で詰みとなりました。
 本局の解説や出展時の解答内容などは下記URLからご覧になることが出来ます。
    http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/challenge/ct035.htm

【作意】89金、同玉、88金、同玉、77角、同玉、89桂、67玉、77飛、56玉、
  57香、46玉、56飛、35玉、24角、同玉、16桂、13玉、24銀、22玉、
  23香、11玉、12歩、同玉、13歩、11玉、12銀まで27手詰


最後の作品は塚田正夫さんの作品です。

塚田正夫作
(「名作詰将棋この一手」1950年7月 第28番、『古今趣向詰将棋名作選』第76番)
塚田正夫作

 陣型図式です。持駒の銀が歩二枚なら「持駒込みの七対子図式」となったのですが、このあたりに課題創作のヒント(?)があるのではないかと考えて紹介させていただいた次第です。
 龍を53に寄る手や52から銀を打ち込む手などが見えますが続きません。
 61龍と切るのが英断の一手。
 そして同玉と取らせて62銀が妙手。
 同銀なら72角、同玉(71玉は81角成から83龍)、83金、61玉、41龍があります。
 同玉に63金と押さえ51玉と落としたところで、じっと53龍と寄ります。
 52合には62角~71角成~62龍という手があるので、52金打が最善。
 (52飛合なら62角、61玉に52金という手もあります)
 それでも62角と打ち、61玉には52龍から51金と清算するのがうまい手で、52金打まで清涼詰。

【作意】61龍、同玉、62銀、同玉、63金、51玉、53龍、52金打、62角、61玉、
  52龍、同金、51金、同金、同角成、同玉、52金打まで17手詰

 塚田正夫さんなどと気安く書いていますが、名人位が実力制となって二代目の名人。
 『四百人一局集』によれば、生まれは大正3年で大正15年には銀波の雅号で雑誌に詰将棋を発表。その後昭和2年に花田長太郎八段に入門し、昭和22年に名人になり、同年「精選詰将棋百番」を刊行とのこと。実戦型詰将棋は塚田流として一世を風靡しました。


 今回の課題、そのものズバリの「持駒込みの七対子図式」は作例が数少ないということから、作家の皆さんにはぜひチャレンジいただきたいものです。


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★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所]  福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式
  七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)
    ※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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★次々回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 昨年好評だったネット企画開催の予定。
 ※終了後「45周年記念懇親会」を開催します。
  開始時刻と場所についてはあらためて案内いたします。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させて いただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
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                                  以上

詰パラ6月号到着&創棋会の課題「持駒込みの七対子図式」

詰パラ6月号到着&創棋会の課題「持駒込みの七対子図式」

 5月末、仕事の帰りにバラ園に立ち寄ったのですが、ちょっと盛りを過ぎていたようです。
 来年は時機を逸さないようにしたいと思います。
バラ

■詰パラ6月号が到着
・ 表紙は室田女流?このシーンは詰将棋を考えているところではないでしょうか。
 なおチョー一流作家の作品は、私にも解けたのである(笑)。久方ぶりに解答を出してみようかと考えているのですが、チョー一流作家への褒め言葉は難しい?
・ キッズルーム(18P~)。安倍さんと宮本さんが各3作。投稿作が少ないのか?
・ ヤン詰(6P~)。課題が「3×3図式」とのこと。「4×4」や「5×5」はよくあるのですが少々難しい課題。
・ 順位戦(11P~)。これぞ詰将棋パラダイスという初形の作品ばかり。形に尻込みしてはいけないのでしょうが…。
・ 同人室(16P~)。今回から近藤郷さんの担当。ただし課題提案者は前担当の北村憲一さん。
 芹田さん、鈴川さん、三輪さんあたりが新鮮な顔ぶれ。柴田さんは珍しく双玉。頑張ってチャレンジしてみようかな。
・ 会合作品展(19P~)。今月の目玉です。詰工房と創棋会のコラボレーション。
 二つの会合が同じ課題での作品展を開催するという企画です。みなさん是非とも解答をお願いします!
・ 門脇賞(24P~)。藤井聡太さんと宮田敦史さん。解答選手権優勝が切り口ということでの受賞。
 お二人ともプロ棋士ですから、詰将棋が多くのメディアに取り上げられることになったのは普及面では有難いことです。
 アマチュアが連覇してもこうはいかないでしょうから。
・ 七條賞(18P~)。福村さんは15年連続の1位。全問正解も12年連続だから、素晴らしいの一言に尽きます。
 ソフトが正解を答えないケースもあるので、実力がなければこうはいきません。
 また同じく満点で1位となった和田さんのコメントもいいですね。暗算が苦手というのは意外ですがコツコツ取り組まれている様子が浮かんできます。
・ 全詰連の頁(29P~)。藤井聡太さんの活躍。本稿を書いている段階で20連勝。NHKのニュースや新聞の一面にも載るというフィーバー状態。詰将棋の広告塔になっていただいている面もあるので有難い限りですが、まだ中学生です。あまり報道が加熱するのはいかがなものかと思います。
 全国大会は地元なので参加いただきたいと思うが、そこは趣味を楽しむための場なので、藤井さんにも純粋に詰将棋三昧の一日を味わっていただきたい。マスコミがやってくるのは自由だが、参加者の迷惑にならないようにしていただきたいものです。
・ ちえのわ雑文集(36P~)。指棋強豪である長谷川大地さんによる解答選手権参加記。
 早見えの強豪の思考パターンの一端がうかがえ面白く読ませていただきました。
・ 全国大会案内(40P~)。宿も確保。前夜祭から楽しませていただく予定です。
・ 解答選手権初級一般戦レポート(42P~)。創棋会の若手精鋭である中村宜幹さんと野曽原直之さんのレポート。
 審判から見た会場風景です。
・ 会合案合(54P~)。創棋会は4月の例会報告と6月の案内。6月は会場が将棋会館ではないのでご注意ください。
 また8月例会は8月20日、終了後45周年記念懇親会を開催します。
・ 結果稿(87P~)。創棋会「29の桂が跳ねる17手詰」の結果稿。桂が活躍する作品は楽しいと好評さくさくでした。
 解答者のみなさんありがとうございました。
 デパートでは担当の馬屋原さんが実は昨年結婚、最近お子さんが誕生とのこと。おめでとうございます。
・ 書籍:詰パラHPの「Try everyday!」から厳選の200題がマイナビ出版から『詰将棋練習帳~風の巻~』として発刊。また『短編名作選』も7月中旬発行予定です。

■創棋会の次回課題
 さて創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です。
 七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。
  ※双玉は不可です。29手以内でお願いします。
 6月例会(6/18)で選題を行い、詰パラ9月号に掲載の予定です。
 作品の投稿はこちらにお願いします。
  → sokipara@yahoo.co.jp

 恒例の例題紹介は、そのものズバリの作品が少ないということから、関連のありそうな切り口で紹介させていただいています。
 前々回まで二回にわたって「対子図式」を紹介し、前回と今回は「七色図式」です。
 前回に引き続いて創棋会の課題作から、作品を紹介していきます。

 まず一作目は平井康雄さんの作品です。

平井康雄作(詰パラ1997年6月、『残照』第56番)
七色_平井康雄作

 第146回例会(1997年3月)の課題は「七色図式」でしたが、「盤面七色」でも「使用駒七色」どちらでもOKというもの。
 本作はどちらの条件も満たした“純粋七色図式”です。
 11桂成と捌いて13飛成と角を奪うのは他に手の無いところ。
 対して12飛合が好防。他の合では21香成から32金と捨てる好手があり、同玉に33龍と回って早いのです。
 12飛合には21香成から32角と打ちます。
 11玉とかわしますが、12龍から奪った飛を22に捨てるのが継続の好手。
 33銀成と捌いて11玉には、32角を21に捨てます。
 以下は43金を活用しての収束。
 ミニ煙を期待しましたが清涼になりました。
 狭いところの攻防ですが、飛合が出て、取った飛も角も捨てるなど、味良くまとまった作品です。

【作意】11桂成、同玉、13飛成、12飛合、21香成、同玉、32角、11玉、
   12龍、同玉、22飛、同玉、33銀成、11玉、21角成、同玉、
   32金、12玉、22金、13玉、23成銀まで21手詰

 平井さんは同人作家ですが、詰備会の世話人としても活躍されており、昨年の倉敷での全国大会では実行委員長として大会を大成功させたのは記憶に新しいところ。
 長く詰パラの大学を担当し健筆を振るわれましたが、山本昭一氏の作品集『怒涛』も平井さんが編集の腕を発揮されたものです。


 二作目は岡田敏さんの作品です。

岡田敏作(詰パラ1997年6月)
七色_岡田敏作

 本作も第146回例会(1997年3月)の課題ですが「盤面七色」です。
 ちなみにこの時の作品展は6作が発表され、なんと解答者数は97名!
 (6月号の詰工房とのコラボにも皆さんの解答お待ちしています!!) 
 導入は22飛成と香を奪って13香と捨てます。同桂なら23桂と打って簡単なので同角と応じます。
 それでも23桂と打ち、12玉に24桂が軽手。
 折角塞いだ13を空けるのでちょっと打ちにくい味があります。
 24同角に11桂成と23に打った桂を捨てます。打った駒を捌いて捨てるのは好感触。
 11同玉には、角の利きが消えたので22銀と打てます。
 21銀不成と桂を取ったところで11玉が最善。
 これも23桂と打ち21玉に、やっと32銀成と41銀を活用することに成功。
 12玉となったところで邪魔になった23桂を11桂成と捌きます。
 ちょっぴりリフレインの味がありますね。
 以下は13玉と延命を図りますが、12成桂と捨て22成銀から23金までの清涼詰。
 初手の駒取はやや評判が悪かったのですが、キレイな捌きはベテランの味。流れるような手順を楽しんでいただけたようです。

【作意】22飛成、同角、13香、同角、23桂、12玉、24桂、同角、11桂成、同玉、
   22銀、12玉、21銀不成、11玉、23桂、21玉、32銀成、12玉、11桂成、13玉、
   12成桂、同玉、22成銀、13玉、23成銀まで25手詰


 三作目は北川明さんの作品です。

北川明作(詰パラ2011年9月)
七色_北川明作

 時を経て2011年6月の第231回例会の課題が「盤面七色図式」。
 この年は色々と思い出のある年です。
 東日本大震災がありました。
 全国大会は大阪高槻市で開催されました。管理人も大役を務めさせていただきました。
 『四百人一局集』の発刊もこの年でした。
 さて本作持駒は多いのですが、初形は4×4に収まったコンパクトな「盤面七色図式」です。成駒が無いのも清潔感があります。
 24から桂馬を打つ筋が浮かびますが12に玉を追いこむのはちょっと難しそう。
 31銀も目につきますが21玉と落ちられると続きません。
 ここはセオリー通り(?)桂打ちから入ります。
 34桂に12玉なら24桂があります。
 21玉がやや難しいのですが、41飛成、31合、同龍、同玉、43桂、21玉、31飛、12玉、32飛成と攻めて詰みます。
 34同銀となったところで23角成と切るのが英断の一手。
 同銀と取られてしまいますが、再度34桂と打ちます。
 同香には52飛が好手で、32合に今度は31銀が利きます。21玉は23飛成があるので同玉しかありませんが、そこで42飛寄成と迫れば22玉、33飛成、12玉に24桂以下の詰み。
 そこで34同銀と応じますが、今度は14桂と端から攻めます。
 これも21玉なら31飛と捨て、同玉に23桂が巧い手で、同銀と取らせて42銀とすれば簡単。
 やむなく14同歩と応じれば13銀と拠点を築きます。
 21玉で凌ごうとしますが12銀成と打ったばかりの銀を捨てるのが絶妙の一手。
 玉で取れば13飛打から11飛成、同玉に13飛成として桂余りの詰み。
 同金にも13桂と捨てます。同金と応じるしかなく、そこで決め手の11飛!
 13銀から12銀成の妙手を軸に、4度の桂の打ち捨ても小気味よく、好評でした。

【作意】34桂、同銀、23角成、同銀、34桂、同銀、14桂、同歩、13銀、21玉、
   12銀成、同金、13桂、同金、11飛、同玉、13飛成、12合、22金まで19手詰


 さて今回の課題「持駒込みの七対子図式」、作例が少ないということですので、作家の皆様にはぜひともチャレンジください。
 また例題は今回の課題に関連のありそうな切り口で、引き続き紹介させていただきます。

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★次回例会[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所]  福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
   千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
   JR環状線野田駅から徒歩8分
    https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式
  七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。29手以内。
    ※双玉は不可。
・詰パラ9月号掲載予定。
・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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★次々回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 昨年好評だったネット企画開催の予定。
※終了後「45周年記念懇親会」を開催します。
 開始時刻と場所についてはあらためて案内いたします。
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※当ブログのコメントは管理者承認制になっていますが、下記アドレスに直接ご意見をいただければ、必要に応じて、返信させていただくとともに、内容をブログに反映するようにいたします。
blogsokikaitusin@gmail.com
以上

続・創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です

<続・創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です>

■創棋会の次回課題
 さて創棋会の次回課題は「持駒込みの七対子図式」です。
 七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。
  ※双玉は不可です。29手以内でお願いします。
 6月例会(6/18)で選題を行い、詰パラ9月号に掲載の予定です。
 作品の投稿はこちらにお願いします。
  → sokipara@yahoo.co.jp

 恒例の例題紹介ですが、そのものズバリの作品が少ないということから、少しでも関連のありそうな切り口で紹介させていただこうということで、今回は「七色図式」です。
 今回の課題が「七種(飛角金銀桂香歩)各2枚」ということなので、その半分が「七色図式」ということです。
 「七色図式」について『古今趣向詰将棋名作選』から少し引用させていただきます。

『七種七枚の駒を使用して作られる七色図式は、使用駒趣向の代表的なものである。同じ初期条件駒種趣向の中でも、盤面趣向や持駒趣向と異り、一見してそれと目立つ派手さはないが、握り詰を基盤とする高度の創作技術が要求されるため、作者の手腕が大きく問われるジャンルである。』(古今趣向詰将棋名作選48Pより)

 地味だが創作には力も必要ということですね。
 創棋会では何度か「七色図式」が課題になっていますので、作品を紹介していきます。
 まず一作目は柴田昭彦さんの作品です。

柴田昭彦作(詰パラ1972年11月、『古今趣向詰将棋名作選』第43番、『残照』第36番)
柴田昭彦作パラ197211残照36

 創棋会の第三回例会課題は「七色詰め」というもので、初形で飛角金銀桂香歩の七種の駒を一枚ずつ使用するという条件。
 ハードルが高かったのか誌上で発表されたのは三作。最も評価が高かったのが本作。
 盤面は端正な実戦型に攻め方15角一枚という美しい初形。
 初手31銀から41飛という筋が見えますが、22玉、23歩、同玉、21飛成、34玉で捕まりません。
 ここは31銀を含みに52飛と打つのが良い手です。
 32に合するしかありませんが、23歩から24金とする手があるので24に利かす32桂合が正解とわかります。
 桂合には31銀と攻めます。
 同玉は42角成で簡単なので32桂の利きを頼りに23玉とあがりますが、そこで32飛成が英断の一手。
 14玉は34龍、15玉、35龍、16玉、36龍以下19手駒余り。
 同玉には42角成から24金と据え、13歩を利かして22銀成と捨て、33金と入れば12玉に24桂が打てて収束。

【作意】52飛、32桂、31銀、23玉、32飛成、同玉、42角成、23玉、24金、12玉、
  13歩、同桂、22銀成、同玉、33金、12玉、24桂、21玉、32馬まで19手詰


 『古今趣向詰将棋名作選』には柴田さんの作以外にも七色図式が三作収録されているのですが、その中から鳥越九郎さんの作品を紹介します。

鳥越九郎作(パラ1966年12月『古今趣向詰将棋名作選』第44番)
鳥越九郎作パラ196612趣向44

 初形は逆くの字。
 92歩から清算して83銀が妙手。
 同玉と取らせて84金と拠点をつくり、93飛と据えてから82角成と切ります。
 以下奪った香を93~92と成捨て84金を捌いて詰み。
 詰み上がりも斜め一線になります。
 また七色煙でもあります。

【作意】92歩、同飛、同桂成、同玉、83銀、同玉、84金、92玉、93飛、81玉、82角成、同玉、
   73飛成、91玉、93香、81玉、92香成、同玉、83金、91玉、82金まで21手詰


 続いて1987年6月の第88会例会では「配置駒七色作品」が課題となり、詰パラ8月号で5作品が発表されています。
 ちなみにこの年は創棋会の15周年。89回例会では記念懇親会が開催されています。
 そこから2作品を紹介します。
 最初は宇佐見正さんの作品。

宇佐見正作(詰パラ1987年8月、『松煙』第52番)
宇佐見正作パラ198708松煙52

 実戦に出てきそうな初形。
 手のつけ方に困りますが、32角成から12銀とするのが好手段。
 同玉なら24桂があり23玉、32龍以下捕まっています。
 12同香となったところで31金が渋い好手。
 同銀なら33桂があり、22玉は21飛の一発。同金なら11飛です。
 この変化があるので31金のところで飛打ちから入ると詰みません。
 そこで31金には同金と応じます。今度33桂なら同銀とされ11飛は同玉で詰みません。
 31同金には11飛と捨てるのが豪快な決め手。
 同銀なら33桂まで。同玉と取るしかありませんが、そこで23桂と捨てます。
 21玉と寄ってこらえますが、31桂成と金を奪って、再度11金と捨てます。
 同玉に31龍と銀を取り収束。清涼詰となります。
 11飛、11金と繰り返し捨てるのが、パズル性のある楽しい作品でした。

 なお発表図は41の角が23にあり初手と3手目の手順前後が成立していました。

【作意】32角成、同金、12銀、同香、31金、同金、11飛、同玉、23桂、21玉、
   31桂成、同銀、11金、同玉、31龍、21歩、22銀まで17手詰


次の作は川崎弘さんの作品。

川崎弘作(詰パラ1987年8月)
川崎弘作

 入玉作ですが守備駒が37銀、26金と離れているので攻めやすそうです。
 まず59金から39金と捨てて56飛の活用を図ります。
 59飛と成香を奪えば28玉と逃げるしかありませんが、29飛から19香と追撃。
 歩と桂は打てません。
 香と飛は取って19に打てばお終い。
 銀と角は18同香、同玉に27銀(角)と打ち、同金と取らせて19飛と捨てる好手があります。
 ここは不思議なようでも18金合が最善です。
 これも18同香、同玉に19飛と捨てます。
 27玉とかわす一手に28歩と軽く打診。
 同銀成に37金と捨てて収束です。
 18金合が異色の受け。無難にまとまった作品で、課題発表作中、得票率はトップでした。

【作意】59金、同香成、39金、同玉、59飛、28玉、29飛、17玉、19香、18金合、
   同香、同玉、19飛、27玉、28歩、同銀成、37金、同金、17金まで19手詰


 さて今回の課題「持駒込みの七対子図式」、作例が少ないということですので、作家の皆様にはぜひともチャレンジください。
また例題は今回の課題に関連のありそうな切り口で、引き続き紹介させていただきます。

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★次回例会
[日時] 2017年6月18日(日)、13時~
[場所]  福島区民センター
  大阪市福島区吉野3‐17‐23
    千日前線野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅から徒歩5分。
    JR環状線野田駅から徒歩8分
      https://www.osakacommunity.jp/fukusima/access.html
[課題] 「持駒込みの七対子図式
  七種(飛角金銀桂香歩)各2枚と玉の初形15枚(成駒可)。29手以内。
   ※双玉は不可。
 ・詰パラ9月号掲載予定。
 ・投稿先 → sokipara@yahoo.co.jp
 ・6月例会(6/18)で選題を行う予定。
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★次々回例会
[日時] 2017年8月20(日)13時~
[場所] 関西将棋会館 4F多目的ルーム
[課題] 昨年好評だったネット企画開催の予定。
  ※終了後「45周年記念懇親会」を開催します。
   開始時刻と場所についてはあらためて案内いたします。
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